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愛知万博

愛知万博駆け足記~IMTS&燃料電池バスを中心に

自然の叡智をメインテーマに、様々なキーワードで繰り広げられている愛知万博。当方的にはやはり乗り物、特に5年前の東京モーターショー以来注目していたIMTSに関心を持っていることから、その不調を気に掛けつつ、まぁ運休区間があるならそれが直ってから行こうかな、と思っていました。当地名古屋の盛り上がりはいざ知らず、東京では意外と冷めた感じもあるような…。

そんな矢先、急遽行くこととなりまして…というのも、少人数定員制のバックヤードツアーなるものがあり、コースには燃料電池バス関連施設見学も含まれていることから、どうせなら参加したかったのですが、募集早々に埋まってしまい、急遽設定された追加応募もすぐ満員となる盛況ぶり。もう無理かな…と思いながらも予約サイトを見ていると、偶然にも空きが!

というわけで、参加確定から1週間でバタバタと用意をし、3年振りとなるムーンライトながらに揺られて名古屋へと向かったのでした。


ながらを蒲郡で降り、名鉄で時間調整した後、新豊田から満員の愛知環状鉄道電車に揺られて万博八草へ。行列の波に飲まれつつリニモに乗車、会場を俯瞰しつつ一旦藤が丘まで乗り通してから、再び会場入り…実はこの間“事件”に遭遇したのですが、それは別の機会にて。
平日の9時台後半~11時台前半の北ゲートは一般客でごった返しており、それよりも酷かったのが団体客の西ゲート、まぁあれだけのバスが終結すればさもありなんというところでしょうが、壮観とすら思える感じでした。
そこで当方はリニモで行ける東ゲートをお勧め! こちらは名古屋や各地からのシャトルバスの発着拠点ですが、開場時間前後の到着集中時間を外れていたことと場所的に中途半端ということでかまぁガランとしておりました。リニモからは陶磁資料館南駅で下車。無人の改札を抜け、そのまま陶磁資料館方面へ向かうと東ゲートです。バスターミナルをぐるっと周る形の歩道が遠く感じるものの、10分弱歩けば難なく東ゲート入り。行列を考えれば精神衛生上も好ましいかなと…ただしJRの往復割引切符では下車不可なので要注意です。

愛知万博愛知万博愛知万博
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東ゲートから入ると、リニモやアクセス道路下のトンネルを抜ければ、長久手会場の北端、人気のトヨタ館をはじめとする企業パピリオン群の中へ。丁度運休最終日のモリゾー・ゴンドラが駅に集まって点検中という風景も。そのまま混み合う区域を抜けてグローバル・ループ方面へ進むと、キッコロ・ゴンドラも大行列です。もっともモリゾーなら無料のところ、こちら600円は無いんじゃないのとつい悪態を。
グローバル・ループ上はテント風の日除けがあるも小さすぎて日陰が少なく、心地良い風が吹くも直ぐ汗がどっと噴き出してきます。
愛知万博 と、ループ上の真ん中近くに伸びる行列が2つ。ひとつは青い看板が目印の自転車タクシー乗場、もうひとつは赤い看板が目印のグローバル・トラム乗場です。ともに申し訳程度に日除けもあるも、待ち人も係員も少々ぐったり気味?

そんな中後方からやってきたのはグローバル・トラム。遊園地等でも見かけることが多くなった牽引編成式の電気自動車で、2両の“客車”には結構大勢が乗車できる様子。
遊園地のアトラクション張りに乗車の女性ガイドが「さぁ元気に手を振って出発で~す」なんてな調子で盛り上げていますが、運転手とガイドに加え、通行路確保の先導役で1~2名がつくなど、結構手間が掛かる様子…まさにトランジットモールの姿だけに、より気軽に走って、それに歩行者も当たり前のような感覚となるようなアピールが出来ればよかったのでしょうが、安全性などからそうも行かないということでしょうか。

その後ろからやってきたのは自転車タクシー。今回4種があるも、最初に出会ったのは「定番」ベロタクシーでした。やはりその姿は周囲の注目を集めています。その後、ブリヂストン・パナソニック・ヤマハとそれぞれ見ましたが、ベロタクシーのデザイン性に改めて感心するとともに、確かにその延長線上だとの批評も可能ながら、ヤマハのそれがコンパクトさ等から良いかなぁと。

キョロキョロと周辺を眺めているうちにやってきたのが長久手会場の南端となるグローバル・コモン4ゾーン。EXPOドームを中心にヨーロッパ諸国のパビリオンが立ち並んでいますが、その脇からお目当てのIMTSが出ています。森林ゾーンに接する湖を見渡せる位置にEXPOドーム「駅」があります…御承知かと思いますが、今回IMTSは自動隊列運転区間(EXPOドーム-西ゲート-北ゲート間)については「磁気誘導式鉄道」として期間限定認可を受けており、トヨタのサイトでも「列車」という表現で紹介されています。で、隊列への入退等のデュアルモード走行を行う有人運転区間である西ゲート駅-メッセ前「停留所」間が今回運休中ということになります。

愛知万博愛知万博
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しばし涼みがてらにグローバル・ループ上から発芽をイメージしたというクルマや、単線「軌道」の分岐状況などを眺めた後、いざ乗車です。「駅」とは名乗るものの、さすがに期間限定ゆえ、プレハブに化粧をした程度の小ぢんまりとした「駅舎」で乗車券を購入…記念にはなりましょうが、システムの説明等はなく、また別途パンフレット等もないとは不親切? ホームには駅員…と呼ぶにはしっくりこない女性中心のスタッフがにこやかに乗車を促してくれます。この日は分岐区間運行がないせいか2連、後方のクルマに乗ると、運転席にはモリゾーが、助手席にはキッコロがちょこんと座っていました(なお前車では添乗員が乗車となる)。

10分ヘッドですが乗降時間をたっぷり取るためかゆったりとしたスジになっており、発車しないので一旦降りてホームを見ると、液晶画面がありIMTSの案内が映像で流されていました…混雑期なら待ち時間に見ることもありましょうが、ほとんどお目にかからないのは…。
こちらから乗る人は少ないのか、さらっと席が埋まる程度となってようやく発車時間。扉が閉まるとスタッフが笑顔で手を振ってお見送り。このあたりはパビリオンのひとつであるということでしょうか、舞浜リゾートラインに通じるものを感じます。前車が動くや否やにプルンと小さく震えて発車、協調振りを早速体感。CNGバスですが乗り手も少ないせいか静かです。
鉄道標識もどき?にしては控えめな勾配標を横目にして坂道を下り、グローバル・ループを潜ると、コモン3ゾーンの裏手を通り、グローバル・ループの下に潜りこみます。ルートの両サイドは構内業務用道路となっており、パビリオンの裏手を見る感じ。眺めが良いとはいえませんが、左手では見下ろす遠望となり丘陵地であることを実感、右手では業務用車の大方の製造元は…なるほど、などと当方ひねくれていたりしましたが。

IMTSIMTSIMTS

この間時速は20km/h強くらいでしょうか。もう少しきびきびした走りを期待したいな…と思っていると西ゲート駅に到着。前車を中心に結構降車がありました。ここはいわば相対式ホーム2面2線で、北ゲートからのクルマと離合。丁度ぴったりの時間に同着するも、やはり乗降時間取りのせいか多少イラつくほどの待ち時間の後に再び出発です。直後に左手にはメッセ前方面への分岐路がありますが、残念ながら離合シーンは見られず。ただし車両交換でか、隊列が待機しているのが見えました。
コモン6の裏手を抜けてグローバル・ループから離れるとすぐに短いトンネル。それを抜けると右手にカーブして企業パビリオンゾーンの裏手を進んで北ゲート駅に到着ですが、EXPOドーム駅同様奥のループ線をくるんと回ってからホームに到着、その間に待機していた先発車が発車という段取りになっています。駅は丁度JR東海リニア館とワンダーサーカス電力館の間の広場奥にあり、リニア館目当ての列でグローバル・ループからは意外と目立たない位置にあるやもしれません? 時間的に新規入場が落ち着いてきたというのもあるのか、IMTS待ちはほとんどないという状況でした。

丁度駅の横手にはIMTS紹介の大きなショーウインドーがあり、ホームのそれとはまた違う映像紹介を流しているほか、ミニチュアでIMTSの走る風景がイメージされています…なるほど、住宅地では早くもポンチョLと競演していますな。昨年の東京モーターショー時には両者展示されたものの、この展示はなかったなぁ。一般道も走行可能な準LRTシステム的な感じにほど良くまとめられている感じを受けますが、ガイドウェイバスではないものの、磁気誘導の関係でやはり走行路は囲って独立化しなければならないんでしょうか?

愛知万博愛知万博
愛知万博愛知万博

さてここからは西方の大きな観覧車を目指して歩きます。ロボット・ステーションは遠足・社会科見学(って云わないのかな?)の小中学生で大行列、その傍のサポートスペース横には「ハートフル・カート」(高齢者・障害者主対象の無料移動サポートカー)がちょこんと停まっていましたが、「会場内混雑につき運休」とは…サイトで見ると繁忙日は運行休止もありとされてはいますが、この日は金曜日、11時で7万4千人、16時で12万人弱とは多少多いかなとは思いますが…(ちなみにこの日総計800万人越え)。

で、観覧車の下に到着すると、運休中のメッセ前停留所。なるほど「停留所」ということで立派な屋根はあるものの係員小屋がある程度の簡素なスペースになっています。運休表示もいたって地味な感じ。

ここからは有人運転区間を辿りたいものの、丁度会場外縁ということで叶わず、地球市民村からグローウィングヴィレッジを抜けてグローバル・ループ方面へ向かいます…丁度一帯は子供の遊びスペースとなっていて、幼稚園の遠足組の大群のなかを何とか掻き分ける格好で進むとさすがに疲れました。
ループへの大きな木製スロープを辿ると、前方には丁度IMTSの車庫が。なるほど、西ゲート駅の裏手になっているんですね。今回13台が導入されていますが、3台が休息中で1台は燃料補填中、もう1台が洗車中でした…水浴びしている姿はなんともユーモラスで思わず気持ちよさそうと思えるほど?
で、その手前が分岐区間となっており、形態としては本線に逆ハの字型で接するもので、その本線も途中で西ゲート駅の離合分岐が入っており、車庫方面から西ゲート駅EXPOドーム方ホームには入れない、若干フクザツな形態になっています。このため、実運用ではEXPOドーム→西ゲート→メッセ前→北ゲートとなり、メッセ前からEXPOドームへは行けない(確か北ゲート駅で一旦全員降ろされる)ことになります。

愛知万博愛知万博
愛知万博愛知万博

IMTS乗車での所感は別の機会にまとめようと思いますが、クルマそのものやホームドア等の造作も良くできており、期間限定では勿体無い気もします。ただしクルマの容量は図体に比べ小さめであることや現実的にバス形態での運賃収受等の対応が難しいことから、どこぞに持って行って…というのもなかなか。システムそのものは東富士研究所の実験線や淡路島ファームパークの営業線があるのでそちらに行くのかなぁ。いっそ富士スピードウェイあたりの場内輸送に使ってみては?なんて考えたりしますが>トヨタ殿。

IMTS見学を打ち上げ、昼過ぎということで食事を求めて彷徨いますが、なかなか好いものに巡り会えず。日差しも強くなり、歩き回るのも少々億劫になってしまいます。コモン3のカフェにあるピザバケットが相当好い匂いをさせていましたが、1000円は高い…結局再びコモン4へと進むと、和食屋さんが。え、なだ万! 結局隣のヨーロピアテーブルを選択するも、結局食べたのは何故か味噌カツ(800円)…まぁ不可なくというところでしたが、少しは涼しい屋内で食べられたのは幸いだったかと。
高い高いと云われる万博会場内の飲食ですが、時間的に集中時とはいえ、キャパが少ないような。その上前提が酷評されたかの弁当持込不可でしたので、持ち込み弁当を広げて…というスペース、特に日陰で腰掛けられるような空間が意外と少ないのはなんともはやなところです。

さて、バックヤードツアーの集合時間にはまだあるも、コモン4や3の外国館の行列も途切れることなく、いまさら別の場所に移動する気力もなく、結局集合場所のコモン3内EXPOエコマネーセンター前で佇んでおりました。丁度受付が始まっていましたが、こちらはもうひとつ循環型システムコースで、暫し待つようにと云われます…と、横の施設には行列がないので入ってみると、そこはボスニア・ヘルツェゴビナ館。戦争という悲劇でとはいえ微妙に名の知れたお国ではありますが、自然紹介の展示がされていました…というか、大きなパネル写真展示と奥での映像上映しかない!入口にはカウンターがあり資料等を頂けるようですが、結果的によーわからん展示構成となっております。
しかーし!ここがまた大盛況なんです。まずは博覧会ではお決まりの、隣接のパビリオンの行列を避けて訳の判らないままに何でも飛び込んでやろうという「流れモノ」の方々が多いのですが、それ以上にこの館内、床置きの業務用冷風機があるためかなり冷え冷えとなっており、映像見学用の腰掛けもあることから、外の暑さにやられた方々が緊急避難的に涼んでゆくのでした。無論当方もですが。
…というわけで、以上、結果として当方が唯一見学したパビリオンのレポートでございましたぁ。でもこの時期からはおススメしておきますよ、ボスニア・ヘルツェゴビナ館。『異なる文化共存しているボスニアの豊かな歴史と自然』はいざ知らず、涼感は『存分に満喫することができるでしょう』。

 

さて、ようやくバックヤードツアーの集合時間に。当方の参加は北コースと呼ばれるエネルギー関連施設の見学。受付を済ませそこそこな量の資料(主にパンフ類ですが、モリゾー&キッコロのピンバッジも頂きました)や携帯ヘッドフォンを受け取ります。今回の参加者は20名ほど、先発の南コース(循環型システム関連施設見学)では比較的年齢構成が高めと見ましたが、こちらは老若男女取り混ぜた構成ですね…全員が揃ったところでまずは簡単な概要の説明を聞きます。
万博が「公衆の教育を主たる目的とする催し」とは知りませんで…愛知万博の環境配慮については各所で触れられている通りですね。なお、見学時はボランティアの解説員がついてヘッドフォンで随時説明を行うスタイルということで早速装着。移動時を含め撮影や携帯電話の使用等を禁止する注意事項と、本来飲食もダメなところ今日は気温が上昇していることから、むしろ各自適度な給水を心掛けるよう再確認して出発です。基本は徒歩移動ということで数人のグループに分けられてそれぞれボランティアがつき、総勢30名弱での移動となりました。
北コースは、 ワンダーサーカス電力館→ガスパビリオン→燃料電池バス乗車→水素ステーション という順で、いきなりかなりの長距離移動。グローバル・ループをゆるゆると上っていきますが、適宜ヘッドフォンを通して係員の案内が入るのでそれもまた楽し、というところ。それでも少々暑さにだるくなりながらようやく電力館前に到着です。

電力館は電車型ライドで小旅行を…ってな事前知識はありましたが、結果的には中は見ず。館の男性係員にバトンタッチしての説明となり、建物前の広場がダムの流木や沈殿砂、発電所等からの発生物で舗装されていることや、入口前のテント屋根に使用されている太陽電池パネルを実物サンプルを交えて、さらには建物横にどんとある燃料電池は、都市ガスを燃料に電力の生成と廃熱を活用した空調システムを稼動させる、世界初の業務用コージェネレーションシステムを採用している旨を判りやすく(…といっても難解だったが)解説されます。そしてバックヤードツアーそのもの、スタッフ専用口から建物横へと移動してテント内でのドライミスト機器および省エネ設備の説明。ドライミストは超微細な水蒸気を散布することでその気化熱により周辺の温度低下を図るものですが、湿度が上がってしまうと気化が巧くいかないとかでこの時点では稼動していなかったのが残念。
続いてガスパビリオンに移動、こちらはコンパニオン嬢がお出迎え、早速バックヤードへと導かれ、ガスコージェネレーションシステムの説明。ガスタービン式で電力生成と廃熱を活用した冷水生成、さらに余熱で除湿を行い、91%のエネルギー効率を実現するほか、コンパクトな燃料電池も併設されていることを解説されます。パネルもあり判りやすいのですが、やはり根本的に難解なのが否めず…それよりも気になったのは、必死で説明内容を叩き込んでいるであろうコンパニオン嬢が、トチったところで説明をそこそこ前から繰り返して修正を行っていた姿でしょうか。

ということでお次はようやく会場間シャトルである燃料電池バスの試乗へ…ただしこの日は先に記した通りモリゾー・ゴンドラが停止中ということで会場移動がシャトルバスに限られているため、係員も「見たことない」位の行列に。しかしながらバス乗場の係員にも話が伝わっているらしく、優先乗車対応を受けることに!…といっても行列からは「なんだこいつら」的な視線を受け、かつ増便のあおりで名古屋市交通局やJR東海バスのハイブリット車が混じっていたこともあり、結局行列に並ぶくらいの待ち時間でようやくやってきた燃料電池バスに乗車と相成りました。しかもさすがに貸切とは相成らず、優先乗車で座れたものの随分と押し込まれることに。
まずフルラッピングということで車外展望はイマイチです。その代わり車内ではモニターから実写の女の子(こういうのにはガイジンを使うんですね)とアニメの「ケロケ郎」がほんわかとした雰囲気の中(女の子は父親からはぐれているという設定なのだが…)でやりとりし、環境問題と燃料電池バスについて判りやすく描かれた映像が流れます。音声は日本語ですが英語スーパーもつけられており、見入る人も多かったですね。愛知万博
気づけば猿投グリーンロードへの大通りを離れ一旦生活臭のする細道を進んだ後に瀬戸会場に到着となりましたが、途中信号等もある中で映像がまた絶妙なタイミングの長さになっているのもミソでしょう。

バスを降りる間際に禁を破って車内をパチリ。仔細は別途としますが、当方以前に都バスで試験営業走行時に1度乗っていますが、そのときと比べて座席が普通のものになっているなど、随分簡素な印象を受けました。手許に先代含めパンフがありますが、基本構成は何ら変わっていない様子。逆にどの部分が改良なのかな?と思ってしまいました(屋根上の形状が若干変わった印象はあるが)。

降りてすぐにまたコンパニオン嬢の出迎えを受け、すぐさま水素ステーションの説明・見学となりました。主に燃料電池バスへの供給を行う水素ステーションは、都市ガスから生成するオンサイト型(瀬戸南ステーション)と、製鉄所で発生するコークス炉ガスから精製した水素をトレーラーで輸送するオフサイト型(瀬戸北ステーション)に分かれており、北ステーションの水素トレーラーの前で全体説明の後、2班に分かれて北と南どちらかの見学に。当方は北ステーションの見学となりましたが、パネルが豊富にあったことから判りやすかったですね。規模も大きく2系統あることでバスへの安定供給が図れるほか、中京圏の燃料電池車への供給も同時に行っている由。10分での急速充填も国内初だとか。コンパニオン嬢からは『燃料電池バスのナンバープレートの数字は8台全車が2005になっているんですよ』とのマメ知識も…それにしても大量の水素がかつ高濃度圧縮されている現場ということで、決して熱が放出されているわけではないものの、なんとなく身体が危険な感覚を受けるような…。

これにてツアーは終了、シャトルバス乗場前で簡単なアンケートに応えて解散となりました。気づけば2時間超の長丁場。うーん、難しい内容ではありましたが、ちょっとは賢くなったような気もする体験でしたね、資料も沢山頂きましたし。なお、7・8月の追加応募も検討と聞いていたものの結局現時点でアナウンスなし、ラッキーだったのか? あと、水素ステーションで後続の見学もあったので調べてみると、JHFC主催によるココだけというのもやっているようで。回数も多くまだ参加可能ですね…ただ資料が貰えないかも(というのは負け惜しみです)。

さて、これからどうしようかと思いつつ、瀬戸会場付近が燃料電池バス等の駐車場となっていることや、今から戻っても行列に並ぶ気力も無いことから、ここで打ち止め。瀬戸会場内も見学せずにそのまま横のゲートから離脱しました…現実的ではないにせよ再入場できないシステムもどうかとは思います。

瀬戸会場ゲート前はバスターミナルと団体バス駐車場となっており、その奥がシャトルバス駐車場となっています。なおここからの路線は本来万博八草駅へのシャトルバスだけですが、瀬戸市が併催している「せと・やきもの世界大交流イベント」アクセスの無料バスも入っています(急遽の設定ゆえかバス停が貧相でした)。ちなみに瀬戸市から長久手会場(東ゲート)まで有料の直行バスもありますが、無料バスが大人気のようで。さて、燃料電池バスと水素ステーションを外からパチリ。丁度会場間輸送も一段落というところか、燃料電池バスが5台休憩していたほか、名鉄バスのHEV車やJR東海バスのハイブリッド車も一息入れてました…団体バス駐車場含めかなりのんびりとした雰囲気。
このあと名古屋市交のノンステハイブリッド車に揺られて万博八草駅まで進みましたがこちらもガラガラ、遠回りになるかもしれませんが日のあるうちに帰る場合はこのルートでの帰路が正解かもしれません(JRの万博往復切符ならシャトルバスもフリー乗車ですし)。

愛知万博愛知万博
愛知万博

随分駆け足で、ろくにパビリオンも見ずに乗り物ネタをさらっとという特殊な見物ではありましたが、まぁ国家的イベントに参加したという充足感は感じられました。IMTSに若干の心残りはあるものの、さてもう一度行くかと尋ねられるとどうでしょう…まぁリニア館くらいは覗いてみたいものの、行って夜間割引入場かなぁと。それならそれでリニモの混雑を覚悟して見てくるという一興もあるわけですが、やはり高い、遠いというのは意識してしまいますね。
更に話を戻せば、それぞれの乗り物の今後というものもはっきり見えないのがどうかと。とりあえず燃料電池バスがまさか瀬戸市民の足に留まる(非礼は承知!)とは思えず、コレくらいはどうなるかが明らかにされていても良かったのではと思うのですが。

ま、繰り返しになりますが、アクセスは名古屋からの直通バスを本命とし、愛環/リニモ利用時は入場は陶磁資料館南→東ゲート・出場は瀬戸会場の活用をオススメします。燃料電池バスは本当に近未来の乗り物ですので、是非体感して頂きたいですし。あとはボスニア館で涼をとって下さいな…しつこいようなのでこの辺で終了とさせて頂きましょう。

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愛知万博~乗り物メインと決めたものの~

投稿者---第三波平氏(2005/07/01 21:34:49)

私も6月上旬に、既に行った人の話を参考にしながら乗り物中心で行程プランを作成。「愛知万博往復切符」を購入して月曜日に向かいました。
当日エキスポシャトルで万博八草に到着し、リニモは既に40分待ちの大行列。炎天下並ばされるのかと覚悟しましたが、屋根つきコンコースが大きく取られていたのでそこは安心、しかし入場制限が駅前→駅構内→ホームと三段階に分けられていたので、いくら屋根つきとはいえさすがに辛く思えました。

到着直後「JR東海超電導リニア館」に向かい、実物のリニアを見学。新幹線よりちょっと小さい程度の車内で、あまり変わり無いなあ…と夢のない感想を持ち、超電導シアターの列へ。30分後に入場、3Dメガネを渡され(赤と青のレンズじゃ無いんですねえ)会場に通されました。いよいよリニアか…思ったら奥行きの長い廊下に通され上を見上げるとスクリーン、そうここでプレシアターを見せられました。映画を立って見させるなんて…そんな不満を抱えながら立体シアターへ。
しかし10分間の上映で真っ先に来た感想は(某映画評論家風に)「何よ!踏んづけてやる!!」立体映画自体、TDLで上演されていた「キャプテンEO(マイケルジャクソンプロデュースの宇宙アドベンチャー映画)」位しか経験が無いので一概にも言えませんが、「何を言いたいのかわからない」。前評判で「(シアターは)JR東海の自己満足に過ぎない」ときつい評価がありましたが、プレシアターの見せ方も含めその評価も当然かなと。

そこからIMTSで移動し、EXPOホールへ。IMTS自体の感想は既出ですので避けますが、ピーチライナーに使って平気かなと感じたのはいうまでもありません。
さてホールに向かうとおびただしい数の警官・SP・パトカー!!どう言うワケかと聞いてみると「総理大臣が来ています」との由。朝刊で皇太子が来る事は知ってましたが、まさか総理までとは…そりゃあ混まないものも混みますよ。そのためか、この日はあるはずのゴミ箱も一部を除いて撤去され、弁当のゴミを捨てるのに一時間もかかりました。駅もそうですが、テロ対策→ゴミ箱撤去に繋がる短絡的思考、何とかならないものかと。
ここから空いてるパビリオンを見ながら北ゲート方面に歩いてゆきますと異常な混雑でグローバルトラムが停車中。前を見るとSPにより通路が閉鎖されてました。まさか…そりゃあ生で皇太子を見るのは、一生に一度あるかないかですし、嬉しいちゃあうれしいですが、状況が理解できないアフリカ館の職員に「どうして皇太子が通るだけであんなに人が集まるんだ?」と尋ねられ「日本人は、有名人を見るのが好きな人種なのです」と英語でやり取り。

その後は自転車タクシー(パナソニック)で移動。乗車時間より待ち時間が長いと言う非運にもめげず、運転士から今日は13万人が来場したと言う話を聞き、げんなりはピークに。その後モリゾ-・ゴンドラで瀬戸会場へ移動。このゴンドラ、住宅地を通る関係で途中で曇りガラスに変わるのですが「ルビーの指環」みたく風の街が見える訳で無く、恐怖感の方が大きかったというか。
最後は燃料電池バスに乗って戻り、終了。帰りにトヨタグループの整理券の大行列を見ながら帰路につきましたが、(こんなに並ぶのは)トヨタにあってJR東海に無い、交通の未来への「夢」なのかなあ…と思いました。

やっぱり乗り物は乗ってナンボかな…

投稿者---551planning(2005/07/01 22:29:49)

第三波平様、リプライ有難うございます。

さてさて、当方前述の通りパビリオンはボスニア・ヘルツェゴビナ館しか見ていませんので、企業館についてはなんとも…それにしてもJR-C超電導リニア館の御評価は辛口のようで。

愛知万博愛知万博愛知万博

まぁ写真は撮りましたが、思う事は皆同じというか、当初各種資料・メディア等からイメージする綺麗な写真なぞ取れないわけでして。

ただ、リニモを引き合いに出すわけではないですが、やっぱり乗り物は乗ってみて、動いてみてナンボだなぁと思いましたね。IMTSにしても実車は昨年の東京モーターショーで見ていたとはいえ、やはり走る姿、乗り心地にはシステムそのものの理解を深めさせる要素が当然ながら強くあることを実感した次第でして。
その意味では、辛抱強く葉書等を出していれば乗れることを考えれば、マグレブも「夢の乗り物ではないんだ」と実感できるでしょうし…。

当方のレポートは遅筆にて恐縮ではありますが(あ、まだまだ続きますので!)、万博のそのほかについてももっと意見交換などができればいいですね。また、皆様からの御感想、御質問等も何なりとどうぞ!

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〔愛知万博〕台風7号接近で会場内輸送機関は一斉運休

投稿者---551planning(2005/07/26 00:28:46)

07/25現在、台風7号が東海~関東に再接近、上陸の可能性があります。
このため、愛知万博では07/26の会場内輸送機関の一斉運休を発表しています。

当初はゴンドラ、グローバルトラム、自転車タクシーが対象だったようですが、IMTSも加えられました。ゴンドラとIMTSは27日午後を目処に、とラムと自転車タクシーは27日の状況を見て復旧の予定となっています。
 なおゴンドラ停止ということで2会場の移動は燃料電池シャトルバスのみとなりますが、現時点で増減便や運休についてはアナウンスされていません。  また、29日は定刻9時開場を予定も、状況次第では早期閉場もありうるとしています(その場合でも入場券の払い戻しには応じないともしっかり明記されてますね)。この場合パビリオン開場の判断はどうなるんでしょう?

それにしてもIMTS運休はちと驚きました。定刻開場方針である以上、広い長久手会場の南側方面へのアクセスは早期閉場時を考えてもなんらか確保されるべきであり、IMTSといっても所詮はバスである上に専用道と安全性は確保されている以上、有人輸送に切り替えてでもそれに対応しうるのではとも思うのですが…まぁこれで南エリアはガラガラになろうかと思いますね。

IMTSのみ16時復旧

投稿者---551planning(2005/07/27 00:13:45)

台風7号は26日夜に千葉県鴨川市付近を掠め、今年初めての上陸台風となりました。結果的に中部地方への影響は少なく、愛知万博も平常通りの開場時間となり、16時以降にはIMTSも運行再開されています。

入場者数は11時で3万4千人、16時で5万1千人、最終で6万3千人と、最近の中では低調なものの開幕当初の天候不順時に近い入りということでガラガラ、というわけでもありませんでした。
なお、ゴンドラについては明日午後の復旧ともされていますが、時間が掛かるのは何故でしょうか? まぁ点検等もあるのでしょうが、それならばIMTSの早期運休決定も逆に引っかかるような気もしなくはなく…混乱を避ける意味での早期発表は確かに理解しますが、実際の対応の程も気になったのでした。


ご意見は【検証:】常設板までお気軽に!

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