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生活バスちばにう

新鎌ヶ谷駅“火曜日定点観測”からの「生活バスちばにう」

2014/06/09(月)、千葉県鎌ケ谷市の新鎌ヶ谷駅と、印西市の千葉ニュータウン中央駅を直結する路線バスが誕生しました。同区間は北総鉄道で間に3駅を挟み11.1km、アクセス特急で7分、普通でも11分で結ばれていますが、「財布落としても定期落とすな」との揶揄があるほどの高額運賃、所要25~30分と倍以上掛かってでも安価に移動したい、という一部住民の熱意が見事カタチになったものと云えましょうか。

開業式典の様子からも熱気が伝わってくるようですが、改めて運賃を並べてみると-

普通運賃通勤定期通学定期
1ヶ月3ヶ月6ヶ月1ヶ月3ヶ月6ヶ月
北総560(IC556)24,30069,260131,22010,57030,13057,080
ちばにう30012,00031,00062,0006,80019,000
JR-H地方交通線2608,39023,90040,4906,11017,420
京成
(千原線)
260(IC258)10,25029,22055,3503,58010,21019,340
430(IC423)19,50055,580105,30012,02034,26064,910
東葉高速57023,76067,720128,31011,88033,86064,160
埼玉高速43016,91048,20091,32012,96036,94069,990
ちばレインボーバス46020,70059,000111,78016,56047,20089,420
300(IC299)13,50038,48072,90010,80030,78058,320

JR-H通学定期は高校生用、ちばレインボーバス460円区間は鎌ヶ谷線新鎌ヶ谷駅~河原子台間(11.26km)引用
※2014/09現在551planning調べ

生活バスちばにうの運行開始までの紆余曲折、そもそもの北総運賃問題等々についての経緯はあまりに複雑なため別途検索にお任せするとして、千葉NT発24/行22の平日46便で1日400人、1便あたり9人が採算ラインとされてきたところ、運行開始日の250人からその後300人台へ、8月末で350人台、そして09/03に403人、/08には416人に到達した由。8月末には支援団体「生活バスちばにう友の会」の報告会にて、運行主体の鎌ヶ谷観光バスが来春にバス2台を追加購入した上で新路線展開も-と、はや勇ましい感じになってきました。

今月中旬、夕暮れどきの新鎌ヶ谷駅。「ちばにう」のバスが到着すると、買い物袋を持ったお年寄りや高校生ら10人ほどが乗り込んでいった。
月に2、3回利用する印西市の主婦は「安いし、こういうバスができてうれしい」と喜ぶ。松戸市の病院やデパートに行くときに使う。「松戸なら、北総線で行っても新鎌ヶ谷駅で乗り換えが必要だから安いほうがいい。続けてほしいから乗客がいると安心する」

この記事をみてうっ、となったのですが、実は当方も新鎌ヶ谷駅ベースで夜間中心に定点観測を続けていたため…1日400人確保には朝晩の通勤通学需要を掴むことがなによりの王道であるところ、そこからニーズも見えてくるかなと考えたもので。その意味で実見できていなかった日中で10人の利用とは、かなりの認知度浸透を伺わせます。
さして土地勘もなく、足繁く通おうとも「通う」時点で余所者だ-とも指摘を受けましたが、それでも“外野”からの視座にも意義があるとの淡い想いで書き記してきた実見記録をどうにかこうにかとりまとめてみました…なお単に時間があるというだけで、火曜日に深い意味はありませんので念のため。


  • Photo:06/17
  • 生活バスちばにう
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生活バスちばにう

【ファースト・インプレッション:06/17】

初見は運行開始から1週間を過ぎた夕方、先ずは千葉ニュータウン中央駅から乗車してみることに。事前確認なく北口へ向かうと、ポールが見当たらない…実は右画像にはちばにうのポールも写ってはいるのだが、正解は並ぶポールの右端、深夜急行バスのそれの「中央駅」という文字の右手はるか奥にピッと建っているのが…判るかな?タクシー乗り場を挟んだ50m弱先といったところだろうか。北口には既存バスバースが2つあるも、ちょうど現れたフコク生命送迎バス(しかも3ドア車に立客多数!)など含めそれなりな発着があるためと思われるが、早速新規参入における“見えざる壁”を実感させられるような。
その一方で、ちばにうのバス停は商業施設アルカサールの傍、更にその北東奥に位置する竹中技術研究所や銀行・保険系データセンター群への徒歩ルート上にあることから人通りは少なくなく、バス停に気づいてまじまじ見る人、バス停に付けられているポケット時刻表や、定期券申込用紙を持っていく人など注目度はなかなかと感じられた。
と、新鎌ヶ谷16:30発便が到着、女性中心に10人が降車。パート帰りという感じか、買い物袋を下げている人はほぼいなかったかと。直ぐさまCNT17:00発便として折り返し、男女3人が乗車し出発していった。

次便到着までの間に周辺をぶらり。北口のファミマと南口のセブンに立ち寄ったが、回数券を扱っているだけあって宣伝にも力が入っていたなと。セブンに至っては“あの”コーヒーメーカの側面に判りやすい案内が貼られていた。
新鎌ヶ谷17:05発便は乗車7人、男女比半々、年齢層少し高め。折り返しCNT17:35発にはこの日実見最多となる13人が乗車、女性中心で回数券利用者も目に付く。あと両替する人が多かったが運賃箱は至ってシンプル、両替金も事前準備のものからサッと交換されていた。生活バスちばにう
ぐるりと右旋回をしてR464へ、NT中央駅を右手に見ると、17:39発普通羽田空港行上り列車を待つ人がパッと見だけで100人以上はいたろうか。そのうちどれだけが新鎌ヶ谷までの利用かは限定されるとしても、そもそも400人とは8両編成の座席定員程という時点で比較対象にならないのかも。
当方的には深夜の東行しか記憶に無い区間だが、夕方の通勤ラッシュ入りかけという時間帯とあってか交通量は多い。信号も各所にあるが、さほど滞ることもなく鎌ヶ谷消防署前交差点へ…信号は1度で左折も、ソコから新鎌ヶ谷駅方面に向かう車で少し詰まっていた。ようやく駅前ロータリーに近づくも、北口をスルーして、高架化工事進行中の新京成を越えた先の南口ロータリーへ。踏切にこそ引っかからなかったものの、消防署前交差点から6分ほどを要したのだった。運転手氏は一息つく間もなく、18:05発として7人を乗せて直ぐさま折り返していった。

さて新鎌ヶ谷駅は3線が接続するターミナルとなっているが、東武改札横にある北口ロータリーには路線・コミュニティバスとタクシー、周辺病院送迎バスが発着し、道路向かいには2006/11オープンの商業施設アクロスモール(売場面積11,688㎡)が。2017年度完成を目指す新京成線を挟んだ南側ロータリーには周辺企業や私立中高送迎バスに加えてちばにうが発着し、道路向かいには2004/04オープンのイオンSC(売場面積26,777㎡)がどんと占めていて、その南方に鎌ケ谷市役所がある。夕方とあって人車ともに多かったが、やはり通学バスから大群で降りてくる姿は目につくかと。鎌ヶ谷観光バスの小型車もサッカースクールの送迎に従事していた。
と、CNT18:00発便が8人で到着、直ぐざま18:30発として10人を乗せ折り返していった。ダイヤ的には定発確保も、運転手氏が大変だろうな…ということでこの日の実見は終了。

06/2407/2908/2609/30
CNT19:25発101113
新鎌19:50発1146
CNT20:00発56154
新鎌20:20発26710
CNT20:20発7627
新鎌20:40発2642
CNT21:10発8366
新鎌21:30発3
24/548/749/751/8
CNT発6.676.2567.5
新鎌発27.6755.25

【6~9月最終火曜日定点観測】

何度か時間帯を変えてみようと、先ず06/24夜に新鎌ヶ谷駅へ。NT中央駅21:31発のアクセス特急に乗れば、成田空港から東京シャトル/THEアクセス成田もね…というところだったのだが、その後定番化してゆくことに。尤も、開業当初は朝イチや日中の実乗報告が散見された中で夜間のそれはあまりないかな、という点からも。
その日は20:30前の到着だったが、実見1便目で早速の7分延。こちらも6分延発となった次便に乗車したのだが、CNTに到着するや否や、運転手氏が『18時からトイレ行ってなくて…』とアルカサール内に駆けていったのだった…特に新鎌ヶ谷では応分の時間調整はどうやら出来ない様子。2点間シャトル運行、夕ラッシュ時には一部2台体制となるものの、ダイヤ上は少なくともCNT14:35発以降は最終便まで1台が折り返しているようにも見え、25分見当でもところどころでダイヤがカツカツになるような。なにより乗務員運用が気になる。生活バスちばにう

07/29は19:50前新鎌ヶ谷着も、19:50発で5分、20:20発は7分、20:40発も6分延発と変わらず遅れを引きずる展開。一方で各便平均的に5人以上の乗りとなっており、回数券利用者も目についた。のりば後方にはベンチがあって当方も座っていたのだが、15分以上前からきちんとバス停前に立って並ぶ人の多いこと…真面目というかなんというか。

なんとか雨降りは回避できた08/26、19:50発は定刻も20:20発は到着便が新京成踏切に引っかかったこともあってか4分延、ただ前2回より定時性が増したような気がした。それにしてもその到着便=CNT20:00発は実見最多となる15人乗車。前2回では男性が大多数であったが、女性の姿も目立つようになってきたなと。

09/30、この日は乗らず仕舞いとして新鎌ヶ谷21:30発最終便までを見守ったのだが、利用状況は通勤然な男性多数と大きな変化はなし、CNT20:20発便から学生が1人降り立ったが下校途中?乗降人員も7月末から安定というところだろうか。
ところで新鎌ヶ谷駅到着時、変わらず出迎えと思しき一般車が占める北口ロータリーのバスのりばに行列が…暫く待っていると、白井市循環バス「ナッシー号」のポンチョが現れた。定刻19:15発南ルート最終便が5分遅れで到着、数人を降ろすと15人ほどが乗車、運賃は一律高校生以上150円でICカード対応も圧倒的に回数券利用だった。
ナッシー号は1998/10から試験運行を開始、2年後から本格運行となり、2008/01に新鎌ヶ谷駅や千葉ニュータウン中央駅など白井市外へもルートを拡大。2010/09から現行の市役所を中心とする東西南北4ルートとなって、新鎌ヶ谷駅には西7便、南4便の2ルートが入っている。新鎌ヶ谷駅から西白井駅を経て白井駅まで行くことが可能、駅間直行ではないこともあり西白井まで所要15分、白井まで23分…ちなみに北総では西白井まで所要3分IC299円、白井まで6分360円。ダイヤ的に必ずしも通勤需要に使いやすいとは思えないが、朝は家族送迎、帰宅時はバスで、たまに電車…という乗り分けも?

 
生活バスちばにう

【思い立って朝の様子も:09/16】

当初は8月までの夜間定点観測からまとめようと思っていたものの、新路線構想等の報道に加え、採算ライン400人突破との情報から、未見だった朝の様子をと一念発起?-東京城南エリアの棲処からは頑張ってもCNT始発便には間に合わないため新鎌ヶ谷駅で到着を待ち受けることとしたのだが、結局その日は乗らず仕舞いに。
06:10過ぎに到着、都心方面行ホームの人影こそ多かったが、まだ駅前は静かな感じ。注目のCNT06:00発便は所要25分で到着、降車・乗車とも通勤然の男性2人ずつと思ったより静かな立ち上がり。次便は所要20分で到着、降車7人はやはり通勤姿の男性で全員が駅方面に向かった。いっぽう乗車は9人、やはり出発10分以上前から立って待つ人あり、駅とは反対方向からすっと乗り込む人あり。

7時を廻ると学生の姿がぐんと増えた。南口ロータリーからはちばにうとのりばを共有する秀明八千代中高(豊島運輸)、千葉英和高(東洋バス)、東京学館船橋高(コスモスバス)が主に発着。なかでも秀明八千代行は3台口で07:30発、15分前にまず2台が現れて学生をどんどん載せ、07:30直前に先頭の1台が発車すると、入れ替わりに現れたちばにうが着発(降車6、乗車11)、その後2台が遅れて出発-と、3ヶ月にして阿吽の呼吸というか暗黙の了解というかができていそうな感じであった。
と、大型車中心のスクールバスに変わって今度は中型車主体の通勤バスタイムに。丸善化学工業、酒井医療、オーベクス、土井製作所といった辺りを確認。そんな中、CNT07:30発便も所要25分で現れ、この日実見最多となる降車17人…むしろ新鎌ヶ谷08:00発22人乗車にやはりと思いつつも瞠目!着席定員近くでの出発となった。

新京成踏切を渡る姿を横目に北口ロータリーに向かうと、ちょうど東邦鎌谷病院の小型バスと第2北総病院のワゴン車が乗車扱中。それにしても東邦鎌谷病院のそれは独特なタイプに見えるなと。バス停でなお並んでいる人は他の病院に行くのか、コミュニティバスを待っているのか。
ジェントルピンクを腰にまとった新京成新塗装車などを横目にしていると、CNT08:10発便も所要25分で到着、この時間になると南口ロータリーもひっそりとして5分間の時間調整も充分。降車9人に08:40発乗車7人、女性や私服姿が目につくようになってきた。
実見ラストはCNT08:40発でこちらも定着、降車10人に09:05発は乗車2人に。通勤然な姿から完全に私服姿となって、需要の切り替わりが実感されたのだった。

CNT発新鎌発
06:00発206:25発2
06:30発706:55発9
07:00発607:30発11
07:30発1708:00発22
08:10発908:40発7
08:40発1009:05発2
5153

改めて整理してみると、最大22人乗車となったとはいえ1便あたりでは9人弱と採算ライン。ということは、夜の状況と含めて考えると「日中もそれなりに乗っている」ということになるのだろうか、CNT発で実見2番目の乗りだった08:40発便も通勤というより用務需要主体であったし。むしろCNTへの通勤需要を手堅く取り込んでいることが伺えようかと。学生の姿がほとんど目立たなかった点を含め、今後の展開を踏まえるポイントになろうかと。

≪番外編-高花線土休日延長運行に乗る:07/19(土)≫

生活バスちばにう登場に際し、個人的にいちばんの引っ掛かりを覚えたのが、地場の主要バス事業者であるちばレインボーバスが高花線の土休日日中4往復を新鎌ヶ谷へ延長させたこと。ちばにうが各種手続等により当初計画の4月開始予定から先延ばしになっている最中の05/17から運行開始と、CRB発表がその1週間前ということもあいまって傍目からは出し抜け感すら…細かい内実はそうでもなさそうながら、ちばにうの源流が2013/10に高花地区~新鎌ヶ谷駅・鎌ケ谷総合病院間での1週間試験運行であるところからして、根本的に影響を受けての施策であることは間違いないかと。朝日記事の『当初500円近い運賃を考えていたが、「対抗上引き下げました」』『「平日にどのくらいの人が乗るのか注視したい」』という辺りにもしかと伺えますが、その一方千葉日報記事では『「それほど需要があるとは考えていない」と冷ややかだ』というのが本音なのかも-であるならば、何故このルートを走らせようとしたのか?

当方乗車日は07/19、この日開業であったCRB酒々井PO線NT中央駅08:50発初便乗車後、ちばグリーンバスを乗り継いで印旛日本医大駅からNT中央駅に舞い戻り、延長運行3便目となる南口12:55発便へ。高花地区から5分弱遅れて到着したクルマからは7人降車、ビジネスライクな男性2人連れと婦人1人が乗り通しで、NT中央駅から乗車は当方のみにて直ぐに出発。道中快調で新鎌ヶ谷駅周辺でも滞ることなく、もとの遅延を取り返しほぼ定刻着に。3人は総じて駅改札方向へと向かっていった。
CRB高花線新鎌ヶ谷では20分弱の時間調整後、13:44発で高花行に。定刻10分ほど前からそこそこな荷物を抱えた壮年男性が中ドア付近で待っていたのだが、扉が開いたのは出発直前…その他私服姿の男性2人が加わった後、駅方面から小走りに駆けてきた婦人が乗り込んで定刻発となった。

他所の実乗報告等からも数人レベルで推移している様相、直近ではちばにうが祝日運行となる09/15には、CNT南口11:37発CRBゼロに対し北口11:40発ちばにう10人、新鎌ヶ谷南口12:20発ちばにう6人に対し北口12:25発CRB2人との実見報告も…認知度の差と言ってしまえばソレまでな気もするし、改めてちばにうが目指したという“新たな選択肢”の一端が現れているとしても過言ではないのかもしれない。その意味でも酒々井PO線という新たな一手を打ったCRBの次なる展開も気に留めておく必要があるものと。


住民主体の路線バスとして、愛知県小牧市・春日井市の「桃花台バス」(2002/04~)や三重県四日市市の「生活バスよっかいち」(2002/11~)、神戸市東灘区の「住吉台くるくるバス」(2005/01~)を範にしたという「生活バスちばにう」。先達とはいささか毛色が異なるというか、価格を前面に押し出した2拠点間シャトル運行による鉄道路線とのガチンコ勝負は特異に映る反面、先にも触れたようにその採算ラインが鉄道の1列車着席定員分程という点で比較対象ではなく生活バスちばにう“新たな選択肢”の創造であるとの志向性は頼もしくすらあろうかと。
とはいえ各種報道から、早速の拡大構想や、新鎌ヶ谷駅ロータリー“問題化”(現状の南口ではなく、路線バスと同じ北口で揃えて欲しいとの主張)といった動向をみるにつけ、「市民目線」が何処を見据えているのか、余所者なりについ気になってしまうというか。そもそも論でいえば、高花エリア対新鎌ヶ谷駅での試験運行から2駅間直行に変わった時点である種の違和感を覚えたのですが、CRBの延長運行含め“既得権益との壁”があり、それを是正しなければ!という点が殊更強いような…確かに新鎌ヶ谷駅南口ロータリーは現状、駅改札から離れている上に、人車ともに新京成踏切を渡らなければならないのはリスクにもなりましょうが、スクールバスやコミュニティバスも通っていることからして“危険”とするのはさすがに…。
R464も北千葉道路整備が進むと交通流・負荷が大きく変わる可能性もあるだけに、ちばにうとしても3年、5年先を見据えた戦略性があってもと素人ながらに思うものですが(先を見据えた拡大基調であるとされるなら尚更)、現状所要25分が手堅そうなだけに、ヘンに色気を出さず、終日基本30分ヘッドに揃えるとソコソコやりかねないという気がしたり…その意味では一般車送迎も入り込む新鎌ヶ谷北口ロータリーよりは南口ロータリーで10分前後の待機時間を設定できるように交渉するほうが先では、なんて。じっくりと実績を積み上げていったほうが後々効いてくると思いますし、なにより時勢的にも乗務員負荷低減は最先決課題と強く感じられました。

一方、千葉ニュータウン中央業務エリアへの通勤需要を掴んでいるであろう点を、交通事業者としての北総鉄道や京成グループが、地域交通流動としての自治体が、それぞれどのように考えるかについて、個人的には注目します。北総では沿線自治体補助金打ち切りに伴い来年度から普通運賃と通勤定期額の値上げを決めている(千葉県が交渉し通学定期のみ10年間現状維持に)中、ちばにうの現状を踏まえると、例えば複数の企業が送迎バスを対新鎌ヶ谷駅で運行したりといった可能性も?なんて。視点を変えれば、新鎌ヶ谷からのスクールバスの送り込みを特定住民向けにピンポイントに活用するといった技すら考えられるかもと。まさにそうなるとクリームスキミング=オイシイトコ取りになるわけですが。
その意味においても地域公共交通会議の役割、意義が試される-ということになるのでしょうか。

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不可解?な生活バスちばにうダイヤ改正…

投稿者---551planning (2014/10/27(Mon) 08:18)

本日10/27から「生活バスちばにう」がダイヤ改正される由。少なくとも、たまたま昨昼ちらと見た際にはサイトは旧時刻表のままだったかと思ったのですが、車内では1週間ほど前から告知されていたようですね。

個人的に、こと夜間の詰めたピストンダイヤについては乗務員管理上含め疑問に感じ、早期のダイヤ修正が望まれるとしてきたこともあり、改正そのものは首肯するのですが、等間隔化を期待していたその内容はなんとも不可解なものに。
平日・祝日とも運行本数自体に変化はないものの、比較的固定化されていた1時間ヘッドの平日日中時間帯の発車時刻もバラバラになったほか、注目していた夜間では微妙に時間がズレる感じで、これまで5分刻みだったのに突如「59分発」が設定されるなど、なんとも覚えにくいものに。祝日もこれまで穴となっていた時間に入るなど大きく変わる印象、こちらも余所者には意図が判りにくい気も。なお終バスは平日が気持ち繰り下げられていますが、祝日は繰り上げとなっています。

細かく利用者ニーズを聞き取っているアピールも散見される中では、その反映と考えるべきなのでしょうが…。


最新情報は【検証:】Wiki-「生活バスちばにう」の行方にて
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