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※当リポートは発表後の変化を反映させ再構成した Reconstruction スタイルです。

N700&SFJ

東京-大阪“おもてなし”対決! 最新技術vs.非常識-初見編

2007年夏、東阪間移動に新たな1ページが加わりました。7月1日、東海道・山陽新幹線で最新型新幹線電車N700系が営業運転開始。8月2日の関西空港第2滑走路供用開始を受ける形で9月14日、スターフライヤーが羽田-関西線就航。双方とも、新しい切り口で利便性をアピールしています…そこで、訪阪の際に乗り比べを敢行!題して、「最新技術vs.非常識」の東京-大阪“おもてなし”対決です。

最新技術という、おもてなし。 -N700系

往路は新幹線をチョイス。先代700系の登場からもう8年経ちましたか…早い段階から、より印象深い先頭形状や車体傾斜システム、全周ホロといったハード面、シート改良や喫煙エリア設置による全車禁煙化などのソフト面など、さまざまな変更点が「新!」として強調されてきたわけですが、如何なるものか…ここは「のぞみ1号」、しかもグリーン車を奮発してみましょう。
といっても、Suicaグリーン車でキャッキャ云ってる位である当方、新幹線G車なぞ、新春こだま&ワイドビューフリーきっぷと正月パスでしか経験したことなし。それを実現させてくれたのは、「エクスプレス早特」ゆえ-ひかりと6時台発のぞみで利用可能な早特、なんと通常指定席利用で¥14,050のところ、指定席で¥12,000、G車でも¥14,000で乗れてしまうというもの。これまでなかなか利用機会がなかったのですが、まさにうってつけのきっぷであります。

そんなこんなで6時前の東京駅、3連休初日とあって結構混雑…パーサーの出迎えを受け早速乗り込んだG車も、カジュアルかつ年齢層もかなり若い乗客で7割以上の乗り。
早速座席に座ってみると、さすがはシンクロナイズド・コンフォートシート!体をしっかりサポートしてくれる感覚に、思わず同行者と『この座席なら博多まで行けるねぇ』と。で、今回他形式と座り比べられたわけではないものの、着座経験のある300系G車座席と比べると、重厚感はそのままに、より機能的になっていることが判りました。 N700
肘掛上にあるリクライニングのボタンは大きくて使いやすく、アシスト機能が効いているのかスムーズな反応…なにより最近増えていた肘掛横のボタンが好きじゃないもので。席内側の肘掛横には、オーディオ関連などがまとめられたボタンパネル、座席に埋め込まれた読書灯とレッグウォーマーのボタンもありました。ちなみにFM放送は今回試さず…プログラムがショボかったのと、やはりイヤホンを出すのがめんどくさくて。
さて、読書灯がなくなったことに加え空調吹き出し口も小型化され、荷棚の下はスッキリ、しかしその分荷物に目がついつい行ってしまい…3連休初日ということでの大荷物ということなのでしょうが、このあたりはハットラック式にするのも一考かなと。忘れ物防止等はあるにせよ、折角荷棚下にスリットを入れたのであれば…あとG車では木目調パネルををワンポイントとしていますが、こと荷棚部分についてはさほど効果的とも思えず。間接照明主体な上、外からの光の差込が、窓の小型化でほぼ期待できない感じになっていますので。

で、個人的には一番気がかりだったその窓の小型化、少なくともG車・普通車ともに、閉塞感というところまでは感じられなかったのはせめてもの救い。照明をはじめ室内空間の造り込みの成果とは感じますが、その一方で車窓の楽しみがかなり削がれたことが今後どのような反応となるのか、注目してゆきたいところです。
さて、窓の小型化と関連するであろう「車内時間活用の現実」に応えたのが、G車全席と普通車壁面に導入されたコンセント。電源の提供は、ノートPC使いのビジネスニーズのみならず、ケータイ世代にもかなりの高ポイントになるものと。当方も早速手持ちのB5ノートを広げてみましたが、大型テーブルは前後方向調整可能で、ちょっとポジショニングを整えればかなりラクにタイピング可能に。こと通路側席では車窓が楽しめない分、画面に集中することになりそうな…とはいえそれはやはりシンクロナイズド・コンフォートシートゆえであり、仕事するならやはりG車料金を惜しむべからず、ということにはなろうかと。あとPHS接続を試したのですがさすがに不安定。いっぽうワイヤレス接続はいっぱいひっかかり、再来春予定の無線LANサービススタートが待たれます。ちなみにG車コンセントは席内側肘掛前下部にあり、最初発見するのに少々手間取りました。
最後に足元も広々ですが、個人的にはフットレストはもう少しコンパクトでもいいかなぁと。それか完全跳ね上げ式にしてもらいたいような…そもそも表面は靴のまま置ける素材にして欲しいですね。

座席周りをいろいろ見ている間、品川・新横浜でほぼ満席状態となり、「自由席のお客様には混み合いまして…」との放送も。品川出発後にパーサーから紙オシボリが配られた後、改めて車内改札…JR-E新幹線では2002年から省略された一方、確かに運転本数の差や指定席変更が多いために東海道新幹線では継続されていますが、これから更なるeチケット化を迎える中で、何らかの手当ては必要なのではとも感じました。
しばし座り心地を楽しんだ後、新丹那トンネルを抜けたあたりで、最後尾16号車に向けて車内探索開始。さすがに明るい普通車車内ですが、満席の上、各デッキにはちらほらと立客が。16号車最後尾のデッキは、さすがに先頭形状に向かうため天井の一部が斜めになっていました…行き止まりのため圧迫感があり、なにしろ監視カメラがじっと見据えています。ちなみにこの先頭トアだけプラグドア。公衆電話は4・9・12・15号車の4箇所(ちなみに700系では現在2・6・12・15号車)、全周ホロによるデッキの減音化により700系の電話室は廃止に。携帯電話使用時も騒音の低減感を実感しました。11号車には新幹線初となるオストメイト対応のトイレが設置されましたが、最近の流行というべき前円後方型ながらさすがに大きく感じられます。ただ、それに伴い化粧室も半オープン型となり、カーテンが弧を描く形となるのですが、揺れでヒラヒラするのはどうも。

そして、こちらも注目の喫煙ルーム。3・7・10・15号車の4両6箇所(3・15号車は各2箇所)に設置されているのですが、15号車では通路両側が喫煙ルーム。嫌煙者の当方も、思い切ってルームに入ってみましたが…それほど臭くはなく。ただ、灰皿穴を覗き込むと煙が漂っており、しっかりとした消火が望まれます。 N700
強制排煙装置・光触媒脱臭装置を設置とはいえ、ドア開閉時には一定の煙臭が漏れることから、通路やデッキにまで漂っているのも事実。当方が見たときにはガラガラだったものの、3人入るとかなり狭いくらいのスペースが混雑時にはひっきりなしに燻される状態になれば、さらに通路等には漏れるはずで…ちなみに7号車は客室・デッキ・喫煙ルーム&車販用スペース・トイレの順に並んでいるため、通路が長い上に人通りも多く、今後問題になるかも。

自席に戻る前にG車もひとまわり、G車デッキ等は普通車と異なり木目調パネルが高級感を演出、化粧室も普通車よりグレードアップ。ちなみに普通車用含め男性用トイレでは、便器に「狙いドコロマーク」があり、色も変わる仕掛けが御愛嬌でしょうか。ただ、この日は混雑のため、G車デッキにも立客がいたのはさすがに如何なものかと。再び自席で一息入れれば、車窓には浜名湖が…そういえば車内巡回中、静岡駅付近でしょうか、身体を持っていかれるような揺れを感じたところも。個人的には云われるほど車体傾斜システムの効果を感じられなかったような気もしますが、そういえば少なくとも700系でも感じられた、車体が浮き上がるようなフワっと感は着席中感じなかったようにも思われます。

さて、三河安城通過を合図に、今度は1号車を目指すことに。名古屋駅で先頭をパチリとやろうという魂胆でしたが、5号車あたりからデッキを中心に立客多数! ついには3号車目前で身動きが取れない状態となりました。なるほど、車内販売もお伺いできませんという放送が入るはずです。品川発の99号はどうだったのか? 結局名古屋では75m×2ダッシュを敢行したものの、なんとか1枚収めるのが精一杯…思わぬ形でシンクロナイズド・コンフォートシートに身体を預けることともなりました。
名古屋を過ぎればまさにあっという間に関ヶ原を越え、琵琶湖をチラ見したかと思えばもう京都。最後は同行者と席を替わってもらい、何気に乗ることが少ない京都~新大阪間の車窓を楽しみながら、2時間25分の旅が終わったのでした…新大阪下車時、思わず口に出たのは『快適だけど、ずっと座っていられるのはこれくらいがちょうどいいかなぁ』 いくら座席が良くても、現代人の身体とスピード感のバランスは、やはり3~4時間限界なのかなと思わず実感。

黒い飛行機という、非常識。 -SFJ

復路は4日前に就航したてというSFJ。新北九州空港開港後、注目すべき機体内外は無論、早朝深夜便や乗合タクシーとの連携を見たくて、早く乗りたい!と思い、今冬の九州行では諸般の事情から搭乗は叶わず仕舞い。辛うじて新北九州空港でその黒い機体にお目に掛かってはいたものの、実際のところ早朝深夜便の縮小、羽田側乗合タクシーの廃止などで目玉が失われたとあらば、ANAコードシェア化を待ってでもという意識が働いてしまい…。
ではなぜ今回チョイスしたかといえば、やはり「関西空港就航記念運賃」¥7,900。普段は生粋のANA党なのに、なんだかんだで今春背に腹は変えられずとSKY神戸¥10,000を体験した身としては飛びつくのに是非もなし、というところであります(関空、というのは正直ネックですが、第2滑走路オープンを含めの実見や、そもそもスルKAN3dayチケット利用のため無問題だったのでした)。
ただ1点気になっていたのは、3週間前の予約時、残席△表示(10~29席)だったにも拘らず、予約完了後の座席指定で1席しか指定できない状態になっていたこと(かつ△表示は変わらず)。同行者ありのため、その後何度も確認したものの、ついに当日まで座席指定可能席は1席のまま…オーバーブッキングは航空会社の常道なれど、さすがに心配になってしまいました。SFJってフレックストラベラーあったっけ?(すいません、ありましたので念のため)

で、やってきました関西空港、当方調べるとほぼ年1の割合で利用しているため、今回は各所探訪もせずにすんなりチェックインとしました。搭乗は19:30発の28便、りんくうプレミアム・アウトレットで買い物をした後、100円バスで出発50分前に空港入り。「スカイマークに乗るんだよね!」と車中ではしゃぐ子供がいるなと思ったら、同じバスからSFJ窓口に向かった乗客が何組も。
SFJのカウンターは3Fロビー、中央から南出発口寄りのANA・JALカウンターの間という、そこそこの位置取り。自動発券機は3台置かれていて、うち2台は明らかにANA仕様。御丁寧に「ANAチェックインはANAカウンターで」という注釈もなされていました…と、機械が立て続けに2台不調になった様子。結局有人カウンターでチェックイン、「座席はありますか?」と聞くと横並び席はムリな上、結局最後尾の縦2席並びということに。まぁそれは良しとして、搭乗口は19番と北側…結構歩かされます。まだ時間はあったので軽く食べようかともなったものの、レストランは盛況で、結局土産店を冷やかした後、早めに検査場を通過して搭乗口前で待機することとしました。

19時を過ぎると、国内線も東京×5、沖縄×2、福岡×2、高知を残すところ、19:00発の沖縄行きANA便が台風12号の接近で天候調査中、20:20発のJTA便も「出発できても到着時刻が大幅に変わる可能性が…」との館内放送がなされ、大変だなぁと少し他人事に思いながら、出発準備中の19:35発ANA高知行きDHC-Q400をパチリとやりつつ…そういえばSFJ機はまだ来てないなぁ。と、タイミングよくまさかの宣告が!「羽田空港出発遅れのため、出発が30分ほど遅れる見込みです」 トホホ…しばらくして非常識な黒ボディーのA320SFJ機がようやく到着となり、Q400と19:40発ANA羽田行きスターアライアンスカラーB767の出発後、19:55に搭乗開始となりました。

優先搭乗の後、後席搭乗で早速乗り込みます。入口でCAが配るイヤホンを受け取れば、視界には白と黒の世界。なんといっても黒本革シートが目立ちます。ぱっと思いつくのは「白いかもめ」JR-Q885系車内ですが、飛行機ゆえの圧迫感・閉塞感と、シート形状の差でまた違う印象…あ、昔1度だけフェアリンク(現アイベックスエアラインズ)のCRJに伊丹→成田で乗りましたが、そちらの座席とも違う厚みを感じます。そういえば、前2者では革の臭いが残っていたのですが、こちらはさほどせず。
SFJ 先客で混み合う狭い通路を最後尾へ進み、ラックに荷物を入れて指定の左翼通路側席に早速腰掛けます…まず感じるのはやはりシートピッチ。広い!前席下に荷物を置いても、ラクに足が組める程度のスペースが確保できます。それでいてフットレストも完備、足ツボマッサージ機能がありながら小振り、跳ね上げることも可能です。

さて、目線の先にはタッチパネル式液晶TV、かつてJASが導入していたことがありますが当方は初体験。どんなプログラムがあるのかと、まずはサービス案内冊子でチェックしますが、コレもフレンチのメニュー表的というか、随分オシャレなつくりになっていました(ただしその代わりというか、機内誌はなし)。で、オーディオ8chにビデオ12chとてんこ盛り。NHKに加えBBCニュースの録画放送のほか、映画・アニメ・ゴルフレッスン等々の構成。離陸3分後を目処に利用可能となるようなので後回しにして、引き続き座席チェック。背面は上中下の三段構成で、上段は中央に液晶TV画面、左側にコートフック、右側にカップホルダー。中段にはテーブル、下段のラックにしおり。ラックも子袋がついていて、そこに安全のしおりが入るという芸の細かさ!…ただ1つ残念だったのは、ラックの外カバーを広げると、前便利用者の残していったイヤホンのビニール袋が残っていたこと。確かに処理に困るもので、入れやすいところなんですよね。運航が遅れて折り返し整備確認の際に漏れたということなんでしょうが。あと、その外カバーが作り的にラックとしっくりこないというか、一部席では若干曲がり気味になっているのもちと気になった次第で。
そのイヤホンは肘掛先端にジャックがあるのですが、2穴用なのに3穴あるのは?(ゲーム用コントローラー対応とか?)ボタンパネルは肘掛の上、横にあるより視感性がアップしていますが、利用時に1回だけ肘が触れてボリュームが下がったということも(急に上がるよりマシだが)…ちなみにオーディオサービス含め、連動するタッチパネルでの操作も可能でした。そして、反対側の肘掛前下部にコンセント。離着陸時以外の緑のランプ点灯時に利用可能、とのことなのですが、このランプ確認が曲者、当方には身体を屈めても見ることができず、結果離陸後、後席を振り返って点灯確認の上利用した次第。携帯電話の充電をしましたが、差込みも手探りと少々アブナイやり方になりました。そうしたこともあり機内ではノートPCは広げず。さすがにシートピッチが広いといっても91cmと在来線自由席クラス、新幹線普通車で104cm、グリーン車で116cmですから、13~25cm差は大きいといえましょう。

イヤホンでオーディオサービスをいじっているうちに搭乗も落ち着いていよいよ出発。CAより出発遅れを詫びるアナウンスがあり、次いでスタッフ紹介。今日のPはシャーマンさんだそうで、当方含め周囲ではちとザワザワ。その後おっとなるのが非常用設備案内、液晶TVで放映されるんですね…正直、コレならつい見てしまいます。この案内、個人的にはツボの「ライフベストゴム管空気吹き込み」もちゃんと?男性CAがやっているのが印象に残りました。

この日は第1滑走路から南にむけての離陸となり、席的にも第2滑走路をチェックできなかったのは残念(ちなみに第2滑走路は着陸専用)。離陸後しばらくしてベルト着用サインが消えるとともにいよいよ液晶TVが利用開始に。タッチパネルのstartボタンを押しますが、この時点で黒白2種類の背景色が選択可能と、ここにまで拘りが。メニューもわかりやすく操作性に富んでいますが、プログラムの中身はサービス案内冊子で事前に調べておいたほうがいいというのは玉に瑕? 当方は関空就航記念という「日本の巨大建造物:関西国際空港」byナショナル・ジオグラフィック(2006年放映?)を視聴。
ついつい見入っているとドリンクサービス。関西線では17時以降便でサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」の無料提供があるのですが、コップ1杯というのも気が引けるし、あまり飲む気にもなれなかったことから無難にミネストローネスープを選択。隣席の男性2人連れは種類を確認のうえオレンジジュース、通路向かいの方がタリーズコーヒーを選んでおりかすかに香りを楽しみましたが、あまりビールを選ぶ人はいないようで…ちなみに提供は350ml缶を1本頂けたようです。さてミネストローネですが、なかなか具沢山でコクのある味わいながらのどごしはあっさりめ、さすが化学調味料・保存料ゼロと「厳選」を謳うだけあり、美味しく頂きました。
再びTV、こんどはエアマップを見てみますが、3段階?のスケールで、地名の日本語/英語表示が20秒程度で繰り返されるもので、地図表示もかなり細かく正直飽きません(なるほど、大株主であるゼンリン監修?)。ちなみに今春乗ったSKYでもディスプレイに適宜飛行位置がなされていたのを気に入ったのですが、あちらバードビューで2段階ほどあるものの基本的に日本列島が収まる感じと大きく、現在位置を把握しにくい難点がある一方で、現在時刻や高度、飛行速度といったデータも別途表示されることが利点。このあたりが備わってくれればと。せめて時刻表示だけでも…ふと外を見るとかなり地上が煌びやかに見えました。空気がかなり澄んでいたようで、地図と見比べればかなり楽しめたかもしれません。

機体の降下を体で感じれば伊豆半島上空、ここから時折強い揺れを感じたものの、特段の放送なし。やがてベルト着用サインが点灯すると、なんと先程の非常用整備案内でも聞いた男声で自動の注意アナウンスが流れる仕掛け。CAも3人体制ということでいろいろと忙しいだろうし、などと思っていましたが、その後もしばらく強い揺れを伴ったフライトに。 SFJ ようやくCAより飛行には問題ない旨の肉声アナウンスが入ったものの、まぁ利用者側としても判っているとはいえもう少し適切なタイミングがあったのでは…とも。
携帯電話の充電を終え、オール北九州ロケということでタイアップしている「サッド・ヴァケイション」特別紹介番組とエアマップを見比べつつ、こりゃB滑走路着かぁなんて思っているとその通りに…その後、延々と1TB前を走っていたかと思えば、どうも沖止め?と気づいたときにはなんと国際線Tを横目にさらにC滑走路を南側へ…今までANA党だったがゆえに感じられなかった、沖止め~1TBの遠さに思わずうんざりしてしまったのでした。

ともあれ到着。アナウンスを聞くと結局遅れは1時間に拡大。最後尾席とあってランプバスも立ち乗りに…1TBへの道程は結構アップダウンがあり、まず連絡誘導路をR357に沿って潜り抜け、現国際線T横から連絡誘導路北側を走行。1TBが近づき、1番ゲートに停まる時間的に北九州行きと思しきSFJ機を見上げながらまだまだ走り、ようやく1TB中央部の降車場所へ…さすがに疲れました。

果たして軍配は!

単なる移動だけ見ると、航空の弱いところが出てしまったわけですが、座席に絞れば甲乙着け難し…としておきますか。ま、云ってしまえば、新幹線座席にタッチパネル式液晶モニターがついたら最強!となってしまいそうではありますが。

まず、シンクロナイズド・コンフォートシート…あれは癖になるというか、1度乗ったら最後、普通席には乗れなくなる気がします。700系以前のG車シートとの比較を聞かれると、なにぶん乗車経験が乏しいのでなんともではあるのですが、包み込まれる感覚はありましたし、そもそも揺れの低減が相乗効果をもたらしているというか。
その他車内設備も、必要最低限になってこそいるものの、細部にまで拘った印象を受けます。喫煙ルームの評価がどうなるかですが、嫌煙者からすると、やっぱり“ひと伸び”できるフリースペースも欲しいよな、と。その意味でも座席に座っていられるのはせいぜい3~4時間かなと考えます。ただし、特にビジネスニーズにおいては無線LANサービスが始まると、いろんな意味で幅が広がるというのは言を待たないところです。

一方、SFJのシートも飛行機にあっては文句ないところ。無論、クラスJやスーパーシートプレミアムと比べれば、というお話になるのかもしれませんが、なにぶん体験したことがないもので…そこは追加料金なし!こそが最大の評価点でしょう。
惜しむらくは、飛行時間1時間では短い!ということでしょうか。北九州線ではジャストフィットという気がしますし、仮に北海道や沖縄方面へ飛ぶのであれば、それなりな価格差だったら選んでしまいそうです…いくらなら? そこはやはり1000円程度、でしょうかね。難しいところは、新幹線と違って座りっぱなしという意味では、なかなか考えられたシートであり各種サービスだと思うのですが、やはり満席だとさすがに閉塞感が強くなるというか。そこそこの時間束縛されるというのであれば諦めもつくのですが、2次移動を含めて考えると、東阪間では必ずしも優位とは言い切れないところが歯痒いですね。

***
多くの人がお世話になるであろう東阪間移動、今後も事業者には多角的な快適性追求を期待したいところです。

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その後の状況…(2010/03) ■

当方、以後の東阪間移動はというと、圧倒的?にN700利用(4回)…というか「エクスプレス早特」利用のため片道のみ利用というスタイルが多くなったため。ちなみに山陽新幹線内区間利用で別途2回乗車しています。
東阪間では2回指定席に乗りましたが、やっぱりダメでしたね…とはいえ、複数人利用可能だったエクスプレス早特ありきのG車使いゆえ、EX早特となった今後はほぼなくなるか、航空になっちゃうでしょうね…。

で、その航空はというと、比較的(というか価格的に)神戸メインとなっており、先日ようやく羽田→関空で2度目のSFJ搭乗と相成りました。昼間フライトを堪能させてもらいましたが、この際も満席、まず延々バス移動、淡路島から神戸空港を見下ろしながら北側ランディングと、機内サービスは変わらずなかなかのものでしたが、時間感覚的には微妙でしたね。
なおSFJは2008年11月から関空線についてもANAとのコードシェアとなり(北九州線は関空線就航前の2007年6月から)、同時に関空線のみ2TB発着に変わっています。枠の問題や運行形態の差(北九州線はSFJ単独就航)もあるのでしょうが、北九州線はボーディングブリッジを使用できる分1TB発着のままで、関空線はほぼバス移動のため切り替えしやすかったのでしょう。ANA党の当方としては使いやすくなりましたが、やはり関空利用は最終目的地によってであり、更に羽田ベースでのSFJコードシェア便利用は使い難い感じがします。旅作で北九州線が使えれば話は変わってくるのですが。

新幹線の変化といえば、なんといっても2009年3月スタートの「車内インターネット接続サービス」。サービス開始半年後にようやく利用することができましたが、いやはや便利なことこの上なし! ビジネスで利用することがほとんどないのでその後1度しか使えていないですけど、この2月で500系も東海道のぞみから退役、3月改正でついに山陽新幹線直通のぞみ全列車がN700系化され、まさしく「待たずに乗れる」こととなりますが、やっぱりG車が手軽に使えれば…と思いますね。

 

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