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(過去ログ-料金制度・ETC論-No.)

〔ETC〕やはり地方での普及率は低いのか?

投稿者---Tom氏(2003/08/12 05:22:14)

先週、北海道を旅行し、札樽道で料金所を4回、道央道で2回ETC設備のある料金所を通りました。
道内は道東道や道央道の新規開業区間などまだETCが整備されていない箇所がある反面、札樽道などでは2箇所もETC専用にしていたり設備のあるところでは誘導しようとしているのですが、観察してみたところやはり利用者は多くないようです。
今回の5回のETC付料金所通過の際も他車の通過を見てはおりませんし、GWに行ったときも同様。
一年前のMEXよりも利用率が少ない感じです。
北海道の人は結構新物好きの傾向があるのですが、ことETCについては渋滞が少ないせいか、あまりメリットを感じていないのかもしれません。

ETCを普及させるには

投稿者---THE-Q氏(2003/08/21 21:28:10)

まず、私なら料金制度を変えますね。

高速道路料金は高速道路の利用者から取るのでは無く、車載機メーカーから取るように変えます。
つまり、道路公団は車載機メーカーから。車載機メーカーはカード会社から。カード会社は高速道路利用者から料金を請求するように制度を変えます。
で、もちろん利用者に請求する金額や取り方は車載機メーカーとカード会社にまかせ、公団は単純に車載機メーカーから料金を取るだけです。
こうすれば、車載機メーカーやカード会社は一生懸命自社の車載機やカードを普及させるだろうし、その為に勝手に割引制度も用意してくれるでしょう。

料金体系や普及させる方法を自分で考える必要なんか無いのです。

Re:ETCを普及させるには

投稿者---Tom氏(2003/08/23 22:48:19)

失礼ながら、THE-Qさんは料金制度の根幹をお分かり頂けていないのではないでしょうか。
高速道路の通行料金は高速道路建設の進展に伴いJHが認可申請を行い国が認可しています。

また、車載機メーカーはあくまで車載機を売るだけで、集金はETC車載機に挿すICカード発行のクレジット会社が行っています。
クレジットカード会社が自社のカードを使用してもらう為に、特定の割引制度を導入するとして、最大でもクレジットカード会社が受取る手数料の幅でしかありません。
仮に、ビジネスモデルを変え、車載機メーカーから取るとしても、たかだか一台2万円程度の機械を買ってもらうために割引制度を導入することはありえません。
いずれにせよ、割引を導入するには道路公団側の料金体系、またカード会社に競争させるというのならばカード会社の手数料率変更など結果的に公団からすれば料金単価の引き下げにはつながってきます。

ビジネスモデルを変えろというのならば、その辺をどのように考えるのか、対案を示してほしいと思います。

Re:ETCを普及させるには

投稿者---THE-Q氏(2003/08/24 00:57:39)

まず、私なら料金制度を変えますね。

カード会社や社載機メーカーが料金制度を決めるのはダメですか。

なら、もっと単純な方法。
車載機メーカーに利用者から徴収した料金の一部を払う。
ちょうど携帯電話なんかと同じ制度ですね。
この方法を使えば、車載機を1円で売るメーカーとかが出てくるんじゃないかな?

様々な料金制度が誕生することなど望めませんけど、長距離割引なんかより、よっぽど普及するでしょう。

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ETCの普及がお嫌いですか?

投稿者---エル・アルコン氏(2004/01/09 21:02:23)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

ETCの普及がここに来て順調に伸びています。
国土交通省の資料にもある通り、今年度に入ってからは毎月1ポイントの増加と言ってよく、概ね8台に1台はETC車というようになってきました。
別納制度の新規停止や高額ハイカの販売終了、通用停止など政策的誘導の結果ではありますが、10%を超えると普及が急速に進むという、良く言われる「定理」が思い起こされるようなサイクルに入っています。

年末年始に関西~首都圏~東北と回ってみて感じたことは、首都圏での普及が目覚しいというか相当一般化していること。かつては本線料金所などで連続通過したらそれだけで話題になったのですが、いまや東名東京や関越新座、東北浦和あたりの本線料金所では珍しくもありません。
また大型車への普及がすごく、定期便の大型トラックが当たり前のようにレーンを通過したり、一匹狼風のデコトラがレーンを駆け抜けるなど、半年くらい前だと信じられない!と言った事象を目にします。そういえば年始のUターンラッシュのニュースに出た東名東京では大型車が悌団で通過してましたし。

また、新聞雑誌でもカー用品各社によるETCの広告が当たり前のように出るようになっており、売り場自体が継子扱いだった2年前が嘘のようです。

***
さて、こうした中で、8日の大阪朝日(夕刊)は、「割高、ETC 利用8%」と題して阪神高速での利用が伸び悩んでいると報じています。

回数券(18~19%)に比べての割引率が低いという指摘ですが、まあ一読して感じたのはまさに為にする記事と言うこと。
ETCの前払割引(13.8%)については触れてはいますが、「後払いではまったく割引はされない」といかにも高い印象を与えていますが、割引率が高い回数券は、実は100回券ですから、前払割引よりも高額の「前納」をしないと享受できないわけで、言いがかりのような比較です。
ちなみに阪神東区間(大阪市内)の100回券の値段は普通車57100円、大型車114150円。ここでしか使えない回数券にこれだけのお金を前納して、料金所や乗継所で停車して1回あたり大型車66円、普通車33円のメリットを追求するかと言う比較になるはずなんですが。

さらに「利用率がわずか8%と低迷」とありますが、全国で12.7%まで伸びた段階で、これまでの推移も出さずに切り取った数字ですからこれもミスリード以外の何者でもありません。
ちなみに国交省資料では03年12月の速報値が8.8%(首都高15.6%)ですが、各種資料によると11月は8.3%(首都高14.3%)、3月が3.3%(首都高6.3%)、02年4月が1.0%(首都高2.5%)であり、整備の遅れ(02年7月までは神戸地区など多くのエリアで全く使えなかった)や阪高特有の乗り継ぎ制度対応の遅れ(大阪地区では03年12月から)などの事情や、そもそも千葉地区での先行導入の影響がある首都高との条件を考えると、決して悪くは無い数字の変遷と言えます。

実際、秋以降関西圏でもETC車の姿が目立って増えており、特に両方向とも本線料金所が続く西名阪道では多いように見うけられますし、阪高でもよく見かけます。以前は滅多に専用になってなかった第二神明須磨本線も専用運用に出会う機会のほうが多いです。

***
こうした悪意があるとも言える報道はさておき、普及が進むと意外な経験をしたりします。
年末に通った首都高湾岸線大井本線ですが、たまたま2レーン並んで専用運用していました。で、右側の専用レーンに入ると、時同じくして左側の専用レーンに入るクルマがあり、そのまま抜かれました(笑)

その時の印象ですと、一般レーンとの速度差による合流に潜む危険性はよく指摘されますが、専用レーン同士の合流もなかなか危うい感じです。もともと総てがETC車、ETCレーンなら今の料金所のようにレーン数を取る必要も無いわけで、淡々と連続走行しているETC車を捌くのに複数の専用レーン運用が必要なケースについて見直したほうが良いかもしれません(料金所の左右なら分るが、同じ位置で並んでいてもあまり意味が無さそう)。

首都高・阪神高速などの100回回数券廃止へ

投稿者---かずちゃん氏(2004/01/14 12:56:26)

とうとう高額回数券の廃止が秒読みになったようです。

やはり前回、飴(モニター助成)と鞭(高額ハイカ廃止)の効果でETCの普及率が大幅に上がったので、今回も飴(モニター助成一般枠延長)と鞭(高額回数券廃止)でさらなる普及率の向上を狙ったということでしょうか。

私みたいに金券屋で首都高回数券(相場は一枚570~580円)を十枚単位で購入している身(ETCも付けてますが…)にはちょっとキツイですが、偽造対策やETC普及率向上のためにはしょうがないのでしょうかね。

しかし、以前話題にあった「回数券並みのETC割引」はどうなったのでしょうか?
せめて、ETC夜間割引社会実験をそのまま恒久化にしてほしいものです。

アメとムチの悩み

投稿者---エル・アルコン氏(2004/01/14 19:35:22)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

トラックやバスといったメインの回数券ユーザーなら金券屋で買わずに正規購入でしょうから、回数券を金券屋で購入している層がどのくらいいるかと言うところにもよるのですが。
阪神高速での回数券の利用が全体の31%でそのうち9割が100回券という内訳ですが、金券屋購入がそこまで多いのなら金券屋で昼特や新幹線回数券よりもメインの商品として鎮座してそうなんですが、どうなんでしょう。

それはさておき、まあ阪高の場合、東区間の底値は560円(正規料金700円)ですから、前払割引と43円の差があります。定価ですと571円ですから32円の差であり、これはこれで大きいとみるか、ETCの付加価値と前払割引の汎用性を考えるとさほどでもないと見るかです。
逆に、1回32円、大型66円の差を惜しんで「値上げ」のそしりを受けるくらいなら、当初1年は特別割引と銘打って、前払割引利用で回数券と同額の割引にしていれば、イメージもよく、かつインパクトもあったでしょう。このあたりが商売っ気の無さを如実に示しています。

ただ値下げの問題は回数券ユーザーが日に27万台ということ。
全部阪神東区間の大型車として、これが全部移行すると日に1800万円の損です。既存のETC利用車の減収分を加算すると2100万円程度の損と言うわけで、年間では相当な額になります。
もっとも、同時に発表されている5,000円の助成は35万台が対象ですから年間17.5億円のコスト。今やオールインで20,000円あれば付く時代ですから、阪高の年間減収分見合いで35万台に無料で装着させることも出来るわけで、そう考えると5,000円と言わずの大胆な助成でもしたほうが効果があるのかもしれません。

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〔ETC〕無駄と無意味と退歩の新システムを糾す

投稿者---エル・アルコン氏(2004/01/25 01:10:14)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

何ともと言うしかないニュースです。

普及の度合いに痺れを切らして安直な次善の策に流れる、どう転んでも二重投資の謗りを免れない事態でしょう。
そもそも、ETCの普及に付いては国交省が20日頃に1月の速報値を発表してますが、全国で13.7%、首都高は17.2%、阪神高速が9.6%と、概ね12月比で1ポイント程度の増加、首都高は1.6ポイントの増加ですから、年度中には首都高では20%突破が確実な情勢だったわけです。
そういう現状を全く読めず、あまつさえ買い控えムードを醸成することで普及の腰を折るのですから非常に問題です。先の規約の「書き換え」もそうですが、ETCの普及に対するやる気そのものが問われる状態では、企業トップとしても、また、行政府の一員としても近藤総裁の資質が問われる事態と言えます。

もともと、タッチアンドゴーのICカードで良かったのでは、という声があったわけで、それを現在のETCにしたことで、「ノンストップ」機能や、阪高で実施されている乗り継ぎや、首都高の特定区間割引、また首都高や阪高のロードプライシング割引のように、いわゆる「フリーフローシステム」により導入することで可能になった制度もあるわけで、そうした対応はどうするのか、まさか退行するのか、近藤総裁は「これから開発」といった曖昧な内容でない説明をする義務があります。

実際、現在実用化されているICカードの機能を見ますと、JRの「Suica」「ICOCA」のテストから導入への経緯を見れば明らかなように、非接触タイプによる多パターンの料金収受は事実上断念された格好です。
また、フリーフローシステムにより経路特定が可能なETCと違い、経路特定が不可能なので従来の規則を変えてまで対応しているJRを考えると、ロードプライシングその他の機能はどうするつもりでしょう。

※ETCには乗り継ぎの間に他社区間の利用を挟むというケースの対応も出来る(阪高箕谷-生田川の乗り継ぎ中に神戸市公社区間を利用できる)。

もちろん、現金及びハイカ、クレカ利用の変形としてのICカードであればまだ理屈は立ちますが、記事にはETCレーンの通過を想定している旨書かれており、これが事実であればETC最大のメリットとも言えるノンストップ通過が事実上出来なくなります。料金所通過処理能力の低下、また、追突事故の懸念など環境、安全面でも問題が大きいです。

今回の発表は、首都高なら5台に1台、全国でも8台に1台の割合のユーザーへの背信であり、かつそれがサービスダウンになると言う論外中の論外と言える措置です。
しかも環境、安全、そしてサービス面のあらゆる面でETCに劣ると言う志の低いものであり、かつシステムの構築と設置がほぼ完成し、普及を待つだけになったETCを横目に新しいシステム構築に費用を投じるという、巨額の負債を抱える公団にあるまじき対応と言えます。

呆れた今回の対応

投稿者---3京新聞氏(2004/01/25 02:00:35)

こちらにも出ていますね。

私事ですが、私の家族の車でもつい半月前にETCを取り付け、つい最近前払い割引を申し込んだのですが、今までのは一体なんだったのか?ホント、馬鹿みたいと思います。とても悔しくて腸が煮えくり返る思いです。それは、恐らく他の取り付けた人達・事業者も同じでしょう。これ、もし本当にETC車線にも取り付けるならETCを取り付けた事業者などから抗議が上がるのではないかと思います。

僅か10日前にはこんなニュースもありました。

ETCの普及を促進するような策を取っていながら、それに反するような今回の対応。余りにもお粗末というか、連携が取れてないのでしょうか。ともかく今回の対応、せめてETC車線は不可とするような方向へ行くことを願うだけです。

取り敢えず「完全否定」のようです...

投稿者---エル・アルコン氏(2004/01/14 19:35:22)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

さすがに拙いと気付いたようです。

全面否定のみならず記事を掲載した東京新聞(中日)を名指しですが、24日の日経朝刊に掲載されたETC普及に関する記事の最後にもETC普及の遅れに絡めた格好で近藤総裁がICカード導入を考えている発言があった旨があるわけで、発言は事実、しかし関係部署との連携を全く欠いた勇み足と言うのが真相でしょう。
そうでないとわざわざ否定のリリースまでしないでしょうし。

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〔ETC〕「普及」の成否を云々する時期は過ぎた

投稿者---エル・アルコン氏(2004/06/01 19:07:42)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

ETCの普及がここにきて加速しています。
6月1日付産経記事によると、セットアップ数は累計300万件に達し、利用率も18%を超え、今年度末までの30%達成が視野に入ってきています。
記事では利用率が50%を超えるとほとんどの料金所渋滞が解消するという国交省の見方を紹介し、その50%越えを再来年中と見ています。

確かに「四公団」の導入がほぼ完了し、地方公社での導入も拡大している状況ですから、普及拡大に伴う生産数量増による低廉化が正のスパイラルを描いている感じです。

***
結局、2001年11月の全国展開からわずか2年半にすぎないわけで、ここまで普及したことを考えると、初期のETC無用論、普及否定論は何だったのか、という感じもしますし、今にして見ると滑稽とも思えます。

もっとも、取り敢えず普及はしましたが、ETCが主流になるにつれて克服していかなければならないことも多いわけで、とりわけ料金所での収受員横切り対策の減速問題といった、全く異なる方式の導入に伴う安全面での意識改革は急務ですし、今後急増すると思われる料金所周りでのETC車同士の接触事故対策など、運転する側、管理する側とも新しいシステムによる変化点を理解して対応する必要があります。


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