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多古台BT

JRBK東関東支店&多古台BT06/20始動!むしろ注目は航空科学博物館!?

かねてより密かな注目を集めてきたJRバス関東のプロジェクトがいよいよ日の目を見ることに。その発端は2年弱前に遡ります。

『町長は取材に対し、既に県内などに支店のある都内のバス会社と接触していることを認め、「できれば、来年度中にはターミナルの建設に着手したい」としている』という行で、ほぼJRBKに絞られていました(奇しくも京成バス本社の八幡移転は2013/09/17)。八日市場支店の移転が想起されるわけですが、位置的に成田空港も伺えるということで、思い切った展開が有りや無しや…なんて。結果、THEアクセス成田参入につながったわけですが。

毎日記事によって東関東支店となることが判明、約7650平米の敷地に車両整備工場、自動洗車機などを併設しバス30台駐車可能とありました。八日市場支店の閉鎖とともに、町が多古台バスターミナル(仮称)を整備することも記載されていました。

そして過日正式発表、支店・多古台BTともに06/20(土)オープンに。併せて千葉交通との共同運行路線である高速バス東京駅~富里・匝瑳線と、地場路線である多古本線・栗源線のダイヤ改正も行われます。

個人的に瞠目したのはダイヤ改正の中身…多古台BTとともに“もうひとつの拠点”が整備されるではないですか!
高速バスは現行匝瑳市役所8往復+芝山千代田駅止8往復のところ、匝瑳市役所系統は全便多古台BT経由化、芝山千代田系統のうち1往復が多古台BT発着に延伸される一方で、残る7往復はその手前の航空博物館前止になり、芝山千代田駅には入らなくなります。路線バスのうち成田駅~三里塚~多古~八日市場を結ぶ多古本線についても多古経由全便の多古台BT経由化の一方で、成田口の拠点であった三里塚止系統について、こちらは航空博物館前まで延伸となります。
多古台BTには100台規模とされる利用者用駐車場が整備されますが、航空博物館前にも「利用者向け無料駐車場」が新設されることに!現地に行かれたことはお判りでしょうが周辺は完全な業務用地、むしろ今なお終日警備車両も走り回る場所ということもあり…コレには驚かされました。どちらかといえば三里塚ないし芝山千代田駅のほうが住家もあるわけですが、芝山エリアの拠点として育てる意向なのか、そもそも用地があったっけな、とも。なんとも気になります。


というわけで前置きが長くなりましたが、矢も盾もたまらず行って参りました。

多古台BT
より大きな地図で表示

地図で整理しておくと、成田空港A滑走路の最南端に航空科学博物館があり、右下のアイコン集積エリアが多古市街。青太線がJRBK一般路線、赤太線が高速バス富里匝瑳線、緑線が多古町主体で千葉交通が担当する空港シャトルバス、紫線が千葉交通一般路線となります。なおバス停のアイコンは主要停留所のみとしていますが、薄紫の旗印が高速バス、飛行機マークが空港シャトルバス、黄色のクルママークは多古町循環バス停を示しています。

多古台BT
多古

【多古台バスターミナル】

多古町には1911(明治44)年に成田から三里塚を経て千葉県営鉄道が伸び、1926年には八日市場まで達したものの、赤字のため翌年には成田電気軌道に譲渡され、直後に成田鉄道多古線に。成田から多古までは当初600mm軌間だったものの、多古~八日市場間に合わせるべく1928年には1067mmに改軌、しかし終戦前の1944年に資材供出に伴い休止され省営自動車に代替移管、結局成田鉄道は1946年に多古線廃止で鉄道事業を撤退し、その後成田バス→千葉交通となっている。
いっぽう省営多古線はそのまま国鉄バスとなり、多古駅跡(左地図:中央下部Bの位置)に支区が置かれ最盛期には佐原、成東と結ばれたほか、八日市場営業所を核に総武本線沿線に路線網が展開されていたものの、御多分に漏れず1970年台から順次縮小され、JRバス関東化後の1992/09末をもって多古支所が廃止され窓口としての営業センターのみ存置、それも2006/04に閉鎖された。東関東支店は八日市場支店の移転ではあるものの、23年を経て多古に拠点が戻ってくる、という捉え方もできるかもしれない。

現在多古バス停は多古本線の多古止便と、佐原とを結ぶ栗源線が発着するが06/19までとなる。多古営業センター廃止翌年にオープンしたヤックスドラッグの敷地内にもはや意味をなしていないと思われる「バス発着場 一般車両進入禁止」の看板が2か所に、加えて「旅のことならお気軽にご相談下さい」という多古営業センターの看板も残っていた。なお路線バスでの到着時に「東京行き高速バスはこちらから」とテープ案内も入っていたが、交差点を挟んでR296を西に100m弱先にあり、多古町循環バスの多古南バス停が併設されている。なお、多古台BT開業後もこちらの高速バス停も存置されることから、高速バスの経路としては単純にR296からの多古台BT行き戻りとなるものと。
さて多古バス停から多古台BTは直線距離で西方に1km足らず、文字通り台地の上に位置していた。そもそもは成田空港開港をも意識してか1973年に民間事業者による宅地開発計画が策定され、1996年からいよいよ土地整備に着手も、長期不況の波に飲まれて6年後に計画ストップ、別の事業者に変わりかけるも頓挫したことから多古町が2006年から整備事業を主導、その後も紆余曲折があったものの2012年に積水ハウス系の積和不動産による住宅分譲契約に至り、「マストシティ多古町アトリエヒルズ」として昨年から入居が始まっていて、販売全83区画中すでに残り1区画とは喜ばしい限りかな。

新たな街のキモとなっているのが入居に併せる形で開園した幼保一体施設「多古こども園」、隣には多古第一小も。そして多古台BTも対空港・都心アクセスの拠点として位置付けられている。BTの向かいにはスーパーのカスミやヤックスドラッグなどの商業施設が10月を目処に整備される由。多古台BT
肝心のBTはというと、斜め切りに3バースが切られていて、真ん中には風防も。ココが高速バス用となるのか。BTスペースは粗方整備完了といった感じも中には立ち入れず、100台規模の駐車場もしかとは確認できなかった。その奥となるJRBK東関東支店は鋭意仕上げ中という感じで、バスではなくダンプが集結していたのだった。

多古からの帰りには、千葉交通千代田線の代替として2010/09から運行されている空港シャトルバスを利用、すると多古台BT前を通るではないか-先に紹介した毎日記事では『都心と成田空港を結ぶバスの町内までの路線延伸を期待している』ともあったがこちらが実現しなかった分、このシャトルバスの乗り入れは必須とも?加えて市街北寄りのコミュニティプラザを拠点とする町循環バス、市街北東外れに多古営業所を構える千葉交通一般路線も入るのかが注目されるとともに、市街道路が狭隘で一方通行のために変則となっているJR多古本線の経路が更に難解になる(多古仲町経由が前後する)点も密かな注目点だったりするが…。

多古

というのも、とにかくエリアのバス停配置や名称がバラバラ。現行狭隘区間の新町と仲町が拠点となっているが、仲町バス停脇の商店には新町バス停との地図が示されているかと思えば、JRBK「高野前」バス停は千葉交通では「役場入口」、中央病院もJRBK「前」と千葉交通「入口」で、その中央病院の建物は300m先-さすがに細かい話だが、町循環バスだと病院内に入る上に、病院サイトだと最寄バス停が新町か空港シャトルバスの町役場前となっているのがなんともはやな。

施設面にしても、新町・仲町が商店脇の野天となっている一方、高速バスの2停留所や本町バス停にはスペースがあるためもあって庇完備、空港シャトルバスと町循環バスのみが経由する町役場前にはしっかりとしたシェルターが-さすがにエアコンまではなくこの日は暑かったけれども。
道の駅多古発着の空港シャトルバスは、道の駅施設の道路向かい、一段下がった位置となる第2駐車場発着と、コミュニティバスとも高速バスとも違っていたのだった。第2駐車場がバス利用者駐車場を兼ねているためとはいえ、であるならばせめて道路沿いで庇もある高速バスと揃える手も、なんて-まぁこの辺りの役割分担が多古台BTに求められるというわけか。

航空科学博物館

【航空科学博物館】

JRBK多古本線は2015/03/26から一部便がさくらの山経由航空博物館発着となった。成田空港A滑走路北端に位置するさくらの山公園は2000/04オープンで撮影ポイントとして知られていたものの、公共交通アクセスが貧弱。目の前が成田空港交通本社ながら路線設定はなく、JRBKの法華塚バス停から徒歩25分というのがこれまでの案内。2006/12から成田市コミュニティバス津富浦ルート(千葉交通運行)が経由するようになったものの、現状4.5往復と使い手は微妙。そもそも成田空港からの足がないという状況が続いていた。
そんな中で成田市は敷地内に観光物産館「空の駅さくら館」を整備、JRBKはこのオープンに合わせた訳だが、これに慌てたかどうか成空交も03/07から2TBからの直行「さくらの山線」を新設!ただし『飛行機の乗り継ぎ時間を利用しての見学も可能な運行ダイヤとなっています』という割に平日3往復、土休日に至っては1往復とは…ひとまず様子見だと信じたいが。

当方も先ずは成空交を利用。平日始発となる09:52発は、南部工業団地から戻ってきた京成路線カラーなクルマがそのまま充当、要は回送便の営業運行で、数分遅れて現れたのには少々焦ったり。当方と“重装備”な男性を乗せて15分足らずで到着…降車はまさに成空交車庫内なんですな。隣にはヤマザキデイリーストアもあり、重装備な御同輩は食料を買い込んでいざ山の上へと向かっていった。
この日はピーカン、ちょうど北向き離陸で、出発ラッシュとあって3分毎に大小様々な機材が大空へと羽ばたいていった。平日ながら撮影組だけでなく家族連れがのんびりひなたぼっことそこそこな人出。いっぽうの空の駅は、まだスペースを十分活かしきってない感もあったが、地場農産品だけでなく就航先である愛媛フェアも開催など様々な展開ができそう。焼きたてパン屋は06/01から平日限定で500円モーニングバイキングもやるそう…知ってたら1週間後に来たのに。JRBKは付近の道路配置を活かしてぐるり一方通行での運行が可能なためポールは1本、既存のりばと離れているのはちと惜しいが、のりば周辺に石を敷き直したのは市側の期待の表れとも?

三里塚

さて、3月改正時にはさくらの山経由航空博物館発着は5往復に留まったものの、6月改正時にはさくらの山経由こそ成田行が1本増えるだけだが、成田~三里塚区間便が終日航空博物館前まで延伸される。三里塚交差点の北東角のスペースは国鉄バスの元自動車駅として、今も留置スペースに元窓口だった詰所も健在だが、この先変わる可能性はあるのだろうか。なお高速バスは南西に100mほど離れた三里塚公園が乗り場となる。
更に進むと、こちらも撮影スポットとして知られる三里塚さくらの丘がある。さくらの山より2年早い1998/04オープンながら、公共交通アクセスは今なお絶望的。航空科学博物館からは起伏ある道を1.5kmほど、最寄は高速バスも停まる住宅入口バス停から約700mだが、文字通りNAA三里塚住宅前とあって重警備がなされている場所でもあり物々しい雰囲気。せっかくバスの本数が増えるのだったらさくらの丘入口前にもバス停を設けてもらいたいものだが。

航空博物館

航空科学博物館は10~17時の営業で原則月曜定休、JRBKの路線バスが直接乗り入れる前は、成田空港からの成空交路線バス博物館線が唯一の直通路線で、高速バスとJRBK多古本線が航空博物館北バス停、成空交南部線と横芝方面を結ぶ空港シャトルバスが航空博物館入口バス停が最寄となっていたが、後者は結構微妙な距離感だったり。
到着したバスは折り返しまで博物館北側のスペースにて暫し待機していたが、その付近には重機が置かれていて整備途上な感じ。バス運転手氏と博物館受付嬢に確認したが、やはりこの辺りがバス利用者向け無料駐車場になる様子。ただ博物館営業時間外はどうなるだろうか…真向かいには貨物地区があり夜でもそれなりな灯りがあるとはいえ、駐車台数も取れて30台規模と思われるだけに、諸々中途半端な気が。

なお帰路には芝山千代田始発の高速バスをチョイス。駅前は芝山鉄道利用者用だけでなく民間駐車場で埋め尽くされている。14:41着の電車で降り立った乗客は15人ほど、用務客に買い物帰りな地元客、そして当方ともう1人が04/01から無料配布がはじまった乗車記念証明書を所望していたが、その間に駅前は再びひっそりと。芝山千代田そういえば警察官添乗がなかったなと思いつつ、臨空ビルに至る地下通路では変わらず警備員が待機していた。ただし東成田駅の第5ゲート同様、身分証チェックはなくなった様子。
客待ちタクシーもなく、用務然とした男性が独りまちぼうけ、たまりかねたのか何処かへ電話して送迎を頼んでいた。臨空ビルだかへの往訪を終えた感じのスーツ姿の男性が2人現れてともに待つのは15:01発の東京駅行、定刻14:32着で30分弱のインターバルで折り返しとなるのか、当方到着時点でロータリーにて控えていたがギリギリまでバス停には据え付けられず…というのは、八日市場からの一般路線バスが15:00ちょうどに到着するため。実はJRBKでは一部便の接続で利便性確保を図っているのだが、残念ながら乗継割引等の設定はなく、高速バスが交通系IC対応なのに一般路線はまだ非対応なのも残念だったり。そもそも現行でも接続可能なのは2往復で、この15時の便が絶妙だったりするのだが、6月改正後はちょうどこの時間の便が多古台延伸となるため消滅する一方、三里塚区間便の航空博物館延伸によって乗継可能は3便に拡大、なかでも多古台BT始発が04:56発に早まることで航空博物館始発高速バス便に接続可能となり(05:16→05:32)、東京駅07:02着となるのは見逃せない、かな?(なお匝瑳市役所始発は05:35発で変わらず(多古台BT06:00発)東京駅着07:45。多古台BTから直通で1880(IC割引1790)円、乗継だと1680+470=2150(同2080)円に)

結局、定刻通り現れた路線バスからの乗継客はなく、当方含め3人にて高速バスは出発となった。男性客2人はIC使いで領収書も所望、手慣れた感じだったが、バス停未掲出も変わることは御存知だろうか。路線バスは引き続き一部便が芝山千代田駅を経由するが、高速バスと駅前の埴輪像のコラボはあと1ヶ月足らずとなる。


芝山千代田駅開業は2002/10、高速バス乗り入れ開始が2010/03からで、2012/01に下り最終便が更にホテル日航成田まで延伸した際にも注目しましたが、ともに利用が然程なかったという形になるのでしょうか。後者はともかく(ホテル日航成田が次なる策を打つかは目が離せませんが)、第6ゲートにつながる千代田交差点が業務用車で渋滞するなど、芝山千代田駅の位置が微妙だったということもありましょうが、その点で航空科学博物館の拠点化はJRBK単独施策なのかも含めやはり瞠目せざるを得ません。まずはその出来栄えを楽しみにしておきたいかなと。
個人的には周辺観光面として、空港~さくらの山~三里塚(御料牧場記念館)~さくらの丘~航空科学博物館・風和里しばやま~芝山千代田駅~空港間の循環系統なんぞを期待するものですが。JRBKには悪いですが成空交には是非頑張ってもらいたいような…さくらの山線新設に際して、平日1本だけ南部工業団地への送り込み便の営業化を図っているのは、将来の循環化を見越してのことでは?なんて。

多古台BTについては、これを機会に道の駅多古で果たしきれなかった結節点として大いに期待しますし、つまりは千葉交通をうまく巻き込めるか否かにかかっているとも。多古台と現市街、中央病院や道の駅との流動をどうするかは町役場の手腕が試されましょうか。JRBK東関東支店の展開ともども、幸多からんことを願うばかりです。

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  • Photo:多古台BT
  • 多古台BT
    多古台BT
    多古台BT
    多古台BT

開業初日朝の光景&一番陽の長い時季だからこそ…

投稿者---551planning (2015/07/04(Sat) 16:00)

JR成田駅

ひょんな事から06/20開業初日の朝に出張ることに。ならばいっそ前日ラストとなるホテル日航成田行最終便に乗ってからの3TBビバークorレンタカーピックアップ等々検討も、結局は早朝の京成本線普通で延々揺られて行くことに…そうして掴まえたのはJR成田駅07:00発の八日市場駅行、早速LED表示の「多古台BT」を確認。ところで直前に“乗り残し騒動”の舞台ともなったJR成田駅は、こちらも紆余曲折した東側再開発がビル完成で佳境に。駅前広場がどう装いを改めるのかも注目したい。
30分程前に航空科学博物館行初便は出ているが、多古台BTを経由する八日市場まではこの便が初、しかも土休日ダイヤでは次が12:40発まで空いてしまうとということで乗り具合に注目していたが、直前に飛び乗ったり、道中でも数人が加わるなどして総勢10人超で三里塚エリアに入るも一転降車が続き、結局三里塚までに全員が降りたのだった。さくらの丘を過ぎ、早朝から畑ポイントや博物館前に出張る人影を横目にすれば、いよいよ航空科学博物館到着…やはり先日の見立て通り、施設北側の一角が転回場と駐車スペースに、ただし駐車スペースはまだ完成前のようだが…ちょうど窓側席がさらり埋まる乗りな八日市場06:50発の東京駅行高速バス3便JRBK車と離合したが、転回場も手狭感があったり。

ともあれ先ずはそのまま多古台BTまで乗り通したが、三里塚から乗車してきた部活然な高校生との2人だけ、BTもJRBK関係者かワイシャツ姿の男性2人が遠巻きに様子を眺めているのと、地元のオッチャンが散歩がてら立ち寄るくらいで至って静かな立ち上がりであった。東西方向に3バースが切られているBTは道路寄りの西側が高速バス、風防つきの中央がJRBK路線バスと千葉交通運行の多古町空港シャトルバスに、多古BT多古と横芝を結ぶ千葉交通水戸線も。JRBK東関東支店寄りの東側には多古町循環バスが発着するという構成。それにしても、千葉交通路線バスも1系統だけとはいえ乗り入れとは、サイト等で事前告知を見掛けなかっただけに朗報というかなんというか。

1段土盛りがされているJRバス車庫には路線車・高速車のほかジェフユナイテッドカラーのクルマも見受けられたが、撮影諸氏には不向きな位置関係かも。東関東支店には09:00~17:00営業のバスきっぷうりばもあり、地元のオッチャンと一緒に脇に置かれていた時刻表を所望したのだが、JRBK運行路線とともに担当する匝瑳市内循環バスのそれも頂いた反面、千葉交通が担当する多古町循環バスや空港シャトルバスのそれがないというのは、そんなものとは判りつつも…。なお100台規模とされていた駐車場は東関東支店と道路を挟んだ北隣にあった。砂利にタイガーロープで仕切られた簡素なつくりだったが、さてココがどれだけ埋まるようになるだろうか。

航空科学博物館

八日市場からの2便で千代田まで戻り、歩いて芝山千代田駅へ。役割を終えた高速バスのポールはまだ置かれたまま、大幅減となった路線バスの時刻もこの時点ではまだ差し替わっていなかったが、ともに多古台BTオープン関連の案内が上張りされている。警備員常駐もフリーパスとなった地下通路を経由し臨空ビルバス停から成空交南部線に乗り継ぎ、岩山ごく一部に注目を集めた「にしてつ」バス停(国際物流事業本部成田ロジスティクスセンター前、国際物流事業本部は2008/07に従前の航空貨物事業部(略称西鉄航空)から略称含め改称となったが、成空交が2015/03/07になって突如バス停名称を「西鉄航空」から変更したもの)に立ち寄ってから確認するのは、航空博物館前から名称変更された「岩山」バス停、なんのことはない、テプラが上貼りされていた。実はここには無料駐車場があったのだが、のりばとは航空博物館入口交差点を挟んだ南側にそのまま。芝山町が整備したもので、横芝屋形海岸とを結ぶ空港シャトルバス利用者向けにも開放されているようだが、民有地を間借り?しての5台分とあってかあまり告知はされていない様子。JRBKサイトでもP&Rのページにこそ記載が残っているが、路線の欄からはPマークが今回の改正で消されている。

  • Photo:航空科学博物館
  • 航空科学博物館
    航空科学博物館
    航空科学博物館

岩山から西方にそこそこなアップダウンを歩き、改めて航空科学博物館へ。開館前だったが、敷地内にも大筒を構えた人々が次々と降りてくる機体を狙っていた。改めて転回場を見てみると、前日までの三里塚がそうであったように基本的には路線車がほぼ常時待機しているようで、たまに高速車も加わる様子。そこに通常便が入ってくると転回に若干苦労しそうな手狭感も…乗務員控室はプレハブと簡素、よりこぢんまりとはしているが、バス停には庇も設けられている。それにしても転回場のアスファルトはまだ舗装して間がない感じ、バス停のコンクリ地の境目には型枠が残って?いて、なにより道路横の駐車スペースはこの日も鋭意施工中!こりゃどうなることやら…。

その後チェックした航空科学博物館サイトでは「パークアンドライドについては6月下旬より開始予定です」とあったので、06/30に再訪してみると…駐車場はほぼほぼ出来上がっていた!ものの、この日は車止め設置工事中とオープンまではあともう少し、といった段階に。前回訪問時には砂利を敷いていた途上で、それこそ多古台BTのそれのようにするのかと思いきや、航空科学博物館こちらはきっちりアスファルト敷に。やはり見立て通り約30台分確保で、転回場寄り7台分はスペースの問題から軽自動車用とされていた。駐車場から転回場に至る階段もできていたほか、バス停コンクリ敷の型枠も取り外されていたなと。
なお、駐車スペースには航空科学博物館名(というか文面の「当館」から判断)での注意書きが掲出されたほか、初日には見掛けなかった転回場にも、同タッチの注意書きが追加されていた。ということはこの敷地整備等々も博物館主体なのだろうか?素人目にも整備には諸々で一千万超規模?とも思われるだけに、活用されることを願わんばかりだが-。

***
さて日を改めて06/23の夕刻、成田空港1TBへ。2015年の夏至は前日06/22だったが、ともあれ一番陽の長い時季だからこその便をチョイスすることに。JRBKにとってTHEアクセス成田参入は、2009/03末のONライナー撤退以来となる成田空港連絡バス再参入と注目されたが、併せて知られた存在なのが、1日1本だけ存在する成田空港1TB発八日市場行路線バス。今改正でも存置され、土休日は19:05発と厳しいものの平日は17:50発ということで、黄昏時を楽しめようか-と。ただし梅雨時、この日も朝の天気予報から、午後には大気の状態が不安定に…と連呼されていたのだった。
JRBK なんとか曇天模様で保ってくれた中、入線は6分前とちょい早めだったが、欲を言えば乗車多数で遅れての出発となった17:40発東京駅・銀座駅行THEアクセス成田JRBK便との競演はすんでのところで叶わず入れ違いにも。こちらは貸切で出発かと思いきや、ワイシャツ姿の男性も加わっての出発に。トンネルを潜り抜け、臨空ビル前バス停にはJRBKのものがなくスルー、第6ゲートから芝山千代田駅まで行戻りとなるが、結局乗車はない上に、ゲート前交差点渋滞で遅れ進行になり少々気を揉む…と、成田鉄道廃線跡区間途中の五辻(いつじ)バス停にて同乗者が降車。現金や回数券を運賃箱に投じるのではなく、運転手への提示で降りていたのでもしや定期券利用?向かいに停まっていた迎えと思しきクルマに乗り込んでいったようだが…。

ところで当方、少々気を揉んでいたのは、さすがに八日市場までの乗り通しは帰路がシンドいと、多古台BTから高速バス東京駅行に乗り継ぐ予定も18:19着/18:20発と時刻表上1分だったこと-結局R296から多古台通りへの交差点で綺麗に千葉交通車と鉢合わせ、高速バスが先手を取ったのだった。尤も手前の染井でも乗り継げるのではあるが、やはり折角なら多古台BTでと。結局ここまでは天気が保ったが、既に遠雷が鳴り響いていて、人気もなく寂しい限り。18:30着の東京駅発便の降車客はなく(というかここまで乗っていたのも2人程?)、駐車場には軽トラが1台停まっていただけだった。シャトルバス次回再訪は多古台通り向かいに秋にもとされるフードマーケットカスミほかのオープン後かな…。
というわけで帰路には次善の策としていた18:33発のシャトルバスで再び成田空港へ。多古台BTからは当方のみも、往訪帰りというよりは一気に何処ぞへ繰り出そうかといった感のワイシャツ姿の男性2人が先客。「ここが新しく出来たバスターミナルよ」と、先輩後輩の関係っぽい?そのうちいよいよ雨が落ちてくる中、帰宅客が大勢待っていた臨空ビルでは間違って乗車しかけた2人が止めるも1人が飛び乗り。このシャトルバスは全区間300円となっているもので、成空交南部線なら200円で済むため、運転手もその旨注意喚起していたのだが、空模様から思わず判断したものか?

成田空港2TBでは1F到着でそのまま多古行として折り返すが、列をなしていた10人程が乗り込んでの出発に。地元の足としての姿を垣間見ることが出来たが、ちなみにJRBKだと440円、これはさすがに競合と呼ぶのは憚られようが、多古台BTから東京駅までは1880(IC1790)円のところ“シャトル&シャトル”ならば最安1200円となるのはどうだろうか。空港シャトルは11往復で、高速バス匝瑳線が空く東京方面からの午前中便、多古からの夜便を埋めていたり(送り込みとはいえ道の駅多古発最終は21:30発!多古台BTからのJR成田駅行最終は18:39発…。この辺りにも、多古町の“現実と期待”が垣間見えるような気がするが、ともあれ長い目で見てゆきたいなと感じている。

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芝山町議会だより斜め読み

投稿者---551planning (2015/07/05(Sun) 13:00)

多古台BT&航空科学博物館リポートで『個人的には周辺観光面として、空港~さくらの山~三里塚(御料牧場記念館)~さくらの丘~航空科学博物館・風和里しばやま~芝山千代田駅~空港間の循環系統なんぞを期待するものですが』としましたが、関連で検索していたら「芝山町議会だより」がヒットしまして。しかも綺麗に1ページにまとまってるし。


ご意見は【検証:】常設板までお気軽に!

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