tw
top

  • Date:始発便繰り上げ路線
  • 03:40→03:30 籠原
  • 04:10→04:00 高尾
  • 04:15→04:00 千代田団地
  • 06:00→04:00 錦糸町●
  • 05:10→04:10 富士宮●
  • 04:25→04:15 御殿場
  • 04:30→04:15 大宮
  • 04:30→04:15 所沢
  • 04:30→04:15 大泉学園
  • 04:35→04:20 本川越
  • 04:40→04:30 千葉中央
  • 04:40→04:30 相模大野
  • 04:40→04:30 田村車庫
  • 05:05→04:30 津田沼●
  • 05:15→04:30 調布●
  • 05:45→04:30 池袋●
  • 06:15→04:35 豊洲●
  • 07:45→04:35 銀座●※
  • 04:50→04:45 新百合
  • 05:40→04:45 TCAT●※
  • 05:15→04:45 新宿●※
  • 05:05→04:55 亀有●
  • 05:05→05:00 一之江
  • 05:10→05:00 市川
  • 05:30→05:00 北千住
  • 05:20→05:10 港南台
  • 05:20→05:10 木更津
  • 05:30→05:25 港北NT
  • 06:00→05:50 二子玉川
  • 06:10→05:50 渋谷
  • 07:30→07:15 東京
  • 08:20→07:25 横浜MM
  • ●は新たに4時台発となった路線
    ※はTIAT直行(国内線T通過)
        以上551planning調べ
  • Photo:錦糸町→羽田空港
  • daiba
    ホテルイースト21
  • daiba
    豊洲駅前は工事中
  • daiba
    成田行バスまであと3時間…
  • daiba
    ドアウーマンが再度ロビー確認
  • daiba
    グランパシで2人乗車
  • daiba
    湾岸線に乗ればあっという間
  • Date:23:00以降TIAT出発
  • 23:00 大井町● 秋葉原・目白●
        たまプラ● 町田●
        船橋● 津田沼● 蘇我●
  • 23:05 臨海副都心● 錦糸町●
        二子玉川● 南大沢●
  • 23:10 小岩● 新宿● 吉祥寺●
        横浜● 新横浜● 戸塚●
        大宮● 所沢●
  • 23:15 東京駅● TCAT●
        調布・国分寺●
  • 23:20 品川・芝 新宿●
        たまプラ●
        新浦安 千葉● 木更津●
  • 23:25 蒲田● 赤坂 北千住
  • 23:30 六本木・恵比寿 渋谷
        新宿● 横浜● 新横浜●
  • 23:35 池袋●
  • 23:40 日比谷・銀座 町田
        市川 船橋 大宮●
  • 23:45 津田沼
  • 23:50 千葉
  • 23:55 蒲田● 新横浜
  • 24:00 渋谷 新宿・池袋 横浜
  • 24:10 池上・馬込 一之江
        大泉学園 所沢 拝島
  • 24:15 洗足池 東京駅 TCAT
        北千住 調布・国分寺
  • 24:20 大森 横浜
        新浦安 千葉 大宮
  • 24:25 台場 新横浜
  • 24:30 蒲田 横浜
  • 24:35 船橋
  • 24:40 品川 新宿・池袋
  • ※一般路線バスを除く
    ●は国内線T経由
  • photo:TIAT→東馬込二丁目
  • magome
    肉眼でもちとしんどい行先案内
  • magome
    西武便としばし併走
  • magome
    産業道路はトラックが目立つ
  • magome
    大森駅は人通りも少なく
  • magome
    池上駅前からさらに細道へ
  • magome
    環七もひっそり
  • photo:TIAT→洗足池
  • senzoku
    馬込地区線より停留所は少ない
  • senzoku
    この時間は5便が同時出発
  • senzoku
    タクシー行列は環八まで延びて
  • senzoku
    家路を急ぐ人が交錯する蒲田駅頭
  • senzoku
    東急大井町線踏切を渡る
  • senzoku
    車内では大井町線の案内も
羽田空港アクセスシリーズ

トップページ企画一覧特別リポート一覧>551planningリポート20

TIAT

TIAT深夜早朝バスアクセスを体感する

羽田空港国際線ターミナル(TIAT)開業における大きな課題のひとつが、深夜早朝帯の公共交通機関輸送対応です。やはりパイの小ささゆえか京急・東京モノレールともに運行時間の大幅な拡大は行われず、主役は空港連絡バスが担うこととなりました。特に深夜便についてはいきなりの大盤振る舞いな感もありますが…まずは特徴的な路線について実見してみました。

都心部イチの早起きバス-錦糸町・豊洲・台場→羽田空港(東京空港交通)

早朝出発便を見ると、11月時点ではシンガポール行SQ便とソウル仁川行KE便の06:25以降、やはりアジア方面路線が午前中に集中しています。月・土のみながらプサン行OZ便が04:30発なんてのもありますが、欧米線の到着は朝イチのため乗継狙いではなさそうで…このあたりは便が揃わないとなかなか見えてこないと思いますが、SQとKE便に乗るにしても遅くとも5時前には着いておきたい感じとなりましょうか。

TIAT開業により初便を前倒しした空港連絡バス路線は32。うち10路線が新たに4時台の始発となっています(ともに一部都心部ホテル発便を除く)。いずれもTIATには05:30前後の到着、多くの路線が羽田到着時刻を意識して5~15分ほど繰り上げる感じとなっており、早朝便接続というよりは空港での折返時間確保という側面が強いのかもしれません。
ところで、いちばん“早起き”な羽田行空港連絡バスは-というと、前橋BC02:20発のNCB便。次いで日立駅中央口02:45発と桐生駅南口03:00発がともに東空交便となりますが、いずれも今回のTIAT改正によるダイヤ変更はありませんでした。むしろ、もうひとつの長距離路線である東野交通黒磯線では、04:45発が06:15発に繰り下げられています。無論、有効時間帯に振り替えたということではあるのですが、未だ会員制バス時代の01:50発に乗ったことがある身としては…。
ということで今回乗車したのは、高尾駅南口発とともに東京都内で最も早い04:00発の便。ただ早いだけではなくて、いろいろと考えられた運用となっているのも特色ですが…。

■03:45 東武ホテルレバント東京

コンビニにはちらほらと人影があるものの未だ闇に沈む錦糸町駅北口、東武ホテルレバント東京に向かう。すみだトリフォニーホールとともに北口再開発「アルカタワーズ錦糸町」のキーテナントのひとつとして、東武創業100周年の1997/06に開業。一時は「東京マリオットホテル錦糸町東武」を名乗っていたが、マリオットとの提携終了に伴い2006/04から現名称となっている。
昨今ではグループでもある“東京スカイツリーの見えるホテル”としてマスコミに登場することも多くなっているが、高校時代にこの辺りを“庭”としていた?当方にとっては、今年開業のロッテシティホテル錦糸町とともに、どうもムズムズするような不思議な感覚があったり…話を戻して、さすがにエントランスもひっそりと。フロントにて発券してもらいしばし待機していると、東空交車がやってきた。

daiba

羽田空港と東陽町・錦糸町地区を結ぶこの路線は2003/03に4往復で開業。当初はホテルイースト21東京と2ホテルだけを結んでいたが、2007/03に東陽町駅、2008/09に豊洲駅にも停まるようになり(豊洲駅は空港発のみ停車)、本数もじわりと増え、TIAT開業にあわせ行5/発7体制に。空港発23時台が新設されるとともに空港行も錦糸町06:00発が05:45に繰り上げられた上に、後述する理由を含めこの04:00発便が誕生したというわけである。

■04:00 東武ホテルレバント東京発

とはいえ国際線本格復活直後の月曜朝ということで、予想通り当方のみにて出発。タクシーやトラックがまばらに走るだけの三ツ目通りを南下し、木場駅前から永代通りを進むと東陽町駅前交差点の停留所横で5分弱ほど時間調整。ちゃんとその旨アナウンスを受けたのだが、思いがけずこの後、この便は初担当という運転手氏と会話がしばし弾むこととなった。
ホテルイースト21東京も乗車なし…と、『しばしお待ちください』と運転手氏がホテル内へ。しばらくして戻ってくると『参りましたよ、フロントにも人がいなくて思わず大声で呼んじゃいました…』 ホテル経由便は発券確認等のためか確認票の受け取りが必要なんだとかで、『この便は8ヶ所に停まるんですが、某ホテル(記載自粛)は必ずといっていいほど持って来てくれないんですよ』と苦笑い。

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大きな地図 で表示

その間バスは、葛西橋通りから清澄通り、越中島通りと進んで豊洲駅頭へ。東陽町・錦糸町ホテル線の空港行は豊洲駅を経由せず塩浜入口から、また豊洲線始発便も豊洲入口から首都高入りするのだが、この始発便のみ豊洲駅、更には臨海副都心地区ホテルを経由して羽田に向かう特異ルート便。よって錦糸町から通常60分、豊洲から通常30分程度のところ、それぞれプラス30分を要す事となっているのだ。

TIAT開業についてしばし運転手氏と話していると、『この路線は豊洲から乗るんですよ』と。しかもその多くが豊洲近辺に住む航空関係者の通勤利用、回数券設定も…なんてな話もあるのだとか? ちなみに大盛況なのは津田沼線、『特に朝は京成の駅から乗るんですよね』とのこと。
そしてその豊洲駅、丁度有楽町線駅シャッターが開き始める時刻だったが、まだ幼い少女連れの親子3人と、男性2人の合計5人が乗車。しかしながら有楽町線駅拡張工事絡みでかロータリー前が大きく規制されており、警備員に誘導されて道路上で乗車扱に。出発後、運転手氏はすかさず無線連絡。このあたりはさすが東空交自慢の運行管理システムの真骨頂!『聞いてませんでしたか?』と尋ねていたが、コントロールセンター側でも把握していなかった様子。

■04:35 豊洲駅発

バスはゆりかもめ下道を進んで有明エリアへ。まだ寝静まる東京ビッグサイトを横目にまずホテルサンルート有明。を!外国人2人がエントランスで待っていました…が、運転手氏に「HANEDA?NARITA?」と確認している様子。出てきたベルガールに任せ出発したが…成田行初便がやってくるまでまだ3時間ほどあるのだが、結局どうしたのだろう。次いで東京ベイ有明ワシントンホテルも乗車なし、急ぎ駆けてきたドアマンから確認票を受け取り出発-なるほど、フロントからバス停が見え難いのか…。
しばしR357を進んで台場エリアへ-“これからお休みになる方もそしてお目覚めの方も”の時刻は5時前となったが、夜が明けるまでは未だしばしという感じ、台場の街もひっそりとしている。ホテル日航東京では乗車なしも、顔馴染と思しきドアウーマンから確認票を受け取る運転手氏にも思わず笑みが。女史はバスが外道に出た後もしっかりお辞儀していた。そしてホテルグランパシフィックLE DAIBAのエントランスを駆け上がると、ドアマン含め数人が待機。男性2人が乗車、うち1人はトランクに荷物を載せた外国人だった。

■05:05 ホテルグランパシフィック LE DAIBA発

というわけで乗車7人で確定、13号地入口改メ臨海副都心入口から湾岸線入り…そういえば実は今回知ったのだが、2007/12に改称されてたのか。高速に乗ってしまえばあっという間、15分足らずで羽田空港着。daiba2TBで親子連れ3人、1TBで豊洲から乗った男性1人が降車。と、グランパシから乗った外国人が「ドウモアリガト」といって降りかけたので運転手氏が慌てて確認、結局TIATに向かったのはその外国人含め男性3人だった。
連日混雑が伝えられているTIATも、早朝はさすがにひっそりとしたもの。APEC絡みで警備強化されているとはいえ、1Fのエントランスフロアでは所在無げに寝転がる人々もちらほらと。続々と到着するバスからは数人単位ながらアタッシュケースを抱えた人が降りてきたり、展望フロアからSQやCXといった機体を見ると、国際空港としての復活を改めて実感させられたのであった。

TIAT着 05:30■

早朝便ゆえ近隣2ルート(実質的には豊洲線を別と考えれば3ルート)の統合というスタイルはなかなか興味深いところ、実際はというと錦糸町・東陽町エリアからでは有効時間帯というには早過ぎる感が。路線免許の絡みからか門前仲町を廻るルート取りも、時間調整を兼ねた側面もあるのかないのか。
非礼を承知で言えば、都心部ホテル経由便でも4時台の出発があるとはいえ、本ルートの経由ホテルとは“趣”を異にするところもあり、ターゲットが微妙という気も(尤も都心部ホテルからだとタクシー直行スタイルのほうが、という気もしたり?)。

少なくとも錦糸町・東陽町エリアについては「とりあえずやってみます」といった感じなのかもしれませんが、このエリアではまさに東京スカイツリー開業後が注目!といったところでしょうか。

 

“京急蒲田飛ばし”の代償?-TIAT→田園調布・洗足/池上・馬込(羽田京急バス)

羽田国際線チャーター便増加に伴い、2008/09に新設された深夜早朝便。当初は新宿・池袋、品川、横浜の3ルートが設定されましたが、TIAT開業に伴い大きく拡充されました。
総勢21ルートとなった深夜便のうち16ルートは基本的に既存路線の運行拡大。もとの3ルートについても新宿・池袋および横浜ルートの早朝便がそれぞれ既存路線の始発前倒しに変更される一方で深夜便は2本と倍増。品川ルートも早朝便が深夜便に変更となっていますが、何よりも驚いたのが、蒲田・大森方面への深夜早朝便設定。空港発各2便が運行される深夜便のうち、それぞれ1本がその先の洗足池、東馬込二丁目まで運行されることに。経路もさることながら、東急バスエリアに羽田京急バスが単独で乗り入れるスタイルも使用車種含め注目されます。個人的にも今の棲家と微妙な距離感なだけに、使えるかどうかを含めいざ実見をば。

TIATバスのりば 23:00~24:00■

月曜夜、22:30発の蒲田シャトルで羽田空港へ。乗車は大きなリュックを抱えた男性1人のみ、早速中扉向かいの荷物置場を活用していた。やはりTIATで降車、当方は国内線2TBまで向かい、23時過ぎの無料連絡バスでTIATへ。連絡バスは05:00~24:00までの運行、この時間も大きな荷物を抱えた人が10人ほど乗り込むとともに、2TBから乗車して「ANA?」と運転手に確認するともなしに1TBで降りる外国人3人連れなど多彩というかなんというか。23時台のTIATは丁度発着のピークで人が集中する時間帯。成田と比べるのは失礼ながら、ターミナル内は出発・到着客がさまざまな表情を見せていた。

早速バスのりばへ。23時前から国内線Tを通過する便が登場、先陣を切る22:40発日比谷・銀座・汐留地区便こそ見られなかったものの、23時台は14便が始発直行となる。このほかにも各方面最終など国内線T経由便もあり、前半はひっきりなしにバスが発着してゆくが、新宿・池袋方面が旺盛なほかは全体的にパラパラとした乗り-とはいえ国際線定期便復活10日あまりで需要があるというのはやはりさすがだといえようか。利用者も大荷物が多く、国内線Tから移ってきたという人は見当たらない。
ところで、トランク片手にしばしバスを待つ利用者の中には柱の基礎を椅子代わりに利用する姿も…待合室もそこそこに人がいるためということもあるが、意外な効用?と思ったり…と、隣のタクシーのりばに眼をやると20人ほどの行列、タクシーは次々やってくるものの荷物を積むのに時間を食っている様子。「申し訳ありません、もう少々お待ち下さい」と係員が幾度となく声を上げていた。

23:40に5便が、5分後に津田沼行が出発すると、さすがに人の動きも落ち着いてきた…と、カタコトのオバちゃんが係員に食って掛かっていた。どうも北千住方面に行きたかった様子、間に合わなかったらしい。モノレール経由山手線で、と係員に勧められても諦め切れない様子…実はオバちゃんの後ろには年老いた婦人2人が心配そうに成り行きを見守っていたのだ。結局3人は係員に促されてEVに乗り込んでいったのだが、その足取りは重い-荷物片手ではない分見送りの様子だが、果たして目的地まで辿り着いたのだろうか。

TIATTIATTIAT

23:55に新横浜行と蒲田シャトル最終が出発すると、のりばには係員の姿が目立つようになった。24時以降発の25便は深夜バスとして運賃倍額となるが、自券機での対応は特段なさそう。24:00発は3便、渋谷行とYCAT行はいずれも京急車でLEDには「深夜バス」と入っていたが、新宿・池袋行東空交車には深夜の文字はなかった。やはり新宿・池袋行には10人以上、それ以外も数人が乗り込んでの出発となった。
24:10発は5便、所沢行と大泉学園行はいずれも西武バス、大泉学園行にはSHDが登場!経年のスペースウイングながら、思わず乗りそうになってしまった。拝島行は京急車でやはり深夜バスとの文字が入っていたが、一之江行京成車にはなかった。有り無しでどうこうなるものでもなく、事業者の判断に任されている様子か。

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大森駅・池上・馬込地区線-TIAT発 24:10■

そしていよいよ変り種チェック。やってきたクルマは蒲田シャトル専用車で、面白い?ことに前面LEDには「深夜バス」の文字は入っていなかった。側面の案内板はきっちり差し換わっているものの、停留所の多さゆえ少々視認性が…。待合室にいた少女連れの親子と、別の女性連れが乗り込んで結局5人で出発。その時点で待合室に帰宅姿の職員と思しき女性2人がいたので、5分後発の蒲田方面行にも乗車があったかもしれない。
出発直後、上空をモノレールが走っていった。24:10発最終の空港快速で浜松町には24:25着、乗り継ぎで北は赤羽・松戸、南は池袋・三鷹・桜木町まで辿り着くことが可能だ。

空港西入口から首都高に乗る西武バスなどとしばし併走、その後も蒲田シャトルと同一ルートを進行するも、大鳥居交差点を右折して産業道路から第一京浜を北上。平和島・大森海岸駅を見やりつつ大森駅前まで進むこの区間は京急線と併走しているためかバス停設定はなし…とはいえ、京急空港線の最終は国際線ターミナル24:23発と遅いものの、京急蒲田から南は金沢文庫まで行くことができる一方、品川方面は終了している。1本前(24:01発)だと品川駅まで行けるものの急行で、大森海岸には停まらない。その意味では停留所があってもとも思ってみたり…人通りも少なくなった大森駅では親子連れが降車した。

イトーヨーカドー大森店前からしばし南下し環七でJR線を跨ぐとすぐ側道を左折、こんどは池上通りを西進する。大田文化の森で女性2人が降車したため以後は貸切に…池上通りは交通量も少なく淡々と進む。池上駅前交差点を右折し細道を北上。池上二丁目交差点では、第二京浜を下る東急バス反01系統池上警察署行深夜バスをちらと見かけた。五反田からの深夜バスは9本あり、4本目(24:13発)にあたるものと思われるが、池上警察署は直ぐ先ということで乗継はあまり…と思っていたら、反01系統は逆方向にも深夜バスがあり、本門寺裏バス停定刻基準で6分乗継で五反田行最終バスが掴まえられる模様!個人的にこれは大きい。
magome 横須賀線と新幹線を潜る上池上の先で右に折れ、稲荷坂・貝塚坂・夫婦坂と続いてゆく。環七にぶつかると今度は南下、馬込駅前で第二京浜を、更に横須賀線・新幹線を再び潜ると、東馬込二丁目終点に到着。さすがに定刻より数分先着、当方が降りると運転手氏が車内を確認し、そのまま環七を走り去っていったのだった。
1つ先は馬込銀座交差点という場所、周囲は住宅と業務系が混在する感じだが、深夜営業の店などはなく、環七を通る車も少ない。土地勘がないのでなんともながら、なぜここが終点になったのかはいまいち不明である…といってもこの先に進もうにも大森駅方面に戻ってしまうのだが。

■24:30 大森駅着/24:55 東馬込二丁目着

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より大きな地図で 羽田京急バス羽田空港深夜便 を表示
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蒲田駅・田園調布・洗足地区線-TIAT発 24:15■

日が変わって木曜夜、この日は京急空港線でTIAT入り。24時直前の到着列車だったが、国際線ターミナル駅ホームには30人ほどが降り立った。
真っ直ぐバスのりばに向かうと月曜よりも利用者がいる印象、24:00丁度の3便が出ても待っている人が目立つ。24:10発の5便を見送るが、東馬込二丁目行は乗車ゼロ。葛西・一之江行には女性グループが乗り込んだ。ちなみに大泉学園行はこの日もスペースウイング。

24:15発も5便、北千住行東武車もLEDに「深夜バス」の文字入り、京急系が明示している様子か。そして洗足池行はやはり蒲田シャトル専用車、側面案内板は停留所が少ない分まだ見やすいが…係員もまじまじと見入る中、「あ、都立大学行くんだー!」とカップルが乗車。男性1人が加わり、この日は3人で出発となる。

今日は調布・府中・国分寺行京王車としばし併走も、あちらは乗車なし…まだまだ交通量の多い環八を淡々と進むが、その中にはそれぞれ数人を乗せた森ヶ崎行と羽田車庫行深夜バスの姿も。大田区役所入口を右折-と、蒲田駅客待ちタクシーの大行列!バスはゆっくりと進み、更に駅前信号に引っかかり若干ながら思わぬタイムロスとなった。蒲田駅ビルからは家路を急ぐ人がパラパラと出てくる一方で、メンテ系と思しき工事車両などがバス停を塞いでいたが、この日は降車なくそのままスルー。ちなみに蒲田駅では磯子・多摩川・雪が谷大塚最終に接続可能で、多摩川行最終からは平日のみながら元住吉まで到達できる。

再び環八に戻るが、前述の通り多摩川線に接続可能ということと環八上のバス停の有無ということもあるのか武蔵新田のみ停留所設定…というか、大荷物前提での蒲田駅乗換はかなりしんどいものがあり、武蔵新田駅(定刻なら10分接続)ならばいちげんさんでも迷わない近さであることを考えれば、乗継も考慮しての停車設定なのかもしれない-にしてはアピール不足というか、あくまで裏技ということかもしれないが、なんだか勿体無い気も。 senzoku
バス停の絡みゆえか田園調布も駅に入らずちょいと外れた玉川田園調布に停車、ここで男性1人が降りていった。ここからは既存停留所にこまめに停車。まだ人通りのある自由が丘をそろりと通過し、目黒通りへ。都立大学駅前で大荷物を抱えたカップルが降車し、また貸切になった。
柿ノ木坂陸橋交差点から環七へ、やはり1時を廻ると交通量はかなり減るのか。淡々と走って南千束交差点を右折すると中原街道をしばし進み、若干の早着にて洗足池終点へ。池上線は既に終了しており人通りもなかったが、改札にはまだ電気が入っていた。

■24:32 蒲田駅着/25:07 洗足池着

この2系統、やはりなんといっても設定ルートからして大田区内アクセスを意識したものと感じられます(なお蒲田駅・洗足ルートは一部世田谷区・目黒区を経由)。空港関係勤務者がメインターゲットかと思われますが、開業直後とはいえなにぶん知名度ゆえかそういった利用は見受けられませんでした-とすると、つい思い浮かべてしまうのが“京急蒲田飛ばし”。この問題では大田区と京急に加え都や国交省も入って「京浜急行本線・空港線連続立体交差事業に伴うまちづくりなどの詰課題に関する協議会」が設立され、包括的に検討がなされているはずですが、その後特段話を聞きませんね…。

それはさておき、改めて注目したいのが接続可能性です。

  • 大森駅・馬込ルート
      本門寺裏(24:46着)→都営浅草線沿線・五反田行(東急バス反02系統深夜バス:24:52発)※平日のみ
  • 蒲田駅・洗足ルート
      蒲田駅(24:30着)→京浜東北線・磯子行(24:38発)、東急池上線・雪が谷大塚行(24:41発)
      武蔵新田駅(24:35着)→東急多摩川線・多摩川行(24:45発) ※平日のみ東急東横線元住吉行に接続可能

都営浅草線西馬込行最終接続は平日で京急空港線23:51発エア急、しかも山手線乗継となります(泉岳寺乗換なら23:41発)。ちなみに土休日は24:01発の快特があるため大きな差はなくなりますか。
横浜方面についてはYCAT行深夜バスがあるため非現実的ですが、YCATから先への乗継って意外と面倒だったり…。京浜東北線方面についても平日は京急空港線24:23発蒲田行最終から乗り継いで川崎乗換を勧められますが、川崎の乗換も微妙な距離感。経路検索ツールだと深夜バスが第2候補で出てくるところもありますね…なおこちらも土休日だと24:01発快特が楽勝の様子。
平日のみながら武蔵小杉まで行けるのはなかなか使えるのではないかなとも。経路検索で蒲田乗継を勧めてくるものもありますが、個人的にはそれゆえの武蔵新田駅バス停設定と考えたいのですが…その意味で言えば、あまりにニッチ過ぎるとはいえもっと宣伝のしがいもあるのかな、と思ったりするのですが…。

 

今後の国際線発着便展開によって、深夜早朝便対応はさらにクローズアップされてくるものと思いますが、あくまで現段階だと個々の路線ベースでは採算性に難がありそうな。時間帯的に速達性が若干犠牲になっても…という意味では、例えば京急2路線はまさに大森駅・蒲田駅からの一般路線深夜バス的な運行も可能かとも思うところ、そこは営業エリアの兼ね合いがあったりするのかなとも。いっぽうで東空交早朝便の工夫もなるほどと思いつつ、やはり都心部での生活リズムとは若干合わなさそうな気がします。
ただし、必ずしも閑古鳥というわけではないので、現状の路線についてはしばらくそのままの展開となりそうな気もしますし、テクニカルな路線展開もありうるのかなとも思ったり…しばらくは経過観察、というところでしょうか。

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MiniRepo

池上・馬込地区線→東急深夜バス乗継を試してみる

投稿者---551planning (2010/12/24(Fri) 07:04)

本編で挙げた変りダネ路線-羽田京急バス池上・馬込線/田園調布・洗足線の接続可能性のうち、当方自身にとってメリットのある東馬込二丁目行から東急バス反02系統五反田駅行への乗継を試してみました。
乗車は火曜日深夜、TIATには24:00過ぎに到着したため他便の実見はほとんどできなかったものの、葛西・一之江行には5人が乗り込んだほか、数人が所在無げに後発便を待っていました。
さて東馬込二丁目行は、空港関係者と思しき女性が1人乗車。係員が物珍しげに行先表示を覗き込んでいるところを見ると、やはり1本/日とレアな存在ゆえ知名度が…という感じでしょうか。出発直前に大荷物を抱えたカップルがやってきましたが、どうやら渋谷方面に行きたかった様子で乗車はなし。

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大森駅前をくるっと廻るも降車はなく、数分の速め進行となり結局女性は税務署前で降車しました。
五反田発の終電から降りたと思しき人々がパラパラと家路を急ぐ池上駅を横目にした後、当方は本門寺裏にて降車します。この時点で10分弱の早着、バスは特段表示を変えることなく走り去ってゆきました。
バス停から50m弱戻って池上二丁目交差点からR1を更に50m強上って五反田方面バス停へ。バス停の眼前には都営浅草線馬込車両検修場への引上線高架が伸びています。交差点を介した先にはデニーズやマックの灯りがあり、交通量も多いため不安感はありませんが歩道の横幅が狭く、向かってくるタクシーに乗らないアピールをするためつい挙動不審に? また徒歩の人がぽつぽつと目に付くあたり、西馬込24:30着の終電1本前から降りてきた人でしょうか。

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改めて乗り継ぐバス路線を紹介すると、東急バスの主要路線のひとつでもある五反田駅~川崎駅西口北系統(反01系統:五反田線)のうち、五反田駅~池上警察署間で運行されている深夜バス中心の区間系統なのですが、2002/12および2004/11の改正で五反田駅発便を中心に大幅に時刻が繰り下げられ、2010/12時点の五反田駅発最終は実に25:20発。途中まで並行する都営浅草線最終よりも1時間以上遅く、山手線内回り最終(25:14着)接続がウリとなっています。ちなみに土休日は五反田駅発23:06の荏原営業所行が最終、平日のみ深夜バス9便(+通常運賃1便)が設定されているというのも差が激しいというか、それだけ平日ニーズがあるということなのでしょうか。
特筆すべきはもうひとつ、五反田駅からの片方面だけでなく池上警察署前からの便も遅くまで営業運転されている点。五反田駅行最終は24:50発(五反田駅25:07着)、入庫となる荏原営業所行がその後4便あってその最終は25:44発!荏原営業所到着は25:54となります…さすがにここまで遅い一般路線深夜バスはないのでは?

 

さて時刻表を見ると予定の24:52発の前に24:39発があり、改めて現在時刻を確認すると24:40…京急車を降りた後R1を見る形で歩いてきた限りにバスの姿を見ていないためひょっとしたら若干遅れているのかなとしばし待ちます。結果、5分ほどの遅れで東急車がやってきました。先客は男性1人、馬込橋で降りてゆきましたがどこから乗られたんでしょう?
その後も淡々とR1を走りますが、出発直後に離合した五反田駅24:26発便と思しきバスは数人程度の乗りだったものの、荏原営業所手前ですれ違った24:40発便は浅草線終電後とあって立客満載! 五反田発の深夜バスは9便が設定されているうち4便が浅草線後ということでなかなかに機能している様子です。当方は戸越銀座で降車しましたが、結局こちらにはその後乗降はありませんでした。

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普通なら回送扱いするところ、折角なので旅客化しているということなのでしょうが…ともあれ、平日のみですが羽田から五反田~西馬込間の都営浅草線沿線まで乗換1回で辿り着けるのはもっと知らしめてもいいのでは?と思うのですが。

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異色路線廃止へ

投稿者---551planning (2011/08/17(Wed) 20:57)

捗々しいウワサが聞かれなかったのですが…やはり1年持ちませんでしたか。

驚きの設定だった洗足池&東馬込二丁目路線が消えることに。東急バスエリアに切り込む点も異色でしたが、空港連絡だけでない活かし方ができなかったものかとも悔やまれます…とはいえ当方も乗ったのは試乗の3度のみでしたが。
錦糸町発早朝便も東日本大震災に伴う一部減便で3月末以降運休となっており、これでリポートで乗ったルートがすべてなくなってしまいました。深夜便については今後も縮小傾向が続きそうですが、なんとかSKY国内線との絡みも見せて欲しいと思うのですが…。

MiniRepo

深夜バス乗継再見

投稿者---551planning (2011/08/30(Tue) 10:08)

08/26深夜に東馬込二丁目行に乗車しました。
御承知の通りこの日は関東南部で豪雨となり、まさに羽田では17:00までの1時間で81.5mm、18:00までの2時間で100mm超の猛烈な雨を観測。8月の平均降水量の2/3が短時間で降った計算となります。環8羽田空港トンネルが冠水しバスやトラック8台が水没する被害が出ましたが、記憶が正しければ2001/09/11の台風15号災害以来かと-ただその時は高潮によるものだったので、いかに短時間に雨が降ったかということでもありましょうか(東京モノレールは軌道的に大丈夫だったのか?)。

一時発着制限が行われたこともあり、最終的に国内線270便近くに欠航や1時間以上の遅延が生じるなど終日大混乱となったのですが、当方はまず23時過ぎに2TBに到着。到着ロビーはごった返しており、到着案内を見る限りまだ1~2時間程度の遅延が出ていました。リムジンバスチケットカウンターでは「21時までエアポートリムジン全て運休」「21時以降、未定」との貼紙も。首都高で通行止め等はなかったはずなんですが、環8が塞がれると色々と影響があるのでしょうかね。なおバス乗り場も混雑してはいましたが、遅延便があるというわけではなくそれぞれ最終便がほぼ満載で出ていく様子が伺えました。
1TBは比較的落ち着いており、TIATは到着便の遅れはあるものの出発便にはほとんど影響なく、ロビーのあちこちでそろそろ仮眠体制を取る人がちらほらと。バス乗り場も普段よりは若干多いかなという程度で、国内線Tから流れてきたという感じの人はあまり見受けられず。ちょうど07/16から国内線T経由に改められた西船橋・船橋行京急車が空席多数で出発しましたが空席案内は×表示、図らずも効果を実感したり。

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その後続々と人が集まってきましたが、大半は大荷物を抱えたり免税店の土産袋を手にした渡航客が大半。そんなこんなで日付が変わり、各方面の深夜バスに乗り込んでゆきます。「今日は海老名までは帰れないかも、タクシーで帰るのも高いし…」と携帯片手に話していた男性はこれ幸いと相模大野・町田行神奈中便に乗車してゆきましたが、実は00:40発のYCAT行でも横浜駅西口01:20発の相鉄深夜急行バスに楽勝で乗継可能。この辺りの“深夜到達可能地図”なんてのがあっても…さすがにニッチ過ぎるかな。ikegami
さて、町田行出発後も7番のりばには人が残っていましたが、入線した東馬込二丁目行に乗り込んだのは男性3人、どうやら御同輩の様子。係員が8番のりばで待つ人に『大森駅ならこっちのほうが早いですよ』と声掛けしたものの追加で乗る人はなく出発しました。運転席背後に陣取ると無線が漏れ聞こえ、詳細は省きますがどうやらYCAT行臨時便1本が出された様子。

大森駅では降車なく、当方は本門寺裏で降車しましたが残る3人はそのまま…終点まで乗ったのでしょうか。今回はほぼ定刻での到着となり、5分足らずで東急バス反02五反田駅行深夜バスがあるはずがなかなかやって来ず…結局10分近く遅れての到着に。これなら京急車で馬込駅前まで行けたなぁと思いつつ、まあ浅草線保守車両“編隊”風景を見られたので善としますか? バスには先客1人、荏原営業所で降車。その他乗車はなく当方も戸越銀座で降車。2本ほど行き交ったがやはり立客多数とニーズをがっちり掴んでいる様子が印象に残りました。

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洗足池行は実見できませんでしたが、その前の国内線T発路線&蒲田シャトル最終便は座席がさらっと埋まる乗り。特異日ゆえに密かに利用増や急遽の国内線T経由化なんてのを期待した部分もあったのですが、まあ流石にそれは無理か。
異色路線の廃止、結果的にはなんといってもの知名度の低さ故かなとも。“近隣住民”としてはもう少し育てようはあったのかなとは思うのですが、震災等外的要因もある部分なのでやはり難しいでしょう。

あとこれは余談ですが、自券機スペースやのりば案内にペタペタとダイヤ変更情報案内が貼り出されているのはどうかなと。見てくれもそうですが、外国人も利用するわけですし情報として上手くまとめて欲しいもの。そういえばTIATカウンター前にはダイヤ乱れの旨と「詳しい情報は1Fの係員へおたずね下さい」と日本語のみで手書きされていましたが、そういった点を含め、TIAT開業時からのりばまでのアプローチにおける視覚的案内の強化を期待しているんですがね…。


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