東京メトロは、3シーズン目となる「東西線早起きキャンペーン」を発表しました。

東京メトロ－早起きしてゆとり＆賞品をGET！ 「東西線早起きキャンペーン」

これは、原木中山～門前仲町駅を利用する茅場町以西通勤者を対象に、各駅ごとに設定された「早起きタイム」内に通勤定期PASMO/Suicaを専用端末にタッチし、そのカウント数に応じて賞品を提供するというもの。
当方、彷徨録にて毎年チャレンジの様子を報告していますが、毎秋に開催するラリー系キャンペーンでも御馴染みのシナジーメディアのHONEYTOUCH(ハニタッチ)端末を活用したもので、PASMO/Suicaとは異なる独自システムを活用した事例としても知られています。

ところで、これまでの変遷を見てみると、いろいろ考えられているようで。

• 【2007/12/10～2008/02/29】
  　　浦安～東陽町
  　　20回以上先着12000人
  　　20回以上で1000円、40回以上で2000円分の三菱UFJニコスギフトカード
  　　※通学定期は対象外
• 【2008/12/01～2009/02/27】
  　　原木中山～門前仲町(南砂町～茅場町駅間定期所持)
  　　早起きタイム3カウント、ちょっと早起きタイム1カウント
  　　50回以上・アンケート回答(投函郵送)
  　　50回以上で1000円分ギフトカードor 2000メトロポイント
  　　100回以上で2000円分ギフトカードor 3000メトロポイント
  　　150回以上で3000円分ギフトカードor 4000メトロポイント
  　　※通学定期で50回以上先着2000人に東京メトロオリジナルグッズ
• 【2009/12/01～2010/02/26】
  　　原木中山～門前仲町(南砂町～茅場町駅間定期所持)
  　　早起きタイム3カウント、ちょっと早起きタイム1カウント
  　　50回/100回/150回以上でギフトカードor メトロポイント(前年と同じ)
  　　※20カウント(50カウント未満)全員に粗品
  　　※通学定期で50カウント以上全員に文具セット

初回はかなりテストケースな感じですが、結果的に参加者が多かったのか、翌年から拡大されるとともに、時間的に利用が多そうな通学者へのフォローも。一方で特設ブースが混雑したのか、その場で配布ではなく、アンケートに回答させて投函郵送の上確認するというひと手間かけたスタイルに。
で、やっぱりその方式はひと手間過ぎたのか、今回は特設ブース引換方式に戻しました。更に20カウント以上で粗品提供と裾野を広げるタイムシフト促進策を図るなど、“成長”が感じられますね。

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そんな中、東急も田園都市線で「早起き応援キャンペーン」を実施することに。

東急－混雑緩和策の一環として、田園都市線「早起き応援キャンペーン」を実施します　11月25日までメンバーを募集！

こちらは、田園都市線内のPASMO利用者のうち、事前登録からの抽選5000人が対象で、要携帯電話所持。当選者が早起き設定時刻内に登録のPASMOをタッチして入場すると、携帯電話にメールで各種割引クーポンが配信されるという仕掛け。このシステムは小田急やPiTaPaエリアで採用された駅改札通過情報管理システム「グーパス」の類似系で、東急では通学児童対象保護者向けメールサービス「ekids」として2007/12から導入されています。ちなみに今回のキャンペーンにはekids利用PASMOは登録できないとのことで、システム的に並立できないのかもしれません。
気になる割引クーポンですが、4者が参加。飲食系で吉野家が朝定食50円引、エクセルシオールカフェが朝11時までコーヒー・カフェラテのサイズアップ。講習系でティップネスがモーニング利用1回500円、東急セミナーBE渋谷校が朝専用語学クラスを25％オフ(1回3150円)とするもの。

メトロとの違いは、「システム上の不具合によりメールが配信されない場合があります」との注意書きがなされるように、通信システム頼みとなる不安がある一方で、端末管理や特設ブース設置などの人的負荷、引換時などの混乱が起こらない点が大きいかと。実は東急もHONEYTOUCH端末を活用した交通広告関連の実証実験を行っており、システム的な検討はなされているものと思うのですが。
あと、メトロでは指定時間が6時台～7時台となっている一方、東急では始発時刻から対応しており、今回は抽選5000人対象とはいえ気軽にチャレンジできるような構成となっているのは魅力でしょうか。
1点気になるのは、東急がPASMO限定にしていること。メトロの場合東西線はJR線とも直通しているのでSuica対応するのは半ば当然として、東急も渋谷乗換だけでなく、南武線や横浜線からの流入もあろうかと思われるだけに、Suica締め出し？がどう出るのかというところが。

いずれにせよ、東急は12/01～12/18と期間が短く、今回はまさにテストケースであろうところ、持続するかに注目です。

忘れてました！上げておきます。

東急－混雑緩和策の一環として、田園都市線「早起き応援キャンペーン」を実施
東急田園都市線「早起き応援キャンペーン」

昨年の企画が好評とのコトで第2弾を展開。協賛企業も3社から8社に増え、特典内容が充実しています。
前回の吉野家はイロイロあって？か降りていますが、エクセシオールカフェとティップネス、東急セミナーBEは継続、一部サービス拡充も。新規参加は、ワタミ(チェーン居酒屋料理全品10％引)、TSUTAYA(旧作DVDレンタル1本半額)、グローバルスポーツ医学研究所(てもみん他1回200円引)、ランナーズステーション(ビジター利用1回200円引)。カゴメは東急ストアで対象商品10円引き、東急スポーツシステムも一部割引で参加します。
なお今回はダブルチャンスとして、参加者のうち期間中2回以上参加確認(設定時刻内入場)で、2回1口として抽選で10組20人を、セルリアンタワー東急ホテルのレストラン「クーカーニョ」の『究極の朝食』に招待するという企画も。通常朝食を提供していないレストランを貸切で提供、 パリ祭当日という07/14に、地上40階の朝日の中で、南仏をイメージした最高の朝を演出－とのことだそうで。

基本的なシステムはそのままですが、前回は抽選5000人対象のところ、今回は人数制限なし。04/15～05/12を募集期間、キャンペーン期間は05/17～06/11ということで、今回も比較的短めな印象を受けます。前回は上限に達しなかったものの、結構割引が使われた－なんて勝手に推測してみますが…どんなもんでしょうか。