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(過去ログNo.)

営団13号線は必要か?

投稿者---551planning(1998/10/20 23:23)

営団13号線(新線池袋-(仮)渋谷間8.9キロ)の建設が今年度中にも始まることとなった。
13号線計画は運輸政策審議会答申で志木-池袋-渋谷間建設が妥当とされ、和光市-小竹向原間は有楽町線として1987(昭和62)年までに、小竹向原-新線池袋間は94年に開業している。
現在小竹向原以東は有楽町線複々線(新線)区間として利用されており、途中駅はない。新線池袋駅は有楽町線のそれとは離れ、JR池袋駅西口・丸の内線駅の延長線上にある。池袋から先は南下に転じ、明治通り直下を渋谷まで進むことになる。

上記新聞記事を一読して、大変気になったことがある。
池袋から先の建設は予定区間上道路の都市計画策定が難航したことなどから、着工の目処は立っていなかった。それが急遽決定したのは、今年度補正予算の「景気対策臨時緊急特別枠」からの補助金が出資されることになったためという。確かに池袋―渋谷間の山手線の混雑は埼京線延長開業後もさほど変わっていないように見うけられる。とはいえ、早くて2007年度開業というこの新線の建設が求められるほど切迫した状況であったのかは、疑問点となるところではないだろうか。都営12号線環状部の開業で旅客流動の変化も予想できることであり、そもそも最大の心配は後述するが13号線が新宿駅を通らなさそうなことである。

池袋から先の状況だが、中間に6駅を設置するとのこと。予想できるのが都電学習院下停留所付近・早大理工学部前・都営12号線交点(西大久保)・新宿3丁目・原宿署付近・神宮前交差点であろうか。山手線の駅と同数である。原宿署付近が代々木駅に近づくことができるのか、そして新宿ではなく、新宿3丁目付近になるであろうということがポイントになる。既存路線との連携を重視したつくりか、それとも「対新宿・渋谷」ということでの建設となるのか…。
JR線の混雑緩和策であるなら、新宿のビジネス需要との兼ね合いを考えなければならない。新宿西口へのアプローチを考えると相直するであろう東武・西武沿線旅客へのアピール度は低い。渋谷のビジネス需要がどれだけなのかも不明だ。そもそも、品川再開発等で渋谷以南方面への流入が増加する可能性もある中で、13号線の位置付けが微妙なものになると思ってしまうのである。

要必要の路線であろうかという観点に加え、「総工費2,400億」というのも引っかかる。明治通りは一部道路幅が狭いところもあり、いくらシールドにするにしてもその搬入用地すら見つけにくい状況、この概算は、はっきり言って「甘い」気がする。さらに現在営団が施工中の工事区間を見ても、すんなり2007年開業ができるかというと、それも「無い」だろう。つまるところ、またもや「景気浮揚」というお題目で、短絡的に路線が建設されてしまうのではないか…と危惧するのは、私だけなのであろうか?

総工費2,400億円というのはちょっと少なすぎるか

投稿者---しんじゅく12ごう氏(1998/11/02 18:04)

私も総工費2,400億円というのは、ちょっと少なすぎると思いました。13号線は8.9km(新駅7駅)20m車10両の規格なのに。
近年開通した12号線新宿~練馬は9.1km(新駅7駅)の同じ位で2,715億円かかっています。しかも12号線はミニ地下鉄(トンネルの穴の面積は大型規格の半分です)で小型の8両です。このことからすると13号線は4,000億くらいかかってもおかしくないような気がします。
たしか池袋付近の13号線が通る道路予定地は今年度か来年度から買収するはずです。

以下は13号線の使われ方を勝手に予想したものです。
やはりメインは東上・池袋線からの直通してくる人たちでしょう。
まず池袋(新線池袋)を出てのはじめの乗換駅は西大久保(仮)です。2007年以降には都営と共通化になってればいいのですが、別料金だと乗り換えは少ないでしょう。それに池袋線からだと練馬から直接12号線に乗れます。もし運賃の共通化が実現すれば西新宿エリア(都庁前・北新宿(仮))にはここで乗換えた方がいいと思います。
次は新宿三丁目です。都営新宿線に乗りかえる人は有楽町線経由の方が便利なところが多く少ないでしょう。丸ノ内線も西新宿や四谷三丁目くらいまででしょう。新宿東口・歌舞伎町エリアにはこの駅はいいと思いますが地下は深くなるのは仕方ないですね。
明治神宮前から千代田線は赤坂や小田急方面(少ないですが)に便利です。
13号線池袋乗車~渋谷降車という使われ方はまずないと考えた方が自然だと思います。地下鉄の接続駅の乗り換えを便利にしないと、明治通り沿いでも山手線に流れてしまいます。乗り換えが不便なら本当に西武池袋線・東武東上線方面の人だけになってしまいます。
最後に・・やっぱり渋谷まで出来たら千川・要町にも停まるのでしょうか?

2007年開通は早すぎないか

投稿者---Sage@内房線向上委員会氏(1998/11/03 17:10)

初めまして。Sageと申します。
私も勝手な予想を少々。
まず千川・要町は通過でしょう。
一応ホームの基礎は出来上がっており、電車からも見ることが出来ますが、千川・要町に2線も停めるほど人が乗るかと言われると疑問ですね。

対渋谷は、埼京線の増発の見込みがないことを前提に考えているのでしょう。
渋谷駅の埼京線ホームはお世辞にも使いやすいとはいえません。その上本数が少ないとあれば、山手線の混雑が相変わらずであるのはむしろ当然でしょう。
それを考えたとき、「新宿」での大量の人の流入・流出をさけようと言う意図であれば、「新宿を通らない」事には一応理解は出来ます。

問題は開通ですね。
工事費については全く分かりませんが、2007年開通は早すぎないかと思います。あとたったの9年です。

それから渋谷から先はどうするのか。
そのまま行き止まりですか? それとも品川あたりまで伸ばそうという計画でもあるのでしょうか?

Re:2007年開通は早すぎないか

投稿者---551planning(1998/12/02 00:01)

11/30付交通新聞で、営団13号線と東急東横線との相互直通が検討され始めることになったと報じています。すでに乗り入れている東武東上線・西武池袋線も加えた4社で話し合われるとのこと。現渋谷地上駅を地下化する事になろう東急の投資方向に関する記述もされており、特特事業化、広域的に見た目蒲線方面・京急蒲田方面延伸による京急空港線~羽田空港方面への乗入れも視野に入れる?との記述がなされています。


【551planning-2010/12】

まず事実関係を整理しておくと、営団13号線は東京メトロ副都心線として2008/06/14に全線開業、池袋以南の工事費は2404億円ということで、ほぼ概算通りとなりました。東京メトロ副都心線
いささか目論見が狂ったと思われるのはJR-E山手線からの利用者移行が想定よりも進んでいない様子-開業直後からトラブル続きとなってしまったのも少なからず影響しているものと。

開業直後のトラブルはホームドア連動や信号関係という自社線内のものが中心でしたが、現状としては西武・東武との相互直通運転先で運転支障が発生した場合に影響が波及・拡大する傾向が見受けられます。端的に云えば、小竹向原駅での有楽町線との振り分けに手間取っているもので、東京メトロでは小竹向原~千川間に連絡線を2014年度までに整備し平面交差を解消するとしています。2012年度には東急東横線との相直も始まる予定で、いよいよ真価が問われることになりましょう。

ちなみに【検証:近未来交通地図】としては本スレが栄えある初投稿案件となります。改めて読み返すと、吹っかけ的な気負いが感じられますが、それと同時に今なお当方の中には“メトロ愛”というのがあり…この12年で予想し得ない生活環境の変化があったとはいえ、結果的にはやはり副都心線って馴染みがないんですよね…。

 

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