tw
top
深夜急行バス

トップページ企画一覧特別リポート一覧>551planningリポート20

習志野原攻防戦

京成グループvs.平和交通 深夜急行バス“習志野原攻防戦”

【検証:】で追い続けている「京成グループvs.平和交通」の深夜急行バス陣取り合戦。2010年“成田の陣”から11年“北総の変”12年“千葉の乱”と展開し、昼行便“幕張合戦”そして“成田空港総力戦”へと至っているわけですが、平和交通は2012/10/01に6番目の路線として「津田沼・勝田台線」を開業。THEアクセス成田による車両増の効率運用をも考慮と伺っているものの、東葉高速鉄道沿線の深夜急行バス空白域を突いてきました。
08/10のTHEアクセス成田開業に併せリニューアルされた平和交通サイトでは09/03開業とされ、沿線には降車バス停も順次配置されたものの、その後「近日開業」とされ、結局は1ヶ月間遅れることに-過去の状況からして、京成グループが必ずや仕掛けてくるであろうと予測、9月半ばの習志野新京成バストップドア車の京葉道“試走”?や、12月の船橋新京成バス高速車導入などで確信にこそ変わっていたのですが、公式発表は年を越してもありませんでした。

と、暖かくなってきてからついに動きが!船橋新京成バスが先ずは2013/03/01から船橋駅北口発の深夜バスを強化、意外な攻め手だなと思いきや、更には04/16から深夜急行バスへの進出を発表!リリースにはあの高速車が写っておりました。
それにしてもここまで遅れたのは、2011/08/18発生の松戸新京成バスの旅客死亡事故に伴う行政処分(輸送施設の使用停止処分20日車:2012/09/12~10/01)の影響も有りや無しやと睨むのですが…ただ、逆に云えば練る時間がそれだけあったということにもなろうかと。

ともあれ、当方的にはこれでようやくピースが揃ったことに-早速船橋新京成バス開業後の金曜夜、先ずはあえてこれまで試乗せずにいた平和交通便、その翌週に新京成便と乗り比べてみたというわけです。


  • Photo:数寄屋橋24時
  • 00:00 外房大網
    数寄屋橋24時
  • 00:10 内房五井
    数寄屋橋24時
  • 00:20 四街道成田
    数寄屋橋24時
  • 00:30 千葉NT
    数寄屋橋24時
  • 00:40 稲毛四街道
    数寄屋橋24時

先行&独自ビジネスモデルは手堅い? 平和交通津田沼・勝田台線■

歓送迎会で賑やかな04/19(金)深夜の銀座数寄屋橋、さすがに終電間際となってスクランブル交差点を渡る人波は有楽町駅方向が強くなっている。久々となる定点観測、この日は平和交通便に集中しようと思ったが、先に目に入ったマリオン前23:50発MDB新浦安地区線をチェック、5人ほどの乗りで出発した。
定位置のチャンスセンター脇に移動すると長蛇の列!00:00発外房大網線が入線すると続々と吸い込まれ35人乗車で出発。週末は東京八重洲からの続行便もすっかりお馴染みとなった“ライバル不在”系統だが、04/28からは京成から白子大網~東京線を移管されるちばフラワーバスが八重洲23:40発大網エリア行直行深夜バスを設定、こちらのメインターゲットである鎌取・土気エリアには寄らないものの、さて如何ばかりかの影響はあるだろうか。
ここから10分間隔に計6本が出発、00:10発内房五井行は品川からの2人を含め20人で出発。脇を00:10発河辺行西東京便が2人を乗せて走り去る中、:20発成田行はこの日唯一の先代エアロに12人。:30発千葉NT方面行は26人と、運行開始ほぼ2年、成空交という強力ライバルもありながらなかなかの人気。:40発は元祖四街道行でJIUラッピング車に18人が乗車。そういや00:35発恩方車庫行西東京便はスカだった…そして:50発でトリを務めるのが運行半年を迎える津田沼勝田台線だ。

平和勝田台線

当方もスタンバイはしていたが、20分以上前から並ぶ人もいて5番目に。その後も列は伸びて、当方を除く21人乗車で定刻出発となった。乗車風景を見るに、リピーターはしっかり交通系ICカード利用、初利用の人は大概アルコールが入っていて現金払いも些かおぼつかない。京成系が最近大胆な価格設定をしてくるのも、運賃収受をスムーズにするための一策と思えてくる。なお平和便ではもうお馴染みポーター氏が添乗しており、降車場所をメモ書き…年配者雇用確保にもなっているのであろうが、走り出してから揺れる車内を動きまわって再確認するのにはちと気になるが。そしてこの日は地上側でも背広姿の男性が発着風景をウォッチ。全便の乗務員に飲料の差し入れをしていたが、どうやら平和交通社長氏であった様子。
さて八重洲からも22人が乗車、兜町でも1人が乗ってトイレ付11列車は見事着席定員に加え補助席使用と相成った。箱崎入路から首都高7号小松川線・京葉道路と爆走!一仕事終えた戻り空車タクシーの光跡の中、江戸川大橋上ですれ違った東京シャトル車は、02:00発便送り込みだろうか…ちなみに、トリであるこの便の出発見届けた後、社長氏が愛車でしばし後追いしてきたとは後の運転手氏とポーター氏の雑談から漏れ聞こえてきたハナシ。

20分足らずの高速走行を終え花輪IC降り、灯の落ちた谷津駅前でまず2人が降車。踏切を渡るといよいよ街開きを迎える再開発エリア“奏の杜”エリアを掠めて津田沼駅前まで直進。ユザワヤ前で6人が降りた…。
-と、ここで一悶着。ポーター氏が後部の乗客と何やら言い合いに。『お客さん、津田沼着きましたよ。津田沼で降りるんですよね…って、降りて下さい!』実は数寄屋橋乗車時に泥酔客が「東1丁目マデ…」と。これは50分前出発済の外房大網線、大網エリアの降車バス停のこと。運転手氏が行かない旨伝えると一旦降りたのだったが、その後「津田沼ァ」と乗り込んでいたのだった。ポーター氏に「まだ降りないッ」「先まで行くゥ」と文字通り駄々をこねていたのだったが、結局は少し事態を把握できたのか「スィマセンで…シタ」と降車、ヨタヨタ歩いて行ったが津田沼の夜をその後どう過ごしたのだろうか。

というわけでここで所定01:30から10分弱のロスに。駅南口から千葉工大先の陸橋でJR線を跨いで北口を通り過ぎるが、津田沼駅前は南口で50人、北口で軽く100人以上というタクシー待ちの列が延びており、北口の店舗もこれからもう一稼ぎといった喧騒ぶりであった。
津田沼十字路から中野木に進んでr8船橋我孫子線(船取線)をしばし北上し駿河台交差点で1人降車。東葉高速線を潜って右折、芝山団地の飯山満駅入口バス停で1人降車。高根木戸駅では降車なく、駅前交差点から少し手前路上となる北習志野駅で4人が降りた。習志野台団地で1人、船橋日大高校で2人を降ろすが、ここで最前列に座っていた女性がポーター氏に一言「私、時々乗っているんですが、こんなに混んだのは初めてでした」『いや、最近は金曜日はかなり混んでますねぇ』その女性含め4人が船橋日大駅前で降りてゆく。一部道路整備が未完成のエリアをゆっくりと進んで八千代緑が丘駅ではこの日最多の10人が降車。「高津団地はドコまで入るの?」と確認した1人を含む3人がR296との交差点手前となる高津団地入口で降りた。

平和勝田台線

ここまでが船橋新京成バスとの競合区間で、先は単独エリア。再び東葉高速を潜って北上、グリーンハイツで2人、ゆりのき台第二で1人を降ろすと八千代中央駅では2人降車。ココでポーター氏が最終確認。村上駅と村上団地入口で各1人を降ろすと、10分弱の遅れを引き摺ったまま02:30前に東葉勝田台駅到着。京成駅前ロータリーには当方の他2人が降りると、バスは直ぐに回送となる。
客待ちタクシーがなお待機する中、当方もしばし立ち尽くす…こちらも所定から10分程遅れた02:45過ぎに現れたのはちばグリーンバス京成佐倉行。新橋01:00発、津田沼01:59発で都内からは2600円(交通ICバス特付与)と平和のIC利用2160円(現金は2700円)より割高だが、さすがの老舗路線かつ津田沼乗車可能とあってか7人が降車。さすがに乗車はなく、8人を乗せて走り去っていったのだった。

  • Photo:新橋駅24時
  • 00:02 新浦安西船橋桐畑
    新橋駅24時
  • 00:20 津田沼勝田台成田
    新橋駅24時
  • 00:30 西船橋成田空港
    新橋駅24時
  • 00:40 大船鎌倉逗子
    新橋駅24時
  • 00:45 新松戸成田空港
    新橋駅24時

■新橋駅の混沌を後々まで引き摺る印象 船橋新京成バス深夜急行バス

翌週04/26(金)深夜は新橋駅銀座口にて定点観測。GW直前、暦通りでも3連休前の週末とあっていつもに増して賑やかな印象を受ける。先週は銀座場面で2人?だった西東京バス河辺行も新橋で少なくとも3人の乗車を確認してから京成のりばへ。京成系は船橋新京成バスが加わり8便が出発することに。うち成空交2便は全日運行、しかもちょうど1週間前から新松戸千葉NT系統も成田空港に延伸となっており、行先だけでも更に複雑怪奇な状況…。

出発事業者行先経由運行開始
23:32京成サンコーポ西口新浦安駅北口2008/01
00:02京成桐畑新浦安駅北口・西船橋駅北口・行田団地2008/01
00:20CGBJR成田駅西口津田沼駅・勝田台駅・JR佐倉駅2010/08
00:30成空交成田空港西船橋駅・鎌ヶ谷大仏・千葉NT中央駅・京成成田駅東口2011/07
00:45成空交成田空港松戸本町・新鎌ケ谷駅・千葉NT中央駅・京成成田駅東口2013/04
00:50船橋新京成鎌ケ谷大仏船橋駅北口・北習志野駅・八千代緑が丘駅2013/04
01:00CGB京成佐倉駅船橋駅南口・津田沼駅・勝田台駅1990/09
01:00京成千葉駅新浦安駅北口・稲毛海岸駅1989/12

ちなみにポイントだけ拾い出してみると、千葉NTへは00:30発の西船橋系統のほぼ直行便と、10分後発の新松戸系統が上野経由となるため、到着には実に1時間半の差がつくことになるが、新松戸系統の成田空港延伸で運賃改訂となり同額の2000円に(従前は500円差)。一方、JR成田駅西口へは00:20発のCGB成田便と10分後発の成空交西船橋系統で到着時間こそほぼ差がないものの、CGBは3300円、成空交は2000円と運賃で大きな差になる。船橋新京成便関連では、鎌ヶ谷大仏へは20分前の成空交西船橋系統のほうが到着で1時間以上の差となるが運賃同額、船橋駅へは10分後のCGB佐倉便も経由するが(北口と南口の差あり)、運賃は新京成1500円に対しCGB2000円ということになっている。CGB佐倉便は京成時代からの老舗系統でありその運賃体系そのままで来ているところ、やはり昨年登場の成空交西船橋系統の“ダンピング”が同系グループ内でも波紋を投げかけていることになろうか。

00:02発桐畑行は10人で出発も、のりばには10人以上の列。暫くしてレンブラントラッピングの:20発CGB成田便が入線すると、当方的にはお馴染み、先週も勝田台で見かけた添乗係員氏が声を張り上げての案内開始。キャリーバッグを手にした私服の人々がわっと列を作ったのは次便の成空交西船橋系統だが、言うことを聞かない酔客も混じっていて係員氏も大変そう。
そして一歩離れた駅寄りではその後の便の列も生成。この時点で40分以上後発となる京成佐倉に行くという女性がいるのもオドロキだが、鎌ヶ谷大仏・京成佐倉・千葉行の3列ができあがった。
しばらくポールに見入る人々にそれぞれ声掛けした後、『また後程来ますのでね、列を崩さないで下さい』と言い残して係員氏は9人が乗った成田便に添乗し有楽町まで向かう。と、入れ替わりに現れたのは:30発のKaNaCカラーの成空交西船橋系統、なんと2台口で登場し『成田空港までのお客さんは後ろのバスに』と案内が。確かに相当量延びていた列があっという間に2台に吸収されてゆく。結局、前車に約30人、後車に20人強を乗せて出発していった。

次の出発は00:40発大船鎌倉逗子行湘南京急便。やはりCGB係員氏が生成していた列は駅構内に達する勢いとなっており、京急も業務用車で係員を加えて出札するも、コレが遅々として進まない…交通系IC対応も運賃が2960~3360円の4段階となっていて、何やら現金対応に追われている様子だ。
この頃には件のCGB係員氏が戻ってきて、改めて京成系の列を再生成。各方面10人以上がゾロゾロと並ぶ。京急の状況を横目に、業務用車の後ろに:45発成空交新松戸系統を据えて乗客を誘導。行先幕は西船橋系統の黄色に対し黄緑色となっていたが、同社独特?な停車地の羅列は果たして見易いのか否か…意外にも乗車2人で出発となった。
京急便は未だ出発出来る状況になく、なんだか満席になる勢い…この後品川駅高輪口も経由するが果たして乗り切れるのか? と、結局:50発の船橋新京成便も後方誘導にて乗車扱いに。当方と20人が乗車、この日は添乗係員がいて乗車時にポケットティッシュとクリアファイルを手渡し。クリアファイルには深夜急行バスのチラシに加え“乗車記念証”が!ちなみにNo.82とあり、運行9日目ということは大体日10人前後の乗車率となるだろうか。

新京成深夜急行

信号待ち等もあり、定刻から5分弱遅れての出発。未だ京急便は乗車扱い中、もはや上大岡金沢文庫行横浜京急便の出発時刻ともなっていたがさてどうなったろうか…。こちらは01:00前に有楽町マリオン前到着、先発の成空交新松戸系統が未だ乗車扱中-というより、成田空港延伸前は有楽町始発ということで、先に決まっていた?船橋新京成便との兼ね合いなのか、他路線が区間10分差のところ成空交が15分、船橋新京成が5分という歪な時間配分となっている。早晩両便の新橋発時刻が調整されることになるやも? というわけでここでも後方にて乗車扱いし2人を加えるが、行先確認してきた待客からは「いっぱい(路線)あるんだね~」と思わず感嘆も。
その成空交便は八重洲では京成1番を使用し所要5分だが、こちらは3番ということで中央通りをぐるりと廻って所要10分、既に01:30発東京シャトル深夜便の列が延びている中から更に2人を加えた。営業所に電話連絡の間に、新橋場面で撮りそこねた外観をパチリとやらせてもらい、いよいよ出発となる。

結局遅れは10分以上に、京橋入路からの高速でも平和便ほどのアグレッシブな走りではなく淡々と進行、先週は江戸川大橋上での離合となった02:00発と思しき東京シャトル車とは新中川の先辺りですれ違った。こちらは原木IC降りということで15分程の高速走行、JR線を潜ってR14をしばし東進、西船橋駅北口先は01:40前の通過となったが、未だタクシー待ちの行列が続いていた。10分程の遅れを解消できないまま行田団地を掠めて新船橋駅入口で2人が降車。ここから船橋駅北口へは所要3分設定も、信号待ちもあったとはいえ普通に走っても無理な数字、結局所定より15分弱遅れで到着しこの日最多の5人が降車、加わったのは女性2人であった。

新京成深夜急行

駿河台では4人、新高根で2人が降車。新京成線を渡ってロータリー内に入る北習志野駅には30分近い遅延に-2人が降りたが…運賃先払い、乗車時に降車場所を確認しており、やはり眠りこけていた1人を添乗氏が起こす間に再び外観をパチリ。各停留所には平和のそれよりも小振りな案内ポールがしっかり置かれていた。船橋日大前で1人、八千代緑が丘で3人が降車、そういえば八重洲から乗った1人は「八千代中央行く?緑が丘かぁ…」と乗り込んでおり平和便に間に合わなかったのだろうか、タクシーにスイッチした様子。
ここからは単独エリア、高津団地中央は事前申告がなかったため経路ショートカットとなりもときた道をしばし戻る。この先はしばらく停留所なく、対向車もほぼ途絶えた闇夜の中を淡々と進む。白百合団地入口で1人、二和向台駅入口で2人、咲が丘一丁目で1人が降り、結局遅れを取り返すことなく30分延で終点・鎌ヶ谷大仏着、当方のほか男性2人が乗り通したのであった。


平和
千葉NT線
成空交
西船橋線
平和
勝田台線
船橋新京成
深夜バス
船橋新京成
深夜急行
CGB
佐倉線
 新橋00:3000:5001:00
※有楽町/数寄屋橋00:3000:4000:5000:5501:10
※東京八重洲00:3500:5000:5501:05||

※西船橋駅01:0501:15||||||
 新船橋駅01:10||||01:35||
※船橋駅||||||01:2201:3801:48
※津田沼駅||||01:30||||01:59
 飯山満駅入口||||01:40||01:47||
 高根木戸駅||||01:45||01:50||
※北習志野駅||||01:50||01:53||
 船橋日大前駅||||01:55||01:56||
 八千代緑が丘駅||||02:00||02:00||
 八千代中央駅||||02:10||||||
 勝田台駅||||02:20||||02:36
 馬込沢01:2001:2601:35||||
 新鎌ケ谷駅01:30||01:40||||
 鎌ヶ谷大仏||01:3101:4502:24||
【注】一部到着時間は推定 青字は途中乗車対応 ※は停留所位置が大きく異なる場合あり

改めて経路を見てみると、船取線駿河台交差点から八千代緑が丘駅までは全く同じルート、習志野台から坪井エリアにかけて一部バス停がバラけるほかはほぼ同一停留所に気持ち新京成のほうがプラスされた感じになっています。
また船橋駅経由となると平和千葉NT線やCGB佐倉線との兼ね合いもということで、ダイヤを並べてみました。鎌ヶ谷大仏経由の成空交も付けておきましたが、さすがに鎌ヶ谷大仏では差が大きいなと思いきや、その手前のエリア含め乗り通し客がいた事は少々驚きでもあったり、潜在需要はまだあるものだなと思い知らされた次第。

なお本編で船橋新京成便と京成G他社便との関係性について触れましたが、改めて平和便とを比べてみると、先ず新船橋駅入口では千葉NT線と競合するところ、船橋新京成便のほうが遅く出て運賃も安い(平和2000円(交通系IC1600円)船橋新京成1500円)、また津田沼勝田台線とは競合全停留所で運賃が安く設定されている(唯一船橋日大前駅のみ平和便交通系IC利用で同額2000円に)、なにより所定時刻では飯山満駅入口/芝山団地入口から八千代緑が丘駅まで同経路でありながら船橋新京成便がジリジリ詰めていることがお判りいただけようかと。
所定時刻と実際の状況の“乖離”について、平和千葉NT線と成空交西船橋系統の競合時リポートでも指摘しましたが、今回については平和が比較的素直な設定のところ、船橋新京成がちと盛り過ぎている印象を受けます。新橋での遅延を引き摺る上に所定設定から遅延が増幅するように見えてしまうのは如何なものかと…。

他方、評価というか注目すべきは、平和が他路線で中止している途中駅乗車扱を取り入れた点でしょうか。船橋駅についてはCGBとのバッティングも生じるとはいえ、やはり手堅い需要が感じられます。一方で乗車はもう少しいても、とも感じられましたが、当面は地道な知名度向上ですかね。この日も船橋駅北口のタクシーのりばにはそれなりな行列ができていた様子、方向的に深夜急行バスよりも深夜早朝バスの経路のほうが合いそうな感じもしますがどうでしょう。ゆくゆくは船橋駅経由で金杉台・三咲・鎌ヶ谷大仏方面と、都心から花輪IC利用の直行で八千代方面の2系統化なんてのも…? とすると、平和交通はさすが巧みな路線設定をしてきているなと改めて感じさせられるのですがねぇ。

***
2グループがしのぎを削る成田空港LCBでは、当初ポーターサービスのコストが…という指摘があったものの、THEアクセス成田についても八重洲に係員を常駐させる状況に至っています。京成Gも八重洲のバス停が3か所に分散し、各方面とも旺盛な需要を持つに至って、深夜帯においてもここ数年来係員を貼り付けているのを確認していますが、新橋駅ではCGB係員にほぼ頼っている状況-挙句には船橋駅なり成田駅なり、同系とはいえ他社を薦める局面を都度目の当たりにするとなんともはやな…。
肝心のポールも同サイズのまま即続書き加えられるだけ、京成バスサイトでもCGB・成空交へのリンクこそありながら、MDB深夜便を含めた全体像をつかむことはできず、それでいて10分を置かずやってくるバスはKaNaCなり新高速カラーなりほぼ同じなりで現れれば、もはやいちげんさんには相当なハードルといっても過言ではないかと。
平和との競争の産物であるとはいえ、各方面ともそれなりな需要を持っている以上、アナウンスの仕方では波及効果も期待できるのではとも感じられるのですが、そうは甘いものではないのでしょうかね。少なくとも人的対応をサポートし得るポールなりWebサイトなりの案内強化を切に願わんばかりです。

上に戻る▲


船橋新京成深夜急行バス、到着時刻繰り下げ。

投稿者---551planning (2013/12/10(Tue) 17:36)

路線バスでは鎌ヶ谷線・豊富線での試験増発便廃止など減回の文字が並ぶ寂しいリリースですが、深夜急行バスについては運行時刻変更。当方試乗時にも所定時刻より船橋駅で15分、鎌ヶ谷大仏到着時には30分近くの遅延となっていたのですが、実態に合わせて調整された感じです。
新橋・有楽町発時刻はそのままも、東京駅八重洲口発が5分繰り下げの01:10発に。船橋駅は7分繰り下げの01:45発、北習志野駅には10分後の02:03着(1500円)、八千代緑が丘駅には18分後02:18着(2000円)、鎌ヶ谷大仏には24分後の02:45着(2000円)に。ちなみにライバルである平和交通深夜急行バス津田沼・勝田台線は八重洲00:55発、北習志野駅01:50着(IC2000円)、八千代緑が丘駅02:00着(IC2080円)となっており、八重洲5分繰り下げはこの辺りも意識したものなのかどうか…個人的には新橋有楽町間で直前発車の成空交新松戸成田便とのテレコ問題(成空交新橋00:45発有楽町01:00発、新京成新橋00:50発新橋00:55発)こそ解決して欲しかったなと思うのですが。


最新情報は【検証:】Wiki-深夜急行バス「大全」?にて
ご意見は【検証:】常設板までお気軽に!

上に戻る▲

アクセス解析

Valid XHTML 1.0 Transitional

正当なCSSです!



copyright © 1998- Unlimited Liability Company 551planning All rights reserved.

テンプレートのpondt