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羽田空港アクセスシリーズ

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羽田空港アクセスバス

〔羽田アクセスバス〕久々な2路線同時開業!桶川上尾線&稲城若葉台線

2000年代には爆発的な路線展開が図られた羽田空港アクセスバスも、2010年代に入ると新規開業は2010年の6路線(と深夜便)、11年の5路線から、12・13年の各2路線、14・15年の各1路線と一気に縮小し、さすがに飽和状態の感すらありましたが、2016/07/13、実に5年ぶりの2路線同時開業となりました! 昨年10月末開通の圏央道を経由する京急×東武バスウエストによる桶川・上尾線と、国分寺、武蔵小金井に続く“調布線ファミリー”東空交×京王バス東による稲城・若葉台線です。

なお、この日には渋谷地区線、吉祥寺線の増便と、東京ガーデンテラス紀尾井町への乗り入れ開始も併せて実施される大型改正となりましたが、なにはともあれ新規2路線のファーストインプレッションをば-。

桶川上尾線
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圏央道経由の本命は成田線? 桶川・上尾線

首都高の慢性的渋滞もあり、神奈川や千葉と比して路線規模が低調だった対埼玉路線も、2015/03のC2中央環状線全通を見越して浦和線(2013/12)、川口線(2014/07)と加わった中、大宮線と熊谷線しかなかった高崎線沿線をようやく埋めてきました…ただし経路が意外!というのも、東北道から圏央道を経由して桶川へはまだしも、更に南下して上尾とは…去る04/29にR17BPの上尾道路がようやく開通しており、上尾へなら首都高S5埼玉大宮線経由のほうが速かろうに。まぁ新大宮BPも混みますし、桶川単体よりは上尾を含めての需要を見据えた“急がば廻れ”なのかもしれませんが。
4往復での開業となりましたが、やはり注目はこの路線で最も意義のある上尾04:30発便かと-ならばと07/13(水)開業当日を狙ってみたのでした。

上尾駅西口にはマクドナルドが24時間営業(隔週日曜深夜のみクローズ)、5分ほど歩いたところにやはり24時間営業のジョナサンがあり、大宮発の深夜急行バスで…とも思案したものの、さすがに3時間ビバークはシンドく雨模様もあり、高くはついたものの池袋発のミッドナイトアロー浦和・大宮利用から大宮駅西口のガストで時間調整の上、タクシーにて現地入り。出発15分前、空も白みかけてきたかなというタイミングで現着すれば、ちょうど東武バスウエスト車も現れたところ。さすが開業日とあって、東武関係者のほか、地元市議?などギャラリーがお出迎え。スーツケースを手にした乗客もいて、計5人乗車は初日のこの時間にしては上出来というか早速“我が意を得たり”とも?

桶川上尾線

密かに期待したセレモニー等は特段なく、関係者の御辞儀に見送られ定刻発。運転手氏も気合が入っている様子で、肉声案内の丁寧なこと…。桶川駅までは15分の道程も早朝とあってか静々と進む感じで、ほぼ出発時刻の入線となった。上尾よりもギャラリーがぐんと増えて、こちらからも6人が乗車したが、うち3人は地元関係者の試乗の様子。添乗社員1人を加えて数分遅れでの出発に。
r12で高崎線を跨ぎ、R17を横切ると、桶川加納ICから圏央道入り。ガラガラの道筋を定速にて進行。巨大な久喜白岡JCTから東北道に入ると、横から大宮・さいたま新都心経由新宿行桜交通車にグワンと追い抜いていかれたが、コチラは変わらずの定速…ここから記憶が断片的になるも、出発直後の御丁寧な肉声案内の通り、江北JCTからC2に入り滞ることなく山手トンネルを定速で抜けて湾岸線へ…分岐毎に確認するかのような声が漏れ聞こえてくるところからも、運転手氏の気合と緊張振りが伺えた。
そんなこんなで羽田へはほぼ定刻着、2TBで桶川からの試乗組含め5人、1TBでは1人が降り、残る5人はTIATまで乗り通し。早速海外へと飛ぶのだろうか…当方は余韻を味わう間もなくそのまま出社したのだった。

***
日付は変わって07/18(月)夕方前のTIAT。3連休の最終日で、ちょうどこの日は未明にハワイアン航空緊急着陸によるC滑走路一時閉鎖というトラブルもあったが、さすがにこの時間までには収束していた、というか混んでいるかと思った国内線ターミナルがまだラッシュ前だったか比較的落ち着いた感じで、16:00発京急便はTIATから3人乗車も、国内線Tでは各1人ずつを加えたのみだった。桶川上尾線
詰まることなく湾岸線からC2山手トンネルに入るも、西新宿から先で牛歩状態に…結局原因は定かではなかったものの、熊野町JCT合流がネックだったようで通過に20分ほど余計に掛かった様子、運転手氏も営業所へ無線連絡を入れていた。その先も早朝の空港行便より格段に交通量は多かったものの、桶川駅には気持ち遅れた程度に…無論渋滞等を織り込んだダイヤ組みなのだろうが、“取り返す”ほど急いだわけでもない走りっぷりからして、それなりな余裕を感じたのだった。

真っ先に触れたように、この路線の存在意義は早朝便に尽きようかと。上尾04:30・桶川04:45発で羽田には06:30までには到着するのですが、JR-E高崎線始発だと桶川05:35・上尾05:41発で07:00過ぎの到着に。羽田発の6時台出発便も増えていることもあり、諸々で小1時間の差はなかなか大きいものと。
一方で運賃はというと、鉄道が京急利用で上尾1,239円・桶川1,249円(IC利用)のところ、バスだと1,670円…大宮がバスで1,540円(鉄道は東モノ利用1,033円)なのでむしろ近接しているとも考えられるものの、やはりライバルは上野東京ライン、となりましょうか。当方も桶川から品川まで普通車グリーン席を利用したのですが、ホリデー事前料金だとちょうど50km圏内の570円は利用価値大と実感!

その意味では勢圏拡大が望ましいと考えるのですが、先ず現経路ならば、菖蒲PAへのP&R停留所設置は出来ないものでしょうか。菖蒲町を巻き込めば、圏央道全通後の成田線や対都心部近距離高速バス路線も夢ではない…なんて? 折角の集約一体型PAを活かさない手はなかろうかと。一方、さいたま新都心駅-羽田空港間が60分前後であることからして、対上尾ではやはり時間が掛かり過ぎるきらいが-上尾だけでの路線成立は厳しくとも、S5-新大宮BP-上尾道路経由で早朝夜間ならある程度時間は読め、途中に数ヶ所バス停を設けるのも一策か…とはいえそちらは西武バスエリアでもあり一筋縄では行かないのでしょうが。

 
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稲城若葉台線
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空港発こそ直行期待も…稲城・若葉台線

冒頭に“ファミリー”としましたが、ベースの調布線が開業したのは2000/07/19、14往復でのスタートでした。2001/12に国分寺線開業、その後も増便が相次ぎ、2012/10の武蔵小金井線開業で調布発着は行17/発28+深夜1(別に国分寺発調布非経由空港行4)までに成長。空港発便が多いのもこのグループの特徴ですが、今回の稲城・若葉台線6往復も空港行は調布非経由となり、空港発の調布着は純増の計34便+深夜1便となりました。
京王相模原線沿線といえば、調布線よりも前の2000/03に多摩センター線が12往復で開業しており、2007/06には南大沢駅にも延伸。2011/07改正までに行14/発22と成長していますが、この中間を埋めることにもなる新路線や如何に?

07/16(土)早朝、若葉台駅は人通りも疎らな休日モード。稲城・若葉台線は成田線も4往復での同時開業となったが、駅コンコースにも降車時に見えるようの告知文が張り出されていた。いっぽうバスロータリーには京王の早朝強化戦略に則った立て看板も。ビューコート若葉台からの始発が05:40で、電車を乗り継ぎ新宿には06:23着と、なるほど速いというか、余所者には意外と近いな、という印象だが、始発便が共管の小田急バスという点が気になってしまうのが当方の性だったり。
側のファミマで一息ついていると東空交車が入線。開業日にはセレモニーもあった06:30発便、この日は男性2人が乗り込んでの出発となった。稲城若葉台線若葉台エリアは多摩ニュータウンでも最後の開発地とあってゆったりとした住宅街を抜け、南多摩尾根幹線道路を下って堅谷戸大橋を折れると、丘を下り上って稲城駅へ。若葉台駅ともども丘陵地の中に造られた駅だが、若葉台駅は構内こそ一部古めかしさが残るも北口ロータリーは開発に合わせた大規模なもの、いっぽう稲城駅は近年駅舎周りがリニューアルされた一方で南口ロータリーは経年感が…。いかにも3連休を楽しみまくるぞ!感アリアリな女性2人を加え、いざ羽田へと向かうことに。

稲城市役所を横目にしてから北上、当方初渡りとなる稲城大橋を通って中央道へ…下り線は3連休初日の大渋滞!と思いきや、直前に府中SIC付近での事故によるものらしかったが同情しきり。こちらも交通量は多いものの昨年末拡幅された調布IC→三鷹BS間3車線効果を実感。高井戸の先からは暫し近鉄バスツィンクル号を視界に捉えながらの走行となり、初台で降りるのを見送ってこちらはC2へ。スムーズに流れて定刻より少し早く羽田2TBに到着、当方のみの降車だった。
2TBで降りたのは、定刻08:00着予定の上尾発京急便を待ち受けてるべく…だったのだが、品川ナンバーと側面サボで当たりを付けてながら、07:40過ぎから08:15前まで粘るもそれらしき便に当たらず。東北道・C2とも順調で、遅れたということではないのだろうが、まさか20分以上早着だったのか? 帰路ついてに2TB08:40発上尾行東武便をチラ見すると2人の乗車を確認。時間的にも試し乗りかな?

  • Photo:羽田1TB定点観測
  • 稲城若葉台線
    19:50発 武蔵小金井行
  • 稲城若葉台線
    20:00発 国分寺行
  • 稲城若葉台線
    20:10発 南大沢行
  • 桶川上尾線
    20:15発 上尾行
  • 稲城若葉台線
    20:20発 国分寺行

***
07/18(月)-桶川から鉄路で戻り、ちと蒸した夜の羽田1TBにて1時間弱、思えば久しぶりな定点観測を敢行!19・20時台に若葉台行が入ることで、3便変則20分ヘッド(00・20・45分発)から変則継続も4便化(00・20・30・50分発)されたところをと(21時台は従前から4便も、今改正に併せて同時刻発に揃えられている)。
1TB5番のりば19:50発は調布・府中経由武蔵小金井行東空交便、6割ほど埋まったところに行列の10人以上が加わってほぼ満席に。前便(若葉台行)から20分空き、改正前は25分空き(45分発が今回5分繰り下げに)だったことからも、従前の乗車動向が残っているのか。10分後の20:00発調布・府中経由国分寺行京王便は2TB始発、1TBからの乗車は武蔵小金井行ほどではなかったものの、出発時刻間際に入線、8割ほど埋まっていたことから結果こちらもほぼ満席にて出発。国分寺の引きも強いなと見た。20:10発は聖蹟桜ヶ丘・多摩センター経由南大沢行、調布ファミリーの従兄弟にあたるが、この時間帯は30分ヘッドも比較的空いた印象、6割ほどの乗りで出発していった。
ここで13番のりばへ。20:15発桶川経由上尾行をと思ったら、東武車が2台組で入線!14番のりばからの東京スカイツリータウン行最終便(後3便は錦糸町駅止)だったが、そちらの盛況ぶりに対し…総勢4人での出発だった。
5番のりば20:20発は国分寺行京王便、こちらはTIAT始発も、6割ほどの乗りにて出発となった。5番のりばからは新宿行も毎時4本出るが、新宿然り調布然り、発車間際に駆け込み、乗り場でポーターに現金乗車する客も散見され…かつてよく実見していた頃には頑なに自動券売機へ誘導していた記憶もあるが、回数券等に加えIC乗車対応も加わった一方、5番のりば至近だった自券機スペースもいつの間にか移設されていて、1TBが最終乗車地故の“柔軟対応”なのだろうか。

稲城若葉台線

というわけで1TB20:30発、前面表示は「調布・稲城」な若葉台行に乗り込むと…これまでと違いガラガラ。ダイヤ改正直後ということもあるだろうが、1TBでも出発間際現金飛び乗り客含め『あ、調布行くの?』が合言葉かという感じすら?結局TIAT・2TBからの3人に1TBで5人を加えての出発に。
大井JCTから山手トンネルに向かう際、混んでもないのに「これより山手トンネル走行、ご了承を」との肉声案内は初耳だったがどういう意図だったのだろう…C2から中央道までスムーズに流れ、調布駅南口手前で道路工事片側交互通行で暫し滞ったものの、調布には15分以上の早着。ここで7人が降り、早くも残るは当方のほか1人だけに。r19鶴川街道で多摩川を渡り、JR-E南武線矢野口駅を横目にしてr9川崎街道を一旦進み、稲城大橋アプローチ路から往路の経路に合流…てか鶴川街道をそのまま進めばいいのでは?と思いつつ、稲城駅に立ち寄るも降車なく、若葉台駅には定刻より5分強の早着、調布から思いの外時間が掛かる印象を受けたのだった。

“調布線ファミリー”の特徴は、発着全6か所(調布・府中・武蔵小金井・国分寺・稲城・若葉台)が同じく運賃1440円に設定されている点。以遠利用者としては割安と感じますし、事業者側からすれば調布需要でガッチリ!というところなのでしょうが、今回の稲城若葉台線の場合、空港行便が稲城大橋経由の直行ということで速さも加わった印象な分、空港発便で時間を食う感じに思われたのが気になるというか。

桶川・上尾線もそうですが、つい勢圏拡大というか、本路線ならばよりきめ細やかなという期待をするのですが、例えば稲城市役所や稲城市総合体育館、空港発便のみとなるとはいえ、矢野口駅辺りへのバス停追設はどうでしょう。一方で脱“調布線ファミリー”を考慮して永山(多摩市役所)方面延伸とか…ま、稲城・若葉台だけでどれだけ集客できるかが当面のポイントでしょうかね。

 

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東武バスイースト

投稿者---kkbs165氏 (2016/07/28(Thu) 20:19)
https://twitter.com/kkbs165

ご無沙汰しております、川崎京急バスです。あの~東武バスウエストですよね・・・
しょーもないツッコミは置いといて、当方も2路線乗車してきました。

まずは若葉台、京王で空港からは15人ほど、予想どうり調布でほとんど下車で稲城1、若葉台1。
戻りは東空交、研修を兼ねてか2人乗務。停車中に通行人から声を掛けられるとパンフを渡し「ぜひ乗ってください」とPR。
当方のみで発車、稲城0で貸切決定。TIAT直行ということで東海JCTから羽田線空港西ランプ降りとなりました。

やはり空港発の矢野口付近のルートは謎ですが免許の関係でしょうか。

数日後に上尾線も乗車しましたがそちらはツイッターの方を参照していただければ幸いです。

駄文失礼いたしました。

お恥ずかしい限り…

投稿者---551planning (2016/07/29(Fri) 07:04)

川崎京急バス様、御指摘ありがとうございますです。耄碌したとしか言い訳しようも…お恥ずかしい限り。

桶川上尾線は07/24(日)に往復御利用ですか…時間帯が、という感じですが、暫くは知名度向上が求められそうですねぇ。 稲城若葉台線の御利用曜日と時間帯は如何だったんでしょうか。往復は別日かと思いますが。やはり矢野口のルート取りは気になりますよね…。


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