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(過去ログNo.)
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3年越しの対面!「線路のない踏切」を見る-宇部興産専用道路・2010秋

投稿者---551planning(2010/11/18(Thu) 00:30)

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【検証:】リポートで異質?な程のアクセス数を誇る宇部興産専用道路ネタ-2007/11のモニターツアーに参加してはや3年が経過しましたが、実はその際心残りがひとつ…一般道との交点にある“線路のない踏切”をじっくり見ることができていなかったこと。ツアー参加時には専用道内から見るという逆に特異な体験をしたものの、乗車したバスの座席位置等もあり、やはり王道?である一般道側から見てみたいと思っていました。

そして2010/10、ついに機会を得て短時間ながら実見することができました! 拙い写真ではあるものの、3年越しの思いのたけを籠めた続編をば-。

※掲載写真は安全に配慮して撮影したものですが、責任は551planningが負うものとします。


■“線路のない踏切”とは-

詳細は本編を御覧戴くとして、山口県宇部市の宇部セメント工場と美祢市の伊佐セメント工場を結ぶ“日本最長の私道”-宇部興産専用道路はほぼ全区間が完全立体交差化されていますが、宇部臨海部に一般道との平面交差があり、遮断機と警報機で制御管理されています。ここがマスメディアでも取り上げられる「線路のない踏切」です。
この一般道、宇部新川駅から真っ直ぐ延びる市道・興産通りが、R190との交点である興産本社前交差点から更にそのまま工場内に延びているのですが、ここが市道なのか構内道路なのかはいまいち不明…Google Mapだと「宇部興産専用道路」の文字も出るのですが、一般者立ち入り可能の証左としては、宇部市営バス「沖の山線」が平日のみながら日2往復あることが挙げられます。興産本社前交差点から先には7つのバス停がありますが、Google Mapにもしっかりポイントされています。
-このあたりは同地を訪問している他サイトでも触れられているところですが当方も念のためということで…。

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なお、厚東川右岸の宇部市東須恵にも、中国電力火力発電技術センターへ向かう一般道との交点があり、当方もツアーの際に一般道側が踏切で仕切られているとともにチェックボックスが設置されているのを確認していますが、こちらは不法投棄等の問題があり2003/09から通行が許可制になっている由…一般道扱いながら行き止まりであることと関係者が明確なために可能な扱いかと思いますが、困った話ですな。

■いざ現地へ-

できれば両ポイントをチェックしたかったのですが、時間の都合で宇部工場のみチェック可能となりました。17:00過ぎ、宇部港方面からR190を進み、興産本社前交差点を左折。貨物線痕を越えると工場エリア内ですが特段の仕切りや規制表示等はありません。丁度退勤時間なのかマイカーとすれ違いつつ、いかにも構内道路をずんずんと進みます。
バス停でいえば5つ目の「石灰石センター」の先でまず左手にダブルストレーラの溜り場を確認! 道路はゆるやかに右カーブを描き、「ふみきりあり」の看板が見えてくると現地です…をっ!丁度踏切作動!久々に間近でダブルストレーラを見ることができました。

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さて、道路は踏切交点を越え、専用道路としばらく併走しています。500mほど進むと路線バスの終点「沖の山」。朝7時台に2本が宇部新川駅からやってきて、夕17時台と18時台に宇部新川駅行が出発するだけ。まもなく夕方1便が出る時刻ですが…残念ながらこの日は土曜日ゆえ運休でした。向かって右手、専用道路の先が宇部マテリアルズ第二工場入口となっており、ここにも踏切が設置されています。そして手前にはどでかい標識、この先が専用道路エリアで関係者以外立入禁止・かつ専用道路へは通行証携行者以外進入禁止の旨示されています。

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こちらの踏切付近をよく見てみると、「←伊佐・大橋」という案内標識や、「これより宇部興産専用道路」と大書された看板も。この位置から更に500m程進むと右手にカーブして、これまた私設の橋梁としては最大規模である興産大橋につながってゆくのです。

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■新顔も登場!-

ここでしばしダブルストレーラチェック-土曜日夕方ということで稼働状況も気になっていたのですが、なんのことはなくバンバンと行き交っていました。3年前に見たいすゞ・三菱ふそう・ケンワースの顔は覚えていますが、丸っこいボンネットタイプのクルマも!当方車種等は詳しくないのですがケンワースの新車の様子、少なくとも去年までには導入されているようです。

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さて時間もないので戻ります。踏切にひっかかるようタイミングを合わせてみましたが…それにしてもなかなかのスピード感ですね。
先程の石灰石センターバス停前には「沖の山石灰石荷卸設備」の看板があり、その後ろが沖の山石灰石センター。セメント工場は手前の市街地寄りで、伊佐に運ぶ石炭を貯蔵する沖の山コールセンターは海側の2か所に広大な黒いダイヤの山を築いています。ダブルストレーラへの石炭積み場は不明ですが、それぞれはベルトコンベアで結ばれている様子。車輌整備の拠点は興産大橋を渡った西沖地区となるため、このエリア内でダブルストレーラの溜まり場といったらここくらいになるものと思われます。だいぶ日が傾いてきた中、一日の仕事をほぼ終えたのか、一息入れているダブルストレーラをまたパチリ-名残を惜しんだのでした。

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より大きな地図で 宇部興産専用道路 を表示

■迫る新時代、地域共存の行方は-

川越え区間を中心に慢性化しているR190の混雑緩和を主眼とし、2007年当時も工事が進められていた山口宇部小野田連絡道路・宇部湾岸線(右図緑線)ですが、興産本社の先でもかなり高架道路ができあがりつつあり、カーブしながら運河を越える“3径間連続複合斜張橋”としてランドマークとなる栄川運河橋の主塔をJR宇部線車内からも望むことができました。3年前のツアーで興産大橋から眺めた、ダブルデッキ構造の厚東川新橋も開通を待っている状態です。

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ところで、先述の「もうひとつの一般道との交点」にもほど近い東須恵ICはR190と接続するべく、4車線の宇部興産専用道路のうち2車線を活用するロングランプとして整備されることとなっていましたが、周辺住民への配慮で夜間利用をしていない専用道路に24時間通行可能な公道が併設されることで騒音等への懸念が出ていて…というのが3年前の話-最終的には、宇部興産側が計画していた専用道路拡幅の中止と、騒音対策を施した工法導入により協議が整ったのだとか。これにより、来秋開催の「おいでませ!山口国体・山口大会」に向けた最終的な整備が進められる由。
今回現地を確認することはできませんでしたが、遅くとも再来年には宇部興産専用道路の新たな姿を見ることができるやもしれません。宇部湾岸線についてはいろいろあるようですが、新時代の到来による地域共存の行方も注目されましょう。

***
なお、本年度のCSRツーリズム産業観光バスツアーは受付終了となっていますが、「きっと、もっとすきになる。」をキャッチフレーズに11/19~12/11にかけて開催されている体験型観光イベント「うべ探検博覧会」とのコラボ企画として、12/03の午前と午後の2回、「広大な石灰石鉱山・超大型トレーラーと日本一の企業専用道路走行」と題したショートバージョンのツアーが開催される由…お値段も手頃ですしこれはオススメですねっ!

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もうひとつの“クロスポイント”を探る-宇部興産専用道路・2011冬

投稿者---551planning(2012/05/06(Sun) 12:30)

1年余の長期不通から復活したJR-W美祢線を実見すべく、ようやく予定が確保できた山口行。10に開催された「おいでませ!山口国体・山口大会」関連施策である山口宇部空港~山口市内連絡バスもチェックするため空路入り…となるとやっぱり気になる「宇部興産専用道路」関連。当方注目の宇部湾岸線は2011/08に、“3径間連続複合斜張橋”の栄川運河橋を挟む西中町IC~藤曲IC間の自専道区間と、ダブルデッキの厚東川新橋の下部一般道区間の約3km弱が待望の開通。いっぽうでその先の東須恵ICロングランプ“併用区間”についてはなお整備途上となっており、今回はそちらを攻めることとしました。


もうひとつの“クロスポイント”■

今回は時間的にも徒歩移動を敢行! というわけで降り立ったのはJR-W小野田線


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