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(過去ログ-料金制度・ETC論-No.)

首都高速と阪神高速、来年度から対距離制料金導入へ

投稿者---エル・アルコン氏(2003/07/30 10:23:41)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

国土交通省は首都高速と阪神高速について、現在の均一制料金を来年度から段階的に対距離制に変更することを固めたようです。
ETCの普及が前提となっており、出口ETCを設置することで利用距離の把握を行うようです。

以前、将来的には首都高と阪高についてはETC車専用にするという方針が語られていましたが、足下は一般車も混在する中での実施となります。出口料金所の設置は用地的にも要員的にも有り得ない話であり、一般車については最後まで均一制で残るとしか考えられません。

記事では、「移行で近距離が現行より安くなる半面、遠距離は高くなる。例えば、首都高東京線で最長区間の埼玉・川口-川崎・浮島(52.3キロ)は700円から、道路公団の距離制(1キロ当たり24.6円)を単純に当てはめると約1300円となる。」と最大で85%程度の値上げとなるような印象ですが、ETCだと1300円で現金、回数券だと700円ではETCを使う馬鹿はいません。
これでは出口ETCの工事は金をドブに捨てるわけですから、一般、回数券を距離制の最大金額まで値上げして、その範囲内でETC利用者を距離に応じて値下げするという方法しかないでしょう。

さらに、この値上げ幅が馬鹿正直に川口本線-浮島本線1300円(+600円)といった類では、並行一般道の整備度合いなどによっては、ETC車であっても高速から一般道への移転という裁定が働くことは必至であり、現行700円(首都高東京区間、阪高阪神東区間の場合)からの値下げを体感出来る料金設定を行う反面、値下げの原資を賄うレベルで値上げを行うといった合わせ技になるでしょう。

ここは民営化推進委が主張するように、トータルでの「値下げ」となるような改訂が望まれますが、一方で特に阪高は収支がだいぶ厳しい状況ですから、闇雲に値下げを押し付けるわけにも行かず苦しいところですが...

今回は割引だけだったような・・

投稿者---Tom氏(2003/07/30 20:44:28)

このニュース、今朝の日経でもみました。

ただ、この記事によると今回の施策は「近距離利用の場合は一定の料金を払い戻す方向で検討」となっています。
もっとも、「現在の定額制から距離制に段階的に移行」とも書いてありますので、ETC装着が標準となった時点で遠距離の割増も実施するのでしょう。
これをやると一見、近距離利用へのバリアが低くなり渋滞を加速させるのでは?という懸念もなくはないですが、一方であまり利用されていない末端区間(例:浦和北-さいたま新都心)のような区間も一般道の渋滞状況によって活用され、ひいては一般道の渋滞緩和にもつながる可能性を認めたいと思います。
当面は、ETCへの移行を促進させる為に割引のみで入るのでしょう。

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首都高の夜間割引社会実験、いよいよスタート

投稿者---エル・アルコン氏(2003/11/19 21:16:01)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

首都高の夜間割引社会実験がいよいよ11月28日から始まります。

毎度ながら気になるのは、「おおむね半額」と謳いながら、前払割引併用での数字と言うこと。実際には東京線で5~34%、神奈川線で10~42%の割引です。確かに払いこんだ50000円に見合う数字は半額かもしれませんが、残高の管理上はあくまで58000円であり、そこから引かれる数字はあくまで34%引きの462円に過ぎません。
おまけにそれでも東京線は700円が最大割引時で400円と42.8%引きにしかなっていないこと。「50%引き」から見た割引率相互では14.4%もサバを読まれています。

***
さて今回の社会実験は、料金所手前での待機組を無くそうという努力なのか、時間帯によって東京線で4段階、神奈川線で3段階の割引になっています。
東京線の場合22時と23時がそれぞれ5%違ってくる境界線で、そのほか0時、5時、6時が10%、1時と4時が14%となっていますが、22時や23時ならまあ大型でも東京線の場合1400円に対して70円の差ですから、無料開放になる直前のゲート前のような惨状にはならないのではと思います(神奈川線の場合、1時の境界が無く、22時から10%引き、23時から20%、0時から42%と前倒しになる)。

気になるのは東京線、神奈川線は特定区間も同じ割引率での割引を享受出来るのに、美女木以北の埼玉線(S5号線・美女木JCT-新都心西)は対象外と言うこと。新大宮バイパスからの転移を図るという意味でも真っ先に導入されてもいい区間なのに不適用とは面妖です。

また、適用対象について「ETC無線通行車両」とあること。
首都高には都心環状線の京橋、宝町など9箇所の料金所で今年度中に整備されるとはいえ、未だに手渡し精算の料金所が残っています。また、特殊なランプですが八重洲線の八重洲、常盤橋の両ランプ3箇所の料金所は駐車場との併合清算のため手渡し精算で、こちらは今年度中の整備はありません。これら12箇所は適用除外と言うことでしょうか。

ただ、良いこともありまして、湾岸線の環境ロードプライシングとの重複適用があること。前払割引との重複適用で計算すると実に6割引になります。また、来年6月まで期間を残している期間限定割引も重複適用対象で、さらに20%引き(こちらは前払割引と違い、正味の割引)となりますが、悔しいことに東京線の場合はそれでも50%引きに届きません...
まあ、関西在住でまだまだ首都高枠を残している私にとっては嬉しいですが、一方で枠の消化がさらに遠のきそうで痛し痒しです。

***
夜間割引はどうやるのか興味津々でしたが、長距離割引のように複雑に過ぎる感じがします。 とはいえ問題点を潰したあとがあり、かつ最低でも5%と目に見える割引を享受出来るわけですから(長距離割引は最悪1%程度になってしまう)、まずまずといえましょう。
これを叩き台に阪神高速でも続いて欲しいです。

素朴な疑問…意図が判らない

投稿者---551planning(2003/11/19 22:41:53)

首都高速道路の交通容量に比較的余裕のある夜間時間帯の料金を割引くことにより、一般道路から首都高速道路へ交通の転換を図り、一般道路の沿道環境の改善、渋滞対策等の効果影響を調査することを目的としてETC無線通行車を対象として実験するものです。

MEXサイトではこのように書かれているわけですが、車不所持の当方にはいまいちピンと来ないところがあります。
現在国交省の音頭含みで各地の有料道路で社会実験が実施中ですが、そこでは『一般道路から有料道路への交通の転換等を促進することにより道路の有効利用を図るとともに、沿道環境改善や渋滞緩和、交通安全対策などを推進することを目的とした弾力的な料金設定の実施に向けて』とされており、これはこれでよく理解できます。

要はこの首都高での社会実験が「弾力的な料金設定の実施に向けて」行われるのか、その中でのETC限定の意味は、ということになると思うのですが、首都高料金については段階的対距離性方針も示されていたところ、ETC普及はそれでまた別の取り組みが行われているところ、結局はなんとなくぽっと出でウケがよかろうからやっちゃえ…的な穿った見方をせざるを得ないのですが。
なぜ拘るのかというと、値引きによる減収分は国や都、神奈川県など3県、横浜市など2市が補填するというスキームだからです。あくまでMEXは直接的に関係ないよと。これは各地の社会実験でもそうでありましょうが、では首都高の場合どのような効果が想定できるのか?というところが見えてこないのでして…そういったところ、意外とマスコミでも語られていないような気がするのですが。

深夜の都心突っ切りの吸い上げ狙いか

投稿者---エル・アルコン氏(2003/11/21 16:48:13)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

まあETC限定というのは、非ETC車に広げた場合、領収書発行のコストなどの問題もあるわけで(現在の料金所の発行機が多機能なのかも怪しい)、致し方が無い面もあるでしょう。

で、この社会実験の効果ですが、本来下道からの吸い上げを期待すべき「高速道路」のはずの首都高が、日中は容量不足でシフトを図る余裕がないわけです。
そうしたなかで、唯一深夜帯は余裕があるわけですが、一方で下道も空いており、結局どっちも流れるのなら、という裁定が働き下道に回る層が多いわけです。

10年くらい前ですか、よく市川から青梅街道沿いとの間を往復した時期がありますが、日中は混むとはいっても箱崎から三宅坂経由で高井戸ランプから四面道に出たほうが速かったわけですが、深夜は青梅街道をそのまま走り、道なりに靖国通りから京葉道路になって篠崎ICから市川ICと、流れていたら高速に特に乗る必要も感じないレベルでした。
そういう思いで深夜の下道を走る人も多いわけですから、そうした流動を首都高に吸い上げてしまうことで、そう多くはないとは言え都心の主要道沿道の住民に安寧を、という効果はあるわけです。

いろいろと試みるようになった点については素直に評価したい

投稿者---Tom氏(2003/11/22 11:23:10)

エル・アルコンさんも既に書かれていますが、一般道の環境対策でしょうね。
首都高の場合は防音壁があることである程度対策になっていることと、また首都高は工事を夜間に行うこともあり、深夜帯に騒音が発生しないわけではない。
また一般道の場合、如何に交通量が少ないとはいえ信号が多く、地方のように夜間は点滅信号に切り替わるということもない為、go/stopを強いられますが、これは燃費に悪く排ガスも余分に出すことになります。

非ETC車については、手渡しまで認めてしまうと料金所係員が時間切り替わったことを忘れることなどのミスが懸念されます。
本格適用なら教育を実施して、ということでの対応もなくはないのでしょうが、あくまで今回は実験ですから。
逆に、ETCのみに割引を絞れば、更にETC装置を搭載する人が増加し、結果として料金所渋滞対策に貢献することにもなろうと思います。

こういう実験を試みるようになったことについては素直に歓迎したいと思います。
実験終了後も継続するようであれば、埼玉線への拡大適用はエル・アルコンさん同様、望むところです。

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〔ETC〕高速道路の深夜長距離割引開始と、首都高の深夜割引再施行

投稿者---エル・アルコン氏(2004/04/27 14:12:04)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

今日の未明、4月27日0時から、高速道路の夜間長距離割引が始まりました。
ETC車限定で、0時~4時の間にかかる時間帯の利用で、連続200km以上走行したケースで適用とのことで、23時に入り6時に出るようなフル利用のほか、3時59分に入るとか、0時1分に出るようなケースにも適用があるわけで、その点ではフレキシビリティがある制度になっています。

ただ、「深夜『長距離』割引」となっているのがミソで、距離比例の料金のうち、遠距離逓減になる100km以上のうち、200km以上の逓減率を現状の30%から60%にするというもので、骨子だけ聞くと看板倒れを地でいった「遠距離割引」の二の前かと早合点しそうです。
もっとも、さすがに割引率が2倍になると出来あがりの数字も目に見えるレベルのようで、300kmで出来あがり10%、500kmで20%程度の仕上りとなり、普通車の場合割引額が練馬-新潟で850円、川口-仙台で1000円、東京用賀-吹田で2500円、東京用賀-広島で5000円と、なかなかの出来になっていますし、割引率の算出も、例の「前払割引併用で...」ではないのも良心的です。

黄金週間直前に開始され、盆の帰省、秋の行楽シーズンもカバーする10月26日4時までの期間限定ですが、長距離移動が多くなるお盆の利用には強い武器になりそうです。上記の通り、一晩中走る必要も無いので、未明の出発や、深夜着にすれば制度を享受できますから。

ただ、今回も「遠距離逓減が適用される区間」ということで、途中に均一区間や本四区間が入ったらその区間はカウントされませんし、都市高速や一般道でつないだら一からカウントやり直しになるのは「長距離割引」の欠点をそのまま引き継いでいます。

***
一方で首都高の夜間割引も今夜、4月27日22時から11月1日6時まで再実施されます。
こちらは深夜1時~4時の割引率が下がりましたが(東京線34%→20%、神奈川線42%→30%)、0時近辺の割引率(神奈川線は明け方も)は上がっており、「真夜中」というより「遅い時間帯」の利用をする人にとっては条件が良くなった格好です。

こちらは2度目の実施とあって、前回の結果を受けての割引率の見直しですが、前回の実験の傾向が透けて見えるようでもあります。


〔ETC〕期間限定割引、遂に終了の時へ

投稿者---エル・アルコン氏(2004/06/15 10:55:14)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

2001年秋のETC全国展開に合わせてスタートした「期間限定割引」ですが、遂にこの6月30日に所定の期限を迎えます。
2002年6月30日を受付の期限として、最長で2年半あまりの間にJH、首都高、阪高の3公団それぞれ5万円相当の利用までに限って20%、つまり割引総額3万円まで割り引く制度でした。
今から振り返れば、足下の利用率の5~10%程度の利用者しかいなかった時点での制度ですから、今の利用者の大半は、「そんな制度があったんだ」という感じでしょう。しかし当時のユーザーの間では、全国、首都圏、阪神間で2年半とは言え5万円ずつも使うことは無いから、謳い文句の「3万円のメリット」はフルに享受出来ないと言う批判が、まさにコップの中の騒動のように起きたのでした。

当時の車載機購入にかかる費用は一切合財で、最も安い機種でも総額4万円程度でしたから、首都高か阪高のどちらかは使い倒すとして、まあ半額の補助が出るイメージでした。
期間限定割引は前払割引に優先されて適用され、かつ前払割引と違い、通常のクレジットでの後払精算なんですが、プレミアを含む残高から正規料金が引き落とされる前払に比べ、通行料金そのものが20%オフというのはお徳感があったことは確かです。

***
その期間限定割引も遂に終了の時を迎えます。
ひそかに「使い残し」に対する何らかの救済を期待していたのですが(苦笑)、当たり前の話ですが何もなく終わるようです。
この間、首都高や阪高は整備途上であり、かつ、首都高は夜間割引、JHは長距離割引、夜間長距離割引などの社会実験があり、利用残高が伸びない方向に働いていましたが、まあヘビーユーザーであれば使い切ることは容易だったでしょう。
「期間限定」の対象者と現在のユーザー数を考えると、「使い残し」に何らかの便宜を与えることは、ごく少数のユーザーに限定してメリットを与えることになるため難しいでしょうが、当時は登録したユーザー全員に「3万円のメリット」を与えることを想定していたわけですから、何とかならんのか、という身勝手かつ強欲な思いはあります。欲を言えば「使い残し」が前払割引の残高に全額、もしくは何らかの欠け目を付けて加算されればいいなとは思っていますが(爆)

個人的に振り返れば、帰省に伴う長距離利用でJH分の割引は半年も経たないうちに使いきったのですが、阪高が予想外に伸びず(当初は神戸地区の整備が遅れていた)、首都高に至ってはたまの帰省で細々と使う程度で全く伸びません。
未だに阪高の残高が残っている始末ですが、おおその感覚では、阪高が4万円強で、首都高が1~2万円という利用状況で、まあ2万円はメリットを受けたかなと言う感じです。

阪高はあとちょっとのイメージなので、あと半月で使いきれるかも、と思いますが、用も無いのに乗るわけにも行かないですね...


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