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(過去ログNo.093)
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プラレール 〜第5回鉄道文学大賞受賞作より〜
 投稿者---551planning(2002/12/29 14:54:31)

プラレール 〜第5回鉄道文学大賞受賞作より〜
└感想文…皆さんの原体験は何でしょう?
 └ちょいレス
 └Re:感想文…Pの原体験は…
  └大移動お疲れ様です
   └横レス:どういたしまして
 └私の場合は
  └ミニカーもね
 └時代は回る

 本投稿は下記記載の通り、11/15付交通新聞に掲載された【第5回鉄道文学大賞受賞作・随筆散文部門優秀作品】であります。Web上で検索しましたが、この「鉄道文学大賞」、ひっかからなかったもので、その内容に共感した当方・551planningが、広く皆様にも読んで頂きたい作品であるとの判断の下、個人的責任を持ってその全文を掲載致しました。よって著作権は作者の友田博様に全面的に帰属するものであります。

第5回鉄道文学大賞受賞作 随筆散文部門 優秀

友田博氏作 『プラレール』

 『仕事には、ある種のトラブルがつきものである』。ある時期、我が輩は鉄道の土木工事を施工管理する現業区で仕事をしていた。在来の線路と駅を道路と立体交差する、いわゆる高架化というものだが、その工事を担当していた。
 今日は、朝から事務所で現場の施工業者との打合わせである。現地の地形と、設計図が合わない所があるという。昨日、現地の測量をしていたときに図面とあわないところがあることに気がついて、慌てて連絡をしてきたのだ。工期が差し迫っているので、朝一番の打合わせをお願いしたいというものだった。朝一から、難しい問題は聞きたくないものである。
 本社の担当者に連絡をとり、設計を行ったコンサル会社にも問い合わせる。残念なことに、単純な理由から現地の地形が合っていないことが判った。
 どんな仕事でもそうだが、限られた時間の中で成果を出さねばならない。正式に設計をやり直す時間はとれない。ここは、状況にあわせた形での変更とする。構造物が一時的な仮設物ということで、やむを得ずという判断である。それでも最小限の計算は必要となる。
 次に追加となる費用の点や、列車の安全に対し検証した結果を現場の長に確認を取る。「本社の了承が必要かどうか」ということも頭によぎるが、ここは現場長の裁量でいくことを決め、施工業者のはその日のうちに『GO』の指示を出すことが出来た。
 限られた工期の中で、列車や作業員の安全を第一に考えながら進める現場での業務は、とても緊張感の張り詰めた仕事である。冬場の夜間作業など、つらい時もある。
 しかし、工事の完了を迎え最後の線路切替工事を一晩で行い、一番列車が新しい線路を走るのを、自分の目で見守った時はとても充実した気持ちになれる。ここまでの苦労が全て報われるのである。安堵の気持ちとともに疲れも増してきて、早朝から眠りにつくのである。

 「はぁ〜〜っ!」
 大きなあくびをすると、すぐに布団を抜け出した。まだ7時前。休日の朝は、必要もないのに何故か早く目が覚める。平日は、ぎりぎりの時間まで寝て不機嫌そうに起きている我が輩を知っている嫁さんがあきれている。自分でも確かに不思議だが、「まぁいいか。今日は休みだ」。
 早く起きても別に何をするわけでもない。無意味に時間が経ち遅めの朝食をとる。しかも、外はあいにくの雨。小さな子どもがふたりいるので、連れて外出するにはとても不利な条件だ。今日はもう、どこにも出かけないことを察知したのだろうか、もうすぐ5歳になろうとする息子が一緒にプラレールで遊ぼうと催促する。
 男の子は、本当に電車が好きだ。3歳になる前から電車のビデオや機関車トーマスを好きになり、その名前を片っ端から覚えていくようになった。名前どころか、新幹線の車体の横に入っているラインを部分的に見るだけで、簡単に言い当てることに気付かされた時には驚かされたものだ。
 親の欲目もあり「この子は天才か?」とも思ったこともある。しかし、何のことはない。子どもは興味のあることだけにしか能力を発揮しないことを、親はしばらくすると皆知ることになるのである。

 「わかった、わかった、一緒に線路つくろう」
 重い腰を上げて、徐々に増えてしまったレールの散らかった子供部屋へと向かった。『お父さんも子どもの時に遊んでいた40周年のプラレール』というコピーで大々的に宣伝を繰り返すこのおもちゃは、今日までにおとなの我が輩も驚くほどの進化をとげている。
 線路は立体的に組み立てるものから、リモコン操作が出来るものもあるし、車両の種類も700系新幹線などの最新型列車から機関車トーマス、ポケモンなどのキャラクターものまで実に様々だ。中にはおしゃべりをするトーマス機関車もある。
 父親が「線路をつくる仕事をしている」と単純に、また幼いなりに理解している息子は、プラレールの線路をつくる時は必ず、我が輩に相談してくる。
 「ここから曲げて行くと、あそこにつながるだろ」とか「まっすぐなレールを2本持って来て」と、とても素直に従う作業員を相手に、実際の仕事のように指示する。
 仕事でも、家の中でも線路を造る仕事をしていることを冷静に考えると、とても不思議な感覚になる。おもちゃであろうと、完成後に自分が作ったレールの上を初めて列車が通っていくのをみるのは、とてもわくわくするものである。
 また、おもちゃのプラレールはレールの端にある凸と凹の溝をはめれば良いだけの構造なのである。土木関係以外の読者の方には悪いが、専門用語で言わせてもらうと、『とってもすばらしいプレキャスト工法』ということになり、作るのがとても簡単なのである。
 しかし、『どんな遊びにもトラブルはつきもの』である。
 息子が「レールがつながらない」という。あと少しで線路がつながるとこなのに、レールが足りなくなってしまったのだ。
 残念ながら我が家には、厳しい目で家計を取り仕切る財務大臣がいて、無駄な支出、つまり我が輩が不必要にレールの買い足しをしないように見張っているのである。不要と思われる公共工事を限りなく続ける我が国に採用してもらうよう、推薦したいくらいだ。
 「残念だけど、ちょっと小さくしよう」と線路の計画を変更する。これが本物なら用地買収から、地元の利害がからんで問題は泥沼化するところだ。認可の関係もまたやり直しである。しかし、これは家の中での出来事なので難なく解決出来た。
 完成後に遊んでいると、今度は橋の上を走っていた機関車トーマスの仲間の『力持ちゴートン』が、突然脱線して橋の下に落ちる。これも財政的な問題に関わることだが、橋を支えるまともな部品を買わずにブロックなどで代用しているので、しばらくすると壊れるのである。
 「やっぱり日頃の検査と補修が大事だな」と構造物を造る事よりも、今後については維持管理の業務の必要性をここでも思い知らされる。これもセロハンテープを使って、何とか持ちこたえるように補強した。
 しかし、あまりにメンテする箇所が増えて来ると「この列車動かないんだけど、壊れちゃったのかな」という息子に対し、面倒になり「それは車両故障だよ。お父さんには治せないよ。マコちゃんのお父さんに頼んだら」と同じ社宅の友達の車両担当のお父さんをつい引き合いに出しそうになる。これでは、完全なセクト主義に陥ることにもなってしまう。
 鉄道最大の天敵、『自然災害』だけは部屋の中だから大丈夫かと思えば、そうは問屋が卸さない。最近2歳の誕生日を迎え、「兄妹の性格が逆だったら」とたまに感じるオテンバ娘が部屋に乱入して来た。
 ゴジラのようにズンズンと迫り、近所でも「仲良しの兄妹ですねー」と評判で、とっても大好きなはずのにいちゃんがつなげた線路をわしづかみにすると頭の上まで持ち上げて、あっという間に寸断する。
 これは大型台風以上の災害である。「ダメーッ!!」と幼児特有のカン高い声をにいちゃんがあげて、今日もまた兄妹喧嘩が延々と始まるのである。

 仕事でも家庭でも、楽をして過ごすことはなかなか出来そうもない。

11/15付交通新聞4面掲載全文

感想文…皆さんの原体験は何でしょう?
 投稿者---551planning(2002/12/29 15:39:07)

 御用納めも済み、皆様どのような年の瀬をお過ごしでしょうか。まだお仕事という方には恐縮ですが、世間一般ではこの年末年始は9連休という長丁場、当方のような独り者はともかく、御家族をお持ちの方はかのノーベル賞の田中さんばりに、それぞれ家族サービスに努めておられることと存じます。

 たまたま先日仲間内でプラレールの話が出まして、当然(?)当方ものそのクチであったことから懐かしく思い出しました。発売元のトミーのサイトによれば、プラレールの原型となる手押し式の「プラスチック汽車レールセット」は1959年に誕生、お馴染みの乾電池によるスタイルはその2年後の61年に登場と、本文にあるようにまさしく40周年を超えた超ロングセラー。システマチックな鉄道の仕組みが凝縮されているといっても過言ではない、想像力を掻きたてるその高い拡張性は、改めて驚かされます。最近ではかの青いプラレールを縦にすることで懸垂型モノレールという派生スタイルまで登場したそうで。

TOMY http://www.tomy.co.jp/plarail/

 当方自身は先頭車1両売りの金属製玩具(調べてみるとニシキのダイカスケールだそうです…プラ版のトレーンNゲージダイキャストではない)集めにハマって、部屋の隅でガタンゴトンとやっていたそうで(ウッ、イタい…?)線路構築は空想の世界にあったそうです(それで妄想癖が…?)。道理でNゲージもそう続かなかったのか…そういや「構築系」だとレゴやってました(街シリーズ系のほう。宇宙モノはあんまり)。あれもよく考えれば「リアルシムシティ」といった感じがしません?皆様は如何でしょうか?

 まぁそれにしてもこの作品、ぶっちゃけ「ネタ」的には誰しもが書けそうな気がしますが、前半の実務上の重さと後半の巧みな比喩のバランスが見事に調和しております。自身にも経験があるだけに比喩のあたり(特に財務大臣云々…など)は思わずニヤリとするような展開あり、オチもびしっと決まってます。
 何時もいつも肩凝った文章ばかりでなく、変化球的なこうした文章が書けないと、イイタイコトの伝え方の訓練にならんなぁ…と思った次第でございました。

ちょいレス
 投稿者---和寒氏(2002/12/29 16:00:29) http://www.geocities.jp/history_of_rail/

 この引用はやりすぎではないですか?
 といいつつ、引用したくなる「共感」の部分は、私も支持します。実をいうと同じようなことを感じましたから。
 交通新聞上で同作品を読んだとき、つい場所と時間もわきまえずに抱腹絶倒してしまったほどで、たいへんよくできた作品です。で、なんの文学賞かと思えば、「鉄道」ですからね。「プラレール」にそういう顕彰があれば、さらに高く評価されるのではと思われてみたり。
 それにしても面白いなあ。私も拙HPでは硬軟とりまぜた文章を呈示しているつもりですけど、こういう切り口は思いつきません。勉強になるものです。

Re:感想文…Pの原体験は…
 投稿者---氏(2002/12/30 21:37:44)

 皆様、お元気ですか?Pでございます。
 大変なご無沙汰をいたしております。

 御用納めも済み、皆様どのような年の瀬をお過ごしでしょうか。

 最低気温-11度、積雪3〇cmの北の大地より、鉄路にて、雪も無く、寒さも柔らかい実家へと昨日、一時的な避難(帰省ともいいますが、世間一般では…)を果たし、狭いといわれるこの日本のパラレルワールドっぷりを身をもって感じいっている所です。また今回は東京での時間調整のため、初めて京成電車に乗ったことを付記いたします。

 その内容に共感した当方・551planningが、広く皆様にも読んで頂きたい作品であるとの判断の下、個人的責任を持ってその全文を掲載致しました。

 確かに、文学的にはともかく、内容は大変に面白く、今しがたまで軽くフキ出したり、口元をゆがませたりしておりました。

 たまたま先日仲間内でプラレールの話が出まして…、最近ではかの青いプラレールを縦にすることで懸垂型モノレールという派生スタイルまで登場したそうで。

 私も雑誌で見て最近の子供をウラヤマしく…もとい!昨今の玩具シーンに感嘆するばかりでしたね。

 プラレールはやはり多くの男性がくぐる門なのですねぇ。私はスーパーレール・ミニミニレール(←プラレールのNゲージ版とも言える玩具ですが…これ、覚えておいでの方見えられます?)などの後、Nゲージの方に入りましたが…今ではさっぱりですね。あと、宮脇俊三氏の著作を小学生の時分より拝読しておりまして、たまに端々に宮脇氏の空想鉄道論が出てくることがありまして、私も社会の授業中に(←ココがポイント)地図帳に何か線を書き込みしたり…。この点に関しましてはナチュラルボーンなのか何かにインプリンティングされたのか…。まぁ、別段、後悔も苦労も無いから良いんですが。

 おそらく次回の投稿は1年後の今ごろになりそうな為、付き合いの長くなりそうなスレッドには敢えて、手を付けませんでした。こういった閑話休題ネタだからこそ、レスを付けさせて頂きました。あ、CTCの企画などもRomはさせて頂きました。551様をはじめ、矢切様、とも様、エル卿…など御馴染みの皆様もお元気そうで安心しています。

 それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
 So Long.

大移動お疲れ様です
 投稿者---551planning(2002/12/30 23:36:09)

 P様、こちらこそ大変御無沙汰しております。最近丁度サイト移動で過去ログの再編集をしていたこともあって、P様の北海道話を是非聞かせて頂きたいなと常々思っておりました。

 御実家は愛知のはず…以前の御帰省の際は飛行機からの眺めをお書き頂きましたが、今回は勿論「白鳥」「はやて」絡みで。当方未だ体験せずですが、そのうちにでもと思っております。御感想なぞをお聞かせ願えれば…。

 おそらく次回の投稿は1年後の今ごろになりそうな為、付き合いの長くなりそうなスレッドには敢えて、手を付けませんでした。こういった閑話休題ネタだからこそ、レスを付けさせて頂きました。

 運営論になると仰る通りで、こと「直球勝負」ばかりが目立つ(というよりもそれこそ真骨頂であると管理者的には思っている)当板ではありますが、たまには息抜き出来るようなところから新しい議論を起こす仕掛けをしていかなければなぁと思っております。
 P様はじめ多くのRom専の方々も、どうぞ今後ともお気軽にお付き合い頂くとともに、一歩踏み出せばまた新しい楽しみ方が出来ますよ、と申し上げさせて頂きます。2002年はあと少しですが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

横レス:どういたしまして
 投稿者---氏(2002/12/31 22:54:58)

 お元気ですか?Pでございます。
 えぇ…しばらくIT環境がまったく整わない状況に置かれておりまして…何の脈絡も無くいきなり消えまして、その節かまって頂きました多くの皆様には本当に大きなご無礼をいたしました。さて、ご無沙汰の間に旭川、函館、釧路などの中都市圏、そして過疎地域である中頓別・厚岸・北竜・占冠・喜茂別・岩内など‥北海道をいつの間にやらかなり周ってしまいました。それらもいつか参考程度でもこちらで記させて頂こうかと考えていたのですが…。

 御実家は愛知のはず…以前の御帰省の際は飛行機からの眺めをお書き頂きましたが、今回は勿論「白鳥」「はやて」絡みで。当方未だ体験せずですが、そのうちにでもと思っております。

 時刻表をご覧になられましたらお判り頂けるのですが、札幌から南下する場合、「スーパー白鳥」との接続が悪意を感じるほど良くないので、『789系に乗れなければ意味が無い』と思い、今回は(も)「北斗星」+「ひかり」による乗り継ぎでした。ただ…2002年お盆、函館周辺へ入ってまいりまして、知内・木古内駅など新幹線受け入れ準備施設を、前回の帰省の時には真夜中の通過でしたが暗がりのなか、開業前夜の八戸駅も見てまいりました。夏の函館の際にはもちろん函館市電、民間委譲された函館バス、戸井線跡なども見てまいりまして…。以前せっかく函館のスレッドが立ったにもかかわらず参加できなかった事へのリベンジの準備も万端整ってはいるのですが…。

 P様はじめ多くのRom専の方々も、どうぞ今後ともお気軽にお付き合い頂くとともに、一歩踏み出せばまた新しい楽しみ方が出来ますよ、と申し上げさせて頂きます。2002年はあと少しですが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 P的には書き逃げになるのが厭でしたので…。数年前のように2003年も何らかの形でまた復帰参加させていただこうと、今、考えを新たにいたしました。こちらこそ、またよろしくお願いいたします。
 あと小一時間で年が明けますね。関東地方は雪とのことですが、積もってしまった場合、足元にはお気を付けて、普段よりも小股で歩く様にすれば滑る事も少なかろうと思います。
So Long.

私の場合は
 投稿者---RAH氏(2002/12/31 00:46:18)

 私は二人兄弟の下の方で、兄はプラレールで遊んだようですが、私にはその残骸のレールが2,3残されていただけで新品を買ってもらえず、代わりに与えられたのはもっぱらミニカーでした。兄の時代よりも「クルマ社会」化が進行していた、ということでしょうか。

 長じて親曰く「ああいうの(プラレール)はすぐこわれるしなくすので、決して買ってやらなかった」

ミニカーもね
 投稿者---551planning(2002/12/31 10:55:35)

 RAH様、中量板鹿児島話の返答は越年ということで。こちらが書かせたにも拘らず申し訳ありませんが、お待ちの程…。

 兄の時代よりも「クルマ社会」化が進行していた、ということでしょうか。

 なるほど。(笑)
 今思えばですが、プラレールはやはりレールありきの玩具ですからね、ミニカー(当方はトミカでした)もなんかマットのようなものも売ってはいましたが、基本的に空想の世界へのアプローチなわけで(しつこい?)、片や与える側からすればスペース的にもなにより元手的にもリーズナブルになるでしょうからね(プラレールだと確実に札が飛ぶでしょうが、ミニカーならコインで対応可能ですからね)。

 当方も両刀?で、トミカも買ってもらってましたよ。尤も当方的に車には興味無しでしたが、愚弟が車好きと、我が家の二人兄弟は何気にバランスが取れていたようです(というのは兄の臆面になりましょうか)。
 シーナリィー的にもトミカには「タワーパーキング」なる立体物があって、プラレールにも踏切があるなど両者の融合は当時から出来ました。ま、結局やることといえば「衝突実験」になるんですけどね。それはさておき、その後トミカのほうも「ガイドレール」ができてプラレールとの融合が図られたようで。

 まぁTOMYというカイシャは玩具大手では乗り物系に秀でてますよね、プラレールもTomixへの橋渡しなワケですし。一方で玩具的に大手の追随がない分アングラ系といいますか、町工場チックなカイシャがバッタモン的な商品を例えばスーパーのガチャガチャ系統で売っているという構図が特にミニカー形にはあって、そんなところで育ってきた世代がネット上でコレクターになってくるという、歴史とはかくあるものかと、このネタであちこち見ていてそう思ってしまいました。

時代は回る
 投稿者---エル・アルコン氏(2003/01/01 01:21:05) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 皆様、あけましておめでとうございます。
 新年早々重い話題もなんなので、早めのおとそ気分でこのレスを致しましょう。

 プラレールもトミカもそうですが、紆余曲折はありましたが世代がちょうど一回りして親子で楽しめる玩具の典型になりましたね。玩具売り場でも良い位置にありますし、フリマなんかでもプラレールの出物は真っ先に消えます。
 親世代が楽しんでますから馴染みもあり、そのせいか親世代を狙ったマニアックな商品に最近は傾注しているきらいも無きにしもあらずで、とはいえそんな戦略に見事に引っ掛かってますから世話無しです(笑)

 私の場合は赤い新幹線、EF15の貨物列車、弁慶号から入りました。当時は手転がしモードがなく、電動車はスイッチを切っても車輪が回らなかった記憶があり、今の商品がうらやましいです。当時はプラレールも高価なオモチャであり、通勤電車なんかは付随車のばら売りがあり、それをなんとか買ってもらったこともありましたね。
 商品にも時世時節なんてモノがあり、「いなかの駅」は旧作にはタブレットキャッチャーがあったのに今はないですし、単線から島式ホームを挟んだ交換駅を作るアイテムのY字分岐も今はなく、1線スルーしか作れません。

 私の場合、子供ができる直前まで実家に当時のモノが残っていたようですが、残念なことにそこまで保存しておいて運悪く捨ててしまったのです。いろいろなアイテムの栄枯盛衰はありますが、基本的なコンセプト(ゲージやレイアウトの寸法)が変わっていないのは大きく、最初期の製品と最新の製品の競演が可能というのもすごいです。
 そのうち、嫁入り道具ならぬ、男親となるべき夫の婿入り道具?の必須アイテムになるかもしれませんね。

***
 他愛ない所感ですが、今年も宜しくお願いします。

「のぞみ」と「昼特急」と「青春18」の経済学
 投稿者---エル・アルコン氏(2003/01/01 14:27:21)
 
 http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

「のぞみ」と「昼特急」と「青春18」の経済学
└飛行機回数券 \12,350
 └飛行機回数券 \12,350

 航空機、新幹線から高速バス、18乗り継ぎと様々な選択肢がある東阪間移動ですが、その選択には実は案外合理的な基準があるのかもしれません。
 ビジネスのように日帰りで往復移動して現地で仕事というように時間が絶対の場合は新幹線や航空機利用しか選択の余地はありませんが、例えばこの日は移動日、というように割り切った移動の場合は移動時間による制約は少なく、移動にどれだけの時間を掛けるかという感覚と交通費の相関になります。

 ビジネスきっぷの「12,300円(金券屋の標準)・3時間」を基準に考えてみましょう。
 乗り換え無しでお値打ち感があり、登場後1年で倍増(京都便を入れると2.5倍)というヒットとなった「昼特急」ですが、「6,000円・7時間半」(往復利用は5,000円・7時間半)です。乗り継ぎがしんどいですが青春18の場合は、「2,300円・8時間半」となります。「昼特急」だと、新幹線より4時間半多くかかるかわりに最大7,300円浮きます。また青春18だと5時間半余計に掛かって1万円浮く計算です。
 つまり、「昼特急」は1時間という時間で1,600円を買う訳です。青春18の場合は同じく1時間で1800円ですね。なおこれはあくまで東京駅、新大阪駅が基準ですから、目的地によっては新幹線より多く掛かる時間は短くなり、時間で買えるお金は多くなります。

 名阪間でも、新幹線の回数券は4,400円(自由席・金券屋標準)で所要1時間ですが、青春18は2,300円で2時間半。つまり時間当たり1,400円となります。一方で距離が伸びると苦しいようで、東京−広島だと概ね14時間ですが、航空機と比較すると16,000円程度の特割で計算すると11時間余計に掛かって16,000円と、時間当たり1,450円。絶対的な所要時間の割にセーブできる時間単価が低くなってますし、特定便割引利用で空港アクセスにあまり費用を掛けなければ1,000円そこそこでしょう。

 これを見ると、時間当たりで青春18は2,000円程度、バスでも1,500円以上の「儲け」が見込まれるという具体的なメリットに基づいた行動と見ることが出来ます。また名阪間のように絶対的な所要時間が短い場合は、純粋な価格差で動いているともいえます。

 一方で「のぞみ」の「不人気」もこれで説明が出来ます。27分の短縮に払う追加料金は実に2,350円。1時間という時間を5,220円で買う勘定になります。個札の場合でも2,150円という計算ですから、時間とコストの関係では不合理な数字です。
 経済効果で考えれば航空機利用のほうがマシで、特定便割引と空港アクセスを足して、新幹線比で2,700円程度のアップでしょう。ドアtoドアですと1時間程度の短縮となりますから、1時間を2,700円で買う勘定。東京基準で考えると岡山以西だとその単価はここから下がる一方です。

 どうも1時間=2,000円というのが世間のコンセンサスではないでしょうか。コストセーブならもう500円くらい安くてもOKで、時間セーブは逆にもう500円くらい高くても容認されるというところでしょうか。
 在来線の自由席特急料金も普通列車比で考えるとこの近似値をとりますし、案外と市場が適正な価格を作っているのかも知れません。

飛行機回数券 \12,350
 投稿者---樫通氏(2003/01/03 16:10:47)

 タイトル記載の価格は全日空の6回リピートですが、記名人以外でも利用可であることから、総じて利便性は新幹線エコノミーと変わらないと言えます。したがって現状はのぞみだけが「高くて遅い」という状況に陥っている感を持っております。

 個人的には航空機がここまで価格面でもぐりにもぐってまで東京=大阪のシェアを狙うという施策は、代替手段の優位性が著しく劣るようなローカル路線廃止という施策とセットで考えると同情の余地は大いにあるにせよ釈然としない感は持っております。東阪間は「のぞみ」全面切り替えでも新幹線が航空機を駆逐するだけの決め手になるとは思えず、航空の東阪シェア向上企図→ローカル航空減便→ローカル航空の利便性不足をひとつの理由とした新幹線・高速道路建設というサイクルに拍車がかかるのかと思っております。

 この「サイクル」も、良否は当然ケースバイケースではありますが、各交通手段の特性にそぐわないような計画とならぬことを願います。

名目価格と実勢価格
 投稿者---和寒氏(2003/01/15 10:48:22) http://www.geocities.jp/history_of_rail/

 「のぞみ」シフトに関しては皆様から多大な御教示を頂いたと思ってますが、それにしても名目価格と実勢価格の乖離が大きすぎます。のぞみ変更券2,350円(東京−新大阪間で時間価値78円相当)がデフォルトであるならば、一般の利用者にはほとんどメリットがありません。短縮された時間価値と、変更券額がほぼキャンセルしてしまうからです。
 通常個札の差額970円(同32円相当)であれば、妥当な価格設定です。なぜなら、差額よりも短縮された時間価値の方が(一般的には)高くなるからです。だからこそ、「のぞみ」にシフトしたくなる気になる。

 このあたりのことは、のちほど気合いを入れて論じるつもりです。

「のぞみ」シフトを検証する special/015.html

荒天時事故について雑感〜事業者の責任及び報道について〜
 投稿者---Tom氏(2003/01/07 22:59:51)

荒天時事故について雑感〜事業者の責任及び報道について〜
└当事者と関連当事者の「温度差」 (Re:〜事業者の責任について〜)
 └京急サン、10分以内なら「平常通り運転」ですか?
  └JRさんも新潟地区では70分が「少々の遅れ」だったりします
   └調査結果…京急にも多少の情けをば
└非常に珍しいケースの架線凍結
 └Re:非常に珍しいケースの架線凍結
  └Re:非常に珍しいケースの架線凍結

 Tomです。こんばんは

 このお正月は日本海側が数年に一度の荒天であったため、JRや航空各線、はては新日本海フェリーまで輸送障害が発生しました。 この悪天候に巻き込まれ、特にはくたか21号で糸魚川で缶詰になった方や新日本海フェリー(以下SNFと略します)の「すいせん」に長時間閉じ込められた方は大変であったと思います。また、各社の現業部門で復旧や顧客対応に当たられた方々もご苦労が多かったことと推察致します。

 ただ、それぞれ天候に起因する事故ではありますが、その原因のあり方、発生頻度によっては事業者の責任の度合いが異なってくるものと思われます。 

 まず、先行するはくたか19号の故障による遅れの為、はくたか21号が遅れの為上越新幹線への接続が不可能になる為、糸魚川で運転を打ち切ったケース。この件についてははくたか21号には問題がなかったとはいえ上越新幹線が接続しない以上、他社線内まで乗り入れることを止めたのはある意味で賢明な選択であったと思います。接続先が在来線ならば救済列車の運転も考慮に入れるべきと思いますが、新幹線であることからすると運行時間の制約があり不可能であることによるものです。また上越線は豪雪地帯を走っているため、深夜に上越線を走行させるのは避けたかったのではないかとも思われます。
 但し、翌日運転再開したはくたか号と上越新幹線の接続ばどうなったのでしょうか? 一部自由席を指定席に変更してでもはくたかの旅客(指定券を持っていた客)の座席確保を図ったかどうか、これはひとつのポイントになると思いますが、そこまで出来ていればこれは天災によるものの為やむを得ぬことかと納得もできます。

 次に東北線などが架線凍結になったケース。
 こういう事態が以前なかったのであれば予測ができなかったということも出来ましょうが、他線区でも生じていること、他社では霜取り列車や霜取りパンタを搭載して凍結を防いでいる例もあることから、あの程度の寒波は十分予測範囲内であると思われます。それに対する備えが全くないというのは指弾されてもやむを得ないのか、という感はあります。
 また、その後の復旧も大変時間を要しています。迂回線区のある所(宇都宮など)では迂回の手配はされたのでしょうか?JR-Eの場合は信越線の事故にしても、やや手当てが後手に回る傾向が見て取れます。

 次にSNFのケース
 しけによる高波の影響があったとはいえ、結果として排水不十分による浸水によるモーター断線ということであれば、排水路をきちんと整備していなかったことによる整備不良の責めは逃れないでしょう。6メートル前後の高波があったようですが、その程度の高波では遅れはあっても運休はないSNFのことですし、すずらん/すいせん型の船が就航してから数年経っているため、仮に設計がまずかったとしても修繕の余地はあったものと思われます。
 但し、一部マスコミに書かれているように、代品のモーターを何故いつもつんでいないのか、という論調には賛同しません。ある程度の対策を事前にきちんとなされていなかったことについてはなるほどSNFが責めを負う部分ですが、修繕の為の部品については沿岸航路でもあり別に常に搭載している必要はないと思います(むろん、軽修理ぐらいは出来ることが望ましいですが)。まあ、SNFも就航以来はじめての事故であったため、今後に生かしてもらえるものと思います。

 ただ、これらのケースについて、一連の報道については疑問を持つ所が多かったです。
 というのは、だいたいどのケースでも「缶詰になった乗客は大変だ」という視点からのみ報道されていることです マスコミは町の噂話を広げる機関ではないのですから、それだけではなく原因はどうなのか、それに対しどういう対応が取るのが望ましいのか、ということをきちんと論評すべきと考えますが、30歳代のおぱさんが1日船が遅れたからパート先を解雇されるのは船会社の問題だ、というような報道をするのはどうかと思います(誰が考えたって事故で1日欠勤した程度で解雇するのは雇用主の問題だとわかりそうなものです)。以前、航空便が欠航になって休暇取る羽目になっても航空会社だって運賃の払い戻ししかしなかったし、運輸会社はそれが限度だと思います。

 何か、最近の交通関連の報道はみてておかしさを感じます。

 原因の究明と対策案の提示、これは報道の方にはしっかりと考えて欲しいところです。
 また、運輸事業者も万一の際はどう対処すべきかというマニュアル整備もきちんとすべきでしょう。
 (有事の際の対応が定められていればSNFの秋田着岸後の対応ももう少しスムーズにできたものと考えます)

 また、乗客についてももう少し冷静な対処が望まれます。
 JRなどでも、少し列車が遅れただけでも駅員につかみかかる人がいますが論外です。抗議はあくまでも「口」で論理的にすべきでしょう。
 SNFの例でもマリンガールを問い詰めて泣かせた乗客もいるようですが、これも論外ですね。

 まったくまとまりはない投稿ですが、とりあえず問題提起ということで。

当事者と関連当事者の「温度差」 (Re:〜事業者の責任について〜)
 投稿者---551planning(2003/01/25 01:58:10)

 派生レスです、御容赦の程。
 既に多くの皆様が御存知だと思いますが、1/23夜に京成電鉄本線京成大久保〜実籾間の大久保5号踏切で遮断機が下りたところに侵入したワゴン車に下り普通電車が衝突、脱線し、ワゴン車の2名が亡くなり電車の乗客に怪我人が出る事故が発生しました。京成線は復旧が翌朝にずれ込み、7万人近くの利用者に影響が出じ、また国交省が鉄道事故調査官を現地に派遣するなど、現場写真とあいまって事故の凄まじさを感じさせられます。

 京成は事故直後京成高砂−京成佐倉間が不通となり、昨夜の段階で東中山−京成佐倉間に短縮、今朝は京成津田沼−八千代台間不通から7時台に上り線が、次いで8時台に下り線が復旧、午前中に料金不要優等列車の運行を開始し、午後にスカイライナー運行で全面復旧となったわけですが、事故車両が現場を離れたのが午前6時前ということ、朝ラッシュも八千代台までの運行を確保したことで勝田台からの東葉高速線につないだことからも、まさしくお見事といえましょう。
 さらにいえばスカイライナーの終日運休をいち早く決定し、広報した点は評価に値します。特に成田へ向かう旅客にとっては到着時間が問題になるわけで、ダイヤが安定するまでは無理に走らせない、ましてや「JR線を御利用下さい」とサイト上にも掲載するなど、「当事者」としてなりふり構わずというよりは異常事対応のマニュアルがしっかりしていることを十分に感じさせるものではないでしょうか。また、通常ダイヤ復旧時から結果的にスカイライナーの運行を行ったのも、成田到着旅客に対する当然ながらの配慮と考えられましょう。

京成 http://www.keisei.co.jp/
Yahoo! 鉄道事故ニュース 
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/train_accindents/

***
 一方で、「関連当事者」ともいうべき相互直通先である京浜急行。京急は去る12/16からサイト上及びiモードでの電車運行情報を提供開始していましたが、今回の京成事故後、サイト上で表示される文言は全く変わりませんでした…『京急線は平常通り運転しています。』と。
 実際には、押上及び高砂での折り返しに伴って、終電近くでも都営浅草線内からの遅れを受ける形で最大20分近い遅れが発生、今朝も京成線が間引き運転となったことで浅草線内での旅客集中による遅れで、品川を先頭に一時上り列車が数珠繋ぎになっていたようです。浅草線利用者である当方も日本橋から南方面に乗車時に、これまた「普段乗る」営団東西線のような混み様に驚きました(あ、必ずしも浅草線が朝でもガラガラ…というわけではありませんが)。ともあれ、それでもなお京急は『平常通り』だったというのでしょうか。

 『京浜急行線では全線にわたり10分以上の遅れ・運転見合わせが発生または見込まれる場合に運行情報をお知らせしております。』と明記されていますので、穿った見方をすれば「他者で遅れようと関係ない」とも取れようかと…。
 民鉄協サイトでもみんてつNEWSに挙げられるシステム、関東大手民鉄では最後の対応会社ともなっている以上、きっちりとした運用をぜひともお願い致したいところ。あまりの「当事者」と「関連当事者」の温度差につい引いてしまったのでした…。

京急 電車運行情報 http://www.keikyu.co.jp/t-info/
民鉄協 
http://www.mintetsu.or.jp/

京急サン、10分以内なら「平常通り運転」ですか?
 投稿者---551planning(2003/01/29 22:14:30)

 京成には不運というしかないのかもしれないが(ただし今回は自社関連?…現時点で意外と報道がないので仔細不明)、1/29午後に京成本線船橋―大神宮下間で架線障害が発生し、東中山―京成津田沼間が5時間余り不通、19時過ぎに復旧したものの、21時を過ぎた時点でダイヤは大幅に乱れており、『快速と各駅停車のみの運行』(同社サイト)となっている。

讀賣 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030129-00000413-yom-soci
京成 
http://www.keisei.co.jp/info/index.htm

…で、タイトルである。

京急 http://www.keikyu.co.jp/t-info/

 当方が運行障害情報を知ったのが17時のNHKニュースであるが、その際に見たときにはすでに?『京急線は平常通り運転しています。』と表示されており、現在も変わっていない。
 当方都営浅草線通勤だが、19時半の帰宅時に利用した際にはダイヤが結構乱れており、車掌がしきりに「京成線の架線障害の影響で…」と詫びていた。
 Web版ではたいそうな注文が並んでいるが、これでは実効性はないのではなかろうか?如何お考えで、京急サン!…とこれでは余りにかわいそうなのでこちらも御覧の程。

運行情報(iモード版) http://www.keikyu.co.jp/cgi-bin/im-info/time2.cgi

 21:45の時点で、

京急線は平常通り運転しています。
いつも京急をご利用いただきありがとうございます。13時51分頃、京成船橋駅付近で発生した架線故障の影響より、泉岳寺〜羽田空港間上下線と泉岳寺〜三崎口駅間下り列車に一部遅れがでています。

と書かれており、いささかへんてこな文章ではあるが、やればできるじゃァないですか、京急サン。でも何でWeb版だと出来ないのだろうか…。

 さらに云えば、当方の勤め先から京成のサイトを見ようとしたら、いかんせんウチのPC周りが非力なせいで新着情報の窓の部分がエラーになってしまい、肝心の運行情報が見られなかった。他社では台風のときなど大規模抑止が発生した場合、サイトトップごと運行情報に切り替える措置を取るところも見たことがあるだけにこの方がスマートでは?さらに云えば営団サイトを見れば判るように、相直先の運行情報へリンクしてあるのも親切ではなかろうか。

***
…しかしそもそもやはり駅や車内での適切な情報提供がなされてこそ。件の営団東西線日本橋駅改札では、19:45現在で「15:00現在の情報」として高砂折り返し云々と京成線内不通区間ありの表示を続けていた。ま、振替票が出ていれば「東葉線ワープ」も意味があろうが、明らかに東西線から浅草線方面へ乗換の際によく見える表示方法であっただけに、そのまま東葉勝田台に向かった乗客にフォローはされるのだろうか?

 ともあれ、いまいちどネット上を含めた運行情報のあり方を考えてみる必要があるのかもしれない。

JRさんも新潟地区では70分が「少々の遅れ」だったりします
 投稿者---Tom氏(2003/01/30 22:13:18)

 京急の例が551planningさんから出ていますが、利用者側からみればせめて相互直通運転という密接な連絡運輸をしている関係路線ぐらいはしっかり表示してほしいものです。WEBもそうですが、駅構内の電光掲示板でもしかり。
 京急も高速輸送やダイヤの工夫というのはお家芸ですが、どうも案内面では駅構内のサインやら、ころころ変わる横浜方面からの羽田空港直通列車の種別やら問題があるように思います。

 また、JRも以前よりは良くなったとはいえ、まだまだ地方線区に関しては情報が不十分だったりします。
 昨日、出張で新潟まで行った際、ダイヤが乱れていたのでサイトを見ていたら「羽越本線に若干の遅れ」「信越本線に若干の遅れ」と出ていました。しかし実態は北越1号が新潟駅に75分遅れで着いたり、きたぐにが10時近くになってやっと到着したりと特急系は軒並み一時間以上遅れて到着していました。 これを「少々の遅れ」といわれるとサイトの情報をあまり信用できなくなります。

 せっかくのサイトなのですから、事業者側ももう少し有効に運営するようお願いしたいものです。

調査結果…京急にも多少の情けをば
 投稿者---551planning(2003/01/31 22:17:35)

 京急も高速輸送やダイヤの工夫というのはお家芸ですが、どうも案内面では駅構内のサインやら、ころころ変わる横浜方面からの羽田空港直通列車の種別やら問題があるように思います。

 そうですね、あんまり論が拡散するのもと思うのでここではさらっとしか触れませんが、一昨年からの種別整理で旧「通勤快特」と同じなのに文庫で「特急」から「快特」に化けたりとか、8連運行だかゆえに出庫時の久里浜線や逗子線内で全線各駅停車なのに「特急」「急行」という種別を出したりと、硬直的とも思えるところはあるかも。
 そもそも種別と停車駅を関連付けさせるのは特にいちげんさんの多かろう羽田空港関連では無理なところで、「印旛日本医大」と書かれていても…ねぇ(別に京急のせいとは云いませんけどね)。当方自身は視認的にあまり好きではないですが、車両側面案内のLED化はJR-Wなどの例を引かずとも利便性向上には役立ちそうですね。京急の場合では品川・都心に行くのか横浜方面に行くのかを行き先と交互に出せば判りやすいでしょうに。

 せっかくのサイトなのですから、事業者側ももう少し有効に運営するようお願いしたいものです。

 Tom様御紹介のJR-Eの例も…。
 話を京急に戻すと、今日1/31朝に京急富岡−杉田間で人身事故が発生し、文庫以北の上り線で10分程度の遅れが出たそうで。当方の勤め先でも遅れる人がいたので知った話、さてさてと京急サイトを急いで見ると、ちゃんと出ていましたよ…急いでアップされたのか同じ文が並んで2つ出ていましたが。振替輸送案内もきっちり出されており、(事故そのものは困ったものですが)これでこそと思いましたねぇ。

 で、先に当方「10分以内は…」などと書きましたが、この機会にと関東大手各社のサイトを覗いて見ると…

15分以上の遅延対応 東急・小田急
30分以上の遅延対応 西武・東武・相鉄・営団・JR-E
異常時のみ案内 京成・京王(はトップで平常運行の旨スクロール)

…ということで、京急が一番タイトな条件であるともいえます。
 もっとも、掲出なされてこそナンボであることは変わりませんけれど…。

非常に珍しいケースの架線凍結
 投稿者---kojikoji氏(2003/02/04 19:49:57)

 kojikojiともうします。はじめまして。

 今回の宇都宮線・高崎線の架線凍結ですが、非常に珍しいケースでした。
 上空に暖かい空気がたまって雨が降ってきたにもかかわらず地表近くでは0℃前後だったために雨水が何かの拍子で一気に氷になります。架線の周りにみっちりと氷が張り付きます。これは霜取り列車などで防げるものではありません。今回は運転時間中にいきなり凍ったため営業列車が各区間にいるため、氷の除去作業が手作業になりただの氷ではないため手間取りました。
 よって今回の件は仕方がないかと思います。

Re:非常に珍しいケースの架線凍結
 投稿者---Tom氏(2003/02/04 23:09:11)

Tomです。kojikojiさん、こんばんは。

 kojikojiさんがおっしゃるような極めて特殊な天候であったとすれば、確かにJRとしても予測不能でしょう。当日の当地のポイント別の天候状況まではわかりませんが、事実とすればJRの責は免れないとした自説は撤回します。

#ただ、元気象マニアとしては、何故に上空が「雨」になる気温で地表付近がかなりの広域にわたって0度近かったのかに興味があります。

Re:非常に珍しいケースの架線凍結
 投稿者---エル・アルコン氏(2003/02/05 13:06:08) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 今年1月の架線障害事故は確かに雨氷現象と呼ばれる極めて珍しいケースでした。

 しかし、この気象障害は98年4月に中央線で発生しており、諏訪地区を中心に2日ほど麻痺状態になった先例があります。つまり、気象状況によっては雨氷現象という極め付けに厄介な障害が発生するということは事業者、特に電気系統の担当責任者は認識していて当たり前といっていいでしょう。

 前回の大規模な障害から5シーズン目となりますが、その間、何か対策が取られていたのか。過冷却された水滴による現象ですから、積雪地帯云々は関係なく、湘南・伊豆や房総方面を除けば東日本全域で発生し得る問題です。
 運行障害解消には架線の氷結が溶けるまで待つしかなく、日単位で障害が継続するという重大な問題ですから、発生頻度が小さいとはいえ発生時の支障とインパクトは非常に大きいので、何かしらの対策が取られていて当然といえます。

 今回の障害発生はその対策が取られていない、もしくは有効に機能しなかったことになります。またよしんば「雨氷現象への有効な対策は無い」という結論であったとしても、「雨氷現象による障害であり、解消までには相当な時間がかかる」という結果は認識されているはずです。
 つまり、不幸にも雨氷現象の発生による運行障害が発生したら少なくとも夜間なら翌朝まではかかる長期戦であり、駅間停車の乗客の安全確保をはじめとして、振替輸送の確保など早急に取るべき対応に取り組むべきなのです。
 然るに、宇都宮線では時間を空費して乗客の移送までに数時間かかったり、甚だしい例では栗橋駅で抑止という恵まれた条件にもかかわらず、目の前で振替可能な東武線の最終を見送ってから開放した快速など、どう考えても理解に苦しむ対応が見られました(同時刻に駅側ではホームの乗客に東武振替を案内していた)。

 輸送のプロであれば、「対応が取れないときの対応」まで考えるのが常識だと思うのですが。

2004.11.02 Update


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