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都市圏近距離直行バス

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(過去ログNo.)
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“工場萌え”な通勤高速バス第2弾-横浜浮島線開業

投稿者---551planning (2011/04/06(Wed) 18:00)

2011/04/05、京急&臨港が高速バス新路線を開業しました。その名も「横浜浮島線」。YCATから首都高湾岸線を経由し、浮島からはR409を真っ直ぐ浮島・小島エリアの工場街を進み、産業道路との交点である大師河原交差点手前の江川一丁目まで向かうというもの。平日14往復、土曜日7往復ですが横浜発朝時、小島・浮島発夕時の変則ダイヤとなっており、日祝日の運行はありません。

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より大きな地図で 湾岸線通勤高速バス-東扇島線&浮島線 を表示

このコンビでは2002/10から「横浜東扇島線」を運行しており、当初行8/発12だったのが現在は行22/発24にまで成長しています(土曜は行5/発7のママ)が、元を辿ると川崎市がマイカー通勤からの転換を狙ったTDM施策の一環として企画したもの。通勤者アンケート調査等を踏まえ2000/02には試乗会も行われていたのですが、実はその際運行されたのはYCAT~浮島・小島ルートだけで行われていたようで…東扇島については脈アリとみて動いたということになりますが、東扇島へは川崎市交通局の路線バスのみ、浮島へは臨港バスの路線があるほか、小島までは大師線が延びているといったあたりを考えると、“社内(グループ内)的配慮”もあったのかなとも邪推したり…。
野暮はさておき11年越しの実現ということで、まずは初日の朝便をウォッチしてまいりました。

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その気になれば朝イチの便にも乗れたのですが、さすがにということで7時過ぎにYCATへ-チェックインカウンターに向かうと様相が一変! 03/31限りでJAL・ANAとの業務委託契約が終了、チェックイン機はおろかトラベルセンターまで閉店の憂き目に。実質的にバスチケット発券窓口のみが残された状態となっていました。
『尚、弊社は成田・羽田空港行きバス、都市間高速バスなどバスターミナル事業として充実したサービスを心掛けて参る所存でございます』-とプレスリリースで明記されており、ならばここはひとつ、“対岸”に発着するアクアラインバスや一部夜行バス等の乗り場統合に努力してもらいたいですな、YCATサン!

早速カウンターにあった浮島線のパンフレットを確保。「4月5日運行開始!」と書かれていますが、実は当初は03/22開業予定となっていたところ、震災を受け延期されたのでした(公式発表はなかったが、羽田空港時刻表冊子に記載されていた)…その辺りからしてパンフ類も作り直しになったのではないでしょうか。
パンフを見るに、まもなく出発となる07:25発が臨港便ということで早速乗り場へ-両空港行乗り場を横目にしつつ後方へと向かおうとすると大行列!『東扇島行は次ッ!』と係員から声が掛かるも構わずずんずん進みます。東扇島行は5番乗り場で浮島・小島行は6番乗り場、こちらにも社員が待機しており、『どうぞ』とパスモホルダーを2枚も頂いてしまいました。

車両は2009年から投入されている「バリアフリー対応車」のエルガ、なんとか外観を1枚パチリとやって乗車すると…全く予想していなかったわけではないものの、貸切での出発に。補助席まで満席となった東扇島行臨港エアロバスの後ろを追っかけてゆきますが、こちらのドライバー氏がキープレフトの手堅い走り。じわりと離されてゆく上にベイブリッジ上で定刻5分後発である羽田空港行京急便にスッと追いぬかされましたが動じません。
ところでクルマですが、カブリツキ席での乗り具合等はさほど違和感を感じず。ただし座席が少なくなるのは致し方ないところ…『当路線は「交通バリアフリー法」の適用路線となっております。このため、今後は同法の基準にあったバリアフリー対応の車両を順次導入いたします。何卒、ご了承の上ご利用いただきますようお願いいたします』との断り書きが車内に掲出されているところからして、東扇島線での評判は思わしくない様子が伺えようというものかと。

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表示板の「震災の為、道路にうねりあり注意」との文字を見ながら東扇島を通過、故障車のため1車線が規制されていましたが滞ることなく進み、20分の高速走行にて浮島出口へ。浮島BTには寄らないものの、R409上の既存全バス停に停車してゆきます。対向車線を市バスや臨港バスに加え、各社の送迎バスと次々と離合。中日臨海バスのクルマも目につきます。交通量はかなりありますが滞ることなく浮島橋を渡りました。
当方は大師河原バス停で降車、10分弱の早着でした。次便は12分後発のため殿町小学校前でしばし待ち受けていましたが、やってきたのはエアロスターの京急車。蒲田シャトル用車両に似ていますが、観光タイプの面構えで行先表示のLEDが小さいタイプ。やはりこちらも10分弱の前倒し運行も、乗客はゼロでした。

 

当方はこのあと大師線で移動しましたが、横浜から小島新田まで京急利用だと230円、07:26発で07:49には着きます。尤も浮島へは路線バスがメインで、小島新田からも歩く人は少なくなさそう。湾岸線や一般道の渋滞を織り込んでダイヤを寝かしているものと思いますが、かなり時間は読めるかなと感じましたし、その意味でも通常運賃が550円のところ、50円引きとなる「IC割引」を設定してきたのは注目かと。ちなみに東扇島線では後対応(2008/03~)となったためか付かなかったバスポイントも浮島線では付いてきます。
なお、川崎市港湾エリアでは市バス・臨港バスともに急行系統を設けているところ、TDM施策により市バスの東扇島循環系統に2003/08から「特急バス」も設定されていますが、浮島方面には急行バスも設定されていませんでした。市バス(県営埋立線)・臨港バス(浮島町線)の共通路線であるところが大きいのかもしれませんが、この04/01から臨港バスが日出町線(ルートが近接するが共通路線ではない)に急行便を設定。浮島橋までの直行というスタイルを含め、横浜系統となにかリンクする動きなのでしょうか?

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より大きな地図で 湾岸線通勤高速バス-東扇島線&浮島線 を表示

「工場通勤ありき」だった東扇島線はその後用務利用などへの対応を考慮し時間帯が拡大されています。浮島線も基本線は同様と思われるところひとつ異なるのが、小島エリアには住宅地も広がっており、大師河原交差点の先では大師JCT近接地で大規模再開発が進められていること。必ずしも横浜方面への流れは大きくないかもしれないですが、江川一丁目を終点とするならば川崎大師駅方面での折返しとするのはどうでしょうか。時間的にも帰り便の利用にいくばくかのプラスになるのではとも思ったり。確かに川崎港湾エリア最大のネックである“産業道路越え”にはなりますが、終点前後では大勢に影響を与えるものではないかと。
まずは知名度向上が課題でしょうが、まさしく11年前のデータ的には潜在需要は通勤だけでも大いにありそう。今後の焦点としては定期券設定の可否と思いますが、とりあえず今度、夜便にでも乗ってみて“工場萌え”な風景を楽しんでみることにしましょうか…。

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夜景鑑賞にも最適?

投稿者---551planning (2011/04/20(Wed) 09:30)

ということで、今度は夜便を試すことに。外出直帰ついでに…といってもかなり大回り(というか行き戻り)になってしまったのですが。

◆急行浮島橋線 浮島橋→川崎駅前(18:10発2便)

まずは新設された急行浮島橋線に乗るべく浮島橋まで。京急大師線で産業道路へ向かい、大師河原交差点の歩道橋を渡っているとエアロスターの京急車がやってきた。これは17:45発便となるが、1人待っていた江川一丁目では乗車なし。浮島BT行市交車にその1人と乗ると先客は数人、先の大師河原でも1人拾い、当方は小島町で下車も残る人は浮島へと向かった。双方向に従業員送迎バスがひっきりなしに走っており、夕方の通勤(交代)風景といったところか。
さて、手前の県営埋立地入口バス停付近の多摩川寄りはポッカリと空間が開いているが、もとはいすゞの工場で2004年までに閉鎖。神奈川口構想も出た場所でもあるが、TIATが完成してみると、まさに目と鼻の先! 浮島橋上からは1TBの「東京国際空港」の赤文字もはっきりと見える。ちなみに小島町バス停の100mほど先に新設された浮島橋バス停の横は、今年完成したばかりのANAケータリングセンター…確かに大師橋から湾岸線多摩川トンネルまでは距離があることから、トンネルが1本あってもと思うが、大田区は嫌がるだろう。

さて、浮島橋バス停の乗車側は、直ぐ横を神奈川臨海鉄道が通り、奥は太陽日酸の敷地もタンクローリーの留置スペースで視界がひらけている、言い換えれば吹きさらしな場所。浮島橋の歩道を渡る人もぽつぽつといるが概ね自転車、出発時刻10分前をゆうに切っても誰もバス停で待つ人はいない…と、江川一丁目18:00発の臨港車が登場、小島町ではじめて1人が乗って出発していった。その後に川02系統各停便でやってきた臨港車が定時から3分遅れで登場、早くも急行川崎駅行の表示となっていた。実は川崎駅前で1本目の急行便でやってきた姿を確認し、乗車は2人(以上)…コレで行き戻りもできたのだが、そこはさすがに遠慮。ukishima
クルマはANA敷地内で転回しすぐさま乗り場に据え付けられた。実はクルマがやってきた頃からパラパラと数人が集まって、結局4人が乗車。うち少なくとも2人はANA建物内から現れた方で、なるほどそういうコトかとまずは納得。
乗ってしまえば銀柳街入口まで直行。大師河原交差点で18:15発YCAT行臨港車と離合するもパッと見では江川一丁目での乗車扱いはなかった様子。大師線産業道路踏切先で、18:05に小島町を出た川03系統臨港路線車を追いぬき、あちらも乗車数人。塩浜から富士見通りに入ってしばし、2車線の右側を走行していたのだが、左側のバス優先レーンを東扇島からの市営バス川07系統急行便がスッと追い抜いていった。銀柳街入口で降りる人はなく、所定より若干の早着にて川崎着。急行ゆえ速いかというと、道路がだいぶ空いているような印象を受けたのだった。

◆横浜浮島線 江川一丁目→YCAT(19:15発12便)

再び大師線で移動、こんどは東門前で降りる。R409の先はコマツ川崎工場跡地で、数年前に島忠ホームズやマンションができるなど再開発が進められているが、中でも威容なのは2005年に落慶した川崎大師の「自動車交通安全祈祷殿」だろうか。しかも隣は大師IC・JCTの巨大構造物というロケーションもなかなかでは?
さて、江川一丁目でしばし待機すると京急車が到着。別に男性が1人待っていたものの、ここでの乗車は当方のみ。車内はというと、臨港車では1人掛けだった車椅子スペースの座席が2人掛けとなっており着席性が高められている一方、補助席もあるため通路は狭くなり、やはり詰め込み仕様との印象は拭えない。
大師河原バス停先で離合した本日の最終便となる急行川崎駅行は2人の乗り。こちらも小島エリアでの乗車は小島町で男性2人だけだったが、浮島エリアに入ると浮島橋交番前と日本ユニカー前でそれぞれ女性1人が、最後に浮島町十番地で男性3人が乗車。開業から日も浅い状況で7人はまずまずなのではと。

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この時間になると東扇島を中心に湾岸線の夜景がなかなかだが、浮島エリアでは工場のプラントが間近で見られた…当方もキライじゃないがさすがに“萌え”まではいかないかなと-というか、浮島町十番地での乗車扱い中に横を小湊車が通過、川崎駅19:00発の木更津行で、窓側が埋まる程度の乗りと見た。あちらが浮島BTに寄るところで先に首都高入り。こんどは眼下を木更津駅19:00発の川崎行小湊便が通過したかと思えば、木更津駅19:05発の品川行日東便が横を走り過ぎてゆく。首都高に入ればまさにリムジンバス銀座…といった感じについ目線は忙しくなってしまうのだが。
ukishima 首都高ではキープセンターで快調な走り。羽田1TB19:25発と思しき藤沢行江ノ電便をサッと追い抜きつつ、前方を走る大型トレーラーを確認するや追越車線に入って華麗にスルー。気づけばみなとみらいの灯りが見え、あっという間にYCAT到着だがこれでもほぼ定時だった。

YCATではまた行列が…こちらは20:00ちょうど発の横須賀西地区線・湘南佐島なぎさの丘行、ざっと30人弱が乗り込んだだろうか。その出発前には京急便が到着しスーツ姿の人を中心に大量降車! PASMO/Suica表示はなく運賃箱には茂原線の運賃表示も見えたので、ん?とも思ったが、時間的にはどうやら木更津駅19:05発便と思われるが…ともあれ、横浜のポテンシャルを感じさせる光景ではあった。

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勢い浮島橋線中心ともなりましたが、つまりはANAケータリングセンター稼働にあわせた新線なんだと。ちなみに隣にはヨドバシカメラのアッセンブリーセンター(物流拠点)が2005年から稼動しておりこちらは中日臨海バスが送迎担当、まさしくヨドバシラッピング車を投入していますが、ANACは現時点でそこまでの流動はないということなのでしょう。また、ヨドバシや太陽日酸、日通、日本冶金工業などの周辺、あるいは橋を渡った先の東芝や花王といった浮島方面からの徒歩利用客を拾えると見越しての新線開設なのかなと。ただし並走路線が共同運行となっているとはいえ川崎市交側に遠慮して急行便の既設停留所停車は遠慮したほか、わざわざ浮島橋バス停を単独設置した-感じでしょうか。とはいえ、やはり浮島方面への延伸もというのが本音なのではないでしょうか。
横浜浮島線に戻すと、こちらは浮島橋バス停には停車しないため、両路線には直接の関連はないということになりましょうか。ただし、車両運用上効率化を図っているという意味でもほぼセットでの開設となっており、また送迎利用の補完を狙っているという点で双方ともに意欲的な路線設定と思います。

最後に浮島橋線乗車中、空いていたゆえ例のごとくカメラ片手にカブリツキ席に座っていると、『バスお好きなんですか?』と運転手氏から声を掛けられました。他の乗客もいらっしゃる手前もあり、赤信号停車時に二言三言程度会話させて頂きましたが、浮島橋線も運行開始時には御同輩がかなり乗ったとのことで、『皆さん運賃箱撮られるんですよね。撮らないんですか?』とも。東扇島線での評判はイマイチというバリアフリー対応車も浮島橋線では『コレ乗っていいんですか?って聞かれるんですよ』と俄に沿線の注目を集めている?様子。横浜浮島線もまだまだとのことでしたが、『これから乗るでしょうから、乗るなら今のうちですよ~』と今後の成長を期待する感じに当方も同意しておきましたし、その可能性、素地は十分にあると考えます。

CommuterCoach

投稿者---THEある日氏 (2011/05/07(Sat) 00:07)
http://kyokyoku.blog70.fc2.com

関東はCommuterCoachは、もっと需要ができそうです。
だが、関東でCommuterCoachは東京で渋滞よりもっと大きな問題があって、Terminal駅(駅前)に着くので、JRの鉄道に乗換えしにくいからです。
上記ブログの[2010年7月]に、CommuterCoachをよく述べてます。

述べていても、地方大都市のCommuterCoachであって、東京ほどの巨大都市ではないので、やはり、関東でCommuterCoachは問題があるでしょう。
だが、関西もCommuterCoachはそれなりにあって、兵庫県中部も三木市も、神戸行があるほどです。
だったら、兵庫県中部の特に、三田(←さんだ)市のJRの駅から離れた所は、大阪行のCommuterCoachは需要ができそうです。
同じような所で、つくば市は鉄道ができてからも、東京行のCommuterCoachがあるので、鉄道にはない利点があればCommuterCoachは、もっと考えられそうです。

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産業道路駅バスターミナル開業へ

投稿者---551planning (2011/09/17(Sat) 14:08)

神奈川バス協利用感謝デーの川崎鶴見臨港バスブースに「産業道路駅から新規路線を運行いたします」なるチラシがありました…サイトにも出ましたね。

10/01開業で、同日に産業道路駅バスターミナルも開業するとのこと、これは初耳でしたが話はあったようです。今春の横浜浮島線レポの際には駅が道路から奥まったなとは思っていたのですが、地下化工事のためだけと思い込んでいました。

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新設路線は殿町小島線と急行JX日鉱日石線ですが、急行系統は平日48.5往復・土休日25往復と高頻度運行に。既存路線への影響もあろうかと思いますが、それらのターミナル入りはどうでしょうか。それこそ目と鼻の先の江川一丁目を起終点とする横浜浮島線なんかも良さそう…といってもまさに大師河原交差点こそがボトルネックとなっているわけで。路線バス的にもこんな話が引っかかりました。

詳細はリンク先をご覧頂くとして、簡単にいえば狭隘な歩道橋上にまでバス待ちの列が伸びている状況があったことから、去る08/19からバス停横の空きスペース(道路予定地)を使ったというお話。ただこのリリースでは産業道路駅バスターミナルの件は全く触れられておらず。

ともあれ、そのうち横浜浮島線の現状を見に行こうかなと思っております。

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ここが端緒?産業道路駅前“仮設バスバース”

投稿者---551planning (2011/10/02(Sun) 12:40)

ちょうど開業日に時間が取れたので早朝散歩と洒落込んでみました…尤も、直前に京急電鉄(…なんどでも言う!未だ慣れん)がリリースを出しまして、ターミナルではなく「バスバース」、しかもなにやらアクロバティックな設置となっている様子が強く伺えたのですが、果たしてー。

アプローチとして開業直後以来となる横浜浮島線に乗車。ちょうどこの日から定期券が新設されており順調かなと思っていたが、YCAT07:00発便は東扇島行の長い列には負けるとはいえ11人が乗車とはなかなかどうして。定期券の使用状況は伺えなかったが、車内にもその旨の掲出がなかったのは若干引っかかったり…新山下の先で同発のTDR行がほぼ満席で横をすり抜けていったがこちらは淡々と走行、浮島町公園入口で3人が降りると以降もこまめに降車があり、東芝浜川崎工場前で2人を降ろすと当方だけに。結局ほぼ定時に江川一丁目着、横浜から浮島エリアまで30分少々とはやはり衝撃的だなと改めて実感…と、向かいを見ると、08/19供用開始のバス待ちスペース。バスがやってくると誰ともなしにバス停前にずれ、早くも機能している様子が伺えた。

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昼夜混雑する大師河原交差点を歩道橋で越え、産業道路仮設駅前を横目に踏切を渡ると新設された駅前バスバース…思いっきり仮設だ。白く高い塀には大師線の懐かし写真が掲出されるとともに、いかにも“らしい”手書きの赤い電車がぐるりと走りまわるほか、羽田空港や工場群など沿線風景が描かれるなど京急色満点だが、臨港バスの文字は辛うじて「新たに2路線運行開始」と掲出されたポスターに見られる程度。sangyo
と、ちょうど産業道路を07:18発の急行浮島橋行が通過していったが、10人足らずが乗っていたろうか。もともと大師河原交差点を右折するため産業道路上には平日2便のみの蒲田行バス停しかなく(最寄りは出来野だが江川一丁目のほうが近い)、ひょっとしてこのバスターミナル、もといバスバースが…とも思っていたのだが、少なくとも現状においてはそれ以前の話だと痛感する。

となると主役はこのバスバースを発着する2路線だが、ちょうど停まっていた07:45発浮島中央線・急行JX日鉱日石エネルギー浮島前行に乗り込むこととする。車内は早くも通勤客でほぼ席が埋まっている状況。ちなみに土曜朝の大師線は12分間隔となっているところ試乗便だと接続が噛み合わず(07:35着を受けるカタチ)、しばし車内で待たされる印象も…実はバスバース前には京急・臨港関係者が集結していたのだが、うち1人が運転手に『さっきポールの位置と(列待ちの)テープを修正したんだけどどう?』と確認する一幕も…どうやらぶっつけ本番?
いざ出発すると最初にして最大の難関である産業道路入りに際し、踏切信号機の下に「左からバスが出ます。ご注意下さい」の横断幕掲出とともに誘導員が配置されているものの、そこは入り込むタイミングが難しく、結局07:47着列車の踏切通過を待たされることとなった。その上、大師河原交差点を右折しR409に入ると、ちょうど頭上の歩道上を掛ける人が…先程の列車を降り江川一丁目バス停に向かう人が浮島BT行便と誤認した様子。バス待ちスペースからもポール前に人がせり出してきて、通過するこちらを訝しげな目で見送るのだった…その光景は隣の殿町小学校前でも展開。ちょいと気の毒な気持ちにさせられる。
その後は淡々と進行、浮島橋を渡り日本ユニカー前で右に入り、神奈川臨海鉄道浮島町駅から分かれる専用線沿いにゆるやかにカーブを進むとまさに工場群の谷間へ。セントラル硝子入口手前が浮島中央バス停でパラパラと降車、左手に日本石油輸送(JOT)の川崎メンテナンスセンターを見やると左折、「禁煙 これより先は私道につき関係者以外の立入りはお断りします」の看板が目に入りピリッとすると直ぐ先で停車、ここが終点のJX日鉱日石エネルギー浮島前-頭上には思いっきり配管が並んでおり、京急リリース内の「川崎臨海部を運行する臨港バスの様子」とキャプションされた写真はまさにココだ。

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バスは回送表示となって更に奥に走り去り、降車客もあっという間に路地の奥に消えていく。向かいにはちゃんと臨港バスの真新しいポールが立っているも折り返し便は15分後、ひとまず公道まで戻ることとしたが、ちなみにポールの横には「常便バス乗降場所」変更の掲出が社員向けに総務グループからなされており、自前の送迎バスもある様子。
随所に出された「立入禁止」やら「危険」やらの文字を横目に公道を更に浮島中央バス停まで戻る。産業道路駅前行バス停から5m程後ろには圧力調整と思しきパイプから蒸気が出ており、無論安全なのではあろうが長居はしたくない感じが…向かいでしばし待機、土曜日ゆえか8時過ぎという時間ゆえか行き交うクルマは少なく、ぽつぽつと歩く人がいる程度で意外にもひっそりとしたな雰囲気も。バスがやってくるとどこからともなく2人が現れて乗車。車内には添乗の臨港関係者のほか数人が乗っていた。
再びR409を淡々と進行、大師河原交差点を左折し踏切を越えてなお直進、出来野交番前交差点を右折すると細道に突っ込んだかと思いきや、直後「通り抜けできません」ほか警告看板が並ぶ入口を係員の誘導に従い右折-どうやら生活道路を大師線立体化工事事務所関係車両も利用している様子、幼稚園もある道を最徐行で進み、奥でプレハブの工事事務所を仰ぎ見ると、最後はクランクをすり抜けて先程の乗り場へに到着と相成った。

 

うーん、「なんでまたこの時期に整備したの?」というのが率直な感想。工事関係要員から充当しているのでしょうが、乗り場に誘導員まで張り付けて開設するほどかなぁ、とつい思ってしまいました。無論、川崎市や神奈川県などが進めている、sangyoかの神奈川口構想の変化系ともいうべき「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」構想へのアピールという部分もあるのでしょうが…。

『浮島町に立地する周辺企業のご協力をいただき、新規路線の開設に至った』と京急リリースにある浮島中央線ですが、先の浮島橋線といい、既存路線=川崎市交通局への遠慮があるとはいえ、バラバラ単発するのでは勿体無いような気も。殿町方面も川崎駅からの既存系統に加えて設定するほど現時点で需要があるのかは微妙な感じがして、であるならばまさにポスターが意識しているかのように思われるところを進めて、大師線との乗継割引等によるシフト策なんかも検討されてもいいのかなとも思うのですが。

いやいや、仮設でもバスバースが設置されたこと、そして相次ぐ企業送迎バス的直行路線の整備は、アクアライン、羽田、そして横浜-と、大師河原付近での鉄道・バスの有機的結合の可能性には個人的に注目せざるを得ないだけに、ちょいと妄想を膨らませ過ぎたきらいはありましょうが、この経済情勢を踏まえた京急・臨港の先手だと信じたいですし、その意味では大師線立体化の2015年度に向けた次なる一手があるのかどうかを密かな楽しみとしておきましょうか。


ご意見は【検証:】常設板までどうぞ!

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