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  • photo:新浦安ルート
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    車内でお出迎え
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    箱崎事故渋滞
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    雨の秋葉原駅
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    新木場手前で京葉線を潜る
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    海霧で幻想的な葛西JCT
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    P&Fホテルは路上発着
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    ダイレクト深夜1便
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    深夜急行1便
  • photo:千葉北ルート
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    昼過ぎ東京駅着便
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    長沼原町“終点”
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    東京駅発終車状況
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    草野車庫でP&R
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    「塩見駅」は…
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    バス特対象をアピール
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    やはり湾岸ルートが速いのか
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    到着時にこれは嬉しい
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    寝静まるTCAT
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    湾岸習志野ICで下りる
都市圏近距離直行バス

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構想40年!京成のチャレンジ「マイタウン・ダイレクトバス」

今年に入り、京成バスの動きが活発になっています。高速バス路線でのPASMO/Suica対応の推進、君津・木更津~成田空港線や東京駅~大網・茂原・白子線の開設もそうですが、なんといっても注目は、自ら『新しい輸送形態へのチャレンジ』と謳う「マイタウン・ダイレクトバス」2路線開設でしょう。
JRバス関東「三吉松線」を中心に都市圏近距離高速バス路線のビジネスチャンスに注目してきた【検証:】としては、2月末の日経報道以後動向を気にかけておりました。BBS道路板へ新浦安地区線乗車記の投稿を頂いておりましたが、当方自身はなかなか乗車機会を得られずにいたところ、ようやく今回2路線を多角的?にチェックしてきました。果たして京成のチャレンジや如何に…。

第1弾:新浦安ルート

3月末に開業した新浦安ルートは、京成と東京ベイシティ交通(TBCK)の共同運行で、いきなりの約20往復には驚きました。実は同路線のパイロット版というべき「深夜急行バス」拡充(2008/01~)に注目していたものの、少ないながら見てきた限りにおいては厳しいかなと思われていたもので…後述しますが更にそれ以前からの「期待と現実」もあっただけに、ついにキタかという印象を受けたものです。
一定の堅い需要が見込めるであろうTDRを念頭に、午前と午後でルートを分ける芸当がまず注目ですが、駅によらない直結スタイルこそ「マイタウン・ダイレクト」の所以。成長著しい新浦安ベイエリアのニーズをどれだけ掴めるかが勝敗ラインと考えます。
なお、秋葉原発着というのも目新しいところ、まぁこれは東京側発着地の“難”といえばそこまでで、千葉北ルートも潮見車庫発着となっているわけですが、深夜急行バスを含め、東京側のバリエーションは今後の展開においてもひとつポイントとなろうかと思います。
それらを踏まえつつ、都合1往復半の実見をば…。

mdb

■TDL17:05→17:50秋葉原駅

水曜日の夕方、舞浜駅。今にも泣き出しそうな曇天のためか、帰り客が目立つ中、ボン・ヴォヤージュを冷やかしつつTDLバスターミナルへ。東京駅・秋葉原行は駅とのゲートウェイの下部、1番のりば。
茨城方面路線と、近年相次いで開設された、たまプラーザ線、蒲田・川崎線、それに今年4月に開設された小江戸川越線との共用で、丁度17時・18時台にまず出発が集中しており、17:00から5分間隔で川崎、秋葉原、たまプラーザ行が出発。18時台には秋葉原行2本と日立・いわき、川越、たまプラーザ行の計5本が、19時台は20分の間にたまプラーザ、鹿島、川崎、秋葉原行の4本が出発する。ここからも判る通り、東京駅・秋葉原線の設定の多さが目立つ。

出発20分前に到着したのだが、正直その時点では貸切状態の可能性も?と思っていたところ、あれよの間に家族連れや妙齢の女性連れ客などが集結! すると羽田空港のポーターなどで御馴染みのHTS(羽田タートルサービス)ジャンパーを着た男性職員がやってきて、乗客の整理を行う。
まず京急車が入線し、川崎行には5人が乗車。続いて秋葉原行京成車が到着。TDSで乗車と思しき2人が先客、当方含め8人が乗り込むと出発。なお、その時点でたまプラーザ行を待っていたのは4人…まさか秋葉原行が最多乗客とは思いもよらない結果に。

バスは舞浜駅周辺をくるりと廻り、舞浜ランプから首都高へ。湾岸線はさすがの交通量も流れており、深川線もスムーズに進行…と、やはり箱崎JCT手前で詰まり気味に。と、合流後の右カーブ内側で2台が関連する衝突事故が発生していた。既にパトカーとパトロールカーが到着していたが、事故自体は軽微な様子。雨の降り始めのスリップだろうか。
江戸橋JCTを降り、丁度乗車扱い中の白子行京成車の横を抜け、東京駅前を左折すると、銚子方面への利用者で大混雑の八重洲口乗場に到着。ここで当方以外の9人が降車。最後は雨降る昭和通りを通って秋葉原駅へ。丁度高崎・前橋行NCB車がカラで出発していった。

■秋葉原駅21:00→21:50パームアンドファウンテンホテル

月曜日の夜、秋葉原駅東口交通広場。ヨドバシカメラが未だ喧しい中、雨に追われるように帰路を急ぐ人が駅へ向かっている中、ぽつんと京成車が佇んでいた。それにしてもここから葛西・浦安へのバスが並び立つ日が来るとは…片や路線、片や高速。対比も面白い。

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さて、発車15分前に当方がまず乗り込んだ後、ドラムバックを抱えた男性が乗車。やはりこんなものかと思っていたら、出発間際に相次いで帰宅然の2人が乗車し、4人での出発に。昭和通り、永代通りを経由し10分後には東京駅前へ。かなりの乗客を飲み込んだ成東行シーサイドライナー出発後に入線、並んでいた15人が乗車後、ぱらぱらと乗車が続き、結局23人が乗車。早くも帰宅の足になっていることが実感された。なお男女比は7:3程か。

宝町ランプから首都高に入り、9号線から湾岸線へ。新木場まで10分程度とは、帰宅の足として早く感じられるのではないだろうか。湾岸線はさすがの交通量、この日は海風が霧雨を運び、幻想的な雰囲気に…と、葛西ランプを降り、そのまま環七立体を進んでR357を進む。丁度無線でも入っていたが、湾岸線舞浜大橋付近で工事車線規制があり、それを避けた様子。さほど滞っているようではなかったものの、賢明な判断か。

その後浦安ランプの先の立体を右折し、リブレ京成でまず5人が下車。深夜急行はその後若潮通りを進んだが、そのまま直進し、鉄鋼通りと住宅街の境目をずんずん進む。なるほど、ここまで来ると、新浦安駅からは自転車通勤でもそこそこあるエリア。プラウド新浦安前の高洲7丁目で3人、潮音の街北で6人が降車。境川を越え、海園の街で1人、明海4丁目で3人が降車。ここで終車1本前のTBCK便と離合、さすがに乗車はゼロの様子。イトーヨーカドー新浦安店を左手に見て右折すれば、新浦安駅から続くシンボルロードへ。ベイモールで3人、ベイパークで5人が降車し、当方だけを乗せて終点のパームアンドファウンテンホテルに到着。霧雨が吹き抜ける中、続々とTDRからの送迎バスがやってくる幻想的な雰囲気だった。なお、送迎バスと異なり、ホテル内までは入らず、取付道路上での乗降であった。

■海園の街22:16→22:57東京駅

そのまま最終便で折り返し。時間があるのでもときた道をしばし歩き、海園の街から乗車。予想通り当方のみ…しかし、前回のTDLからの乗りからして、閉園後もそこそこあるかとの興味が募る。鉄鋼通りを横目にしてから、今度は若潮通りを進み送迎バスと多数離合しつつ、そのままTDSへ。横浜行最終京急車には十数人の乗車を認めるも、こちらはなし。横浜行は10分間隔の雁行で、TDLへの途中にも前便と離合したが、そちらも窓側が埋まる乗りで、月曜ながらの集客力を改めて実感する。そしてTDL、各ホテル方面バスがごった返す中、こちらは…というと、カップル1組のみと拍子抜けだった。さすがに月曜、閉園から30分後ということを考慮すれば乗っただけでもという気がする。
先程よりも若干霧が晴れた湾岸線を進み、9号線から箱崎も難なくスルー。東京駅には定刻よりも若干の早着、バスはカップルを乗せて秋葉原へと走り去っていった。

mdb

■東京駅23:30-00:20

新浦安線のもうひとつの注目は深夜帯。冒頭でも触れたように、昨年冬から新橋発の「深夜急行バス」が2便新設されていたのだが、今回マイタウン・ダイレクトバスの深夜便として有楽町発が2便設定され、浦安方面への深夜急行バスは計4便(さらに従前からの千葉方面行便が1便)となり、それが1時間内に立て続けに走るのである。

今回は東京駅場面のウォッチ。23:30過ぎに乗り場につくと、既に男性5人ほどが列を作っており、TBCK車入線時までに更に伸びて12人に。ちなみにフロントガラスには「TDR」の表示が掲げられており、羽田空港便の帰り運用かな? こちらがダイレクトバス深夜1便、有楽町で3人が乗車していた。出発直前に2人が駆け込み、合計17人での出発、うち女性は1人。
別の乗り場から出る君津行アクアスターを見送って再び戻ると、23:50発は新橋からの深夜急行1便、こちらは新浦安駅北口経由サンコーポ西口止めと停留所が異なっているのだが、それもあるのか5人が乗車していたものの、東京駅での乗車はなし。ただし乗り場には10人近くがなお待っている。
時刻は変わって火曜日00:00発のダイレクトバス深夜2便、乗車は1人も、列の中からぱらぱらと6人が、そして駆け込みで2人が乗車し9人で出発。うち女性1人。
列を作っていた多数は大網&五井行の平和交通便に乗車し、寂しくなった乗り場は深夜急行2便を待つばかり…そして到着した京成車には3人が乗っていたものの、ここで乗り込んだのはゼロであった。

新浦安地区は、丁度良い具合に駅から距離のあるエリアをこまめに廻っており、早速帰宅の足を中心にニーズを掴んでいることを実感。状況次第では定期券発売も視野に入ってくるのではとも思われました。個人的には2000年に開業したTDR~新宿線(京成・JRBK)にこの可能性を探っていたこともあり、条件次第では増発的拡充の可能性すら出てきたのではないかとも考えます。
一方、それでも日中帯が苦しいのでは…と思っていたところ、夕方のTDR需要が“なくもなさそう”と感じられたのがある意味驚きでした。丁度川崎、たまプラと3便連続の発車時間帯でしたが、どの便にもベビーカーでの乗車ががあったことからも、子供連れや土産を抱える場合には、舞浜駅に加え東京駅の通路はかなりの障壁であることは言を待たないところ。知名度がアップすれば思わぬニッチ獲得にもつながる可能性があろうかと思われます。
なお、深夜帯はもう少し見直しが必要というか、統合で対応可能かとは思いますが、深夜急行便の通る新浦安駅エリアをどのようにカバーするかでしょうか。
 

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第2弾:千葉北ルート

ラッシュ時混雑・乗り換えなし。 ゆったり座れる・ぐっすり眠れる。
なのに、料金・時間はほぼ同じ。 そんな通勤手段、できました。

チラシでも謳うように、第2弾・千葉北ルートはマイタウン・ダイレクトバスの真骨頂ともいうべき路線。京成単独で12往復、長沼営業所(草野車庫)担当で、終点は「長沼原町」と、失礼ながら地元の方しか通じないかと…いやそこが「マイタウン・ダイレクト」。そのほか東関道千葉北IC付近に停留所を5か所設置、もう少しこまめに停まるのかなとも思っていたのですが、草野車庫でP&Rも実施するためか、ある程度絞り込まれています。
ダイヤも早朝・夜間特化型ではなく、終日それなりな間隔で設定されていますが、せめて東京駅場面はある程度時間を揃えたほうが覚えやすいのでは、という印象。深夜急行を、とまでは言わないものの、終車も23:18発とこれまた中途半端な印象が。裏を返せば、探り探りの感が強く出ているというところでしょうか。
mdb 何はともあれ、土地勘がある程度しかないだけに、どんなところなのかを楽しみにしつつ、いざ実見へ。ちょいと捻りを加えてみたのですが…。

■東京駅13:30→14:27長沼原町

水曜日の昼下がり、東京駅前は丁度ビジネスマンが昼食を終え社に戻る時間帯とあって雑然とした雰囲気。05/20に運行開始した千葉北線は新設停留所で、外堀通りをやや北方に進んだ鉄鋼ビルの向かい辺り。バス停には庇もなく、やや判り辛いところとも思われる。丁度バス停前の居酒屋楽市を目印にと京成も謳っているが、個人的にも何度か利用したことのある馴染みの居酒屋だったりする。

出発20分前に当方到着、すると丁度長沼原町12:20発便が10分ほどの早着。男女5人が降車したが、用務および出張でという感じの比較的ラフな姿の男性が目立った。
さて、乗車便は5分前に入線。潮見駅始発だが、当然?ながら先客はなし。そして当方の予想通り、貸切状態での出発となった。出発直前に新浦安方面行TBCK車が横を走り抜けていったが、乗車動向は確認できず。
鹿島セントラルホテル行関鉄車を追う形で宝町ランプから首都高入り、箱崎もするりと抜けて深川線へ。あっという間に湾岸線に入る。20分も掛からずに江戸川を渡り、工事の進む高谷JCTを過ぎれば東関道。羽田行きや成田からの高速バスとすれ違う中、海浜幕張付近で小湊車と離合。白子12:40の便だろうか? 乗客は数人程度といったところ。

宮城野JCTを越えると千葉北IC、混み合うR16に入りかけたところで左折、千葉北清掃工場を廻りこむ様に細道を進み、犢橋(こてはし)交差点を左折し県道69号線を進んで東関道を潜ると、こんどは長沼立体交差点を右折しR16を南方面へ、ダイエーなどが入る大型SCであるワンズモールを中心にロードサイド店が軒を連ねるエリアを進む。途中の草野車庫にはP&R(駐車場15台、駐輪場)も設置されており、大看板が出ていた。
スポーツセンターの森が迫り、遠くに千葉都市モノレールの桁が見えたところで、V字に左折。しばらく進むとマンションも増えてきて、ヴィルフォーレ稲毛を通過。中規模モールのフレスポ稲毛から更に進むと、所定より10分以上早着にて長沼原町終点となったが、すぐ横は住友建機千葉工場が広がっており、なんとも中途半端なところとの印象が…。

■東京駅23:18

月曜夜、新浦安から戻ってきたその足で、最終便出発風景を実見すべく千葉北ルートのバス停へ。居酒屋は既に灯が落ちており、何故かバス停も電気が入っておらず、1ブロック先のコンビニの灯りが目立つ。
出発10分前には女性1人が所在無げに待っていたが、順次乗客が集まる。コンビニに立ち寄る人も少なくない。バス到着が遅いなと思っていたら、結局2分前に入線。カラでの到着はいわずもがな。列を作った14人が乗り込み、発車間際に1人が乗り込んで出発となった。男女比は半々。

■長沼原町05:55→07:00東京駅

火曜日早朝、ギリギリまで持ちこたえていたものの、ついに雨が落ちてきた千葉市稲毛区。職質こそされなかったものの、巡回中のパトカーから不審な眼を感じつつ、草野車庫からR16をとぼとぼと徒歩で南下し、V字に辿って長沼原町へ。6時前とあって住宅街も至って静か。

幕張駅行を待つ人々11人が乗り込んだ

しばしバス停で佇んでいると、用務然の男性1人が加わって、始発バスが到着。やはりさすがに始発便は少ないかなと思いつつ出発すると、隣のヴィルフォーレ稲毛バス停にはまさしく黒山の人だかり!つい20分ほど前に通った際には誰もいなかったのに、さすがに始発直前に集まったようで…ここで11人が乗車。なおも残る20人以上は、直後にやってくる稲毛駅行路線バスを待ちながらも、東京行バスに興味津々の様子も。
その後、ワンズモールと草野車庫で各2人が乗車。いっぽう、花見川消防署前といきいきプラザ入口では乗車なし。交通量が次第に増えてきたR16を掠めて東関道入り、取付部には京葉道路と湾岸線経由の所要時間比較もあり、やはり湾岸線経由のほうが速い。

バス前部のモニターでは、運行ルートやPASMO使用でおトクなこと、各種ニュース等の文字放送などが適宜流されていた…が、「塩見駅」となっていたのは御愛嬌としておこうか。車内では眼を閉じてしばらくの惰眠を、という人が過半。かくいう当方もなんとか踏ん張り?ながら前を見つめる。幕張、千鳥町と進めば格段に交通量も増えるが、まだ滞るほどにはならず。都内に入り、新木場で一旦詰まる感じになったものの、巧みなハンドル捌きで9号線へのルートを辿った。

結局所定通りに東京駅着、16人全員が降車、その殆どが東京駅・八重洲地下街方面へと向かっていった。

こまめに廻っている印象も、高速タイプのバスにはしんどいルート取りとも感じました。草野車庫ではP&Rを実施していますが、R16沿いかつショッピングセンター至近という利便性、自社施設であることを差し引いても、いきいきプラザ付近に大規模駐車場を設置して大々的にやるという手もあるかなとも。気が早いかなという気もしなくはないですが、IC付近の“細道”での取り回しが、渋滞状況含め聊か気になりました。
京葉道路との二重系により高速ルートの信頼性があること、当方も日中ながら使いましたが、JR稲毛駅までの路線バスの時間ロスとの天秤では、かなり有望であることは間違いないかと。バス特も付くICカード割引などの考慮を踏まえつつ、当面はホームライナー的需要狙いかもしれませんが、定期券設定も早晩…という気がします。ただしそれにはやはり覚えやすい時刻設定への収斂を強く期待します。
 

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番外編:平和交通 深夜急行バス四街道線

千葉北ルートの朝便を実見するため、平和交通の深夜急行バス四街道線を穴川十字路まで利用。その後徒歩移動でR16を北に、スポーツセンター駅前のガストで休憩待機。ちと飽きたので更に先にあるマクドナルドに向かいがてら、払暁の草野車庫を見に行って、先程のパトカー云々の話につながります。
平和交通は1990年代からこのエリアに深夜急行バスを走らせており、2001年からは受託する城西国際大学通学バスの送り込み回送を営業化した早朝特急バスを運行。京成バスとは因縁を通り越した恩讐の関係?にあり、2月の報道先行段階ではどのように絡むのか気になっていたのですが、とりあえず現段階では蓋を開ければエリア棲み分けはできている状況。ただ、今後の展開が注目されるところでもあります。

■数寄屋橋00:40→01:55穴川十字路

新浦安線を中心とした八重洲口深夜便ウォッチも00:20発神奈中平塚行で御仕舞とし、外堀通りを数寄屋橋へと移動。出発時間10分前に到着すると既にバスは入線済、早速乗車すると、平和交通深夜バスの特徴でもある、添乗係員から行き先を聞かれ運賃を支払う。PASMO利用だと2割引というサービスは、自社発行のタウンバスカード時代から。バス特はつかないにせよ、割引継続は嬉しい話…ただし、バス車内でのチャージは不可なので、利用時には注意を。

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車内には既に男性2人が乗車。座席を倒して既に睡眠モード。男性2人に送られてきた女性が乗車、旧友と飲んでの帰りの様子で「千葉駅に行きたい」と。係員が稲毛駅なら寄るがと言うとそれでいいとのこと。携帯電話で家人に電話し迎えを依頼していた。その後男性1人が乗車し出発、八重洲口で男女1人ずつが加わる。出発直前に男性が「浦安に行く?」と尋ねてきたものの、添乗係員が行かない旨返答。既に深夜急行は終わっており、そのまま立ち去っていったがどうしたろうか。
個人的に注目の兜町バス停は、この日乗車なし。さてどこから首都高に入るのかと思いきや、そういえばの箱崎からで、思いがけず眠りについたTCATを横目にロータリーを廻りこんで9号線へ。深夜帯とあって巡航速度も高く湾岸線へと進めば、先程の霧もだいぶ晴れていた。
ところで、添乗係員氏は、数寄屋橋出発時と首都高入り前に本社に携帯で連絡。乗車人員と、「新検見川乗継はなしです」と報告。実は新検見川駅で平和交通本社方面への接続バスを運行しているのだが、乗場には書かれているものの、何故か自社サイト等には掲載なし。裏技、なのだろうか…。

深夜でも交通量の多い湾岸線から東関道へ。湾岸習志野ICを下り、R357をしばし進んで側道に左折、その後くねくねと進み、コロンブスシティバス停へ。今年4月に幕張ベイタウン内含め、この後こまめに留まるルートに変更されたばかり。市町村アカデミー、放送大学を横目にするも降車の動きはなし。京葉線を潜り、幕張ベイタウン内に入ると一転、セントラルタワーで男性1人、海浜打瀬小学校で男性2人、グランアクシブで男性1人と降車が続いた。
京葉線を再び潜った後、検見川を渡り検見川浜駅前から新検見川駅へ北上。更にぐんぐんと奥へと進み、突き当りを右折して県道72号線をしばし。おもむろに右折すると、にれの木台団地内へ入り、にれの木台入口で男性1人降車。その後西小中台団地内をくねくねと進み、東関道を潜った後しばしその側道へ。稲毛スカイマンションで女性1人が降車、坂を下りれば稲毛駅前に到着。千葉駅に行きたいとしていた女性1人が降車し、しばらくしてやってきた迎えの車に乗っていった。

さて、稲毛駅では時間調整。東京駅時点での乗車客のうち残るは当方のみも、ここで男性2人が乗車。平和交通深夜バスのうち、四街道線(全停留所)と外房大網線(一部停留所)は途中乗車が可能となっており、稲毛駅では緩行線千葉行最終到着から30分ほどで乗り継ぐことが可能。新検見川からの深夜バス的役割も担っていることになる。
稲毛出発後、再び添乗係員が電話連絡。この日はいなかったものの、酔客などの乗り過ごし防止等を担当するなど、細やかなサービスであると感じた。当方も稲毛到着時に確認があり、程なくして穴川十字路で降車。走り去るバスを見送ったのだった。

従前から深夜バスとしては意欲的な展開をしてきた平和交通、実見でもその“実力”を垣間見ることが出来たかと。ただし、何分毎日1本のニッチ便であるが故、広く知られているかといえば難があるとともに、例えば新検見川接続バスのように、その実力が未知数になってはいないかというところも感じられました。
そうはいっても、ノウハウはかなり溜まっているはず。京成のマイタウン・ダイレクトバス攻勢にどのような動きを見せるかが、まずは注目されます。
 

とりあえずの実見ではあるものの、「構想40年」!というだけあってマイタウン・ダイレクトバス、なかなか考えられた設定になっていました。個人的には最初から総花的にせずとも、通勤特化型等に絞り込んだ展開でもアリなのではとも思うのですが、日中もダイレクトニーズを狙うということでしょう。
実際、北千葉ルート試乗後にヴィルフォーレ稲毛から稲毛駅まで路線バスでの移動に20分以上掛かりました。ここから東京駅まで総武線快速でも40分程。乗換時間などを考えると、バスのほうが速い可能性があります。勿論、高速道路上のほか千葉北IC周辺の渋滞も気になるなど、「バスは時間が読めない」印象があるものの、千葉北ルートでは京葉道路と2本選択できることなど、ある程度の担保を考えれば、高速バスも積極的に選択される可能性はありそうです。

そうなると、個人的には「三吉松線の“失敗”」が気になるところですが、やはり首都高三郷線の信頼感がイマイチであったことに尽きようかと。そこから考えるに、当面は東関道(&京葉道)ベースでの路線展開が企図されることになるやも知れませんが、そうなるとJRはもちろん、京成グループの鉄道路線がライバルになる可能性も出てくるだけに、なかなか「次なる展開」は見出しにくいのかなとも思われます。
mdb また、これはマイタウン・ダイレクトバスだけの問題ではないものの、東京都心側での着地をどうするかが大きな課題になろうかと。つまるところ新宿にどのようにアプローチするか、に尽きるのですが、この点JRBKと共同運行しているTDR線を足掛かりに、2015年完成予定とされる新宿駅新南口交通ターミナルに入り込めるかがひとつの焦点と考えます。それができれば、幕張新都心からの直結ルートなども夢ではなくなるのですが…このあたりはJRBKとの絡みもありつつ、推論するには先走りすぎですかね。

気がかりなのは、高速道路が今後どのようになるかと。今度の総選挙で政権交代、ともなれば、民主党は高速道路無料化を標榜しているだけに、渋滞慢性化による定時運行確保難ともなれば、ビジネスモデルそのものが問われることになるだけに、なんとも…というところでしょう。
なにはともあれ、まずは運行安定化および細やかなニーズ対応に期待したいところです。

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半年目前に動きが

投稿者---551planning (2009/09/18(Fri) 12:37)

「マイタウン・ダイレクトバス」に動きがありました…率直に言って梃入れの感が強く、まだまだ収益ベースまでには、という印象を受けてしまいます。

新浦安線は09/16にダイヤ改正を実施。サイトでは『運行本数の増便』とも謳っていますが、現実的には休日を中心に減便対応となっています。
  新浦安発 21 → 平20/休11
  新浦安行 19+深夜2+「深急3」 →平16+深夜2+「深急3」/休10+深夜1
より具体的には、サイトでは
  『平日朝7時台1本→3本』
  『平日夕方16時台から毎時運行』
  『平日夕方16時台・17時台に東京ディズニーシー始発便設定』
としていますが、朝晩も等間隔化というわけでもなく、掴みどころがない感じ。
細かく見てしまえば、朝時は順当とはいえ東京駅止めが増えましたし、夕方16時台以降毎時運行もたまたま17時台の運行がなかっただけ。
TDS始発便にしても、単純に新浦安エリアの運行を取り止めただけで、経由便は平日ベースこそ10便から9便と1便減に留まっているものの、最終便は1時間繰り上げられ、閉園時間前になってしまいました。
そもそも、休日の大幅減について言及がないのはなんともはやな印象を受けます…どうも新宿-TDR便と同じニオイがしてしまいますね。

意外なのは深夜便設定がそのままであったこと。回送兼務というところで整理する必要はないということかとも思いますが、エリア配慮は重々承知も、だったら葛西方面を試してみてもバチはあたらない…とも。

***
一方千葉北線改め「ちばきたライナー」、ダイヤ改正こそないものの、09/19に萩台入口停留所が増設され、あやめ台団地方面アプローチ強化が図られました。
「ちばきたライナー」なる愛称は、沿線の犢橋小学校児童にアンケートでも取ったのか選定されたもので、『この地区を総称する名前で路線名にも入っている「千葉北」を親しみやすくひらがなで表記し、これと東京と千葉北地区をつなぐ「ライナー」を組み合わせて名付けられました』とのサイト紹介、思わずまんまやないかいとツッコミたくなってしまいます。

さて、シルバーウィーク期間中には一部便で「東京へGOキャンペーン」として現金利用時に半額の500円となる施策を実施。ちなみにGOを500と掛けているそうな…うーん、やはり知名度がいまいちということなのでしょうか。ま、一部便とは東京発便の午前、千葉北発便の午後と、より需要が落ち込むであろうところでの設定なので、そこは考えていますよとの印象も受けますが…。

ちばきたライナーダイヤ改正

投稿者---551planning (2010/02/01(Mon) 21:34)

京成バスは02/16から「マイタウン・ダイレクト」第2弾であるちばきたライナーの、停留所新設以外で初となるダイヤ改正実施を発表しました…リリースにはポジティブ表現が並びますが、第1弾の新浦安線がそうであったようにこちらも実質減便です。

 ・12往復→平日:上り10/下り10+深夜1 土休日:上り9/下り5
 ・平日深夜下り1便新設 東京八重洲24:15発
 ・土休日下り夜2便をレインボーブリッジ経由化(プチ観光気分♪@公式ママ)

目を惹くのは平日上り便の通勤指向でしょうか。これまで有効帯に3本だったところ4本化、始発も05:55発から05:20発に前倒しされ、7時台が2本となっています。平日時間帯は減らされていますが、だいたい2時間毎の運行に…ただし夕方・夜が中途半端にズレており、土休日とも微妙なずれ。ラウンド化のほうがいいのでは? あと細かいですが朝帯一部便が東京駅止になっています。運用効率化もセットになっているのかもしれませんが…装飾は?
下り便も午後中心となっていますが、やはり注目は深夜便の設定。通常1000円のところ1500円とはある意味思い切った価格設定でしょうか。ちなみに通常運賃はPASMO/Suica利用で50円引きの950円+バス特となっていますが、深夜運賃はPASMO/Suicaでもバス特ありながら1500円です。

ところで、深夜便といえば平和交通が01/18から四街道線の派生形ともいえる成田線を新設しています。銀座数寄屋橋24:20・東京八重洲24:25発で、幕張エリアを経由せずにスポーツセンター駅から四街道・佐倉・酒々井を経由し成田まで。ヴィルフォーレ稲毛と長沼原町にも停留所が設定されており、ちなみに運賃は2500円(PASMO/Suica利用で2000円・バス特なし)。京成が一矢報いた形になっているようですね。

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平和交通は「マイタウンライナー」

投稿者---551planning (2009/11/19(Thu) 00:23)

自社近隣エリアに京成バス「マイタウン・ダイレクトバス」が誕生、その動向を注目していた平和交通がやってくれました。

12/01からちはら・おゆみ&大網・土気~八重洲・銀座線を運行開始するというもの。両者とも深夜急行バスで実績があるところですが、興味深い設定になっています。
まず「ちはら・おゆみ線」は、平日東京行6便/発5便(土休日5往復)の設定で、ダイヤに変更はあるものの毎日運行。深夜急行が入る蘇我駅・五井駅には入らないなど経路が一部異なっており、端的に言って京成千原線沿線狙いです。ルート図では首都高で9号深川線と11号台場線を使い分ける様子、東京行で時間によって銀座・八重洲の経路が異なるのも興味深いところでしょうか。
「大網・土気線」は平日のみ1往復の設定。こちらも深夜急行とは一部経路が異なっている感じですが、早朝特急バスにしては大網06:00発と中途半端な印象、通勤狙いがどう出るかという感じですね。
なお、いずれもPASMO/Suica利用で10%引きとなります。

ちなみに「マイタウンライナー」は関連会社であるあすか交通が2007年3月から運行の深夜急行バス幕張・千葉→大網線で使用しているもの…そういえば気付かなかったのですが、深夜急行バスのうち外房大網線・内房五井線が09/01より品川駅港南口始発となっていました。

はてさて、どんな展開を見せることになるのでしょうか…。

平和交通「マイタウンライナー」ちはら・おゆみ線開業

投稿者---551planning (2009/12/01(Tue) 12:42)

早起きは三文の得…ならぬ、あったかいお茶と紅白饅頭を頂いてしまいました。
平和交通サイトで新路線開通式開催がリリースされていたので、眠い目をこすって出張った次第。

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とりあえず乗車記録を速報しておくと、06:25発2便は、ちはら台では当方含め2人と関係者が乗車。パークシティちはら台で3人、おゆみ野駅で1人が乗車。途中のバス停で鎌取行路線バスを待つ人々の好奇の目を集めました。
新設の大宮台ターミナル(現地看板には千葉大宮インター高速バスターミナルとあり)を経由し、07:02高速入り。穴川手前で若干滞るも、07:18には東関道に入り、浦安で詰まるも、07:48には豊洲で高速降り。
銀座数寄屋橋には08:05着で3人下車、東京駅八重洲口には08:09着で3人下車となりました。定刻延10分内なら合格点でしょう。
ちなみに3便は定刻08:55八重洲口着のところ09:09着、1人が降りて車内には関係者含め5人ほどが残り、数寄屋橋へと向かって行きました。

なお、11/19付投稿内に、『ルート図では首都高で9号深川線と11号台場線を使い分ける様子』としていましたが、速報にもある通り10号晴海線~晴海通りが正解でした。お詫びして訂正します。

レポートは少々お時間を頂いた後に…。

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マイタウン・ダイレクトバス新規2路線開設

投稿者---551planning (2010/08/27(Fri) 18:10)

かなり前より噂が出ていた「マイタウン・ダイレクトバス」新系統、ついに京成電鉄サイトにて発表されました。

ユーカリが丘線ですが、ちばグリーンバスと千葉内陸バスの運行で京成は入らず。ちばグリーンバスサイトではチラシもアップされており、ユーカリが丘線2系統と佐倉線という2路線3系統なる展開。それぞれ千葉北IC・四街道IC・佐倉ICを経由するものですが、本数は抑え気味です。
八街成東線ですが、京成とちばフラワーバスのコンビ。こちらは現時点では時刻等の詳細が判りませんが、10本前後とそこそこな本数。CFBは単独でシーサイドライナー運行実績もあるところ、車両運用等含めどうするのかが注目でしょうか。

それにしても、「東雲車庫」とは何処?まさか東北急行の場所とか…それにしても潮見が手狭になった?のも成長の証ですねぃ。

ユーカリが丘系統増便

投稿者---551planning (2010/10/13(Wed) 03:42)

開業時点で10月中旬の増便予定が案内されていたユーカリが丘系統ですが、10/18から京成参入による増便が発表されました…そういや先日訪れた宮ノ台バス停看板の、紙で隠されていたのが破られていて京成バス長沼営業所の表記が見えるようになってましたねぇ。

平日3往復・土休日は発3/行2の増便で、四街道ICルートは平日発3/行2・土休日発2/行1、千葉北ICルートは平日行1、土休日1往復の増便となりますが、佐倉系統は1往復のままです。
増発は朝晩の強化となっており、平日のユーカリが丘発では5時台~10時台まで、東京駅発は18時台~23時台まで毎時1本運行化されています。

と、この記事も実はユーカリが丘駅前のジョナサンで書き込んでいたり…増便までにリポート化できればと思っておりますので御期待下さい。


最新情報は【検証:】Wiki-京成バス「マイタウン・ダイレクトバス」展開状況
ご意見は【検証:】常設板までお気軽に!

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