【検証:】中量板過去ログ集

【検証:近未来交通地図】<中量輸送システムの明日…>
(過去ログNo.360)
下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。
当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。


郷愁論を克服出来る日は...
 投稿者---エル・アルコン氏(2003/06/11 14:41:11)
 
 http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs
郷愁論を克服出来る日は...
└大きな一歩となるか 〜全国路面電車ネットワーク設立
 └RACDAのアクション5について
  └「全国展開」こそに意義がある

 日曜日の朝日「天声人語」は「路面電車」を取り上げていました。

http://www.asahi.com/paper/column20030608.html

 6月10日の「路面電車の日」と路面電車サミットを踏まえてのコラムでしたが、内容はというと十年一日の感傷論といって良いでしょう。そこには廃線になった「路面電車」、そう、あえて本稿で括弧書きにしたのは、あくまで天声人語子、そして数多のマスコミが今だ夢想する在りし日の「路面電車」への郷愁から脱却できないのか、それを懐かしむだけのようであり、今現在、路面電車、LRTを都市交通においてどう位置付けるのかといった足下の議論との乖離がうかがえます。

 市民への啓蒙がなぜ進まないのか。満足な広報手段も持たない推進団体が地道に推進するのにも限度がありますが、肝心なマスコミもこれでは、議論の土台にも至れないと言う感じです。

大きな一歩となるか 〜全国路面電車ネットワーク設立
 投稿者---551planning(2003/06/21 19:49:02)

 別スレですが「御大」に久々書込み頂いた事を謝しつつ。

 市民への啓蒙がなぜ進まないのか。満足な広報手段も持たない推進団体が地道に推進するのにも限度がありますが、肝心なマスコミもこれでは、議論の土台にも至れないと言う感じです。

 確かにそれは否めませんね。
 去る6月15日、「日本路面電車ネットワーク」の設立総会が開催され、地域団体の結集が図られることとなったようです…「ようです」としたのは、当方RACDA等でネットワーク設立への動きは知見していたものの、実際の設立について、全国ネットでの報道が活発になされたかについては率直に云ってあまり見聞きした記憶がないからです。一方地方メディアでは結構大きく扱われているようではあります。

路面電車ネット発足 運営委にRACDA高岡 北日本 http://www.kitanippon.co.jp/backno/200306/16backno.html#seiji2
 路面電車広めよう! 市民団体がネットワーク設立へ 熊本日日 
http://www.kumanichi.com/news/local/main/200306/20030614000220.htm

 当面の運営はネットを中心として、とされているのですが、そのネットでの情報提供が弱いのが気掛かり…各地(団体)のサイトがしっかりしたものだけにこちらのほうもそれなりに整備されてゆくとは思いますが、さてどうなりますか。調べてみると、この6/28にもゼミが行われるようで、内容の万葉線再生論は当方も気に掛けているところでもあり、参加したいのですが…平日はきついなぁ。

全国路面電車ネットワーク設立総会
http://member.nifty.ne.jp/railway_ecology/datafile/romen030615.htm
http://www.areev.org/zenroden-net615.htm
http://www.areev.org/zenroden-soukai-siryou%20.htm

全国路面電車ネット/第1プロジェクト
「地域における合意形成手法を調査・検討」する研究会『合意形成に関する第1回研究会』
http://www.areev.org/zenronet-1p.htm

 一方では今秋第6回の路面電車サミットが函館で開催されますが、こちらは運営事業者とファンの交流からスタートしたものであり、ネットワークとは趣を若干違えるものとも思われますが、こうした流れがどのように集約されてゆくのか、その過程での市民参加の方策なども今後注目してゆきたいところです。
 そしてココがポイントと思うのは、「路面電車ありき」ではいずれ行き詰ってゆくのではないかという懸念にどのように応えて行くのか、ひとつの座標として幅広い括りでの「交通と街づくり」という提案を行えるような体制造りに進んでゆけるのかどうかというところではないか、と。そこでのマスコミとの連携というのも焦点となりましょう。

 ともあれ、大同団結的全国組織の出発進行、今後の安全運行に大いに期待したいところです。

RACDAのアクション5について
 投稿者---RACDA氏(2003/06/22 02:50:40) http://www1.harenet.ne.jp/~racda/index2.html

2003年 RACDA アクション5

「あくまでも市民と利用者の立場から誰にも分かりやすく使いやすいノーマライゼーションな公共交通環境の整備と情報の提供をめざす」ことを基本方針に、1980年代半ばに作成されたチューリッヒの交通計画にならって、岡山市のめざすべき公共交通基本サービスのあり方を以下のようにまとめました。(チューリッヒでは10年後に、目標を達成)

  1. 最寄り停留所まで直線距離で300m以内、徒歩で最大5分以内とする。

  2. 鉄道・路面電車・バスは、全路線とも朝6時から深夜(11時台)まで運行し、運行間隔は最大30分(最大となるのは深夜と週末)とする。

  3. 市内の全地点を1時間以内で結ぶ。

  4. ピーク時以外は、全旅客に座席を確保する。

  5. 市内(都市圏)をカバーする最高運賃を500円とし、利用者本意の使いやすい運賃体系とする。

 この目標達成に向けて、現在、全公共交通路線の路線図、ダイヤ、バス停調査等のデーターベースづくりに着手しています。当面、それをもとに都市圏の全路線をカバーするトリッププランナーを作成しようと考えています。データ収集にあたっては、住民・利用者の意見収拾、あるいは地域住民や子供達の自主的な参加が得られるような体制の確立にも努めたいと考えています。

 「環境にやさしい」「バリアフリー」などの目標をかかげるだけでは、公共交通重視の政策は実行できません。ここに掲げる数値目標を達成する方策を実行することこそ、「トランジットモデル都市・岡山」をつくる早道であります。路面電車の環状化、市役所大学病院延伸、吉備線路面電車化なども、あくまでこうした目標にとっての手段であると考えています。

 551プランさん、ということで、要するに一般市民は環境だのバリアフリーだの中心市街地活性化だの渋滞対策だのというために、自動車を捨てて公共交通を利用したりはしないということです。だからRACDAとしては、開き直って、路面電車延伸のために、新しいバスマップ作成の基本方針として、アクション5を提案し、全国に広めます。

「全国展開」こそに意義がある
 投稿者---551planning(2003/06/22 07:14:04)

 最近RACDAサイトでこの文字を良く見かけており(6/8開催の路面電車の日イベントで発表)、それにしては中身が出ていないので、別途メールにてご教示の程とお願いしておりました。

 551プランさん、ということで、要するに一般市民は環境だのバリアフリーだの中心市街地活性化だの渋滞対策だのというために、自動車を捨てて公共交通を利用したりはしないということです。だからRACDAとしては、開き直って、路面電車延伸のために、新しいバスマップ作成の基本方針として、アクション5を提案し、全国に広めます。

 まさしくここに尽きるでしょう。「公共交通に乗ってもらって、街に来てもらってナンボ」という結論から辿ると、「乗ってもらう、来てもらうにはどうしたらいいのか」があり、「何が足りないのか、改善すべきなのか」と来る。実はクルマ偏重や環境対応を高らかに掲げても一般市民にはなかなか伝わらないんですね。云ってしまえば「便利な現状」をベースで見てしまうから…例は違えど、今政官マスコミ声高に叫ばれている「東京電力危機」も、一般市民レベル(=企業における一従業員レベル)ではいまいち真剣見に欠けているようなところに似ているような。

 さらに注目すべきは、「(既存の)路面電車だけでは」というところでの「バスマップ」であり「郊外直通」提案なんですよね。実はRACDAでは平成10年にもアクションプログラムを掲げられていたんですが、

(参考) 路面電車とLRTを考える館 http://www.urban.ne.jp/home/yaman/racda.htm

と、この時点で岡山だけでない全国的な問題提議を行っており、それを踏まえた上での今回は、

となっていることから見ても、この5年間でのRACDAを軸とした問題提議および議論の深度化がはっきりと伺えます。そしてなによりも、今回の目標数値達成のための環状化なり直通化なりなんだというはっきりとした意思の再確認もなされているんですね。

 2月の「さぬきびオフ」時にも話題となりましたが、「夜の街」の活気のなさが意外であったのと、これは広島もそうですが、電車とバスが別モードとして認識されていないかという懸念を感じました。当方自身はバスの機動性こそをと思うほうなので中心市街地まで入り込むほうが利便性ありと思う一方、需要が相当な束になっている部分については何らかの形で束ねる=それこそLRTなりGWB化なり、あるいはHRT(地下鉄)なりが指向されるべきなのではないか、それと関連してP&Rの方向性もまた見えてくるでしょうし、と思いますね。
 今回のアクション5、最も注目したいのは、実は最後の運賃面の提案。ある意味ゾーン制の標榜とも受け止めるのですが、一面としてバス−電車結節ありきでもというときの乗換抵抗として「二度払い」があろうかと思いますが、乗換券なりも御時世では…、一方でICカードの活用というところも挙げられてくるでしょうが、新たな設備投資に事業者側がどのような反応を見せるのか、そうなると何らかの形で行政が、という話にもなるでしょうし…さてどうなりますか。

さぬきび交通サミット2003備忘録 ../report/041.html

 以前東京で都営大江戸線開通時に「これで山手線内は500m内に駅がほぼある」と云われたものですが、一方で並行バス路線の多くが切られ、そして2年後には結構な路線が復活した、という話もあります。今回のRACDAアクション5はそんなところでも「全国的な問題点」をも多く内包しているものであります。ここはひとつ【検証:】なりにこの提案の意義を考え、全国展開の一助となりたいものだと思いますが、皆様如何でしょうか?

路面電車不要論
 投稿者---ありちゃん氏(2003/07/27 15:03:20)
路面電車不要論
└≪管理者投稿≫あえて反応します
 └管理者様の驥尾につく

 このサイトでは、路面電車などのLRTを整備するのに必要不可欠な財源について突っ込んだ議論や提言が無いのは、やはり「路面電車などのLRT整備財源は税金である!もっと増やせ!」が社会の被差別マイノリティである鉄道ヲタクどもらしい願望を端的に表している。

 つまり現実的に言って、マジョリティである非鉄道ヲタである国民の大半の意志は「NO!」である事は確実だからだ。

 君達も“普通の大人”になれば、税金使ってまで路面電車を維持する事が否定的に成るだろう。
 具体的に言えば、一人の女を好きになって、その女との愛を育む為に頻繁に各地へドライブし、そして結婚、お腹が大きくなった妻をマイカーで産婦人科病院へ送迎、妻が産気ついたらマイカーで病院へ直行、出産後母子ともどもマイカーで帰宅、マイカーで妻の実家へ帰省、日々成長する子供達との絆を育む為にマイカーで家族旅行、家族一緒にマイカーで大型複合商業施設へ行きショッピングや食事を楽しむ、家族の為に一生懸命仕事に励む、給料明細書を見る度に「は、税金、高いな! 我々家族の幸福の為に本当に役に立ってくれればいいのにな!」と“普通の大人”は路面電車などの鉄道について四六時中あれこれ想う事は無い。
 鉄道通勤している最中でさえも鉄道について頻繁にあれこれ想う事は無いし、路面電車などの鉄道に対して家族などの親しい人の安否を気にするのに匹敵する程の愛情自体が沸かない。ま、廃止されてもバスやタクシーやマイカーがあるさ。

 君達も早く鉄道ヲタクを卒業しろよ!

≪管理者投稿≫あえて反応します
 投稿者---551planning@おさぼり管理人(2003/07/28 13:28:35)

 【検証:】サイトを御覧の皆様、おさぼり管理人の551planningでございます。皆様には当掲示板群の快適な議論スペース維持に御理解御協力を賜りまして誠に有難うございます。

 さて、永久追放処分の方ではありますが、氏を何が【検証:】に向かわせるかを見極めたいですし、まぁ何はともあれ「夏」ということもありますので一つ煽られてみましょうか。

***
 ありがたくも【検証:】ではLRTをはじめとする都市内中量輸送システムについてのさまざまな議論が繰り広げられ、貴重なデータの蓄積がなされてきているところであります。
 その点、御指摘の通りLRTなどの(新規)導入に関する財源議論についてはゼロではないものの具体的な導入案等と比して少ないかな、という事が確かに云えるでしょう。

過去ログタイトル総覧(vol.2 都市内交通編) ../logindex20.html

 では、「財源は税金である!もっと増やせ!」以下の烈しいオコトバはどうかというと、【検証:】においてはさにあらず、とお応えすることができようかと。むしろLRTは中量輸送システムの1例に過ぎないという観点から多くの議論がなされてきたと認識しています。残念ながら大きな流れとして「鉄道ヲタク」よりも「バスフェチ」のほうが多いのでは?と思うくらいです>…何を隠そう、管理人である当方がそうですから。
 一方で財源論にスポットを当ててみれば、『路面電車走行空間改善事業』をはじめとして補助制度が整備されていることからも、やっぱりもとをただせば税金なりという事は確かに云えましょう。ではそれが鉄道ばかりに向いているかといえばそうではないですよね。バスも然り、マイカー(=道路)も然り。マイカー利用者からバスなり鉄道に廻されるのはけしからんという指摘がなされるのは致し方ないと思いますが、ではそれが総て「鉄道ヲタク」の仕業かというとどうでしょうか。財言論云々以前に税金とは何か、という認識がポイントでしょうし、そうなると意見の組立てがあまりに貧困なのではなかろうかと思います。

 【検証:】はあくまで利用者の視点で捉える議論スポットです。<お約束>併せ是非御確認頂きたく。

***
 本スレッドは状況を勘案して然るべき時期に削除致しますが、皆様の率直な御意見は是非とも賜りたく。その際には適宜スレを変えます。

管理者様の驥尾につく
 投稿者---和寒氏(2003/07/29 07:52:35) http://www.geocities.jp/history_of_rail/

第55回UITP(注:公共交通国際連合)世界大会報告
 1.ポゴタにおける新しい都市交通への取り組み

 都市の経済成長とともに道路交通が活発化し、道路整備がそれを追いかける。その追いかけっこに限界がみえた段階で、地下鉄などの整備が始まる。それが従来の都市交通の典型的な成長パターンであったと思う。今、コロンビアの首都ポゴタで全く違う発想による都市交通整備が進んでいる。
 (中略)・・・・・・その中で、強く印象に残ったのは、エンリケ・ペナロサ前ポゴタ市長の講演である。
 氏は、道路整備のための投資を抑制し、またピーク時の自動車交通を制限する一方、自転車専用道の整備や基幹バスシステム「トランス・ミレニオ」の導入を行うなど、「反自動車的」な政策を採った人物である。
 (中略)
 「道路が込むから(注:原文ママ)道路を造るというのは、郊外に住み、自家用車で通勤する一部富裕層のための政策。都市のスプロールを招くだけだ」「車でスーパーマーケットに買い物に行くというライフスタイルが本当に良いのか。子供や高齢者にとって良い街とは、目的地に歩いていけるコンパクトで高密度な街だ。また、高密度は公共交通が成功するための条件でもある」という氏の見解は、モータリゼーションを是とする前世紀的な発想からは出てこないもので、今後の、発展途上都市のまちづくりを考える上で、大変貴重に思えた。
 (後略)

注:本文中の太字下線は、引用者が付加したものである。

平成15(2003)年 7月16日付交通新聞記事より引用

■合理性整合性という鎧はあるか

 私は日頃から「鉄道ナショナリスト」を自称しているので、その点についてはなんと批評されようとも格段の痛痒を感じない。ただし議論においては、「実はそうではない」と開き直ることすら出来るほどの材料は用意しているつもりであり、それは「のぞみシフト」論で端的に示せたものと自負している。
 内面の動機がどうあれ、論理が整合し合理性を備えていれば、その立論は受容されるものと信じている。持論と対立する観点を呈されると素直に受容できないかもしれないが、少なくとも傾聴に値するとは受け止められるだろう。
 さて、引用した記事のペナロサ氏とは、いかなる人物であろうか。ひょっとしたらただのバスフェチなのかもしれない。しかし、氏の発言(特に太字下線部)を読む限りは、都市経営に対する高い理想を持っていることがうかがえるし、またそれは広い支持を受けたのでもあろう。だから氏をつかまえて「バスフェチ」と断じても、それは単なる誹謗中傷の類にすぎないのであって、後世の評価に耐える批判には決してなりえないであろう。
 ペナロサ氏のような発言は、よく文学的に「言葉の持つ力」とも形容されるけれども、要は論理が整合して合理性が備わっていれば、強い訴求力をもって相手に届くということだと考える。少なくとも私はそのような投稿をしようと心がけているつもりでいる。それは【検証】参加者の多くも同様と信じるし、またそのような運営をすべきとの賛意を得られるとも確信している。

#####
(以下の記述は削除対象とされても異存ありません)
 管理人様のいう「永久追放処分の方」という表現が気になるのですが、文体や言いっ放しで議論する姿勢を示そうとしない点などに、はるか以前、七十歳代後半より高齢の履歴を演じようとして完全に自壊した投稿者と似たようなセンスを感じます。
 元投稿者がこれと同一人物かどうかはともかくとして、雑言を放つばかりで議論する姿勢がないという点では共通するようですから、いずれにしても採るに足る投稿とは思えません。この手の安易な決めつけは「全ての政治家は腹黒い」といった類の紋切型ステレオタイプにすぎず、酔って管を巻きたい酒席での肴にはなるかもしれませんが、公論を問う場では読み手に不快な印象を与えるだけで、建設的な成果をもたらすことは毫もないと考えます。
 そんな片腹痛い投稿を枕に論を興そうという、管理人様の豪気には感服いたします。

 和寒様の投稿を拝見し、投稿文末尾を読んで顔から火が出る思いです。あんまり遊ぶのも宜しくないですかね。真摯に受け止め、然るべきうちに削除処理と致します。なお和寒様の投稿は何らかの形で活かす様にしたいと思っていますし、皆様からの御意見も引き続きお待ちしております。
 #ただ基投稿に書いたとおり、氏を何が【検証:】に向かわせるかを見極めたい思いは強いですね。
 #甘いといわれるのは承知ですが、「閉鎖的」ともされた「ハードル」を幾度も越えてくるのには、
 #単にヲタ、厨と切り捨てるには…と思ってしまいまして。(551planning)

カールスルーエ・ツヴィッカウモデルは日本でも有効か
 投稿者---打越健太郎氏(2003/08/17 19:32:55)
カールスルーエ・ツヴィッカウモデルは日本でも有効か
└Re:カールスルーエ・ツヴィッカウモデルは日本でも有効か
 └Re:カールスルーエ・ツヴィッカウモデルは日本でも有効か
└ポスト「ツヴィッカウモデル」は日本発「蓄電車?」

 打越健太郎です。お久しぶり。

 「鉄道ファン」2003年8月号及び「鉄道ジャーナル」2003年9月号で,ドイツ・カールスルーエのLRT〜通常鉄道直通について取り上げられています。また,「鉄道ファン」2003年9月号には,やはりドイツ・ツヴィッカウのLRT〜通常鉄道直通について取りあげられています。

 軌道〜鉄道直通というのは,実は日本でも珍しくありません。たまたま鉄道路線の一部が法律上は軌道になっている(ex.京阪本線),或いは軌道線の一部に鉄道区間を含む(ex.万葉線)といった例を別にしても,広島や岐阜・福井等で実際に行われています。
 ではカールスルーエの何が珍しいのかといえば,ここでは路面電車をドイツ鉄道(日本の旧国鉄に相当)に直通させると同時に,停留所を増やし,列車の本数を増やすといった手法を同時に採用し,身近な場所から乗車して中心市街地に直通,或いはやはり停留所の増設のお蔭で目的地近くで下車ということを可能にした点が挙げられるでしょう。つまり,「『何時でもどこでも』使うことは出来ない」という,軌道系の泣き所を可能な限り小さくした(軌道系にバスの長所を取り入れた,或いは自家用車の利便性に出来る限り近づけた,と言って良いでしょうか)点が特筆されると思われます。

 一方のツヴィッカウでは,ここも鉄道〜軌道の直通なのですが,ここではフォークトラント鉄道(ザクセン州のローカル鉄道)のディーゼルカーが路面電車に直通してきます。異軌間直通・ディーゼル車の路面区間乗り入れといった技術面での注目を集めがちな例ですが,この乗り入れはカールスルーエとは少し違っています。鉄道からの片乗入で,運転本数もそんなに多くない(1時間1本程度)し,ディーゼル車は市内の停留所には止まらず,ツヴィッカウ・ツェントルム電停(中心市街地)のみで客扱いをします。つまり,こちらは「鉄道で中心市街地直通」という目的のみに特化した乗入れですね。

 さて,眺める分には実に興味深い2つのモデルですが,日本でもこれらを参考にして,都市にとって有益なLRT(に限りませんが)プランに活かせないものでしょうか。実はカールスルーエのほうは富山・岡山で実際に似たようなアイデアが真剣に検討されています。

JR西日本、吉備線、富山港線を分社化のうえLRT化へ log354.html#2

 また,ツヴィッカウのほうはといえば,これは私論のレベルですが,高岡・函館等で検討したことがございます。

【LRT】高岡への導入プラン log306.html
【LRT】函館市電、川島令三氏のLRT化案 
log330.html

 この他,LRTを導入して既存鉄道に直通を…といったアイデアは,決して珍しくないですね。これらも広義ではカールスルーエの影響を受けていると言えましょう。

 さて,具体的な検討に入っている富山・岡山を含め,これらのモデルを導入することで便利な都市交通を整備できそうな都市が日本にあるでしょうか? 既存路面電車の有無を問わず(つまり「新規にLRTを整備して既存鉄道と直通」という形を含めて),「この都市にはカールスルーエ(叉はツヴィッカウ)モデルが有効ではないか」或いは「日本ではこのモデルが有効な都市は無い」といった,皆様のご意見をお聴かせ頂ければ,幸いです。特に富山・岡山以外での可能性について,ご教示頂きたいと願って居ります。

Re:カールスルーエ・ツヴィッカウモデルは日本でも有効か
 投稿者---エル・アルコン氏(2003/08/20 18:02:12) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 奇しくもほぼ同じタイミングでKAZさんが土電こと土佐電気鉄道についてのルポを投稿されていますが、その中で「もしくはいっそのこと朝倉〜伊野間はJR線へ乗り入れる形で重複投資を避けるような工夫ができないものでしょうか。」という表現があります。

高知へ行こうちや−土佐電気鉄道探訪 ../traffic/special/021.html

 高知以西の土讃線は単線とはいえ1時間に1〜2本見当の列車しかないわけで、後免方面のように毎時3本が確保されている状況とは格段の差があります。
 まさに「過疎化した鉄道線を活用した軌道線との直通運転」というカールスルーエ・モデルの典型パターンとも言える訳です。

***
 あとはやや亜流になりますが、亜幹線レベル以上の鉄道で、拠点駅付近からその市内に小規模な軌道を敷設し、ローカル列車の車両をそこに直通可能なレベルにダウンサイジングして直通させるという手法も考えられますが、モデルとしては考えられても具体的なケースが思いつきませんね...

Re:カールスルーエ・ツヴィッカウモデルは日本でも有効か
 投稿者---KAZ氏(2003/08/22 12:40:10) http://www5b.biglobe.ne.jp/~ktnh/mono/

 どうもです。

 高知の件は、あの人口規模で並行二路線を維持していくことは不合理だろうと思いますので、伊野〜朝倉間の土佐電鉄線は撤去し、JR線への乗り入れ&軌道・施設強化で対処する方がいいように感じるのですが、しかし土佐電鉄の最大の難所である朝倉駅前〜鏡川橋間の「どうしようもない併用軌道」区間が残存してしまうのが気になるところ。ならばJR線鏡川橋梁付近から分岐線を作って土佐電鉄鏡川橋電停を結べば・・・と思ったものの、これなら朝倉地区併用軌道区間のカバーができないので軋轢が大きそう。それなりに利用もある区間ですから安易な廃止はできないでしょうし、かと言って改良の余地はなく、本当に難しい区間です。いっそのことJR朝倉駅からR56の新道上を高架軌道で走らせましょうか。少しだけルートは変わりますが、既存線の連立事業として施工できませんかね?

 他都市での可能性ですが、高岡での氷見線&万葉線の関係とかどうなんでしょう。ここも重複投資を避けるという意味合いで、能町〜高岡間は氷見線に一本化するのも一案かと思います。新湊と高岡の都市間輸送の観点からも、万葉線の速達化は一定の意義が見出せると思いますので。もしくは片ループみたいな形で、高岡行きは氷見線の軌道を使って定時性を持たせて乗換流動に配慮し、高岡からは市内線を使って能町方面へ進み、市街各所からの利用をし易くするとか。氷見・新湊方面から市街へ向かう流動は高岡で降りずに市街まで直通する形で対処できますしね。
 ということで思いつきですが何かのネタになれば幸いです。

ポスト「ツヴィッカウモデル」は日本発「蓄電車?」
 投稿者---551planning(2003/08/20 22:34:00)

 本当に久々の「打越節」に感激です!

 で、横レスチックではありますが…タイトルの通りでして。まぁ鉄腕DASH手造り電気自動車企画顔負けのおハナシではありますが、喜ばしいかな事実です。

架線いらずの路面電車、世界で初めて開発 日経(08/20) http://www.nikkei.co.jp/news/…
架線いらずの電車に変身 テロで渡米計画中止 共同(08/20) http://headlines.yahoo.co.jp/…
(写真) 架線不要の路面電車 時事(08/20) 
http://headlines.yahoo.co.jp/…

 当方、夜のNHKニュースで走行映像を見ましたが、おそらく国立の鉄道総研の周回線だと思いますが、まさにスイスイ走ってましたよ。まさに普通道床でしたので印象深かったですねぇ…。

 JR-Eのようなハイブリットではなく、充電式というのがミソかと。停車時なら空の状態から約6分でフル充電可能、ブレーキ回生もでき、電池容量の半分になるまでに約15キロ走れた由。パッと見なのでなんともですが、さすがにまだ車内に各種装置を積んだ状態でしたね。5年後の実用化目処だそうですが、この成功は何をもたらしてくれるのでしょうか…。

***
 ちなみに本題は少々お時間を頂きまして。ちなみにRF今月号の「都市交通新世紀」海外事例紹介は、『ストラスブール』です。

浜松にLRT計画
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/09 13:59:07)
 
http://www.alcclub.net/~lake-hamana/
浜松にLRT計画
└3年の流れを感じました
 └Re:3年の流れを感じました
  └浜松の団体の成果が問われるときか?
   └Re:浜松の団体の成果が問われるときか?
    └LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
     └Re:LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
      └Re:LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
       └≪管理者投稿≫一応ダメ押し

(以下次ページ)
Re:浜松にLRT計画
 └Re:浜松にLRT計画
  └政令市化と交通計画
   └Re:政令市化と交通計画(横レス)
   └連絡先と今度の集会
    └≪管理者投稿≫大きく構えて頂ければ
    └ちょっとした苦言とアドバイス
     └Re:ちょっとした苦言とアドバイス
  └浜松に必要なモノは何かを考えることが1つ
   └JRとLRTの関係
    └郊外型スーパーと公共交通の関係
     └バスロケ情報から見た要望
      └利用者あっての交通機関
       └利用者の愛着はどこから得られるか
       └Re:利用者あっての交通機関
      └Re:バスロケ情報から見た要望
       └Re:バスロケ情報から見た要望
        └急坂をどう克服するか
         └高低差について
         └なるほど+

 こんにちは始めて投稿いたします、浜松に住んでいる高校2年生の者です。
 私は今浜松都市環境フォーラムという団体に所属してLRT計画の推進にたずさわっています。こちらの掲示板でLRT議論が盛り上がっているみたいなので投稿いたします。
 浜松では今周辺の(浜松市を含む)13市町村合併が進行しております。我々の計画はそれに関連したものです。

3年の流れを感じました
 投稿者---551planning(2003/08/09 17:38:22)

 中村様、御投稿有難うございます。
 サイトを拝見させて頂きまして、御フォーラムの精力的な御活動及び法人化への方向性に感嘆させて頂きました。当方自身はなにぶん外野ではありますが、今後とも宜しくお願い致します。

 実は【検証:】でも2001年に浜松はネタ…もとい、計画を紹介して頂き議論しております。率直に云って手放しでLRT推進!を掲げてはいないのでご不満に思われるかもしれませんが、是非とも御参考までに。

【LRT】浜松市にもLRT導入案 log325.html
【ゴムタイヤ・トラム】ゴムタイヤ・トラム再論(浜松・もう1つの提言) log329.html

 浜松は鉄道では遠鉄もありますし、その遠鉄を含め「オムニバスタウン構想」に積極的ですね。その辺りとの関連性を含め、3年の流れを追いかけつつ前向きな議論ができればと思います。いろいろと御教示賜れば幸いです。

Re:3年の流れを感じました
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/14 21:40:59) http://www.alcclub.net/~lake-hamana/

 551planning様、御投稿有難うございます。
 お返事ありがとうございます、今後とも宜しくお願い致します。

 LRT導入案を作っておられる高橋さんは我々の活動に加わっておられます。
 ゴムタイヤ・トラムの提案をしている福祉のまちづくりネットワークはうちの団体から独立された団体です。

 浜松は鉄道では遠鉄もありますし、その遠鉄を含め「オムニバスタウン構想」に積極的ですね。その辺りとの関連性を含め、3年の流れを追いかけつつ前向きな議論ができればと思います。いろいろと御教示賜れば幸いです。

 ありがとうございます。浜松市は確かにバスには熱心ですが現時点ではバスの最大限の有効活用をしていくとしておりまして、次のステップに踏み出す気は無いようです。私としては浜松市クラスの60万都市に都市内中量交通システムが無いのが不自然であり浜松のバス政策は限界に来ていると思います。いかがですか?

浜松の団体の成果が問われるときか?
 投稿者---くるりん氏(2003/08/15 17:51:48)

 こんにちは。私、新潟に住んでおりますくるりんと申します。
 お初にお目にかかります。今後ともよろしくお願いいたします。

 浜松都市環境フォーラムでしょうか?以前からお名前とHPは存じ上げておりました。いろいろまちづくり関係(交通に限らず)のことをやられているそうで、ああいった活動の少ないところに住んでいる私からすれば、非常に感服いたします。

 浜松市は確かにバスには熱心ですが現時点ではバスの最大限の有効活用をしていくとしておりまして、次のステップに踏み出す気は無いようです。私としては浜松市クラスの60万都市に都市内中量交通システムが無いのが不自然であり浜松のバス政策は限界に来ていると思います。いかがですか?

 バスに熱心なのは浜松市のみならず、交通事業者である遠州鉄道が行政の施策に熱心だったからでしょう。では次のステップに進まないという考え方はどうでしょうか?私は直接浜松都市圏に行ったことがないのでHP上でしか知らないのですが、浜松市の場合平成13年に交通政策課が都市計画課から分離独立したばかりで、ここからは推測になりますが、どのようなシステムがよいのか、まだ役所としては絞りきれていない可能性もあります。
 こうした中で、浜松都市環境フォーラムの活動は今後ますます重要になってくるのではないかと期待すらしたくなります。彼らの提言活動が市(合併後含む)や遠州鉄道等を動かすことも考えられます。
 したがって次のステップを行政主導のものとしてではなく、市民主導としての交通まちづくりに期待したいのものです。

 また書き込みを見ますと、浜松市規模に中量交通機関がないのは不自然だから、ではLRTを作りましょうといった感じのように見えた部分があったので書きますが、立派なヘビーレールである遠州鉄道西鹿島線があり、そこの基本的な車両編成(2両)を考えれば中量交通機関として置き換えることもできるのではないでしょうか?私自身、LRTには賛成の立場ですが、中量交通機関が相応の人口だから作るべきといった考えには慎重ですので、あえて呈しておきました。確かに地理的には三方が原の広大な台地があり、軌道系空白域にLRTがあっても個人的には不思議に感じませんが・・・少し妄想が入ったのでもとに戻りましょう。
 バス政策が限界にきているのは事業者の財政面を含めて全国的な状況のようです。自虐的で申し訳ないのですが、オムニバスタウンではない私の地元に至っては路線バス廃止問題(24路線43系統)でもめている状況です(ただし終端部はすべて皆さんが想像するに田舎ですが・・・)。

新潟市 新潟交通バス路線廃止の申し出について http://www.city.niigata.niigata.jp/info/TOKEI/bus/bus1.htm

 新潟市も周辺12市町村との合併を協議していますので、浜松とて合併後の交通計画案次第ではネットワークが崩壊する可能性も秘めており、人事ではないかな?と感じております。その意味でも中村スマイリー@光宏様の所属されている浜松都市環境フォーラムのご発展を祈るばかりです。

〔地方バス路線廃止〕新潟の「二の舞」を憂う log362.html#2

Re:浜松の団体の成果が問われるときか?
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/15 20:34:10) http://www.alcclub.net/~lake-hamana/

 くるりん様
 フォーラムへのご期待ありがとうございます。

 浜松市規模に中量交通機関がないのは不自然だから、ではLRTを作りましょうといった感じのように見えた部分があったので書きますが、立派なヘビーレールである遠州鉄道西鹿島線があり、そこの基本的な車両編成(2両)を考えれば中量交通機関として置き換えることもできるのではないでしょうか?私自身、LRTには賛成の立場ですが、中量交通機関が相応の人口だから作るべきといった考えには慎重ですので、あえて呈しておきました。

 すでに遠州鉄道は2両でも限界に来ており、中量輸送機関から外れていると私は思います(地元では複線化の噂や高架の延長という話も出ております)。
 今浜松では周辺13市町村との合併政令指定都市化計画が進んでおり、我々の計画はそれに関係付随した物です。また浜松市では2年前老舗百貨店松菱が倒産するなど中心市街地の地盤沈下が問題になっており、それを解決するためにもLRTをと我々は計画しておりますので心配には及びません。
 個人的には三方が原の広大な台地があり、軌道系空白域にLRTがあっても個人的には不思議に感じませんが・・・少し妄想が入ったのでもとに戻りましょう。
 そういえば昔は遠州鉄道に三方原を通って引佐町奥山方面に行く路線があったと聞きます(確か昭和39年頃に廃止になったらしい)。

 バス政策が限界にきているのは事業者の財政面を含めて全国的な状況のようです。自虐的で申し訳ないのですが、オムニバスタウンではない私の地元に至っては路線バス廃止問題(24路線43系統)でもめている状況です。

 これ浜松も同じです。先日県西部のJRバスの路線が(勿論補助付きで)遠鉄に移管されたりしましたし、その遠鉄にも相当の赤字路線があると聞きます。

LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
 投稿者---くるりん氏(2003/08/16 18:11:34)

 こんばんは。

 今浜松では周辺13市町村との合併政令指定都市化計画が進んでおり、我々の計画はそれに関係付随した物です。また浜松市では2年前老舗百貨店松菱が倒産するなど中心市街地の地盤沈下が問題になっており、それを解決するためにもLRTをと我々は計画しておりますので心配には及びません。

 う〜ん、私の地元と同じような状況下(多市町村との合併・政令指定都市計画)に近い感覚のようで・・・。中心市街地のためだけがLRTを含めた新交通システムの敷設条件だとは、私は思っておりません。経済的な道理に沿えば例え中心市街地に魅力を感じる何かがあるとしても、それに敏感な郊外の店舗は対策をすぐさま立てて、ますます魅力を高めていく可能性があることでしょう。
 これに関して重要なことは、中心市街地だけでなく平行して郊外型大規模店舗をも巻き込んだ公共・二輪車・徒歩交通計画を立てることが必要でしょう。郊外型大規模店とてテナントとして地元企業が入ることも多いわけですし、必ずしもその地元にお金が落ちないということではありませんから。
 おそらく浜松都市環境フォーラムもこの辺のことはお考えでしょうが念のために記しておきます。

 郊外型ストアと中心市街地の関係の議論もここの過去ログにあるので、ここでは省略いたします。一例としてこんなものが・・・。

【LRT】高岡への導入プラン log306.html

 それにしても中村スマイリー@光宏様は自らの所属している組織のことばかりおっしゃられておりますが、そろそろ個人的な(浜松の交通に関して)本音を聞きたいくらいです。組織のことはHPもありますし、何らかの情報は知っていれば(特にここのご常連の皆様は)手に入れておられますので・・・。ぜひ、ご自身の目と耳で感じられたことなどを個人的な見解でご教示いただければ・・・と。多少、私自身がおせっかいな気もして申し訳ない気持ちですが。

Re:LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/16 22:19:21) http://www.alcclub.net/~lake-hamana/

 くるりん様こんばんは。

 私は中心市街地だけのためにLRTをと言っているわけではありません。なぜなら私は、現時点では浜松市民では無いからです。私は浜松市の西隣の雄踏町という町に住んでいるんですが、そこから浜松市内の自分の高校に自転車で通っています。片道大体45分といったところですかね、私は校務分掌上早めに登校&補習で6時まで在校といった毎日を過ごしております。そのたびの自転車こぎはいやに尽きます。ならなんでバスや電車を使わないかといわれますと雄踏町には鉄道は通っておりませんし、かといってバスも中心市街地を通るため大回りになり使い物にならない状態なのです。
 私は浜松市の地形からも(また合併の代償として)放射状の路線をできるだけ長く郊外にまで伸ばして欲しいというのが本音なのです。

 そろそろ個人的な(浜松の交通に関して)本音を聞きたいくらいです。ぜひ、ご自身の目と耳で感じられたことなどを個人的な見解でご教示いただければ・・・と。多少、私自身がおせっかいな気もして申し訳ない気持ちですが。

 あなたの言われることもよく分かるのですが、今の段階で私の意見を下手に出しますと、組織として支障がある可能性がありますのであえてそういうことはしたくありません。しいて言えば上のような感じでしょうかね。

Re:LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
 投稿者---くるりん氏(2003/08/17 16:28:24)

 こんばんは。
 中村スマイリー@光宏様

 私は浜松市の西隣の雄踏町という町に住んでいるんですが、そこから浜松市内の自分の高校に自転車で通っています。片道大体45分といったところですかね、私は校務分掌上早めに登校&補習で6時まで在校といった毎日を過ごしております。そのたびの自転車こぎはいやに尽きます。

 それはお疲れ様です。私自身も高校生のときは自転車でしたので、公共交通機関の便利さ不便さを別にしても、非常に体力もつきますしいいことです。なにぶん自転車でのまちづくりも環境等にいいということで期待したい部分でもあります。蛇足ですが地方都市に在住しながらも現在でも車を事情により所持しておりません。おかげさまで体型の割には大きな病気にかかっておらずにすんでおります。しかも主となる乗り物のひとつである自転車も高校生になったばかりの時に買ったので、かなりの年数にはなるでしょうか?
 自転車も楽しいですよ。疲れますが、慣れると個人的にどうこういうものでもなくなりますから。

 あなたの言われることもよく分かるのですが、今の段階で私の意見を下手に出しますと、組織として支障がある可能性がありますのであえてそういうことはしたくありません。しいて言えば上のような感じでしょうかね。

(以下はこの掲示板のテーマから外れます。もし差し障りがあれば削除して構いません)
 あえて書きますが・・・ちょっと変ですね。遠慮をするのはいいのですが、本来市民活動というのは言論拘束をしないのが基本姿勢のはずです。
 おそらくではありますが、ここのご常連のみなさんの中には、市民活動に属されている方もおられるでしょうが、少なくとも言論統制をするような方もいません。まして路面電車を積極的に推し進めようとしている団体ですし、ご存知かもしれませんが路面電車ネットが結成され、あなたの所属されてる団体も加入されております。このような中で自己意見も言えずに組織防衛が目立つようであれば、非民主的とみられる可能性もあり、憂慮せざるを得ません(私はそうでないことを想っています)。
 再び余談ですが、実は・・・先回の路面電車フォーラム(要は路面電車ネット結成式)に私は行ったのですが、浜松の団体の代表さんもお見えになられていたのですが、見た感じそこまできつくあたるような人ではない印象でしたけど・・・。
 貴団体のHPを拝見しますとだいぶ重要な局面とか。その意味では楽しみですが、人間いろいろですから個性もあります。普通なら考えの相違を別の場所で主張することも大切ですよ。それがこの掲示板かもしれません。

 中村さん、一人の人間として、市民活動人としてがんばってくださいね。

 本来なら前回でストップしようと思いましたが気になったので・・・。
 それではこの辺で。

≪管理者投稿≫一応ダメ押し
 投稿者---551planning@おさぼり管理人(2003/08/17 19:35:09)

 中村様・くるりん様、御投稿有難うございます。
 何もダメ押しする必要もなかろうとは思いますが、軌道修正を図りたく。率直に云って感情が先に起つぎりぎりのところにあると思われますので…。

 くるりん様もお書きになられている通り、【検証:】は利用者個々の視点から見た交通に関する意見交換を求めていますので、率直な感想等が聞ければ…というところはあろうかと思いますし、一方で意見集約された方向性、およびその下に活動される団体の存在そのものについては十分に理解するものですので、お気軽にというと語弊があるかもしれませんが、今後ともひとつ宜しくお願い致したく。

 当方自身浜松には(主にバス運営について)かなりの関心を持っているもののなかなか行けずにおりますし、直間関係しているわけではないですが、路面電車ネット誕生に見られる方向性については強い関心を抱いているのも事実です。ゆえになにぶん外野ではありますが、浜松(及び別スレで挙げた新潟然り)の現状について、率直な御意見を賜れればと思っておりますし、団体の方向性についてもWeb紹介に留まらずどんどん宣伝して頂ければと思っております。

 BBSは規制のゆるいメディアです。こと【検証:】については管理者が述べることではないでしょうが、かなりの「ユルユル」です。参加者にとって有意義な場になるよう、上手に御活用頂ければ幸いと考えます。

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2004.11.02 Update


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