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羽田空港アクセスシリーズ

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TST

日本国内で2012年最大の“クールスポット”としても過言ではないはずの東京スカイツリータウン(以下TST)。威信を賭ける東武をはじめ周辺交通事業者の思惑も絡む現状を、バスターミナルの動向に注目してきた【検証:】なりに見つめる連作「HELLO!TST Access Watching」-その初回はやはり羽田空港アクセスでしょう。

東武では「スカイツリーシャトル」を3系統設定、羽田空港線は京急とのコンビでそこそこな高頻度設定をしてきましたが、一部便は途中の錦糸町始終となっており現実的対応とも…ただし、錦糸町駅最寄りホテルには2003/03から東空交の羽田線が入っており、事実上のダブルトラックとなったわけですが、そのホテルというのはスカイツリーが見えると売り出し中の東武ホテルレバント東京というわけで、資本関係がややこしくなったり? その意味では「スカイツリー前」の副称がついた押上駅は都営~京急で羽田直結となっているわけで、考えるほどに関係性が複雑化するのですが。
ホテル連絡路線として性格が異なるとはいえ東空交としてもこの機を逃さじと浅草延伸などダイヤ改正しており、まずは両路線を乗り継いでみることに。こちらも注目であるTDR線と併せてファーストインプレッションまで。

 

“錦糸町ダブルトラック”の是非&“2大スポット直結路線”の真価

TST

■もどかしい「進化」? 東陽町・錦糸町・浅草線(東京空港交通)

詳細は上記リンク「羽田空港アクセスバスデータ」内に譲りますが、当初は完全なホテル連絡路線として登場も、2007/03に東陽町駅にバス停を新設(しかも自前で確保)、翌2008/09には空港発便が豊洲駅経由化され、TIAT開業時には錦糸町04:00発の早朝便が設定されたのは【検証:】でも御紹介した通りですが、東日本大震災を受け運休・減便に。
そしてTST開業に先立つ05/16、豊洲線を分離し時間短縮化、加えて浅草ビューホテルに延伸し行4便・発2便を加えた行8/発9に増便。東空交サイトトップイメージ部でも「進化するリムジンバス」として紹介されています。

これまで行便は午前、初便は夕方以降となっていたが、今改正は空き時間の増便というスタイルに。よってTIAT11:35発便をチョイスしたが、実は10分後にはTST行があり、東武ホテルレバント東京/錦糸町駅到着では5分差で逆転するのだが経路的な部分含めどうだろうか。案内所で「錦糸町」と告げた場合の反応も試してみたかったのだが(意地悪?)、時間がないのでのりばに直行。ちなみにバス時刻表一覧では事業者別ということもあり分かれての表示となっていた。
TIATではTST行は4番、浅草行は2番となっているが、これといって係員が云々という関係性はなし…ただし、双方の最終便(浅草行23:05発/錦糸町駅行23:30発)については東空交が臨海副都心地区ホテルも経由するため、東武ホテルレバント東京には00:30着のところ錦糸町駅には00:10着と逆転するため、錦糸町直行である旨アピールしていたなんて話もあるような。
5分前発の池袋駅西口行国際興業便を見送ると、「錦糸町・浅草」の表示を出した西工車が入線。TIATでは当方のみ、2TB・1TBでそれぞれ男性2人を乗せての出発となった。時間帯的に貸切もと思われた分、乗車があっただけでもちと驚きだったり。

ついに泣き出した曇天模様の中、まずは湾岸線を疾走。路線開設当初に乗った際には箱崎から深川線に向かって木場出路で降りた記憶があり、さてどうするかと思っていたら、大井・有明とスルーして東雲JCTから晴海線へ進んで豊洲出路降り。豊洲駅前を直進して枝川へと進み三ツ目通りへ。これなら枝川まで首都高を使ったほうがとも思ったのだが免許の絡みだろうか。ちなみに首都高距離別料金、空港中央から豊洲・枝川まで1400円、木場は1600円となる(いずれも大型車)。
東陽町錦糸町浅草線 永代通りに入って東陽町駅前は降車なく、四ツ目通りを上がってホテルイースト21東京で2人降車。ちなみにホテル出入の都合で空港行便も進行方向が固定化され、木場~東陽町でぐるっと1周する形になるのはタイムロスだ。個人的には通学路だったため非常に懐かしい四ツ目通りを北上、小松川線の高架橋が見えたところで、TST12:20発羽田行と思しき東武車が眼前を都心方向に入っていったが、乗り具合は数人といったところだったような。

京葉道路との交差点を越え、JR高架橋手前、駅ビル「テルミナ」脇に新設された東武のバスポールをちらと見てから、北口の細道へ。ロータリーを横目に直進してしばし、東武ホテルレバント東京で2人が降車。当方のみにて最終コースとなる。三ツ目通りを北上し本所吾妻橋を左折、駒形橋を渡って田原町の交差点を右に曲がれば、六区先の浅草ビューホテルに定刻着。玄関上には「祝 浅草~羽田空港 5月16日開通」との看板が掲げられていた。
ちなみに浅草ビューホテル、成田空港へはやはり錦糸町・東陽町経由で1998年頃に開設されたものの“9.11”絡みで運休→路線復活も錦糸町止という悲哀史も。浅草エリアの地盤沈下等もあってか2001年には運営会社が民事再生手続に至っていた(その後再生完了)。しかしながら昨年5月に成田線の延長復活があり、これがスカイツリー絡みの動向かとも睨んでいたのだが…。

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■錦糸町線としての成立可能性 スカイツリーシャトル羽田空港線(東武バスセントラル・京浜急行バス)

羽田空港連絡バスでの京急&東武コンビは5路線目、東武バスセントラルとしても新越谷線・北千住線に次ぐ3路線目となります。先に触れたものの、やはり最大のライバルは鉄道。都営~京急で640円、エア快利用で最速44分です。一方錦糸町はというと品川乗換で610円が最安(モノレール利用だと630円)、横須賀総武快速との接続がハマればそこそこ速いと思われるものの、多めに見積もって1時間は押えておきたいかと。それらを踏まえてダイヤを見ると2TB~錦糸町間では30~40分見当。東陽町を経由する東空交が55分なので、やはり“直行”の効果は大きそうですが、さて。

浅草ビューホテル前にはスカイツリーシャトル上野浅草線が停車するものの、「ソラスマイル」ゲットを含めいろいろ見るべく浅草寺経由で東武浅草駅へ。ともにかなり久々の訪問だったが、確実に人の流れが変わっているのを感じさせられた。

言いたいことは山ほどあるTST内バスのりばについては別の機会として、14:20発東武便に乗車。同乗はお土産を手にした老夫婦の他、スーツ姿の男性4人で用務利用か。他にスーツケースを手にした親子連れが座り込んでいたが15分後のTDR行待ちの様子。SS羽田空港線車両は今回のために用意されたようだが、座席前ポケットには「東武の高速路線バス ご利用案内」なるパウチが差し込まれており、スカイツリーシャトル3路線と他の空港2路線についての簡易ながら各種案内が適度にまとめられていた。
外に出て押上駅前交通広場を横目にすると、TDS13:30発と思しき京成車と離合、定刻着のようだが5人が乗っていた。車内ではスカイツリーを見上げ、カメラを構える人も。四ツ目通りを南下、JRガードを潜ってLIVIN前の新設バス停に停車、警備員常駐はバス停周辺駐停車の牽制と思われるが、この日は乗車なし。

四ツ目通りを更に進むと東空交便と離合、TIATを13:35に出た浅草行か、スモークガラスで乗り具合までは確認できず。錦糸町入路から首都高入りした直後、鹿島神宮駅行京成車と離合-翌日のTDR線乗車時にもやはり鹿島行JRBK車を見掛けており、はていつ経路変更になったのかなと思ったら意外な所に解答が…首都高自体の料金は変わらないのだが、NEXCO分の差を取った様子。むしろ京葉道路の信頼性向上に加えて、ココに出ているところからも地域における高速バスの重さを実感させられたり。

かしま号はさておき、昼間の小松川線を路線バスで往くのは新鮮だなと思っていると、こちらも予想通りの“箱崎渋滞”にとりついた。ま、こちらも昔語りになったというべきだろうが、箱崎JCTからは深川線へ。妥当っちゃ妥当なのだが、羽田空港連絡バスの常道?としてはレインボーブリッジを渡って…てな感覚からすると若干の違和感も覚えるような。
ともあれツリーを左手に見ながら隅田川を再び渡り、辰巳JCTから湾岸線へ。東京港トンネルで若干滞ったものの、着いてしまえば気持ち早着。2TBで当方以外全員が降車、当方も今回は1TBで降車した。

昨年11月にリニューアルが完了した1TBだが当方にとっては縁遠く、到着ロビーのシックな装いが新鮮だった。こちらも気になっている先月オープンの「ファーストキャビン羽田ターミナル1」などを足早に見学してバスのりばへ。目当てはTIAT15:10発TST行便のチェック、やってきた京急車には10人が乗車、3人を加えて出発していったが、大半が観光客の様子だった。


今回の「スカイツリーシャトル」、当然とはいえ東武の仕切りによるものであり、羽田空港線については京急とのコンビとなるのは違和感ないわけですが、さりとて結果的にダブルトラックとなったのはなんともはや。羽田線のダブルトラックは臨海副都心地区(京急の東京ビッグサイト線と東空交の臨海副都心地区線)が唯一の例、京急・東空交が組む路線も東京駅線ほか複数あるわけなので、なんとか調整できないものでしょうか…具体的には、東陽町エリアを豊洲線に併せて、錦糸町・浅草エリアを1本立ち、一部便(東空交便?)がホテルも経由(逆に錦糸町駅・TSTでも乗降扱い)辺りで如何でしょうか。
それにしても錦糸町ですが、総武快速連絡を考えると意外にも勢圏は広そう? 総武線では秋葉原と小岩・市川・西船橋に羽田線が入っていますが、西船橋以外はいずれも東空交ということで、PASMO/Suica利用可能に付加価値があれば…という気もしたり。気掛かりは経路の信頼性ですが、まぁ複数ルートある分なんとかなるのでしょうね。

TST
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やっぱり高速車こそ! スカイツリーシャトルTDR線(東武バスセントラル・京成バス)■

『2大観光スポットをダイレクトに結び、効率的な観光回遊を実現する』-京成リリースの一文ですが、錦糸町・葛西停車としっかり“ひとひねり”加えられているのがポイント。全線500円均一とは思い切った感もありますが、TST~錦糸町・葛西~TDR間利用不可は都営バスや「シャトル★セブン」(以下S7)との関係性も伺える半面、錦糸町~葛西間の速達需要なんてのも? こちらもTDR→錦糸町止、TST→葛西止というダイヤもあり、経路含めそのあり方が気になる路線です。

272,000が訪れたという05/26(土)。人混みを避けるべく早朝に始動した当方がTDR行に乗ったのは10:50発の東武便。時間的には逆方向の便に乗ってみたかったのだが、やはりTST出発時は貸切となってしまった。ダイヤ的にはTSTでの待機時間は少なめで、TDS09:40発便が気持ち遅れて到着し15人を降ろし、乗務員交代の後に乗車扱となった。車内前方にはモニターがついているが、その上方には昨日の羽田線、先程乗った東京駅線用車両にはなかった新越谷・北千住と羽田空港間との運賃表が貼られており、2009年度導入車の様子。前面ガラス入口脇に貼られたパウチには6号車と書かれていて、スカイツリーシャトル3路線の東武運用はこの程度で廻しているようだ。

定刻に出発、錦糸町ではやはり待客はなかったものの、バスが停まると注目を集めるようで、警備員氏が親子連れなどに積極的にチラシを配っていたのには好感…と、カジュアルスーツ姿の男性がひらり乗り込んで出発となった。個人的には全線下道だろうと思っていた一方で錦糸町~葛西間25分て?とも感じていたのだが、なるほど錦糸町~一之江間は首都高小松川線経由。大型車ETC料金1000円も、荒川越えの代価としては妥当かなと。距離別料金制の恩恵というかある意味目から鱗的な発想、そういや東武といえば埼玉新都心線の活用例もあるし…。

というわけでまたもや昼間の小松川線の車窓をしばし楽しむと一之江から環七へ。ちょうど交差点でTDS10:30発京成便と離合したが乗り具合までは確認できず。一之江陸橋を通過するため一之江駅には寄らないが、寄ってもいいのでは? 余裕を持って葛西駅に到着。空港行バス停でしばし時間調整の際、運転手氏が乗車票に書き込むのをチラ見したところ、TST08:00発便はTST・錦糸町駅で各4人の計8人を乗せTDSで全員降車。戻り便はTDLで7人・葛西駅で8人を乗せた由。
再び環七を南下、R357で江戸川を渡り千葉県入り、モノレールやパートナーホテル・シャトルバスが行き交うのを見るとやはり独特な空気感を覚えるもの。TDSでは降車なく、定刻より若干の早着でTDL着。ちょうどTDS10:30発京成便と入れ違いになったが、10人弱が乗り込んでいたようだ。SSTDR線

ここからはS7で移動…と思いきや時間が噛み合わず、JR京葉線→都営バス乗継で葛西駅へ。TDS12:30発(葛西駅12:54発)東武便を待ち受ける。まずは空港線の降車バス停に向かうも表示なく、どこかと思えばBT1番のりばがそれ。京成持ちでS7小岩・亀有方面との共用だった。京成社員氏が出てチラシ片手に案内に努めており、のりばの列もドンドンと伸びてゆくのでおっ!と思ったが、ちょうど2分前に亀有行S7が到着し大半が吸い込まれ…定刻より若干遅れて到着した東武便には先乗3人に4人を加えての出発となった。その後は空港行バス停に移動しラスト。TST12:40発京成便には5人ほどが乗車、女性1人がここで降りたのであった。


何度となく書いていますが、当方にとって羽田~葛西・一之江・小岩線こそが本サイト成立の原動力となり、亀有線試乗時に触れた「環七快速バス」私案がシャトル★セブンとして登場した際には手放しで喜びつつも「車両がなぁ」とも記したわけですが、ぽっと現れたこの路線を乗り試してみて、改めてその想いを深くしましたね。確かにS7の狙いと高速車は合致しない部分もあるでしょうし、なによりバリアフリーの観点からはスカイツリーシャトル(東京駅線)に疑問符がつくことにもなりかねないのかもしれませんが、個人的には改めて適材適所こそがまず志向されるべきかなと-『座席がリクライニングでき、ゆったりと快適な移動時間を過ごせ、座席定員制ですので必ず着席できます』と京成リリースも云ってますしね。

その意味では“高速チョイ乗りバス”の可能性をも改めて実感。まさに2大観光地が前提で成立する路線ではあるものの、地域内速達バスサービスたる新たなニッチカテゴリへの期待感が膨らまないかなと…それこそかつて東急が首都高や第三京浜でチャレンジしたような路線の復活なんてのも夢ではなかったり?


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