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  • photo:四街道ICルート
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    千葉内陸車が入線
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    東京駅頭でこの文字は新鮮
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    2画面は千葉内陸だけかと
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    東京駅から40分程で四街道ICへ
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    メインターゲットの佐倉そめい野
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    駅は漢字の京成臼井駅
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    宅地街の中にある宮ノ台
  • photo:千葉北ルート
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    予想外のローソン臨時休業
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    角栄団地は経由するが…
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    夜明け前のユーカリが丘をゆく
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    志津手前では路線車回送と離合
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    千葉北ICから高速走行
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    箱崎順調
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    川村美術館のラッピングは印象的
  • photo:御成台ルート
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    成東車庫乗り場はまだSSL優位
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    成東駅近辺はタイトな道
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    八街駅前踏切で113系との遭遇
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    CRPは1996年から開発中
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    情報大利用は取り込めるか
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    上空をモノレールが
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    日本橋上空を越えて
都市圏近距離直行バス

トップページ企画一覧特別リポート一覧>551planningリポート2010/10

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京成マイタウン・ダイレクトバス“第2章”から見えるものは

構想40年、『新しい輸送形態へのチャレンジ』と自ら謳った京成「マイタウン・ダイレクトバス」が運行開始して1年半。先行2ルートはその後土休日減便という状況がありつつも、時折の実見レベルでは定着化の様相も伺えます。
そして今年9月、第3弾・第4弾が相次いで開設。かなり前から噂に上っていましたがいろいろと紆余曲折もあった様子、結果的には3ルート4系統というバリエーションになっています。エリア的には千葉市外縁部から先がターゲットとなり、グループのフィーダーバス路線だけでなく自社を含む鉄道路線に対しても少なからず影響を与える可能性も。その他示唆的な施策と思われるネタ?も垣間見えるなど、今後を占う意味でもまずは実見してきました。

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より大きな地図で マイタウンダイレクトバス ユーカリが丘・佐倉線/千城台・八街・成東線 を表示

第3弾:ユーカリが丘ルート/佐倉ルート

09/01に開業したこの路線は、ユーカリが丘から四街道IC/千葉北ICを経由する2系統と国立歴史民俗博物館から佐倉ICを経由する、合計2ルート3系統で構成。羽田線で実績を積んできた千葉内陸バスと、深夜急行バスの多角化を図るちばグリーンバスの共同運行に、10/18から京成バスが加わるという“2段式スタート”となりました。開業時点で10月中旬増便が予告されており、結果京成バスはハイブリッド車両を投入、また羽田国際化などの絡みによる車両運用調整等もあったものとも推測されますが、複雑なルートに加え変則的な立ち上がりは興味をそそられます。
というわけで、とりあえずは日中および朝イチの状況を確認すべく3系統に乗ってみましたが、移動時に使ってみたちばグリーンバス深夜急行便については別項にて紹介しますのでそちらも併せてご覧頂ければと。

■東京駅12:25→13:50ユーカリが丘(ユーカリが丘四街道ICルート)

まずは土曜日昼過ぎの便でユーカリが丘へ。3連休の初日にもかかわらず小雨交じりの生憎の天候に貸切状態も想定していたものの、東京駅八重洲口3番乗場にはバス到着前から数人が所在無げに待機していた。やってきた千葉内陸バス車にはラフな格好の男性2人に乳呑児を抱えた親子、キャリーバッグをなんとか車内に持ち上げた御婦人の6人が乗車。
出発前に運転手が無線交信、乗車人数を告げると、「辰巳からディズニー渋滞があるが影響は少ない」との道路状況が伝えられ、通常通り湾岸線ルートでとの確認が行われた。いつものように京橋入口から首都高入り、箱崎をすり抜け9号線から湾岸線・東関道へと進むが、それにしても京成高速車新標準色とすれ違うことが格段に増えた印象を受ける。

結果的にスムーズな走り、30分程で高速走行を終え四街道ICから一般道へ。このルート最初のポイントである千代田エリアで降車はなかったものの、もうひとつの染井野臼井エリアでは、路線バス折返場横の染井野南で御婦人が、地区センターと臼井駅南口で男性がそれぞれ降車した。
バスはその後丘陵地帯を進み東邦大佐倉病院を左手に見てユーカリが丘エリアへ。駅とは若干距離のあるユーカリが丘駅入口バス停で親子が降車し、結局終点へは当方のみで向かうこととなった。京成線を跨いでサティの裏手を廻ってから、ユーカリが丘線に寄り添いつつ進んでしばし、中学校駅に程近い宮ノ台に到着。

ローソン駐車場の一角というロケーションは今後の示唆的な雰囲気を感じるものの、P&Rの期待とは若干ズレが出てしまうかもしれない。一応雨除けの庇はあるもののベンチはなく「高速バス乗り場」と大書された看板や時刻表など各種情報はきちんと掲出されているとはいえ道路からはかなり奥まった位置でもあり、いささかアピール不足なきらいも…看板には運行3社連絡先が記載されており、この時点では京成参入が正式発表されていなかったのだが「長沼営業所」の部分の目張りが捲られていたのは御愛嬌? ただしルート表記の「湾岸自動車道」とはどうなのだろうか…。

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■国立歴史民俗博物館15:00→16:26東京駅(佐倉ルート)

宮ノ台からユーカリが丘線と京成本線を乗り継いで京成佐倉駅へ。本降りとなる中ちょうど佐倉の秋祭り、ハッピ姿の人々がびしょ濡れを意に介さず楽しそう…こちらは時間的に若干タイトになったため、急ぎ足で坂を上って歴博に向かう。さすがに見学客も少なさそう、御同輩と思しき男性が先にバス停に腰を降ろしており、2人でしばし雨音を聞く。定刻直前にちばグリーンバス車がやってきて、ぱらぱらと人の動きはあったものの結局待っていた2人乗車で出発となった。やはり発車前に乗車人数報告と道路状況確認の無線交信があり「雨なので下り坂には気をつけて」とも。mdb

『祭り開催のため迂回します』とのアナウンスで歴博交差点を左折。本来はR296成田街道を進んで市街地を進むのが、この日はR296佐倉バイパスからまっすぐJR線を跨いで、佐倉駅南口入口を経て大崎台入口からr65に入るというルートに…京成やJRへの遠慮か市街地内にバス停が設けられていない分、このルートだとパワーセンターなどだだっ広い駐車場などとの連携といった副次的効果が期待できるのではとも思ったり?
大崎台からは今夏誕生の千葉交通早朝特急バスとしばし同経路、ただしバス停は揃えられておらずこのあたりはどうなのかとも。で、佐倉IC入口を左折せずさらに直進R51をしばし南下し、坂戸交差点で鋭角ターンすれば川村記念美術館へ。
同館はDIC(旧大日本インキ)創業家の蒐集品を展示している記念館で1990年開館、京成・JR佐倉駅から無料送迎バスが運行されているが場所的には非常に中途半端であり、東京との直行バス開設は同館サイトでもしっかり紹介されているほかラッピング車の運行が行われるなど、WinWinの様子が垣間見えてくる。バスロータリー前には10人ほどが待っておりさすがと思ったものの、乗車したのは御婦人2人のみと少々期待外れ…実は雨脚が更に強まった上、途中で無線連絡が入っていたのだがR51の成田市並木町で事故があり若干滞っていた影響もあり、美術館到着時点で10分弱の遅れとなっていたため、無料送迎バス利用者が移ってくる可能性があるとも思ったのだが。

ともあれ、再びR51を戻って佐倉ICから東関道入り。かなり水飛沫が上がる路面状態となっていたが、追抜車線を中心に安定した走行で先を急ぐ。というのも、このときC2内回りで事故渋滞がかなり酷い状況との情報表示が続いており、迂回するクルマで6号線や7号線、それへと向かう9号線にも影響が出始めていたのだ。
東関道は順調だったがその後雨脚は更に強まり、湾岸線も流れているものの速度は抑え気味になっており、成田からの東空交車などと抜きつ抜かれつしながら進む。荒川河口橋からC2を見るも清新町入口付近では渋滞とはなっていなかったが、9号線は枝川出口が渋滞、更にイトーヨーカドー木場店横あたりから完全にストップする状況に。

ここで運転手氏が無線を入れ、福住降りを確認。辰巳JCTからこのクルマは一貫して右車線を進んだが、抜き差しを続けていた池袋方面行東空交車は左車線を選択、箱崎JCTの流れにもよるのか左車線がスルスルと進んでいる雰囲気で、一時は200mほど離れる展開に。その後こちらも進んでまもなく福住出口というところで、スーッと東空交車が右に転進してサッと降りていった。実はその前に成東からと思しきシーサイドライナーカラーのちばフラワー車も嵌っていて、結果論ながら無線の有り無しが進路を分けた印象を受けた。
ようやく福住で降り、隅田川大橋下部を進んでTCATを右手に見、新大橋通りから永代通りへ。茅場町の交差点で先程の東空交車に追いついた。内堀通りを進んでゆくのだろうか。こちらは呉服橋で左折し、結局30分の遅れで東京駅着、全員が降車したのだった。

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■ユーカリが丘05:20→06:30東京駅(ユーカリが丘千葉北ICルート)

水曜日早朝とはいえまだ真っ暗、霧雨が身体にまとわりつく状況の中を、始発便に乗るべくユーカリが丘駅から徒歩で宮ノ台へ。ローソンで30分ほど待機し万全の態勢?で乗り込もう-と計算して向かったものの、駐車場に据えられたおなじみの青い看板の灯は落ちており、店舗も薄く灯は入っているものの全面日除けが降ろされておりただならぬ印象…「臨時休業」の張り紙とともに入口付近の“状況”を見るに納得。報道が確認できなかったので仔細は不明ながら、前日にクルマが突っ込んだ様子でクルマは撤去されたものの営業再開にはしばらくかかる-といった感じだった。mdb
付近はマンションが立ち並ぶ閑静な住宅街、マックスバリュユーカリが丘店があるも営業時間外-思わぬ展開に30分をじっと立ち尽くして待つしかなかった。その間、何台か車が通り、中には駐車場まで入ってくるも“異変”に気付き走り去る光景も。ちらほらと散歩をする人も足を止めたり、入口を見たりする中で、じっと待っているのも少々辛かった。

そんな中で、リュックを背負った御婦人に続き、スーツ姿の男性も何人かが様子を伺いながら集まってきた。そして出発5分前にようやくバスが入線。川村記念美術館のラッピング車だ…って、当方数時間前に乗ってたのだが。結局乗車4人で宮ノ台出発、ようやく薄明かりになってきたユーカリが丘内を進むが、駅へと向かう通勤客もちらほらと見かける。平日朝2便しか経由しない駅南口では3人が乗車。

四街道ルートが曲がる交差点を直進し中志津団地に進むが、前面モニタの経路図では角栄団地と記載。いちげんさんには判り難いのでは? ショッピングセンターで1人乗車も志津駅入口はスルー。ここからr155をしばし南進、上志津原で若い女性1人が乗車。
この路線のポイントであるみ春野団地では乗車なく、R16合流後も淡々と進んで千葉北ICから東関道へ。しばしモニタに流れる案内を見つめていたが、ICカード売り込みに余念がないといった感じ。ホームライナー的利用前提であればそうなのだが、定期券発行等はまだまだ先-という感じにも見受けられる。で車内は…というと、やはり多くの人が目を閉じてしばし眠りの続きについている様子。
この日は順調で箱崎も何の問題もなく進み、若干の早着にて東京駅へ。と、横を平和交通早朝特急バスが駆けて行った。

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まず佐倉ルート、基本的にはちばグリーンバス車の車庫出入を営業化したものとは思いますが、意欲的と思われる一方であくまでお試し-ということなのでしょう。美術館・博物館へのアプローチを押すのは面白いですが、時間的にはどうなんでしょうね。川村美術館無料送迎バスは歴博および佐倉市立美術館を経由する便が各1往復運行されており、これらと絡められるような時間設定-すなわち行便の前倒し、発便の後送りをそれぞれ30~60分程度とすれば、回遊性がとも思ったり。
ただ後述しますが、川村記念美術館を経由するルート取りは難というか、“発展的解消”を考えてみたいところですね…その一方で、ちばグリーンバスの深夜急行バスや千葉交通の早朝便高速バスなどと絡めた展開をつい期待してしまったり。

さて、ユーカリが丘ルートは開業1ヶ月ながらピンポイントでニーズを掴んでいる様子が伺えたのは率直に言って予想外でした。両系統とも停留所を増やす余地があると思いますし、今後の展開が楽しみですね。
「好評につき強力増発!」と謳う10/18の京成参加による増便改正では、平日3往復・土休日は発3/行2の増となり、うち四街道ICルートの増便が目立ちます(ちなみに佐倉ルートは1往復のまま)。朝晩の強化が主眼で、平日のユーカリが丘発では5時台~10時台まで、東京駅発は18時台~23時台までそれぞれ完全パターン化こそされなかったとはいえ毎時1本運行化となったのは今後楽しみなところかと思われます。

 

第4弾:千城台・八街・成東ルート

こちらは09/16開業、京成バス・ちばフラワーバスのコンビといえは2002/03開業のシーサイドライナー(以下SSL)を彷彿とさせます。成東車庫から東金を経て千葉東金道路を進むこの路線は9往復でスタート、その後京成バスが撤退しちばフラワーバス単独となるも順調に成長。現在では倍増の18往復となり、千葉行のフラワーライナー(以下FL)とともにオリジナルデザインの専用車が投入され同社の屋台骨を支えています。
話を戻してこちらマイタウン・ダイレクトバス路線(以下MDB)はというと、東京から京葉道路貝塚ICを経て御成台車庫までは京成バスが8往復(平日)し、八街・成東まではちばフラワーバスが2.5往復という構成。共同運行というよりかは八街・成東方面はまさしくSSLの存在もある中で延長運行というスタイルは試行的側面が強いのかな、という印象を受けますが、全区間を試すにはなかなかいい時間がなく、ともかくはということで成東車庫13:50発便に乗車することにしました。

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“送り込み”に浜松町BT11:20発のSSLをチョイス。連休明けの昼前とあってか、浜松町では乗車なく東京八重洲でも母子連れなど5人乗車に留まった。都心方面への激しい渋滞を横目に湾岸線から東関道へスムーズに進み、前回の乗車では大渋滞に嵌った京葉道路区間も順調。東京駅乗車の5人は東金中心部で順次降車し、成東車庫には5分ほどの早着に。13:00発の逆方向便には男性3人が乗車して出発。
近くのモスバーガーで一息入れ、いよいよ13:50発のMDB便に乗車すべく再び車庫前へ。FLやSSLのオリジナルカラー車もまだいたものの、FLについては代替わりで京成高速車新標準色となってゆく様子。側面に小振りな花があしらわれているとはいえ、ちと残念かなと。なお、先程東金ICで離合したSSLにも新標準色の新車が入っており、MDBとの運用を考えれば展開しだいではこちらも早晩…ということになるやも知れない。

■成東車庫13:50→16:39東雲車庫

さて、13:50にはSSLも出発するのだが、直前まで入口脇の待合所には誰も現れず…結局まずSSLが乗車ゼロで出発後、奥に控えていた新車がMDB東京駅・東雲車庫行として入線、貸切状態にて出発。ちなみに成東ではともに運賃1500円だが、SSLでは未対応のPASMO/Suica利用可能で50円の割引となる。mdb
車内は前面モニタなどMDB標準仕様、モニタではSSLについても紹介されていたが、これまた標準の経路図をよく見てみると…「宮木野JCT」とはこれ何処に。

駅前からr76に入りJR総武本線沿いに西進。千葉東金道路山武成東IC付近手前までは離合にも若干苦労する細道。道路右手には田園風景が広がり、スカ色113系が駆け抜けていった。日向駅手前で右に進み宅地群の日向台を掠めるも停留所はなく、丘を降りた先の椎崎交差点を右折するとここで千葉信用金庫バス停。さんぶの森公園を左手に周り込んで山武支所バス停は交差点手前と路線バスと異なる位置。
r116をさらに北上、埴谷交差点からr22を西進。途中ちらほらと路線バス停はあるものの、まとまった集落があるわけでもないためか停留所設定はなし、総武本線の踏切を越えた八街十字路でくるりと向きを変え再び踏切を渡れば八街駅北口ロータリーへ。ちょうど京成成田駅行千葉交通バスが乗車扱中で、横に停めるも乗車はなかった。

八街市役所をちらと見たのち、線路沿いに西進。富山十字路の先で踏切を越えしばし南下、r76からr22に復帰も素直に八街十字路に戻ったほうがよかったのかなとも。その後淡々と進み佐倉市入り-と岩富町の信号機のない交差点をおもむろに左折、麻倉ゴルフ倶楽部を突っ切ると開発前も区画整理されたエリアに-ここはちばリサーチパーク、今後では工場や研究施設が進出する-予定ではあるのだが。
ということで千葉市に入り、r53から川崎交差点を右折しr66へ。隘路とまではいかないものの細道が続くなと思っていたら、左手に東京情報大学のキャンパスが見えてきて御成台エリア、いったん側道に入って左折し御成台車庫前に到着。高速車や路線車が並ぶ中、リエッセは成田空港~木更津・君津線用車両かな?MDB利用者専用駐車場には軽乗用車が1台止まっていた。
mdb 数人が待つ情報大正門バス停ではスーツ姿の男性から「千葉駅へ行きますか」と問われたものの乗車はなし。定刻からやや早くに離合した東京八重洲14:10発京成便は側面ガラスがスモークで乗車状況までは確認できず。淡々と宅地街を進み、千城台駅からはタウンライナーストリートを進む。

おやおや、全区間貸切か…と思っていたところ、小倉台駅にてようやく老紳士と淑女母子が乗車。小倉団地入口でも乗車はなく、結局乗車3人で確定した。R51を滞りなく進み、貝塚ICから京葉道路入り。東関道から湾岸線もさすがに交通量は多いもののスムーズに。ドライバーは細道でもそうであったように中央車線をキープもなかなか慎重なハンドリング、成田空港からの川越・坂戸行川越観光自動車便と新宿方面行・南大沢行東空交便が横をすり抜けてゆく。
9号深川線も淡々と進んだものの、やはり箱崎JCTの先で詰まっており抜けるのに5分ほど。日本橋道路元標表示の下にアジアハイウェイ1号線の表示がつけられていたがいつからか?
最後に若干滞ったとはいえ、それでも到着は10分ほどの早着、小倉台駅からは1時間を切っているからかなりのスピード感なのでは? 降車客が「帰りはここからだよね」「速くて便利ね!」と言いながら降りていったのが印象的だった。

さて、当然ながら当方は東雲車庫まで乗り通し。佃大橋から豊洲を抜け、都営バス深川車庫目前の交通局東雲庁舎ビル横を右折した先にその場所が。googleのストリートビューでは印刷会社の工場倉庫があったようだがすっかり整地され、京成旧標準色車と関鉄車が待機中。潮見車庫の比ではないかなりの余裕感があった。ひょっとしたらそのうち潮見車庫機能が移ってくるやもしれないかと。なお、ポツンとあるプレハブにはかぎが掛かっており、京成建設東雲作業所現場管理事務所なるテプラ貼りが。バス乗務員も隣の簡易トイレこそ使っても、プレハブ内で休憩はしていない様子に見えたのだが、さて。
ちなみに2ブロック真南には東北急行バスの東雲車庫があり、TWR東雲駅へは徒歩で10分ほど。都営バス深川車庫前や東雲都橋バス停にもさほど迷わず5分ほどでたどり着けるものと。ただし、その意味でいえば、豊洲駅に停留所を設置するのはどうだろうか。お台場方面へのアクセスが謳い易くなるような気がするのだが。

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千城台・御成台エリアの状況は朝晩を見てみないと、という気もしましたが、成東こそSSLがあるゆえあくまで出入庫の延長線上として、八街はどうでしょうか。今回も夕方1便がホームライナー的に設定されていますが、なにぶんルート取りがなぁ、という気が。無論現時点では多分に様子見ということなのでしょうが。

個人的に注目は御成台車庫でのP&R、ちばきたライナー草野車庫での設定と同じ15台分が確保されていますが、場所的に千城台エリアからの利用には戻る感じであったり、四街道エリアからも中途半端な印象を受けたのですがどうなんでしょうか。何よりも気になったのが、双方とも車庫敷地とは公道を挟んでいるのですが、草野車庫敷地は一応フェンスで仕切られるなどしていた一方、御成台車庫のそれは隣接する歩道とも全く仕切りのない空間であること。悪戯などを気にしてもとは思うものの、ある程度の目が届いているであろう安心感は欲しいような…尤もいざ何時となった場合に補償問題云々となるのも面倒でしょうし、ある程度の割り切りは必要でしょう。

 

おまけ:東京駅八重洲口深夜の状況

まとめの前に、ユーカリが丘発便乗車前夜・火曜日に見た東京駅発の深夜便状況を。
23:10発の成東行定期便最終は見逃したのだが、まず23:45発のユーカリが丘行(四街道ICルート)千葉内陸便は乗車5人。24:10発御成台車庫行は京成バス担当、何故か前面・側面車外LED表示器が真っ暗なままだったが、乗車6人で出発していった。
ちなみに“先輩”はというと、ちばきたライナーは23:35発定期便最終は7人・24:15発深夜便は6人。新浦安方面は23:38発MDB1便が12人・23:58発MDB2便が13人、別に新浦安駅までとなる深夜急行が23:50発1便で10人・24:20発2便で7人という状況、定着振りが伺えるとともに、深夜需要の強さを実感したのだった。

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ようやく幕を開けた“第2章”、実乗からまず感じるのが、両路線とも多分に試行的・実験的な部分があるのかなと。
ユーカリが丘・宮ノ台の“コンビニバス停”というスタイルは、当方が従前から思い描いてきたバス拠点のあり方のひとつが具現化されたという意味で感じ入るものがありますし、通勤やショッピングだけでなく観光という側面から双方向利用の可能性を探るのも、都市圏近距離高速バスの指向性のひとつと考えるところです。
とはいえ課題もあろうかと。素人目にも停留所設置を増やせば-と思うところもありますし、P&Rについてもいささか弱い感じが。最たる点はルート取り、個人的には思い切って“発展的解消”を提案したいなと考えます。

右図は冒頭でも出した経路図ですが、赤が佐倉ルート、青がユーカリが丘四街道ICルート、オレンジが千城台・八街・成東ルートを示します。本論でも触れましたが、赤線の下部で途切れているのが川村記念美術館、御成台車庫からもさして遠くない位置ということがお判り頂けようかと。付近の灰色は市境ライン、千葉市・四街道市・佐倉市の境であり、佐倉市をメインエリアとするちばグリーンバスによる運行ということも理解はできるのですが、御成台系統の一部を延長したほうが川村美術館だけを見れば利便性向上につながりそうな気がします。
いっぽう四街道ICルートも、ユーカリが丘に進むのもアリとはいえ、佐倉方面への展開が自然にも思えます。佐倉ICルートは、千葉交通早朝便高速バスやちばグリーンバス深夜急行成田線が通る、佐倉白銀NTや公津の杜・成田NT方面も伺えそうです。また、八街方面についても佐倉ICから文字通りダイレクトで結ぶこともできるのかなとも思われますが…。

都心側でも、東雲車庫という位置関係からして、本論でも豊洲駅停車による“お台場アクセス”たるウリを確保-としましたがもうひとつ、東雲車庫から浜松町を経由させるのもどうでしょうか。大勢は東京八重洲で足りるのは承知、また晴海通りの信頼感ともなるのでしょうが、銚子方面高速バスやシーサイドライナーなどでも日中含め一定の需要は保っている様子、回送区間が長くなるきらいはあるものの、アナウンス的には東雲なり潮見なりとぴんと来ないところよりは羽田や六本木・新宿都庁方面アクセスにも有利な浜松町を“捨てる”のは勿体ないような気がしますが…。

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テコ入れに見える“狙い”

投稿者---551planning (2011/04/01(Fri) 00:30)

東北地方太平洋沖地震の影響で各路線で運行に影響が出た京成マイタウン・ダイレクトバス(MDB)ですが、新浦安系統を除き04/01までにようやく復旧にこぎつけたようです。
ところで、昨秋開業した“第2弾”ルートを中心に動きがありました。

  • 03/16~ 千城台ルート 停留所新設・学割キャンペーン開始
  • 03/22~ 佐倉ルート 停留所新設
  • 03/29~ 潮見駅停留所閉鎖・東雲車庫移転

千城台ルートでは「小倉団地」「御成台入口」「清爽の街」の3停留所が追加。あと7月末まで中学生以上で学生証提示に約3割引となるキャンペーンも開始され(深夜便は対象外)、『千葉在住の学生の皆さまや東京情報大学に通学の皆さまは、この機会に是非マイタウン・ダイレクトバス「東京駅~千城台・八街線」をご利用ください』『千葉在住の学生さん、TOKYOをエンジョイしましょう!』と誘っています。
佐倉ルートでは「大作一丁目」「第三工業団地中央」「宮小路町」「佐倉市役所」の4停留所が追加。前2停留所は第三工業団地内に新設されるもので一部ルート変更となり、第三工業団地入口バス停も移動されています。『好評につき』との文字がチラシに入るものの1往復のままであり、『国立歴史民俗博物館~東京駅間の輸送も運行開始から7ヵ月間が経過しましたが、より便利にご利用頂けます様バス停の増設・一部経路変更を致しますので、今まで以上のご利用を従業員一同心よりお待ち申し上げております』とリリースは殊勝です。

双方から読み取れるのは、第1弾が開業1年を経たずして減便に至ったほどではないものの、集客に苦戦している様子-でしょうか。都市圏近距離高速バス成立可能性で求められる双方向需要の発掘がキャンペーンであり工業団地内経由化なのですが、なかなかに厳しいような。佐倉ルートでは市街中心部のバス停も増やされていますがそもそも1往復では…というところですし、なによりも固定客がまだ見込める川村記念美術館が震災により休館中(作品および建物の大きなダメージは免れたものの、計画停電にともなう施設への電力供給不安定を理由に)ということで、前途はなかなかというか。
今回動きのなかったユーカリが丘系統も、山万ユーカリが丘線が被災により長期運休・代行バス運行となった状況下、こちらも高速道路通行止めや燃料不足の影響を受け03/22からようやくほぼ通常運行に戻せたという感じだったようで。ちばグリーンバスは一般路線バスも燃料不足に加え“GS渋滞”により運行に大きな支障が出ており、関係者の御苦労を察するに余りあろうかと。

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より大きな地図で 潮見車庫→東雲車庫 を表示

***
さて最後の東雲車庫一本化についてMDBでは第1弾のちばきたライナーのみですが、現状を見るべく03/25に行ってきました。まずは東雲車庫へ-の前にやっぱり東北急行バス車庫に寄ってみるワケですが、入口には中国語で立入禁止の旨と共に「免税店はないよ」的な記述が。向かいを見ると、ちょいとアヤシゲな真新しいビルが建っていて、1F裏手にはインバウンド輸送のジャパン・グリーンの観光車が何台も…調べてみると建物は「グレイス・TOKYOベイ光伸」で、輸出免税店「光伸真珠」の東京支店が入っているとのこと。インバウンドの世界はよく判らないですが、それにしてもバスの車庫などが集まりやすい場所のようで。

で、京成バス東雲車庫ですが、入口横に2階建ての事務所棟ができあがっていました。ちょうど内覧会?だったのか関係者が集まっていてあまりじっくりは見られず。それでも入口の反対側のバスポールを確認、以前はごく一般的なアタマ丸型のものでしたが、しっかりとした鉄枠タイプの2台に置換えられていました。ちなみに庇などはなし…ま、実利用からしても不要とは思われるものの、1日90本近い便が出発することにもなるわけで。アクアライン路線にしてみれば潮見駅発着はTDR連絡という裏設定?もあったのではないかとも思うのですが、その辺りのフォローというか、せめて新木場なり、やっぱり豊洲での客扱いを期待するのですがね。

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さて、徒歩で潮見まで移動。先の地震では新木場エリアも液状化現象の被害が出たようですが、東雲・辰巳・潮見エリアでは顕著な被害を見ることはありませんでした。
潮見車庫はかなり御無沙汰でしたが、物流倉庫を持っていた三陽商会が2005年にアウトレットショップを開店、2009年には700室超を誇る旗艦ホテルとして位置づけられるアパホテル東京潮見駅前店が開業と、両隣が賑やかになっていました。
そんな合間の潮見車庫も、台形で5列、9台が停められるスペースに日東車3台と小湊・京成各1台がおり賑やかですが、やはり容量ギリギリということでしょう。警備員が1人常駐しており、丁度やってきた日東車がバックで車庫入れする際に安全確認していましたが、ちょうど昼休みが終わろうという頃で昼食を終え職場に戻る人々が結構歩いており、そういったところでも神経を使う場所に発展したんだなという別な感慨をつい覚えたり。

05/16ユーカリが丘系統改正

投稿者---551planning (2011/05/07(Sat) 10:34)

先の投稿時に「今回動きのなかった」としたユーカリが丘系統も増便&停留所追加です。

「バリューアップ!」との文字がチラシに踊りますが、増便は臼井・千代田(四街道IC)ルートの平日朝1便追加と小規模。ただ、それにあわせ宮ノ台発時刻を調整しているのですが、み春野(千葉北IC)ルートが微妙に時間を前倒しにいじられており、何故か土休日最終便が22:35発から22:15発と20分繰り上がっていたり。このあたり、なんとなく要員の都合上という臭いもするような…。

新停留所は「ユーカリが丘2丁目」で、地区センター駅の北側、ビッグエー付近とのこと。確かに戸建住宅が集まってはいますが、もう少し北側に追加余地があるような気もします。

ユーカリが丘系統は四街道ICルートシフトへ

投稿者---551planning (2011/10/31(Mon) 23:04)

11/16、千城台系統とユーカリが丘系統で変更が行われます。千城台系統は停留所新設(若葉貝塚)ですが、ユーカリが丘系統は増便改正です。

ユーカリが丘系統は千葉北ICルートと四街道ルートがありますが、四街道ICルートは平日ユーカリが丘発4/行3、休日発3増。いっぽう千葉北ICルートは平日発1が減便となり2往復に。
平日発便は朝1午後2、行便は午前2夕方1の増便と、通勤というよりは用務系の利用に配慮した感じでしょうか。逆方向の通学需要があるのか?千葉北ICルートははや免許維持路線的になる感じもしますが…。


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