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(過去ログNo.)

鉄道とバスがタッグを組んで三江線がパワーアップ!

投稿者---551planning (2012/07/22(Sun) 07:53)

と云われれば確かにそうなのですが…。
この20年で利用者が1/6までに激減したJR-W三江線で、10~12月に増便社会実験が行われることとなりました。

三江線といえば全長108.1kmで現行ダイヤ上下17本/日、全区間通し運行は実質3往復という超ローカル線ですが、そこにバス上下17本を加えて実質1.7倍増とするというもの。「要望の多かった時間帯に増便」するというダイヤ案ではさすがに全区間走破便こそないものの、江津07:19発は浜原乗継で三次までバスで抜けることが可能、口羽06:07発江津行のロングラン便も設定されていますね。バス停は駅前を基本に設置されるものの道路事情に左右され、千金駅はバス全便が通過、逆に線内列車で唯一通過設定のある長谷駅には停まったり。三江線所要時間ではさすが高規格区間の浜原~口羽間がバスだとちと掛かるようですが、むしろそれ以外ではトントンな感じとなっているのがなんともはやでもあったり。
JRと同料金、きっぷ・定期券利用可ということで、冬の青春18きっぷや現時点で未発表ながら今年も設定されるであろう鉄道の日記念乗り放題きっぷ期間に注目が集まりそう?

ちなみに当方は2度通し利用、写真は2009/06、西日本パス利用時の朝の口羽駅ですが、三次からの乗車は当方含め4人(2人グループ×2)で全員乗り通し、当然ながら全員西日本パス利用。浜原までは全く乗車なく、江津口で10人ほどとなったとはいえ“想定内”な乗り具合でしたが、災害不通時にもタクシー代行が定石となっているだけに…なお、社会実験期間が山陰DCとも重なるということで、地元では神楽列車等の各種連動企画も実施する由…「日常の乗客確保には限界がある。観光客を増やして『神楽列車』以外の列車にも呼び込みたい」との言葉が重いです。

というわけでフラグのようで。

投稿者---551planning (2012/07/26(Thu) 20:46)

現時点ではごく一部しか出ていませんが、『例えば山越えの路線で、設備の老朽化に対してコストをかけるより、鉄道をなくして(需要のある)エリアごとにバス運行する方が利便性が高まるのではないか』と語った由。

すぐに想起されたのは、2010/04の産經報道。当時の佐々木社長が記者会見で『大変重要な経営問題と考えている』として赤字ローカル線の一部をバス転換する旨検討しており影響のある地方自治体に打診中-と出たのですが、その際には後追い記事がなかったような。その意味では今回も観測気球的意味合いが強いのかも知れませんが、三江線の話題があってのコレですからね。
ただ個人的には美祢線被災時にすわ廃止も…と考えていたところ、国体目前という特殊事情?もあって見事復旧したのを見て、やはり廃止は難しいんだなと感じたものですが。

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「周到」な現実…

投稿者---551planning (2012/11/21(Wed) 07:42)

10/01からスタートした「JR三江線増便社会実験」、増便バス利用が速報値で3人/1便と低迷しているそうでテコ入れです。

実験期間最後にあたる12月の1ヶ月間、回送便の営業化やマイクロバス追加投入により下り2本上り4本を増便。下りではバスないし鉄道乗継で全区間走破が下りで1、上りで3パターン増えることとなります。更にこれまで駅を原則としていた停留所について駅と離れている市街地3か所(江津市役所前・中新町・相生町)を追加、利便性向上を図る由。

地元でも危機感が広がっているのか去る11/16にシンポジウム第2弾が美郷町で行われたほか、翌/17には島根県内沿線6市町48人による「三江線を守る議員連盟」が発足。9月末の山陰中央新報論説では「路線廃止に当たってJRは周到に準備してくる」と、可部線存続運動に取り組んだ安芸太田町議の声を紹介していましたが、11/17のシンポでは「生活利用だけでは乗客増加に限界がある」との声もやはり出ており、まさに地元としてどのように動くのかが問われてくるものと思われます。

地域交通における三江線の意義とは?

投稿者---551planning (2013/01/25(Fri) 14:54)

バス増便社会実験の結果が報道されています。

3ヶ月間で6558人が利用、1日71.2人、1便平均は3.74人。10・11月と2000人に達せず1便平均も3.43人と低迷したため、先の投稿の通り12月にテコ入れした結果3000人となったものの1便平均では4.20人に。通学時間帯に最大53人乗車も、1ヶ月通算でも2人しか乗らなかった便もあったのだとか。
この結果にJR-Wは『目立った潜在需要は見られなかったのではないか。今後分析を進めたい』(中国)『潜在需要はあまりなかったと受け止めざるを得ない』(山陰中央)とまさに山陰中央紙が記しているように「厳しく評価」しています。一方で利用改良促進期成同盟会長でもある島根県美郷町長は『努力が足りなかった。三江線の利用促進へさらに対策を講じたい』(中国)とのことですが、もはや何を努力するのかと。

山陰中央紙はこれに先立つ昨年末の論説にて、今回の社会実験が鉄道廃止の布石ではないかという地元の危機感を伝えつつ、『三江線を存続させるために地域交通のなかでどう位置づけるか。マイカー利用やスクールバスとの競合など地域全体で議論すべき課題も多い。その課題を整理しながら、利用者増に向けて地域全体で取り組んでいかなければならない』『通勤や買い物など生活利用に周辺の観光資源を生かした観光利用を加えていく。利用者減に歯止めをかけるために、潜在的な需要を発掘していく取り組みを積み上げてほしい』としているのですが、歴史に翻弄されたとはいえ1975年の全通時には既に鉄道での陰陽連絡という意義が失われていたと言わざるを得ない状況、加えて並行道路未整備で命脈を保ちながらも度重なる災害長期不通時には代行バスで凌いできた現状を踏まえると、改めて同線の位置付け、意義が今回の社会実験で示された結果に尽きると云わざるを得ないと考えます。

余所者には…ともなるでしょうが、もはや地域公共交通維持は日本全体の問題でもあり、美祢線含めJR-Wの対応如何では今後の“流れ”を作り出す可能性すらあるわけで、少なくとも「ぶらり三江線WEB」では情報開示を積極的に行なってもらいたいものと。余談ながらこんなハナシもあるわけで…(観光マスコットキャラのグッズ第1弾を広島市で開催の「島根ふるさとフェア」会場で配布-というものだが、同WEBには特段情報なし)。


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