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マルチエアポート+24時間都市圏交通?~福北リムジンバスへの期待

福北リムジン

投稿者---551planning (2015/08/02(Sun) 17:51)

2015/07/17、北九州空港と福岡市内(博多駅・天神)間に「福北リムジンバス」が運行を開始しました。発3/行1で、北九州羽田線深夜早朝便接続という俺得?な路線ですが、福岡空港民営化に向けた橋頭堡たる役割が期待されています。

北九州空港といえば、SFJが2006/03の就航当初から深夜早朝便(北九州05:30・23:15発/羽田06:00・23:50発)を運航、東京側も含め乗合タクシーサービスを展開したもののすぐに受け入れられるものではなく、半年で北九州発最終便と羽田始発便の1往復を運休に。ただ現在も北九州05:30発は堅持されているほか、羽田発最終も微妙に繰り上げられてこそいるものの現行では22:55発(北九州00:35着)となっていますが、2007/06から開始されたANAのコードシェアはこの両便のみ対象外となっているところからも実情が伺えようかなと。

なお北九州空港と福岡市内間の乗合タクシーは3500円でスタート後、一時2000円割引キャンペーンも行われていたもののその後4500円に。それが一転、2009/05から第一交通産業と組んでの要事前予約制の無料サービス化、その後1000円→2000円と値上げされていたものの継続されていました。
そんな中、2014/11に福岡県が策定した「福岡県の空港の将来構想」において、福岡空港拡充とともに、発着枠を超える就航希望航空会社、特に深夜早朝便やLCCについては北九州空港への誘導が謳われる中で『旅客便に合わせた福岡都市圏からのバスアクセスの導入』が言及されたのでした。

そこからの動きは思った以上に早く、年明けには「すでに福岡、北九州両市内で営業するバス会社と協議を開始」と出たわけですがまぁこの時点で西鉄なんだろうなと勘繰っていたらやはりその通り。一方で羽田発夜3便と北九州始発1便の計4便接続と変則設定、運賃は深夜帯にもかかわらず、高速バス福岡北九州線(1130円)よりも割安な1000円ポッキリとなりました。なお、乗合タクシーについては休止となっています。
開業初便(空港23:00発)には27人が乗車したとの報道もある中、いずれ試してみたいもの…と考えていたら、別件で衝動的に宇部に行くこととなり、これはチャンスと組み入れた次第です。


福北リムジン

■北九州空港 23:00~24:30

07/21(火)朝イチで空路福岡入り、地下鉄駅脇の広告スペースでは広告ジャックが行われていて、博多や天神でもポスターが見受けられたなと。午後に北九州空港入りすれば当然ながらこちらにも-ではあるが、路線図一覧的には取ってつけ感が否めなかったり。なお福北リムジンバス運行開始にあわせて、これまで始発最終便に接続していなかった小倉線の増便のほか、黒崎折尾学研都市線では夏休み限定で、家族利用時に高校生以下運賃無料のキャンペーンも実施されている。

東横インで仮眠後、23:00前に空港へ。定刻22:40着のSFJ91/ANA3891便は22:29に到着済みで、徒歩移動中にパラパラとクルマと離合、ターミナル内も既に人影は少なくなっていた。バスは23:00発で4方面同発、ターミナル最寄の1番のりばからの小倉行が最多の10人、ともに最終となる2番のりばから朽網駅行には2人、3番のりばからの黒崎折尾学研都市ひびきの行には4人な中で、この日の初便となる4番のりばからの福北リムジンバスは専用ラッピング車で計5人が乗車。出張帰り然なビジネスマンが過半だったかと。
一旦宿に戻ってから24:00前に再度空港へ。定刻23:40着のSFJ93/ANA3893便も10分の早着でやはり人影ははやまばら…小倉行こそ早い入線だった一方で、名札差しに「福北リムジン」と入ったエアロエースの入線は出発間際。熱気こそ取れかけてきたものの日中はざっとひと雨あったことからかなり蒸していて、のりばで正味20分以上待たされるのはシンドいかなとも。小倉行には9人も、福岡行には2人だけだった。福北リムジン

ここからはロビーで待機、点いたままだったNHK-Gにぼんやり見入る。2F以上は既に閉鎖されているが1Fはセブンイレブンが24時間営業中、ターミナル開館時間は04:30-25:30だが、外側に小さな出入口があり閉館時間はそこで対応する由。しばらくは関係者以外は当方だけだったが、00:20過ぎから出迎え客がちらほらと現れてきて、一旦消されていた手荷物返却エリアの電気も灯されるとSFJ95便到着のアナウンスが。やはり定刻00:35より10分の早着であった。
遠目に見掛けた搭乗客は50人強、といったところだろうか。大半が駐車場からクルマで足早に去る中、セダンのタクシーと下関サンデンタクシーのワゴンにはそれぞれ数人が乗り込んでいった。残るはバス組-結局この便も間際な入線で、小倉行には3人、そして福岡行には当方のほか4人が乗車しうち2人は女性だった。

福北リムジン

>>>北九州空港00:55→02:25福岡天神>>>

海霧が出てきた中、新北九州空港連絡橋を渡る。4ヶ国語対応の放送では「運賃は必ず日本円でお支払い下さい」というのが“らしい”感じか。苅田北九州空港ICから東九州道に入り、トンネルを抜け北九州JCTから九州道へ進むとこの時間でもトラックなど交通量が多い。高速バス福岡北九州線では直方PAと若宮ICにも停車するがこちらはスルー、福岡ICから都市高速を進み、環状線に入って博多駅東出路を出れば博多駅筑紫口着、2人が降車したが、寝ぼけ眼な若い男性はnimoca残額不足で引っかかり、5000円チャージを申し出るもこんどは運賃箱がうまく受け付けてくれないようで、結局現金払いでの対応に。博多BTを廻りこんでの博多駅博多口正面前では道路工事の真っ最中のなかに1人降車。住吉通りから渡辺通りへ進んで、天神高速BT前の路上バス停にはほぼ定刻着、残る1人が降車した。
こんな時間の天神は正直初めて。道路向かいの屋台も店仕舞いの頃合い、さすがに中洲まで足を伸ばす余裕はなく、三光橋脇の24時間営業なうどん店で酔客に紛れつつ一息入れたのだった。

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    福北リムジンバス
福北リムジン

<<<北九州空港04:50←03:20福岡天神<<<

警固公園などをぶらり時間調整し3時過ぎに再びバス停に向かうと、ワイシャツ姿の男性がぽつんとベンチに腰掛けていた。2人声もなく待っていると、スーツケースを転がしてくる若い男女が加わった。その後現れたのは北九州空港始発に充当されていたラッピング車、トイレ無しかつコンセント無しではあったものの、とにかくエアコンが心地良い。明治通りから大博通りを経て博多口正面、筑紫通りから筑紫口へ廻りこむもともに乗車はなかったが、ともあれ貸切も覚悟していただけに天神での3人乗車にそれなりな浸透ぶりを感じたり…相当広告打ってる甲斐があるというもの?
もときた道を戻っているうちに記憶が途切れ…しゃっきりした時にはもう空港島内、5分強の早着となった。これから飛び立とうという若い男女は乗車時にICをタッチしていなかったため運転手氏と一悶着、もう1人のワイシャツ姿の男性はまだ酔いが醒めてない様子も、なかなかターミナル内には入らず小倉行バス停をじっと眺めていたなと…ん?ひょっとして北九州市内への帰路に使ったのかな?増便で05:10発のノンストップ便があるが、当方もさすがにサッパリしたく早々に東横インへ戻ったのでそこまでは見届けなかったのだが。
ちなみにクルマでのりつける人がパラパラ現れる中、砂津03:55発の中谷経由始発便は04:55定刻着で3人降車、これが折返の始発ノンストップ便になるものと思われるが、運転手氏は昨晩の最終便も務めていた女性だったなと-お疲れ様である。


運行開始5日目にして、運行全4便に曲がりなりにも乗客がいたのは正直驚かされました。改めて「広告効果」かな、と思わされるような。ただ裏を返せばまだまだ乗合タクシーレベルとも云えるわけで、少なくとも4便中1便でも2桁に乗るのが継続への最低条件、といったところでしょうか。
なお06/09付西日本新聞には『(北九州空港利用促進)協議会と西鉄は今後、北九州空港の新規就航やチャーター便就航の状況に合わせ、バスの増便や臨時便の運行も検討する』とありましたが、いきなりその可能性が? なんとSFJが09/19(土)に羽田00:05→01:45北九州の臨時便を運航すると発表、過去SFJでは日を超えての出発便がなかったはず…日経では『保有機材が減って日中に運航できないための苦肉の策』とする一方、SFJとしては「北九州空港が24時間離着陸できることの周知に一役買えれば」「空港に到着してからの交通手段も確保したい」としている-とも伝えています。果たして空港02:05発の福岡行バスは設定されるのか…予約状況を横睨みしつつでしょうが、シルバーウイーク初日の起爆剤としても先出し設定は有りや無しや?

なお当方、福北リムジンバスのダイヤを見た時にふと思い出したのが、第一交通産業が2000/12から運行していた乗合タクシー「親富孝エクスプレス」-小倉平和通駅~福岡親富孝通り間を土日深夜に3往復運行していたそうですが、さすがに数年で消えてしまった様子。なお西鉄バスは1991/12から福岡北九州線天神→小倉のみ00:15発の深夜便1本を運行していますが、当初なかたに号から1999/03にひきの号に、2015/03からはいとうづ号に変更されています。
その意味で第一交通産業は形を変えて北九州空港乗合タクシーを手掛けていたことにもなりましょうが、2大都市を結ぶ需要はこれに留まらないのでは…と思っていただけに、まさか我が意を得たりな利用?が垣間見えたことに、つい今後の「可能性」を想ってしまうのでした。

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空港連絡に拘るか否か

投稿者---551planning (2015/11/04(Wed) 07:33)

3ヶ月経過で1便平均4.4人-ですか。個人的には善戦かな、とも。

北九州発(3便)
 1ヶ月 419人(1便4.5人)
 3ヶ月 1350人(1便4.9人) 23:10発:金曜8.3人 00:10発:日夜9.8人 01:05発:日夜12.8人

福岡発(1便)
 1ヶ月 102人(1便3.3人)
 3ヶ月 259人(1便2.8人) 03:20発:土曜4.3人

福岡県は1便平均10人想定だったそうですが、「週末の多い日で30人以上が利用」ってのも、1ヶ月時点でも同様の文言が見られることからこれは開業日とかでは?なんて。さすがに4便全てゼロというのも苦しいですが、空港発3便の日夜など着実に利用は付きつつあるという印象も受けます。

で、3ヶ月時点でも知名度不足が低迷の原因としてPR強化方針-ともしているところ、これはどうなんでしょ。知名度が上がってもすぐに利用に結びつく時間帯でもなし、時間の有効活用以外でのインセンティブがないと、とも。ADO深夜便が実現したように、SFJもANAに泣きついてでもコードシェアにしてもらうのはどうでしょうかね? てかそもそもSFJは現状北九州=福岡をマルチエアポートとしてないんですっけ?(2013/03/31搭乗分から解除) 例えば福岡行最終便を北九州行最終便に振替可能とするとか…。

個人的には実乗時にも触れたように、空港利用に拘らない策もあるのかな、と考えるのですが。即ち途中乗降の積極活用はどうでしょう。
運賃は1000円均一として、若宮IC・直方PAにも停車、空港行については遠回りになるものの北九州高速4号・1号経由として黒崎インター引野口経由とするとか…その際天神発3時ジャストにすればアピールにもなるでしょうし、明治通り経由を活かして東中洲/川端町・博多座前停車も一考かな、なんて…まぁ乗務員にしてみれば酔客対応のリスクがあるものの、それくらいの集客策があってもと思うのですが。

なお余談ながら、SFJは09/19に初運航した臨時“超”深夜便(羽田00:05→01:45北九州04:00→05:30羽田)を11/21にも運航!今回は羽田00:30→02:20北九州05:00→06:30羽田と羽田発が更に繰り下がっていますが、北九州発は既存より30分早発とメリットのほどは…と思いきや、現時点では臨時便のほうが売れているようで。
9月運航時にはさすがに福北リムジンバス臨時便接続とはならなかったようですが、羽田発便に搭乗された方によれば満席で、“北九州空港から最も近い貸切バス会社”なラビットバスによる小倉方面無料バスが運行されてたんですね…空港発は西鉄のエアポートバス小倉中谷便と同等の経路と細やか。11月運航分については現時点で無料バス運行は明記されていませんが、さてどうなりますか。


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