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蔵本

博多蔵本発深夜バスを見る~天神の様子も少しばかり

“福岡の夜”-との響きだけは何やら魅惑ありげですがそこは【検証:】、艶のない話にて何卒御勘弁の程。昨年夏の福北リムジンバス試乗の際には屋台すら閉まる丑三つ時だったところ、この度降って湧いた福岡行の余勢を駆って、念願だった深夜定点観測を敢行して参りました。

■博多発
山陽新幹線23:28小倉(23:46)
九州新幹線23:08熊本(23:56)
23:31筑後船小屋(23:56)
鹿児島本線(上り)00:04福間(00:38)
00:12[特急]小倉(01:07)
篠栗線23:45新飯塚(00:32)
00:07篠栗(00:24)
鹿児島本線(下り)00:15[特急]長洲(01:20)
00:24原田(00:53)
01:13南福岡(01:22)
博多南線23:37博多南(23:46)
空港線00:09福岡空港(00:14)
00:07筑前前原(00:45)
■天神発
天神大牟田線23:46筑紫(00:21)
00:00花畑(00:46)
空港線23:57貝塚(00:08)
(貝塚乗継:西鉄新宮00:34)
00:04福岡空港(00:14)
00:14博多(00:19)
00:12筑前前原(00:45)
七隈線(天神南)00:00橋本(00:24)
※表のみ視認上24時台を00時表記とした。
2016/11現在 551planning調べ

他所者としては夜更けまでアグレッシブな印象を勝手に抱いているのですが、右表のように鉄道は福岡都市圏といえども他所に変わらず24時台前半には終わってしまう感じ。2013年から2015年までその名もズバリ?な「フライデー・ナイト・トレイン」と称して12月の金曜深夜に福岡市地下鉄とJR-Q筑肥線、西鉄貝塚線で終電の30分繰り下げが試行され、利用者アンケートなどを行っていましたが、2016年も無事?継続されることが発表されました。

一方、西鉄バスは古くから福岡市内などで23時台の路線バス運行を手がけており、1991年から24時台発便を新設しこれを運賃2倍の深夜バスとして設定。前後して1989年に天神発小倉行高速バスと赤間行急行バスの終発を天神24:00発とし、1991年に24:20発小倉行深夜便(当初なかたに号、99年からひきの号に)、1994年に24:30発飯塚行筑豊特急深夜便が設定されています。現在でも小倉行が24:15発(2015/03改正でひきの号からいとうづ号に変更)、新飯塚行が24:30発として西鉄天神高速BT発の殿を務めています。

福岡発深夜バス
より大きな地図で 福岡発深夜バス を表示

路線バス深夜便は現状、天神地区を10便、博多駅を4便が経由も、天神地区の乗り場ば6か所に分散されていて一度に実見するのは至難の業…ということで今回は、主に北東部方面へと向かう5本(高速2・路線3)の最終乗車地点である博多区の蔵本(昭和通)バス停にて定点観測-と洒落込んだのでした。


  • Photo:西鉄天神高速BT
  • 西鉄天神高速BT
    鹿児島行桜島号夜行便
    西鉄天神高速BT
    熊本行ひのくに号最終便
    西鉄天神高速BT
    1番後藤寺行と2番小倉行
    西鉄天神高速BT
    佐賀行わかくす号最終便
西鉄天神高速BT

■23:40 西鉄天神高速バスターミナル

10/25(火)、日中は曇天模様に時折ざっと激しい雨が降る不安定な天候もあって夕方早々に宿入り。福岡で行われていたかもしれなかった、プロ野球日本シリーズ第3戦のテレビ中継を微睡みながら眺めていると、ちょうど良い時間に決着となった。
さすがに多少なりともは“福岡の夜”を漫喫すべく、23:00前に宿を出て天神へ、日本シリーズも影響しているか、心なしか街の人影が少ないような? ラーメン替玉でしっかりと腹を満たしてから西鉄天神高速BTへ向かうと、23:30で窓口営業終了、残るは小倉への4本(なかたに号2、いとうづ号1、いとうづ号深夜便1)と後藤寺行の2本に殿を務める新飯塚行、日田、佐賀、熊本行最終と、鹿児島行桜島号夜行便だけとあって落ち着いたものだが、それでも人影は絶えずに残っている。

23:40には小倉行なかたに号、後藤寺行、熊本行最終と鹿児島行桜島号夜行便が出発。最初の入線は鹿児島行、この日は西鉄担当。桜島号はこの便のみ天神始発博多経由(23:55発)で運行されることもあってか、乗車は数人に留まった。次いで熊本行ひのくに号、スーパーノンストップの産交便には10人弱が乗車、友人を見送るターミナルならではの光景も展開した。ひのくに号といえば2014/03から週末祝前日限定で24:20発の深夜便(運賃倍額)も設定されたものの2015/06に運行終了…なによりも2016/04の熊本地震以降、なお暫定ダイヤを強いられている。
後藤寺行と小倉行が入線すると、それぞれ20人弱が乗車し、構内の人影が一気に減った。23:43には佐賀行わかくす号にも10人強が乗ったようだが、当方も移動しなければならない。なお出発便最終は後程蔵本バス停で見送ることにもなる新飯塚行が24:30発、到着便も小倉からのひきの号定刻24:15着、熊本からのひのくに号定刻24:28着とまだ発着が続くが、天神大牟田線が24:00終電ということもあり商業施設は既に終了、昇降経路もかなり絞られていた。

福岡発深夜バス
より大きな地図で 福岡発深夜バス を表示

当方は昭和通天神橋口交差点脇の天神中央郵便局前バス停まで移動し、23:50発の22Nアイランドシティ照葉行最終に乗車、こちらは都市高速経由だが、下道で香椎・和白を経由する同発の21雁の巣レクリエーションセンター行最終もあり、それぞれの座席が埋まり立客も出る程となって出発。
蔵本までに中洲と博多五町バス停があるが、繁華街から1本北側にズレる昭和通ということもあるのか中洲で乗車数人、博多五町ではゼロ、蔵本では当方のほか数人が降車するとともに2人ほどが乗車した。
蔵本(昭和通)バス停にはなお数人が待機。バス停前にはデイリーヤマザキもあり“実見環境”としてはベストなものの、見事な銀杏並木故の“季節柄の臭気”が漂う中で、いざ45分1本勝負!

蔵本バス停

蔵本(昭和通) 00:00~00:45■

上記地図だと中央上部のポイントになる蔵本(昭和通)、その先に都市高速呉服町入路があるのだが、改めて出発便を整理すると、00:10までに通常最終便が5本、00:23~:40までの5本が各方面への深夜便となる。乗り場はいかにも最近のタイプ、ただ系統があまりに多いので紙貼表示もいちげんさんが読み取るには厳しい。小型のモニター表示もあるものの、小倉など高速バスの表示はされない。
まず現れたのは定刻00:02発の小倉行いとうづ号、窓側がさらりと埋まる20人強の乗り具合に3人を加えた。次にやってきたのは00:03発、下道をゆく22香椎浜営業所行、大濠公園始発便だが、座席の半分程度が埋まる20人弱ほどの乗りから数人が降車した。都市高速からR3を突き進むトップドア車の赤間急行通常最終便は00:04発、窓側が全て埋まる30人以上の乗り具合に、バス停付近で待っていた5人全員を飲み込んだのだった。
ここで通りの向かいを高速車が天神方面へ…小倉発最終ひきの号だろうか、数人の乗車が確認できた。入れ違いに後藤寺行が入線、乗車はなくすぐの出発となったが、トップドア車は10人ほどの乗りだったか。都市高速から八木山BPを経て、飯塚を通り西鉄後藤寺営業所まで向かう。続いてやってきたのは小倉行通常最終便なかたに号で、こちらも追加なくやはり10人足らずと席を多く空けての出発となった。

  • Photo:蔵本(昭和通)
  • 蔵本(昭和通)
    00:23発 23赤間営業所行
    蔵本(昭和通)
    00:24発小倉行いとうづ号
    蔵本(昭和通)
    00:39発 新飯塚行/新宮行
    蔵本(昭和通)
    00:40発 赤間急行
蔵本バス停

深夜便までしばしのインターバルの中、タクシーが到着して1人が降り、同僚だろうか2人がそのまま乗って行った。ふらりと徒歩で現れた別の女性は、乗車便に間に合わなかったのかどうなのか、スマホで誰かと長話の後、ベンチに座り込んだ。
天神方向からバスの灯りが連なって見えてきたと思いきや、眼前の道路奥を路線車が1台通過!大博通りから博多BTを経て志免経由宇美営業所まで向かう32深夜便だった。蔵本は大博通バス停で乗降扱いとなる。博多BT発は00:29とこちらが殿となるが、パッと見では座席半分弱、20人ほどだったろうか。
こちらに現れたのは00:23発23赤間営業所行、赤間急行とは違いJR-Q鹿児島本線の北側を沿う下道のR495~r97を通るルート、終着は定刻01:45となっているが、タクシーから降りた女性を加え、15人弱での出発となった。続いては00:24発小倉行いとうづ号深夜便、デイリーヤマザキから出てきたサラリーマンが乗り込んで、先程のなかたに号よりは多い12、3人程で出発。こちらの砂津終着は定刻01:54だ。

蔵本バス停

長話していた女性はなおベンチに座っていたが、ゴツい車が現れて乗り込んでいった…彼氏?待ちだったようで。当方また独りに…ただコンビニもあることから人通りはパラパラと。そのうち1人、2人と現れてバス停に屯すれば、00:39発の2本が現れた。西鉄天神高速BT発の殿である新飯塚行深夜便は、通常の筑豊特急と異なり都市高速ではなくr601でJR-Q篠栗線に沿って篠栗町内を抜けてから八木山BPへ向かうルート。ただこの日は追加乗車なく5人強といったところ。
続いての新宮・緑ケ浜行も深夜便だけの系統で、都市高速を名島で降りて香椎から高見台に廻り込んでから新宮に至るもの、新宮急行と異なり新宮中央駅前に入らないほか、始発も渡辺通天神高速バスセンター前からとなる。この便には数人が乗り込んで出発、座席がほぼ埋まる30人近くだったかと。蔵本バス停

そして大トリは00:40発赤間急行深夜便、トップドア車なので黄色の幕表示が眩しく見えてくる!15人程にここで5人を加えての出発となった。途中停留所も少ないことから、先の23よりも早く定刻01:37着予定となっている。


火曜深夜とあって利用動向は総じて落ち着いたものだったが、むしろ定着ぶりを認識させられるに十分。今シーズンは厳しいが、まさに師走の状況を再見してみたいなと…その際は天神で!


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