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(過去ログNo.) |
京成グループvs.平和交通 深夜急行バス“成田の陣”
投稿者---551planning(2010/07/28 10:00:00)
ちばグリーンバス(CGB)が、2路線運行している深夜急行バスの再編を発表しました。ある意味、オドロキです。
同社では京成から移管を受けた新橋→佐倉線と、2008/08に新設した船橋→佐倉線を運行しています。後者は今年01/22から成田まで延伸されています(後述)が、今回両者とも新橋始発化するとともに、一部経路変更となります。
ちばグリーンバス-『深夜急行バス』平成22年8月2日 運行ダイヤ変更のお知らせ
停留所 | 現行(~07/30) | 新規(08/02~) | ||
---|---|---|---|---|
新橋駅 | 01:00 | 00:05 | 01:00 | |
有楽町駅 | 01:10 | 00:15 | 01:10 | |
船橋駅 | 00:46 | 01:48 | || | 01:48 |
津田沼駅 | 01:02 | 01:59 | 00:52 | 01:59 |
八千代台駅 | 01:25 | 02:22 | 01:08 | 02:22 |
勝田台駅 | 01:39 | 02:36 | 01:18 | 02:36 |
京成佐倉駅 | 02:03 | 03:00 | || | 03:00 |
JR佐倉駅 | || | - | 01:38 | - |
成田駅西口 | 02:35 | 02:03 |
船橋発便が新橋発となるとともに、全体的に時間を前倒しの上、船橋駅非経由に。停留所も大幅に増え、一部区間では運賃改訂も(津田沼~成田2800円←2900円、勝田台~佐倉1100円←1000円)。
それにしても船橋始発便は発展的解消というべき事実上の廃止となるうえ、大和田駅・花見川団地・京成佐倉駅も非経由となります。津田沼駅も早発となるために、変更直後の誤訪?対応はどうするのでしょうか。津田沼駅についても理論上接続可能列車が御茶ノ水方面からの緩行線が00:58着から00:47着と2本前に、実情は限りなくないかもしれないものの千葉方面からも1本繰り上がります。特に深夜便はそのあたり慎重であるべきとも思うのですが、さて。
なお、既存の新橋発も三山車庫にも停車するほか、新橋・有楽町からの運賃が3500円から2600円と大幅値下げに。成田線延伸の恩恵を思わぬ形で受けることになりましたが、これも“競争”によるものです。思わぬ時間がアツい事になった深夜バス“成田の陣”とは-。
きっかけは今年01/18からの平和交通マイタウンライナー成田線新設。平和交通について【検証:】ではさんざ紹介済みではありますが改めて整理すると、同社は千葉市北部から四街道市にかけてを路線バスの営業エリアとしていますが、1990年に東京→若松団地間の深夜急行バスを展開、95年には四街道エリアに延伸しています。
成田線は、既存の四街道線が週末を中心に増車対応を要するほどとなっている状況を受け、海浜幕張エリア経由となっている四街道線とは別設定による千葉市北部~四街道エリアでの速達化と、佐倉・成田方面への利便性向上を狙ったもの。運行経路を見ると、四街道線とかなり変えてきたというか、京成バスが2009年から運行しているマイタウンダイレクトバス「ちばきたライナー」ルートをも意識した感じが見て取れます。
BE-TRANSSE GROUP-~座りながらダイレクトに帰宅、マイタウンライナー深夜急行バス四街道・佐倉・成田線を運行開始~
【検証:】Wiki-BE-TRANSSE GROUP マイタウンライナー展開状況
それを強く感じ取ったのでしょうか、京成グループが激しく反応します。01/22には、CGB船橋→佐倉線の成田延伸。更に02/16からは、ちばきたライナーに深夜便が設定され、平和交通成田線よりも若干早い時間かつ低運賃での帰宅を可能としています。
そして今回のCGB再編で、途中経路は異なるものの佐倉以遠については停留所増設によりまさしくガチンコ勝負となることに。平和交通便を2ルートで対抗するという挟み撃ち作戦?に出てきたわけです。
停留所 | 京成 | 平和 | グリーン |
---|---|---|---|
新橋駅 | 00:05 | ||
有楽町駅 | 00:15 | ||
数寄屋橋 | 00:20 | || | |
八重洲 | 00:15 | 00:25 | || |
長沼原町 | 01:20 | 01:15 | || |
JR佐倉駅 | - | 01:40 | 01:38 |
酒々井駅※ | 01:55 | 01:47 | |
公津の杜駅 | 02:05 | 01:53 | |
成田駅西口 | 02:20 | 02:03 | |
※ちばグリーンバスは「酒々井駅入口」 |
長沼原町 | 京成 | 1500円 | 平和 | 2500円(2000円:IC割引) |
佐倉駅 | グリ | 2600円 | 3000円(2400円) | |
酒々井駅 | 2800円 | 3300円(2640円) | ||
公津の杜 | 3000円 | 3500円(2800円) | ||
成田駅 | 3300円 | 3700円(2960円) |
ちばきたライナーがかなり割安に見えますが、こちらは深夜急行バスとしての設定ではなく、既存路線の深夜便設定ということで倍額までにはしなかった?ということでしょうか。なお、通常運賃ではIC利用割引(950円←1000円)+バスチケットとなりますが、深夜運賃ではバスチケットはつくもののIC割引はありません。
平和交通の強みは、バスチケット付与こそしないものの、独自ICカード時代からの名残で20%引のIC利用割引を継続している点でしょうか。CGBはそれも念頭にあるのか、路線再編による運賃値下げを「新割引料金導入」とアピールするとともに、ICカード利用時に佐倉駅で200円、成田駅で360円のバスポイントゲット!!として、平和交通との価格差を暗に打ち出しています。
成田駅では2時過ぎにもかかわらず、若者を中心にちらほらと出歩く姿が。金曜夜ということで居酒屋帰りといったところでしょう。ちなみに終電を見てみると、成田でJR成田線が00:32着(千葉00:01発)と00:33着(我孫子23:54発)、京成本線が00:55着(通勤特急・日本橋23:24発)で、東京駅から検索すると船橋や東葉勝田台乗継を案内されます。ちなみに成田ニュータウン最寄となった成田湯川は22:33着と種々の条件があるもののまだ論外といったところ。佐倉ではJR総武本線が成田行最終の00:19着、京成本線が00:59着(通勤特急・日本橋00:00発)となっています。
その意味ではJR総武本線が比較的早仕舞いな印象、四街道エリアを押さえた平和交通はなるほどというところ、CGBの特に船橋始発便についてはあくまで京成本線の補完的役割だったところ、ライバル出現で様相を変えてきたのには、当方の実見時にはさほどと思われた成田NT方面のニーズが意外な感じであったゆえ-ということにもなるのでしょうか。
こちらは別建てにしますが、先にも少し触れたように、成田からは千葉交通が土休日限定(予定)で早朝便高速バスを運行開始、ルート的にも深夜急行バスの逆ルートに近く姉妹的関係とも取れますが、同グループとはいえ別事業者でもありいろいろな関係性も見えてくるような…それこそ2便とも東京駅発となるなら、成田線は千葉交通がやれば昼行高速バス便車両の有効活用にもなると思われるのは素人考えでしょうかね。
また今回は詳述しませんが、長らく京成バスが運行していた深夜急行バス五香線を2008/02に移管された成田空港交通が、同路線を同年/06から千葉ニュータウン中央駅まで延伸するとともに金町駅・松戸駅からも乗車可能としたほか、2009/11からは東京駅八重洲口経由化、今年04/01からは西白井駅にも停車させるなど積極策をみせており、鉄道ルートの多様化をニッチ追求でカバーするという興味深い展開になりつつあります。
ともあれ話を戻すと、平和交通のことですから何らかの動きがあるやもしれません。更に四街道エリアでは京成「マイタウンダイレクトバス」構想もあるとかないとかともされているだけに、期待含みでしばらく注視しておきたいと思っています。
船橋発便最後の風景
投稿者---551planning(2010/08/06(Fri) 12:05)
先日の平和交通早朝特急バス試乗前夜に、廃止直前のちばグリーンバス船橋駅始発深夜急行バス成田便を実見しました。
【検証:】特別リポート-新トレンドになる?「早朝便高速バス」-東京駅への2路線試乗から
千葉行総武快速最終、300人ほどが船橋で降りたでしょうか。この時間東武野田線と総武緩行線御茶ノ水方面は終了、京成船橋からの佐倉行最終にダッシュする人も少なからずいた様子。
CGB深夜バスは駅南口のりばから、改札方面から進むと手前にバス乗り場、その奥がタクシー乗り場…となっているのですが、手前までびっしりタクシーが占拠しており、家路を急ぐ人を次々に拾ってゆきます。その流れも5分ほどで収まり、周辺を歩く人もかなり減ってきました。バス出発まで10分あるものの、未だ総武緩行線が数本あることもあり占拠したタクシーの列は途切れません。
バス停には腰低の専用看板が置かれており、0:46と1:48との出発時刻が目立っています。裏手にはありましたお知らせボード、08/02改正で成田行が停留所廃止との記載がなされていました。
さて、出発5分前になってもバスがやってくる様子はなく、さすがに当方もあせります…と、京成高架を潜ってバスがやってきました。2扉の路線仕様ワンステップ車、ハイバックのワンロマタイプですが座席は少ないです。ん、乗り場にはまだタクシーが占拠してますが…結局二重駐車状態で奥に停まり中扉が開くと、男性3人が乗車し直ぐの発車。深夜なりの“共生”スタイルなのでしょうか。
ちなみにその気になれば総武緩行線で追い上げて津田沼駅での乗車風景も見ることはできたのですが、さすがにやめておきました。
***
というのも、今度は新検見川駅から平和交通マイタウンライナー四街道線に区間乗車するため。最終2本前、1時を過ぎた新検見川駅改札からは100人ほどが夜道に消えてゆきました。まず南口ロータリーを見るとリエッセが停まっています。朝日ヶ丘経由西小中台団地行の終バスで、深夜運賃は取りません。男性8人が乗車して走り去ってゆきました。
深夜急行バスの乗り場は「ターミナル前」、跨線橋で北側に向かうと、線路から1ブロック先に京成バスのロータリーがあり、これがターミナル。さつきが丘団地の深夜バス01:00発が最終で既に人影はなく、終電の乗客待ちのタクシーが数台待機、そのうち駅方面からぱらぱらと人がやってきて乗り込んでゆきました。その後も酔客がちらほらと現れて佇んでいるとタクシーが拾ってゆく、という光景が何度か。それもなくなると、タクシーすら通らなくなってしまいました。ロータリー周辺には深夜までの店はなく、01:30を過ぎると当方もちと心配になってきます。
01:40過ぎにようやくバスの姿が見えました。後ろにはリエッセがくっついてきており、新検見川乗継の平和交通本社行になる様子…と、バスがそのまま走り去りそうだったので手を挙げて合図、キュッと停まってくれました。金曜夜でもないのに2人添乗、IC利用を伝え運転手氏が操作するもぎこちない様子は実車教習だったのかそもそも途中乗車がないものなのか…車内には男性5人が先乗していたものの、当方途中下車の畑町ホームランドまで降車はありませんでした。
なお、同区間の運賃は400円也。念のため事前にサービスセンターに電話確認しておきましたが、新検見川乗継便しかり途中乗車時の運賃しかり、対応しているのであれば明示するほうがいいのではと。
新生成田便を新橋駅で見る
投稿者---551planning(2010/08/15(Sun) 21:28)
都内発に衣替えしたちばグリーンバス深夜急行バス成田線、特に車両は何を…と気になって先日突撃してきました。
有楽町でレイトショー鑑賞後、徒歩にて新橋駅前へ。マイタウンダイレクト新浦安便や平和交通便も集まる有楽町でのチェックをしたいのは山々なれど、翌日も朝から本業なれば最寄駅まで何とか辿り着きたい-という落し所が新橋駅でのチェックでした。ちなみに、新浦安線は晴海通り上の都バス停留所を使うものの、CGB成田線は佐倉線が使っているマリオン裏手からの出発となっていました。
新橋駅銀座口からは深急新浦安行が2便に新浦安経由千葉行が1便とCGBが2便、あと同じ場所から湘南京急バスの逗子駅行・横浜京急バスの金沢文庫駅行が出発。ちなみに都営バス深夜01系統渋谷駅前行は日比谷口SL広場のさらに先の外堀通りにある新橋駅北口から3便出ます。
ハナをきるのは深急1便、船橋高速貸切センター所属のエアロバス新カラー車で入口付近には南総里見号のプレートも見えました。出発10分前には既に入線しておりなにやら準備中、乗客がポール前でしばし待たされていましたが、結局見送りの人もいて乗車は3人。
その後00:02発の深急2便に00:05発の成田行きと続きます。係員が客待ちタクシーを排除してやはり貸切センター所属の新カラーガーラ京成車が入線したあと、KANACカラーのちばグリーン車が後ろにつきました。おそらく佐倉線で使用されていたものと思われますが経年と思しきエアロバス、黒地に「Midnight Arrow JR成田駅」の黄色文字が妖しく光ります。それにしてもトイレなしとはちとしんどい気も。
新浦安便には5人が乗車し出発、その後成田行がのりばに移動するも乗車はなし。利用状況確認を兼ねたと思しき社員が周囲に目を配りますが、結局新橋駅での乗車はなかった様子でした…というのも、00:04発の銀座線に乗るべくその場を離れたため。日を改めて定点観測をしてみたいと思います。
マイタウン・ダイレクト2路線が更に深夜アクセスを変える?
投稿者---551planning(2010/09/04(Sat) 10:07)
京成グループ「マイタウン・ダイレクトバス」新規2路線開設については既報の通り、まずはユーカリが丘線(および佐倉線)が09/01に開業、追って千城台線が09/16開業予定となっていますが、両路線とも深夜バス設定がなされます。本スレでお伝えしている京成vs.平和の構図にどのように影響するか、鉄道最終の状況を含めここで整理しておきます。
【検証:】551planningリポート2010/10-京成マイタウン・ダイレクトバス“第2章”から見えるものは
■千城台線
八重洲00:10発、小倉団地入口に01:06・千城台駅に01:12・御成台車庫終点には01:19の到着。運賃は1600円(IC割引なし・バス特適用)となります。
同エリアには平和交通四街道線が若松団地エリアを経由、八重洲00:45発と遅いもののこちらは海浜幕張・稲毛エリアを経由してくるため、小倉台入口には2時過ぎの到着、運賃も3400円(IC割引20%2720円)とお高くなりますので競合とまではいかず。
ちなみに千葉都市モノレール最終は都賀00:10発→千城台00:18着、千葉駅からの京成バス深夜便が小倉団地入口経由の千02系統で00:10発(御成台車庫行)、ほおじろ台経由の千01系統で00:25発(千城台駅行)となっています。
■ユーカリが丘線
同路線では千葉北IC・四街道ICの2ルートが設定されていますが、深夜バス設定は四街道ICルート千葉内陸バス便。なお既に10月増便改正が予告されているため、変化もあるやもしれません。
八重洲23:45発、千代田団地入口に00:28、染井野南に00:35・臼井駅南口に00:45・ユーカリが丘(宮ノ台)終点に01:05の到着。運賃はこちらも1600円(IC割引なし・バス特適用)となります。
まず千代田団地~染井野エリアは平和交通成田線とほぼ同一経路。八重洲00:25発ですが「ちばきたライナー」ルート近くを経由してくることもあり到着は01:30前後、千代田団地入口が2700円(IC割引20%2160円)・染井野が3000円(同2400円)ということに。ちなみに千代田団地については四街道線も経由、こちらは八重洲00:45発で02:30着、運賃は3700円(同2960円)です。
染井野~ユーカリが丘エリアはちばグリーンバス成田線と被ります。こちらは有楽町00:15発、津田沼駅から八千代台・勝田台と進んでユーカリが丘駅01:23・臼井駅01:28・臼井南中学校に01:33の到着、運賃は2600円(IC割引なし・バス特適用)ですから微妙な感じも。ちなみにユーカリが丘駅・臼井駅には有楽町01:10発の佐倉線も経由、ユーカリが丘駅に02:42・臼井駅に02:49の到着となります。
京成線最終は通勤特急が日本橋00:00発でユーカリが丘00:51着・京成臼井00:54着となりますが、染井野方面への深夜バス設定はないため同エリアの方々にとってはまさに激変という感じでしょうね。
***
千代田団地へは千葉内陸バスが06/16から千葉駅発深夜バスを運行開始、千葉駅00:25発・四街道駅00:50発で千代田団地には01:06着となります。こちらも今年に入ってかなりの充実振りとも思えるのですが、地元の方にとっては不便を強く感じておられたようで、今年3月からは乗合タクシー自主運行的な試みもはじまっているようですが…まだまだ手探りな様子でしょうかね。
新装開店?ちばグリーンバス深夜急行2便乗り比べ
投稿者---551planning(2010/10/24 12:00:00)
08/03より、船橋から新橋・有楽町始発となったちばグリーンバス深夜急行成田線。延伸直後に新橋駅でその姿を見ましたが、経路チェックのために試乗しました。その後「マイタウン・ダイレクトバス」ウォッチ絡みで佐倉線にも乗車。新生2路線の状況を探ります。
■成田線
金曜深夜ながら前日が祝日という特異日、小雨そぼ降る新橋駅は帰宅を急ぐ、またはもう一軒!という大勢の人で賑やか。23:30発の深急新浦安行1便は5人、23:50発の深01ミッドナイトアロー渋谷駅行も8人が乗車。
中央線遅延接続での東海道線・横須賀線列車遅れのアナウンスが響く中、00:02発の深急新浦安行2便が3人乗車で出発後、いよいよ成田行に乗車。初日には従前01:00発の深夜急行京成佐倉行に充当されていたという型落ちのエアロバスで、しかもトイレなしは如何なものか-としていましたが、その後09/01にマイタウン・ダイレクトバスユーカリが丘・佐倉線が開業し、新車も入ったということで淡い期待はしていたのですが…やってきたのはやはり同じエアロバスでした。
運転手と係員のツーマン体制、係員が降車地と現金/PASMO支払いを確認。PASMOは乗降口横でタッチします。当方乗車後、相次いで女性2人が「ココ停まりますかね…」と確認。うち1人は八千代市内でも場所違いの様子、このクルマは八千代台駅西口には行くけれど次の京成佐倉行ならより近くに停まりますが…と係員が説明、駅で良いとのことで乗車。男性2人が乗って4人での出発となりました。
出発後、係員氏から肉声で案内、次いで再度個々に声掛け。先程の女性には懇切丁寧に経路の違いや、『そのエリアは停留所設定ができないんですよ』等々。ちなみに、さすがに“先輩”京成佐倉行のほうが乗りは良い様で、『基本1台しか出さないんで、週末だと新橋駅で00:40頃から乗り場にいて頂ければまあ座れるんですが。このバスは55人乗りなんですが、あっちはトイレつきのクルマになったんで、4~5席減るんですよねぇ』と。そうですか新車はそっちですか。
次の有楽町は、新浦安行等が停まる晴海通りマリオン前都営バス停留所ではなく、もともと京成佐倉行で使っているガード横の専用停留所を使用。ゆえに内堀通りからのアプローチとなると、いったん馬場先門まで進んで国際フォーラム横からと遠回り。を、国際フォーラム横で、有楽町01:00発千葉NT中央行成田空港交通車と、数寄屋橋01:05発四街道行平和交通車が待機してました。そしてタクシーの行列がバス停を塞いでいる有楽町で1人が乗車…もっと乗るかと期待していたんですが。ここで係員が降車、次便に添乗するのでしょうか。『このバスは基本ワンマン運行です。お降りの際はブザーでお知らせください。寝過ごし等にご注意下さい』と繰り返していたのはそういうことだったんですね。
改めて運転手氏から肉声&テープ案内が入り、銀座入路から首都高入り。津田沼経由なんで期待していると…予想通り7号小松川線へ進みます。定期バスで京葉道路を行く便はこの深夜急行くらいでしょうか。さすがにこの時間は流れており、30分足らずで花輪ICを降りました。
まだまだ人が行き交う津田沼駅北口には00:56着。タクシー乗り場には100人をゆうに越える行列、そしてバス乗り場にもそれよりは短いながらも列ができていました。多くの人が手馴れた感じでPASMO/Suicaをタッチしての乗車。結局大量23人乗車に。その後は比較的短距離に停留所が続きます。藤崎で2人が降りたあと、大久保十字路で14人の大量降車。習志野市営住宅と三山車庫でそれぞれ2人が降りてゆき、あっという間に車内も静かになります。
その後しばらくの走行…と、交差点で信号待ちの際に女性が「ここで降りられませんかね」と-新橋で確認していた方ですね。『申し訳ありません、停留所でしか降ろすことができないんですよ』と運転手氏が説明すると納得されてはいたので一安心。その女性を含め、八千代台駅西口で4人が降車しました。
次の勝田台駅で1人を降ろした後運転手氏が車内巡回、残り3人の降車場所を確認します。ユーカリが丘駅、臼井駅と降車ないもののテープ案内と肉声での通過案内は欠かしません。みはる野エリアの消防署と臼井南中学校でそれぞれ女性1人が降車、酒々井駅入口でスーツ姿の男性1人が降りると残るは当方のみ。『寝てても良いですよ、起こしますんで』との声掛けは当方が終点降車と把握しているゆえながら有難いですね。その後も公津の杜から成田NTと経路通りに、かつ案内を欠かさずの進行。結局JR成田駅西口には定刻より20分ほど遅れた02:33の到着となりました。途中の乗降で時間を食ったのと、成田に近づくにつれ雨脚が強くなったことも影響したのかもしれませんが、確かなハンドル捌きでしたよ。なお、定刻なら10分前に到着しているであろう平和交通車を見かけることができなかったのはちと残念でしたね。
■佐倉線
3連休明けの火曜深夜、新橋駅に00:40に着くと、まず停まっていたのは京急車2台。まず大船・鎌倉・逗子行湘南京急車が8人で出発。後ろにいた横浜京急車が入線し00:55発上大岡・金沢文庫行となります。
横断歩道を渡りながらパチリとやっていたのですが、しばらくして先日の成田行にも乗っていた係員氏が登場-きょうはスーツですね。バス停前にたむろっていた人々に声掛けし、佐倉行と新浦安・千葉行の2列を作っていきます。当方も佐倉行の列に加わりしばし、『こんばんわ~』と係員氏が声掛け後しばし談笑する男性もいて、常連客もいる様子。と、京急車の後ろにバスがやってきて係員が走り寄ったかと思えば『佐倉行の方、どうぞ~』と誘導され乗車します。マイタウン・ダイレクトの新車ガーラ、川村記念美術館ラッピング車でした。
その後、後ろに京成車がやってきたのか残る1列-その時点で5人が係員氏に誘導されました。文庫行横浜京急車が6人ほどの乗りで出発し、バスを前にずらしてしばし待機。この間にもぱらぱらと乗車があり、結局13人にて出発となりました。係員氏は再度乗客に降車場所を確認後運転手に伝達、運転席横ステップ部に腰を降ろします。
有楽町ではバス停に待つ人はなく、しばしの停車の後出発-と、男性がひとり駆け寄ってきてドアを叩きました。何とか滑り込みセーフ。
銀座入路から首都高入り、7号小松川線から京葉道路に至るのは同じ。所々工事車線規制がかかっているもののセーフティドライブにて淡々と進行、横をびゅんびゅんとタクシーが飛んでゆきます。20分ほどで船橋ICを降りR14へ。船橋駅周辺はさすがに人通りが減ってはいるものの、コンビニやファストフード店はまだまだ賑やかな様子も。定刻にて船橋駅着、4人が降車し1人が乗ってきました。台数こそ少なくなっているもののタクシー車列がのりばを塞いでおり、タクシー運転手の一人が「どれくらい乗っている?」と声掛けしてきます。
こんどはR14手前の市道を東進、中野木交差点からは成田線と同一ルートとなります。津田沼駅ではタクシー乗場の行列もなくひっそり、バス停では女性2人と男性1人が待ちわびていました。男性2人が降車し、この時点で乗車は12人に。
前回は大量降車となった大久保十字路で1人、その後習志野市内では降車なく、前回女性が降ろしてと希望した交差点を直進し千葉市内へ。花見川団地では2人、静まり返った八千代台駅東口で6人降車。大和田駅では降車なく、R296に入って成田線と同一ルートに復帰。勝田台では津田沼で乗った女性2人など計3人が降車-そう、ここで残るは当方のみとなりました。やはり再度降車場所の確認を受け、ユーカリが丘駅前にはほぼ定刻の02:45前の到着となりました。一仕事終えてほっとした表情を浮かべた運転手と係員を乗せ、おそらくバスは田町車庫まで直行したものと思われます。
より大きな地図で ちばグリーンバス深夜急行バス成田線・佐倉線 を表示
本路線に限ったわけではないですが、深夜急行バスは「いざというときの頼みの綱」。よって広く一般的な認知度は低いかもしれませんが、沿線エリアであればある程度の周知をしておきたいものですし、それが一定の需要確保につながるものとも。まずもって持続性が肝要といいましょうか、多くの路線が1990年代から脈々と続いている裏返しでもありましょう。
その意味で言えば、今回のちばグリーンバスのチャレンジは注目でした。始発を都内に変える積極策は、船橋駅非経由など一部経路変更や時間前倒しという影響をも。今回、八千代台駅西口で降車した男性が降り際に「ルート変わった?ウチのまん前通過されちゃった…まぁ別にいいんだけど」と言い置いていかれたのが印象的でした。必ずしも怒気や戸惑いといったイントネーションは感じられなかったのが救いですが、なにせ深夜1~2本だけに、変化の影響は利用者個々にとっては大なり小なり影響を与えることにもなります。
その意味でいえば、例えば有楽町の乗り場の統一や、東京駅八重洲口経由等による東京側での乗車機会拡大はどうでしょうか。マリオンガード側の停留所も古くからの“権益としての存在”ではあるのでしょうが、利用者にとってはわかりやすさも大事かと。ただし、途上での降車を希望した女性の一件でも臭わされた様に、ルートとしては通っても停留所設置のハードルはまだまだ高くはないということも念頭に入れておかなければならないのではありますが。
あとは成田行にもトイレ付き車両を-というところですね。係員氏の話でもないですが、佐倉線のほうが混むという意味では、まずは車両を逆にしてもらいたいなと思いますし、そもそも経年車ですから…という感じです。
CGB深夜急行成田線時刻繰り下げ
投稿者---551planning (2010/12/15(Wed) 15:32)
平和交通マイタウンライナー試乗の際に立ち寄った有楽町駅(数寄屋橋)バス乗り場で知りましたが、12/06にちばグリーンバス深夜急行成田線の出発時刻が繰り下げとなっていました。
ちばグリーンバス-『深夜急行バスJR成田駅行き』平成22年12月6日(月)深夜よりダイヤ改正
それまで新橋駅00:05発だったのが00:20発と15分の繰り下げ。津田沼駅が00:52発から01:10発となり、東京方面からの中央総武線(各停)接続列車が4本繰り下がりました(ちなみに津田沼乗換での新橋からのJR利用は00:19発の京浜東北線大宮行から秋葉原乗換)。船橋始発時代は津田沼駅01:02発で、更にも有効時間拡大となった点は評価できるかと。
繰り下げの背景として、直接的要因としては新橋駅00:02発新浦安行便との待機スペース確保に難があった(とにかく客待ちタクシーが占拠している)のかなとも思われますが、そうはいっても01:00発は佐倉行と浦安経由千葉行が同発となっており係員も出張っているためタクシー云々はそう影響しないのかなと。やはり津田沼からの利用者配慮が大きいのではないかなと推測します。
なお10月時点での乗車リポでも指摘しましたが、当方的に気になるのは車両運用…これはお時間を頂戴するとしましょうか。
***
さて、平和交通の深夜急行バス成田線等に変化はありませんが、冒頭でも触れたようにマイタウンライナー昼行便(おゆみちはら線・大網線)がやはり12/06に増便ダイヤ改正となりました。ただし大網線については平日のみのままながら1往復から3往復化されたものの、全便大宮町ターミナルで乗換対応に-そのあたりについてもしばしお時間を頂戴してと。
【検証:】551planningリポート2009/12-効率化×利便性向上=安定成長への布石? ダイヤ改正で2年目に入る「マイタウンライナー」
最新情報は【検証:】Wiki-東京駅発深夜急行バス不定期定点観測で!
ご意見は【検証:】常設板までどうぞ!
実は先日、千葉交通が新設した早朝便高速バス試乗の折、平和交通マイタウンライナー成田線で向かっていました。
乗車日は07/23(金)深夜、猛暑日が続き23時を過ぎても蒸し暑い中零れ落ちる汗をタオルで拭き拭き、東京駅頭で各方面の深夜急行バス便不定期定点観測の後、ようやくやってきたバスに乗り込みます。城西国際大プリントのエアロバスで、トイレ付ながらピッチの狭い詰め込み仕様。数寄屋橋からの12人に八重洲で15人が加わり、うち5人が女性客。 この日は添乗員2人乗車と万全?の体制で乗客に降車地を確認。後から乗る人には「恐れ入りますが相席でお願いします」との声掛けも。
ICカード利用者が過半なものの領収書発行があるせいか乗車は手間取りがちで、00:31にようやく出発。兜町は乗車なく(というか少ない平和交通便乗車経験でも全く見たことがないのだが)、自動放送と前面モニタで案内されると車内が減光され(その後もモニタであすか交通貸切バス案内などが続きちと眩しい)、箱崎ランプから高速入り。海浜幕張エリアは経由しないルートゆえ京葉道穴川IC降りと思われる分京葉道経由かと思いきや、そこは免許申請等の兼ね合いもあるのか箱崎ロータリーをぐるりと廻って深川線から湾岸~東関道ルートへ。
宮野木JCTを経て穴川ICを01:04に降りると、前に京成バス路線車が。稲毛駅00:55発の長沼原公園行深夜バス最終便でしょうか、残念ながら乗り具合までは確認できず。降車エリアスタートも、モニタで停留所案内がされるものの乗車時確認を踏まえてか自動放送は省略。まず注目のちばきたライナー競合エリアでは結局降車なし。ちなみに若干先発となるちばきたライナー深夜便には12人以上の乗車を確認しています。長沼原町交差点を右折して県道66号を東進もしばらく進むも案内放送はなく、車内は至って静か。当方の前席の方は穴川ICを降りてしばらくした段階で倒していた座席を元に戻して寝過ごさない体勢確保。いっぽうで当方の横に座っていた方は湾岸線に入ってもしばらくiPodで動画に見入っていたものの、東関道に入るとかなり舟を漕ぐ状態に。その後、後方席から断続的に咳き込む声がし、添乗員が何度も振り返って気にかけるなど、細かい動きはいろいろとあったり…。
と、四街道市との境に当たる小深で初めて1人降車。四街道十字路でも1人を降ろし、ほぼ定刻の01:19に四街道駅着。添乗員が都度運転手に降車客を伝えるのですが、ここで8人の大量降車予定のところ7人が降りて…添乗員があわてて確認し、寝ぼけ眼の男性が降りてゆきました。消防署前で2人、大日と北高入口で各1人、栗山で3人と四街道市内での降車が続きます。
八木原小学校で1人を降ろすとその先で佐倉市入り、停留所が続くものの再び降車は途切れ、01:41にJR佐倉駅にて2人降車。車内もさすがに寂しくなってきました。
ここからはR296に入り白銀で1人降車。こんどはR51を進み、01:54に酒々井駅ロータリーに入って1人降車。JR成田線沿いに進むも左折してしばし北上すれば、シャッターもぴっちり降りている公津の杜駅に02:03に到着し1人降車。成田NT内に入り込んで中心地・ボンベルタ前の赤坂で3人が降車すれば残すは最終直進ルート、所定より早着となる02:12に成田駅西口で降りたのは当方と30代のスーツ姿の男性、足早に駅の裏手へ消えます。役目御免でリラックスした印象の乗務員を載せ、回送表示のバスももと来た道を走り去って行きました。
なお当方はコンビニにてしばし待機、02:35着予定のちばグリーンバス便を待ちましたが、02:40になっても現れず。おそらくこの日は乗り通し客がいなかったものと思われます。