【検証:】中量板過去ログ集

【検証:近未来交通地図】<中量輸送システムの明日…>
(過去ログNo.361)
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浜松にLRT計画 〔続〕
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/09 13:59:07)
 
http://www.alcclub.net/~lake-hamana/
浜松にLRT計画
└3年の流れを感じました
 └Re:3年の流れを感じました
  └浜松の団体の成果が問われるときか?
   └Re:浜松の団体の成果が問われるときか?
    └
LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
     └Re:LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
      └Re:LRTは中心市街地のためというのもわかる気がしますが・・・。
       └≪管理者投稿≫一応ダメ押し
(以上前ページ)

└Re:浜松にLRT計画
 └Re:浜松にLRT計画
  └政令市化と交通計画
   └Re:政令市化と交通計画(横レス)
   └連絡先と今度の集会
    └≪管理者投稿≫大きく構えて頂ければ
    └ちょっとした苦言とアドバイス
     └Re:ちょっとした苦言とアドバイス
  └浜松に必要なモノは何かを考えることが1つ
   └JRとLRTの関係
    └郊外型スーパーと公共交通の関係

(以下次ページ)
     └バスロケ情報から見た要望
      └利用者あっての交通機関
       └利用者の愛着はどこから得られるか
       └Re:利用者あっての交通機関
        └Re:利用者あっての交通機関
         └Re:利用者あっての交通機関

      └Re:バスロケ情報から見た要望
       └Re:バスロケ情報から見た要望
        └急坂をどう克服するか
         └高低差について
         └なるほど+

▽ 前ページより

Re:浜松にLRT計画
 投稿者---とも氏(2003/08/18 11:19:53) http://town-m.vop.jp/

 ともです。
 中村スマイリー様、くるりん様はじめまして。

 さて、浜松のLRTは活動が幅広いとは伺っておりまして、HPも何度か見させて頂いております。
 その上で、余所者からみての感想を少々。

  1. オムニバスタウンとの整合は?
     浜松は触れられてもいらっしゃるとおりオムニバスタウンとして、バス活性化策が講じられています。見る限りその成功は明らかであるものの、まだまだ100%活かしているかといえばいないと考えます。
     構想のLRT網はかなり広範囲に及んでますが、まずはバスの強化からという道筋を作らないといけないのかなと率直に感じますね。
     少なくともバスシステムとしてPTPSやデマンドなどの設備は整っているものの、それでは即LRTかといえばやや疑念をもたざるを得ません。まずはオムニバスタウンとして「プレLRT」的発想からの基幹バスやバス専用道路、平面簡易GWBなどを導入し、輸送力が整った時点で次のステップへという段階整備が求められましょう。
     
  2. 中心市街地活性化
     浜松の中心市街地の衰退は別段全国的に見てすごい進んでいるというわけではなく、よくある形態の一つというのが前提です。その上で、衰退の要因を考えていくと、いわゆる「ドーナツ化」ではなく、単に経済衰退による中心市街地での購買力低下という要因が大きいのでは?と感じざるを得ません。
     浜松市の中心市街地の商業形態でみれば、地方中核市としてはハイレベルではあるものの、やや商品構成に地区的な偏りが見られるのも確かであり回遊誘導性に乏しいのかな?という印象を持ちます。
     また、トランジットモール社会実験もありましたが、それをみるかぎり中心市街地や回遊性を求めようにも既に回遊そのものが鈍いという傾向も見られ、今の段階で手を入れることも不可避でしょう。
     そう考えた場合、LRTによる中心市街地云々というのは浜松では一つの要因ではあるもののやや弱く、如何にして中心市街地に呼ぶかの一つの手段にすぎないといったレベルで落ち着くかと思います。
     そう考えていくと声高な「中心市街地活性化としてのLRT」はややインパクトに欠けはしないか、そう考えますね。
     
  3. 遠州鉄道
     日本の概念でいえば明らかに「HRT」ですが、輸送力、機能、規模で見れば「中量」でしょう。
     北米(ロスやカルガリーなど)型LRTに近いシステムとも言えます。
     地方私鉄としては異例の高頻度、高密度であり、その都市機能はまさにLRT的なものと言えなくはありません。ただ、いわゆる「ストラスブール型」とのギャップの大きさがそう感じさせないだけとも言えなくはありませんね。
     
  4. 60万都市だから・・・
     浜松市にLRTを否定するつもりはありません。しかし、私は網として必要か、やや疑念を感じます。
     確かに、都市規模として考えればLRTがあってもいいというのはわかります。しかし、様々な資料を見る限り、果たしてLRTがベストチョイスかと言われると答えに窮するところです。
     といいますのも、浜松は広域都市計画圏を有し、市域も広くきっちりした計画がされているものの、同じく50万超の都市圏である長野や岡山とは異なり地形的制約が無いこともあって、低密度広範囲型の都市構造を形成しています。スプロールは生じていませんが、いわゆる「高密度一定範囲」ではなく、わりと低密度にゆったりした形態の都市構造がされていますね。こういう都市圏でLRTを入れるのであれば、網ではなく、基幹軸としての導入が望ましいのかな?と感じます。もちろん、その整備後に網を形成するのがさらにベターなのでしょうが。
     すなわち、まず考える点はJR東海道線、遠州鉄道に沿わない軸を整備すること、その上でトランジットセンター(乗り継ぎ拠点)による円滑な乗換を可能とする公共交通サービスのトータル化、もしくはパークアンドライドの積極導入を考える。そういった策こそが必要ではないかと。
     ですから、まずは基幹バスでスタートし、輸送力が不足したらLRTというステップを踏んでいくことで解決すべきではないか。そう考えます。

     そもそも交通機関として都市交通と都市規模の相関関係はありますが強いモノではありません。あくまで一つの指標でしかないのですし。60万人規模でも軌道系は軸だけで処理できている都市圏も世界的には数多くありますし、逆にたかが10万で軌道系が成立する都市もあります。人口に加え、都市構造、周辺環境など様々な要因があっての判断なのですし。

 ということでかなり批判的ですがご容赦を。では

Re:浜松にLRT計画
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/19 04:15:58) http://www.alcclub.net/~lake-hamana/

 中村です。とも様はじめまして。

 オムニバスタウンとの整合は?

 これについては後で述べます。

中心市街地活性化
 浜松の中心市街地の衰退は別段全国的に見てすごい進んでいるというわけではなく、よくある形態の一つというのが前提です。

 とも様の言われることはよく分かるんですが、浜松の中心市街地の空洞化はあなたの予想をはるかにこえています、悠長なことは言ってられません。4つの全国規模の大手資本商業施設が撤退、挙句の果てに浜松の象徴とも言うべき地元資本の百貨店松菱は倒産、結果浜松にはデパートは地元資本の遠鉄だけとなり(ヨーカドーはありますが)、そして松菱跡への百貨店誘致を事実上諦め複合施設への転換を目指し浜松市に威信をかけたコンペが今月始まりました。また中小のところとなると閉店数え切れず、浜松のメインストリート、駅前の鍛冶町通りはかなりシャッターが閉まっています(今年になってさらに悪化)。

 そう考えた場合、LRTによる中心市街地云々というのは浜松では一つの要因ではあるもののやや弱く、如何にして中心市街地に呼ぶかの一つの手段にすぎないといったレベルで落ち着くかと思います。
 そう考えていくと声高な「中心市街地活性化としてのLRT」はややインパクトに欠けはしないか、そう考えますね。

 浜松の中心市街地は元からあまり力が強くありませんでした。そこに不況がかかり上で述べたような状態になってしまったのです。こんな状態で合併して政令市になっても何も良いことはありません。他の都市と比べ商業集積度や都市の顔が劣るのは否めません。
 私は何も中心市街地だけのためにLRTを入れるとは言っていない(つもり)ですよ。私はあくまで一つの例として上記のような特に切迫した2つの事情より中心市街地を挙げたまでであってそれだけのためにと言ったつもりはありません。

60万都市だから・・・
 浜松は広域都市計画圏を有し、市域も広くきっちりした計画がされているものの、低密度広範囲型の都市構造を形成しています。こういう都市圏でLRTを入れるのであれば、網ではなく、基幹軸としての導入が望ましいのかな?と感じます。

 我々としましても採算のいい順に第一期〜第三期までに順に建設できればと思っております。ちなみに三方原が本線、雄踏線(私の地元です)準本線と考えております。

 すなわち、まず考える点はJR東海道線、遠州鉄道に沿わない軸を整備すること、

 我々の案では遠鉄やJR線に近いところを走る路線がありますが、あれが一番採算性がいい路線なのです。それに両線は接近にしてはいても、実はその間に大きな標高差があったり浜名湖の入り江の川があったりで実際の距離感&地域性の違いは相当な物です。これが浜松の現実なのです。

 その上でトランジットセンター(乗り継ぎ拠点)による円滑な乗換を可能とする公共交通サービスのトータル化、もしくはパークアンドライドの積極導入を考える。

 言われるとおりです。浜松は車の街です。車に乗るなとは言えませんよね。我々は車とLRT&その他の交通機関の調和した浜松モデルを目指せればと思っております。また既存の交通機関の改善やフィダーバスの路線も提言してまいります。

 そもそも交通機関として都市交通と都市規模の相関関係はありますが強いモノではありません。

 前述の通り浜松は車が無ければ生活できない街です。私はこの街で(免許を持たない立場で)暮らしていく中で不便さを感じなぜ軌道交通がないかに疑問を感じ、何か軌道系の交通を入れられないか研究しました。その中で地下鉄やモノレールは無理、しかしLRTなら可能という結論を出しました。何とかならんものかと1人で考えるうちに昨年11月に浜松都市環境フォーラムがこの計画を打ち出しそれ以来主要メンバーとして活動しております。60万都市云々はその研究過程で出たものを一つの例として出したまでで大意は無かったんですが・・

 ですから、まずは基幹バスでスタートし、輸送力が不足したらLRTというステップを踏んでいくことで解決すべきではないか。そう考えます。

 以前にも述べましたとおり浜松のバスは限界です。あなたの言われるような基幹バスに準じたバスレーンを設けてはいますが、それでもバスの渋滞が起きています。
 それに我々はそんなに悠長なことを言っていられない状態なのです。
 なぜなら、この時期を逃して浜松にLRTを作るのは無理だからです。
 なぜ我々が合併と一緒の時期に計画を出したのかお分かりですか?そうそれは財源の問題なのです。合併をするに当り新市建設計画を作ります。その財源が合併特例債なのです。これは国が7割肩代わりしてくれます。浜松の場合は8000億から8500億円とも言われています。
 我々はこの財源を目指して新市建設計画にLRTをはじめとする浜名湖百年計画を盛り込んでもらおうと必死なのです。
 もうなぜ今我々が行動を起こしたのかお分かりになったと思います。今しかないのです。我々は1か0かでやっております。今を逃せば二度とチャンスは無いと思います。
 ご理解いただけましたでしょうか?そんな我々にもしご協力していただける方がいらっしゃるなら私もしくはフォーラム宛にメール等でご連絡をいただければと思います。

政令市化と交通計画
 投稿者---551planning(2003/08/19 05:41:57)

 つっけんどんな質問になるかもしれませんが御容赦の程…。

 中村様、ひいてはフォーラムの御主張を総て把握理解していないために感じるのかもしれませんが、これまでの御投稿を拝読する限りにおいて、まずもって「合併による政令市化のためにもLRT導入は不可欠であり最大のチャンス」と感じられるところに違和感を覚えてしまいます。
 当方、浜松周辺を巡った事が無いためになんとも申し上げられないところは御容赦頂きたいのですが、慢性的な渋滞はあれどかなり深刻な状況にあるのかというわけでもなさそうと感じました(「浜松 渋滞」での検索先を数件除く限りですので、無論地元の方の感覚とはまた違うでしょうが)。さらにはTDM実験、オムニバスタウンとしてのバスの存在意義及びその可能性に目が向けられている過程からも、その改善効果ありの裏返しとして交通事情の程が判る気が致します。
 無論だからバスでいいんだ、軌道系なんか必要ない!という事ではありませんし、現バス路線網と照らし合わせてもフォーラムLRT導入案が自然である事は理解できます。ただ、そこに合併による政令市化なり中心市街地活性化の一助としての側面なりが出てくると、確かに効果の程を望むこと事態は理解すれども、そんな性急なのかなとも思ってしまうわけです。確かに政令市化によって権限拡大および市政全体の財源の拡大、また新しい交通計画の必要性はあるでしょうが、語弊があるかもしれませんがLRTは(こと新規に造る場合には)「客寄せパンダ」ではないという認識もあるのではと感じます。

 現状を知らないものとして中村様に是非お願いしたいのは、研究なされたという軌道系導入の必要性、さらにはLRTが最適と判断するに至った根拠、そして浜松の「生の姿」と望むべき方向性についてフォーラム、また個人としてどのようにお感じになられているかを教えて頂ければと。資料的なものがあれば何処に請求すれば宜しいのか、またフォーラムの次回開催なども宣伝して頂いて全然構いませんので、御教授願えればと存じます。

Re:政令市化と交通計画(横レス)
 投稿者---かまにし氏(2003/08/19 11:42:43)

 かまにしです。

 横レスになってしまい恐縮ではありますが、「政令市化と交通計画」についてコメントさせていただければと思います。とはいえ、僕自身は大学の授業の一環でかじった程度の知識しか持ち合わせておらず、実務には程遠いと思われますので、そのあたりは皆様からのフォロー等がいただければと考えております。

 合併と交通計画の関係についてですが、権限拡大や市政全体の財源の拡大が、市町村の交通計画において裁量の幅を広くなるという側面は多いにあるとはいえ、合併がLRT導入の必要条件ということはありません。

 そもそも、なぜ現在、日本全国で合併がさかんに議論されているのかと言えば、直接のきっかけを作っているのは、2004年度までに合併の議決した自治体を対象とした「合併特例法」です。

http://www.oita-gappei.jp/lesson7/main.html
http://www.pref.nagano.jp/soumu/shichoson/gappei/q6_a2.htm

 これを簡単にまとめると、2004年度を期限にそれまでに合併を議決した自治体には、地方交付税の給付額が合併前の合計額を10年間保証される反面、合併をしなかった自治体に関しては、交付税を大きく削減していくというものです。すなわち合併をしないと財政状況がこれまで以上に悪くすることで、合併のインセンティブを与えるいるわけです。こういった措置によって、実際ここ数年で全国の自治体の3分の2以上が、何らかの形で合併の協議に踏み切っているようです。

 合併にしても、本来ならば市の将来ビジョンとそれに基づく具体的な計画が初めにあって、そこからそれを実現する手段として合併も選択肢に入れて検討するというのが筋であると思います。

 しかし近年の状況は明らかにまず「合併ありき」で、そこからいざ「仮に合併するとしたら、将来ビジョンや中長期計画はどうしていくか…?」という順序で議論が展開されているのが現実です。ただ、上記にあげた合併特例法が存在する以上、市町村にとってはそれが現実的な選択肢であるのも確かなんです。

 そうである以上、「合併が本当に必要か?」の議論はもとより、「どのような合併が自分たちにとって有利か?」の議論も当然なされ、その中で「どうせ合併するなら自らの裁量が多い政令指定都市を目指そう」という流れになるのはある意味、自然といえるのではないでしょうか?

 合併は、それまでの自治体の枠組みを一旦リセットするわけですから、それまで各々の自治体が掲げてきた将来ビジョンや中長期計画をもう一度見直す良いチャンスとも言えます。加えて、その是非はともかく、合併特例債や交付税の優遇が受けられることを考えれば、中村様がおっしゃるようにこれまで財政状況ではできなかった大きなプロジェクトを進めるまたとないチャンスであるのも事実でしょう。

 確かに、合併に便乗する形で性急にLRTの建設を盛り込むことが、本当に良い結果をもたらすのか懐疑的な部分もありますが、しかし一つのチャンスである以上、それに期待したい中村様のお気持ちも理解できるところではあります。

連絡先と今度の集会
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/19 16:47:26) http://www.alcclub.net/~lake-hamana/

 皆さんへ
 取りあえず連絡先&次回開催だけでも書かせていただきます。皆さんへの回答は現在集中砲火状態&多忙のため少しお待ちください。

 資料的なものがあれば何処に請求すれば宜しいのか、またフォーラムの次回開催なども宣伝して頂いて全然構いませんので、御教授願えればと存じます。

 資料的な物といわれますと浜名湖百年計画の冊子(送料込みで1500円くらい→記憶が薄れてます、すみません)と最新の今後の活動計画を記した者があります。

 まずは連絡先から
   浜松市東若林町1220-5(フォーラム事務局&本部)
   TEL053-448-7119

 ちなみに次回の集会は8月23日(土)19時から浜松まちづくりセンター(浜松市東田町 静岡県浜松総合庁舎すぐ南→ミニストップの横)で行います。
 特に静岡県内&三河地方の方で見ておられる方がいらっしゃれば、もしよろしければお越しください。

 ところで失礼ながら私から皆さんへの要望があります。ここの所私を集中砲火するように批判的なレスが相次いでおります。別に皆さんを攻めているわけではありませんが、私も聖徳太子やスーパーマンではありませんから、一度に多くの質問にお答えするのには限界があります。なにとぞそのところはご理解いただきたく存じ上げます。またできれば批判的な書き込みだけでなくぜひとも肯定的な書き込みもしていただければ幸いです。そこのところぜひともよろしくお願いします。

≪管理者投稿≫大きく構えて頂ければ
 投稿者---551planning@おさぼり管理人(2003/08/19 20:12:50)

 【検証:】サイトを御覧の皆様、おさぼり管理人の551planningでございます。皆様には当掲示板群の快適な議論スペース維持に御理解御協力を賜りまして誠に有難うございます。

 さて、中村様、ほとんどとも様に述べて頂いた感はありますが、当方自信レスをつけた身としていかばかりかのフォローをさせて頂きたく。
 まずもって、特に地元を知らない身としてLRTはダメだ!反対だ!ということを現したかったのではないのですが、批判的なり威圧的に映ってしまった事については率直に反省するところです。ただし、現実問題として推進側としては当然予測される反発は、云ってしまえばこんな場末のBBSのレス程度の量・内容でないことは推して知るべきとも思いますよ。さらに付け加えればフォーラムに参加されている以上は、その方向性を何なりと明解に示す事が出来なければならないとも思います。
 レスを付けられた方々はやはり根本としてLRTの必要性を把握するために浜松の現状を知りたいし、導入目的を知りたいと思っているはずです。しかし資料が乏しい、ゆえに中村様の眼で見た実情を知りたいと思って書込みをされた。といって直ぐに応えないからダメだ、ということではありません。ゆっくりでも全然構いませんし、フォーラムの視点でも構いませんよ、ということでせめて連絡先や会合でもと当方は書かせて頂きました。
 単純に云えば、このBBSに参加されている大多数の方がLRTを肯定的に捉えている筈です。しかしやはり客観的に見て、あるいはそれこそLRTを普遍的に「都市装置」としてどのように位置付けるかという意味においても具体例には関心を示す結果がこのスレにも端的に現れているんだ、と。そして地元の方でありフォーラムに参加されているのであれば、もっと大きく構えて頂ければと思います。なぜなら外野が騒いだところで、結果はどのような形であってもその地域についてくるからです。ゆえに詰まったら宣伝なりナンなりで逃げればいいんです。ただしそれが中村様にとって何を残すかが肝要になってくるのだとも思いますが…。

 会合に参加できるかは非常に微妙ですが、浜松の現状把握にはかなり興味を持ちましたので、晩夏までには御邪魔させて頂こうと思っております。機会がありましたらお目にかかれる事を楽しみにしつつ、御挨拶までに。

ちょっとした苦言とアドバイス
 投稿者---とも氏(2003/08/19 19:03:31) http://town-m.vop.jp/

 ともです。
 少々批判的といいますか苦言ですがご容赦を。

 取りあえず連絡先&次回開催だけでも書かせていただきます。皆さんへの回答は現在集中砲火状態&多忙のため少しお待ちください。

 連絡先など読ませて頂きました。
 参加はちょっと困難ですが(なぜかこの日は私は豊橋にいたりするのに(苦笑))、いろいろ見させて頂きます。

 さて、

 ところで失礼ながら私から皆さんへの要望があります。ここの所私を集中砲火するように批判的なレスが相次いでおります。別に皆さんを攻めているわけではありませんが、私も聖徳太子やスーパーマンではありませんから、一度に多くの質問にお答えするのには限界があります。なにとぞそのところはご理解いただきたく存じ上げます。またできれば批判的な書き込みだけでなくぜひとも肯定的な書き込みもしていただければ幸いです。そこのところぜひともよろしくお願いします。

ということですが、もちろん、中村様がすべて即答できるとはだれも思っていませんし、むしろ一緒に考えていくものだと考えています。
 確かに批判的ですが、逆にこの程度のツッコミは絶対にあるということです。
 私はわりとLRTに好意的な見方をしています。しかし、これだけのツッコミができる。逆の見方をすれば、本来的に批判をするような人はもっと鋭く突っ込んでくる可能性があるということです。

 私のレスの最後に書きましたが、LRT導入は現実的には非常に難しいことです。手続き一つとっても実際に工事着手まで3年以上かかる大事業です。
 であるからこそ、この程度の批判は確実にある。そうなります。

 また、LRTは目的ではありませんね。あくまで都市として、浜松市をどうしたいのか、政令市になってどういう街づくりをし、どんな生活を住民が送り、どういう都市形態を構築し、どういう産業を発展させ、何を持って浜松という町を作り上げていくのか。その「町を作り上げていく」作業に使う「一つの道具」がLRTであって、そのLRTのためにまちづくりをするのは本末転倒なんです。でも、中村様はそうはお考えでないとは思いますが、レスをつけられた方は「LRTが目的である」と解釈されているからこそ批判的なものになるのではないか。そう考えます。

 まず、中心市街地であれば浜松の人口構成、就業形態、従業人口、産業などから客層を把握することになります。その客層とマッチしているか。またニーズと合っているか。商店街に厳しい結果になる場合もありますが、それをも含めて考える必要があります。大規模店舗が出た後に・・・というのも長野市の取り組みなどが参考になりましょう。そういったものを見ながらニーズを掴む。また、浜松につとめている人、浜松に住んでいる人は何処に買い物に行くのか。浜松に買い物に来る人はどこから来るのか。これを調べると案外びっくりする事実にぶち当たることがあります。
特にファッションにうるさいOLさんは?高校生の女の子は?大学生は?といった若年層の動きや、子供のお祝いはどこで買うのが良いかとか、お中元やお歳暮はどうしているか・・・そういった「世間体」に関することも重要なポイントです。その時、何処に買いに行くのか。浜松市内なのか、郊外店なのか。アピタなのか遠鉄百貨店なのかアクトプラザなのか。
 そうすると、浜松市の中心部に来る層の「生活」が背景にシンクロしてくるはずです。家を出てバスや車で都心の会社に勤め、帰りに買い物をして帰る。そこにLRTがどう関わってくるか。まさに「LRTのある生活」をそこに組み込めるか、それを考えていくことである種の答えが見えてくるでしょう。

 そういったストーリーを様々な世代の様々な層の人が、綺麗事ではなく普通はどう考えるかを見ていくことで、LRTに求められる機能、性格などが見えてくると思います。

 中村様の描く「浜松にLRTが走ったら」という絵がどうも見えてこない。それが皆さんのお考えにあると思いますよ。ここの常連の方々はかなり様々な場所をご覧になり(LRT絡みのオフも岡山で実施していますし)、中には現実的にこういった活動をされる方もいらっしゃいますし、プロの方もおります。みなさん相当高い見識をお持ちです。

 そう言った方々が中村様の投稿を読み、「あぁ浜松にあると確かに便利だし、使えるし、いいね」と思えるようならみなさん肯定するはずですから。

 そのためにはまずは浜松市で求められる都市交通のありようとは何か?そこから考えてみましょう。そういったことこそが、今後の様々な手続きや説明や調整で重要になっていくことなのですから。

 苦言ばかりで申し訳ありません。浜松のLRTはやりようでうまくいくと思うからこそのものとお考えください。
 それでは

Re:ちょっとした苦言とアドバイス
 投稿者---エル・アルコン氏(2003/08/20 17:49:34) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 ともさんがおっしゃってた、「LRT導入は現実的には非常に難しいことです。手続き一つとっても実際に工事着手まで3年以上かかる大事業です。」の部分ですが、これに関して最近非常に分りやすい記事が雑誌に掲載されました。

 それは中村さんが所属されているフォーラムでも参考にされている岡山でして、勝手にご紹介してしまうとお叱りを受けそうですが、この掲示板にも何回かご寄稿いただいているRACDAの岡会長について、現在発売中の月刊文藝春秋9月号の「無名人国記」という連載が取り上げています。
 8ページ程の記事ですが、既に路面電車がある都市での延伸計画にはじまり、「MOMO」導入までの話の中には、どういう関係当事者がいて、どういう手続があり、どういう諸問題があり、どれだけの時間がかかるのかのか、そして何よりも肝心な目的意識のエッセンスが詰まっていますので是非ご一読されてはどうでしょう。

 こう言ってしまうと身も蓋もないばかりか厳しい批判を浴びそうですが、それだけ頑張っても現時点での成果は「MOMO」1編成2両なのです。そして「MOMO」がゴールではなく、それが通過点、いや出発点に過ぎないのです。それを考えますと、何もない状態から路線を引くということがどれだけの難事業か。線路もあれば車両も2両じゃ効かないでしょう。

***
 LRTと一言で言っても、欧州のいわゆる「先進事例」を示していれば良かった時代はもう過ぎ去っています。推進団体、愛好家(マニア)、そして自治体や国土交通省といった行政といった関係者の目は確実に肥えています(特に中四国の国道事務所は本業そっちのけ?で公共交通の整備に熱心であり、かつ優れた成果を続々と出しています)。
 そういうなかで「浜松にLRTを」というからには、批判に耐え、説得力と実現可能性に優れたプランを立てる必要があるということを心に留めて頂きたいと思います。

 「御登場」をを期待しつつですが、念のためにRACDAサイト内BBSで岡会長自ら「正誤表」を載せておられるので紹介しておきましょう (551planning)

RACDA http://www1.harenet.ne.jp/~racda/  掲示板 http://8509.teacup.com/racda/bbs

浜松に必要なモノは何かを考えることが1つ
 投稿者---とも氏(2003/08/19 13:32:44) http://town-m.vop.jp/

 ともです。
 中村様、レスありがとうございます。いくつか思うところを含め。

 中心市街地活性化

 まず、現実として衰退してしまっているその要因を考えることが先決でしょうね。
 浜松は都市規模としてはかなり大きく、隣接する静岡、豊橋との関係は依存関係にあるものの独立した都市圏としての形態を有しています。その上で、浜松の中心市街地はその核として相当な集積があるのは誰もが解るところ。その浜松の中心市街地がでは都市圏内の人口構成や流動などを含め、そういったものに対応しているかという問題になるのでしょう。
やや厳しめに書きますと、数年前、トランジットモール社会実験を視察するために向かった際に見た光景は「これでは集客力は・・・」です。
 確かに、百貨店はありますし、中小の店舗も数は多い。品揃えも悪くはないし努力も見えます。しかし、客層とのマッチがされているのか、非常に疑問でした。バスなどを見ていても都心を歩く層を見ていても、地方都市としてはある意味異例の客層が見られる。これは浜松の特色でしょうが、それを活かせてはいない。そう感じましたね。

 浜松の中心市街地は元からあまり力が強くありませんでした。そこに不況がかかり上で述べたような状態になってしまったのです。(略)

 不況も要因ではありますが、マッチしていなければ意味がない。まさにその典型でしょう。
 ですから浜松の中心市街地活性化で考える点に「今の商店構成・商業集積で果たして客のニーズに応えられるのか」という極めて基本的な視点を忘れてはならないでしょう。
 浜松につとめるOLさんたちがどこで買い物をしているか、カップルで出かけるショッピングは何処まで行くのか。また、日系ブラジル人なども多いですが、そういう層の行動パターンはどうなのか。車で出かけるにしてもどこまで買い物に行っているのか。その辺の検証を含め、求められる浜松市の都心部の商業集積を考える必要がありましょう。

 LRTを敷いたからといって市街地が活性化する訳ではないのはお判りでしょう。LRTで人を運んで、その先がしっかりすることが先決では?

 我々の案では遠鉄やJR線に近いところを走る路線がありますが、あれが一番採算性がいい路線なのです。(略)

 東海道線に沿った軸(地図上で見る限り2〜4kmぐらいでしょうか)に新たに軌道系を入れるというのは東海道線を逆に都市間に特化させるような工夫が前提になりましょう。そうしなくては東海道線のスピードにLRTでは太刀打ちできず、メリットが薄れますし、軸がぼやけます。東海道線の駅からのフィーダーバスサービス拡充などで救うことを視野に入れるのが定型的な検討パターンでしょうね。

 私はこの街で(免許を持たない立場で)暮らしていく中で不便さを感じなぜ軌道交通がないかに疑問を感じ、何か軌道系の交通を入れられないか研究しました。(略)

 そもそもなぜ軌道系なのか?という点があります。以下にも絡みますが、せっかくの高度なバスシステムを活かすことも考えられると思うのですが。

 以前にも述べましたとおり浜松のバスは限界です。あなたの言われるような基幹バスに準じたバスレーンを設けてはいますが、それでもバスの渋滞が起きています。

 浜松のバスレーンの状況や浜松都市圏の渋滞状況は様々な資料などで見る限り確かにタイトといえます。
 しかし、いわゆる「ゾーンバスシステム」を形成する基幹バスになっているわけではなく、サイクルアンドライドなどは進んでますが、パークアンドバスライドは今ひとつ進んでいない。先進的にやっている盛岡や名古屋、大阪などと比べると、今はまだ発展途上と感じます。
 たとえば、基幹バスに連接車を大量投入するような策で本当に処理できないのかといった点も不明確です。たとえばBRTというシステムがあります。バスシステムを高度化し、軌道系に近いサービスを提供するバスサービスです。北米や中南米、オーストラリアなどで導入されています。浜松の今の都市交通環境を考え、たとえばこういったシステムの検討もする必要がありましょう。その上でバスで本当に捌けないのかどうかという点も考えなくてはならないと思います。

 軌道系は基本的に線や点の需要に対応する乗り物です。面需要はバスや車などで拾い、ポイントで線に移す。航空路のハブ&スポークではないですがそういう形ですね。
 しかし、浜松都市圏の形態を見ると、面が強い。そうなった場合、LRTだけで本当に良いのか、それで公共交通不便地域が救えるのか、やや疑問です。
 LRTを否定する気はなく、軸によって成立の可能性は十分あるとは思います。ただ、どうも既存バス軸がダメと言われてしまうと、現地を見た人間からして少々疑問が残ります。なぜ軌道系なのか、3ステップでの網形成を計るほど面需要が多い地域でどうしてバスを活用できないのか。その辺が今ひとつ見えません。

 それに我々はそんなに悠長なことを言っていられない状態なのです。
 なぜなら、この時期を逃して浜松にLRTを作るのは無理だからです。(略)

 合併特例債を用いてLRTをというのが、合併による都市の一体的な開発・保全意識の中での基幹軸として整備するというものであればそれは誠に結構なことですが、合併特例債でなくてはできないというのはどうも腑に落ちません。

 LRTの整備スキームはすでに国土交通省などで定められており、たとえば軌道整備に対する国費補助は1/2(路面電車走行空間改善事業)。このほか、駅は「交通結節点改善事業」など様々な事業補助制度を活用できますね。そういったものを他の都市は合併特例債に頼らずに行っている。それを考えていくことが大切でしょう。
 新たな都市のマスタープラン・総合計画への盛り込みは合併特例債とは無関係に可能なはずです。必要性があるのなら。
 確かに、合併特例債があれば事業のスタートダッシュは効きますが、行政運営としては本来の合併特例債の用途とは外れているように感じますし、浜松の人口規模からして特例債の額が大きいのを利用して・・・というのはどうなんでしょうか。

 さらに、純粋な採算も考えなくてはなりませんし、道路敷を活用するのなら迂回路も考えなくてはなりません。浜名バイパスなどの現状を踏まえると浜松市内に軌道を敷設するのであれば迂回環状道路の強化は避けられないでしょうし、LRTで車が減ると言ってもたかが知れてます。むしろヨーロッパの例では変化がさほど無いのですし。

 まちづくりとの兼ね合いで見ても、道路網と軌道系のマッチングが今ひとつですからその是正も計らなくてはなりません。
 合併特例債の時期をにらむのは一つの目標としてはいいんですが、どうもそれだから急ぐのです。と言われても・・・と感じます。

 まず、「軌道系ありき」という点ではなく、浜松という町の構造、人の流れや動き、公共交通のサービスレベルなどから何が必要なのかを検証し、その上でLRTなのだという点を強く打ち出す必要がありましょう。

 LRTを整備するにしたって、都市計画決定、環境影響評価(アセスメント)、特許認可など様々な手続きを踏まなくてはならないのですから。
 その際、「LRTが必要な理由はこうです」という強いモノが必要なのですし。

 やや批判的ですがご容赦を。ではでは。

JRとLRTの関係
 投稿者---中村スマイリー@光宏氏(2003/08/20 13:12:03) http://www.alcclub.net/~lake-hamana/

 中村です。
 とも様、レスありがとうございます。さあ反論を始めさせていただきますよ。

中心市街地活性化
 まず、現実として衰退してしまっているその要因を考えることが先決でしょうね。

 それは我々がよーく分かっています。。

 やや厳しめに書きますと、数年前、トランジットモール社会実験を視察するために向かった際に見た光景は「これでは集客力は・・・」です。

 まあ、確かにあれでは失敗は見えていました。まず、トランジットモールありきでしたからね。

 LRTを敷いたからといって市街地が活性化する訳ではないのはお判りでしょう。LRTで人を運んで、その先がしっかりすることが先決では?

 ですから、これについては浜松市が松菱跡の再生コンペを行うなどして

 東海道線に沿った軸(地図上で見る限り2〜4kmぐらいでしょうか)に新たに軌道系を入れるというのは東海道線を逆に都市間に特化させるような工夫が前提になりましょう。東海道線のスピードにLRTでは太刀打ちできません。

 あの路線は比較的接近しているように見えますが、実はその間に大きな浜名湖の入り江の川がありますので実際の距離感&地域性の違いは相当な物です。特に地域性の違いは大きいです。別の町くらいの感覚ですかね。
 私もあの地区の雄踏町に住んでいるので詳しく書きますが、まず雄踏以外のあの地区の人たちはJRなんて利用しませんよ。自分の勤務先や学校がバス路線沿いにあるから雄踏に住んでいるという人も多いですし、そして途中停留所相互間の利用も多いですし、また私の中学の同級生でもあの路線沿い高校を選んだ人もいますしね。
 また、既出の高橋氏の案では東海道線に並行して高塚までの案がありましたが我々はその役目をJRに担わせようとしています。なぜなら既存の鉄道のある場所に平行させる金があるならば、もう一本違う所に線を引いた方が良いと思うからです。
 あなたの案とは正反対になるかもしれませんが、我々は東海道線にも新駅をと考えています。なぜなら浜松市内の駅間距離を調べて見ますと平均4.93Kmにもなるからです。60万都市においてこんな馬鹿な勿体無いことはありませんね。これは、他と比べても大変長いのです(豊橋−名古屋間は3.1Km約2Kmの開きがある)。むしろ舞阪−弁天島間の方が短いくらいなのです。これは由々しきことですね。
 それに、新しく交通機関を整備するに当たって既存の交通機関の利用者をほっておいたらそちらの方からも反発が起きてしまいますしね。
 個人的には(ようやくですが私見を)(元々はJR専門だったので)鷲津まで継ないでJRに一泡吹かせたいですな。厳しいのは承知ですが。こうすることによりJRもサービス改善に躍起になるでしょうし、またLRTにとっても緊張感を持つためにいいことではないかと思います。またLRTはフィダー輸送で北からの需要を受け取れば何とかなると思います。ま、何もスピードでかなわないのは分かっていますから、その他の面で戦えばいいと思います。例としては広電宮島線のような感じですかね。
 またその一方でJRにも快速運転をして都市間輸送という持ち味を生かしてほしいと思ま案す。

 東海道線の駅からのフィーダーバスサービス拡充などで救うことを視野に入れるのが定型的な検討パターンでしょうね。

 先程も申し上げましたとおりあの路線はかなりの需要が一本の線としてあります。それをフィダー輸送で乗換えなどの変化を及ぼすと悪影響が出ます。そんなことするぐらいなら現状のバスを維持するほうがましなくらいに見えます。それに東海道線は現状の1h/3本(浜豊間)でも常時かなり混雑しており、なぜ増発しないのか疑問に思うくらいです。これにそ北からのフィダーが入るとなると大変なことになると思います(勿論南からのフィダーはやるべきと思いますが)。

 そもそもなぜ軌道系なのか?という点があります。

 理由としては鉄道が好きだったこと、それと地球環境的な物ですかね。
 今回は主にJRとLRTの関係に関して述べさせていただきました。この後については後でたっぷりと・・・・お楽しみに(フッフッフッフ

郊外型スーパーと公共交通の関係
 投稿者---くるりん氏(2003/08/20 21:55:42)

 こんばんは。くるりんです。

 まず、中心市街地活性化のためが第一の理由としてのLRTは意義としてとてもよいのかもしれません。ただ、なぜ郊外型スーパーがよく見えるのか、結局はここにたどり着くかもしれません。それは車社会だから・・・というのはまったく理由にならないこともあります。
 私の地元、新潟のジャスコ新潟店を一例(あくまで一例です。)にあげますと、あそこは(できた当時(調べていませんので不明ですが、私が物心ついたときにはできていました)を基準とした)車社会に対応した駐車場だけではなく、偶然ですが公共交通にも便利な店です。ただし、至便なバス停はそれぞれ別なところにありますが、何ヶ所もゲートがありますので、結構近いものです。しかも、ご存知のとおり、斜め向かいには運悪すぎて廃線になった旧新潟交通電鉄線東青山駅もありました。
 さて、そのバス路線ですが、現在でこそ本数が減ったものの、2年程前は各方向とも毎時3本近いかそれ以上の本数を抱えておりました。
 2001年だったかな?(うろ覚えですみません)新潟西バイパス小新ICに隣接したサティが出来てもジャスコに来てみた感じ、あまり客が減っていないような気がしました。後にマイカルが倒産し、イオングループが引き取った後、今年になって小新(こちらは新潟バイパス黒埼IC近く・・・旧新潟交通電鉄線寺地駅近くと書いたほうがいいのかもしれません。)にアピタができて、病院近くということもあり、また本数が少ないながらバス路線も複数方向(サティは一本線だった)でしかも営業所が近いこともあってか、とうとうジャスコも減ってきたように思えます(さすがに来客数のデータなんぞは内部の人間ではないのでありません。見たままの感想でもうしわけありません)。
 しかしながら、それでも本数上の優位さは変わらないのか、ジャスコには公共交通で来る人が多い・・・全国的に見れば珍しい郊外型スーパーでしょうが、ここから何かのヒントが生まれてきそうな感があります。私にはそれが何なのかわかりません。でも、郊外型ストアにはなんらかの車社会以上の魅力が潜んでいる気がします。そこがわかればよいのですが・・・ごめんなさい。
 んで、中心市街地に戻りますが、それとLRTだけで見るのならば、かえって過去の投稿にもありましたが、中心市街地と郊外型スーパーを結ぶ機軸が中心部循環よりよっぽど魅力を引き立てるのではないでしょうか?中心部循環は岡山や長崎等の場合を別としても、まず機軸をはっきりとさせてからでも案外十分なのかもしれません。

 あなたの案とは正反対になるかもしれませんが、我々は東海道線にも新駅をと考えています。なぜなら浜松市内の駅間距離を調べて見ますと平均4.93Kmにもなるからです。60万都市においてこんな馬鹿な勿体無いことはありませんね。これは、他と比べても大変長いのです(豊橋−名古屋間は3.1Km約2Kmの開きがある)。むしろ舞阪−弁天島間の方が短いくらいなのです。これは由々しきことですね。

 中村様の投稿にしばし60万人都市だから○○ということを目にします。人口がどうだから・・・という意見は時折危険を感じることがあります。たとえば福島のいわき市と長野市。人口は4千人しか違わないものの、面積は前者は後者の約3倍であり、地形も盆地で大きな川が流れ、山があったりの長野市と違い、いわき市は小名浜などの漁港があり、かつ山がちの地形があったりとぜんぜん違うのです。それを一概にいっしょにはできません。
 つまり、人口がこうだからこれを設けなければならないというのは場合によっては古い体質の公共事業型思考とみなされても仕方がないように見えるかもしれません。そうではなく、もう一度わが町を見直し、地形・人口・面積など、あらゆる角から読んでゆく。それがまちづくりであり、LRTもその延長線上にあるものと思うのです。

 私も批判的になってしまいました。しかしながら、私も気づかされたことが多いように思います。皆さんに感謝しています。

 それでは。

再構・浜松LRT計画 ../citydesign/special205.html

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2004.11.02 Update


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