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  • Photo:盛岡駅前09/07(月)
  • 盛岡駅前
    23:40発 松園深夜線
    岩手大学前経由松園営業所行
  • 盛岡駅前
    23:45発 滝沢深夜線
    滝沢NT中央経由あすみ野入口行
  • 盛岡駅前
    23:50発 日詰深夜線
    都南病院前経由紫波中央駅行
  • 盛岡駅前
    23:55発 厨川深夜線
    厨川駅前経由滝沢駅前行
  • 盛岡駅前
    24:50発 松園深夜線
    岩手大学前経由松園営業所行
深夜輸送力

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(過去ログNo.)
MiniRepo

月曜深夜、盛岡駅前にて-2015・初秋

投稿者---551planning(2015/10/01(Thu) 14:53)

長野・岡山・富山(水曜)・新潟・大分と続いてきた「金曜深夜駅前」シリーズ、遂に月曜になっちまいました。

今回もひょんなことから…8月末に知人から青春18きっぷ2回分を受領することとなり、さて何処へ-と諸々考えた結果、なんやかんやと絡めつつ一路函館を目指す途上で岩手泊となったことから素直に盛岡泊としたところ、別件で岩手県交通サイトを見れば「深夜バスの時刻表」なる項目があるじゃないですか。しかも盛岡発の4路線が月~金で走っているという…というわけで“月曜から夜ふかし”した次第。


09/07(月)22:00前、釜石からの移動で新幹線ワープを使って当初予定より1時間早く盛岡着し東横イン盛岡駅南口駅前にチェックイン。過去数度北方にある盛岡駅前店に泊まったことがあるがこちらは2008/06のオープン、ただいかにも東横インらしく2012/04に「盛岡駅南口開運橋」から名称変更されて、結果駅が重なる些かクドい店名に…前置きが長くなったが、宿に近づいておっ、と思ったのが、なんと隣のビルが岩手県交通株式会社本社ビルという…3階建てのこぢんまりとしたビルであった。車庫併設とか、盛岡BC内とかではないんですな-1976年の3社合併後、長らく北上市に本社が置かれていたのを2003/10に移転した由。盛岡駅前

駅前で24:00まで開いているHOT JaJaにてじゃじゃ麺を遅めの夕食としてから東口バスプールへ向かう。駅本屋側に3バースと盛岡都心循環バス「でんでんむし」左右周り2バース、向かい合わせのロータリー島内に10バース切られていて、翌朝改めて見てみれば、どこの赤羽だか埼玉県内だかという光景が広がっていたり。
中心市街地は駅東方を流れる北上川を越えた先となるが、駅周辺にも深夜営業の店がパラパラある。とはいえ月曜とあって人通りは少なくタクシーが走り回る程度。駅からは0~4時構内閉鎖を告げるアナウンスが繰り返し流れてくるが、鉄道は東北本線上りが23:02発北上行、IGRいわて銀河鉄道線下りは23:20発滝沢行で終了、東北新幹線東京20:20発やまびこ59号が23:31着で大ラスとなっているため既に動きなし。そのためもあってか、薄暗い島内では酔客やら観光客やら定住者?やらがパラパラと座り込んでいる。日中は蒸したたがこの時間になれば少し肌寒いくらいの気候状況、そんな中Tシャツやタンクトップ姿の欧米系外国人グループが大荷物を背負ってウロウロしていたのだが…その後どうしたろう。

さて深夜バスは島内から3路線、駅本屋側から1路線が出発する。南方へは駅前23:50始発で盛岡BCから仙北町・都南病院前を経由し紫波中央駅までと、深夜4路線中最長距離を走る日詰深夜線。北方へは3系統でいずれも盛岡BC始発(盛岡駅前発の10分前)で、松園深夜線は盛岡駅前23:40・24:50発の2便体制、滝沢NTからあすみ野へ向かう滝沢深夜線は盛岡駅前23:45発に金曜のみ24:40発が加わる。厨川駅前から巣子車庫を経て滝沢駅前へ向かう厨川深夜線が駅本屋側から23:55発だ。
先ず11番乗り場に現れたのが松園営業所行、中心市街地からの1人に加え4人が乗車。幕車で「深夜バス」の赤文字が眼を惹く。次いで9番乗り場にあすみ野行、3人に7人が加わった。こちらはLED表示で深夜の文字は前面小さめ、側面にはなし。駅前14番乗り場始発の紫波中央行にはこの日最多となる12人が乗車、こちらは幕車も経由地の文字が一部赤字。滝沢駅前行は2番乗り場から、中心市街地からの4人に2人を加えて出発していった。

島内の人もめっきり少なくなり、当方も宿へ-っと、結局1時間後に再び舞い戻り、松園営業所行2便を見送ったのは我ながら悲しい性、哉…1便と同じクルマで、中心市街地からの1人に1人を加えて走り去っていった。島内にはなお数人が残っていて、旅行然な人が完全に寝そべって爆睡体制となっていたが…。
実利用では若者や女性の姿が目立ち、手堅い需要の定着ぶりが伺えた反面、月曜夜である点を踏まえてもさすがに単発での収支までは…といったところか。とはいえ北方3路線は22時台まで上り便含め通常便があり、深夜便充当のための回送等は極力抑えられている様子。


岩手県交通の深夜バスは1998/03の松園・滝沢深夜線からスタート。日詰、花巻を経由しR4を遠路進む北上深夜線には高速車が充当されていました。2004年には7~9月の3ヶ月間、東北道経由で北上・金ヶ崎を経由した特急水沢深夜線と、日詰・厨川深夜線が試験運行され、後者2路線継続で5路線体制に。
その後、末端区間の延長・経路変更や、2008/12の降車専用区間設定、2010/10には運賃改定とあわせ定期券利用者は差額支払不要という運用変更などが行われてきましたが、2011/03の東日本大震災によるガソリン欠乏等を受けGW明けまで深夜全線一時運休、北上深夜線については再開を待たず4月付にて廃止となり、以後現在に至る4路線体制が継続しています。

なお、地場のヒノヤタクシーが盛岡市中心部の本社を00:00に出る深夜乗合タクシー「フリーダム」を1995/12から日詰方面へ、1998/03から松園方面へ展開。後発の深夜バスより割高ながら1000円均一途中下車可能と独自色を持っていましたが、松園方面へは2008/08限りで休止に、地図上赤線で示したように青線の深夜バスとモロ被りな日詰方面へは2010/03の古舘NT経由化が図られるなどしたものの、2014/10からそれまでの月~土運行から金土祝前日運行に縮小されています。

盛岡や松園と聞けば、ゾーンバスシステムによるオムニバスタウン施策が知られていますがその試行開始は2001/07と、それよりも前に深夜バスが始まっていたとは寡聞にして-でした。盛岡駅前それもそのはず…とまではしないものの、公式サイト以外での情報に乏しいこと。確たるものとしては辛うじて「岩手のバス いま むかし」(鈴木文彦著 2004/10 クラッセ)内1記事を確認した程度。これもちょうど試験的拡充のタイミングということで、その後の利用実態としてはなかなか見えてこない訳ですが、無事是名馬ということかとも。
ただちょうど大分バスの深夜バス定期運行取り止めという話が伝わってきたところでもあるだけに、盛岡に限らず地方都市の深夜公共交通のあり方に注目してゆきたいとの想いを新たにするのでした。

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松園深夜バス40分繰り上げ

投稿者---投稿者---551planning (2016/04/08(Fri) 08:04)

別件で岩手県交通サイトを見た際に気づきました…松園ゾーンバスがかなり変更となっている様子。

松園深夜バスは盛岡BC23:30・24:40発の平日運行2便だったのが、今年2月から24:40発便が金夜のみの運行に変更、更に今回24:00発と40分繰り上げになる由。他3路線には変更無しとなっています。


ご意見は【検証:】常設板までどうぞ!

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