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(過去ログNo.)

奈良交通深夜急行バス「はんな号」3ルート化!

投稿者---551planning (2015/04/29(Wed) 16:27)

南海、京阪が動いた近畿圏の深夜急行バスですが、遂に奈良交通まで!

奈良交通は1990/12に阪急・近鉄・南海と並んで近畿圏初の深夜急行バス「はんな号」を開設、近鉄富田林線こそ廃止となったものの、阪急は国際興業大阪オオサカナイトライナーに触発される形で2002/12から3系統化、南海も紆余曲折を経ながら2ルート3系統化と拡充される中、奈良交通は1系統のまま推移、ただし経路変更により生駒・奈良・大和郡山市内で全70停留所を巡るのが特徴となっていました。

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より大きな地図で表示 詳細は【検証:】Wiki-深夜急行バス「大全」?-奈良交通にて

それが今回一気に3系統化!うち2系統は第二阪奈経由の既存系統のうち生駒エリアを分離し登美ヶ丘・高の原方面に抜けるルートと、東生駒エリアで一部経路変更してから奈良方面への既存ルートに。そしてもう1系統は西名阪道から近鉄大阪線沿いに香芝・大和高田・橿原を経て桜井に至るルートになる由。 既存系統70停留所のうち富雄、学園前両駅北側を中心とする25停留所が停留所廃止となるほか、一部停留所で停車順が変わったり、系統分離に伴い梅田・なんば出発時刻が10分早まったりする点が気になりますが、生駒・登美ヶ丘・高の原エリアでは35停留所が、東生駒・学園前・奈良系統でも19停留所が新設となり、生駒駅で200円、東生駒、学園前駅で300円、阪奈宝来、阪奈菅原で600円、新大宮、近鉄奈良駅で800円、神殿~白土町で実に1000円の値下げとなります。
また、近鉄大阪線の終電は大和八木行準急が大阪上本町23:29・鶴橋23:32発(大和高田00:08・大和八木00:14着)、桜井へは大阪上本町23:25・鶴橋23:28発の快速急行大和八木行からの榛原行準急接続で00:09着とかなり早い印象。こちらも比較的こまめに停留所を配しており、訴求力が注目されましょう。

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“夜明け前”の奈良交通「はんな号」に乗る

投稿者---551planning(2015/05/24(Sun) 15:25)

はんな号

25年目の大変革を目前に、現ルートの“128分で70停留所”を体感すべく半ば衝動的に向かったのは、05/20(水)深夜の大阪駅御堂筋南口。地元のニュースショーなどでキタ定番ロケ地のペデは一部工事中、市バスターミナル含め来年秋には一新される予定だが、その軒下という赤2番のりばはそのままなようにも思われる。ところで雷鳴を轟かせた驟雨が足早に過ぎようとはしていたが、出発時刻まで暫くあるのでどうしようかと思っていたら、15分以上前に入線してくれて助かったなと。前回2011/09実見時には南海和泉府中行が00:15発だったが25分繰り下がっていて現在は00:20発のはんな号がトップバッター。6月からは00:00発に五位堂・八木・桜井行、00:10発に登美ケ丘・高の原・梅谷口行が加わることとなる。

クルマは2008/12の梅田始発時から空港連絡バスとの共用化が図られ結果トイレ付きになったとか、それまでは貸切車から専属車両化されていた由。共用らしく乗降口脇には空港連絡バス時刻表が備えられていたが、各席前ポケットにははんな号3ルート化のチラシも。ただ普通のコピー用紙印刷版で暫定といったところだろうか。
パラパラと男性ばかり7人が乗車して出発時刻。水曜日ということもあるのか酔客は少なく、IC(CI-CA、PiTaPa、ICOCA他対応)利用も目についた。運転手氏はB4サイズのボードを手に降車停留所を確認してゆく。JRガードを潜ってヨドバシ前で左折、右手の新阪急ホテルロータリーから粟生団地のLED表示を出した阪急高速車が出てきたので一瞬勘違いしたが、こちらは00:50発。入線してきたのを見間違えたかな? グランフロント大阪をぐるり廻りこんで、なにわ筋を南下。中央大通で静まった船場横目にすると御堂筋へ。大丸前にバス停を…とは素人考えかな。
南海なんば駅・高島屋前6番のりばには00:40に入線、列をなしていた10人が乗り込んできた。うち女性2人が別々に、重そうなキャリーバッグを抱えての乗車。うち1人はCI-CAの残高不足で現金との両払い、別の女性は「高の原…行かないよね、じゃ学園前で」、男性複数も停まるバス停を確認するなど運転手氏はなかなか大変。そういや前回2012/06の金夜実見時にも外目から難儀していたように見受けたが、この日は人が少なかったとはいえ、終いにはバスを降りて外でゴソゴソと-少し遅れての出発となった。

OCAT北側の湊町入路からリバープレイスをぐるり駆け上がって阪神高速へ。環状線から東大阪線へ入ると、ビル群が途絶えた先にライトアップされた大阪城が浮かんで見えた。はんな号のテープ放送が流された後には運転手氏の肉声案内で、現在乗車ルートでの運行は05/29まで、06/01からは3ルート化される旨の説明があり『のりばにも今日掲示しましたので御覧下さい』とも…そう、なんばでゴソゴソというのはコレのことで大阪駅前ともどもボードを運転手氏が仕込んでいたのだった。
さてぐんぐんと東進すれば、前方の暗闇の情報に瞬く光がぽつぽつと…生駒山地が迫ってくるのだがさすがに昼と違って判り難いか。地下から上がってきた近鉄けいはんな線と入れ替わるように全長5578mの阪奈トンネルへ吸い込まれる。トンネル内は車線変更禁止で左側を走っていたためそのうちトレーラーにとりついて減速、右車線をタクシーや業務車がかっ飛んでゆく-そういや阪奈トンネルは1997/04の供用開始、はんな号は1990/12からの運行開始で、その間は阪奈道路での県境越えだったのだろうか…。

トンネルを抜け第二阪奈を降りて左折すると最初の降車場所である壱分ランプで3人が降車。R168一分BPをしばし北上すると左に折れ、生駒の住宅街の細道をうねうねと進めば生駒駅南口へ。近鉄奈良線は00:24着の近鉄奈良行普通で、けいはんな線は23:59着の学研奈良登美ヶ丘行で終わっていてそれから1時間程経っているということで想像以上にひっそりとしていた。ここでも3人が降車。
r142を北上して俵口で1人降車後、r8阪奈道路を1区間東進しR168を南下、生駒市図書会館前で1人降車後、小ぢんまりとした東生駒駅前に停車も降車なし。運転手氏は1度マイクで案内するも動きはなかった…確かなんばからの乗車時に、男性が駅か東生駒一丁目かで迷っていたのを見掛けた気がしたのだが。なお、各停留所到着前にはテープ案内で「降車ボタンを押して下さい」ともあったが、乗車時確認済ということもあってか押す人はほどんどいない上に運転手氏も意に介さずドア開け対応を行っていた。

椚峠を越えると奈良市に入り、帝塚山大学前で1人、富雄元町3・4丁目で2人が降車。近鉄富雄駅を見上げつつ富雄川沿いに北上も一旦降車が途切れたが、そういえばルート分割でちょうど廃止となる。学研北生駒駅から新ルートでも経由するならやま大通りを東進し、西登美ケ丘2丁目と4丁目で漸く各1人降車。2時を廻って到着した学園前駅北口では件の女性1人が降りていったがこちらもはや寝静まっていたなと。ここで残るは3人、運転手氏から再度の肉声確認があったが反応無く出発。
阪奈道路を東進していよいよ奈良市街へ。現行ルートは菅原の立体高架へ進まず二条大路を進むが、新ルートでは三条大路に向かうこととなる。新大宮駅で1人、大宮町1丁目でキャリーバッグを抱えた女性1人が降りれば残るは当方とスーツ姿で眠りこける男性1人…近鉄奈良駅も車通りすらほとんどなく、その先も淡々と進んで、奈良交通奈良営業所最寄りの白土町へは定刻から5分遅れの02:33着と相成った。r754から折れたバス停には「白土町(西口)」とあり、運転手氏に確認された当方はここで降車。なお眠りこける男性を載せ、バスは車庫奥へと入っていった…雨が降っていたら営業所内まで乗り通してタクシーでも呼んでもらおうかと思っていたが、はんな号すっかり上がっていたので当方はすぐさまビバーク先へ-さて男性はどうしたろう。

***
3ルート化での焦点は現行ルートの2分割ですが、利用の大勢が生駒エリア中心と伺えたことからもなるほどと。富雄から登美ケ丘エリアまで駆け上がり、学園前まで降りてくるルートをばっさり切るあたりも実利用の反映ならではなのでしょう。廃止経路では生駒市図書会館前での降車客が気になるところですが、最寄の東生駒駅までが10分早くなって300円安くなるので許容範囲内かな、なんて。にしても高の原から木津川エリアまでカバーするのはなかなか意欲的に映ります。
なんばの乗車扱いの状況を見ても、1ルート7段階から3ルートで2段階と大胆に組み替えた運賃設定も目を惹くところ。完全新設な桜井ルート含め、“おつきあい、お勤め帰りに終電後の救世主”と謳う奈良交通のPR力が先ず試されましょう。

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  • 京阪
    京阪
    京阪
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3年半振り深夜のなんば定点観測

投稿者---551planning(2015/12/10(Thu) 15:25)

師走の関西行が決定し12/03になんばで宿確保、3年半振りとなる深夜急行バス定点観測を敢行しました。前回(2012/06/01)は金曜深夜でしたが今回は忘年会シーズン突入とはいえ12月初頭の木曜深夜ということで低めに出るかなと予想、加えて荒天模様…自身ナメてて比較的軽装備だったことからちとカラダが堪えました。

ラピート

行き掛けの駄賃-というのもアレながら、ちょうどこの日なんば22:41着だった“銀河特急系ラピート”を出迎えつつ、新今宮から大阪環状線経由で京橋へ。そういや23:00発のサザンには旧塗装車が入ってたなと。翌週からは22:55発泉北ライナーも見られたのか。
京橋で京阪に乗継、ホームに上がると次発は三条行特急。平日は朝8時台と23:47発の特急が三条行で、京都方面までのトリとなるこの列車には「三条で普通〔出町柳ゆき〕になります」との注記が。神宮丸太町にも停車-でも良さそうなものを…ほぉ、Wikipediaによれば2009/09改正でこうなった(それまでは特急出町柳行で通過していた)のか。3扉車が来るのは判っていたものの、まさか6000系とは思わず。余談ながら次の最終特急樟葉行と、淀屋橋00:07発普通萱島行には8000系が充当されているのだが。
おっと、わざわざの遠回りは淀屋橋00:20発の深夜急行樟葉行を見届けること-だったものの、今回は淀屋橋駅の行先案内を辛うじて確認できただけ。なにせ御堂筋線最終が00:11発なもので…次はいよいよ実乗したいもので。
御堂筋線なかもず行終電はほぼ定時、着席定員プラスαな乗り具合。心斎橋やなんばでもそれなりの乗降があったとはいえ、東京の終電模様とは違うものだなと。なんば駅構内には各所に駅員が立って駆け込み客確認こそ行っていたものの、地下通路はすっかり閑散と。3年半前から終電時刻もそう変わっておらず、この時点で移動可能なのは深夜急行バスのみとなっている。

奈良交通

00:20過ぎに高島屋前のバス停に向かえば3本体制となった奈良交通はんな号の第1便である00:30発八木・桜井行が既に入線していた。6月からの新規路線だが当方到着時点で4人が乗車、3人が加わって出発となった…と思ったら、すぐの信号待ちの間に1人がダッシュで駆け寄って無事乗車。次いで入線は00:40発生駒・高の原行、梅田からの8人に6人乗車。その後の00:50発学園前・奈良行は梅田からは1人だけに9人が加わった。前回5月の分離前の水曜夜で7人+10人だったことを考えると、奈良方面系統分離は奏功、桜井方面新規開拓もまずまず、といったところだろうか。南海バス

3年半前と違ってこの間、乗客以外の人通りが乏しい界隈、タクシーの姿も目に付くものの、こちらも数自体減っている。寒風が吹き抜ける中、南海便利用者がパラパラと集まってくると、01:05発林間田園都市行が入線、梅田からの1人に8人が加わり出発、入れ違いの01:10発和泉府中行はこの日唯一のツーマン運行、運賃箱のICや両替機能は使えたようだが運賃収受は添乗員が行っていた。梅田からの3人にこちらも8人が乗車し出発、すかさず待機していたなんば駅係員がバス停道路前後を封鎖してこの日も終了と相成った。

***
ちなみに翌朝、乗り場に寄ってみると、12/07付の南海バス和泉府中線経路変更が貼り出されていた。光明池エリアの6停留所が大きく変更となるもので、それとは別に昨年10月新設の和泉中央-和泉府中線廃止など、深夜バスの系統新設・廃止も行われる由。南海バスもここ数年意欲的にチャレンジしていた印象だったが、なかなか厳しいのだろうか。


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