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空港泊

成田vs.関西…“空港泊”対決!<2015・夏編>

日本におけるLCCが内際ともに多様化する中、早朝・深夜便利用のための“空港泊”も日常模様と化してきました。【検証:】でもこれまで羽田・成田・関西で空港泊の実態を見てきましたが、今夏成田と関西で改善の動きが。先ず成田2TBに07/01「北ウェイティングエリア」が、次いで07/31には関西エアロプラザに「仮設仮眠・休憩スペース」が相次いでオープンするとともに、それに先立つ07/01からは大阪駅前行バスの24時間運行化が図られています。

図らずもというか性懲りもなくというか、今夏も当方、07/21に羽田で、08/01には成田で、そして08/27には関西でいまふたたびの空港滞留を経験することに…今回は主に成田と関西の2つの新設スペースを軸に“空港泊”対決と洒落こんでみました。

畳敷きが嬉しい? 成田空港2TB「北ウェイティングエリア」(08/01)

この日は白馬からのWiller初便を到着を待ち構えんとしての成田入り。ちょうど同日から酒々井PA時間調整がなくなったTHEアクセス成田JRBK深夜便にてアプローチ、当方は東京駅から非予約乗車も、銀座からの乗客はなく予約4+非予約14(うち女性1人)にて出発。THEアクセス成田なお10分前のあすか女性専用車は銀座約5+予約3+7とみた。1時前に東京シャトルのりばもチェックしたが、こちらは従前と変わらずの盛況。おそらく深夜初便は満席近くだったものと推察する。

3TBでの14人降車に対し当方のほか4人が2TBまで乗り通し。蒸し暑さに5分後着の東京シャトル深夜初便の出迎えも忘れさっさと館内へ…と思いきや、ドアが開かない! 日中便の出発バス停である1F北側2番と南側19番での降車扱いも、実はこの時間帯2TB1F出入口は中央口以外は03:30まで一時施錠されているのだった。実は成田“完全泊”は当方も未だ経験なく、過去最早到着も3時過ぎ。さすがに3TBオープン後は北側も開いているだろうと思い込んでいたのだが、この辺りは融通が効かないというかなんというか? 気を取り直して中央口へ向かうと、24時間営業のセブンイレブン誘導看板は07/23にオープンしたB1へと変わっていた。4F店舗は06:00~23:00までの営業となった由。07/01には1TBでもB1にローソンがオープンし、2014/09から24時間営業化されていた5Fのローソンも同様深夜休業に変更されている。
それにしてもB1や1F中央口や北側スペースで仮眠をとる利用者の姿が目立つ。3TBでの滞留はフードコート付近に限られることもあって、個人的には2TBのほうが落ち着けるかなとも思っていたのだが、それをも上回る需要が-ということか。北側スペースには3TB開業時に導入された正方形のベンチも加わっていて(ただし若干簡易版?)早速活用されていたなと。

となると尚更気になる「北ウェイティングエリア」(以下NWA)へ-3TB開業までWAJ→VNLとSJOが利用していた出発ゲートを転用したもので、ほぼ最小限の手入れというか。ターミナル本館から一旦外に出る、いかにも仮設感な細い通路はそのままに延々進むと、もとの保安検査スペースには白地のスチールベンチが主体、脇には「キッズパーク」と称するマット敷エリアもあるが、アジア系外国人の親子があらぬ姿で眠りこけていた。
自動扉を挟んだ先は元出発ゲート。こちらはビニールつきベンチに加え正方形のも加わり、往時より格段に増えた印象。3TB制限エリア内のものと似た充電テーブルも4台置かれたが、これだとソファに寝そべりながら使うにはちとシンドくて…。制限エリア時代にはバニラエアショップ「V Store」があったスペースはソフトドリンクと軽食、アイスの自販機に木目調のチェアと丸テーブルが置かれ、ラックに旅行ガイドブックなども。眠れなくても時間を潰せるようにとの配慮か。

NRT2TB

ところで、開設からちょうど1ヶ月目もまだ知られていないのか、435席を擁することもあってかガラガラ…そんな中で大人気だったのが一角に設えられた「ファミリースペース」なる畳敷きエリア。こちらは欧米系外国人グループが占拠していたなと。これは人気がでるんじゃないかと…いっそもっと広げてみるのも手かな、なんて。
なお、自動扉の向こう側に戻ると、すぐ横に出入口が。3TBとの連絡通路“ナリタニストロード”に通じていて、こちらは24時間オープン、連絡通路までは庇がないことから御丁寧に専用置き傘まで用意されていた。これなら、半夜行便で到着時にも中央口より少しは距離短くココまでアプローチすることが可能か。なおこの日は、出入口から少し離れたところに警備員が常時立哨しているほか適宜巡回もあって防犯面も配慮されていた。

  • Photo:関西空港
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配慮は感じるも… 関西空港エアロプラザ「仮設仮眠・休憩スペース」(08/27)

SFJ

当日夜の京都でのイベントに1泊3日の強行軍を課したのは関空実見を絡めんがため…台風15号の直接的影響こそ免れたものの、自身の体調がすっかりヤラれることになってしまったのだがそれはまた別の話。なにはともあれ久々なSFJ利用でジャジーな夜間飛行-と思いきや、WBSC U18キューバ代表との同乗となって“わてら陽気なカリビアン”な雰囲気を味わいつつのアプローチに。一行約30名強を加えて乗り具合は7割程といったところだったろうか、離陸後暫くは喧騒が続いたものの、いつの間にやら着陸までには当方ともども夢現…。

定刻22:45から5分ほど遅れてのドアオープン、誰ともなく降機すると足早になる。23時台の鉄道は南海・JR-Wともに3本ずつ(JR最終は日根野止で天王寺方面非接続)、バスも大阪市内以外で残るは泉北NTと神戸・京都・和歌山のみ。そんな中、各所に「完全24時間運行開始!!」の文字が踊るのは大阪駅前行だが、22時台までの毎時3本から23時台以降1本となるギャップが…23:10発は案の定?10人弱が乗り切れずだった。
こちらも深夜帯は1時間1往復のみとなる2TBまで先に足を伸ばすと、この日のPeachは全便到着済。先程足早に抜けた1TB2Fでははや就寝モードも垣間見られた一方で、こちらで一晩という人はやはり少なくベンチにも余裕が。コンビニもカフェも24時間営業ながら、ひたすらだだっ広いのが逆に落ち着かないのだろうか。Peachの始発が内際とも7時台というのもあるのかもしれないが、この日は国内線はジェットスター札幌行から6時台に3便が出る一方で国際線は0時台の3本から07:50発の仁川行Peach便までなく、8時台も春秋とPeachの各2本ずつとなっていたことから大勢に変わりなくとも取れる。

そんなこんなでいざ「仮設仮眠・休憩スペース」へ。1TBからの連絡通路を進んでエアロプラザ中央水の広場左隣のスペースで、広場を挟んだ右隣にはローソンとバーガーキングがともに24時間営業。休憩スペースは逆L字型となっていて、長い一辺にずらりとベンチシートが並んでいる。成田NWAのベンチが各所からかき集められた感のある何種類かの構成に比べてこちらは黄緑なビニールつきベンチで統一されていた。エリア内には充電スペースが5か所確保され、それぞれにUSBポートを加えていたが争奪戦模様は変わらず。
短い一辺の内側には15分500円也のコインシャワー5基が整備されたほか、飲み物とタオルの自販機も置かれていた。すぐ横にはコインシャワー管理を兼ねてかオープンカウンターもあり長一辺方向の休憩スペースに向かって警備員が常駐監視。ココで希望者への毛布貸出等にも対応している一方で、コインシャワーはあくまでもセルフ利用となっていた。

KIX

場所の良さもあってか23時台からかなりの盛況。当方もこの後スペースを見つけては仮眠と“定点観測”を繰り返しつつ朝まで過ごしたのだが、警備員常駐と休憩スペースの出入りはそれなりにあり、煌々としていても眠れる人は熟睡、そうでない人は…といった環境、成田NWAと違い袋小路ではないので落ち着かないとすればそれまでな面もあるような。
コインシャワーについては個人的には1TBKIXエアポートラウンジのシャワーのほうが良いかなと。10円割高にはなるが各種カード・電子マネー払いにも対応していて、なにより仮設感とは異なるかなと…この日も結局5時過ぎの空きタイミングでさっと利用したのだった。

  • Photo:大阪駅前行
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    00:00発(2台目) 後ろは神戸行
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    03:00発はOKK便 若い女性主体
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    05:00発はかなり乗った印象
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大阪駅前行連絡バス定点観測

NKIACイチオシの大阪駅前(梅田)行連絡バス、深夜発全便見届けてみました。
なおこの日の国際線到着便は、定刻21時台着の3便が22時台後半着にズレこんだほか、1時前着の香港エクスプレスが1時間遅れ、やはり香港発のジェットスターが2時過ぎ着から1時間半以上遅れるという展開でした。

10人弱の乗り残しとなった23:10発から小1時間、ここから1TBを毎時00分に出ますが、24:00前にのりばに戻ってみると既にかなりの人集りが! 実は定刻21:45着の那覇からのANA便が2時間近く遅れて23:26着に。22時台後半の国際線到着4便も加わっての状況と。京都・神戸行がそれぞれ6割程の乗り具合で出発する中、結局2台出しでの対応となりました。一方で大阪駅前行以外での大ラスは00:30発なんば行、大阪駅前行出発時点から黙々と待つ人がいたものの、結局10人足らずと対照的な結果に。KIX

ところで、大阪駅前行よりも前から孤高の終夜運行を担ってきた泉佐野駅行は、1TB1番のりばを00:51に出る便が空港勤務者で最多の20人弱、その前の00:01も数人で、それ以外の3便はおそらくゼロだったものと(03:51発の日根野駅行を見そびれちまって…)。
余談ながら空港島内の給油地区路線バスも同じく終夜運行、こちらの乗車には原則IDカードが必要でのりばでは警備員チェックも。当方今回もチャレンジ出来ず…。

この日の国内線の大トリは那覇からのジェットスターが定刻00:25着のところ00:40着、国際線は春秋航空の0時台着2本があるも、01:00発の大阪駅前行は10人強と物足りない乗り具合…のりば周辺では2Fデッキの清掃作業も始まっていました。
KIX ここから新設ゾーンとなる02:00発・03:00発もやはり10人前後といった状況。むしろ休憩スペースへの流動が増えた印象も受けました。確かにこの時間に梅田に出ても事前に予約なりしていなければ時間調整は難しいかと…。
04:00発に至っては4人での出発に。ただ聞くともなしに聞こえてきたポーター氏と運転手氏との会話によれば、この便は通常20人ほどは乗るのだとか。西安からの春秋航空が定刻02:50着でこの日は20分弱の延着、それよりも定刻02:05着の香港からのジェットスター便からの利用者が多いのか…この日は03:45着と確かにこの便に乗るには厳しい感じで、結果的に05:00発便が20人以上の乗りとなったのでした。

なお勢い到着初便も迎えてみると、大阪駅前を03:30過ぎに出た便は定刻の04:30直前に到着し15人ほどが降車、この便では2TB方面へ乗り通す人はなし。日根野04:30発便は空港勤務者とカートを手にした人で計6人降車、空港駅・2TBまで2人が乗り通しでした。
なお翌日京都駅八条口04:30発便を利用したのですが、高速京田辺での乗車扱いに手間取るも定刻から5分延の06:00着、ほぼ満員のうち1TBで降りたのは3割強、残りが全員2TBまでというのが印象に残りましたね。

 

改めて“空港泊”対決! 独断と偏見でいろいろ比較してみると-個人的にはさすが関空に一日の長あり、成田は3TBで巻き返しも及ばす、今後羽田の充実度アップが焦点に…といったところになりましょうや? 尤もそもそも論でいえば、関空・羽田とも国際線出発時には制限エリアに入ってしまえばいいわけで、その点些か物足りない部分が出てくるかと思いますが、到着後の空港泊という観点も重要かと。

成田空港関西空港羽田空港(TIAT)
空港内ホテルホテル日航関西空港(エアロ)ロイヤルパークホテル ザ 羽田
簡易ホテルナインアワーズ(2TB)KIXエアポートラウンジ(1TB)
リフレッシュスクエア(エアロ)
シャワーナインアワーズ:1000円/60分エアロプラザ:500円/15分
1TBラウンジ:510円/15分
TIAT:1030円/30分
ロイヤルPH:2000円/60分
無料休憩所×
充電環境
ベンチ充実度
深夜軽食△(3TBのみ)
コンビニ△(セブン・ローソン)◎(ローソン・ファミマ・セブン)◯(ローソン)
空港外脱出×

成田空港については、3TBでの滞留スペースがフードコートしかない点、2TBへの誘導を図りたいということにもなるのでしょうが、北ウェイティングエリアの場所がなんともと。少なくとも付近にコンビニがあれば、ということにもなるのですが。シャワーも2TB向かいの駐車場棟B1のナインアワーズまで行かなければならず、3TBはおろか2TBからでもアプローチに難が。その点、とにかく仮眠をという観点で云えば、NWAもそうですがこれまでの1Fや2Fベンチを確保するほうが比較的快適なのかなとも。当方も柱のコンセント至近な某所ベンチがお気に入りです…。

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実見編で「配慮は感じるも…」と題した関西空港。休憩スペースも良いですが、なにより全館開放なぶん、十人十色な滞留が可能なのは強みでしょう。コンビニも2F北端のローソンに加え、2F南端と4TB中央部に昨年、そして今年08/26には国際線出国エリア内にもファミマが出店攻勢中で選べるようになりましたし。個人的には1TBの2Fないし4Fのダブルベッドならぬ“関空ダブルベンチ”が確保できれば最強かな、なんて感じていたのですが、2TBから3TBへのES裏にある長椅子をベッド宜しく使っている人々を見掛けてコッチもいいな、と…。ただ2013/11発表の1TBリノベーション計画では「4F・2Fの待合椅子を順次更新し、モバイル用の電源設備も配備」とあったところ、ベンチはそう目新しくはなっていなかったような。まだまだ変わりゆくのでしょうか。

個人的にはやはり羽田がどうなるかが最大の関心事。これまでコンパクトさが売りだったのが、今後より深夜早朝発着便が増えることになると、バスアクセスの充実もそうですが滞留スペースという意味ではそう余地もあるわけではないところどうするのかと。先日もベンチに腰掛けるのも難儀しましたし…。

三種三様、競い合って更なる高みへ-これからも折に触れ注目して行けたらと。

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Re: 成田vs.関西…“空港泊”対決!<2015・夏編>

投稿者---ひかる氏 (2015/09/15(Tue) 02:22)

リポート読ませて頂きました。北ウェイティングエリアはスペースが広くていいですよね。私が到着したのは22時過ぎだったのですが、座席には人がまばらで選び放題でした。

それでも宿泊したのは、2TBの到着エリアでしたけどね。理由として「夜間減灯されること」「コンビニに適度に近いこと」「3TB・北ウェイティングエリアに比べて、空間が広く感じられること」でしょうか。

減灯に関しては、北ウェイティングエリアでの経験がないので実績のある(体験あり)2TBを選びました。1時頃に警備員に減灯時間を尋ねた所「電力削減のため、1時~4・5時くらいまで」と言ってましたが、3時30分には通常に戻っていました。

宿泊場所は2TBの到着ゲートB付近でした。到着した23時頃には付近には誰もいなかったのですが、3時頃に起きた時にはびっしりと埋まっていました。2時の東京シャトル群で到着した人が仮眠してたんでしょうね。

寝る場所を選びたいなら、早い時間(2時~24時)に行くべきだと思いました。
ちなみに3TBは22時に私が到着した時には、無印ベンチは占領されていました。

長々とすいません。

減灯の有り難み

投稿者---551planning (2015/09/16(Wed) 08:15)

ひかる様、有難うございます。
当方も充電環境重視の観点からそうすると思います。

減灯に関しては、関空も1TBが比較的抑え目なのが良と。清掃の兼ね合いもありますが、4Fなんかは天井高もありますし、防犯自己責任で、でしょうね(実際の所どんなもんなのか?各所とも適宜警備員配置・巡回してますし)。

ま、夏はまだしも真冬でどうなるかという点も気になります。関空は毛布無料貸出もある点ポイントアップになるかな?

寝る場所はやはり畳がオススメ

投稿者---なかたか氏 (2015/09/16(Wed) 10:54)

本日、広島に春秋航空日本でフライトする際に2PTB北ウェイティングエリアで宿泊したのでレポします。
北ウェイティングエリアはご存知かとは思いますが、充電環境はかなり良いです。コンセントはかなり多く、3PTBみたいな争奪戦は起きません!寝る場所はやはり畳がオススメです。ベンチはやはり少し固すぎますねw

減灯に関しては、ないみたいですね。防犯は完全に自己責任です。警備員配置・巡回はなかったので。
ひかるさんがおっしゃるようにコンビニがめちゃくちゃ遠いのだけは難点ですが、今後夜間寝るにはかなり良い環境かなと思いました。


ご意見は【検証:】常設板までお気軽に!

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