【検証:】過去ログSpecial

【検証:近未来交通地図】Special004
SFO・OAK−NRT ×3
(アメリカ西海岸⇔日本 行ったり来たり)
(2001/12/28)

 本投稿は、【検証:】掲示板でもお馴染みの、樫通様より当BBSに御投稿頂きました文章を、読みやすく構成させて頂いたものです(なお一部文面を編集しております)。

 なお、【検証:】では掲示板投稿に限らず広く皆様からの御意見・レポート等を御紹介致します。自分ではホームページを持っていないけれど、意見が結構纏まっている…という貴方、各種ご相談に応じますのでお気軽に管理人までどうぞ!

下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。
当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。



 先月末から今月末にかけて、割と頻繁に飛行機に乗る機会があり、この板に絡むこともいくつか感じたので簡単にレポートさせていただきます。各回を子記事にしようと思ってますが、概要下記の通りです。

SFO :サンフランシスコ  NRT :成田
OAK :オークランド  ITM :伊丹
LAX :ロスアンゼルス    
(1)11/22-25 byUA
旅程: 11/22 SFO→11/23 NRT、11/25 NRT→SFO (2泊4日)
概要: ANAがSFO木曜日発が無かったためユナイテッド往復としたが、時を追うごとにチケットが値下がりしていき、結局2週間前に往復$423プラス税で購入(帰りが平日だったら$398だったとのこと)。日本の目的地は都区内各地および佐倉のため、レンタカー利用。
(2)12/8-10 by Southwest(WN)+ANA
旅程: 12/8 OAK→LAX byWN、同日LAX→12/9 NRT、12/10NRT→SFO byANA (1泊3日)
概要: 急に決めたため出発二日前に手配。いつも使う大手代理店・インターネットとも1泊3日は正規料金($2100程度)のうえ当日SFO発は全航空会社とも全て満席(厳密には除くFirst)と言われ一度途方に暮れるも、別の代理店にてLAX-NRT-SFOが$490プラス税というチケットが見付かる。LAXまではOAKからのWNを$95プラス税で手配。日本の目的地は立川。帰りはSFOに戻る。
(3)12/13-17 by Southwest(WN)+ANA
旅程: 12/13 OAK→LAX byWN、同日LAX→12/14NRT→ITM、12/17NRT→SFO byANA (3泊5日)
概要: 前回の旅行中に再度旅行する必要が出てきたため、再度手配。米国系は余程のことが無いと一週間前は$2100だとかで、かつANAがSFOから飛ばない木曜日ということで、結局前回同様OAKからLAX経由で日本入り。ANAチケット代は往復とも平日ということで$460プラス税。WNは前回同額。日本の目的地は神戸市西部および立川・佐倉。レール&レンタカー利用をもくろむがはばまれる。

(1)11/22-25 byUA

【SFOまで】
 自身9/11以降では初の飛行機搭乗であることに加え、米国サンクスギビング連休と重なることもあり、早目に出ることとした。TVでは前日から連休中の混雑で空港および駐車場混雑が激しく、セキュリティチェック強化に加えて駐車場一部閉鎖(保安上の理由)の一方、クルマで近場への外出が増えたために高速道路が大渋滞としきりに放送している。このため、11時35分発のところ3時間前に到着を目標とし、さらに通常40分かかる空港までの道のりが2時間かかっても良いようにと、6時半に出発した。
 ところが結果はまったく渋滞無く7時過ぎにはSFO近くの民間駐車場着。7時半にはSFOのUAカウンターに着くも、まだ開いていない状態であった。

【於SFO】
 駐車場不足の放送がしきりにされていたため、ある意味イチかバチかで車で民間駐車場まで乗っていったのだが、鍵は預けるという条件であるものの駐車は可能であった(セキュリティーを気にするほどの車でないのが幸いか?)。一日$15プラス税のところ、HP上のクーポン利用で$12.5プラス税。OAKと比較して6割くらい高く、おそらく他の米国内空港と比較しても高いと思われるが、それでも日本よりも安い。羽田はともかく、成田はもう少し何とかならないのだろうか? ホテル宿泊時のサービスを利用すれば成田での駐車料金を下げることも出来るかもしれないが、米国西海岸線のように夕刻成田発の場合は使いずらい。

 駐車場→SFOはバンでの無料送迎サービス。駐車した車を目ざとく(?)見つけたバンドライバーが車のそばまでバンを寄せ、10人乗りのバンに2〜3人乗った程度で空港ターミナルに向け発車。民間駐車場の場合、車だからと言ってターミナルまでドアtoドア的な利用ができるわけではなく、空港へのアプローチに他の乗り換えが必要であるわけだがそれでも利用客は多い。現京成東成田がかつて不人気だった理由として「乗り換え」が良くあげられるが、かならずしも乗り換え自体が問題ではなく、上野側のアクセスの悪さと、乗り換えするにしても垂直移動が多かったという点のほうがより大きいのではと考える。この点、直下に乗り入れた現在でも本質的には解決していないのでは? 以前別項でも書いたが、新高速開通後の京成沿線からの空港アクセスに東成田を利用してでもフリークエンシーを保ってもらいたいなァという願望を持つ。

≪東成田はそんなに使えないのか? ../../ctc/log128.html#4

 なお駐車場バンサービスの帰りは、呼ばなくても頻繁にターミナルにやってくる。利用客の多さとサービスの便利さとの相乗効果という要因も大きいと思われ、日本ですぐに出来るかというとかなり課題が大きいとは思うが、関空・成田では可能性があるかもしれない。

 1時間待って8時半にUAカウンターが開いてチェックイン。SFOのセキュリティーは、朝早いこともありあっけなく通過。ひたすら3時間ゲート近くの喫茶店で待つ。

【UA機内】
 UAのSFO-NRTは一日2便あり、それぞれ成田を経由してソウルおよび北京まで足を伸ばす。今回は行きがソウル行き(SFO発早い方)、帰りが北京発(NRT発遅い方)を利用。前者は機内放送は英語と日本語、後者はプラス中国語。搭乗率は前者が7割程度で、3人席や4人席が埋まっているところも散見(私は4人席通路側で隣が空席だったので極めてラッキーだった)。後者は5〜6割程度でシート一列埋まるということはほとんど無かった。9/11以前の米国系航空会社(特にUA)の個人的な印象は、どんな時でもきっちり満席になるまで(安売りしてでも)席を売り尽くすというものであったが、やはり昨今の状況の影響は少々感じた。とはいえ、月初に妻が日本へ向かったときは(JALだったが)ガラガラだったと聞いていたので、意外に混んでると感じた。もっとも後の旅行の混みかたはこんなものではなかったのだが・・・

 旅客層は東洋人よりも欧米人の方が多い印象。ただし恐らくどの便も成田を境にかなり旅客が入れ替わっていることが予想される。この辺も日系航空会社に比べ欧米系の強みか? 私相手に$423で往復させても、韓国行きの客を$300で乗せれば、$700の客を乗せたのと同じ事になる。インターネットで見る限りでは航空運賃はどうもがいても日系航空会社は米系の下を潜られるのはこの辺に理由があるのか? 日系航空会社もサービスでの付加価値をアピールしているが、(陳腐な言い回しだが)「明確な差別化」が課題か?

【日本での足】
 ちょこちょこと周る必要性からレンタカーを事前予約。インターネットのおかげで遠くからでも予約できるのは有り難いとはいえ、できるとなると米国での手軽さ及び安さと比べて煩雑さ(プラス回答までに時間がかかる)及び高さがやや鼻につかないわけではない。

 しかしながら上記はまだ許容範囲としても、空港カウンターの要領の悪さには閉口。成田の場合各レンタカー会社が共用しているカウンターが対応しているようであるが、過去2回の利用時常に予約しているにもかかわらずカウンターでの手続きミス及び内容確認の手間取りなどで、ロビーに出てから前回30分、今回は45分かかってようやく車に乗ることが出来るという状態。(変な意味ではない)接客業としての態度にも疑問を持つ点(細かいようだが言葉づかいや待ち時間での態度等)がいくつかある。ひょっとしたら教育等の問題に端を発してるのではないかという考えも抱くが考えすぎか?

 レンタカーの返却はレンタカー会社の事務所にて行い、事務所から空港ターミナルまでは送ってもらえるので不満は無い。あえてあげれば近くにガソリンスタンドが無い(or見つけにくい)点。接客態度等は空港カウンターとは雲泥の差なので、企業の社員教育程度でもあると無いとでは差があるのだと感じる。

 クルマでは東関道・京葉道路・首都高(7号・都心環状・5号)などを利用。特記事項はないが、板橋王子線(この名前で正しかったでしたっけ?)の進展具合に感慨を持った。だいぶ出来てきたなァ、と同時に、10年経ってもまだ走れないのか、と両面。

【その他】
 今回レンタカー借用手続きをした第一ターミナルのカウンターのそばでNEX・スカイライナー・リムジンのチケットを販売していたのだが、なぜかスカイライナーの前の「京成」という文字は、意図的に隠してあった。別に京成をアピールする必要はないと思うが、既に書いてある物を意図的に隠す理由も思い当たらないのだが、なにか権利関係等の問題でもあるのだろうか?

(2)12/8-10 by Southwest(WN)+ANA

【チケット購入補足】
 出発2日前に決めた上かつ週末発1泊3日という条件のためやや難航。妻は翌日出発で一週間滞在としたうえでANAのSFO-NRT往復を$490で獲得。ただしチケット発券必要であるため代理店の市中カウンターまで取りに行った。前回の小生が使ったUAは完全なチケットレスだったことと比較すると、条件等の違いがあるのだろうが、日系航空会社の立ち後れ感が否めない。

 一週間前までであればUAのほかNorthwestなども$400程度で日本往復を叩き売っているのだが、なぜか一週間を切るとビタ一文引かなくなる。そのうえSFO発直行便は8(土)発が6便程度あるにもかかわらずファースト以外は全て満席とのこと。通常使っている代理店をあきらめ、インターネットで検索したところ、ある時突然「SFO8(土)午前0時55分発、ヒューストン経由で日本9(日)午後着」を$400台で発見。ヒューストン経由で2晩連続夜行みたいな旅行もしんどいなあと思って他の米国内拠点空港(ロス・ミネアポリス、等)で検索したところ、なぜかどこからも「ヒューストン経由」が抜群に安く表示される。よほどコンチネンタルのヒューストン−東京便の団体客がドタキャンにでもなったのかなと推測しながら、結構検索にはまってしまった。

 結局西海岸の日本人向けの日本語電話帳の広告を見て電話をかけた代理店から、ロス発のANAであれば空席もあるし、1泊3日でも$490で発券するとの連絡あり、ヒューストン経由よりは楽なのでこちらに決める。しかも帰りはSFOに戻ることも可とのこと。というわけでロスまで自力手配の上でLAX-NRT-SFOというチケットを獲得。ただしこちらも時間の関係でチケットを取りに行くはめとなり、小生の住んでいるエリアとは逆サイドの郊外にある代理店オフィスまで、BARTという地下鉄兼郊外電車で片道1時間かけて出向いていった。ちなみにこのチケットを手にするにあたってのやり取りは全て日本語だったのは(情けないことに)非常に有り難かった。

 ロスまでは他社が片道最低$150プラス税のところ、OAK発ながらもSouthwestだけが$95プラス税。私個人としてもOAKの方が近いこともあり、インターネットで8時OAK発のWNで9時15分LAX着を手配した。

【OAKまで】
 連休騒ぎはないものの、セキュリティ強化のため空港には国内線でも2時間前に着くことが薦められているため、6時までに着くことを考え、また今回は行きと帰りで空港が違うため公共交通手段を利用することを考えた。ところが、平日は朝4時から 翌1時過ぎまで運行しているBARTが、土曜日は朝6時以前は運行しないため、空港着が最速7時15分頃と予想されることとなった。結局同僚が朝5時半に迎えに来てくれてOAKまで送ってくれたため、あっけなく6時前に空港着。セキュリティは10分程度並んで通過。9/11以前に比べれば並んだとはいえ、かなり拍子抜け。ゲートで2時間時間をつぶした。

【Southwest】
 この航空会社はとにかく変わっている。今回の旅にやや関わることだけでも、通常のインターネットでの航空運賃検索ではSouthwestが表示されることはまず無く、自社サイトにアクセスしないといけない。ただし今回のように、安いところは滅法安い。さらにはスタンバイはどんなに空いていても別料金を取る。他社ではスタンバイは認めない航空券であっても、空いていれば別料金無しでスタンバイさせてくれることが多い(少なくとも小生及び周囲で混雑理由以外で断られた経験が無い)のだが、Southwestは違う。お陰でOAKのゲートでひたすら時間をつぶす羽目となった。さらには自由席。搭乗はチェックインの早いもの順に3グループに分けて行う。他にも制服無しなど枚挙に暇がない。なおフライト自体は土曜日の朝ということもありガラガラだった。

【LAX】
 定刻よりやや早く9時10分頃第一ターミナルに到着。ターミナル連絡バスで国際線ターミナルに移動。そこで見たものはいたるところでの長蛇の列。てっきり中華航空が混んでいて全日空は空いているだろうとタカを括ってカウンターへ行ったところ、エコノミー客は長蛇の列の後ろに回れとのこと。実は列は私が乗らんとしていたANAのNRT行きのものだったため、たっぷり40分待ってチェックイン用のセキュリティを通過した。さらに10分待ってチェックインし、窓際・通路側ともとれず落胆する間もなくさらに40分並んで空港のセキュリティを通ったため、ゲートに着いたときにはほぼ搭乗時刻であった。

 セキュリティではほとんどの人が引っかかっていた。極めて過敏な状態だが文句の言いようが無い。パソコンは必ず外に出せとのことで面倒くさいことこの上なかった(けどなぜなのだろう?)。

【LAX-NRT:ANA】
 機内設備についてはUAと比較するとやはり整っているし、日本人にとっては日本語の機内オーディオ等は大変有り難い。個席のビデオ画面にアンケートがあり、内容を見てみると個室設備の希望について尋ねる項目があった。価格競争から一線を画してサービス志向で付加価値をアピールしていくのだろうと思った。確かにエコノミーに私みたいな運賃の客を8人乗せるくらいであれば、8倍のスペースを正規運賃ビジネス客に与えても収入は同じではないかと思われる。

 今回については窓も通路もとれず苦しかったものの、4人席の隣が開いていたためまだ良かった。ただしSouthwestががらがらだったことと、前日SFOから発った妻がガラガラだったといっていたため勝手に空いていると思い込んでいただけに、しんどかった。

【日本での足:成田→立川】
 16時15分到着予定であったため、うまくいけばウィングエクスプレスが狙えるのではないかという期待があったものの、20分ほど遅れたうえ、45分頃の空港第2ビル駅の出札口は窓口・券売機とも混んでいたため断念した。個人的には結構残念。

 次の新宿NEXが17時15分頃であった一方、がらがらのスカイライナー券売り場を見ると17時5分発があったため、上野御徒町経由での新宿行きを試すこととした。無残なまでのがらがらだった一方、禁煙席なのに喫煙している客がいて不愉快ではあったが、思うにイブニングライナーに乗ることはむかし結構あったにしてもスカイライナーに乗る機会がほとんど無いことに加え、意図的に実家の最寄り駅を通過する電車に乗ることもなかなか無かったため、なかなか感慨深かった。とはいえがらがらのスカイライナーも日暮里を過ぎると自分の乗った先頭車両には2人しか残らないという惨状になり、別の感慨を持って京成上野の改札口を降りた。

 京成上野→上野御徒町は、結構勝手知ったつもりになっているエリアで、それがゆえに乗り換えも楽なものと思っていたのだが、意外と手間取った。主因は荷物であって、京成上野の不忍池側の数段の階段でさえ面倒くさく、歩道の狭さ・かすかなコンクリートの段差等が全て不快であり、挙げ句の果ての上野御徒町入り口の下り階段でこのようなことを試した自分を後悔するに至った。

 上野御徒町→新宿西口は大江戸線で15分程度で、結局18時40分頃JR新宿駅から中央特快に乗ったため、新宿NEXと同じ結果となったわけだが、私の使ったルートの唯一のメリットは運賃くらいか?とはいえ上野御徒町及び新宿西口での乗り換えを考えると、中央線沿線客の空港アクセスとしては極めて非現実的なルートであったと考える。

 とはいえ、現状はあまりにもできなさ過ぎで、もう少々改善できなくはないのかという気がしないでもない。一方で味わった不便の大部分は(程度を同一視するつもりはなく、この例示はひょっとしたら大変失礼かもしれないが)車椅子利用者のものと同様ではないかと考える。車椅子利用者にとってのバリアフリーが改善されれば、上野御徒町-京成上野乗り換えに際しての耐え難い不便はかなり改善されないだろうか? ただこれだけでも雨天時のことや10分間雑踏の中を歩くこと自体が接続拠点としてかなり問題を抱えているとは思う。妄想の域に入るかもしれないが、大江戸線自体を上野御徒町−京成上野延伸させて6の字運転を止め、上野系統も一部光が丘乗り入れさせても面白いのでは、などとも考えた(新宿直通が無くなる不便を被るのが実質蔵前と新御徒町だけでもあるし)。昨今の事情からかなり厳しいのだが、東京駅接着線よりもメリットはあると思う。

 中央特快は順調だったが、前日利用した妻は人身事故で難儀したらしい。相変わらずさに何ともいえぬ気持ちになった。

 立川からの帰りは自家用車で送ってもらう(といっても空港までの運転は自分がやった)。年末10日日中ということで渋滞覚悟したもののあっけなく2時間かからずに成田到着。道路が機能しさえすればこれが一番便利だと実感。ただし立川市内からの中央道アクセスは相変わらずやや難儀した。今回は時間が読めないとの理由で候補に入れなかったリムジンバスも、増発のチラシが散見されたところからすると、なかなか健闘しているのではと推察するが実態はどうなのだろうか? 空港アクセスについては直通がベスト、それができなければせいぜい垂直移動を減らすことを考えないと利用価値は著しく損なわれることを実感した。スカイライナーの惨状の理由もこの点に尽きるのでは?

【NRT以降】
 成田でも再度ゲートで時間をつぶす羽目となり、いい加減ラウンジ利用資格が恋しくなる。ANA機内は特記事項無し。一週間以内に再度ANAで日本に来ることになりそうなので、オーディオ等を聞きつくす気も起らず、一方で8時間程度のフライトなのでひたすら寝ることを考える。搭乗率は7割程度か? 所々3人席が埋まっていた。LAX便と違って運航日も週4日であり、機体もB777(だったと思う)とB747に比べて小さいため4人席は無い。

 SFOでは公共交通機関で帰宅。小生はBARTの利用が必須となるエリアに住んでおり、来年になればBARTがSFO乗り入れを果たすのだが、現在は路線バスを挿んだアクセスとなっている。現在のBARTの終点駅(COLMA)までが15分おきで、日中15分おきのBARTと完全に接続しており、時間はかかる(車で最速40分のところがバス15分プラスBART60分)ものの、定時性とフリークエンシーについては問題はない。他にサンフランシスコ市内行きの急行バス(やや高い)および普通バスがそれぞれ30分おきに走り、前者は約30分、後者は約60分で市内とを直接結んでいる。今回はCOLMA行きの前に市内行き急行バスが来たのでこちらに乗ってからBARTに乗り継いで帰った。

(3)12/13-17 by Southwest(WN)+ANA

【チケット購入補足】
 前週の時点で今回の可能性もあったため、使った代理店に運賃適用期間を確認しておいていた。もともと4(火)までのところが11(火)までに延長になっているとのことなので、10日自宅に戻って11時頃オフィスに着くと同時に代理店に手配を依頼。今回も当初土曜発の予定だったため確認したところ、土曜発はSFOのみならずLAXも満席(除くファースト・・・ファーストが空いていても私には何の役にも立たない!)、さらには前回はさすがに止めたヒューストン経由から何から何まで(東海岸発まで)満席とのことで再度愕然とした。結局別件の用事も入って木曜発となったため、前回同様LAX発ではあるがチケットの手配が出来た。但し前回同様チケットを取りに行く羽目にもなったが。

 別件が神戸西部であったため、NRTで乗り継いでITMへ行くこととした。単なる乗り継ぎであればNRTまでと料金が同じ、24時間以上の滞在であれば$100プラスとのことだったので、往路だけITM行きとし、復路はNRT→SFOとした。従って今回のチケットはLAX-NRT-ITM、NRT-SFOとなったのだが、有り難いことにそれでも往復という扱いだった。この辺、鉄道の感覚に慣れているとなんか妙な気がする(市内制度と同じだと考えればいいのかもしれないが)。

 神戸→立川はレール&レンタカーを企図したが後述の通り果たせず。

【LAXまで】
 前回同様OAKからWNでLAXへ向かうのだが、平日のためBARTを利用。BARTのチケットは、多分Suicaと同じ概念で、あらかじめ入れた金だけ自動改札を通って利用できるというもの(私自身Suicaの概念を良く分かっていないので違っていたらご容赦ください)。ただしカード自体は紙に磁気テープをつけたもので、次回デポジットした時点で新しいカードに交換される。

 OAKの最寄り駅からはBARTが運営するアクセスバスがある。バスは$2なので金を渡そうとしたら拒絶され、BARTのチケットを買えとのこと。要は前述のデポジットカードを$2分だけ買って、そのカードを渡すというしくみ。バスの乗りかたのところに、$2以上渡しても釣りは一切出さないという記述があった理由がようやく理解できた。恐らく治安とちょろまかし防止の理由からこういう仕組みとなっているのではと推察。
 OAKのセキュリティは前回よりは混んでいて、40分程度並んだ。WNもほぼ満席。

【LAX→NRT→西明石】
 前回で勝手が分かったのでターミナル間は歩くこととした。10分程度。垂直移動無し。途中道を教えてくれる人がいたら寄付を求められた。国際線ターミナルでは日本語で寄付は空港と一切関係ありませんと放送していた。
 前回は土曜だから混んでいたと勝手に推測し、さらには安売りチケット運賃適用期間を延長するくらいだから空いてるに違いないと思っていたものの、結果は埋まった4人席の真ん中。おまけに良く揺れた。オーディオもいい加減飽きた上、逆風が強いとかで11時間のフライトが更に1時間伸びて心底しんどかった。それにしてもこんなに混んでいるのになぜ安売り期間が延長されたのだろう? 確かに客層は若者が多かったのだが。

 NRTには今回も延着。90分の乗り継ぎ時間を予定し、前日18時まで発売のレール&レンタカーを空港第2ビル駅で購入することを企図していたが、乗り継ぎ自体ANAの係員を従えて入国審査の行列などをすっ飛ばして何とか間に合うというタイミングであったため購入できず。NRT→ITMはビジネスシートもエコノミーに開放しているようなのだが、なぜか私が利用するときには正真正銘のエコノミー席しか取れない。ところがビジネスシートにも空席があり、なんかもったいない気になりながら搭乗。

 NRTの国際線→国内線乗り継ぎは、導線の長さはやや厄介とはいえ、第2ターミナルを使う限りにおいては、米国の私が使ったことのある空港に比べれば極めて便利。これも国内線の便数が少ないがゆえのことなのかもしれぬが・・・。第2滑走路運用開始後の国内線増便に期待したいが、こういう欲求を持っているのは少数派か?

 神戸付近がルミナリエでムチャクチャ混むという妻の助言のため、ITMからは新大阪へ連絡バスで出て、新幹線で西明石へと企図。それがゆえにレール&レンタカーを使いたかった(レンタカーは西明石で利用予定)ので、20時過ぎの新大阪で再度試みるもあえなく却下(翌日西明石でレンタカー借りるときに申し込んでも割引になりますという駅員の説明だったが、多分間違いだろう−−∵はじめにJR線を51km以上利用しないといけなかったはず)。西明石までやはり新幹線を利用。1600円の特急料金も、疲れで頭がぼけている客には割高感が少なく、JR東海社長の「のぞみ一本化」発言も、殿様商売じゃないんだから、という反発を感じなくも無いが、結構上手い手かもしれないとおもわざるも得ない。もっとも反発が大きかったようではあるが。

 西明石も漁夫の利みたいな形で毎時1本のひかりが停まるようになったことは知っていたが、本当にひかりで西明石へ行くことになってなかなか感慨深かった。20時48分を利用したが、40分頃のホームにはひかり自由席にかなりの行列が出来ていて結構ぎょっとした。もっともこちらは42分発の西明石通過ひかり利用客で、こちらが発車するとほとんど行列は残らなかった。東京発35分ひかりと46分ひかりの関係はなかなか愉快ではあるが、なんか無駄が多いような気もしないでもない。けど私には上手いスジが引けそうもないし、あと3年もすればのぞみだらけになるだろうからあまり騒ぎ立てるほどのことも無いかもしれない。

【西明石→立川】
 翌日の西明石では、別のレンタカー会社の方が近かったので駅レンタカーを使わず。R2・神明などを8年ぶりくらいに走る。土曜朝で渋滞無く、所用も済ませ、明石海峡大橋なども見ることが出来た。昼前の西明石では、朝はスイスイだったR2上りがひどく渋滞していて驚いた。
 毎時一本ひかり停車を大きくアピールしている西明石駅から、13時8分発のがらがらのひかりに乗車。もっとも新神戸・新大阪・名古屋などの拠点拠点でそこそこ乗り、入れ替わりもあって、静岡からは隣の席も埋まって東京へ向かった。富士山を上り新幹線の車窓から見るのは滅多に無かったのだが、別に有り難いと思う信心は持っていない私でも非常に美しいと思うくらいの富士山を見た。

 途中パソコン修理の関係で秋葉原で途中下車。人の多さに閉口。途中下車は自動改札を使えるのかどうかというのはいまだに良く分からず、常に駅員に聞いているのだが、今回は有人改札を使ってくれとのことなので従った。かつて大宮で有人改札を使ったところ自動改札を使ってくれといわれた経験もあり、都区内経由かそうでないかの違いかもしれないが、出来れば統一して欲しいとは思う。

 立川までの中央線は特記事項無し。途中国分寺で紫色の通過列車に追い抜かれ、ジョイフルとレインじゃないかと推測するが、私にはわからなかった。

【帰路】
 所用を済ませた後は実家から京成線で空港第2ビルへ。完全なエゴであるが、20分毎の空港アクセスは非常に魅力的なので、成田新高速完成後の京成ルートも、東成田経由で良いから同じフリークエンシーが欲しい。佐倉の特急通過駅利用者のみならず、市川や船橋からも京成特急利用の成田空港アクセスというのは、羽田よりも便利ではないかと思う。ただなぜか私の周りの船橋市民は、成田へはエアポート快速を利用するものと思っている人が多い。普段JR(及び東西線)で通勤しているので、京成の便利さを知る機会が少ないからだとは思うが。

 NRT-SFOは、いい加減稼いだマイレージでアップグレードした。これほどビジネスクラスが快適だと思ったことはない(というほどビジネスクラスに乗ったことはないが)。

 SFOからは荷物が多かったためレンタカーを利用。自宅近く(SFOから約40km)の営業所乗り捨てで$54(税込み)。ちなみに西明石での半日利用が諸費用込みで1万円以上。前月のUAでの帰国時に成田空港IN/OUTで2日間利用した分は、キャンペーン価格で一日7000円。もう少し日本のレンタカー代が安くならないかとは思うが・・・

【その他】
 どこで選んだのか忘れたが(機内であることは確か)、Yomiuri Weeklyに「ニポカジ」という、日暮里に安売り衣料品のメッカとして原宿並みの賑わいをもたらすことを企図した店の記事があった。日暮里がネタになることは滅多に聞かないので、興味深く読んだのだが、うまくいくのだろうか!?

・・・以上、長文大変失礼しました。

2004.11.14 Update


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