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(過去ログNo.) |
「285駅」の内訳は…
投稿者---551planning (2011/02/08(Tue) 15:00)
01/16、JR-E山手線目白駅で全盲の方が誤ってホーム下に転落後、電車にはねられ亡くなる事故が発生しました。亡くなられた方がブラインドテニスの考案者として知られていたことに加え、かの「新大久保駅事故」(2001/01/26)から丸10年ということもあり、大きく報道されました。
国交省では01/25、丁度代替わりしたばかりである大畠国交相の指示の下、鉄道事業者に対し2011年度以降のホームドア整備計画の提出を求め、02/08に結果を公表しました。当初は少なくとも1ヶ月内にとのことだったのが、明日02/09には主に首都圏を中心とした東日本エリアの主要事業者を集めた「第1回 ホームドアの整備促進等に関する検討会」を開催する運び(かつ西日本でも別途開催予定)と、かなり迅速に進めている印象を受けます。
“JRなど14社だけ”とタイトルに不満を込めたかのような共同記事もありますが、国交相は記者会見で設置基準策定意向を示した様子。現時点で国交省サイトの会見要旨は未更新ですが、個人的には先んじて掲載された大臣発言のうち『特に、新大久保駅については、やはり様々な形であのような事故が起こったわけでありますから、10年経っても整備できないというのは、大変申し訳なく私は感じておりますので、そういう意味から早期に整備ができないのかということも申し上げさせていただきました』とある中で誰に対して“大変申し訳なく感じて”いるのかと率直に思ったりしたのですが…。
01/16 目白駅人身事故
01/24 全日本視覚障害者協議会(全視協)など35団体がJR-Eに対し再発防止策を申し入れ
01/25 大畠大臣会見
01/26 新大久保駅事故10年 権駐日韓国大使が大畠国交相と意見交換
01/28 JR-E、「駅ホームの点字ブロックの調査及び取替等のお知らせ」にて目白駅ホーム点字ブロック取替を発表
02/01 全視協「第12回鉄道死傷事故ゼロの日」
02/08 国交省、「平成23年度以降のホームドアの整備計画」公表
02/09 「第1回 ホームドアの整備促進等に関する検討会」開催(予定) 15事業者参加
国土交通省-ホームドア等の設置状況について(01/25大臣会見参考資料)
「平成23年度以降のホームドアの整備計画」の公表について
ホームドア、285駅で設置予定 JRなど14社だけ〔共同 2011/02/08〕
国土交通省-大臣発言(ホームドアの整備促進について)
整備計画によると14事業者24路線285駅で計画されており、既設分(28事業者38路線449駅)を加えると実現すれば全国783駅になるとのこと…ただしじっくり見てみると、まぁいろいろあるようで。
まず整備計画としては検討分を含め10年弱というスパンになっている他、「九州新幹線(西九州ルート)」4駅(武雄温泉・嬉野温泉・新大村・諫早)なんてのもあったり。
事業者で見るとやはり公営地下鉄が多く、名古屋市営地下鉄の66駅(桜通線、東山線、名城・名港線)を筆頭に札幌・仙台・東京・大阪の計5者11路線182駅と今回公表分の6割以上、東京メトロ(有楽町線・銀座線)の33駅を加えると75%となってしまいます。
で残りはというと、先述の九州新幹線西九州ルートのほか北陸新幹線7駅、北海道新幹線で3駅。JR-Eが山手線27駅ですが、駒込・大塚・大崎・池袋の4駅で工事着手済のほか、新大久保駅については「可能な限り早急に工事着手」との文言が添えられていました。昨年5月の社長会見で北新地駅への設置計画が発表されていたJR-Wは「JR東西線1駅に2011年度設置を検討中」との表現。現時点で3月末日を期間とした工事中とのことですが…。
残る4事業者のうち、数字として大きのは検討中ながら東横線21駅を挙げた東急。テスト的にか2011年度に大井町駅に整備する意向で、駅つながりではTWRも大井町駅への整備を検討中の由。更に駅つながりでは小田急と京王が新宿駅への整備を計画。小田急は地下ホームに、京王は調布付近立体化時に3駅への整備も検討するとのことです。
ともあれまずは情報整理までに。
【検証:】551planning小論2001-担保されうる安全は何処までか…? ~鉄道ホームの柵論議を考える~
東急「市が尾モデル」の可能性から-ホーム柵近況。
投稿者---551planning (2011/10/02(Sun) 12:51)
8月末に東急市が尾駅を利用した際にほぅ、と思っていたものの、上げるのを忘れてました。
線路転落防止策の一環として下り線ホームで試験的設置の由。なお、田園都市線では一部6ドア車が入っている関係で、4・5・8号車付近には設置されていません。
固定柵の設置は相鉄横浜駅等珍しいものではありませんが、「市が尾モデル」はいわゆる白線のより内側、点字ブロック設置部付近に建てられている点が大きく異なります。率直に云って接触事故防止等への寄与はだいぶ低いなとも思われる一方で、視覚的な安全性というよりは「安心感」の醸成には資するのかなぁと…。
東急-安全報告書 輸送の安全の確保のための取り組み
東急では、相直関連で目黒線に可動柵を、ワンマン運転関連で池上線・多摩川線にホーム柵・ホームセンサーを設置しているほか、今後大井町駅(2011年度)および東横線へのホームドア設置が今年2月に国交省から公表されています。東横線については2012年度予定の東京メトロ副都心線直通運転化の関係がある一方、車長・ドア数の異なるメトロ日比谷線との直通運転の今後にも注目が集まっているところは御承知の通りかと。また、2009/09のいわゆる多摩川駅事故を契機に全駅を対象としたホーム傾斜対策を進めるなど、きっかけからは後手な印象があるものの現実性を帯びると積極的であると感じます。
その意味で改めて「市が尾モデル」を考えると、ある程度ホーム幅のある田園都市線駅では有効策かなと思われる一方、真に求められるべき新玉川線地下駅への対応が難問だなぁと。“可動式”可動柵の研究は先日朝日記事にもなったようにだいぶ進んでいるようですが、1年前の東大生研千葉実験所公開でのモック実見からだと、普及までにはコスト面でかなりのハードルを感じます。ちょうどJR-Cが東海道新幹線ホーム柵の効率化策が発表されたり、やや旧聞ですがJR-Wによる20m車4ドア・3ドア対応柵開発中との話などを含め、やはりまだまだ技術的にも途上なんだなという感じが。
新ホームドア、扉位置に合わせ移動 転落防止に期待〔朝日 2011/09/28〕
東大生産技術研須田研究室-乗降位置可変型ホーム柵の開発
JR-C-東海道新幹線 新しい可動柵の技術開発について〔朝日 2011/09/28〕
3ドア・4ドアに対応、新型転落防止柵開発 JR西など〔朝日 2011/01/07〕
やはりそれらを含めて考えると、とりあえずやってますよ-的な部分は強いにせよ、現実性という意味では興味深い展開だなと感じるのです。東急には是非試験の状況を積極公開してもらいたいですし、是非上り線ホームでの試験に取り掛かってもらいたいなぁと考えます。
気になる「軽量ホームドア」仕様。
投稿者---551planning (2012/08/15(Wed) 16:08)
当方の検索方法がアレなのか、今のところ時事のこの記事しか無いですが。
転落防止ホームドアを軽量化=工事コスト削減へ実証実験-国交省〔時事 2012/08/14〕
ホームドア設置のネックのひとつが設置耐荷重性。JR-E山手線への導入も古い基礎から変えなくてはならないゆえに一大プロジェクトとなっているわけですが、軽量化によって設置スピードを速めようという狙い、『メーカーや鉄道会社と協力し、2012年度内にも東京近郊の3駅程度で実証実験を開始』し、『1年程度かけて実施する実証実験では、安全性などを中心に導入の適否を検討する』由。
気になるのが軽量化の手法-現行は線路内転落…というよりも“侵入防止”の側面も強いスライド式1本のところ、『扉の代わりにバーやロープを使ってホームドアを軽量化し、列車の到着時にはこれらを上昇させて乗客が乗り降りできるようにするタイプ』だそうで、バータイプはそれこそ自動改札機の試作でも用いられたような扇形や縦長板型のものが斜めにスライドしてくるようなものかと思われるところ、ロープタイプというのはどのようなものなのかと…一部マンション駐車場などで導入されている鎖の上下動チックなものがぱっと思い浮かんだのですが、それでは足を引っ掛ける可能性もあるわけで。踏切的に吊り下げ上下動というものも考えられますが、こちらもどうでしょうかねぇ。
そもそも線路との開口面が増えることへの懸念も当然出てきますし、人だけでなく車椅子やベビーカー等との接触耐荷重性等の考慮など、ハードルはなかなか高そうな。ともあれ公式発表が注目されます。
遂に「どこでも柵」登場!
投稿者---551planning (2013/08/31(Sat) 16:40)
国交省の肝煎りで今夏にも実証実験開始…と云われていた「新型ホームドア」。戸袋移動型、昇降ロープ式、昇降バー式の3タイプが試行されるところ、トップバッターの西武新宿線新所沢駅での戸袋移動型が予定より2ヶ月ずれ込んだ本日、使用開始となりました。今後半年間運用される由。
西武-8月31日(土)より、新所沢駅において「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験に協力します。[2013/08/27]
神戸製鋼所-鉄道駅に設置する乗降位置可変型ホーム柵「どこでも柵」のフィールド試験開始について[2013/08/27]
国交省-車両扉位置の相違やコスト低減等の課題に対応可能な新たなホームドアの現地試験の実施について[2103/03/05]
こちらは、東大生産技術研究所須田研究室と神戸製鋼が開発を続けてきた「どこでも柵」、当方も千葉実験所公開でプロトタイプを見たことがありますが、端的に云うと現行の可動柵の固定部分も動かして多扉に対応しようというものです。まさに実験地は2・3・4扉が混在する西武線とあって動作に興味津々!早速向かったのでした。
今日は生業の隙を見つけて30分ほど見ただけ、回送と終着列車の到着風景こそ見られたもののともに4ドアということで可動っぷりは実見できませんでしたが、初日とあってとにかく乗務員はじめ関係者多数だったのと、警備員がしっかりガードしており近づくことも出来ず…。後日改めることとします。
なお、昇降ロープ式が東急田園都市線つきみ野駅で当初7月予定、昇降バー式が相鉄いずみ野線弥生台駅で10月予定とされていますがさて。JR-Wも昇降ロープ式をという話がありましたがこちらもどうなったかな?当方にとって2013年下期最注目案件です!
東京メトロ日比谷線~東急東横線相互直通運転終了のお知らせ?
投稿者---551planning (2012/07/12(Thu) 00:46)
先述の通り東横線へのホームドア導入を計画し、テスト的に2012/03に大井町線大井町駅に設置するなど、できるところからコツコツと感のある東急ですが、そう来ましたか。
先ずは来年中に下り1番ホームに、とのことですが、言われてみれば渋谷駅地下化・東京メトロ副都心線相互直通運転開始が迫っており、渋谷地下駅でも現在未使用の中線ホームにあった仮説通路が撤去されホームドア設置工事が進められている由…となると、これまで運転支障時にまま行われていた日比谷線車両の渋谷駅進入が物理的にもできなくなると(そもそも信号関係の問題も出てくるでしょうし)。
まだ正式発表にはなっていなかったかと思いますし、現直通運転区間へのホームドア設置が未発表なため物理的には可能であるので断言するのは早計かもしれませんが、各種状況を勘案すれば、副都心線相直開始時に日比谷線直通は終了すると考えるのが妥当かなと…象徴的なリリースと感じました。
Re: 東京メトロ日比谷線~東急東横線相互直通運転終了のお知らせ?
投稿者---551planning (2012/07/12(Thu) 14:29)
Twitterで「日比谷線直通廃止はいろいろな面から考えて無理かな」という御意見を頂きました。なかなかアツい考察がなされていますのでまずはご紹介。
きょくちょ/オレンジP編集室-東横線―日比谷線直通の今後は?
東横運用と日比直運用の現況と、「日比直ニーズ」の実情等から早晩無くせはしない…との御説ですが、確かに1000系より9000系のほうが車齢が古いとはいえさほど比較対象とはならず、むしろ1000系のほうが転売需要が見込まれる(また池上多摩川用7000系増備が5000系優先の名の下セーブされている状況も)等からして、やはりホームドア設置時点で終了-更に云えば、一大改正となる今回こそがその際たる機会になるのではと考えるのが自然かなぁと思うのですが…。
Re: 東京メトロ日比谷線~東急東横線相互直通運転終了のお知らせ?
投稿者---ばななめろん@HOTSPOT氏 (2012/07/15(Sun) 14:30)
この件、ちょっと色々と情報を得た限りでは「原則休止(時間帯別休止)」という方向性を考えている節は有るようです>メトロ。
確かに、ラッシュ時など、限定して運転可否判断>ダイヤ調整が一番現実的でしょうし、都心方面を狙うのであれば渋谷駅改良後に+銀座線(確かにちょっと無理はありますが.....)や+南北線・都営三田線ルートを検討することは可能かと。
日比谷線車両が入ることによってダイヤの調整が難しい、というのはいろいろなところから耳にしますので、削減本数見合いで運行ペース調整はありえるお話だと思います。
#これ以上書くと本当にまずいので省略します。
新たな時代に入る東京メトロの相互直通運転
投稿者---551planning (2012/07/24(Tue) 15:38)
やはり中目黒駅ホームドア設置発表はフラグでした。
東京メトロ-平成25年3月16日(土)から相互直通運転開始副都心線と東急東横線・横浜高速みなとみらい線がつながります
東急-東急東横線と東京メトロ副都心線 相互直通運転の開始日が2013年3月16日に決定!
営団地下鉄初の相互直通運転は、都営浅草線に遅れること1年半後となる1962/05から、北千住での日比谷線と東武伊勢崎線とから。2年後の1964/08の日比谷線全通で東急東横線との直通運転を開始しており、再来年には丸50年の節目を迎えるところでもありましたが、ついにピリオドとなります。なお、両社リリースで「終了」の文字がないのは現利用者へのせめてもの配慮でしょうか。
詳細ダイヤは後日決定次第とのことですが、改めて時代が1つ動いたことを実感します。
Re: 新たな時代に入る東京メトロの相互直通運転
投稿者---ばななめろん@HOTSPOT氏 (2012/08/01(Wed) 01:02)
今日、所用があったので渋谷周りで帰宅する際に副都心線ホーム(新・東横線ホーム)の状況を見てきましたが、既に以下のようになっていました。
- 中線(従来までは仮通路があった)側の整備:ケーブルトラフ設置完了、レール間ボンディング新規設置(信号連携のため必要箇所に)、ホームドア設置ほぼ完了。
- 外線(現在の副都心線番線)側:横浜方ホーム突端手前にバリケードを追加(工事関係者通路確保のため)。
さすがに中線天井部にはまだトロリー線は張っていませんでしたが、既にトロリー線固定金具を取り付けるためのベースボルトは打設してありました。
でもそれ以上に変わったのは「中線の横浜方を今までふさいでいた仕切り壁が取り払われ、ついに横浜方へのトンネル延長を拝めるようになった」ことでしょうか。ホームから見ると横浜方は緩やかに左方向へカーブしていました。おそらくその後、駒沢通り地下あたりで大きく右にカーブするものと思います。ある意味「開業までのステップがひとつ進んだ」ということになるんでしょうね。
#そのほか、駅コンコースでも一部仮壁を取り払い、今まで目にできなかった構造物が見えるようになってきていました。
最新情報は【検証:】Wiki-可動式ホーム柵設置状況にて
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