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  • Photo:泉北和泉岸和田線
  • 南海岸和田
    関空連絡バスの折返しとなる
  • 南海岸和田
    南海上りは早くも終了
  • 南海岸和田
    御堂筋線のほうが本数多し
  • 南海岸和田
    さて岸和田までは如何ほどか?
  • 南海岸和田
    御堂筋線最終からダッシュ
深夜急行バス

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なんば

夜と朝の間に~南海バス乗車記2題&大阪なんば発深夜急行バスを見る

昨夏、「大阪梅田発深夜急行バスを見る」なる酔狂リポートを敢行しましたが、今回はその第2弾。
大阪エリアの深夜急行バス動向仔細についてもそちらに譲るとして、そもそもは1988/04時点でなんば→羽倉崎・光明池・美加の台への深夜バスを計画しタクシー業界から猛反発を食らった前史もある南海バスがじわりと最近動きを見せておりまして、さすがに土地勘がない当方も色々繋げればなんとかなるかなとチャレンジして参りました。

南海バス 泉北NT・和泉・岸和田線

繰り返しにはなりますが南海の深夜急行バス動向を改めて整理すると、1990/12の泉北NT系統(当初光明池まで、その後泉北中央経由和泉府中まで延伸)に次いで2003/11には河内長野系統を新設、こちらは2008/01で一旦運行終了したものの翌2009/01から金剛・河内長野・林間田園都市方面に別建て復活します。
2011/04には梅田・なんば発である泉北NT方面に中もず発便を追加設定、降車停留所にいち早く到着するほか、地下鉄御堂筋線最終との接続、全日での運行等々、複数のニーズに応える意欲策といえましょうか。2011/12には中もず系統を岸和田まで延伸したほか、梅田2系統を土曜日も運行するほか、泉北NT方面行の時間繰り下げや林間田園都市方面行の停留所追加を実施。こちらもニーズに合わせた調整かと思われますが、南海本線に沿った系統がない中で中もず系統を岸和田まで延ばすのはどうなのかなぁと素人目にも映ったのですが、さて。

05/31(木)夜、羽田からひとっ飛びして関空入り。まさに昨夏以来の訪問でまず気になるのはPeachなのだがタイミング的には微妙。国内線カウンターはエアロプラザ内ということははや知られているが、国際線カウンターは他社と同じく旅客ターミナル4Fなのか。ただしANAとは真逆の南端というのも興味深いような…そんなこんなで各所を見廻るうちに時間が過ぎ、乗り込んだのは22:40発の南海リムジンバス堺・中もず行最終便。同路線は2010/10に堺・堺東とを結ぶ系統として誕生し、2011/04に中もず延伸…そう、中もず発深夜急行便と同じタイミングというわけで車庫回送の活用ということになろうか。そこも確認ポイントだったが、10分前発の河内長野駅前行便には20人以上の乗車があったのに対しこちらは6人。まあ堺までは鉄道と競合するわけでさもありなんと思いきや、堺と堺東で半々の降車、中もずまで乗り通したのは当方のみ…『このバスは深夜急行岸和田駅行となります。お忘れ物には十分ご注意下さい』と運転手氏から肉声が入ったが、まさか続けて乗る輩がいるとは思っていないだろうな。

中もず駅前で日跨ぎ…蛇足ながら南海・泉北が「中百舌鳥」で大阪市交が「なかもず」。ただし案内等では「中もず」が使われていて南海バスはそれに統一している様子、昨夏確認したバス停の横断幕もそのままだった。なんば方面へは御堂筋線が23:49発梅田行が終電で、南海はそれより早く当方到着前の23:39発各停で終了。泉北の上り列車も既に終わっている。24時台の下り列車は御堂筋線が5本、南海が2本に泉北が3本(うち1本はなんば発直通)。和泉中央行最終は24:30(土休日24:29)発で御堂筋線の24:39(土休日24:38)着が大トリだ。南海バス
バスは駅前ロータリーでしばしの休息、たっぷり時間があるので周辺をぶらつくが、意外にも店舗が少ないなと。なんでも周辺再開発がバブルの煽りを受けて進まなかったそうだが、御堂筋線から上がってくる人々も真っ直ぐに南海駅舎へと向かっており、商売的にも難しいのだろうか…とはいえ居酒屋から酔客グループが家路に向かったり、コンビニ横ではストリートダンスパフォーマーの卵?が三々五々集まってこれからレッスン開始-等々、何かにつけ賑やかだったりもするのだが。

人の流れが途切れたのは24:30前、先ず24:22着の御堂筋線からの人々が小走りで上がってくると(それにしても罪な構造だ)三日市町行最終区急が通過、その後堺東で接続を受けた千代田行各停終電が24:29発、接続した和泉中央行が5000系クマ電(ハッピーベアル)で出発していく段には、駅前には小声で練習するパフォーマーの声が通る状況となっていた。ただ、酔い潰れたのかもう少し話し足りないのか、駅前広場にはちらほらと座り込む人々も見えたりする。
実はこの間にバスが入線。当方ともう1人が先ず乗り込む。深夜急行バスはスルッとKANSAI磁気カードに対応(PiTaPaは非対応)しておりこのクルマも運賃箱にもリーダーがついていたが、空港連絡バスでは使用不可とは如何なものかとも。ちなみにカードが先払い、現金は後払いとなる。深井駅からの途中乗車も可能で、カード設定操作が煩雑になることを避けるためかと。
残るは御堂筋線の到着2本、24:33着からの人々は先程までと比べて少なかったものの、早速こちらにも乗車が。「…何処まで行くのォ?」『泉北NTから和泉府中を通って岸和田です』「じゃ岸和ダぁ…で」と酔客が乗り込み、途中からの貸切は免れた。
そして最終24:39着からの人々はやはり多い。この時間には既に南海駅舎階段のシャッターも降りており、地下から上がってくる人は三々五々家路へと急ぐ。バスにも続々と人が乗り込んだがうち女性1人がキャリーバッグ片手の乗車。降車場所を伝える口調が可笑しかったり足元がおぼつかない酔客もいたものの、出発時刻までには落ち着き、総勢21人での出発と相成った。

南海バス
より大きな地図で 深夜急行バス:和泉方面(南海バス) を表示

駅北口広場を出てr28大阪高石線で南海高野線をアンダーパスし左折、R310高野街道を南下する。その先に梅田・なんば発便も経由する中もず駅前通バス停があるが、駅からはそこそこ離れている。蛇足ながら交差点名称ともなっているのは、泉北開業前の1970/11駅舎北側移設前の名残だ。右手に大阪府立大キャンパスが広がって、泉北高速の高架を潜るとすぐ右折、線路沿いにしばし進むと深井駅に到着、結果的に最多となる6人が先ず降車した。中もず駅前より飲食店のネオンが目立つものの乗車はなく、降車客も歩いて散らばってゆき、屯っていたタクシーの運ちゃん達は若干当てが外れた表情をしていたような。

ここで運転手氏からマイク案内-沿線住民から騒音クレームが多数入っており、住宅街はスピード落として走行するので予めご了承を…との旨あったがそんなに敏感なのだろうか。ともあれ泉北高速に沿ってr34堺狭山線を南下、側道を上って左折しr206を東進すると晴美台エリアへ。堺東高校前でまず1人降車、帝塚山学院泉ヶ丘校前では降車ボタンが押されなかったものの運転手氏が事前確認によりマイクを数度入れると、ヨロヨロと男性が降りていった。丘陵地帯の住宅街をなお進み槇塚台センターでも1人が降車、次の槙塚台一丁では確かキャリーの女性が降りるはずと思っているも降車ボタンなく通過…と、ドタドタと運転席前へ。『危ないですから座っていて下さい!』と運転手氏、どうやらこのテのトラブルが少なくない様子、『怪我をされても補償できませんからね!』とも-件の女性は申し訳なさそうに次の茶山台南口で降りていった。

「住宅街なので静かな運転を」との看板が立つNT内道路を進み、深井と一転真っ暗に静まり返った泉ヶ丘駅で女性3人が降車。ここからはr38富田林泉大津線を一気に南下して栂・美木多駅へ…と、こんどはベロベロのオッサンが「ココで降りるゥ」と通路を突進。ちょうど止まりかけのところだったので危うく前のめりに倒れそうに。『危ないですよ!』と強い一言が出たものの、その後は怒りを噛み殺しつつ『お気をつけて』と見送る運転手氏に心の中で拍手をば。
更にr38を進むと次は光明池駅、ダイエーをはじめとする商業施設が集積する中をぐるりと廻ってBTに着くと4人が降車。再び駅前をぐるりと廻ってこんどは駅南側のNT内を進んでゆくが降車はなし。南海バスこの間、前面案内に「次は室堂」の文字が入るとつい立山黒部アルペンルートを思い浮かべてみたり…またr38に戻ると和泉中央駅、足元がおぼつかない人を含め2人が真っ暗な駅前に降り立つと、車内には当方とぐっすり眠り込み男性1人が残るだけとなった。なお、降車時現金払いもあって深井時点で既に5分ほど遅れていたのだが、その後いろいろあったので15分ほどに広がっている。
ここからはまっすぐ西北に進んで、和泉府中駅側の和泉府中車庫が梅田・なんば発便の終着。こちらは更に進んでR26第二阪和国道をまっしぐらに駆け下りると、マクドナルドの先を右折で最終コースへ。突き当たりが南海岸和田駅前だ。『本日は到着が10分以上も遅れまして大変申しわけございませんでした』と運転手氏、最後は眠りこけていた男性を起こすと、静かに走り去っていったのだった…ホントお疲れ様である。

南海バスは眠らない…関空“終夜バス”■

初めて降りる岸和田、そういえばそうだったなと駅前の大柱が「カーネーション」一色に染まっていた。マクドナルドでひといき入れるものの、Wi-Fiの調子が悪い上に店内清掃のため3時で追い出されるハメに…“次”まではまだまだ時間があり、あてが外れてしまった。さすがにこの時間、周辺をぶらつくのもナンなので、コンビニを変えつつなんとか時間を潰し、予定よりも早めにタクシーに乗り込み移動…-向かったのはJR日根野駅。ここでも若いニーチャン2人がロータリー内に座り込んで何やら話し込んでおり、距離をとりつつじっと夜が明けるのを待つしかなかった。

ここまでして待つのは、関空と泉佐野駅・日根野駅を結ぶ深夜バスウォッチのため。Peach登場により早朝深夜アクセスに再び注目が集まっているが、こちらは恐らく勤務者中心の対応かと。関空→泉佐野駅で4便、トリに関空~日根野駅で1往復が設定され、最後の日根野往復は関空03:50発、日根野04:30発ともはや「鉄道代行終夜バス」の体を成している。
南海バス 実は関空における南海バスはまさに「眠らない」-この系統だけでも特殊だが、空港島内の国際貨物地区・給油地区路線はまさに終夜運行している。ところでスカイゲートブリッジを渡る一般路線バスは開港直後、泉佐野駅との間でシャトル運行され早朝・深夜も走っていたようだがまもなく廃止。2008/04に行1/発3で突如の復活を遂げると/07には空港発が5便となる現体制に増便、現金払いのみでPiTaPaはおろかスルKANも非対応だが、2009/03からは専用回数券が設定されている。

04:20過ぎ、定刻よりも早めに現れたのはちょうど空の色と同じ群青色を纏ったSoraeカラーの高速車、てっきり一般車と思い込んでいたので意外だった。この便だけの日根野駅前の文字が関西空港に改まりドアが開くも降車はなし。一応スルKANが使えるか聞いてみるも、そもそも運賃箱にリーダーがついていなかった。
結局定刻発車も乗車はなし。r247土丸栄線を北上すると10分足らずで泉佐野駅へ、ここで男性2人が乗車。r63泉佐野岩出線を西進する途中、信号待ちで左手を見ると早朝営業の食堂が-仕事帰りと思しきオネーチャンががっついていたが、パッと見だけでも旨さがにじみ出ていたような。関空道下のR481にとりつき、りんくうタウン駅をぐるりと廻り込んでBTにてまた男性2人が乗車。ここで運転手氏が乗務記録にメモしていたが、仔細までは不明ながら空港発便ではそれぞれ数人単位での乗車があったような。

いよいよスカイゲートブリッジへ。さすがにこの時間はほとんど車通りもなく淡々と走行。空港内ではターミナル4Fと空港駅の2か所が降車場所となるも、最初のターミナルで当方含めた全員が降りた。さらりとターミナル内を廻ったが、TIATほどではないもののちらほらと夜を明かした旅行客の姿が。なおターミナル内では2F北端のローソンが唯一24時間営業店舗だったが、昨年10月にマクドナルドがオープン。エアロプラザ内の松屋と併せて待機環境が揃いつつあるなと。

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ちょっとした思い入れもあるのだが、個人的な記憶が正しければ関空内のローソンが国内空港での大手コンビニチェーン初出店だったかと…当初は1F中央から狭い階段を降りたB1にひっそりとありほぼ関係者用だった印象も、2005年末に現在の位置に移った由…ちなみに当初区画にも2009/01に営業時間限定の「ローソンサテライト」として復活している。

 
  • Photo:なんば発深夜便
  • OCAT
    23:45 OCAT→WBT梅田
  • OCAT
    23:55 OCAT→岡山倉敷
  • OCAT
    23:59 なんば→鶴町四丁目
  • なんば
    24:50 深夜急行奈良方面
  • なんば
    25:00 深夜急行河内方面
  • なんば
    25:05 深夜急行和泉方面

大阪なんば発深夜急行バスを見る

大阪梅田からは阪急・はくろを含め7本の深夜急行バスが出ていますが、うち奈良交通と南海2本がなんば経由。昨夏の梅田実見時には南海が今ひとつな印象の一方で奈良交通がそこそこな乗りを示したことから、それぞれ本命はなんば需要ながらも、鉄道の直通等日常的流動の太さも要因?なんて感じたのですが、その辺りを中心に見ることとしました。

翌日06/01(金)。この日はWILLER EXPRESSのOCAT~WILLERバスターミナル大阪梅田間路線バス新設をウォッチして23:00過ぎにOCATへ。OCAT電光掲示板に残るは5本、うち2本がWILLERというのも特徴的だが、ここではたと思いだしたのが大トリの23:55発岡山・倉敷行最終バス-両備と西日本JRバス・中国JRバス共同運行のうち両備担当の「深夜便」だ。この便だけ乗車券+1000円の「深夜券」が必要で、岡山駅西口03:00・倉敷駅北口03:40着の半夜行スタイル。最近はいわゆる都市間高速バスでも2時台終着といった設定が出始めつつあるが、ここまで思い切ったものはないかなと。
ちょうど25:00過ぎまで中途半端に時間を持て余していたこともあり、そのまま待機することに-数時間前までは喧騒に包まれていたOCATもこの時点でベンチにパラパラと人が残る程度と静かなものに。23:15にWBT梅田へ10人弱を乗せてピンクの路線車が、次いで:20に新宿行青春中央エコドリーム号、:30に広島行南海サザンクロス号と夜行便が出発すると、いよいよひっそりとしてきた。
岡山行は通常のりば7・8番からだが、深夜便のみチケット売場前の6番発。23:40に入線もこの時点で待ち人1人…どちらかといえば土日のほうがニーズがあるのかもしれないがちょいと拍子抜けしていると、運転手と係員が確認…事前予約4人のうち3人が先乗りした由。やはり両備担当の22:45発便があり、これに間に合えば追加1000円は不要となるわけで珍しくない様子。
OCATは00:00に閉鎖されるとのことで、「高速バス利用者以外の利用を禁ず」といった看板も出されていることから、誤解を避けるべくここで外へ。裏手のバス出口で見送ったが、WBT梅田行最終には10人以上の乗り。梅田からは24:30発の東京便利用者だが早速機能している様子。そして両備車も静々と出発、乗り具合いまで確認できなかったがそう駆け込み利用があったようには伺えなかった。

ここからなんば駅まで徒歩移動。ちょうど23:59発市バス71号系統鶴町四丁目行が出発するところだったが立客も出る状況はさすが幹線だが、市バスは深夜割増運賃などの施策はやっていなかったかと。ちょうど地下鉄の終電延長話も出ているところだがどうなることやら…ここで鉄道鉄道各線の終電状況を整理しておくと、

なんば
南海本線区間急行羽倉崎行※00:08各停住之江行00:20
 ※堺で各停羽倉崎行連絡
高野線区間急行三日市町行※00:10各停堺東行00:20
 ※堺東で各停千代田行連絡、萩原天神までの各駅と中百舌鳥乗換泉北高速終電に連絡可能
近鉄奈良線普通近鉄奈良行23:49普通東花園行00:25
大阪線準急大和八木行23:24普通高安行00:25
普通河内国分行23:49※大阪線はいずれも鶴橋乗換
阪神なんば線普通尼崎行※00:02普通尼崎行00:15
 ※尼崎で特急御影行連絡
地下鉄御堂筋線なかもず行00:10梅田行00:12
千日前線南巽行23:48野田阪神行23:49
四つ橋線住之江公園行23:48西梅田行23:46
<以上2012/06現在551planning調べ:区別化のため24時台は00時で記載>

と、大体24:00過ぎにはかなり身動きが取れ難い状況となる感じだ。南海なんば駅大階段のESを急ぎ足で上がる人々と逆らうようにして近鉄駅まで歩くが、各所でシャッターを閉める音が響いており、地下街を歩く人数も日中とは比べ物にならない。近鉄駅では改札を出てくる流れも見受けたが、24:09着の阪神なんば線から乗り継ぐのか、夜の街にこれから繰り出すのか…。
しばし時間が空くのでファストフードで一息入れた後、24:40前に日中は市バスが発着する南海駅前のバスのりばへ。案内の看板はあるものの、そもそも街灯などが少ないため結構暗め。列などができるというわけではなく、常連利用者に加えてバスあったよね…的な人がわらわらと集まりつつあった。

そんな中、先ず現れたのは奈良交通はんな号。さっと列が出来上がる中、梅田乗車の8人に加えて24人が乗り込んだが、行先確認・運賃収受が先のためか傍目から見る限り遅々として進まない感じが…奈良交通はスルKANに加え、PiTaPaにも対応しており1/3ほどがカード利用者と見たが、深夜急行バス屈指の70停留所・7段階の運賃設定はやはり伊達ではなさそうな。結局、定刻を5分程押した24:55の出発となった。
この間、どこからともなく立会係員が2人現れて声を出しての出発案内をしていたが、南海関係者か? しばらくしてやってきたのは南海金剛・河内長野・林間田園都市方面行。梅田での乗車は2人のみと寂しい限りだが、なんばでも12人が加わっただけ-なんばとはいえ乗車確認に手間取り、5分後発の南海泉北NT・和泉府中方面行が後方待機する中、定刻25:00から数分遅れで出発していった。
大トリは昨冬に25分繰り下げられた和泉方面行、前回梅田では繰り下げ前で、中もず発便とのバッティングもありやなしやかなり低調だったのだが、今回は梅田からの8人に加え22人が乗車と良い感じ。乗り終わる頃には、なんばといえども周囲の人影はかなり少なくなっていた。乗り込んだ飲み友達を賑やかに見送る人の横で係員2人が最後の一声を出した後、バスがのりばを出るとすぐさま道路を封鎖。電鉄駅員の業務の1つとなっているようだ。
この後、前夜から動き疲れた当方も宿へと急いだが、かなり飛ばしてゆくタクシーに自転車で家路に急ぐ人や路地で嬌声を上げるグループなど、更けてもまだまだ何かありそうななんばの夜であった。


なんば

先ずなんば実見。場所的には南海駅前と非常に判りやすい一方で、意外と暗くていちげんさんには優しくないかもと。折角立派な案内表示があるので、電飾までせずともせめて照らす灯りが欲しいなと…まぁバスが停まればまだ目立つでしょうし、普段からのアピールにも期待したいところですかね。その意味では例えば心斎橋など、他の停留所拡大なんてのも一策かなとも思ったりしましたが、そこまではということなのでしょう。
南海の泉北方面を見るに、こまめに住宅街を巡るルートは理想的とも思われる一方で、遠方利用者にとってはさすがに歯痒いかなとも…ま、大方うつらうつらしているという意味では大勢に影響ないのかもしれませんが。その中での岸和田延伸は1つのテストとも思われるところ、やっぱりあまり見えて来なかったなぁと。逆に泉北NTという大票田があるゆえにいろいろ試せるんだなとも実感させられたのでした。

本編でも触れたように、LCC本格就航や地下鉄終電延長案など、関西における深夜早朝交通に対するプレゼンスの変化が今後考えられる中で、WILLERの新路線も見方を変えればキタとミナミを結ぶ移動交通としての可能性を秘めている気もしますし、今後どのような展開が出てくるかも引き続き注視してゆきたいと思っています。


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