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羽田空港アクセスシリーズ

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羽田空港アクセスバス

〔羽田アクセスバス〕“第3の観光地路線”箱根湯本線乗り試し and more…

今夏の軽井沢&富士山線開業に続き、11/01には箱根湯本線が開業した羽田空港連絡バス。箱根エリアへは2005年に前年開業の御殿場線が仙石原・桃源台まで延伸されていますが、今回は小田原厚木道路経由による直行スタイルというのも注目点かと。
開業日は北海道に飛んでいたのでいずれ…と思っているうちに、箱根登山バスから「芦ノ湖スカイライン線12/03開業」の知らせが。箱根湯本線と御殿場・箱根線とで往復しようと考えていたのでもっけの幸い、早速組み合わせてみたのですが…。

純観光路線としてのプライドと不安 箱根湯本線(D路線)

箱根湯本線
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箱根湯本線は今夏開業の“先輩”2路線と同じ2往復での設定、ただし時刻設定に偏りがあるのは1泊ないし日帰りの往復利用を前提としているためか。まさに純観光路線としての片輸送形態というわけで、小田急箱根高速バスが横浜発着の「日帰り温泉付き乗車券」を設定するほか、終点の小田急ホテルはつはなでは高速バス新路線運行記念プラン『あったか温泉紀行』(バス運賃は別)を用意する辺りはさすが一日の長といったところ。

なお経路の小田原厚木道路は現在、路線バスの運行は富士急湘南バスの成田空港~小田原・松田線が経由するだけかと…2004/03までは小田急箱根高速バスのサブ系統として新宿~元箱根系統があったのだが、今春の計画停電問題で小田急ロマンスカーが全面運休になった際、その代替として「新宿・箱根湯本ライナー」が一時設定されたこともあり、ともすると瓢箪から駒的な事なのか、ともあれいずれは-と眠っていた路線免許が活きたということだろうか。

本来は箱根発2便で行楽帰り需要を実見したかったのだが接続的に思わしくなく、結局行1便を利用すべくTIATへ。箱根湯本線は原則予約制、当日空席がある場合には…というところだが当然ながら残席余裕、ターミナル内カウンターでクレジット払いにて乗車券を購入し乗り場へ向かおうとすると、バス乗り場への連絡通路から見える富士山の美しいこと!箱根湯本線 昨日までの荒天から一転の日本晴れ、これは芦ノ湖スカイライン線がえらく楽しみになってきた。
開業から未だ1ヶ月とあってTIATの地上係員の注目を集めるものの、現れたバスに乗り込んだのは結局当方1人のみ、国内線TもTDR行が行列となっているほかは閑散としており早速貸切状態に…まぁ横浜が本命だからと期待しつつ湾岸線を一走り、横浜駅東口では後ろの乗り場に停車中のTDR行がほぼ満員、こちらの乗り場にも行列ができていておっ、と思ったものの結局男性1人のみの乗車、行列はアクアライン方面か。

モーターショーへと思われるビッグサイト行の行列を横目にYCAT前を通って、横浜駅東口入路から首都高復帰-そういえば空港行ほかYCAT初便は信号機設置の2009/02からこの入路を利用しているが、アクアラインほか横浜駅東口発便はみなとみらい入路を使っていたような気がしたがどうだっけ。石川町JCTから狩場線へ、保土ヶ谷BPも順調で横浜駅から20分ちょいで東名入り。渋滞表示も全くなくスムーズ、富士山が大きくなってくると相模川を渡り厚木IC-と、横を東京・河口湖5号JRBK車がするりと走り抜けていった。
当方にとっては確か幼少期の遠足だか何だか以来の小田原厚木道路、東名と比べるとやはり低規格であることをまず実感させられるが、交通量の多い割になかなかな流れで…それ故か、道中で覆面パトカーによる交通取締中を3件も目撃することに。東海道新幹線としばし並走、国府津車両センターを横目にすると真正面に富士山、相模川を渡るときには上流に第一生命大井事業所と東名が望まれた-が、約10時間後にどエライめに遭うことになるとは露知らず。

小田原市街を裏手からスルーすると風祭トンネルから早川を越えて小田原西IC・箱根口ICと進みR1へ。歩道を走る小集団は箱根駅伝に向けた練習中? そんな光景を眺めつつしばし、箱根新道、旧東海道と別れると眼前に箱根湯本駅。箱根湯本線MSEが停まっていたが、ダイヤ的には臨時列車だったのかな。予想よりも順調過ぎて結局15分の早着、横浜で乗った1人が降りた。
ここから一旦山崎ICまで戻って箱根新道へ。当方が前回ドライブした際には無料化社会実験中だったが、2011/07/26から恒久無料解放され、料金所跡もすっかり取り除かれていた。ぐんぐんと坂を登り須雲川ICで降りるとその目の前が終着・ホテルはつはな前。

エントランス前で当方を降ろしたバスは、肩身狭そうに旧東海道上で1回転してホテル脇のスペースに停車。運転手氏は約3時間ほどの休憩となるが、当然ひとっ風呂…というわけにはいかないんだろうな。お疲れ様である。

■天下の険を華麗にスルー、そして絶景堪能~箱根登山バス2題

ホテルはつはなで一息入れたいところも、正直に云えばなかなかなお値段…ちょうどチェックアウトの時間でもあり、宿泊客の多くがたいそう満足そうな顔をしていたのが印象的で、いずれは泊まりに来てやると心に誓いつつ移動することに。
ホテルと箱根湯本駅間には、箱根登山バス箱根旧街道線(K路線:290円)および湯本旅館組合巡回バス(100円)と、ホテルから駅までの送り専用バスがあるが、スタッフに巡回バスの乗り場を確認すると、『駅までなら専用バスに乗って下さい』と。いや、泊まってないんでと断ったものの『いえいえいいんですよ』とのことでちゃっかり乗せて頂くことに。
箱根新道からは防音壁や樹木等で見えなかった旧街道を下ると、途中で離合困難な場所があったり散歩やハイキングの人も多く然程の距離でもないもののマイクロバスでもなかなか気を使いそうな道中。三枚橋ではなく手前で左折し町役場や湯本富士屋ホテルを仰ぎ見つつ、湯本大橋を渡って駅前ロータリー着。改めて運転手氏に礼を述べてバスを降りた。

いったん駅コンコースに向かうとえらい人混み、2009/03に橋上駅舎化されたもののR1横断デッキの整備が続いているが、コレができてもこの賑わいは変わらなさそう。ここでダイヤを確認すると、ちょうどLSEが到着してすぐに出発、入れ替わりに北千住発のMSEがやってくる-ということで三枚橋方向まで進んでパチリ。この後にはVSEがやってくるのだったが、そろそろ先に進んでおこう。

箱根湯本

湯本駅から箱根町へは登山バス箱根町線(H路線)/伊豆箱根バス箱根・関所線(Z路線)がメインだが、バス停には長蛇の列かつR1のクルマの数も格段に増えてきてパス。先程のK路線にも魅力を感じたが元箱根港止まりで乗換が必要、ここは無難に事前チェックの登山バス箱根新道線(R路線)を選択。なお伊豆箱根バスはバイパス線(P路線)があるがこちらは湯本駅非経由。
…もうお気付きだろうが、箱根エリアのバス路線には2010/06から系統記号と色分けが実施されており、高速バスも対象。先程乗った箱根湯本線でもバス前面にしっかり付けられていたがD路線、御殿場・箱根線はV路線、新宿・箱根線はW路線となっている。


箱根新道線

まずはR路線、箱根町経由元箱根港行は土休日のみの設定で時刻表上は湯本駅発3便のみ、ただし適宜臨時便が出されている様子。ちなみに元箱根港発は全日運行で11~12便の設定、一部箱根町発や小田原駅行もあるが渋滞を避けられるとのことで、後で見た箱根町で乗り残しが出る状態、係員が元箱根港の状況を伝えるように無線連絡するほどの人気振りだった。
当方が乗ったのは最終便?となる11:25発、ちょうどH路線便が出た後だったのと、乗り場の係員がやってくる人に『どちらまで行かれますか?』とすかさず確認してパッパパッパと仕分けてゆくのでさらりと席が埋まる程度での出発に。それにしても箱根フリーパス利用者が大半かと思いきや意外とフリーの人も少なくなく、行き当たりばったりで何処かに行ければ…といった感じの女子グループもあり、行き先を聞いて『あちらですね…ご案内お願いします』と伊豆箱根の係員との連携も垣間見られたりと、案内所はあるもののこうやってバス停前で係員が対応するのも観光地ならではの工夫だろう。

しばらくは先程通った道、須雲川ICを過ぎるとビューポイントでもある七曲り、ただ紅葉樹が意外と少ないのと陽射しが眩し過ぎてイマイチ堪能できず…芦ノ湖大観ICで降りると富士山がかなり大きく迫ってきた。箱根駅伝ゴールを目前に関所南交差点を曲がると“登山バスの箱根町”に到着…ちなみに伊豆箱根バスの拠点である箱根関所前までは1ブロック離れている。

箱根町

ということでR1の渋滞を避けワープしたもののあまりにあっさりと着いたため次便まで時間たっぷり…ゆっくり昼飯を頂き、海賊船乗り場やら箱根関所跡の入口やら土産物店やら箱根駅伝ミュージアムやらを冷やかしつつ時間調整-そうだ、箱根町案内所で2000枚限定の「芦ノ湖スカイライン線」開通記念乗車券を購入したのだが、0006番の刻印。5箇所で販売されているので実売枚数は不明だが、まだ2日目だし初日は天候が悪かったので。

ということでF路線、出発20分前から待っていたのだが、バス停には当方と男性1人のみ…2分前に沼津登山東海バスの三島駅行があり男性が乗車。その後ヘッドマークがついたバスが入線するも当方の他に乗車はなくそのまま発車。箱根峠までは三島行が先行することもあり、結局全区間貸切となったのだった。
車内では観光案内を交えたテープ放送が流れる。しばらくは右手の芦ノ湖がメインだが、料金所を過ぎるといよいよ富士山がドーンと。左手には太陽にきらめく駿河湾のパノラマが広がり、目線が忙しい。芦ノ湖からしばし離れるポイントでは箱根外輪山周回歩道をゆくハイカーの方が不思議そうに路線バスを眺める姿も。芦ノ湖スカイライン線スカイライン内にはバス停が設定されていないが、ハイキングと絡めるなどして設定されるのもアリではないだろうか。

出発後に思わず運転手氏に話しかけてしまい『宣伝が足らなくて…お客さんは何処でお知りに? ネットですかぁ』と返されてしまったのだが、迫り来る富士山につい、昨日はどうでしたかと聞くと、『昨日はなんにも見えなかったみたいですよ。私も(本路線乗務が)今日が初めてなんですがね、こんな富士山はめったに見られないですよ』と嬉しいことを言っていただける。そして沿線随一の展望エリアである三国峠にさしかかると、『ちょっと停めますね』とサプライズが。しっかりと富士山の威容を収めるが、運転手氏も手持ちの携帯電話でパチリとやっておられた。
湖尻峠で箱根スカイラインと別れると再び左手に芦ノ湖が。ぐんぐんと坂を下るとラストコース、r75に入ると目の前を箱根ロープウェイが走り桃源台着。途中順調だったこともあり、10分ほどの早着となった。

箱根桃源台

桃源台のターミナル内は大混雑。貸切バスがやってきて団体客が降りると海賊船乗り場へ。次便の14:50発が桃源台まで戻って来られる最終便と、団体客多数のため現時点で先着順との案内放送が繰り返し流されており、まだ40分以上あるというのに乗り場には既に行列が…その一方で14:30発箱根町行バスはというと直前で男性客5人連れが運転手氏に何やら確認するも結局乗らず。各所にポスター類が貼られ、海賊船ダイヤがオフシーズンのため昼前後で70分開く間に12:00発バスがありますよ-という案内もされているのだが、やはり開業2日目ではまだまだ厳しいか。

 
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想定外の大遅延から考える 御殿場・箱根線(V路線)

御殿場・箱根線
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冒頭で少し触れたが、2004/07に羽田対静岡県初路線として御殿場行として開業し、その1年後に箱根桃源台まで一部延伸されたのがこの路線。その際東名高速上の一部BSにも停車化されており、開業時から強気の8往復運行とあってテコ入れ策かなとも思われたのだが、その後大きな動きはなし。2008/12に京急&富士急による富士宮線が開業も近隣というわけでもないためか影響はない様子、むしろ富士宮線が4往復から今年に2往復に半減している。
となると、ちょうど桃源台延伸時に通年運行化された相鉄&富士急のレイクライナー(横浜駅西口~河口湖駅)が2010/03から御殿場駅富士山口に乗り入れるようになっているが、その影響はどうだろうか。ま、運賃同額で8往復対3往復(夏季5往復)ならそう影響はないのかもしれないが、それぞれP&Rも展開されており棲み分けが可能なのかも-こちらについては別の機会で考察してみたいなと。

当方御殿場開業時に1度乗車したことがあるも、箱根桃源台は初めて。個人的には日曜渋滞を念頭にした帰路の東名と小田原厚木道路双方の信頼性を考えてもの逆コース希望だったのだが、桃源台14:35発(TIAT17:17着)とはつはな16:20発(TIAT18:37着)を比べれば大丈夫かな、と思っていた。むしろ箱根湯本線開業に合わせこちらも原則予約制に変更されたことからひょっとして座れない可能性も?と若干気掛かりだったが、桃源台の案内所では新宿線が軒並み「混雑」の表示の一方で羽田線は「余裕」となっており一安心。箱根湯本線ともどもPASMO/Suica対応となっているものの、案内所では現金発券のみで整理券配布等の対応はない様子。ま、基本的には飛び乗りでも大丈夫かとは思うが若干のちぐはぐさを感じるような。
箱根園始発の新宿行がほぼ満席近くで14:00に出発、その反動か次便の14:30発は桃源台始発だがほとんど乗車はなかった。回送の芦ノ湖スカイライン線とともに出発してゆくと入れ替わるように羽田行の入線、フロント部に小さいながらも「空港リムジンバス」との表示が出されている。当方のほか5人が乗車してすぐの出発となる。

先発の新宿行よりも停留所が絞られていることもあってかスイスイと進行、途中で羽田を昼に出た京急車と離合したがこちらよりも多い乗りだった。すすき草原の仙石エリアを過ぎるも乗車なく、前面モニターに「カーブが続きますので、お手洗いのご使用はご遠慮下さい」の案内が出ると箱根ともお別れ。乙女トンネルを潜ると今度は富士山との再会。しばし雄大な景色を楽しむが…実はこの間、運転手氏がしきりにヒソヒソ話。無線で各所と連絡を取っているようなのだが、気を使った小声が逆に気になってしまう。御殿場・箱根線
その理由は御殿場IC目前で判明した。滞ってきたのでいつものIC前渋滞だなぁと思っていると、道路情報板に「大井松田~厚木 事故通行止め」が! 急いでi-Highwayを見ると、秦野中井IC付近で多重事故が発生し、15:00前から通行止めとなった様子。御殿場ICでは親類か親子の見送りを受けた女声が1人乗車、『既に(案内所で)聞かれていると思いますが…相当時間がかかると思いますよ』との運転手氏の第一声にも大丈夫ですとの返答だったが、見送りの子供からは「大変だねぇ」と同情されていた。
その後運転手氏は案内所の女性係員に確認、どうやら大井松田ICまで東名で進んでからR255を南下して小田原東ICから小田原厚木道路に乗るとの指示が出ている様子だが、運転手氏は不安そう。
この時点では大井松田IC出口渋滞が1kmとのことで、当方もその策が最適かと思っていたが、御殿場IC出発前に一応の案内放送はあったものの、振替等の案内はなし。乗客からも特段反応がなかったためそのまま出発となったが、当方は乗車時に羽田までと伝えており、もう1プッシュあっても良かったかなと(無論、されても乗り続けてはいるのだが)。

御殿場IC前停車中に眼前を桃源台先発の新宿行が通過、こちらは箱根ガラスの森経由便だったので何処かで追い抜いた様子だが、新宿線は御殿場駅からIC前に戻ってくる行路。ということで御殿場駅での新宿線の対応は不明だが、駅前の交差点で離合した段階ではあちらも席がそこそこ埋まっている様子が伺えた。で、駅乙女口に着くと大行列! 中にはスーツケースを手にした人もいたのですわ大盛況?かと思いきや、なんのことはない御殿場プレミアム・アウトレット行を待つ人々で乗車はなし。結局、IC周辺渋滞の影響で15分程遅れで東名入り、この時点で大井松田の渋滞は2km、25分との表示が出ていた。
足柄SAで小休止でもするかな?という淡い期待もあっさり通過、東名足柄ではキャリーバックを手にした若い女性が待つも、運転手氏の『何時に着けるかも判らない』との声掛けに乗車せず。続く東名小山ではスーツ姿の男性と老婦人が待っていたが、やはり同じ案内に乗車せず。「前の新宿行の方にも言われたんですが、横浜に着ければいいんですけどね…どうしよう。お父さんにでも迎えに来てもらおうかしら」と老婦人が少々戸惑っておられた。
ともあれ、既に乗っている身としてはもはや前進あるのみ。都夫良野トンネルもスムーズに進んだが、待ち人なき東名山北バス停の先でついに渋滞末尾に取り付いた。この時16:00前、ここから大井松田ICまで6km弱、軽く1時間は覚悟する必要があるかなと思っていた、この時は。

その後は完全に牛歩状態。前車が大型トラックとなり視界が遮られた上、比較的中央・追越車線が流れているのが余計に気に障る。実は携帯電話の残量が乏しく、日帰り故充電器等を持ち合わせていないのにコンセント付き車両であったことが逆に恨めしかったり。時間的に周囲はどんどん闇に包まれてゆくのでここはひたすら待つのみとリクライニングをめいいっぱい倒して不貞寝を決め込んだが、そう眠れるものでもなし。
結局、大井松田ICまで2kmの看板が見えたのが18時前、4km弱に2時間を要したこととなる。この時点で事故状況もだいぶ把握、「目で見るハイウェイテレホン」でその名も『重大事故通行止情報』との臨時ページが設けられており、大型バスとオートバイ、乗用車が関係する人身事故で実況見分中、御殿場・箱根線通行止解除見込み不明-とあり、大袈裟ながらも絶望的な気分にさせられていた。
東名松田バス停への側道が見えてくると、通行止めから3時間経過とあってついに周囲のクルマのモラルがプチ崩壊、それまでも路肩を走り去るヤカラはいたものの、側道にクルマがどんどん入り込んで停車…その先は自粛しておくが、トイレ付きバスで良かったなと。
ところで随分前から前方に新宿行を確認していたのだが、なんとかバス停にたどり着くとぞろぞろと乗客が降りてゆく。どうやらここで運行を打ち切る様子。精算処理等に手間取っていたのかなかなか出発せず、こちらも側道上で身動きできない状態が続き、いたたまれずにココって駅は近いんですっけ?と運転手氏に声掛け。『いや、ちょっと判らないんですけどね…そうなんですよ、このクルマは(乗客を)降ろすことができないんですよね』ということで途中降車もままならず。結局15分程して前車が発車、新宿行の行先案内の灯が消された。

そしてここから更に1時間を要し、ようやく大井松田ICへ。手前の高架橋から見えたR246も大渋滞の様子、その横を見るからにVSEと判る列車が走り去った-箱根湯本18:48発のはこね42号、新宿着は20:19だ。IC出路直前の路肩では解除を待つ数台のクルマがのんびり停車中、ICゲート横には観光バスが停められておりIC事務所でトイレタイムの様子、それぞれ大変だ。
ここで運転手氏の小声が途切れなくなってきた。どうやら迂回路の確認の様子…と、R255に入った途端に細道へV字ターン、もしかして駅の方に行ってくれるのかと思いきや、坂道をぐんぐんと登ってゆく。あ、先程インター出路で見かけた脇道だ。後で地図を確認するとr77、細々とながら路線バスも通る道、途中の高尾では二宮駅からやってきた神奈中終車便が回送準備中だった。中井PA手前で東名と別れr709に入り中村川沿いに南下、小田原市のカントリーサインに一瞬ドキッとしたが、新坂呂橋を渡り橘団地を抜けると小田原厚木道路二宮ICに到着。渋滞が懸念された下道を30分でクリアした。
ここまでくればまさしく朝来た道を戻ることに。20:30過ぎに東名復帰すると後は順調、『約5時間の遅れでの到着となりまして申し訳ございません』とのアナウンスで横浜駅東口到着となったが、一様に疲れた表情を見せた乗客も、「お疲れ様でした」と運転手氏に一言添えて降りていったのにはホッとさせられた。

当方もさすがに横浜で降りようとも思ったのだが、精算等で煩わせるのも面倒となり結局そのまま羽田まで。1人となったので再び運転手氏に声掛けし、TIAT直行でとお願いする。その後しばらくお話させて頂いたが、桃源台出発時点では事故発生は不明(事故発生は14:25頃)で、御殿場・箱根線その後先発便(桃源台14:00発便と思われる)から情報が入るも山間部ということで断片的、運転手氏も通行止を把握したのは御殿場IC手前だったそうで。
結局先発の新宿行は東名松田で全員降車措置を取り回送扱いに、ただし本来羽田線行便最終(桃源台17:35発→TIAT20:27着)の折返し担当であるTIAT22:05最便最終担当として廻されることとなった由。当便はもともと羽田で仕業終了となるそうだったが、よくトイレも行かずに我慢できますねぇと言うと、『えぇまぁ…でも後ろの便の運転手は断って行かせてもらったらしいです』との事。そりゃそうだろう。
結局TIAT着は21:30過ぎの到着。4時間以上の遅延となったが、改めて安全運転でお疲れ様、と伝えてバスを降りたのだった。

and more…のほうが長くなってしまいましたが、まず改めて今回のイレギュラー対応から整理したく。
乗客からも不満よりも謝意が伝えられたように、直面した状況下においてベストを尽くした対応だったと思いますが、やはり先発新宿行の東名松田での対応を見ると、もう一声とも云えようかと-つまりは途中降車判断等の柔軟性ですが、確かに空港連絡路線としての性格もありクローズドドア運行は当然として、片や新宿線で桃源台~御殿場ないし東名松田間の運賃表はあるわけで、差引返金対応等による別途交通機関(この場合は総じて鉄道)への誘導があっても然るべきかなと。少なくとも御殿場では駅・インター前と案内所が2か所あるわけで、現金対応も出来なくはなかったはず。また東名松田でも振替票なりなんなりでどうにかならなかったのかなぁと。御殿場・箱根線
この辺りは運転手氏も営業所に確認をしていたようですが、何はともあれ迂回運行を-と指示されていた様子。経路に戸惑っていたところに酷なのは承知ながら、御殿場場面でせめて一言『お急ぎの方はお乗換えを』と車内に声掛けするゆとりがあればもっと印象が変わったかもしれません。

ま、当方がそもそも行程組み段階から懸念したように、もともと東名・保土ヶ谷BPなど渋滞の懸念が高いルートでもある分、いざというときの対応が明確であれば信頼性もより高まるのかなと。その意味で2路線が集まる最寄駅まで1km強という東名松田バス停はなかなか良い位置にあるともいえそうな気が。いっそここを乗降フリーポイントとするのも一考かなとも。そうすれば東名ハイウェイバスや現在は非停車ながらレイクライナーや東京河口湖線などとの乗継も…とは先走り過ぎですかね。

話を戻して、建前上自己責任となるのは重々承知、高速道路上で事故渋滞に直面!といった場合には諦めもつきましょうが、今回のようにもしかしたら別な対応が可能だったような場合など、羽田連絡バスの特に長距離路線での「現実的な」イレギュラー対応がどのようになっているのかも改めて気になったのでした。

 

さて箱根湯本線ですが、純観光路線故に今後の展開は不透明な気が。例えば小田原駅等の経由や平塚TB・小田原TBといったところへのバス停設置なんてのも夢想したりするものの、特に後者は費用対効果に見合いそうもなく…余談ながら箱根口ICのちょい先にバス停があれば、風祭(鈴廣本店他)に歩けなくはないかな、なんて思ったり。路線バス箱根新道線の混み具合を見ると、箱根町・元箱根港方面へのシーズン延長なんてのもアリではないでしょうか。
その意味では、まさしく当方が廻ったような回遊性のある企画チケットがあれば面白いかなと。ゾーンで見れば箱根フリーパス1択なのかもしれませんが、横浜のみならず羽田発着でも東京城南エリアへの訴求力はそれなりにあるのではと考えますが…どうでしょうかね。むしろそれくらいしないとちと苦しいような気がします。

富士山

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