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(過去ログNo.)

都営地下鉄~東京メトロの改札通過サービスに思う

投稿者---あかみ氏 (2014/03/07(Fri) 17:54)

こちらではお久しぶりです。 都営~東京メトロの改札通過サービスについて気になっていたことがあり、東京都に問い合わせてみたところ驚愕の回答を受け取ったので、こちらにも共有させてください。
回答の原文をそのまま持ち込むのはまずいと思うので、ざっと内容を要約して紹介します。

●前提知識

メトロ六本木駅(六本木ヒルズ側)→メトロ改札内通過して都営大江戸線に乗車するには、メトロ六本木駅で乗車券を提示して通過証を受け取りメトロ入場→メトロ出場後、都営地下鉄の改札へ入る
(※現地警備員から説明を受けたところ、メトロ六本木に有効な定期券を除くICカード乗車券では通過証を受け取ることはできないとのこと)
都営六本木→メトロ改札内通過して六本木ヒルズ側へ抜けるには、都営六本木駅で通過証を受け取りメトロ入場→メトロ出場

メトロ門前仲町改札→メトロ改札内通過して都営地下鉄に乗車するには、ICカード乗車券で入場して乗り換え改札を通過するだけでOK
都営門前仲町改札→都営改札内通過してメトロに乗車するには、ICカード乗車券で入場して乗り換え改札を通過するだけでOK

●問い合わせ内容

都営地下鉄は6/1より運賃改定が見込まれており、他社同様ICカードを用いた乗車は乗車券よりも低廉な運賃が適用される。
もしメトロ六本木駅で説明を受けた内容(ICカードでは通過証を受け取れない)が正しい場合、6/1以降は六本木駅でわざわざ乗車券を購入することで高い料金を支払わなければならないのか?それとも6/1合わせでICカードでも通過証を受け取れるようになるのか?
そもそも門前仲町と運用が違うことも、混乱の種ではないのか?

●回答内容

メトロ六本木で都営の乗車券を購入し改札内通過後、都営六本木の改札で当該乗車券を**払い戻す**ので、ICカードで乗車できます

●私の感想

……ありえない。
「その乗車券では乗車しないことを前提に乗車券を購入して、さらに払い戻しを受けられることが前提になる」って時点で論外です。
ICカードが当たり前のように普及している東京都市圏で導入するには、トリッキーすぎるにも程があるサービス提供形態です。

ICカードでどこまで出来るのか?

投稿者---551planning (2014/03/13(Thu) 09:52)

大変申し訳ございません。すっかりリプライしそびれておりました。

それにしてもまさに「どうしてこうなった」の世界ですね…そもそも論として荒天時ならいざ知らず、六本木で実際にサービスを享受している人がどのくらいいるのか、とも。詰まるところ、これもパフォーマンスありきだった前都知事の“置き土産”という感がします。

それを言っちゃあ-なので話を戻して、ICカード(システム)が夢のツールだとまではしないまでも、このくらいなら容易に対応できるのでは?なんて。連絡改札口があるところは春日/後楽園・市ヶ谷では昨年3月に対応となっており、門前仲町が遅かったともなるのですが(前2駅よりも圧倒的に通過量が多いであろうし、東西線ホーム工事の絡みもあったのかな?)、連絡改札口のない六本木についても、秋葉原/岩本町での乗継割引適用例からして、双方通過分の初乗り運賃差引で事足りるような気も。無論、システム改修のタイミングもあるのでしょうが、まさに消費増税対応が目前でもあるわけですからねぇ。
ついでに言えば、新宿ではできているJR構内通過サービス(小田急・京王と東口改札間)が例えば品川(京急から東海道新幹線乗継)や西船橋(双方のエキナカ利用)なんかでもできはしないか…とも思うのですが、ICカードでどこまで出来るのか、ですよね。

ところで、ふと思い出したのが「エアポートきっぷ」。1998年の京急羽田空港駅開業後、都営・京成(成田空港)を含めて登場した60円(両空港間90円)割引の企画乗車券でしたが、磁気のパスネットでは非対応で切符を買わせるというシロモノ-加えて2000年の大江戸線全通時に営団(当時)都営間乗継割引が50円から70円に上げられたことで、営団利用者は、都営・京急両改札での切符購入をとの宣伝を掻い潜ってパスネットのまま乗り通したほうが10円トクという“ねじれ現象”も生じたり。その後2005年になって「空港連絡特殊割引運賃」に改められパスネットでも割引対応化、東京メトロ間では割引率の大きいメトロ都営間乗継割引が自動選択されるように。つまり、磁気でもシステム設定でなるようになったのですね。
これも余談ながら、東京スカイツリー来館ポイントの「ソラスマイル」はPASMO/Suicaを館内端末にかざすというもので、電車利用で20sm、その他徒歩等では1smと公共交通利用誘導策の一環となっているのですが、バス利用への配慮も是非に…。あ、この話で思い出したのが、当方は手持ちのPASMO(ソラチカカード)1枚にメトロポイントとソラスマイルにToKoPo(別送の会員カードでポイント管理)、加えて東急線早起き応援キャンペーンでのTOKYUポイント取得(こちらは別途TOP&カードが必要)にも紐付けているという…消費増税を迎え、こうした事業者別ポイントサービスのあり方も焦点の一つになりそうですね。

回答になっていませんが、こちらも思いつくままに。

Re: ICカードでどこまで出来るのか?

投稿者---あかみ氏 (2014/03/13(Thu) 14:34)

西船橋はすでにやってませんでしたっけ……一方通行?少なくとも「メトロ~総武線直通」を考えるとメトロ運賃でJR側改札を出入りする/JR運賃でメトロ改札を出入りすることは普通にあり得るはずで、特にJRの場合中間改札経由の乗り換えパターンもあり得ます。
時間帯によって改札通過の可不可を切り替えるというのも不自然ですよね。

どっちみち、六本木のICカード改札通過も品川の改札通過も「技術的に不可能な施策」ではなさそうですから、あくまで経営判断で(or判断していない結果として)サービスを提供していないということでしょう。
正直残念です。

Re: ICカードでどこまで出来るのか?

投稿者---しょうちゃん氏 (2014/03/14(Fri) 15:34)

いや、普通に、一度改札出るので、ICカードを入場券として使えるようになってしまうから、実装できないだけでしょ。
これの実現は、全国の事業者を巻き込んだ制度変更が必要なので、改札外乗継や中間改札でケースと根本的に違うですが、なぜ、一緒だと思ったのでしょうか?

ソラスマイルがバスで付与されないのは、電車の場合は乗降した駅がカードに記録されているけど、バスは記録されて無いために確認できないからでしょう。

時間帯によって改札通過の可不可を切り替えるというのは、使えない時間帯が混雑時間や駅員が手薄な時間なので、どこが不自然なのか理解できません。
なんで、不自然だと思ったのでしょうか?

「技術的に不可能な施策」ではないと、簡単に言う方はいらっしゃりますが、大抵の場合、考慮すべきことが抜けていることが多々あって、不可能なことが多いです。
また、そもそも技術というのは、予算や法令などの制約下でどうにかするものなので、それが出来ない以上、意味がなく、経営的判断とかだけでどうにかなるというのは、精神論だけどうにかなるとかわらないですよ。
というか、無料のサービスなのに、残念だと思うのはずうずうしいと思いませんか?

Re: ICカードでどこまで出来るのか?

投稿者---あかみ氏 (2014/03/17(Mon) 12:55)

> しょうちゃん様
逆にお伺いしますが、ICカード乗車券で暦の時間を区切って(深夜の営業終了以外をトリガーとして)入出場の可・不可を切り替えている実例がすでにありますか?

ICカードを入場券として使えない件も全国の制度を切り替える必要はありますか?六本木駅に閉じた制度改正で問題ないのでは?
ICカードを入場券として使えるようにできないことは、法令や国交省の通達で明記されていますでしょうか?さもなければ東京メトロと東京都交通局に閉じた判断で規則改正できますよね。通達レベルなら、通達を変えてもらう/特認をもらうという手もあります。

営業規則が問題なら、変えればいいのです。鉄道営業規則は自然法則ではありません。
IT化された現代では規則を変えるためにはITコストが必要で、コストをかけてサービスを提供すべきか否か、という単純な経営判断の問題になります。

技術論を前提とした精神論批判でありたい

投稿者---551planning (2014/03/16(Sun) 14:40)

しょうちゃん様、御指摘有難うございます。『無料のサービスなのに、残念だと思うのはずうずうしい』-尤も至極でございます。
『技術というのは、予算や法令などの制約下でどうにかするものなので、それが出来ない以上、意味がなく、経営的判断とかだけでどうにかなるというのは、精神論だけどうにかなるとかわらない』…六本木の策が窮余であることは重々承知ながら、むしろそこまでしてやる意味があるのかという観点からすると、もはや前都知事を中心とした経営的判断≒精神論としか言い様がないのかなと。その点で少しでもスマートになるようにICカードでどこまで出来るのかに当方としては注目するものです(無論、本体の運賃収受システムにおいては影響範囲が広範過ぎるということを前提にしておかなければなりませんね)。

その意味で個人的には本体システムとは別であろうポイントサービスで出来ることを意識するのですが、例えばバス情報は駅ではなくて事業者で記録されているはず、ソラスマイルならばスカイツリーシャトル運行事業者でかつ運賃支払額ないし支払処理から数時間程度といった縛りを設けてやればさほど大仰なシステム構築は不要なのでは…なんて素人考えでつい思ってしまうわけで。少なくとも電車利用とそれ以外との差が大きすぎるのは如何なものかなと。まぁ、所詮無料サービスですからねぇ。

TOKYUポイントならバスもやる。

投稿者---551planning (2014/04/04(Fri) 09:40)

ソラスマイル関連の話を蒸し返しますが、TOKYUポイントならできてるんですよね。

昨年2月からスタートした、東急の電車ないしバスを利用して渋谷の東急関連商業施設に行き、専用端末にタッチするとTOKYUポイントをくれる、というものですが、今回は東急以外の鉄道(JR・東京メトロ・京王)にも拡大されている様子。東急バスが判別できるなら、ソラスマイルもスカイツリーシャトル該当社(京急、京成、JRバス関東)を含めて対応でも、なんて思ったり。

#それにしても当方も“東急民”のハシクレですが、渋谷に行かないもので、ポイントバカながら恩恵に預かれないのは…。

まあ、これは色々しがらみが

投稿者---ばななめろん氏 (2014/06/08(Sun) 01:42)

ICカードフォーマットはもともとSuicaを用意した際にある程度決めてたところもありますけど、1つの事業者に閉じたフォーマット(例えば奈良交通のCI-CAにおけるひまわり割引など)であれば簡単に切り替えも計画化出来るかと思いますが、複数事業者に及ぶような場合は Felicaのどのエリアを使ってフラグを立てるのか、立てたフラグを容易に変更可能か否かなどとともに、もともとFelica自体のデータを弄ってる訳ではない(サーバ側データで計算をしているのは既に広く知れ渡ってますよね)ので、要はパスネット協議会改め株式会社パスモとJR系のサーバー(まJRシステムですけどね)側の対応も必要になります。そのコストを東京メトロと東京都交通局のみで負担するとなると、現状では利益に対する影響がどこまであるのか、正直読めませんよねえ。

知見のある方であればお分かりかと思いますが、ICカードでの改札スルーとなると本来入場券としての仕様を含んでいないICカード乗車券に対して「同一駅内での入場→出場」をサポートさせないとならないので、このコストとなると従来のICカードフォーマットを分析し、その上で既存フォーマット、今後の拡張、および他事業者のICカードフォーマットを含めて矛盾 or Degradeの発生しないフォーマットに更新しないとならないでしょうから、それだけでもかなりの工数を掛けて設計から見直しをして規格化させないとならない、という事情が見え隠れします。

もう時効でしょうから若干触れますが、PASMO導入時期に某社のお仕事をしていて、直接仕様書を見ていたこともありますし、実際に導入に際して色々とあったなどまあ、悲喜こもごもな状況なので、現状では一番現場運用で回しやすい方法を取らざるを得なかった、と解釈するのが妥当な線かと思います。

確かに一発で何でもかんでも交信できればよいのですが、過去に自動改札のupdate失敗などをJRもメトロも経験してますし、そういう意味では慎重にならざるを得ないでしょうし、それではそのコストはどこがどのように負担するのか?、となると、利便性とコスト増のバランスが取れないと判断されたのであれば残念ではありますが現状致し方ない、とみるしかないでしょうね。


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