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【検証:近未来交通地図】<にっぽん高速バスターミナル探訪> (現地リポート編 No.002) 下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。 当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。 |
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「にっぽん高速バスターミナル探訪」、第4回で採り上げるのは、首都圏で東京と並び立つ高速バス発着拠点、横浜。“高速バスバブル期”にかなりの夜行バス路線が設定されましたが紆余曲折を経て消えた路線、統合された路線もあります。そして最近では、首都圏内昼行バスの設定が相次いでなされた事も注目すべきところです。
横浜市内ではホテルを経由する空港連絡バス含め多様な発着点が設けられていますが、ここでは横浜駅周辺にある高速バス乗場、特に相鉄高速バスターミナルと横浜駅東口バスターミナル・横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)にスポットをあてて考えてみます。それぞれの位置関係はこちらで…。
http://www3.doconavi.com/cgi-bin/busmap.cgi?VALUE=hb_map109.gif
先ず最初に、これまでに横浜駅周辺を経由している定期高速バス路線を挙げてみました(路線仔細は運行開始年順)。
【相鉄高速BC・横浜駅西口BT】 | 相鉄バス http://www.sotetsu.co.jp/bu/highway/index.html |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
夜 | 茨木・大阪阿部野橋・USJ | ブルーライト | 1989〜 | 近鉄バス | |
夜 | 横手・大曲・角館・田沢湖 | レイク&ポート | 1989〜 | 羽後交通 | |
昼夜 | 金沢 | ラピュータ | 1989〜 | 北陸鉄道 | 2000年昼行便廃止 |
夜 | 高松・坂出・丸亀 | トリトン | 1990〜 | 琴平参宮鉄道 | ←四国高速バス←瀬戸大橋高速バス |
夜 | 岩国・徳山 | ポセイドン | 1990〜1993 | 防長交通 | その後京急と組んで展開を図るが… |
昼夜 | 新潟 | サンセット | 1993〜1997 | 新潟交通 | 夜行便は大和駅発着 |
【横浜ベイシェラトン】 |
羽田京急バス http://www.keikyu.co.jp/airport/search/bus/index.html |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
昼 | 羽田空港 | 2002〜 | (単独運行) |
【横浜駅東口BT】 |
湘南神奈交バス←神奈川中央交通 http://www.kanachu.co.jp/busguide/kosokubus.html |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
夜 | 天理・奈良・王子・五位堂 | やまと | 1989〜 | 奈良交通 | 本郷車庫発着・港南台駅上大岡駅・町田BC・本厚木駅経由 |
夜 | JR京都駅 | ハーバーライト京都 | 1989〜 | 西日本JRバス | |
夜 | JR大阪駅・USJ | ハーバーライト大阪 | 1989〜 | 西日本JRバス | |
夜 | 三次・広島 | 赤いくつ | 1989〜1997 | 中国JRバス | その後経路変更で復活 |
夜 | 和歌山 | サウスウェーブ | 1989〜1998 | 和歌山バス | 千葉便と統合 |
夜 | 北上・盛岡 | 1990〜 | 岩手県交通 | 本厚木駅発着・町田BC経由 |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
夜 | 福山・西条・広島 | メイプル・ハーバー | 1997〜 | 中国バス | 町田BC経由 神奈中が発券業務担当 |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
夜 | 名古屋 | ラメール | 1989〜 | JR東海バス | |
夜 | 神戸 | アンカー | 1989〜1997 | 阪神電鉄 | 末期には川崎延長も奏効せず |
昼 | TDR | 1989〜 | 京成バス | ||
夜 | 弘前 | ノクターン | 1990〜 | 弘南バス | 浜松町BT経由 |
昼夜 | 伊那・駒ヶ根・飯田 | ベイブリッジ | 1990〜 | 伊那バス 信南交通 |
1993年夜行便廃止 |
夜 | 米原・彦根・草津・大津 | マリーン | 1992〜 | 近江鉄道 | 品川BT発着 羽田京急バス移管 |
夜 | 徳山 | アルバ | 1993〜1998 | 防長交通 | 品川BT発着 神奈中から切替でも… |
昼 | 木更津駅東口 | 1997〜 | 小湊鉄道 日東交通 |
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昼 | 五井駅東口 | 1999〜 | 小湊鉄道 | ||
昼 | 茂原駅西口 | 2003〜 | 小湊鉄道 | 羽田空港経由 |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
夜 | 名張 | いが | 1989〜 | (単独運行) | 品川BT発着 1998年京急運行終了 |
【YCAT】 |
京浜急行バス http://www.keikyu.co.jp/bus/express.html |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
昼 | 羽田空港 | 1968〜 | (単独運行) | 羽田京急バス移管 | |
昼 | 成田空港 | 1979〜 | 東京空港交通 京成バス |
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昼 | お台場 | 2001〜 | (単独運行) | ||
昼 | 幕張新都心・稲毛海岸駅 | 2002〜 | 京成バス | ||
昼 | 東扇島 | 2002〜 | 川崎鶴見臨港バス | 休日運休 |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
夜 | 堺・和歌山 | サウスウェーブ | 1991〜 (横浜経由は98年) |
和歌山バス | 海浜幕張駅発着・西船橋駅・TDR・東京テレポート駅経由 |
行先 | 愛称 | 運行開始年 | 共同運行会社 | 備考 | |
夜 | 岡山・倉敷 | 京浜吉備ドリーム | 2003〜 | (単独運行) | 東京駅発着 |
なるほど、このようにして挙げてゆくと、各社のスタンスがよく現れています。自社でしっかりと発着拠点を構えて利便性と直行性を示しつつ相手側の拠点を細かく設けた相鉄、自社車庫の位置をうまく使って域内拠点をくまなく廻って集客を図ろうという神奈中、夜行便では意外と慎重だったもののここに来て昼行対湾岸地区路線を積極展開し始めた京急…。
その一方で、消えた夜行便を拾ってゆくと、他系統との統合や横浜側相手方を代えて延命を図るなどの努力が垣間見えます。防長交通の悲哀と中国JRバスの果敢さは拠点の違いをまざまざと感じるところでもありますね。以上を踏まえ、実際の各拠点の現状を眺めてみることとします。
●相鉄高速バスセンター (1990〜) http://www.sotetsu.co.jp/bu/highway/
相鉄は1989年から夜行高速バス展開を開始しましたが、その出発拠点として横浜駅西口の北側、鶴屋町にあったバス操車場を転用、立体駐車場とともに整備されたのが相鉄高速バスセンターです。4階建てのビルがあり、2Fに予約センター等の事務所が、3Fにコインシャワー・更衣室等を設けた待合室があります。完成当初、コインシャワーまで設けた本格的設備はバスは前年完成の京急品川BTと並んで高く評価されていたものです。ビルの横の広場(屋根など雨避けはなしの野天)から発車しますが、周辺の道路などを見てもなかなか取り回しに苦労しそうかなと思いました。ただし道の反対にも路線バスの折り返しスペースがそれなりに確保されている感じを見るに、今更ながら空間活用がちょいと下手だったのでは?とも感じたりします。
当方ここを実際に利用した事は無く、実際に見に行ったのが日中で待合室は閉まっていましたが(深夜帯と10:00〜18:00はクローズ)、施設自体が小ぢんまりとしていました。待合室が3Fというところも少々気になるところ、EVはあるものの狭く、階段も急な感じがしましたね。
ただそれよりも何よりも、周辺の風紀的にはあまり宜しくないというのは実状です。当方自身そのあたりは飲みに良く行っていたところでもありますが、いわば歓楽街のど真ん中にあるといっても過言ではないでしょう。ま、言い換えれば夜でも人通りが多いということは云えましょうか…。また、駅からの徒歩アクセスも判りやすいとはちょっと云い難いところもあります。その意味では、結局横浜駅西口BTでも乗車扱いをする(極端な話、BCをタッチの差で乗り遅れても軽くダッシュすればBTで乗ることができる)ことから考えると、到着時用の施設という事ができるかもしれません。●横浜駅東口バスターミナル (1985〜) http://www.city.yokohama.jp/me/koutuu/guide/yokohama_bus_terminal.html
横浜駅東口再開発の目玉として建設された横浜新都市ビルの1Fに整備されたバスターミナル。駅の東西自由通路から地下街ポルタ経由で直結しており濡れずにやって来られます。3つのレーンに併せて18の乗場が設けられていますが、高速バスは14番・17番・18番から発車します。目の前がR1というロケーションかつ立体交差でのアクセスとなっておりクルマの取り回しの利便さは折り紙つきといってもいいでしょう。なお市バスを主体としており裏手には市バス用の折返場も設けられています。そのためかBT内に留まるクルマも少ないため、排ガスが充満して…ということはありませんが、むしろ港の直ぐ傍で風が結構吹き抜ける環境でもあります。
バス乗り場としては良く出来ているといっていいでしょうが、到着まで事前にやってきて待機することが多かろう高速バス利用者からすれば「居心地」としてはあまりいいほうとは云えません。まずもって待合室はなく(よってトイレもその場にはなし)、吹き曝しで待つことになる上、飲料の自販機こそあるもののコンビニ等が近くにあるでもなく、メインの利用時間帯からしてポルタで何か買って…という感じでもありません。さらにリンクで載せたのは市のバリアフリーガイドですが、さすがにまもなく20年を迎える設備とあってあちこちにアラがあることに気付かされます。●YCAT (1979〜 1996現在地移転) http://www.ycat.co.jp/index.shtm
成田空港開港の翌年に開業、当初は現在ポートサイド地区、シーバス乗船上の先にあったそうですが、横浜駅とはバス連絡という中途半端な場所でもありました。で、1996年に横浜新都市ビルの南隣、東口BTを挟むようにスカイビルが完成、その1FにYCATが移転されました。簡単に云えば東口BTにレーンがもう1つ造られたということにもなります。東口BT高速バス乗場が北側なら、YCATは市バス用の2つのレーンを挟んで真反対の南側。こちらも地下でポルタと直結され、利便性は飛躍的向上と相成ったのです。なお旧施設は今では高速バスの折返場となっているようです。
当初は空港路線のみ発着していましたが、現在では京急が展開する湾岸線高速バス網の幕張・台場・東扇島線と夜行便の和歌山・岡山線も発着するようになっています。
地下街から進むとダウンライトのシックな空間となって入り口にたどり着きます。正面には案内所とリムジン成田便カウンター、その両側に航空各グループのカウンターが設けられており、右手に売店と旅行代理店、左手に進むとバス乗場となります。その手前には適度な広さの待合所もあり、その手前に羽田国内線用自動チェックイン機もありました。乗場は3つで成田・羽田・その他各地の順となり羽田行については自動券売機で切符購入となります。なおその他各地については直接支払(台場・東扇島線)、カウンター発券(幕張線)、事前予約の上カウンター手続(夜行便)とまちまちになっています。総じて見るに夜間帯こそ訪れたことはないのでその雰囲気は判りかねますが、(夜行バス)発着点としては必要十分な設備を有しているということが云えましょう。
3拠点を中心に見たわけですが、そこから感じだと頃を大まかに2点考察してみたいと思います。
☆その設備が活かしきれていないターミナル施設
以上通して見て、高速バスターミナルとして十分な施設の存在がお判り頂けたかと思いますが、個人的にはその設備が利用者に活かされているのかという点が気になりました。
まず相鉄高速BCの場合、周辺風紀はさておき、待合室が3Fにあるという点。昇降を伴う時点で出発時、到着時には混み合うのではないか?という懸念を感じました。まぁ実際どれだけの利用なのかが判らないために取り越し苦労になっているかもしれませんが、単純に利便性から見てポイントは高くないものと考えます。周辺の状況からすれば極端な話、向かいの折返場にプレハブ程度で構わないので待合施設があれば…とすら思いましたが。またはいっそ、羽田便が発着するようになったベイシェラトン発着とするのもひとつの手では?とも考えます。待合施設としてはホテルとは別に隣接するB1階の西口地下街(ザ・ダイヤモンド)に拠点を設ければいいでしょうし(以前の利用経験からだとそこそこ捻出可能空間はありそう)…ただしクルマを取り回すことになるホテルエントランスがこちらも手狭なことから、無理をするなら現状でいい…という事になるのでしょうが、ともあれ現状はいろんな意味で中途半端で使い辛そうな気がしました。
さて、問題は東口BTとYCATの関係。まず高速バス、特に夜行便の発着においてはYCATの施設こそで対応すべきと思います。夜行便発車時間帯は空港便の出発は無いものの、実質施設内を通ってしかポルタ方面にアクセスできない構造から夜遅くまで施設が開放されている事からすれば、現に2路線の発着もあることからしても、こちらへの統合が望ましいと思われます。また昨今こそ落ち着いているのかもしれませんが、アクアライン路線開設当初は最終便などでの積み残しが問題となり、その際に運行側は運転手しか対応する人間がいない東口BTのロケーションは安全面含めやはり気掛かりなところです。実際問題としても、横浜駅・ポルタ方面からのアプローチで一瞬迷いそうな感じがしますし、注記がなされているのも不細工に思われます。それ以前に市バス利用でもなかなかいちげんさんには判り難くなっており、こと広範な利用者のある高速バスにはなおさらの対応が求められるのではないでしょうか?その意味では高速バス路線は総てYCAT発着がベストと考えます。YCAT移転経緯(アクアライン路線以外の東口BT発着路線はYCAT移転前の運行開始)と使用料等の問題と思われますが、当方の記憶では台場線は当初東口BT発着であった例もあることから、少なくとも京急絡みは特段の問題なく移せるはずですし、中国JRバスに出来て他社に出来ない事は無い!というところでは?
☆より柔軟な対応を期待する
ところで、これは東口BT・YCAT共通の問題点になるのですが、湾岸線や保土ヶ谷BPを経由してくる到着便の経路は高島方面から北上して、一旦横浜駅東口正面を通ってR1を潜ってBTへアプローチする形になっているのですが、この際市バスでは横浜駅東口正面にも降車場を設けているものの、高速バスではその対応がなされないために、東口BT発着便に至ってはR1を潜ってYCATの前を通り越してぐるっとまた廻って降車、という形態になっています。何も5分10分が惜しいという気も無く、夜行便については荷物を下ろす作業もあることからやるべきだとはしませんが、せめて総じて荷物の少ない羽田空港便ないしその他昼行便系統は対応してもらいたいところです。
またこれは将来的な提案にもなりますが、東口発着の空港便をはじめとする昼行便は首都高に入る際にみなとみらいランプを使っているのですが、それならば今度のMM21線開業に併せて「新高島駅前バス停」など整備できないでしょうか。個人的にはその価値は半信半疑(本来的には桜木町駅ないしクイーンズスクエア(みなとみらい駅)接続のほうが良いとは思う)ではあるものの、県庁や主要観光スポットへのアクセスとしては、特に自社グループで鉄道とバスが競っている羽田空港便にはポイントになるものと考えます。当面は降車用とし、ゆくゆくはMM21地区の北側の域内交通拠点としての役割を与えてゆく事も出来ようかと…さて、如何でしょうか?
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「にっぽん高速バスターミナル探訪」、久々の第5回は、ここ数年で高速バス用P&R拠点が各地に整備された両毛地域を取り上げます。実はこちらは構想1年…取材2日の大作? というか前年中途半端に現地を訪ねていたのでそのうちに、と思いつつなかなか機会がなく、ようやく1年越しに再訪してあらかた見てきた、というものです。
同地域における推進役というべき存在として外せないのが日本中央バス(NCB)。日本随一の自家用車普及県となった群馬県内の既存バス会社がバタバタと撤退する中、地元のタクシー会社がそれらを代替する形でまず前橋地区の地域代替路線バス事業に進出、その後羽田空港路線を皮切りに高速バス事業を手がけるようになり、独特な手法で両毛地域と首都圏はおろか名古屋・大阪・金沢・仙台とを結ぶネットワークを築いていることは【検証:】でも折に触れ御紹介してきました。今回はNCBの自前拠点をはじめ自治体整備のバス拠点などを中心に見てゆくこととしましょう。
北関東地域に見る羽田アクセスバスの新様態 ../../gallery/report/012.html
両毛地区の高速バスが熱い! ../../gallery/report/044.html#3
※形態的整理
・パーク&ライド拠点 NCB系 nパーキング日高(高崎市) 前橋バスセンター(前橋市) 館林バスセンター(館林市) 関越交通系 前橋亀里パーキング(前橋市) 公共系 ららん藤岡(藤岡市) BUSターミナルおおた(太田市) サザンクロス佐野バスターミナル(佐野市) |
・乗継拠点 高崎バスセンター(高崎市/NCB系) まちかどステーション広瀬(伊勢崎市) |
※時系列的整理
1993 | .07 | 西武バス・西武高原バス・千曲バス 池袋−(富岡・下仁田・松井田)−佐久・上田線運行開始 |
1996 | .07 | 関越交通・千葉交通 前橋・高崎・藤岡−成田空港線「アザレア号」運行開始(4往復) |
1997 | .07 | 関東自動車・千葉交通 太田・大泉・館林−成田空港線「メープル号」運行開始(4往復) |
1998 | 10 | 日本中央バス・東京空港交通 前橋・高崎・藤岡−羽田空港線運行開始(6往復) NCB「日本中央バスセンター」・「nパーキング日高」オープン |
.11 | JRバス関東 [会員制バス]草津−新宿線「湯MO味号」を季節運行開始 | |
.12 | 日本中央バス・西武バス 前橋・高崎・藤岡−池袋線運行開始(8往復) 日本中央バス・東京空港交通 太田・大泉・館林−羽田空港線運行開始(4往復) |
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1999 | .02 | 関越交通 前橋−沼田線「アップル号」運行開始(8往復) |
.07 | 関東自動車・千葉交通 桐生・足利・佐野−成田空港線「サルビア号」運行開始(4往復) | |
.10 | JRバス関東 草津・長野原・伊香保−新宿線「上州名湯(ゆ)めぐり号」定期路線化(3往復) | |
.11 | 「アザレア号」6往復化 | |
2000 | .04 | ハイウェイオアシス・道の駅「ららん藤岡」オープン |
.09 | 日本中央バス [会員制バス]桐生・伊勢崎・前橋・高崎・藤岡・富岡−京都便を季節運行開始 | |
.12 | 太田−羽田空港線、桐生延伸 | |
2001 | .02 | 日本中央バス 桐生〜富岡−京都線「シルクライナー」定期化(1往復) |
.03 | 伊勢崎「まちかどステーション広瀬」オープン 関越交通「前橋亀里パーキング」オープン 「アザレア号」新ルート(渋川・前橋・伊勢崎・本庄−成田空港線)運行開始(4往復) 全10往復化 |
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.04 | 「上州名湯めぐり号」4往復化 | |
.06 | 前橋−羽田空港線8往復化、うち2往復渋川・伊香保へ延伸 | |
.07 | NCB「館林バスセンター」オープン | |
.12 | 「シルクライナー」2往復化(館林−京都間昼行便設定) | |
同年より足利中央観光バスが[会員制バス]足利・佐野−羽田空港線を運行開始した模様(2往復) | ||
2002 | .02 | 日本中央バス [会員制バス]前橋・高崎・藤岡・富岡−伊勢線「伊勢ライナー」(往復利用必須)を季節運行開始 「シルクライナー」大阪延長 |
.03 | 十王自動車(現国際十王交通)・千葉交通・東京空港交通 新伊勢崎・籠原・熊谷・森林公園−成田空港線「フォレスト号」運行開始(4往復) | |
.04 | 日本中央バス 桐生〜館林/前橋〜藤岡−新宿線「新宿ライナー」運行開始(2.5往復/1.5往復) 日本中央バス 前橋・高崎・藤岡・富岡−名古屋線「名古屋ライナー」運行開始(1往復) 前橋−池袋線7往復化(1往復減便) |
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.05 | 関越交通 尾瀬戸倉・沼田−新宿線「尾瀬号」季節運行開始(毎年5〜10月) | |
.07 | 「上州名湯めぐり号」5往復化 | |
.08 | つつじ観光バス [会員バス]足利・佐野・館林・羽生・加須−浅草・TDL線を運行開始(平日のみ1往復) | |
.10 | 「シルクライナー」と「名古屋ライナー」を統合、館林・太田〜富岡−名古屋・京都・大阪間2往復運行に 「新宿ライナー」各4往復化 「上州名湯めぐり号」週末臨時便1往復増便 「BUSターミナルおおた」オープン |
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2003 | .05 | 日本中央バス 前橋・高崎・藤岡・富岡−金沢線運行開始(1往復) |
.06 | NCB「前橋バスセンター」オープン 日本中央バスセンターを「高崎バスセンター」に改称 |
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.07 | 関越交通・JRバス関東 伊香保・高崎−新宿線「伊香保温泉号」運行開始(4往復) 十王自動車(現国際十王交通) [会員バス]前橋・高崎・藤岡/伊勢崎・太田・館林−お台場線を季節運行開始 |
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.10 | 前橋〜富岡−金沢線、京都・大阪へ延伸 前橋−池袋線6往復化(1往復減便) |
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2004 | .01 | 日本中央バス・宮城交通 藤岡・高崎・前橋・伊勢崎・桐生・太田・足利・佐野−仙台線運行開始(1往復) |
.07 | JRバス関東 草津・万座−名古屋線「スパライナー草津号」運行開始(1往復) 関東自動車・JRバス関東 宇都宮−新宿線「マロニエ新宿号」佐野BT経由化(9往復中7往復) 足利中央観光バス [会員制バス]足利・佐野−羽田空港線佐野BT経由化 |
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「サザンクロス佐野バスターミナル」高速バス発着開始 | ||
.10 | 関越交通 四万温泉−東京駅八重洲通線「四万温泉号」運行開始(1往復) | |
.12 | 「アザレア号」高崎ルート8往復化 全12往復化 「上州名湯めぐり号」5往復化(臨時便定期化) 「伊香保温泉号」3往復化(JRバス関東撤退) 日本中央バス [会員制バス]中越震災支援として新宿・さいたま新都心・藤岡−長岡−新潟線を臨時運行開始 |
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2005 | .01 | 関越交通 尾瀬戸倉・丸沼高原−新宿線「戸倉・丸沼スキーライナー尾瀬号」を季節運行開始(1〜3月) |
(1)パーク&ライド拠点を見る
●nパーキング日高(駐車料金1日500円 駐車可能台数不明)
98年10月の前橋−羽田空港線開業時から営業しているものと思われるNCB自前のP&R拠点。高崎市日高町にあるが位置的には県道12号前橋高崎線と関越道との交点北東側、前橋市境に近い。傍に群馬中央バス日高バス停(注:ポールのみ)がある。
当方03年秋に2回目の訪問、その前は前橋−羽田空港線試乗時深夜に通りかかっただけなので日中まともに見るのは初めてでしたが、やはり印象に残るのはNCB施設である証というべき緑の外装。建物の手前はバスの転回場、駐車場は公道を挟んで奥に広がっていますが数十台見当のスペースです。建物内部は事務カウンターと待合室のフルオープンスペース、ATM然とした自動券売機も置かれていました。
立地的には県内2大都市の幹線沿いということで利便性には優れるものの、郊外チックにせよいわゆるまちなか、交通量が多いことからさて…と云う感じは率直にしました。なお敷地内に飲料の自動販売機は無かったと記憶していますが、県道向かいにセブンイレブンがあります。そういえば羽田線試乗時に深夜対にも拘らずここからかなりの乗車があったのが印象に残っていますね…。●ららん藤岡(1暦日500円 106台 このほか臨時駐車場1暦日500円あり)
00年04月にオープンした上信越道藤岡ICに隣接するハイウェイオアシス(藤岡PA&道の駅ふじおか)。もともとトラックターミナル整備計画が頓挫、その後「人・物・情報の交流拠点」を標榜し農産物即売施設を核としたハイウェイオアシス整備を提案して活用にこぎつけたというもの…そのためか藤岡PAは上り線しか使えないなどのちょっとした無理もあるのだが。なお「藤岡インター」停留所としてはアザレア号運行当初よりあり、駐車場も当時よりあった模様。
こちらも03年秋に2回目の訪問、ただし上越新幹線車中から全景を御覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。上信越道と上越新幹線の交点北西側に広がっています。バスロータリーと高速バス専用駐車場はその最も東側で上越新幹線高架の目の前というべきところ。ロータリーはかなりたっぷり取られており庇の付いたバス停が6面、高速路線のほか路線バスも入ります。ちょこんとプレハブ待合所もありますがベンチと自販機があるくらいで質素。全体的に日中でも人気の無い感じがしました。
駐車場を挟んで西側に商業スペースがありますが、シンボルの観覧車は小さくとも日本に数基しかないイタリア製のものなのだとか。真ん中の広場を中心に円形に建物が取り囲んでおり、情報スペースや物産館、飲食店やコンビニ(ampm)が入っていますが、基本的に19時から20時閉めはちと早仕舞いのような気も? ampmは24時間営業ですが、高速バス乗場とも距離があり、同じく終日オープンの道の駅休憩所が高速バス乗場とはまるっきり反対側の外れにあり、それぞれに利用のあるであろう深夜帯の安全性にはちょい疑問かと。
ただ、周辺にパチンコ店などの集積が進んでいることもあり、更なる利便性向上が期待されます。●前橋亀里パーキング(1日300円 105台)
01年03月にオープンした関越交通管理のP&R拠点。高崎市境にも近い群馬市南部にあり、周辺は小規模の商業集積はあるも人家が多いとか交通至便というわけでもなかったと思われるが、北関東道前橋南ICの供用開始に合わせてのオープンとなったと思われる。当初は駐車無料であったが03年4月より有料化されている。
後述する通り03年秋はNCB前橋BCを中心に廻ったのですが、亀里パーキングの名前こそ頭の片隅にあったものの当日すっかり失念、更に地図で確認すると前橋BCに至近だったためリベンジを誓ったもので…というわけで04年冬に再訪と相成りました。高崎方面から県道27号高崎駒形線を東進、亀里交差点で県道11号前橋玉村線を南進してしばらくすると左手、場にそぐわない感じでJAビルが鎮座する手前、パチンコ店の奥に見えてきました。小さいながら化粧板でおめかしした発券所兼待合室の建物がありますが、到着時は夕刻とあって出発便が終了しているため施錠されひっそり。奥に駐車スペースがありますが、成田空港行専用にしてはいっぱい車が停まっています。機械系のチェックは無く完全なオープンスペース、恐らく出発便発車まで係員が常駐しているものと思われます。隣のパチンコ店駐車スペースとあいまってだだっ広い空間となっている分、特に長期間の駐車であるものと思われることからして深夜帯の安全性等はと気になるところ。なお、建物横に飲料の自動販売機があるほか、道路の向かい南方に食料品店があります。
丁度成田13:20発の前橋・渋川行が到着し数人が下車。車内にはまだ10人ちょいの乗客が乗っており、なるほど丁度増便したてということで需要の太さを感じたのでした。●前橋バスセンター(1日500円 台数不明)
03年06月にオープンした、新本社を要するNCBの最大拠点。前橋市亀里町の東隣の下佐鳥町にあり、前橋亀里パーキングとは車で5分足らずの距離にある。
03年と04年に2度訪問。1度目はそのだだっ広さに驚き、2度目は周辺がさほど変化していなかったことにちょっと驚いたり。最初「前橋バスターミナル」と聞いたときには都市部の拠点かなと思っていましたが、周辺にはさほど人家なし。県道27号線沿いで前橋南ICに直結する県道11号BPとの交差点も傍にある土地柄、区画整理ありきで物流関係の拠点化が意識されていたわりに1年間ではそう変わらないかな…。前橋経由の全系統が経由しますが羽田線は1往復のみ、しかも去る12月に減便されています。駐車場に車は結構停まっていましたが、利用動向はどうなんでしょうか…。
敷地の構成は県道27号の北側に広がり、道路沿いにお馴染みの緑の外装の本社棟があり、北西方向に広大なバス車庫、北東方向には利用者駐車場があります。本社棟には待合スペースもあるようですが、さすがに中に入ってまで確認はしませんでした(というか、外観からは気軽に入れそうな入口等が見られず…)。東隣には24時間営業のセブンイレブンあり。●館林バスセンター(1日500円 台数不明)
01年07月にオープンしたNCB群馬県東部の拠点、東北道館林IC至近。夜行路線の伸長を見越してタクシー営業所をバスセンターに改めたものと思われる。館林では構内営業権の関係でか高速バス路線が館林駅前に入ることは無く、バスセンター開設前は市役所が唯一の停車地となっていた(関東自動車の「サルビア号」は現在も市役所のみ)。
04年冬に初めて訪問。館林ICの西方、R354から県道山王赤生田線を南に進んでしばらくのところにありました。周辺は物流拠点として整備されているようですが、市の中心部からもだいぶ離れており、休日に訪れたこともあって実に長閑なところ。まぁいちげんさんには判らない場所でしょう。お馴染みの緑の建物はNCBの営業所の証。もともとタクシー営業所らしいというか、高崎バスセンターなどNCBの営業所改め拠点はなんだかガソリンスタンドチックなつくりです。館林では路線バス等は行っていないものの小型観光バスが何台か駐車されており、観光バス拠点という位置づけがメインのようで。奥に利用者駐車場がありましたが砂利で整地された空間、行って30台程度かなというところ当方的にはこれで十分と思いつつ、駐車車両はゼロ…NCB運営サイトでもP&R拠点と認定していない?せいでしょうかね。
正直なところ、市街にも近く駐車スペースもそれなりに確保できそうな市役所でのP&Rを考えてもらいたいところですが…それが叶わないならば「サルビア」号の経由誘致でしょうね。●BUSターミナルおおた(12時間200円・以後12時間毎100円 320台)
02年10月にオープンした太田市整備によるP&R拠点。高速バス路線のほか市内/広域公共バスと熊谷駅との「OTA-Cityシャトル500」が発着する。04年12月に駐車場を増設(230台→320台)したことからもその好調振りが伺える。
03年秋に訪問。市街からやや南方、周辺には大規模工場などがあるも、R407沿いを中心にロードサイドショップが集積する流動の多い地域にありました。R407からは東方にちょいと入ったところ、いやいや広いスペースが確保されていました。もとは屋外ジャンボプールだったそうですがその一部を転用、南手の道路からまずは駐車スペース、その中央に待合室があって、北側にバスロータリーという構成でした。ちなみに駐車スペースには西側からぐるっと敷地を外周回して至ります。
待合室は「まちの駅おおた」としてネットカフェや地元物産売店のほか、高速バスの発券所(旅行代理店機能も持っていた模様)に加えて熊谷からの新幹線自由席券の自動券売機まで設置されているのは興味深かったですね…ただしネットカフェは昨年6月で営業終了した由、確かにあの場所では微妙だったのでしょうか。なお、NCBなどド深夜出発便もあるためか夜中も警備員が常駐しているようで、これなら安心かと。R407まで出ればコンビニはじめ夜中もそれなりに光はありそうです。
先に記したとおり駐車場増設に至っているなど思惑通りの拠点化が進んでいるのはまず何よりですが、市内公共バス・市街との連絡があまりなさそうで…特に熊谷駅シャトルは東武にとっては目の敵存在でもあるわけですが、太田を訪れる流動が市中心部手前で切れてしまうのはどうかなと思うのは当方だけでしょうか? 例えばカーシェアリングやレンタカーとの連携など、新たな展開を模索できようかと感じました。●サザンクロス佐野バスターミナル(1暦日300円 200台)
04年07月から高速バスの発着が開始された佐野プレミアム・アウトレット(PO)最寄のバスターミナル。「マロニエ新宿号」の一部便と、足利中央観光バスの会員制バス羽田空港線が経由するほか、市内循環路線“佐野万葉浪漫バス”が通る。
04年冬に初めて訪問、館林から下道で行ったが、場所的には東北道佐野藤岡ICからR50を西側に向かってすぐのところ。周辺は佐野新都市「サザンクロス佐野」として整備が進められていますが、現時点での核がR50を介して南北に居並ぶ佐野PO(03年03月開業)とイオン佐野新都市SC(03年4月開業)でしょう。現在R50を跨ぐアプローチ路の整備も進められていました。で、アメリカ東海岸の都市をイメージしたという建物が立ち並ぶPOの、アプローチ路を介した西側にバスターミナル…と称する駐車スペースが広がっていました。正直出来て半年、路線バスに加え首都圏や東北方面からのツアーバスも多く出入りする地だけにどのようなターミナルかな?と期待していた部分もあったのですが、なんのことはない、プレハブ小屋がぽつんとある広々としたスペースでした。POとのあいだもビミョーな距離がありました。ただし何もPO用に造られたわけではないので、まだ経由していない例えばつつじ観光バスのTDR線やNCB仙台線などにP&R拠点としてアピールすることは可能かとも思いますが…。
プレハブ待合室の中もなんだか手付かずな感じ、それでも佐野市街をアピールするような各種パンフレットが置かれているのは良しと出来ましょうか。駐車スペースはゆったりとられていましたが、さて深夜帯の安全性はどうでしょうか?イオン佐野が24時間営業なだけに流動はあるようですが、その意味では、高松のゆめタウン高松高速BSのようなスタイルのほうが良かったのかな、とも思ったのでした。(2)乗継拠点を見る
●まちかどステーション広瀬
01年03月にオープンした伊勢崎市整備によるバス乗換拠点としての公共スポット。市内/広域公共バスが発着するほか、羽田・成田空港線を中心に高速バス路線も経由する。
03年秋に訪問。伊勢崎市中心部から西に進んだ広瀬川西岸、県道2号前橋館林線新開橋のたもとにあるこのスポットは、川堤の地形を巧みに使った構造。県道沿いの高台北側に小ぢんまりとしていてしっかり造られた待合スペースがあり、奥に路線バスの折返場。県道南側と川岸はポケットパークや植栽で彩られた寛ぎの空間となっています。高速バスは県道上での発着となり、ポールが立っていますが夜間発着時は南側が多く、待合スペースも19時で閉まるなど画竜点睛な気もしなくはないような。なお折返場には車椅子駐車スペースが確保されているほか、歩いて数分というところに利用者無料駐車場も確保されていますが、長期利用事などは市役所への事前連絡が必要とか。
待合スペース内は随分狭く感じたものですが、丁度訪れたのは夕方だったせいか、買物帰りと思しき高齢者を中心とした方々で文字通り占拠状態というべき大繁盛振りでした。NPO法人が中心となり案内役を常駐、バスの案内からいろいろな町の情報発信を行う拠点として活用しているそうで、案内役の方は「駅長さん」と呼ばれているのだとか。まさしくほのぼのとした身近さを感じるコミュニティプレイスで、高速バス拠点としては若干の物足りなさをも感じるところでしたが、太田と違って市街に隣接する拠点としてのあり方を感じさせてくれる空間でした。
●高崎バスセンター
98年10月の前橋−羽田空港線開業時から営業しているものと思われるNCB自前のタクシー乗継拠点。開設当初は「日本中央バスセンター」を名乗るも、前橋BC完成時に高崎BCと改称。
こちらは以前に前橋−羽田空港線試乗時深夜に通りかかっただけですが、電照の「高速バスのりば」の文字が眩しく見えたのが印象に残っています。
高崎駅東口からも歩いてほど近く、であればコンビニなどと組み合わせれば歩かせるに苦になる距離ではないと思われる分、高崎駅東口のバス停はこちらに統合してもいいのでは?と思われるほど。まぁむしろタクシーとの連携を謳うなら駅前までクルマを回送させてすぐに乗り継がせる、というようなことのほうが望ましいかな、という気になるようなくらい中途半端な距離関係であります。
ところで、その意味では前進というべきタクシーの日本中央交通は、新前橋の駅から程近いところに高崎BCと近い規模の本社拠点を持っていますが、こちらはバスが素通りするだけ…nパーキング日高がそう遠くないところにあることもあるのでしょうが、それでは高崎は?と思ってしまうのでした。
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