【検証:】過去ログSpecial

【検証:近未来交通地図】Special014
伊丹アクセス乗り比べ
(02/11/25〜)

 本投稿は、【検証:】掲示板でもお馴染みの、樫通様より当BBSに御投稿頂きました文章を、読みやすく構成させて頂いたものです(なお一部文面を編集しております)。

 なお、【検証:】では掲示板投稿に限らず広く皆様からの御意見・レポート等を御紹介致します。自分ではホームページを持っていないけれど、意見が結構纏まっている…という貴方、各種ご相談に応じますのでお気軽に管理人までどうぞ!

下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。
当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。



 先週・今週と週末に伊丹空港を使う事となり、図らずもアクセスに計4通りのルートを利用する事となりそうです。それぞれの状況および感想を報告させていただきます。関空との並立は無駄と思えども、やはり利便性から伊丹は活況を呈してまして、自分も便乗しております。


(1)モノレール=千里中央=北大阪急行・御堂筋線=淀屋橋 (2002/11/25 02:39:30)

 11月22日(金)の13時40分過ぎにJALで伊丹空港着。機内は比較的混雑しており、羽田混雑のせいか少々延着。なお、以降の殆どの便が満席であった。伊丹JAL側ターミナルを出るとリムジンバス自動券売機が活況を呈しており、モノレール利用者の方が明らかに少数。感覚的には4分の1程度か。同行者が渋滞回避に有効とのことで千里中央経由ルートで淀屋橋入りを決定したが、梅田まで25分と言う表示に心が傾きつつも、やはり渋滞リスクがあると言う同行者判断でANA側ターミナルの方角に歩いてモノレール乗り場へ向った。

 羽田よりも感覚的にモノレール乗り場までの動線が長いと感じる。平面移動エスカレータがないためか? JALとANAの中間に空港駅を構えるのはオーソドックスではあり、上下動にはエスカレータが備わっている為、落第点をつける必要はないかもしれないが、リムジンバス待ちの行列がある歩道を進むのは意外と時間がかかる。55分発のモノレールを逃すと次は14時05分発であった。もし交通事情が表示どおりであってわれわれが55分発のバスに乗っていれば、モノレールが千里中央に着くころには梅田に近づいていたと言う事になる。ともあれ1000円のスルっとKANSAIを購入。

 モノレールは全面広告ラッピング。バスではようやく違和感がなくなってきたが、地方とは言えない地域の鉄道で見たので面食らった。さすが大阪とも感じる一方、関東でもJRと車両を共通化した私鉄などが手っ取り早い増収策として採用するのも時間の問題かと感じた。

 KOYA式で80ポイント程度で大阪空港駅を出たモノレールは次駅の蛍池で半数程度の入れ替わりがあり、ややポイントは下がった感があるもののほぼ座席が埋まった様子で千里中央へ向う。千里中央には14時22分に到着。ここでも感覚的には蛍池と同様の入れ替えがあった。

KOYA式混雑ポイント http://www.asahi-net.or.jp/~xs3h-ky/main/dbdata.html

 千里中央の御堂筋線への乗り換えは上下動・水平動とも結構ある。羽田へ向うのにも意外と時間がかかった為ここでラーメンの昼食。同行者がバスを選択しなかったメインの目的は実はこっちだった。食事後14時40分に店を出たので、15時からのアポに遅れる旨先方にTEL。何のためにモノレールを選択したのか!?

 14時42分発の北大阪急行・御堂筋線なかもず行きで淀屋橋着15時05分頃。60ポイントで千里中央を出発し、新大阪で90ポイント程度になり、梅田で100ポイント程度。モノレールも含め着席には支障がなかったものの、動線の長さに閉口。加えて高い! バスが梅田まで620円に対しこのルートは710円。とはいえやはりバスより安心なのと、御堂筋線への乗り換え回数の最小化のためにこのルートもそれなりに利用されていると言うのが同行者の弁。確かに蛍池で乗り換えても梅田の動線は長い。思いのほか減りの早かった1000円カードを見て、対都心ではモノレールのポジションは少々弱いと感じた。

(2)「枚方」=リムジンバス (2002/11/25 02:43:14)

 8時の成田便をつかまえようとすると、パンフレット記載の6時半枚方発は7時45分に空港着とのことで明白に×。京阪枚方市駅にあるこの空港バス案内パンフレットに拠れば、6時半発のみ所要75分で、あとは60分である。11月24日(日)だから大丈夫だろうと思いつつも、6時発の始発便に乗る事とした。

 JTB時刻表には伊丹便のリムジン発着場所は「枚方」とあって、これでは京阪には対応する駅名がないのだが、この表示自体は絶妙な感がある。枚方市駅が最寄であるが、空港バス乗り場までは徒歩5分程度離れている。西口旧国道沿いのクラボウ工場跡地に専用バスターミナルが設けられ、送迎者に限り車での乗り入れが出来る。Kiss & Ride対応と駅前乗り入れによる渋滞回避というメリットの一方、やはり京阪の駅から荷物を引きずる利用者もいるとのこと。関空行も同じバスターミナル発着である。ところがこちらはJTB時刻表には「枚方市」とあって「ラポールひらかた」という但し書きまでもあるのだが、あくまで同一である(ただし「枚方市駅」と表示されていないのはまたそれはそれで絶妙な感もある)。「ラポールひらかた」がバスターミナル自身を指すのか、その名を関した建物があるのかは確認し忘れた。

 5時53分に夜明け前のこのターミナルに着いた時には、すでに5時50分発の関空行の跡形もなく、一方で関空行と書かれたポールの前に伊丹行のバスが止まっていた。すでに5名乗車。運賃はバスの脇にいる専用収受員に900円渡してチケットを受け取り、受け取るや否やバスに乗り、乗るや否やバスの料金箱に投入する。あくまで休日だからこのようにさびしい光景なのだと思うがどうだろうか?

 バスは定刻どおり6時に乗客6名で発車。全く渋滞なく6時05分にR1に合流、6時15分には摂津南ICから近畿道に乗り、6時26分には中国豊中から一般道に降りて、6時33分には空港着。27分の早着。不必要に時間を持て余した。ただしあくまで休日早朝であるが故のイレギュラーな状況であることは容易に想像でき、経路上は数々の渋滞ポイントがちりばめられている。モノレールと京阪との結節点たる門真市がどうもがいても優等停車に向かない構内配線であることも相俟って、バスの需要は枚方では大きいとの事。モノレールも高速道との一体化構造物ではないと思われ、だったら既存鉄道との直通を考えても良かったのではとの感を抱く。門真市乗り換えは来週末久々に実体験する予定。

(3)モノレール=門真市=京阪=枚方市 (2002/12/23 02:44:03)

 11月29日(金)のANA伊丹最終便はほぼ定刻どおりに伊丹に20時30分頃到着。満席と思いきや、ひたすら後列(62F)まで突き進むと空席も散見された。自身も4人がけに2人しか埋まらなかったお陰で、ゆったりとした通路側席を堪能した。自身も間に合わなければ新幹線にしようかと考えていたのだが、結構同じ考えの客も多かったのだろう。ともあれ着陸後もしばらくは外へ出れないと腹をくくっていた通り、モノレール駅に着いたのは45分頃であった。先週のJALに較べて、出口からモノレール駅までの動線が短いように感じたのだが、実際のところが気になる。

 20時51分発の門真市行きは転換クロスシート車両。KOYA式で120P程度とそこそこの乗り込み。JAL・JASも含めた3社の伊丹最終便の乗客を受けたとおもわれる。蛍池で100P、千里中央で80Pと減っていったものの、適正な乗客数の感を持つ。乗換駅では下車だけでなく各ドア数人程度ずつの乗車もあったし、各駅で下車があった。もっとも「適正」と言っても主観だし、経営面から見た「適正」には程遠いだろうとは容易に推察できる。

 南茨木で再度100P程度まで増え、門真市にも70P程度で定刻どおり21時27分到着。ざっと見て空港から門真市まで乗りとおしたのは1割程度か?

 門真市の乗り換えは比較的動線が短く、高架のモノレールから低いところを走る鉄道までの乗り換えという点だけで比較すると、先週使った千里中央とは雲泥の差である。ところが門真市には準急すら停まらず、唯一停まる優等が殆ど萱島止まりの区間急行。モノレール利用者の視点にだけ立てば、複々線が災いしている。門真市自体昭和38年には市制施行しており、関東で優等に軽視されている狛江や東上線沿線の衛星都市に較べれば先んじて市に昇格しているにも関わらずこのような構内配線(単に複々線をはさんだ相対式ホームなのだが)というところに、かつての「京阪」電車としてのプライドを感じるような気がする。

 21時36分発の普通電車は萱島どまり。萱島で枚方市行に接続との表示どおりに2分の接続で準急枚方市行に同一ホームで乗り換え。枚方市には21時57分に到着した。この時間の門真市駅では半数以上が萱島どまり、今日と直通の各駅停車も香里園で急行退避というダイヤになっており、要は枚方・樟葉・八幡市などの急行停車駅へは空港からモノレールを使うと2度乗り換えを要する事が多い状況。

 モノレールから見えた近畿道及び国道一号はそれぞれ順調に流れていたし、対枚方では先週逆向きで乗ったリムジンバスに20時50分発があって、おそらく定時の所要60分はかからなかったと思われる。総じて京阪沿線からのモノレールによる空港アクセスについては、寝屋川・門真・守口あたりだけが絶対優位、枚方では少なくとも美味しい時間帯はバスに負けていると思われる。もっとも萱島で乗り換えた準急も結構混んでおり、140Pくらいはあったと感じられるので、絶対優位のエリアだけを相手にしているというのが全体としては適正なのだろうとも感じる。

(4)三ノ宮=リムジンバス (2003/01/03 14:37:20)

 12月1日(日)の午後、六甲での所用を終えて17時過ぎにタクシーにて三ノ宮へ。予想に反して神戸東部からのリムジンが無く、西宮からもリムジンも40〜60分毎運転の上、所要時間も三ノ宮からよりも長いことから三ノ宮便を選択。三ノ宮駅前ではバス乗り場とは道路の反対側にて下車。約3500円。とも様がお書きの通り、タクシーが大勢待つ一方で意外と暗いバス乗り場へ移動。17時30分発が出たばかりのため50分発の次の便を待つ。リムジン切符売り場は乗り場から50m程度離れており、並ぼうとする中にも切符売り場を探す客が多かった。発車5分ほど前にバスが到着。

 座席は8割がた埋まっており、結構な利用率と言う印象。生田川ランプの案内表示に拠れば芦屋で渋滞4km。渋滞区間に到るまでも50km/時程度の走り。とはいえ渋滞区間突入後も20km/時程度では走れており、名神・再度の阪神高速は全く支障なかったため40分程度で大阪空港着。

 意外だったのはETC不使用であった点。1週間前に利用した枚方からのリムジンと対照的。過渡期なのか? パートナー会社との関係か?

 本路線の利用率はそこそこあるようであり、実際都心からバスで40分程度の空港と言う観点から見れば、東京における羽田とさほど変わらない。諸般の事情から阪神高速の交通量の削減が必要であろうとは思うが、沖合に建設される神戸新空港によって改善される利便性というのはたいしたものでは無いなぁというのが感想。

 今回は同行者があったため六甲からタクシーで三ノ宮と言う贅沢アクセスであったが、一人であれば意地でも(?)阪急を利用したと思う。一方で目的地が六甲の山腹だったため、いずれにしても六甲まではタクシー利用であったことを考えると、さほどイレギュラーなアクセス方法ではなかったかもしれない。神戸市東部の特に山手側からは新神戸に出るにもダイレクトアクセスは見あたらず、航空機=伊丹=三ノ宮リムジンアクセスで充分な競争力を確保していると感じた。


あえて伊丹の欠点をあげつらえば・・・鉄道アクセス

 総じて伊丹というのは便利な空港だなと感じてはいるのですが、あえて欠点をあげつらえば、鉄道アクセスの弱さに集約されると考えます。モノレールが実に中途半端であり、千里等恩恵を受けるエリアの存在は否定しないものの、都心アクセスこそ鉄道アクセスが欲しいと感じます。妄想モードでは山陽新幹線を新大阪から延伸して欲しいなぁと思いますが。関西・中国東部から新潟・東北・北海道への輸送の軸に伊丹と新幹線を位置付けられればなぁ、と。とはいえ新大阪とは都心からはいささか離れている事も事実であり、悩ましいです。

 本来はこういう軸については関空が担うべきなのかもしれませんが・・・

補:羽田アクセス

 今回の4回の伊丹利用のうち3回は対羽田でした。羽田発の2回はいずれもモノレールを利用しようとしてした同行者を結果的に都営=京急ルートへ誘導してしまいました。両者とも関東に疎く、浜松町までタクシー→モノレールと言う固定観念だけを持っており、渋滞でにっちもさっちもいかなくなったところで東銀座などへタクシーの目的地を変更させて京急羽田空港行に乗せた所、思いもかけぬ利便性の高さに両者とも感嘆しておりました。

 羽田着の一回は西船橋行きリムジンの利用。日曜夜8時30分発ということで首都高もガラガラ、ほぼ満員のリムジンは20分で千鳥町ランプで首都高を降り、二俣本町駅そばから京葉支線沿いに北上、京葉道路原木インターを通って21時05分には西船橋駅に到着いたしました。こちらは京急=京成ルートでは直通列車も無い時間帯で最低70分はかかるところ、およそ半分の所要時間だったのには驚きました。

 これらの経験からも、いまさらではありますが、対都心では鉄道アクセス・対郊外ではバスアクセスという原則が成り立つような感を持ちました。


Re:(4)神戸三ノ宮リムジン編
 投稿者---とも氏(2002/12/02 19:48:32)  http://www.koutsu-machi.com/

 樫通様が枚方&モノレールアクセスを書かれていますが、私もほぼ同時期に伊丹を何度か利用する機会がありましたので西側に関してのフォローを。

***
 11月7日(木)羽田18時発のJL109便で大阪へ。伊丹へは所定よりやや遅れ19時15分ごろ到着です。
 前後の便は満席で、当然この便も満席。17時半にはモノレール浜松町でチェックインしたものの良い席が無く、「えーい」とおまかせでやったら2階席のB列という最悪のパターン(苦笑)
 おかげで機内は静かで良いモノの到着後の降機に手間取り空港を出られたのが25分と結構なロスです。
 実距離では搭乗ゲートから出口までは非常に短いのですが、逆にあまりの狭さに驚きます。

 ターミナルを出ると広場のバスチケット売り場には長蛇の列。ちょうど到着ラッシュとあってか雑然とした雰囲気すら感じます。
 目指す三ノ宮行きバスに乗るべく乗り場に近づくと、チケットを買わないとならない上に、目の前の19時30分の便は満車で乗れないとのこと。渋々(?)チケットを購入し、次の19時40分の便に乗車します。
 この時間帯は10分間隔のようで、それでもかなりの人が並んでます。トランシーバーで案内係が何人乗るかを決めてますが、どうも見ていて不安が募ります。何のためのチケット制なんだか・・・
 乗り場は姫路行きのほか前方には阿部野橋、大阪駅など各種行き先がそろっておりますが、どの便も結構な盛況です。

 さてさて、三ノ宮行きが全日空側での客扱いの後入ってきます。
 車両は阪神車。大阪空港交通車との2台続行運行で私は阪神車に乗車します。
 車内は満席状態。補助いすに数人座って出発です。
 空港を出るとすぐに阪神高速大阪池田線に入り、豊中ICから名神へ。西宮ICで再び阪神高速神戸線へ。モザイク模様のような事業者の入れ替わりはなんともいやなモノです。とはいえ途中は渋滞もなく快適な走行。
 生田川ランプを下りて国道2号線を経由して三ノ宮駅前に20時05分に到着。実時間35分は案外早いという印象です。
 とはいえ、渋滞はやはり不安なところ。確かに阪神高速は比較的渋滞が少ないとはいえ、神戸線は混雑しますし、急いでいるときに使いたいかは微妙です。

 三ノ宮は徳島など各地への高速バス乗り場に到着。ただ、ちょっと到着口にしては暗い雰囲気ですが、こんなものでしょうか。
 到着場にはタクシーが待っており、タクシー運転手がどんどん客を拾っていきます。
 こういった光景は東京では立川などで見られますが、神戸でもというのが意外でした。確かに駅からは便利とはいえませんからね・・・

(4)大阪空港-伊丹駅-神戸
 投稿者---とも氏(2002/12/04 23:30:43)  http://www.koutsu-machi.com/

 続いて11月26日、再び神戸へ向かうべく伊丹を利用しましたのでそのときの空港アクセス&イグレスを。
 今回は荷物も少なく、また目的地も三宮ではなく舞子でしたのでJR伊丹駅からJR利用で神戸へと向かうこととしました。

 羽田を19時35分に出発。今回もJALです。前回の反省点?を踏まえ一階席を確保。飛行機は羽田の混雑もあって伊丹到着が30分ほど遅れ21時すぎに空港を出ることができました。またまた混雑しているバス乗り場を横目にモノレール乗り場下にある伊丹市内行きバス乗り場へ向かいます。
 歩道が狭い上に薄暗く非常に歩き難い上に出発便が終わっていたためあまり良い雰囲気ではありません。

 いかにも「裏口」といった風情の市営バス乗り場は長蛇の列。ほぼ同時にバスが入ってきました。
 車内は発車時にはかなりの混雑で、しかも空港輸送という特殊性もあって荷物も多く乗り降りに難儀する状況です。一般路線車ですが、もし可能ならばワンステップかノンステを入れるほうが利用者としてはありがたいといえましょう。
 大阪空港からJR伊丹駅までは約20分。大阪府内を走る伊丹市営バスというのも妙なものですが、ほどなくして滑走路をくぐり伊丹市内へ。伊丹駅には21時30分ごろ到着です。JR伊丹駅での降車は思いのほか少なく、多くが阪急伊丹駅か市内へ向かう乗客のようです。
 JR伊丹駅から宝塚線への乗り換え客は見た限りで十数人程度。やはり数が少ないです。とはいえ空港の市営バス乗り場自体がハズレにありますし、時間的に神戸方向へはリムジン利用が多いでしょうから施策次第といえる人数かもしれません。

 結果的に舞子駅には22時10分すぎに到着。
 空港から実質的に1時間。リムジンでもどっこいというところでしょうから悪くはないルートといえましょう。

 一方、空港へのアクセスで見てみると日中はバスが30分ヘッド。正直なところ使い難いといえます。
 特に、大阪空港は大阪市内や神戸からのアクセスがウリであり、地元の伊丹市民が使うであろう市バスのサービスが低いというのは課題でありましょう。
 実際、11/28の昼便を見た限りではさほど利用者は多くなく、マイナールートであるのは確かです。

 宝塚線方面からの場合、車アクセスが圧倒的に便利とはいえ、来訪者には使いにくいですから何らかのアクセス改善を期待したいところ。特に尼崎・伊丹からは伊丹駅経由は時間的に確実で混雑回避ルートとしての意味合いだけではなく空港従業者のアクセスルートでもあるだけに何らかの工夫を期待したいです。

伊丹線と、芦屋・神戸市東部のアクセスについて
 投稿者---エル・アルコン氏(2002/12/05 14:04:51) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 伊丹、関空とも稠密なリムジン網を持っているようで、意外と抜け目があります。
 その最たる場所が伊丹にとってはお膝元ともいえる芦屋市〜神戸市東部で、六甲アイランドに関空−三宮便の一部が停車するほかは、阪神高速を素通りしている格好です。
 鉄道利用でも伊丹ならリムジンで梅田乗り換えか、蛍池〜十三乗り換え、そしてともさんが利用された阪急伊丹〜塚口乗り換えという感じです。

 同じ阪神間でも西宮、甲子園、尼崎にはリムジンが来ていますが、本数が毎時1本がせいぜいというありさまです。このエリア、航空需要と縁が無い、と言うよりも言わずと知れた阪神間の高級住宅街を控えていることもあり、かえって高いとも思えるのですが、とにかくリムジンがありません。

 その意味で伊丹線は塚口の乗り換えが入るものの使えるルートなんですが、日中毎時2本は痛く、せめて朝夕同様毎時4本はほしいところです。なお伊丹市交通局のHPによると、同路線には朝夕中心に急行便もあり、また固定されたダイヤで超低床車が運用されておりますから、増備次第で集中運用も可能でしょう。ただ地図を見ると、空港−JR伊丹−阪急伊丹のルートよりも、空港トンネルの道を直進して阪急伊丹先回りのほうがよさそうです。JR宝塚線沿線利用を考えると、空港から川西行き(ただし毎時1本)や、蛍池からの阪急宝塚線というコースもありますし。
 ついでに言えば、阪急伊丹から西進し、R171に入り、中津浜線経由で西宮北口駅に至るコースが欲しいです。現行の西宮北口線は、おそらく名神西宮経由でしょうか、阪神甲子園経由で45分と時間もかかりますし。

伊丹市交通局 http://www.city.itami.hyogo.jp/k_kotsu/bus00.html

***
 さて、芦屋・神戸市東部地区ですが、伊丹便は阪神高速芦屋ランプでR43、関空便は阪神高速西宮浜ランプから芦屋浜経由で、阪神芦屋、阪急芦屋川とまわってJR芦屋というコースが取れます(伊丹便は駅を回った後芦屋浜・南芦屋浜始終発がよいのでは)。
 神戸市東部へはJR芦屋からR2を西進し、山手幹線に入って甲南山手、摂津本山・岡本、阪急御影駅南でJR六甲道とか、岡本からR2に戻ってJR住吉、阪神御影で六甲アイランドというルートなら東灘・灘の両区をカバーしますね。

 各駅では神戸市営バスとの連絡も可能ですし、あっておかしくないルートです。路線権という意味では、芦屋3駅へは阪急バス、R2は阪神バスの縄張りですが、神戸方面のリムジンは阪急系の大阪空港交通と阪神バスという組み合わせですから問題無いはずで、強いて言えば関空への関西空港交通が南海系ということでしょうか。よもや神戸市が難色とは思いたくないですが。

***
 あと、神戸市関係でリムジンの抜け目となるのは鈴蘭台方面です。こちらも三宮までリムジンで新開地乗り換えか、急行64系統など市営、神姫バス乗り換えですが、現在建設中の阪神高速北神戸線の有馬−西宮山口間が開通して中国道に直結したら、北神戸線経由で神戸北町や鈴蘭台、そして西神へのリムジンがあってもおかしくないでしょう。もちろん今でも生田川ランプで降りてるリムジンが新神戸トンネルに入ってもいいんですが。

2007.01.28 Update


Copyright © 1998-2004 Unlimited Liability Company 551planning. All rights reserved.
Designed for Microsoft Internet Explorer 5.0 …by Microsoft FrontPage 2002