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  • Photo:岡山駅前10/14(金)
  • 岡山駅前
    23:00 西大寺行最終便出発
  • 岡山駅前
    23:05 玉野特急最終便出発
  • 岡山駅前
    23:08 天満屋行中鉄バス
  • 岡山駅前
    23:33 西大寺行深夜バス入線
  • 岡山駅前
    深夜バスの文字は控えめな印象
  • 岡山駅前
    23:37 ネオポリス行深夜バス
  • 岡山駅前
    専用ステッカーで注意喚起
深夜輸送力

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(過去ログNo.)
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金曜深夜、岡山駅前にて-2011・秋

投稿者---551planning(2011/10/17(Mon) 13:06)

「金曜深夜、長野駅前にて-2011・夏」と題したリポートから3ヶ月。別にシリーズ化する意図はなかったのですが、図らずも金曜に岡山に泊まることとなり、第2弾と洒落込んでみました。

岡山の深夜交通としてまず目が行くのはやはり鉄道-東京からの新幹線最終にあわせ倉敷・高松行が24時台にも設定されている(高松着01:30前!)ほか、出発全方面(6路線)で最終が23時台とはさすが、津山にも1時前に辿り着くことができます。
いっぽうバスはというと、宇野自動車(以下宇野バス)と両備バスが深夜バス各1系統を設定しともに岡山駅前23:35発。これを軸に実見することとしました。
なお、中心街である天満屋・田町方面との足は、路面電車が22時台アタマと早仕舞いな印象、バスも21時台で粗方終わりという感じですが、岡山中心部からの深夜交通についてはRACDAが2007/12から「のんべい便利マップ」を作成しているほか、深夜バスについては老舗サイトでもある岡山市内路線バス案内(いそあ)が詳しいので、それらをご覧頂きつつお読み頂ければいちげんさんにもより判りやすくなろうかと。

ちなみに、岡山の深夜バスには全区間均一運賃と土曜夜も運行という特徴があります。
初めて手がけた宇野バスは、2000/09から山陽団地・ネオポリス西9丁目行を金曜深夜で試行し、好評につき段階的に運行日を拡大。2002/10からは月~土運行化、2005/08からは年末年始を除く全日運行となっています。当初は1000円均一だったのがその後800円均一に値下げされ(ちなみに通常運賃は山陽団地400円、ネオポリス西9丁目540円)、定期券利用時は800円から差額分を払うスタイルです。
両備バスは2000/12に東山・西大寺行で忘年会バスを試行、2001/12には3系統に拡大の上西大寺行については定期設定&土曜日も運行化。忘年会バスは2004年までで終了したようですが、深夜バスは継続されています。こちらは500円均一(ちなみに東山210円、西大寺390円)で、定期券利用時には全区間で250円の追加払いとなります。
なお中鉄バスも2000/10から芳賀佐山団地方面および津高台団地・半田山ハイツ方面の2系統で、金曜夜のみ倍額運賃にて深夜バスを設定していましたが、2008/07にいずれも休止となっています。

 

100系

10/14(金)22:30過ぎ、雨がそぼ降る中を岡山駅へ。まず当方が向かったのは新幹線ホーム。22:48には博多からのこだま766号が到着、パラパラと人が降りたのはまもなく終演を迎える100系-密かに期待したオリジナルカラーではなく残念だったが、俗に云うSMBCカラーには長年の疲れは隠せなかった。
と、下りホームには新大阪からのこだま777号が到着、こちらは500系。ちなみに下り最終こだま781号も500系で、上り最終こだま768号はN700系8連-時代は着実に進んでいる。
東京人にはなかなか拝み難い「みずほ」のカラーLED表示が見たかったのだが、22:53発となる最終新大阪行606号は博多駅接続待ちで8分遅れとのこと、こちらはまたの機会としよう。

岡山駅前

連絡改札を通り岡山駅在来線口前へ。昼間の喧騒からはだいぶ落ち着いた時間帯とはいえ、各方面への行先表示にはまだまだ文字が入っており、この日は時折強い雨が降っていたため傘を手にした帰宅客が続々と改札を通過してくる。
その流れと逆行して岡山駅東口バスターミナルへ。ロータリーを取り囲み手前を1番としてぐるりと13のバースがあり、中央の待機スペースでは両備バスが2台停車中。岡山駅前まず動いたのは路線車で、駅本屋からは向かいとなる9番乗り場に停まり、23:00ちょうどに7人ほどを乗せて走り去っていく。これは定期の西大寺行平日最終便(土休日は22:07がラスト)。次いでトップドア車が1番乗り場に据えられ、23:05に14人を乗せて出発。玉野渋川特急最終便で全日運行、玉野市役所の先・玉橋止まりとなる。
1番乗り場付近にいた見送りと思しき酔客もいなくなり一旦静寂が…と思いきや、ここで念頭になかった中鉄バスが登場。調べると国立病院22:45発最終便で、これが駅から天満屋まで行く定期の最終便となるが、3人程が降り残り1人で足早に走り去っていった。

ロータリーをぐるりと廻りこむと、11・12番が宇野バスのバース。両備・中鉄が激しい対立の後協調路線に転じ、ますます独自色が際立つ同社だが、岡山駅でも単独で電光表示器を設置しわかりやすい案内に努めている。その一方、乗り場案内にペタペタ貼られた各種案内はそれぞれ結構古めで、「深夜バス毎日運行!」の貼紙も色褪せていた。そこからひとつ挟んだ奥の9番からは先程定期最終便が出た両備バス西大寺行が出発、こちらには時刻表への注記以外に特段深夜バスについての案内掲示はないようだ。
この段階でそれぞれの乗り場には数人がベンチに腰掛けている状況だったが、23:15頃に両備の路線旧塗装車が待機スペースに現れたのを境にぽつぽつと人が集まりだした。宇野バス乗り場には会社の同僚というよりは大学のゼミだかの一団が現れ酒の勢いもあるのか賑やか。次いで、ガラガラとカートを引いて現れた疲れた表情のビジネスマンは、広島行最終の23:14着のぞみ123号からだろうか。見上げると、それを受ける岡山始発23:20のこだま779号三原行が700系16連で出発していくところ-これで新幹線の出発列車は全て終了、残るは到着3本、先程紹介した両最終こだま2本の後、東京20:30発の岡山行最終のぞみ127号がラスト23:58着となる。

岡山駅前

それぞれの乗り場で10人以上が待機する中、定刻直前にまず両備車が入線、行先表示にそれぞれ控えめに「深夜バス」の文字が入っている。14人が乗車したが比較的女性が目に付くか。彼女を見送るスーツ姿の男性が手を振ると定刻出発、入れ代わりに表町BC始発の宇野車が15人ほどを乗せて到着し、さらに10人以上が加わっただろうか。こちらも行先表示に深夜バスの文字が入るほか、磁石式と思しきステッカーを貼って注意喚起していた。最後に件の一団のうち1人だけが乗り込むと、結果的に3分程遅れての出発に。見送りの一団もこれで解散となるようだ。マリンライナー

当方は再び駅舎内へ。在来線口の行先表示は先程と一転、残り3本と寂しい感じに…最終1本前となる23:42発マリンライナーを見に行くとDD車つき3連。階下の指定席は新幹線乗継客か、荷物を抱えた人で席がさらりと埋まっていた。普通車2両は女性客を中心に乗っており立客も出ているものの、海を渡る際には着席定員程に落ち着いているのでは-という感じ。ちなみにこの前後の列車はDD車抜きの最小2連での運行、茶屋町~児島間は全駅停車となる。酔客が駆け込み、女性車掌がピリッと笛を鳴らして出発していった。
奥のホームでは最終倉敷行を待つ人少々、ベンチに腰掛け待っていたがスーツ姿が目につき、一様に飲み疲れたような感じ…としたら多少偏見かな。ともあれお疲れ様である。最終のぞみ到着までの時間も惜しくなり、当方もここで打ち止め。改札口はひっそりとしたものの、まだパラパラと人影があった。ロータリーにはタクシーが集結、バスターミナルにも一般車が入り込んでおり、いずれも最終のぞみ待ちか。駅前のコンビニやファストフード店にはまだまだ人がいたが、さてこの後どうするのか…。

岡山駅前

天満屋や田町方面だと、駅前では見かけなかった運転代行系などまた違った一面が見られるのかもしれませんが、駅前でも新幹線乗継客のほかにも多くの通勤所用客の姿があり、天候の割に人の動きはあったかなという印象を受けました。
深夜バスは定期便と同じ乗り場という意味では日常客には判りやすいでしょうが、カート片手にはじれったい距離感だったり。玉野特急最終便を見つけ駆け寄り、目的地と違ったのかとぼとぼとタクシー乗り場に消えていったビジネスマン風の男性の背中も印象に残っています。上に乗り場案内の写真を載せましたが、いちげんさんにはちとしんどい気も…日中は窓口もありますが、各種案内によるフォローも期待したいところ。各乗り場でペタペタ貼られた個別案内がよりスマートで統一された案内の必要性を物語っているなと感じさせられたのでした。


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