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高速バス新時代を切り拓いた路線は四半世紀を迎えて…

1969年に国鉄バス「ドリーム号」に端を発する夜行高速バス。現代に至る運営面やサービス面での整備がなされたのは1980年代に入ってからですが、その範とされるのが大阪~福岡線「ムーンライト号」(阪急・西鉄 1983/03~)であり、東京~弘前線「ノクターン号」(京急・弘南 1986/12~)であるとするのは論を待たないでしょう。
なかでも「ノクターン号」は、大都市と地方都市、しかも県都ではないエリアを直結する路線として、運行開始時には事業者自体が採算性に不安を感じていたともされますが、バスという中量輸送にフィットし、その後大都市と地方都市を結ぶ路線スタイルがまさしく爆発的に伸張することとなりました。
 #ただし、弘前エリアという独自性、鉄路と高速道路のルート等、特異的な成功可能性があったことを踏まえておく必要はある。

その後、五所川原や横浜延長、スーパーシートや女性専用車設置など、柔軟かつ機動的なサービス展開ともあいまって、平時でも数台、繁忙期には十数台を連なる運行が専らであり、2002年には昼行便「スカイターン号」も誕生-という特異な存在となっています。
しかしながら、長引く不況や、2002年の路線バス事業規制緩和、その後の「高速ツアーバス」の伸張、そして2010年末にはついに東北新幹線新青森延伸と、路線を取り巻く状況は急速に変化しつつあります。

路線開設から四半世紀、兄弟ルートともいうべき東京~青森線を含め、これまでの系譜をまとめました。

【検証:】特別リポート

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運行系統

東京~弘前

夜行便「ノクターン号」 横浜駅・品川BT・浜松町BT~弘前BT・五所川原

昼行便「スカイターン号」 品川BT・浜松町BT~弘前BT 運行終了

東京~青森

夜行便「ラ・フォーレ号」 東京駅~青森駅

夜行便「津輕号」 東京駅~青森駅

夜行便「ブルースター号」 渋谷・池袋・大宮~青森・六ヶ所 運行終了

東京~弘前・青森

夜行便「パンダ号」

昼行便「青森上野号」

時系列経緯

東京-弘前東京-青森
86/12/26品川-弘前間夜行便「ノクターン」運行開始
 (京浜急行・弘南バス)
89/07/01東京-青森間夜行便「ラ・フォーレ」運行開始
 (京浜急行・弘南バス・JRバス関東・JRバス東北)
90/04/26ノクターン、横浜延長
94/11/01ノクターン、五所川原延長
95/12/22弘南、ノクターンにスーパーシート導入
00/10/02ノクターン往復割引開始・女性専用車両登場
02/01/15JR-E、寝台特急「あけぼの」にゴロンとシート導入
02/07/01昼行便「スカイターン」登場
7月中は発売記念割引(スカイターンのみ往復で10,000円)を実施
お盆・年末年始は運休
02/07/16ラ・フォーレ2往復化
02/09/30JR-E、寝台特急「あけぼの」にレディースゴロンとシート導入
02/11/18スカイターン特別割引実施(~03/03/15 往復10,000円)
02/12/01JR-E、東北新幹線八戸開業 特急「つがる」登場、寝台特急「はくつる」廃止
02/12/27池袋・大宮-青森間夜行便「ブルースター」運行開始
 (国際興業バス・十和田観光電鉄)
03/09/01ラ・フォーレ往復割引開始
04/04/01スカイターン運賃体系改変
 通常期、閑散期、繁忙期と3区分化
04/04/13ブルースター渋谷延長
04/12/09青森-東京上野間昼行便運行発表、愛称募集
05/01/29愛称「青森上野号」に決定
05/03/01青森上野号運行開始
06/09/01スカイターン運行終了、青森上野号弘前経由化
06/12/22十鉄、ブルースター担当便を六ヶ所延長(実質隔日運行)
08/02/01国際、ブルースターから撤退 十鉄単独運行により六ヶ所延長は毎日化
08/04/20ブルースター運行終了
08/09/30ノクターン、女性専用車両終了
09/08/01JRBK、ラ・フォーレから撤退
09/09/01ラ・フォーレ、3社共同運行を解消
 京急・弘南/JRバス東北各1往復に
10/03/01京急、ラ・フォーレから撤退、弘南便は「津輕号」に名称変更
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