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(過去ログNo.)
MiniRepo

ふらりイオンモール東員へ。

投稿者---551planning(2013/12/02(Mon) 17:06)

イオンモール東員
より大きな地図で イオンモール東員を表示

去る11/23、三重県東員町に「イオンモール東員」がグランドオープンしました。三重県内では鈴鹿、四日市北、明和に次ぐイオンモールで、敷地面積約14万平米、総賃貸面積約5.8万平米にイオンとイオンシネマ、ジョーシン、そしてH&MやOLD NAVYなど三重県初出店44店舗、東海地区初出店23店舗を含む155の専門店で構成されます。
基本商圏は車30分圏で約18万世帯53万人を想定しているとのことですが、駐車場約3500台のほか員弁川向かいにはリバーサイドパーキングも別途確保しており、近隣のイオンモール四日市北(総賃貸面積2.2万平米・2200台)やイオン桑名SC(旧マイカル桑名、同3.8万平米・4000台)を凌ぐ規模は、再来年度開通予定の東海環状道東員IC至近という交通の便を考慮してのものかと。
“狸や狐の出るところに出店せよ”は知られた話でしょうが、さすが四日市発祥のイオン、故郷に錦の旗艦店という趣向も有りや無しや-『エリアNo.1の規模とトレンド発信力を兼ねそろえたショッピングモール』『美しい自然に恵まれた立地を生かし、周辺環境と調和・連携しながら、三重県北勢地区の新たなコミュニティ空間として、訪れる全てのお客さまの暮らしの拠点となる施設をめざしてまいります』と鼻息も荒そうです。

さてそんなイオンモール東員、交通ネタとして俄に注目を集めることとなったのが、三岐バス新路線開設のリリースでした。三岐バスといえば、三重交通グループが全県をカバーする中で唯一の別事業者として四日市エリアで中規模ながら路線バスを運行しているのですが、まさに意欲的な新基軸…イオンモール連絡バスということで運賃支払にWAON対応! 非交通系電子マネーの決済対応、しかも車載となると、WAONについては2013/04導入の鳥取市コミュニティバス「くる梨」、iDでも「くる梨」と2012/05の那覇バス、2013/01の港区お台場レインボーバスと同/04のkmフラワーバスくらいでしょうか。
ちょうど近くを通る機会があり、ごく短時間ながらふらりと寄ってみることにしました。


11/26(火)午後、こちらも駆け足で巡った近鉄八王子・内部線から名古屋線へ乗り継ごうとしたところ、名古屋線で置石があり上り線に10分程度の遅れ。近鉄四日市で所定急行接続となる準急が定時発で先行するということで近鉄富田へ向かったものの、急行1分接続の三岐線は3分後到着の準急を待ってくれず…25分後の電車は通学客を中心に満載で出発、どの辺りで降りるか注目していたが、当方下車の北勢中央公園口でかなり降りたのだった。
当初は2つ手前の山城駅から三岐バスでの予定が時間がズレたので、イオンモール東員サイトにも記載されている東員町オレンジバスで向かうことに。駅前で待機していたリエッセには学生など6人が乗っていた。行先にはネオポリスの文字-実は事前情報をほとんど入れずに行ったのだが、あの桑名高速線の西桑名ネオポリスと知っていれば帰路はそちらにしたのに。
ともあれ、すっかり日の暮れた中を出発、ゴルフ練習場の敷地内に入り込んだかと思えば、駐車場を共有している老人ホーム前を通過するため。その後集落内の細道(といっても旧道ながらR365)をくねくねと進んだかと思えば、突如田園の中に不夜城が如きイオンモール東員の姿が!最寄の歌舞伎公園で下車…ちなみに明治期の名優である七世松本幸四郎の出生地ということで近年ではこども歌舞伎にも力を入れているのだとか。

当方と女性2人が降り、全員がイオンモールへ。南北に開いたL字の建物は北側に核テナントであるイオン東員店、中央部に3層吹き抜けの回遊路を配した専門店街、南側2Fにジョーシン、3Fにイオンシネマが入っている。ざっと歩いてみたが、最近のショッピングモールらしいゆったりとした配置だなと、言い換えるならばイマドキ、オリジナリティはあまり感じられないかなとも。ちなみに専門店街2Fには鉄道模型チェーン・ポポンデッタが出店、ジオラマもしっかりと。一方でイオン東員店内で北勢線写真パネル展が行われていたが…ポポンデッタでは三岐グッズ販売も行われており、こちらに集約したほうが良かったのではとも。
ところで路線バス発着場所は…店内見取り図とニラメッコしてようやく小さなバスのアイコンを発見。施設としては正面側中央部となるのだろうが、裏手から来た身としてはさすがに戸惑った。シャトルバス等の案内については店内吊り下げ表示などをしているところも(首都圏では?)珍しくないと思うのだが、少しの滞在では見つけることが出来ず。
イオンモール東員 で、その路線バス発着場だが、施設の軒先こそ多少はあれど、バス停としては庇なし。丁度停まっていたのはリバーサイドパーキングとの無料シャトルバスで三重交通担当。イオンモールの営業時間は08:00~23:00(シネマは24:00)、オレンジバスが19時台、路線バスは22時台が終車のところシャトルバスは23:20終車で5~10分間隔随時運行。建物真裏には路線車が数台待機していたのをちらと見掛けたが、2台のピストン運行という三岐路線バスより、もしやすると固定額で実入りが良かったりとか?

次いで現れた三岐バスは前面を除きラッピング。当方は東員駅行に乗車、10人ほどが乗り込んで出発となったが、買い物帰りというよりスーツ姿の人が目立ち、視察や出店業者等の用務客だったのかなと。当方含む全員が現金払い(あ、WAON持ってないもので)、駆け込んできたオバサマが「コレ使える?」と差し出したのはmanacaだった…三重でのmanaca普及率って、PiTaPaのそれとくらべてどうだろうか。ちなみにTOICAは四日市止まりというのも意外な気が。
読取端末は運賃箱とは別の縦置き、「電子マネーを選択してください」との文字から、飲料自販機等で付いているものと同じだろうか。その上の設定表示を見る限り、複数人払いや障害者割引等にも対応可能な様子だった。

バスは中央大橋で員弁川を渡り、東員町役場を掠めて東員駅へ。北勢線の三岐移管後の2005/03に両隣の駅を統合する形で新規開業、オレンジバスも直後の同年/04からの運行だ。すっかり暗くて判らなかったが、パークアンドライド拠点としても駅員配置駅で、思わず大穴馬券なんぞも買ってしまった。
北勢線も久々の乗車、移管から10年が経ったが、改めて内部八王子線とのギャップを見る思いも。桑名の進学塾に向かおうかという学生が賑やかに話すのも、ナロー故の距離感だなとしみじみと。


イオンモールに限らず、郊外型大規模SCに交通センター機能をとの考えを持つ当方にとって、オレンジバス停留所が裏手という“微妙な距離感”が先ず気になったのですが、東員町サイトにしっかり言及が-さすがに混むであろうオープン当初は入構を避け、来年10月を目処に朝夕などの時間帯で経路を変える等、オレンジバスの形態変更を検討中だとか。なお中型車の路線バスが直行で200円、リエッセのオレンジバスがちょうどモール前後でかなり迂回するとはいえ100円といった辺りもどうなるか。

イオンモール東員

注目の電子マネーですが、やはり均一運賃が大前提となるでしょうか。無論技術的にはなんとでもなるのでしょうが、であるならば交通系IC対応が望ましいですし、可能ならば鉄道線(特に自動改札化されている北勢線が先にか)での対応も期待したいところ…さすがにそこまで行くと話がややこしくなりそうですが。
むしろ今回の対応がどちらの仕掛けなのか-もしもイオン側からとなると、他のモール・SCのシャトルバスへの波及もあるのかが今後の焦点になりそうな。路線バスにおいては磁気カード読取機の代替等もそろそろ、という状況もあるやもしれませんし、ある程度の小規模導入前提ならイオンが支援してという形で、WAON普及と利便性向上に資する気もするのですが、さて。
交通系ICの全国相互利用が始まりSuicaの強さがより際立つ一方で、価格やポイントに敏感な女性ではWAONの普及率が高いとの調査もあります。今や決済手段に留まらない多方面での可能性が試されようとしているだけに、WAONに限らず、地域や利便性を踏まえた中小事業者への非交通系電子マネー対応もあるのかもしれません。


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