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【検証:】特別リポート附録/井笠鉄道“破綻”経過録/事業者概要
基本データ
- 本社所在地:岡山県笠岡市笠岡
- 事業開始:1911(M44)/07/01(井原笠岡軽便鉄道→1915/11/26現社名)
- 1913/11/17 笠岡~井原間に本線開業、1921年矢掛線、1925年高屋線開業
- 1925 乗合バス事業開始
- 1940/01/01 神高鉄道合併、高屋線と合わせ井原~神辺間は神辺線に
- 1964 近畿日本鉄道資本参加
- 1967/04/01 神辺線・矢掛線廃止
- 1971/04/01 本線廃止、鉄道事業から撤退してバス専業会社に
- 1994/03/21 福山~広島間「ローズライナー」で高速バス事業進出
- 1999/01/11 第3セクター井原鉄道井原線開業
- 2004 近鉄グループから離脱
- 2008/10/01 岡山県共通バスカード廃止に伴い、代替カード「井笠バス専用バスカード」販売開始
- 2009/02/14 福山市内の一部路線でPASPY導入
- 2009/10/01 山野下市線を北振バスへ移管
- 2011/07/01 創立100周年記念式典開催
- 社長式辞『人の交流、地域産業の発展に貢献してきた。厳しいが、地域唯一の公共交通機関として努力を重ねていかなければならない』
- 資本金:1億5千万円
- 従業員数:158名(2012/10/10現在、嘱託含む)
- 路線キロ:722km (2011年度乗合輸送実績)
- 輸送人員:
- 1967年度 1550万人
- 2011年度 213万7000人
- 福山市の利用は2011年63万人、3年間で9万4千人減〔讀賣〕
経営状況
- 売上高/損益
- 1981/03期 約22億円
- 2003/03期 約14億5400万円
- 2010/03期 約9億9250万円/535万円
- 2011/03期 約9億7600万円/△3983万円
- 2012/03期 約9億0200万円/△4260万円(国・自治体補助:2億1910万円)
- 笠岡市3000万円〔中国〕福山市2517万円〔讀賣〕岡山県219万円〔中国〕
- 負債額約32億円:債務超過約7億円、退職金未払13億円、借入金14億円(利子込)〔毎日〕
- 帝国データバンク(一部抜粋)
- 『マイカー通勤の増加や路線地域の過疎化などが進むなか、運行地域での鉄道開通などもあって乗客数は大幅に減少していた。このため、赤字路線の統廃合や遊休資産売却、経営多角化などの対応をとってきたが、中小業者の参入が相次いで低運賃化による競争が激化、収入高の減少に歯止めがかからず、2012年3月期の年収入高は約9億円に落ち込み、燃料価格の高騰もあって大幅な赤字を計上していた。その後も不採算路線の廃止などリストラを進めたものの、借入金負担が資金繰りを圧迫する状況が続き、乗客数が増える見通しも立たないことから、事業の継続を断念した』
- 東京商工リサーチ(一部抜粋)
- 『今後については「破産申請等の法的整理は選択肢の一つであり、今後の協議により決定していく」としている。
会見には、会社側からは関藤篤志社長、藤原秀敏常務取締役、森倫洋弁護士(弁護士法人西村あさひ法律事務所)が出席』
Last-modified: 2012-11-21 (水) 06:50:37