【検証:】常設板過去ログ集 |
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【検証:近未来交通地図】 (過去ログNo.068) 下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。 当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。 |
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「都市型第三セクター鉄道」の再建について〔続〕 投稿者---TAKA氏(2002/06/16 23:13:18) |
「都市型第三セクター鉄道」の再建について └補助ではなくインセンティブでは? └北神こそ受益者負担の限界事例では └少なくとも対等のバーターではない └北神救済スキームの核心にまつわる異聞 └北神救済スキームと他の「都市型第三セクター鉄道」救済スキーム └他人の褌か、他人の尻拭いか └「都市型第三セクター鉄道」の再建(北総の再建案の提案) └無理筋が多い └北総救済スキームの核心 └誰がための大仕掛けか? (以上前ページ)
└横レス:私たちはこのような議論を経てきた
(以下次ページ) |
横レス:私たちはこのような議論を経てきた
投稿者---和寒氏(2002/06/19 21:57:32) http://www.geocities.jp/history_of_rail/さて、私は、北総の財政を好転させるスキームは、転換社債発行をベースにしたものであると確信しています。
現在の運賃水準を願わくば下げ、かつ過大な償還負担をどのようにこなせばよいか。その答のひとつが、転換社債の発行による資本の吸着であるからです。債務のままで償還するもよし、株式転換して経営に参画させあるいは配当利益を得るもよし。進退両全のスキームです。
この知見を得るに至った原型は、2年前のエル・アルコン様との議論にあります。以下にその議論を再掲します。この議論を展開したHPは未だ健在ですが、掲示板は閉鎖され、過去ログもありません。「お約束」違反的な面もないわけではないですが、少なくとも議論の相手であるエル・アルコン様の同意は頂いているので、著作権上の問題はないと考えてます。文面は全て当時のままです。ただし、エル・アルコン様のHNは当時と異なるので、現状のHNに変換しました。また、機種異存文字も置換しました。
再掲を打診したところ、エル・アルコン様は「2年前のものだから」とやや消極的でした。私にしても同様で、アイディアとしてはかなり突飛なので、忸怩たる思いもあります。それでも、議論の参考に資する面があるかもしれず、敢えて再掲に踏み切りました。どうか御笑覧のほどを。
タイトル: 284 .
公共交通料金の運賃 お名前: エル・アルコン 投稿日: 2000/1/14(19:27)
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値下げは難しいが・・・・・・
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合理的な理由は経済的障壁しかないが... お名前: エル・アルコン 投稿日: 2000/2/6(02:11)
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悲観論に陥ってしまいました お名前: エル・アルコン 投稿日: 2000/2/6(02:16)
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借入金だけでは倒れるし自己資本だけでは配当できない
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広く薄く集めるには お名前: エル・アルコン 投稿日: 2000/2/10(20:38)
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北総・東葉の再建に必要と思われる点
投稿者---TAKA氏(2002/06/21 23:25:26)☆私の意見も此処の「横レス」の意見も、基本は原価償却費・営業外費用をどうするかの一点にあると思います。これは違わないと思います。
又最終的に目指す方向も経営の改善・運賃の値下げという点も基本的には変わらないと思います。☆その中で大きく違うのは、スキームの差です。
私は基本的に北神救済スキームの変形、つまり上下分離、インフラは確実な収入の稼げる第三セクター(北神の場合は神戸高速鉄道、北総の場合は成田新高速鉄道)に委ね、使用料・負担金・出資金等で償還と減価償却をしていく、運行は既存の会社か関係会社に任せると言うのが骨格です。
それに対して、此処の横レスのスキームの基本は、インフラ分の未償還分は出資か転換社債で賄う、その配当・金利・償還原資に減価償却費・利払い費を当てるという事です。
総武電鉄(仮)諸元 | ||||
営業収入 | 209億円 | 資本金 | 343億円 | |
営業支出 | 97億円 | 欠損金 | 626億円 | |
減価償却費 | 90億円 | 固定負債 | 4,437億円 | |
営業損益 | 22億円 | |||
同(償却前) | 112億円 | |||
営業外収入 | 4億円 | |||
営業外費用 | 216億円 | |||
経常損益 | △191億円 |
☆上記数字が問題を如実に示していますので利用させて貰いますが、この北総・東葉合併会社の財務上の問題は減価償却費・営業外費用・欠損金・固定負債の4点です。
この内欠損金はその第三セクターを自身で解決しないとダメですが、それ以外は運営者から切り離さないとダメでしょう。正直言って固定負債に関しては資本金等で繰上償還しないとダメですし、そうしないと利払い費は消えず財政的には何もなりません。
又減価償却費は経理上計上せざる得ず、無くすことは出来ません。
又運営者には今の数字から考えれば運営会社の使用料は112億円以上の支払はできません。
そうすると原価償却費の90億円も外せないですからインフラ所有会社は最大でも年間約20億円の資金的余裕しかできません。そこからインフラ所有会社の経費を引いて考えると固定負債を返済していくと、年間約10億円しか償還できず、固定負債を償還するのに440年掛かります。又4,400億円に対し配当するにも0.2%の配当ぐらいしか付けられないでしょう。☆そうするとスキームに必要なことは
現存の北総・東葉の両者が抱えている欠損金を予め処理する必要がある。
→上記の減価償却費から考えて、幾らリストラ等の経営努力をしても欠損金の償還は困難を極めると予想される。北総・東葉の両者を併せると、4,400億円もの金額を集めないといけない
→それだけ多くの所から受益分でも出資させないと調達できない。
それも無利子もしくは殆ど配当のいらない金を集めないと上記の様に私は殆ど配当余地がないと考える。基本的に鉄建公団長期未払金を繰り上げ償還しないと苦しい
→現行制度では認められていないが、新スキームに鉄建公団への利払い余地はない
北神スキームのような国の利子分補助(エル・アルコンさんの言われる様に資金運用部の得られる利益を一般財源から払わせるだけ、即ちどのみち融資できなかったら一般財源で補填すべき物)を使ってでも繰り上げ償還すべきと言う点になると思います。
☆そう考えると既存インフラは、少しでも他で金の稼げる既存第三セクターに預け、その会社にて償還を進め(神戸高速には既存線の収益・成田新高速鉄道には得られるであろう空港アクセス客にて捻出できる収入)運営に関しては身軽になった会社で利益を出し、それを減価償却と固定負担出資等の配当金に充て経営努力で収益のあげる会社に仕立て上げ、其処で横レスで問題になっている運賃の高さを改善できる様にしないと困難であると思います。
※但し90億円の減価償却には車両等の運行に必要な設備の減価償却が入っているでしょう。
しかしそれはインフラ減価償却が減ることになれど、運行会社が計上すべき物ですから運行会社が負担すべき使用料が減ることになりますから、差引ゼロになると思います。
2004.11.02 Update | |||||
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