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羽田空港アクセスシリーズ

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【羽田アクセス@夏の陣 3-2】 新百合ヶ丘線・調布線・渋谷地区線

2000年・夏、羽田空港連絡バスはかつてない新規路線開業ラッシュとなった。
規制緩和策による需給調整規程撤廃へのカウントダウンが近づく中で、既存事業者の収益および権益の確保が最大の理由であるが、羽田空港アクセス向上は我々利用者にとって歓迎すべきもの。
新規路線紹介とその利便性についての検証を【羽田アクセス@夏の陣】として数回に分けて御紹介しよう。

Limousine03 新百合ヶ丘線

3路線目は新百合ヶ丘線。たまプラーザ線成功から始まった多摩地区路線展開も5本目。初の小田急線到達路線になるが、そのルート取りには…。

真夏の日差しが容赦なく照りつける小田急線新百合ヶ丘駅。駅周辺の商業施設を中心に若年層の人出で華やいでいるが、人工地盤で段差を設けた多摩地区駅前特有のつくりのバスロータリーは、午後の一息といった感じで落ちついている。
取材日は開業後初の週末という事もあってか、小田急バスの社員が1名出て名刺大の時刻表を行き交う人々に配っており、すでに注目されているのか中の数人から詳しい質問を受けている様子も。周辺には旅行に出かける親子や単身赴任先へと戻ろうかというビジネスマンの姿も見られるようになってきた。shinyuri
と、12:20空港発京急便が到着、20名ほどが下車し、そのまま折り返し空港行きとなる。これまた15名程度が続々と乗り込んだのだが、多くの乗客が件の小田急社員に切符や回数券を求めるものの手持ちがなくて、結局ロータリー向かいの小田急バス案内所へ誘導していた。確かに現金を扱うので難しいものがあるかもしれないが、こうした些細な事からリピーターを逸してしまうかも知れず、これはもったいない。

定刻に出発、ロータリーを出てしばし整然とした街並みを走って行く。新百合ヶ丘線は空港から途中の東名高速下まではたまプラーザ線と同じルートを取り、そこから先もひたすら一般道を行く。地図では分からない一般道の姿を見るのが今回の取材のポイントのひとつでもあったのだが…。
いきなり踏み出した道が丘陵を縫って次第に細くなり、藪の中をつきぬけて対向車とのやり取りも苦労するように…。と、団地の真中に突っ込んだ。あとでチェックすると新ゆりグリーンタウンの由。しばし走って大きな通りに戻ったが、一部整備途上で回り道するかたちになっているようだ。
案内板には東名川崎ICの文字も見うけられ、このまま行くのかと思いきや北部市場手前でまた右折、細道に。土地カンが無いのですでに分けが分からなくなってしまった…。と真中に早瀬川を挟んだ再び比較的広い道に出る。眼前に高架橋が見え、ステンレスの電車が行き交っている。案内板にはあざみの駅入口と。そう、東急田園都市線高架をくぐると今度は東名高速の高架が。ここの手前で交差する道路を左折すればたまプラーザ駅。という事でここからたまプラーザ線と同じルートとなる。東名高架下には「アクアラインで、千葉かすぐそこ。」都筑ICから30分でアクアラインとの宣伝が出ている。値下げもするし、どうなるか?なんてなことを考えていたが、ここから道路の進みが怪しくなってきた。

進行右手は港北ニュータウン。都筑阪急や港北東急SCへ向かうのかどうか、周辺道路は家族やカップルのクルマが結構出ており、一般道の泣き所=信号で結構引っかかってしまい、のろのろ感が強まる。そんな中で14:26頃に羽田空港13:45発と思われる東急バス便と離合。窓側に人影をちらほらと見かける。という事はあと40分くらい懸かる事になろうか…。第三京浜の高架が見えると右折するのだが、ここでも時間を食う。ふと横を川崎鶴見臨港バスの高速車が直進して行く。たまプラ線で一仕事終わったのかな。こちらもやっと右折、都筑ICはもうすぐだ。
都筑ICからは水を得た魚のような走り。やはりリムジンは高速あって成り立つものかな。なんてなことを考えていると、新横浜の市街地を見やったかと思えば、ちょっと地下に潜っていたかなとのうちにごみごみした横浜駅前に突っ込んで行く。ちらと見える東口には横浜そごうが聳えたかと思えば、あっという間にみなとみらいをも過ぎてベイブリッジに向かっていた。
京急車にとっては庭のような湾岸線。交通量がぐんと増えてもそれを受け止めてくれる片側3車線のスペックが頼もしい。空は真っ青。右手には東京湾の彼方に千葉も靄りつつ見え隠れ。大空へと旅立たない当方ですら気分が高揚するような、そんな気にさせてくれる道筋である。対向するは横羽線や大船・藤沢線、アクアラインバス、ピンクが鮮やかな東急バスも見かけた。これはたまプラ線だろうが、今夏に新百合線と渋谷線の2路線が新たに加わり、空港で見かける事も今後多くなった。ちなみに小田急バスも空港連絡バス初参入。グループ会社の江ノ電・立川バスとともに翼を模したデザインのバスが目を楽しませてくれる事だろう。

都筑ICからは30分足らず、湾岸浮島JCTでアクアライン方面と分かれて真っ直ぐ都心方面へ。トンネルを抜けるとそこは空港。ジャンボ機が我々を迎えてくれた。空港着は80分後。公称より10分延だが、一般道経由だから致し方なし?それに関しては後ほど言及しよう。
出発ロビーは夕方のラッシュを控えて騒がしくなってきた頃。ガレリア内各ショップもすでにお土産片手にくつろいだ感の旅行客で混み始めていた。せっかく空港に来たから、今日は何か買って帰ろうか…。

後日関係者に話を聞いてみると、滑り出しは意外なほど上々の由。それだけに長駆一般道経由というデメリットが響きそうではあるが…。

まずこれまでのアクセスを考えると、小田急線で新宿か町田に出て、JR~京急(横浜からはバス)という図式か。最低2回の乗換を伴い、時間も確定でないことを考えれば基礎需要は確実にとれると考える。その意味での一般道経由のリスクは少ないので、現時点では「当たった」ということであろう。
一般道経由の問題がスムーズになれば小田急線乗換で登戸・町田方面の需要も取れるかもしれない。また多摩センター方面の需要をも貪欲に採りこめる可能性がある。御存知の通り多摩センター線は聖蹟桜ヶ丘経由で3月から運行を開始し、平均乗車率50%以上をキープしている好調路線に成長している。ただし現時点では12往復、中央道~首都高経由でかつ聖蹟桜ヶ丘を経由する一般道ルートで確実性という点では同様にリスクを抱えているといっていい。
新百合ヶ丘~小田急多摩センター間は230円。仮に連絡きっぷを作れば直通1,500円の逆転も夢ではない。鉄道とバスの連絡は現実的に多用されている手段だが、同じ事業者でもその運賃的連絡性はなかなか持たれないのは残念である。今回は小田急バスが入っている事もあり、同社運用便だけでも検討できないものか、事業者に期待したいところである。

柔軟な姿勢をという点では、道中経由するあざみ野駅付近への停留所設置を期待したい。すでに一大勢力に伸張したたまプラーザ線だが、空港発の便で積み残しが発生することもままあるようだ。続行便・増発便での対処は当然としても、ほぼ同ルートを行く新百合ヶ丘線にもその機能を持たせることは不可能ではなく、それが新百合線自体の成長にプラスに働く事にもつながろう。
こと線的需要が強調されがちな空港連絡バスだが、せっかくの一般道経由を面的広がりに捉える事も今後のバス事業そのものの生き残りのためには重要な視点だと考えるのであるが…。

今夏の新路線では最多本数でスタートした同線。まずは上々の滑り出しに拍手を贈りつつ今後パターンダイヤ化等、更なる利便性の向上への期待を持ちつつ追いかけてみたい。

 

Limousine04 調布線

続いての調布線は、多摩センター・聖蹟桜ヶ丘線で空港アクセスに進出した京王バスが放つ第2弾。よくよく見てみると…なかなか計算された路線設定と感心するが、さて?

07/20(木)海の日。夏休み初日で金曜休めば4連休になるとあって、羽田空港は出発・到着ロビーともごった返している。ツアーデスクもリムジンバス券を求める列が伸びており、京急の自動販売機には「東名混雑により本厚木駅は2時間以上かかる予定」の張り紙も…。バス乗り場で特に混んでいるのが隣の6番乗り場、増発も出ているTDL線。「夢の王国」までもう少しということもあってか子供たちも暑さに負けずヒートアップしているようだ。こちら5番乗り場も各方面行列を作って対処しているが負けずごった返している。15:00丁度に新宿(ハイアット・ワシントンH)行、:05に多摩センター行、:15に東京駅行、:20に新宿(京王プラザ・ヒルトンH)行とひっきりなしに発車してゆく。
ここは御存知リムジン持ちのブース。他路線は切符を切るものの、東京駅行は京急との共同運行ということでかリムジン車が到着しても車内現金支払(または京急自動券売機で購入)となるのでややこしい。木更津線や大宮線など京急との相乗りが増えてきたリムジンバスだが、利用者は会社で区別しているわけではないのだから、ツアーデスクと自動販売機で買えたり買えなかったりするのはどうにかしてもらいたいものである。

新宿行きが発車してすぐ、またオレンジの車が入ってきた。リムジンバスで大量増備している車種で、すっきりした見かけながらかなりコストダウンが可能となったという。側面はもう見なれたLEDタイプだ。調布駅(北口)を表示している。
老若男女が三々五々乗車、車内はざっと30名弱の乗りで、開業2日目で立派なものだ。ところでこの20分前に多摩センター行きが結構な乗りで発車しているのだが、次発は16:40まで開いている。知らずに来てリムジンのスタッフに問い合わせている人が複数いたが、「この調布行きで電車に乗換えた方が早いですよ」と案内していたのには我が意を得たり。そう、この調布線には多摩センター線の補完という意味もあるのである。

定刻に発車。本厚木線の遅延情報で同じくレジャー高速で知られる中央道の混雑状況が気になるが、サミット関連規制での出控えもあるのか首都高は至って順調、浜崎橋も全く引っかかることなく走って行く。赤坂プリンスH横で立川バス便の回送と離合。わざわざ回送するなら営業すれば良いのに…と素人目に思ってしまう。この他新宿駅南口~TDL線らしきJRバス関東車も見かけたが…ガラ空き状態だった。
新宿をちらと見て進路を西に。この前立川線試乗時に通った道とずっと同じなので半ば食傷気味ではある。車内も安堵と疲れの混じったような気だるい雰囲気に包まれている。chofuそれにしても拍子抜けするほどすいすいと進み、左手に調布市街が見えてくればゴールは近い。調布ICを降りてR20甲州街道を東京方面にしばし戻ると、16:10発の空港行き京王車が10名ほどの乗客を乗せて離合。駅前ロータリーでちょっと時間を食ったかな?
並木道をしばし進んで右折。目の前に調布駅が見えてきた。西友やパルコは早くも夕方のピーク時間に近づいているのか結構な人出のよう。クルマに苦心しつつ、60分を切る快走は終わりを告げた。大きなビルに囲まれてむしろこぢんまりとした感じの調布駅。下の写真で庇の下のガラス部分には何やら貼られているが-そう、調布駅は空港連絡バス大歓迎ムードに包まれていたのだった。

(多摩センター線)運行開始後のお客様のご要望並びにご意見にお応えし

リムジンバス発行の時刻表には調布線開業の項で、こう記している。全く持って期待されていた路線という事であろう。

多摩センター線でも触れたがさすが京王バス、そつない路線設定である。同時に多摩センター線の時刻変更も行なわれており、空港発の19:00以降は補完関係にある事が分かる。調布は御存知の通り京王線と相模原線の分岐駅であり、両駅には電車でアクセス可能。すなわち仮に多摩センター線が満席となっても、続行便を出すことなく調布線に誘導でき得るように20分差での運行となっており、非常に効率的ということができる。

chofu
大きな地図で 調布線(羽田空港アクセスバス) を表示

ライバルでもある京王線・井の頭線経由とは所要時間に大差ないことからかなりの割高感も無きにしもあらず。その意味では車内居住性の向上など「着席性」意外のウリを見出す必要があると感じる。京王バスは新車を増備したがさすが経済的、めいいっぱい乗れるトイレ無し車両。中央道や首都高の渋滞にはまった場合はどうするのかが気になるが、京成では多くのクルマに設置するなど、このトイレの有無は各社で判断にばらつきがあって面白いが、利用者としてはあるに越した事は無く、そのあたりも事業者には検討してもらいたいものである。
また空港発はだいぶパターン化されているが、今後わかりやすいダイヤの更なる追求も期待したい。それが不可能ではない路線設定、また事業者であると当方は思っているのであるが…。

 

Limousine05 渋谷地区線

今回は渋谷線を。東急グループが威信をかけたマークシティと空港をダイレクトで結ぼうというずいぶんと意欲的な路線である。
それにしてもここは京急~JR山手線で実質1時間掛からない近さで運賃も560円。いくら時間が読めるようになった首都高とはいえ、都心環状~3号線と渋滞で知られる区間だけにどのような売り方をするのかがこの路線の成否にかかっているといっても過言ではあるまい。
ある意味大変注目する路線なのだが、まずは初日を覗いてみた。

取材日の07/19は水曜日ながら翌日が海の日で休日という事もあってか、この時間帯にしては「ひとあし先の夏休み…」という旅行客を多く見かける。都内や舞浜のホテルに向かうのか、この時間帯の普段の「顔」というべきビジネスマンの疲れた表情とは対象的に、時間も所も構わずはしゃぐ子供たちに幾分うんざりしつつ、ひょっとしたら今から乗る新路線もそうはならないかとつい気にしてしまった。
そんな事を考えながら待つ場所は新横浜線やたまプラーザ線が発着する8番乗り場。今ではお隣の9番乗り場から出る横羽線と同じか、それを上回るほどに何時も長蛇の列が伸びており、京急の係員が出て整列乗車を促している。ちょっと尋ねたところによると「新百合線はかなり乗っている。立川と大宮はどうかな。渋谷は初日だし…」と。はてさて…?

22:07にたまプラ行き、:16に新横浜行きが補助席も埋めて発車すると早くも次の最終便狙いの列が。
そんな中、渋谷行きの東急バス便が満を持した感じで到着した。この時間の試乗を選択したのはその知名度を見てみることと、渋谷からの便を考える需要は夜間の方が捉えやすいのではと考えたためであるが、さて乗り込むのは…ある程度の数は予想していたものの、実際は当方を含めたった3名。まだまだ初日、知名度がないものと考えておこうか。

湾岸線や羽田線はさほどでもなかったものの、やはりサミット関連のためか、都心環状線は内外共に断続的に混んでいるよう。浜崎橋から先はほとんどのろのろ状態に…と、眼前に東京タワーが飛び込んできた。車内なのでフラッシュをたけなかったのだが、明るい東京の夜空に負けないくらい眩しく映えている姿が印象的である。渋滞のおかげでこれでもか、というくらいにたっぷり見ることができた。
谷町JCTからようやく3号線へ。だが、こちらものろのろ状態は変わらず。と、横を東舞鶴ゆき夜行「シルフィード」京都交通便が寄りそってきた。都心環状線では見かけなかったので、霞ヶ関あたりから乗ってきたのであろうか。車内設備の説明をしているのかテレビが横目にぼわっと見えている。アマンドが見えたら六本木交差点。多くの人通りが確認できた。まだまだ宵の口ということか。渋谷駅までの道すがらも交通量がある。煌煌としたネオンの洪水の渋谷駅前には23:00過ぎ。目的地のマークシティの威容も見えてきた。

長かった首都高を渋谷ランプでようやく下りて右折、道玄坂を下って行く。まだまだ歩道の人通りも行き交うクルマのランプも絶えておらず、ここでも渋滞…のろのろのままで徒に時間を食う感じがして歯痒い。
と、対向にマークシティを出たばかりの姫路行き夜行「プリンセスロード」神姫バス便が2台続行でやってきた。まだ明るい車内にはシートいっぱいの乗り。神戸までは7時間半の道のりである。お互いのろのろとやり過ごし、こちらは青いランプで照らし出されたマークシティへのバス専用道が見えてくればゴールは近い。shibuya「途中渋滞で遅れました事をお詫び申し上げます」運転手の声も仕事終わりでホッとした様子だ。

なにはともあれ、ビルの間にぽっかりと開いた感じの夜空の見えるバスターミナル…というか折返し場にジャスト50分で到着。パンフレットでは45分を見ているだけにまあまあの出来ということになるのだろうが、さすがにずっと渋滞に巻き込まれていた感があるだけに疲労感すら覚える。他2名の乗客もそそくさという感じで降り、足早に駅のほうへ向かう。谷に沿って建てられているマークシティは駅の位置から言えば5階。ホテルのエントランス横から階下へエスカレーターを乗り継ぎ、閉店間際のテナントの横をぬけて行くと出たところはまだ井の頭線の駅。ここからJRや東横線・半蔵門線・新玉川線へはまだまだ遠い道のりである…。

shibuya

まずは車両面に関して一言。新百合ヶ丘線等含め、東急が導入している新車はスーパーハイデッカーと呼ばれるもので、2階建て車に近い車高を有し、よってビューポイントが高い、乗客にとっては気持ちの良い車両である。乗換軽減による直通性を唄うがために今後は高齢者等へのアピールも必要になってくるであろう空港連絡バスにとって、本来観光用車両である同タイプ導入は如何なものか。
写真の通り、当方でもよじ登るという感覚すらある5段の段差は荷物対策が必要なリムジン仕様のバスと比べても高すぎるのでは、といわざるを得ない。また昨今の高速バス車内安全性を鑑みても、運転席から車内全体を十分に見通せないクルマは…。

これまで都心ホテルと羽田空港を結ぶ路線は東京空港交通(リムジンバス)の独壇場であった。お台場方面は京急資本のホテルがあるため2社の路線展開となっているが、今回も渋谷とはいえ東急のホテルがあるため東急主体で京急・東空交が相乗りの路線となった。
威信をかけた渋谷再開発の活性化の一助とすべく、ある程度の本数を確保したかった東急が、空港アクセスでは先輩の京急、都心方面権益を持つ東空交に配分したかたちであろう、果たして利害が一致したのかどうか…。率直に言って、今後の路線維持に非常に懐疑的な路線設定としか言わざるを得ない。

東空交の新宿・池袋路線が京急空港線開業後も需要を一定の維持しているのはリピーターの存在と他路線への乗換が比較的容易である点が大きいわけで、その点渋谷線は難問山積といえる。まず渋谷から空港に向かおうという人はホテルや至近勤務利用などある程度限定されよう。その意味で出発地がビルの5階、なかなか行きづらい場所にあるのはどうだろうか。羽田から渋谷に向かう人でも、京急で品川までは確実に座れる事を考えると、倍近い運賃で不確定な所要時間では、相応の魅力がないと選択し難いであろう。
後日空港で何度か見かけている渋谷線車両だが、相変わらず低調だ。最近の新設ラッシュのトレンドである郊外路線とは一線を画した、多分に「政治的路線」であろう同線の今後、果たして如何に…?

 

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