tw
top

トップページ企画一覧BBS(電子掲示板)>常設板過去ログ2008

(過去ログNo.)

「ホームエクスプレス高知」に垣間見る鉄道の役割

投稿者---551planning(2008/02/04 21:50:24)

JR-Sからこんなリリースが出ています。

ホームエクスプレス高知(以下HEK)は、2006/12の金・土曜日臨時列車として「ウィークエンドエクスプレス高知」(以下WEK)を試験的に設定。既存終列車の約30分後に高知→土佐山田→須崎という運行で酔客を呼び込んだのですが、10日間で398人が乗車と概ね好評だったことから、2007/03から平日運行化(祝日運休)。これも4月末、9月末、そして1月末までと延長設定されていたものです。
時刻表2月号ではJRグループダイヤ改正前日の03/14まで再延長されていたのですが、03/15以降は当初の金・土曜日のみ運転となり、名称もWEKに戻されることに。
リリースには詳細な理由が記載されているのですが、

・2007/03~/12の1日平均利用者は24.9人
・曜日別では、金曜日の41.3人が最多、次いで土曜日の36.1人、木曜日の20.3人
・よって金・土曜日運転化、ただしよさこい祭り期間中等の多客日には随時運転
・高知基準出発時刻を約20分繰り下げ

とのこと。なお、2006/12のWEK試験運行時から併せて運行されていたごめん・なはり線臨時普通列車(後免→安芸)は廃止されることとなりました。

平均24人、最多でも40人強…と見てしまうと、3両編成特急運行での評価を考えるに悩ましいところですが、まず最初のWEK試験運行時における利用状況・アンケート調査を見るに、ニッチの開拓につながったことは事実でしょうし、県の公共交通利用促進キャンペーン「追放!飲酒運転! お酒飲むなら公共交通!お酒飲んだら公共交通!」とのリンクであったり、2000年の土佐電気鉄道バス安芸線の深夜バス試験運行失敗?などからして、鉄道の定時性、輸送力等への安心感は少なくないものがあると感じます。ちなみに、HEK→WEKが特急だった(=料金収入がある)というのも、ごめん・なはり線と比したポイントになったのではないかと。

高知県警によると、2007年の県内における飲酒運転事故は45件、死者5人・負傷者67人と、厳罰化改正の影響もあり前年比で大きく減少したとのこと(2006年は事故74件、死者8人・負傷者104人)。このあたりを含めた評価を加えつつ、改めて街の活性化と鉄道の役割、あるいは中量輸送機関としてのバスやタクシー、運転代行等との関連を見据えてみるのも…とも、まずは思った次第です。

MiniRepo

あしずり51号出発式を見る

投稿者---551planning(2009/03/31 08:30:50)

03/14朝、7時前のJR高知駅。発車を待つ南風2号の横に、別の特急列車が滑り込むと、その式典が始まりました。

***
たまたまダイヤ改正日に重なった四国行のため、JR-Sサイトを見ていたらこんなリリースが。

丁度その日に高知にいる、というか、長らく下り1本のみという孤高の存在だったのが、この日で号数が復活することとなった「あしずり1号」に乗車予定ということで、これ幸いと出発式を見学することとしました。
「あしずり51号」は高知から県西地域の業務拠点地である須崎方面へ、朝の通勤・通学ニーズに応えるべく設定されたもので、普通列車の約半分の時間短縮を実現するもの。JR-Sでもクルマからの移行を期待し「鉄道利用でECO通勤」と強調しています。

出発式はホーム西側で行われたのですが、狭いところにTVクルーなどが詰めている状況、素人が覗くにはスペース的に苦しく、当方は向かいのホームから遠めに眺めることに。JRや県などからのお偉いさん、ミス高知も出席して式典は進み、テープカットの後、十数人かが乗り込むと、ミス高知の合図で列車が出発してゆきました…先頭1号車指定席は関係者が半分ほど席を埋め、TVクルーが乗客にインタビューする光景も。後ろ2両は自由席、数えて両手に余る乗りでしたので、そうなるとインタビューもやらせとまでは云えないものの…と。 あしずり51号出発式 まぁ土曜日ですし、平日の状況を見なければなんともではありますが、「あしずり51号」が毎日運転の臨時列車とされているところからしてというところでしょうか。

***
時間をちと戻して、久々に高知駅に降り立った前夜。1年前の高架化で面目一新となった駅構内を眺めるのもそこそこに駅至近の宿へ…というのも、土砂降りとなっており、まずは荷物を置こうと思ったため。その後夕食を摂ろうとタクシーではりまや橋方面へと向かいましたが、さすがの雨にかそれとも景気のせいか、帯屋町界隈もまだまだ浅い時間ながら、いささかひっそりとしていましたね。
で、ふと思い出したのが、そういや「ウィークエンドエクスプレス高知」(以下WEK)ってあったな、と。実は高知駅到着時に発車時刻をチェックしようと思ったものの、既に新時刻表に変えられておりチェックできず。「須崎方面の最終列車時刻が早くなります」との注意書きが各所にされていたのですが、これは最終の普通列車が23:09発から23:03発となるというもので、それでも遅いななんて思ったものの、WEKは高知からの須崎方面行きが23:50発、それよりも早い土佐山田方面行きでも23:18発と、最終普通列車の22:49発よりかなり遅い、なかなか考えた設定になっていたのだと改めて実感した次第。
結局、ずぶ濡れになって宿へと戻ったこともあり、列車を見送ることができませんでしたが、ちと惜しいことをしたかなとも。

で、翌日。「あしずり51号」出発式の後、昨夜じっくり見られなかった高知駅構内を見学していると、WEKの告知も出ていました…が、いろいろバリエーションがありまして。

3/13をもちまして、当分の間、運転を取り止めることとなりました。長らくのご利用、有難うございました
3/14ダイヤ改正に伴い(中略)、運転を取り止める事となりました。(中略)土佐山田方面・須崎方面のお客様は、お帰りの時間に、ご注意ください
3/13をもちまして、当分の間、運行を見合わせます。なお、下り普通列車須崎行の最終は23:03発、上り普通列車土佐山田行の最終は22:49発です

“運転休止”になったことは実感したんですが、廃止というわけでもなさそう?どうなんでしょうか。

WEKは前スレでも触れているとおり、飲酒事故の社会問題化に合わせて、県などの肝煎りで実験的に運行を開始。一時期は毎日運転となったこともありましたが、昨年春のダイヤ改正で再び週末設定となっていました。個人的には乗車人員的にバスやタクシー、運転代行との関係性を見据えることが、としていましたが、やはり3両編成列車を仕立ててまでということになったのでしょうか。行政との連携ゆえか詳細なリリースも出されていたわけですが、今回はなし…多客が見込め、エコというウリにもなる早朝通勤特急にスライドで、ということになったのかとも。
ちなみに、WEKは須崎終着後、高知まで回送運転されていたのですが、そう考えると今改正であしずり51号とセットで新設となった南風8号須崎始発はもう少し早く実現していたのかなとも思われますね…もちろん運用面や留置の問題もあったのかとも思いますが、あしずり51号・南風8号(須崎~高知)が毎日運転の臨時設定となっているところをみると、週末の利用動向ではあしずり51号からWEKへの再スイッチもあり得るかななどとも思ったりしています。


ご意見は【検証:】常設板までどうぞ!

上に戻る▲

テンプレートのpondt