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  • BE-TRANSSE GROUP 年表
    ※以下、3社サイト等から編集
  • 1970 西岬観光設立
  • 1974
    ・西岬観光?、幸町団地~西千葉駅間で乗合ジャンボタクシー運行開始
    ・09 平和交通設立
    ・12 団地交通設立、幸町団地乗合タクシーを貸切限定輸送小型バス化
  • 1975
    ・平和交通、西小中台団地~新検見川駅間で乗合タクシー運行開始(団地交通使用車両を転用)
  • 1978
    ・平和交通、西小中台団地乗合タクシーを貸切限定輸送小型バス化
  • 1979
    ・平和交通、若松台団地~都賀駅で乗合タクシー運行開始
  • 1992
    ・平和交通、東京→若松台間深夜急行バス運行開始
  • 1992
    ・西岬観光、城西国際大学シャトルバス運行開始
  • 1994
    ・平和交通、四街道駅発着路線で千葉内陸バスと共同運行化
  • 1997
    ・平和交通、幕張ベイタウン線を京成バスと共同運行化により海浜幕張地区進出
  • 2001
    ・09 平和交通、「早朝特急バス」運行開始
  • 2004
    ・02 平和交通、独自ICカード「タウンバスカード」発行開始
  • 2005
    ・07 平和交通、深夜急行バス外房大網線運行開始
  • 2006
    ・11 西岬観光、蘇我駅→ちはら台間深夜乗合タクシー「ナイトシャトル」運行開始(現在は休止)
    ・12 平和交通、深夜急行バス内房五井線運行開始
  • 2007
    ・03 団地交通、深夜急行バス「マイタウンライナー」運行開始
  • 2008
    ・03 3社、株式会社化 団地交通は「あすか交通」に社名変更
    ・06 3社統括本部としての「旅客事業株式会社」設立
  • 2009
    ・12 平和交通、「マイタウンライナー」昼行2路線運行開始
  • photo:マイタウンライナー1
  • BE-TRANSSE
    レッドカーペットに導かれ
  • BE-TRANSSE
    車内はオーソドックス
  • BE-TRANSSE
    液晶案内表示もいまどき
  • BE-TRANSSE
    関係者に見送られ出発
  • BE-TRANSSE
    途中停留所でも注目を浴びる
  • BE-TRANSSE
    一般道は大きな渋滞もなく
  • BE-TRANSSE
    大宮町ターミナルにも関係者待機
  • BE-TRANSSE
    大宮ICから高速入り
  • photo:マイタウンライナー2
  • BE-TRANSSE
    朝陽で情報案内板が見えない…
  • BE-TRANSSE
    「穴川渋滞」にしばしお付き合い
  • BE-TRANSSE
    やはり京葉道路は詰まっている
  • BE-TRANSSE
    東関道は順調
  • BE-TRANSSE
    羽田へ向かうTBCK車
  • BE-TRANSSE
    辰巳JCTで小湊車とお別れ
  • BE-TRANSSE
    東雲JCTから晴海線へ
  • BE-TRANSSE
    和光を仰ぎ見ればゴール

都市圏近距離直行バス

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朝陽を浴びて

BE-TRANSSE GROUPの新たなる挑戦-「マイタウンライナー」発進!

“40年間温めてきた”という京成バスグループによる都市圏近距離直行バス路線「マイタウン・ダイレクトバス」が始動した2009年も終わろうかという12月、以前より注目していた千葉県内の独立系バス会社・平和交通が動きを見せました。12/01から「マイタウンライナー」昼行2路線を開業。これまで深夜急行バスや早朝特急バスなどで培ってきた経験をどのように活かすのか-開業直後の姿を追いました。


払暁の開通式

日の出まで未だ30分ある、師走初日早朝の京成千原線ちはら台駅。初電から2本目の到着電車からは15人ほどが吐き出され、待っていた60人ほどが乗り込んだでしょうか。改札を出て、ようやく周囲の状況が判る様になってきたという薄闇の中、駅前ロータリーの一角には一種異様な光景が広がっていました…。

平和交通は自社サイトで新路線開通式開催を事前発表していたのですが、夜明け前に、しかも明かりの乏しい野天で行われようとしていたのです…眠い目をこすりながら始発電車を乗り継いでのこのこ出かけていった当方も酔狂ではありますが。集まった関係者は20人ほど、並べられたパイプ椅子にいささか身を縮こまらせながら式の開始を待っていました。

乗場にはこの路線用に用意された新車も停まっており、白地にスカイブルーのスッキリとしたカラーリング。何よりも目を惹くのは、BE-TRANSSEという聞き慣れない横文字と、「日本一“あいさつ”を大切にするバスとタクシーのグループ会社」なるロゴでしょうか。

改めて平和交通について整理しておくと、1974年に地場タクシー会社であった西岬観光を母体に設立。まず西千葉海手の幸町団地エリアで乗合タクシー輸送を手がけ軌道に乗るや、同年団地交通を立ち上げ貸切バス限定輸送に切り替え。空いた乗合タクシーを転用する形で、75年以降西小中台団地エリアを皮切りに検見川・稲毛の山手エリアで同様のモデルを開始し、こちらも78年に貸切バス限定輸送に移行。79年には現若葉区若松エリアでも乗合タクシー輸送を開始し、以後、京成バスや千葉内陸バスなどと微妙な距離感の中で規模を拡大してゆく。
小型バスからMYTOWN BUSへ 1984年には全国初の女性ドライバーを採用、そして86年には関東地区で戦後初となる、非電鉄系列会社の一般乗合事業免許取得に至り、路線拡充や車両大型化を推進。94年には四街道駅発着路線で千葉内陸バスと共同運行をスタートする一方、海浜幕張エリア単独進出を狙い、紆余曲折の末97年に京成バスと共同運行にこぎつける。黄色一色の「BAYTOWN BUS」は成長著しいエリアにインパクトを与えるものであった。
この間、西岬観光は城西国際大学シャトルバスを1992年の開校時から手がけ、94年には拠点を中央区から緑区に移転。その後千葉県内初となる介護タクシー、タクシー運転代行に進出。団地交通は京葉線開業や幸町団地住民の高齢化などから一時輸送人員が伸び悩むも、96年にスタートした稲毛海岸への無料送迎「買い物バス」を端緒に、99年には念願の一般免許取得とともに稲毛駅・千葉駅への路線再編を行うなど、住民ニーズを拾っている。
平和交通の次なるステップは東京進出。1990年には東京駅八重洲口→若松エリア間で深夜急行バスを運転開始、95年には幕張エリア・四街道エリア経由化に拡充した。96年から担当した城西国際大学シャトルバス東京線の送り込み回送を2001年9月に「早朝特急バス」として旅客化。04年には運賃20%OFFとなる「タウンバスカード」なる専用ICカードを導入。ちなみに同社はバス共通カードには対応しなかったものの、「タウンバスカード」を置き換える形で07年以後順次PASMO/Suica対応をはじめ、一般路線バスについてはバス特にも対応している。
そして05年7月の外房大網線、06年12月の内房五井線と深夜急行バスを3系統化し、単発1本ながら自社エリアを大きく飛び出す形で新たな輸送スタイルを模索することとなる。06年11月には西岬観光が蘇我駅西口→ちはら台エリアで深夜乗合タクシー「ナイトシャトル」を運行開始。 JIU直行シャトルバス 路線バス終了後の23時~25時台に約20分間隔という高頻度で運行し運賃はジャスト1000円とはなかなかツボを押さえているような、と思ったのだが、08年3月時点では既に休止となっている。
07年3月には団地交通が千葉・蘇我→外房大網エリアに深夜急行バス「マイタウンライナー」を運行開始。今年9月末から海浜幕張始発化など利便性向上が図られている。
グループ3社の経営は、総帥の吉田裕成氏親子を中心に進められてきたところ、2007年6月に子の吉田平氏に社長交代。2006年会社法施行に伴い、西岬観光以下3社とも有限会社であったところ08年3月に全社株式会社に移行、この際団地交通が「あすか交通」に社名変更している。更に同年6月に3社統括本部としての「旅客事業株式会社」代表に平氏が就任、各社社長も交代しているが、要はこの4社で「BE-TRANSSE GROUP」を形成しているということになるようだ。
なお、前後して平氏はいすみ鉄道社長一般公募に応募し選出、08年4月に就任したものの、わずか10ヵ月後の09年2月には同社社長を辞任、堂本前知事の後継候補として同年3月の千葉県知事選に挑戦するも森田健作氏の前に敗北-というめまぐるしい展開となったことについては、記憶に新しい方もいるのではないだろうか。
 

払暁の開通式 - ちはら台 → 東京駅八重洲口 平日上り2便

式は予定よりも5分ほど遅れて開始。当方含めギャラリー数人が遠巻きに見つめる中、平和交通社長挨拶にはじまり、ちはら台自治会連合会長と市原市議の祝辞の後、運転手へ千葉日野自動車からの鍵引渡しと吉田裕成グループ会長からの花束贈呈が行われ、来賓等によるテープカットと続きます。この時点までにはなんとか明るくなり、司会からも「夜も明けてまいりまして、空には雲ひとつありません!」と盛り上げます。
テープカットの後、社長自らが敷かれた赤絨毯を動かすので何かと思えば、乗車客へのレッドカーペットとするため! この類の開業式は何度か立ち会っていますが、この演出は初めてですね。案内があったのですが、しばらく誰も動かず…社長が「始発便は(乗客が)乗ったんですけどね」と苦笑すれば、ようやく数人がいそいそとレッドカーペットを歩いて乗り込みますが、結局この便の乗客となったのは当方含め2人、会長含め関係者が5人ほど添乗して出発となりました。出発の際には紅白饅頭と温かいお茶まで頂きまして、恐縮です。
乗車時には運転手に行先を告げ、PASMOをタッチ。印字の領収書を渡されます。バス特非対応ながら10%OFFの独自対応です。車内はシンプル、トイレつきは安心できます。関係者の拍手に見送られ定刻出発、足早に駅へと向かう人々からも視線が飛びます。

開通式典開通式典開通式典

さてバスはいったんちはら台NTの奥へと進み、市原と千葉の市境付近をぐるりと廻る感じ。停留所は飛び飛びながら、鎌取行の路線バスルートとほぼ同じで、ちはら台NT内ではバス停の位置もほぼ同一。まだ早朝という時間帯ながら、各停留所には数人単位でバスを待つ人が…そのほとんどがこちらに好奇の目を向け、パークシティちはら台で3人乗車も、その他の停留所では乗らないアピールに後ずさりする方も。地元事業者ではないながら、深夜急行バスの実績や、停留所ポールも別設置されており、事前アピールはそれなりにされていると思いますが、「実際にバスがくる」ことのインパクトがどう出るか、ということでしょうか。
千葉市のおゆみ野NTエリアでは、開発時期や整備方針の違いもあってか既存停留所に上屋がなく、何故か平和交通のポールとも微妙な距離感が。そういえばちはら台自治体連合会長氏の祝辞の中で、「規制緩和がなされたといっても、まだまだ障壁はあるようで」云々と話されていたのを思い出します。おゆみ野駅前で1人が乗車、学園前駅はロータリー内まで入るも乗車なし。ちなみに両駅ともJR鎌取駅が遠くないこともあるのか、駅へ向かう通勤通学客の姿がちはら台のそれと比べてそう多く見られなかったのが…まぁ断片を見ただけの印象付けは危険ですが。

大宮台
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ところで、学園前駅まで滞りなく来て20分以上を要しており、いちげんさんがちはら台駅から乗るにはいささか遠回りに過ぎるきらいもあったりしますが、それだけNT内をこまめに廻っていると考えればいいでしょうか。せめてもの救いは、これといった渋滞ポイントがなさそうな点かと。
NTエリアからJR外房線を越えて北上、大網街道との交差は交通量も多く渋滞ポイントになりそうな気も…この日はさほどの影響なく進み、京葉道路7km渋滞の案内板が見えてくるとまもなく千葉東金道路大宮IC。その手前に大宮町ターミナルがあり、ここで会長以下関係者数人が道中安全を念押ししながら降車します。大宮町ターミナルは簡素ながら最近整備された感じ。出口脇には「千葉大宮インター高速バスターミナル」と大書された看板が出ており、車内液晶案内では「大宮町BT」と。正式名称はどれなんでしょうか。

改めて運転手氏から肉声案内があり、ほぼ定刻で高速道路入り。まずは朝陽を受けて千葉東金道路をしばし西進しますが、日差しが強すぎて情報案内板がいささか見辛く…まだルート上で大きな渋滞はなさそう。と、さすがに千葉東JCTから京葉道路に入るとノロノロに…穴川IC手前までの自然渋滞で、宮野木JCTから東関道に入れば快調。
高速に乗ってから20分程で湾岸習志野本線料金所を通過、すると横を小湊車がすり抜けてゆきます。こちらも今年2009年6月開業、白子・大網線2便の様子、ちら見で車内には10人弱でしょうか。この後、付かず離れず状態が続くこととなりました。
南船橋の先から京葉線201系電車としばし併走。時間的に蘇我07:01発の快速でしょうか、混んでます…こちらとも抜きつ抜かれつが続きますが、後程荒川橋梁を遠く過ぎ去るのを見て勝負アリ…といっても、この快速は新浦安で蘇我07:08発の通勤快速を通過待ちしているんですよね。

さて、首都高に入ると更に交通量が増え、浦安手前で再びノロノロに。この際、それまで中央を走ってきた運転手氏は左側レーンを選択。先を行く小湊車は追い越し車線のままでしたが、一時そこそこ離れた距離がどんどん詰まってゆき、ルート取りの妙を楽しませてもらいます。その後舞浜の大カーブ手前で再び中央車線に遷移、小湊車も葛西の先で中央から左に寄ります。と、こんどはかなり乗客を載せた羽田空港行東京ベイシティ車が追い越し車線を駆け抜けてゆきました。
小湊車が左に寄ったのは辰巳JCTから9号深川線へ進むため。こちらはその先、東雲JCTから10号晴海線を通り、豊洲ランプから晴海通りへと突っ込んでゆきます。市場出入りの業務用車を中心にノロノロではあるものの信号待ちで適度に整理され、まさに道なりに進みながらトリトンスクエア、築地市場、歌舞伎座といったビューポイントが続きます。
和光を仰ぎ見れば、数寄屋橋交差点を右折…と、交番前で交通整理中の警官に警笛を食らいます。確かにココは日中右折禁止なんですが、「路線バスを除く」でして…すぐさま同僚警官に加え、到着を待ち受けていたらしき平和交通関係者が一声掛けると、手でOKサインが出ました。やれやれ。交差点の直ぐ先にある数寄屋橋バス停では3人が降車、そして終着東京駅八重洲口でも3人が降車。定刻から10分弱の遅れは十二分に許容範囲でしょう。関係者がしばし談笑する中、「ちばきたライナー」がさっと横を抜けていきました。

マイタウン仲間
マイタウン・ダイレクトバスとの顔合わせ

この後、同日開業となった中央区コミュニティバス「江戸バス」やら、マイタウンダイレクト到着便やらを眺めつつ、08:55到着予定の3便を待ちます。リブレ京成08:27発と思しきほぼ満席状態の新浦安線京成車が定刻5分程延で到着し、30人以上が降車。秋葉原へ乗り通す人も思ったほど少なくないです。目を惹いたのは09:00発の城西国際大学行き直行シャトルバス。てっきり銚子方面の行列かなと思っていたところ、あれよと列が吸い込まれてゆき、20人以上乗車。学生だけでなく、教職員等も使っている様子が伺えました。
結局3便が到着したのは定刻から15分ほど遅れて。1人が降車し、関係者含め5人ほどが未だ車内に。この3便から東京駅八重洲口経由銀座数寄屋橋行きとなるのでした。

「銀ブラバス」の可能性!? - 大宮町ターミナル → 銀座数寄屋橋 休日上り3便

さて、「大宮町ターミナル」が気になったので土曜日の午前中に訪問しました。大宮町ターミナルは2005年7月の深夜急行バス外房大網線開設時からですが、周辺状況をあわせ確認するため、往路は羽田空港から空港連絡バスで「大宮台」へ。2001年2月に千葉中央バスと東京空港交通が羽田空港連絡バス「千葉市東南部地区・大網線」を開業、現在は16.5往復に成長。2007年10月の増発改正時には大宮台折り返し便が設定されています。
羽田09:25発便ということで乗車は少ないかなと思っていたら、千葉中央車には2TBで8人、1TBで3人が乗車とこれには正直ちとびっくり。当方久々のアクアラインから館山道を気持ちよく走りぬけ、ほぼ定刻で大宮台バス停着。大宮IC北側すぐのところで、転回場に簡易整備ながら待合スペースも設けられていました。まさにここで転回してから土気方面へと向かいます。
至近の路線バス停は「大宮市民の森」で、千葉駅から東金街道を経由する路線の終点にもなっているものの、路線バスの拠点性は低いです。転回場を使っているかもと思いましたたが、たまたま見かけた路線バスはそのまま鎌取方面へ走り去っていきました。

大宮台大宮台大宮台
大宮団地大宮団地大宮団地

さて、北側は戸建て住宅が並ぶ大宮団地。10分ほど歩くと操車機能を持った千葉中央バス大宮団地バス停があり、東金街道や大網街道を経由して千葉駅方面へ向かうバスが複数系統発着します。1960年代から開発され、千葉中央バスにとっても主要エリアの位置づけです。周辺には商店が集まっており、規模はさほどではないもののタウンセンター機能を有している様子。バス乗り場に掲げられたモノレール延伸を訴える看板が哀愁を誘います。

大宮台
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そろそろ戻りましょう。大宮ICの南側に先日見た「千葉大宮インター高速バスターミナル」の看板。羽田行きのそれとほぼ同規模ながら、最近の整備であることが伺えます。前者は砂利でしたが、こちらは一部アスファルト、いわゆるホーム的に一段高くなったところはコンクリ整備となっています。道路側の一部は砂利のままとなっており、ここは一般車の送迎スペースとして開放されています。ただし、利用者の駐車は遠慮するようにとの小さな注意書きも。
のりばにはポールと雨避けの屋根がわずかに架けられていますが、待合スペースはなし。職員用と思しきプレハブ小屋はあるものの、開放はされていない様子。簡易トイレもありますが、あえて実見せず。背面には大きな看板が設置され、東京駅・銀座駅をアピール…と、「方面行き」の文字との微妙な空間に“何か”を感じるのは当方だけでしょうか?
ちなみに至近バス停は「浄水場大宮分場」で、都賀・千城台~鎌取間の路線1本だけが通り、本数も1時間1本程度です。

道路向かいはファミリーマート、ICそばとあって、ゴルファー狙いもあるのか駐車スペースが広くとられています。ただし、横断歩道がIC前交差点の先までなく、交通量もあるため東京行便利用時には使い難いです。東京発便到着時はファミマ側に停車するため使えるものの、そうなると送迎車スペースが無用(実利用ではファミマ内に停めればいいが)と、ちぐはぐさが否めません。
この点、羽田行きバス停は交差点を挟んでサンクスがあり、使い勝手は悪くありません。転回場裏手には空地もあり、駐車場化することも不可能ではなさそう。いっぽう大宮町ターミナルは裏手が雑木林となっているものの地面が窪んでおり、かなり手を入れないといけない感じ、周囲にも駐車場化するスペースは乏しいです。大宮団地住民へのアピールとなることを含め、平和交通の選択はいささか疑問点も残る気がします。

大宮町BT大宮町BT大宮町BT大宮町BT
大宮町BT大宮町BT大宮町BT大宮町BT

しばしファミマで待機した後、到着予定時刻間際にバス停へ…と、一般道で時間を食うのではとの予想通り?10分遅れで到着。送迎スペースに停まっていた車から御婦人が1人降りてきて、ここでの乗車は2人。あと、男性が運転手に声かけしていましたが…かなりラフな格好をされていましたが、もしや先日、丁度ここまで乗り合わせた会長サン?
車内には12人が乗っており、過半が女性。運転開始後初の週末とあって、御婦人3人グループは試し乗りで銀座か有楽町にショッピングの様子。楽しげで会話も弾んでおり、聞き耳を立てることなく入ってきてしまうので少し拾ってみると、
  ・銀座発がもう少し遅ければ…深夜バスもあるのよ、遅すぎるけど
  ・湾岸線(東関道)通るんだ…今どこ走っているか判れば良いのに
とのこと。その後も都度快適さを実感されていたようで、銀座到着時にも「速いわねぇ」と降りられていきました。買物バス、“銀ブラバス”の可能性を感じさせます。
その意味では、せっかく液晶画面案内を用意しているのであれば、もう少しうまく使ってほしいなと。「マイタウンダイレクト」千葉北線ではそのあたりが巧みだなと思えただけに、ルート案内図や帰りの時刻表を表示させるだけでもと思った次第…なお、大宮町ターミナル出発時に運転手から肉声案内、「高速の道路状況ですが、現在のところ呉服橋まで1時間程度と予想しています」との案内があったのは安心できます。

宮野木JCT手前もかなりの交通量ながらさほど滞ることなく東関道へ。中央車線を小気味よく進んでいくと、途中で成田からの吉祥寺行関東バス便がさっと横を駆け抜けていきます。 数寄屋橋 江戸川を渡る前には数寄屋橋11:00発のちはら台行下り初便と離合。一瞬だったのでカメラに収めることはできませんでしたが、数人といった乗りの様子。首都高も滞りなく進みますが、東行浦安ランプ手前で東空交ユーロツアー車が立ち往生?しているのがちらと見えたのが気になりました。
荒川を渡り、辰巳JCTから9号深川線へ。情報案内板には都心環状内周り霞ヶ関付近で事故渋滞発生とあり、さてどうするかと思いきや、箱崎で降りることなくそのまま突っ込みました…結果渋滞なく呉服橋をかけ降り、東京駅八重洲口着は若干の早着。ここで3人が降りました。
いったん中央通りから鍛冶橋を潜り、国際フォーラムの横から数寄屋橋へ。クリスマス仕様のショーウインドーに白のバスが映えます。バス停前は年末ジャンボ宝くじを買い求める長い行列ができていました。

1度乗ったらやめられない…はず - 大網駅 → 東京駅八重洲口 平日上り早朝便

ちはら・おゆみ線が5往復で運行開始なのに対し、大網線は1往復かつ平日のみ運行とかなり性格を異にします。夜はライナー的ニーズが考えられますが、朝の通勤利用がどのようになるのか探るべく、夜明け前の大網駅へ…駅にはデイリーヤマザキが24時間営業で入るものの、周辺は漆黒の闇に包まれていました。
大網駅を発着する高速バス路線は、先にも触れていますが、羽田線(千葉中央・東空交)と白子・大網線(小湊・京成)。早朝に動きが多く、羽田線は04:20を始発に7時台まで5便が出発、白子・大網線も7時台までに3便が出発します。こと羽田線については、茂原と東金からも路線があることから、始発地段階ではそう多くないのかなとも思っていたところ、初便こそチェックしなかったものの、05:00発で8人、05:40発では出発直前にクルマで送られてきた乗客が飛び乗るなどして12人が乗車となかなかの乗りに驚かされました。
JRはどうかというと、5時台は外房線千葉方面へ2本と意外と少ない感じ。05:17発の初電には東金線始発からの接続を加えても30人足らずが乗車したようですが、その後05:30過ぎから駅前ロータリーに続々とクルマでの送迎が。05:49発には軽く100人以上が乗ったものと思われます。

大網駅大網駅大網駅

05:55頃、白子からの小湊車東京行1便が到着。白子からは乗客ゼロも、スーツ姿の男性2人が乗車しました。ちなみにあちらは山田ICから千葉東金道路を進みます。もう1台バスがやってきましたが、これは06:30発となる羽田行千葉中央車で、06:00を過ぎても平和交通車はやってきません…思わず乗場ポールをチェック。時刻表記には「早朝」と入っており、早朝特急バスという位置づけの様子。なお、路線バス含めバス乗場は駅改札口からは奥向かいになるのですが、平和交通便のみ城西国際大スクールバスと同じ、駅改札口横となっています。
ちょっとあせったところ2分遅れでようやく城西国際ラッピング車が登場、当方だけを乗せて出発です。一旦南下しみずほ台を経由するも乗客はなし、大網街道の坂を駆け上がれば、遅れもあっという間に吸収されました。ここからはまだ朝を迎えるには早い、土気・あすみが丘エリアを巡ります。まだ静寂を保つ土気駅では乗車なしも、あすみ大通り中央で1人が乗ると、そよ風通り南と創造の丘で各2人、公園通り中央でも1人が乗り、総勢7人に。ちなみに創造の丘バス停の南側が、いわゆる「チバリーヒルズ」となります。
再び大網街道を西進、「村境」バス停を経て誉田ICからは千葉外房有料道路を経て大宮町ターミナルを経由し高速走行となります。大宮町ターミナルで乗車はなしも、確か先日もいらっしゃったラフな姿の男性が運転手と手を挙げて挨拶…もはや確信に変わりました。吉田会長も路線成功が気がかりなんですね。

ようやく夜が明けたものの、ついに雨が落ちてきた中の高速走行。先日のちはら台2便よりも15分ほど前の時間帯ということもあるのか、穴川渋滞もなくスムーズに進みます。宮野木JCTで故障車がいたせいかしばし滞ったものの、東関道・湾岸線も順調。新木場ランプ付近で流れが悪くなったものの、豊洲ランプからの下道もさほどストレスなく進むことが出来ました。
結局数寄屋橋には定刻から数分延で到着、ここで4人が降車。雨そぼ降る八重洲口で残る3人が降車、足早に消えていったのとともに、バスも走り去ってゆきました。

八重洲口にて

大網駅ベースでは、運賃1500円(白子線同額)に対してJR1110円と基本的に1回乗換を挟むとはいえ分が悪そうですが、土気エリアで考えると、JR950円+千葉中央バス160円に対し1400円、PASMO/Suicaで1260円となり、なかなかイイ感じになるような。東京駅着で考えると、土気06:35発が総武線直通快速で07:45着、土気07:23発が京葉線直通快速で08:27着となっており、穴川付近の信頼性を考慮すると、追加設定がなかなか難しそうという事情が伺えます。
とはいえ、1度乗ったらやめられなくなるのではないか…と当方は思うのですが。白子線が都市間バスとしてオーソドックスな設定だけにずいぶんと特異に映ったものの、「まずはこの1本で勝負をかけてみる」心意気を注目しておきましょうか。

■番外編:「元祖」マイタウンライナー - 蘇我駅西口 → 大網駅 あすか交通深夜急行バス

マイタウンライナー大網線試乗のため、当方自身の「送り込み」のために使ってみました。
この路線は2007年3月に運行開始。当初は千葉駅00:30、蘇我駅西口を00:40に出発し、鎌取・誉田・土気・大網の各駅を経由して千葉東金道路山田ICを終着とするルートでしたが、同年12月にニュータウン内の道路整備にあわせ鎌取・土気エリアでルート変更とともに停留所を追加。08年1月には千葉出発時刻を25分繰り下げ東京00:01発最終総武線快速に接続させるとともに、蘇我での京葉線接続列車も1本遅く(東京00:05発)なっています。
そして09年9月からは海浜幕張始発に変更、海浜幕張ビジネスゾーンをこまめに廻るとともに、海浜幕張→千葉駅、千葉駅→蘇我駅間の利用も可能になるなど、渋い対応も。また、鎌取エリアでは一部値上げとなるものの、大網エリアでは値下げとして、500円、1000円、1500円と運賃体系をシンプル化しています。
新浦安から乗車した京葉線列車は、海浜幕張・検見川浜・稲毛海岸を中心に降車多数も、蘇我まで乗り通した人も200人は越していたでしょうか。東口と西口でざっと6:4の流れで人が出てゆきます。多数が徒歩で足早に消える中、タクシーに乗り込む人も少なくありません。
そんな中、西口バス停には10人以上の行列。バス停には00:40発と大書された文字が目張りで隠しきれていなかったり、平和交通便とあわせた案内が貼られているものの「タウンバスカード」の宣伝が書かれているなど手が入っていない様子…深夜1便とはいえ、このあたりはもう少し目をかけてもらいたいところです。
駅前では道路工事が行われており、思わぬ時間の行列に警備員が確認しにくる場面も…結局警備員の誘導で裏道を通り、時間通りに入線。結局ここで18人が乗り込み、総勢34人+車掌?1人となりました。なお、定刻であれば01:05に東京からの平和交通深夜急行バス内房五井線が顔を出すはずですが、降車がなかったのか道路工事の関係からか、ロータリーに姿を見せることはなし。接続等が考慮されているのではなさそうです。
乗車時に降車場所を伝え運賃支払、こちらはPASMO/Suica非対応なため、運賃支払に手間取る様子…当方も札で支払うところ、運転手氏がさっと500円玉2枚と交換したので、そのあたりの準備を考えてシンプルな運賃体系にしたのかもしれません。結局、10分弱ほど遅れての出発となりました。
クルマは標準床車で、前面にはLEDで「マイタウンライナー」との表示もありましたが、側面LEDは不使用の代わりに、社名を隠すかのように?案内が貼り出されていました。車内はトイレなし12列、ピッチは狭いうえ、それでも突っ伏すように眠る先乗の酔客もいて、蘇我乗車組は座るのにも一苦労といった感じに。
まず鎌取エリアを通り、生実台と生実県営住宅で各1人降車。駅ホームもまだ灯のある鎌取駅では大量7人が降車。なお鎌取駅から平和交通外房大網線と同一ルートとなりますが、30分ほど先を走っているはず。泉谷公園で1人、南警察署前で2人、野田十字路で3人が降車。ここから大網街道を進みます。
車内には降車ボタンがあり、押す人もいますが、乗車時確認をもとに押されなくても停車します。が、誉田局前では運転手が数度放送するも反応なし…車掌?氏が特段反応しなかったので、こちらはあくまでも添乗という扱いでしょうか。結局誉田駅前で2人が降車しました。
以後マイタウンライナー大網線と同一経路となる村境で1人が降りた後、土気エリアへ。そよ風通り中央で1人、そよ風通り南とやすらぎの広場で各2人、あすみ大通り中央で1人が降り、完全に寝静まった感のある土気駅では3人が降りました。
ここまでくると車内もすっかり静かに。昭和の森西で1人が降りると、大網街道の坂をかけ下りて大網エリアに入りますが、結局20分以上の延着にて大網駅で2人が降り、添乗員と乗客?もう1人を残してバスは走り去っていきました。

大網駅大網駅大網駅

鎌取・土気という2大エリアの潜在需要を背景に、手堅い路線だなと実感しました。ちなみに西岬観光で失敗?したちはら台方面はどうなんでしょうか…鎌取駅~ちはら台駅線では2007年10月から深夜路線バスが3便運行されていますが、それよりも遅くならばこの便乗継で鎌取駅まで迎えに来てもらうというパターンができているのかもしれませんね。そこから考えると、ニッチも束にならなければ採算ラインまで達しないということが伺えようかと。
 

京成グループ「マイタウン・ダイレクトバス」の更なる展開が噂される中、ある意味自社エリア至近で路線開設がなされた平和交通については、何かやってくるだろうと当方思っていたわけですが、まさかエリア違いからスタートするとは思ってもみなかった…とはいっても、まさにそんなフレキシブルさを持った会社ですし、まったくエリア違いかとすると、深夜急行バスや城西国際大学スクールバスなどで地道に積み上げてきた成果であるとすれば、まさに満を持しての発進とするべきなのでしょう。

その意味において、大網線は多分に試行的側面が強い一方、おゆみ・ちはら線の今後に最注目というところでしょうか。京葉道路穴川周辺の信頼感が今イチと思われるため、アクアラインバスのそれのような“金鉱脈”までには達しないと考えられる一方で、おゆみ・ちはらエリアにおける「対東京」の位置付け次第では、通勤のみならず日中需要の変化もあろうかと。開通式典でのちはら台自治体連合会長氏の話によるとエリアには2万人、たまの買物は東京で…となれば、それなりのニーズがありそうかなとも思われます。
とはいえ、片需要だけではなかなか難しいのがこの都市圏近距離直行バスのビジネスモデル。その意味では、市原エリアのゴルフ場との連携などで逆需要を呼び込むことも一案かなと。特に飲酒運転が問題視される中で、クラブハウスで打ち上げの1杯の後、送迎連絡で高速バスにて東京まで一直線というパッケージングはどうでしょう…実際、アクアルートではこの流れが出来ている状況もありますし。

そうなると、ちはら台エリアでのP&BRを見越しておく必要もあるのでは、と個人的には考え、それゆえの大宮町ターミナルに期待したわけですが、こちらは現段階ではいささか期待はずれ。ただし位置としては非常時のアクアラインルートも視野に入る戦略的な位置でもあるだけに、今後どのようになるのかに期待するとしましょうか。
車内情報案内など、細かい部分で更なるブラッシュアップの可能性が感じられる中、はきはきとした運転手の接客姿勢からは総じてこの路線を育てよう!という気概を伺うことが出来たように思います。サイト内でも企業理念などに“青臭さ”が感じられ、仕舞いには車両にまで書き出す程ですから、なにをかいわんやとも思えたりもしますが、いやいやそこは堂々と日本一を目指してもらいましょう!。

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朝陽を浴びて
  • photo:マイタウンライナー3
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    数寄屋橋からの利用も定着か
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    東京八重洲からの利用もカタい
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    大宮町ターミナル周辺利用を実感
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    路線仕様になんとか改装
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    接続便との記載
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    早朝から高頻度の共同運行路線
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    やっぱり大宮町周辺利用を実感
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    ファミマとの連携にも期待
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    接続便に見送られ
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効率化×利便性向上=安定成長への布石? ダイヤ改正で2年目に入る「マイタウンライナー」

投稿者---551planning (2011/01/01(Sat) 12:24)

満を持して昼行便2路線を立ち上げた千葉・平和交通「マイタウンライナー」、1周年を迎えた2010/12/06にはじめてとなるダイヤ改正を実施しました。『大好評につき…大幅増便!』と謳っていますが、利便性向上のウラにはモデル変更による効率化も。改めて実情を探ってみます。

■大網土気線 銀座数寄屋橋→土気駅 平日5便

今回の改正最大の注目点は、従前平日のみ1往復だった大網土気線が東京行3/発5便と文字通り大増発となる一方で、全便が大宮町ターミナルでちはらおゆみ線便との乗継となったこと。はてさてどんなバスが充当されるのだろうか。
乗車は改正後1週間を過ぎた火曜日の最終21:00発便、さすが師走ということで銀座・数寄屋橋は酔客などで賑わっていた。15分前にバスが入線、この日は城西国際大学ラッピング車、LED行先表示は「ちはら台・大網」となっていた。先にバス停で待っていた先客2人に続いて当方も乗車、運転手氏に土気までと告げると、大宮台で乗り継ぎの旨伝えられた。レシート様の乗車券にも「ノリツギ」との文字。
その後、ぱらぱらと乗客が乗り込んでくる。運転手氏に告げる行先はおゆみ野エリアが多いが、ちはら台エリアもちらほらと聞かれる。運転手氏と顔馴染みの乗客も少なくないほか、女性の利用者が目立った。結果、数寄屋橋では17人が乗車。東金・成東行シーサイドライナーに続いて東京駅八重洲口前のりばへ、各便を待つ長い行列ができていたが、こちらには13人が乗車した。
何時ものように箱崎入路から首都高速入り、まず9号深川線で東京駅21:10発の匝瑳市役所行をサッと追い抜き。車内をちら見すると窓側がさらりと埋まる程度の乗りか。湾岸線に入る手前で運転手氏がハンズフリーの電話で状況報告…結局乗り継ぎは当方のみの様子。その後東関道に入り湾岸市川IC付近で先程八重洲口で並んだシーサイドライナーを追い抜き、こちらの乗りは確認できなかったが八重洲口での感じだとほぼ満席近い乗りと思われた。

その後も小気味良い走りにて高速を走りぬけ、『このバスは一旦ターミナルに入りますのでご注意下さい』との案内とともに10分弱の早着にて大宮町ターミナルに到着。当方のほか男女4人が降車、駐車場のクルマに向かう人もいれば、キャリーバックを転がしながらインターを越えて大宮団地方面へと思わしき人もいた。heiwa
さてバスを降りると前方に白のトヨタ・コースターが停車中、外で待っていた運転手氏に乗車券を見せて乗り込む。ドアには「マイタウンライナー接続便」との張紙もされていたが、「大宮バスターミナル接続」との表記はまた悩ましいというか、いいかげん大宮町ターミナルの呼称を統一して欲しいような。
運転手氏はちはら台行便運転手氏と一言二言交わして見送り。その後こちらも出発となった。『土気駅まで参りますね』と肉声で確認後、きっちり音声案内は流される。ところで車内はというと内装にはほぼ手がつけられていないが、ドア前には運賃箱と、高速車と同じ液晶画面が設置されている。特に液晶画面は据付に苦労した感じも。
千葉外房有料道路から大網街道へと淡々と走る。そのままショートカットするかなと思いきや、きっちりあすみが丘エリアを経由。それでも10分弱の早着となり、おかげで当方の帰路も若干早くなった。
この時間帯のJR外房線上総一ノ宮方面は約10分ヘッド、22:20着は209系10連で、土気駅でも300人はゆうに降車したか。そういえば駅手前で離合した千葉中央バスのあすみが丘方面路線バスは立客多数という状況も見受けられ、それらへの訴求がどうなのか…とも思ったりしたのだった。

■ちはらおゆみ線 ちはら台駅→銀座数寄屋橋 平日3便

土気大網線試乗からさらに2週間後、ちょうど世間では仕事納めとなった火曜朝。1年ちょい前、開業式を実見した際とほぼ同じ行程にて払暁の京成ちはら台駅前へ。その後数度色々なシチュエーションで実見していたものの、さすがに平日朝の状況を見ることはできておらず、いつかは再度と思っていたのだが、結果的には1年後の状況ということで…それにしてもちはら台駅、裏手にマンションがあるものの駅前広場の灯りは交番があるだけという寂しい状況は特段変わっておらず、乗車便までひたすら待つことに。千葉駅→ちはら台駅間深夜急行バスも共同運行化した千葉中央&小湊が手掛ける鎌取駅行路線バスはこの時間6分間隔と高頻度、ただし駅から乗車する人はない。といって駅前には徒歩や自家用車送迎でぱらぱらと集まってきており、丁度改札前の売店も店を開け、早速新聞が売れていた。
実は乗ってきた千原線車内から回送表示を出した平和交通車を見かけていたものの、どこかでしばし待機していたのかなかなかやって来ない…結局5分前にようやく現れた。1年前とほぼ変わらない、ようやく陽が射し始める状況の中、なんとか1枚パチリとやって乗り込むと、程なくして通勤然の男性が1人乗車し出発-これまでの東京発便の実見では大概おゆみ野エリアでの降車で、最遠でもパークシティ近辺だった印象があったのでここでの乗車は正直意外だった。heiwa

その後、ちはら台中央で4人が乗車、その先のバス停では鎌取駅行バスを待つ人が目立ったものの、ファミールハイツとちはら台入口で各1人を拾う。おゆみ野エリアでもおゆみ野駅で2人が乗車したほかは数停留所で1人が着実に乗り込む感じ、04/29に追設された有吉中学校前でも1人を加えてこの時点で乗車12人に。赤井寮でも1人が乗車し大宮町ターミナルへと向かう。
その前、学園前駅手前を走行中に運転手氏がハンズフリー通話。大網便からの連絡らしく2人が乗り継ぎとのこと。大宮町ターミナルでは4人が待っていたもののマイクロバスの姿はなく、降ろして戻ったのかとも思ったところ、タイミングを図っていたのか後ろにつけた様子でさらに2人が乗車。改めて大宮町周辺の需要を実感。
ともあれ総勢19人。ちはら台エリア発便としては2便目から3便目となっており分散化が図られたのかなという印象も受けるが、やはり大網土気エリアからの需要がもう少し掘り起こせれば、ということにもなろうか。
京葉道路は流量が多いもののこの日は至って順調。東関道に入った後、どこだったかぱっとすれ違ったのを見たのが小田急シティバス。新宿~五井線の新宿発初便だが、この時間は東関道廻りということか、ぱっと見ながら数人乗っていた様子にはちと驚いたり。ちなみに呉服橋で降りようかというときにすれ違った2便小湊車には恐らく乗客はいなかった様子。
結局浦安付近で若干滞ったこともあるのか、東京駅八重洲口前には5分ほどの早着で到着、ここで10人が降車。意外と数寄屋橋まで乗る人もいるなと思いながらの最終コースだが、数寄屋橋交差点が朝時右折禁止の影響もあるのか、宝町交差点から鍛冶橋を通って東京フォーラム前からマリオンを廻りこむというルート取りは聊かもったいない様な気もしたのだった。

***
マイタウンライナー昼行便開業後、【検証:】的にはどちらかというと深夜便の展開に注目してきたきらいもあるものの、改めて1周年を迎えての増便ダイヤ改正、着実な利用の確保を感じたのでした。
改めてちはらおゆみ線の改正概要を見ると、平日では4往復増となり、東京行便では5時・6時台が2便から4便に倍増。その代わり7時代がなくなったものの、8時~11時台が1時間ヘッド化されるなど、通勤に加え日中の所用ニーズにも対応した形になっています。東京発便でも16時~22時台が1時間ヘッド化され、いずれも覚えやすい時刻に揃えられているのもポイントでしょう。なお、東京行朝便で特徴的だった10号晴海線から晴海通りを経由して銀座・東京駅に向かう変則経路は、朝2便から1便に減少。晴海通りの信頼感がイマイチということもあったのかもしれませんが、豊洲方面へのアプローチも考えて欲しかったかなとも思ったり。
いっぽう休日は1往復増に留まり、東京発最終便も平日のように繰り下げられませんでした。大網土気線でも土休日運休は変わっておらず、このあたりはドライというかピンポイント的というか。ダイヤ改正前の土曜日夕方の東京発便では買い物帰り等所用然の女性を中心に利用が感じられたのですが、まだ固定化には至らずということなのでしょう。

その意味でいえば、定期券とまではいわずとも回数券を設定するとかも考えられるところ、PASMO/Suica利用での割引でそれに見合うという判断なのでしょう。とはいえ、特に大網方面についてはまだまだ需要を掘り起こせていないのではないかとも感じられる点、“お試し運賃”等での訴求を図るのもひとつのテなのではと。スムーズな連携とはいえ乗継だけを切り取って見ればサービス低下とも捉えられるところ、それを上回る訴求力が欲しいかなとも思いました。
それに通じるという意味では、大宮エリアの需要をさらに強固にする施策検討もとも。端的にいえば大宮団地方面へのアクセス考慮であったり、駐車場強化もあっていいのではと。ターミナルのバスポールには『向かいのファミリーマートさんに「マイタウンライナー」のチラシがあります』との張紙も。直ぐ下に『※道路の横断は、横断歩道をご利用ください』とされている点が実はウイークポイント(横断歩道までが遠回り)なのですが、まさに連携強化を期待したいですね。

土気大網接続便はリエッセに

投稿者---551planning (2011/02/22(Tue) 08:07)

BE-TRANSSE GROUP「Blog de kohou」で出てました。
コースターでは勝手が悪かったのでしょうかね-むしろこれで“直通便”とか?まさか…。


最新情報は【検証:】Wiki-BE-TRANSSE GROUP「マイタウンライナー」展開状況
ご意見は【検証:】常設板までお気軽に!

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