ADO新千歳羽田深夜便が帰ってきました！2013年GW、2014年夏季に次ぐ3度目の設定となりますが、羽田21:30→新千歳23:05、新千歳23:00→羽田00:40と、2年前のGW期と同じ時間帯での設定に。
ただし、ADOサイトには「※便到着後の公共交通機関の運行はございません。到着空港からの交通費は、お客様のご負担となり、当社は負担いたしませんので、予めご了承をお願いいたします」と記されています。

ADO－【5月ゴールデンウィーク期間】深夜便を運航します！
【検証：】空港板過去ログ2013/08－やはり難しいか？“平成のムーンライト便”－

新千歳側では前2度とも、北都交通による札幌都心行特別運行バスが設定されていたのですが今回は現時点で告知を確認できず。それよりも問題は羽田側で、2013年GW時点ではSKY深夜便があったことでTIAT行無料連絡バスが利用可能だった(おそらく別途設定されていたか)ものの、今回はそれがありません(なお2度目の昨年は羽田23:40着と鉄道終電に接続可能だった)。別掲の通り04/01から国内線T始発の深夜バスが一部拡充されるもののいずれも00:20までの発車とあっては乗継不能に…新千歳ともども早晩設定はされるものと思われますが、今回も画竜点睛を欠くというか、それ以前な気がしてなりません。

ADO－[札幌-東京]7～8月の深夜便運航と特定便割引運賃の設定

07/20・/26・08/14～/16の計5日間にも設定が来ましたよ！しかも『※ANAとの共同運航(コードシェア)となります』とも書かれてるじゃないですか！確か初めてですよね…なお現時点でANA側の発表がないのがちと気掛かりではあるのですが。

なお、GW含め新千歳側ではやはり札幌都心(ロイトン札幌)行臨時便が運行されることに。GW期間中4日間は北都交通と北海道中央バスの交互運行、なお中央バス運行便のみ交通系IC対応となっています。

北海道中央バス－AIR DO深夜便到着に合わせて空港連絡バスを臨時運行します！

で、ADOサイトになお『※羽田空港到着後の公共交通機関の運行はございません。到着空港からの交通費は、お客様のご負担となり、当社は負担いたしませんので、予めご了承をお願いいたします』とあるので、居ても立ってもいられず、ADO東京予約案内センターにTELしてみたところ…どうやらTIATまでの臨時連絡バス等は設定されない由。まぁ保留音がAnother skyだったので、ADO側の対応が伝わっていない可能性は無きにしもあらず、ではありますが…。
なお、ADOサイトではニッポンレンタカーと天然温泉平和島のプランがあるため脱出方法はタクシーに限らないのですが、天然温泉平和島へは01:30に羽田2TB中央バス専用駐車場内からの出発となっており、定刻着でも30分以上待たされる感じに…2TBはおそらく締め出しになると思うのですが、どうなんでしょうねぇ。

どうしても気になっちまい…えいやと運行2日目の05/03(日)新千歳→羽田のADO140便に搭ってしまいました。
というのも上の記事を投稿した段階で05/03のDOバリュー1が9790円だったもので。05/10ならDOバリュー3が8790円なのですが、善は急げ？というか、疼きだした腹の虫を収めることなどできず…種々考慮してここしかない！というところでポチッとしてしまった次第。

行きは成田からJJP115便を利用、別掲予定もNRT3の国内線制限エリア内チェックも兼ねたというわけ。当日・翌日ともシゴトがあり、まさしく間隙を縫って…だったら新千歳で旨いものでも喰ってやろう！と思案していたのだが、そこは思いつきの旅、普段に増して事前リサーチなどしていなかったため、レストランはおろか土産物店も20:30までに粗方閉店するとは知らず…急いでANA FESTAを物色の後、20:30以降も開いているレストラン3軒のうちROYAL千歳洋食軒にて夕食の後、PRONTOにて22:00の閉店ギリギリまでコンセントにありついたのだった。ちなみに新千歳空港温泉の入口は「定員満席の為受付終了」との表示が－ただし、横の案内を読む限り、食事処(21:30ラストオーダー・22:00非宿泊者クローズ)のみの利用は可能そう。ターミナルビル内の夜間営業店舗一覧には記載がなかったので、一応記憶に留めておきたく。
通常の出発便最終は21:45発ANA988便羽田行、到着便最終は羽田発22:35着ADO39/ANA4739便となるが、「最終便到着後ターミナルビルは閉館し、留まることは出来ません」とのアナウンスも時折入る中、22:00を過ぎても空港内2Fにはポツポツと人影が…2F南側のローソンは駆け込み購入者が終われば閉店、いっぽう1F北側のローソンは通常の到着便最終後の23:00位まで開いている様子。ちょうど1F北側では仙台からのADO便到着客が出てきたところに人集りが－楽天イーグルスの選手がJHBに乗り込んでゆくところだったなと。

羽田からのADO139便到着に合わせて運行される臨時便の案内を実見しようと思ったものの、それらしき案内は特段なし…通常到着便最終受けで22:50発があることからさすがに待てないと断念、制限エリア内へ。搭乗口は当初のバス移動から1番に変更されたのだが、保安検査場はA出発口の1レーンのみ運用。出たすぐ脇の制限エリア内ANA FESTAが開いてたのは嬉しい配慮だなと。そこから1番搭乗口までのスペースに、搭乗客が三々五々集まっていた。ざっと見て定員の半数弱、70人程度－といったところだろうか。
当初22:50に搭乗開始とされていたが、出発準備に時間を要し23:00を廻ってから開始。結局10分ほど遅れての出発となった。新千歳はJJP着陸時点で濃い霧となっていて気温も低下していたが離陸時も変わらない状況、飛行中も地上の灯りは時折しか眺められず。ドリンクサービスこそ行われたが、気流の関係で一時シートベルト着用指示が出るなど不安定な状況が暫し続いていた。その後、機内モニターで飛行状況が示されると雲も徐々に晴れてゆき、鹿島灘から九十九里浜を見下ろしながらなお南下、館山上空から反転北上し東京湾へ。以前北九州と中部から搭ったSKY深夜便もそうだったが、北から来ると千葉県をぐるり1周しなければならないとは。最終的には24:50過ぎにDラン着陸、延々Cラン脇を北上したかと思えば、なんと沖止め。SKYだと直付けだったが…ランプバス2台で2TBに到着したのは25:10と定刻より30分延になっていた。

当方にとってはここからが本題。ADOサイトにあるとおり羽田からの公共交通機関は全くないのか。24時間オープンなTIATにすら自腹タクシー移動となるのか…上の記事でも書いたように電話でなしと云われたのに加えて、新千歳カウンターでも尋ねてみたがイマイチ通じていない様子、そして搭乗直前にも改めて念押し的に肉声案内されており、そこまで云うならなにも無いんだろうな、それにしてもこの約70人はどうするのだろうと思っていたのだった。
機内やランプバス車内での案内は全くなく、乗客は2番出口から出て北側のタクシー乗り場へ向かう流れと、真っ直ぐ道路に出て出迎えの車に乗り込む流れ(出迎えも軽く20人ほどはいた様子)、そして所在無げに出たところで立ち尽くす－といった感じになる中、当方も道路に出ると、北側からオレンジ色のLEDが見えてきて…。

やっぱり来ました！TIAT行無料連絡バス臨時便！ADO地上係員が出迎えるも、双方イマイチ要領を得ていない様子。通常は9番のりばだが、2番出口に近いところということで7番のりばに誘導。当方はADO地上係員氏に「国際線に行くんですか？乗っていいんですか？」と確認すると、『国際線乗継の方専用で…』と。ただバスはそのまま扉を開けて停まっているので構わず乗り込んだ。運転手氏に「ADO140便用の臨時便なんですよね？」と尋ねるも、『よく判らないんですよね、とりあえず向かってくれ、ということで…』と。ただ運転席に置かれていた指示ダイヤを見るに、2TB25:20発のTIAT直行で『運行日は5月2日・3日・6日・10日の深夜です。』と明記されていた。やはりADO140便対応というわけだ。
その後パラパラと乗車があり、総勢11人でTIATへ。別に数人が「1TBに行きますか？」と聞いてきたが、運転手氏はコレはTIAT直行なので横断歩道を渡るように案内していた。どうやらファーストキャビン宿泊組らしい。ただバスの表記は日中のそれと同じで第1ターミナルの文字も入ってはいたのだが。最後に乗り込んだ女性2人は横浜に行くバスがあると聞いたとADO地上係員に尋ねていたが、TIATから出ているとして乗せられたのだった…もう明朝までないが、さてどうする？
一方当方にとってはTIAT開業直後の2010/11以来のTIAT完徹に。ほぼ真っ直ぐ2014/11にも利用しているシャワールームでサッパリしてから、朝までマッタリと過ごすこととなったのだった。ま、無料連絡バスが無ければタクシーで帰宅するまでと腹を括ってはいたが、その分ちょっと浮いたかなと。

改めてADO140便利用時の諸注意をまとめておきましょうか。

• 新千歳空港の20:00以降のレストラン環境は貧弱、空港に来る前に食事を済ませておくべし！
• 土産物店は制限エリア内のANA FESTAのみ。ほぼ菓子系のみと心得るべし！
• 羽田定刻は24:40着ながら、深夜帯のため飛行経路に制限ありか？TIAT25:00発深夜バスには接続不能と諦めるべし！
• 各種送迎や羽田空港内ホテル宿泊等のアテがない場合、TIAT滞泊を覚悟しておくべし！　その場合連絡バスを逃すべからず！

とはいえ、連絡バス臨時便の運行主体はADOなのか空港ビル/TIATなのかは不明ですが、やはり運行するならそれを明示してもらいたいもの。TIATまで行ければ正直どうにかなるので、それだけで安心感が違います。
その差引がありながら、それなりな需要があったかなとも感じられました。ベストはTIAT25:00発深夜バスが2TBを経由するなり、2TB始発での運行前提な各モードのダイヤ連携を期待するものですが、さすがにニッチに過ぎるということもあるだけに…先ずは本当にANAがコードシェア化するのかを注視しておきたいと考えます。

今年のGW(4日間)以降、7月(2日)・8月(3日)・9月(6日)・10月(4日)・11月(3日)・12月(4日)・1月(4日)と繁忙期に継続設定されているADO新千歳羽田深夜便(10月までは羽田24:40着、11月以降25:00着)、7月以降はANAコードシェアにもなっていますが、1月分の設定が発表された10/27のリリースで一部表記が変わりました。

ADO－[札幌-東京]11月、1月の深夜便運航と特定便割引運賃の設定(10/27)
[札幌-東京]11～12月の深夜便と特定便割引運賃の設定について(08/31)

というのも、これまで「※羽田空港到着後の公共交通機関の運行はございません」と赤太字で注記されていたのが、冒頭で「羽田空港到着便においても深夜時間帯での空港連絡バスに接続いたします」となり、10/25から国際線冬ダイヤにあわせ2時台便も設定されたTIAT発深夜バスについて東空交サイトの紹介が付記されています。
なお、「羽田空港からの各方面行き運航バスはすべて国際線ターミナルからの運行となりますのでご注意ください」(原文ママ)との黒太字こそあれど、やはり2TB→TIATの無料連絡バスの存在は記されておらず…この辺りも書いてあげれば、と従前から思っているのですが。

余談ながら、01/01発便も設定されたことから、「機上年跨ぎも?!」とつい早合点してしまいましたが、新千歳12/31発便は設定されておらず…羽田到着後TIATで御来光を、なんて一瞬考えたんですがねぇ。