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(過去ログNo.)

広電の話題から。

投稿者---551planning (2012/05/14(Mon) 10:23)

1912/11の電車運行開始から今年で100年を迎える広島電鉄、05/11に「サービス向上計画」を発表しましたが、いくつかの話題から。

■4年ぶりにLRV新車投入!市内線向け3連接車に

上記では今後の計画的導入(10年間程度で10編成程度)および運行路線の順次拡大と抑えた表現となっていますが、日経記事で詳細が出ていました。広電では5000形GREEN MOVERを12編成(1999~2002:うち1編成休車状態)、5100形Green mover maxを10編成(2004~2008)導入していますが、今回はGreen mover maxの3連接車バージョンを年度内に2編成導入する由。市内の未運行路線への投入もそうですが、価格も5連接の3億円から6割程度に抑えられるため今後の安定的投入にもという意向のようで。

■潜るか昇るか?不透明な駅前大橋線

こちらも上記ではさらりと書かれていますがやはり日経記事から。中国地方交通審議会(広島県部会)答申に盛り込まれてはや10年、広電悲願とも云うべき2大短絡新線計画のうち、2010年の「広島市総合交通戦略」交通ビジョン推進プログラムに位置付けられてから具体化が進められている「駅前大橋線」ですが、平面案(事業費30億)と広電の推す地下化(事業費250~300億)、2018年度までに駅構内自由通路整備と商業施設再編を予定するJR-Wが結節性から勧める高架化(70~100億)の3案が拮抗している状態とか。地下化事業費は120~140億程度で済むとも見積もり『高架案は急勾配で上れないし、平面は渋滞を招く可能性がある。可能なのは地下案だけだ』と社長が云う広電は今年度中の設計計画決定、5年内の実現を目指したい考えのようですが、猿猴川傍ということもあり地下化でもそれなりな勾配になってしまうのでは?あと比治山線の処理はどうするのかも気になるのですが…ともあれ、今夏にも示される技術的検証結果を待ちたいですね。

■拡大するバス事業

「広電グループのバス事業者4社がスクラムを組み」とありますが、子会社のエイチ・ディー西広島と備北交通に加え、03/09には関連会社であった芸陽バスを、筆頭株主の広島バスから全株式を取得したため。尤も、広島バスが50.89%で広電が42.05%を有し、役員は広電が代々派遣してきた関係性や、広電と広島バスも昭和40年代に経営統合を目指した間柄ということで、『経営と株式を一本化した』という広島バス側のコメントからもコトがスムーズに進んだ様子。
広電は04/01から呉市交通局事業を全面委譲しており、バス事業の更なる効率化という課題を前にスケールメリットを狙ったものとも思われますが、3月には広電ストアと東広島市を地盤とする中堅スーパーとの業務提携交渉も報じられるなど、グループとしての今年県東部への経営戦略もありそうです。

呉については委譲路線車の塗装変更途上にてそれまで固定化されていたスロープ付車両運用が不規則となったことで不便だ-との声が拾われているものの、『完了する8月末には、バスも海の青や島の緑にすっかりとけ込んでいるだろう(中略)信号機の青が示す通り、1歩ずつ進みたい』ものですな。そうそう、このコラムで触れられているように今年は清盛特需も期待でき…るかなぁ。

広電、“前向きな運賃値上げ”検討中。

投稿者---551planning (2012/08/24(Fri) 10:50)

広電が運賃値上げ検討との報道が出ました。

既報の通り市内線3連接車投入などの「サービス向上計画」を進めるところ、その原資として運賃値上げの検討に入ったというもので、現行市内線で150円均一のところ170~180円とする方針、来年実施を目指す由。
ちなみに前回値上げは消費税5%引き上げ時の1997/04以来とのこと、まさに来年以降の消費増税が決定しているのでそれを主因とすれば良いところとは下世話、『値上げの検討と消費税率の引き上げに直接関連はないが、今後、値上げの幅や開始時期を考えていく中で消費税を考慮することはあり得る』とNHKのツッコミにきちんと応対してました。

ひとつ気になったのは市内線での路線バスとの関係性-実は2001/02に広島バスが路面電車との競合区間を150円に合わせる値下げを実施、現在焦点ともなっている広島駅前の迂回的線形からバスの直行性をウリにしたものでしたが、その後他のバス会社も追随。広電も紙屋町地下街「シャレオ」オープンにあわせ同年4月から半年間限定で路面電車を150円均一から中心部のみ120円に値下げ、その後1年間に延長されたものの運賃収受の煩雑性が増した割に効果がなかった等で翌年には元に戻されたという経緯が…今回は他社も消費増税の兼ね合いがあるので値上げにはなると思うのですが、広電は路線バスについては『競合するバス会社があるので、バス運賃の値上げも検討するかどうかはまだわからない』(NHK記事)とのこと。

『安全な運行を確保し、より便利なサービスを提供するため、利用者に理解を求めていきたい』(中国記事)との社長コメントがありましたが、“前向きな運賃値上げ”という意味での情報開示姿勢はまず評価したいですし、その意味でも実行力が問われることとなります。


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