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(過去ログNo.)

昼特急&青春ドリーム、さらなる増強へ

投稿者---エル・アルコン氏(2002/11/19 12:37:31)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

12月20日から東名・名神高速線の改正が行われ、「東海道昼特急」の増発と時刻変更、「東海道昼特急」「中央道昼特急」の停留所増加、「青春ドリーム京都・奈良」の運転開始、「青春ドリーム大阪」「青春ニュードリーム大阪」の2階建て化=定員増大が実施されます。

「東海道昼特急」は東京7:10、9:10、大阪6:10、8:10が増発で8往復化。ただし東京・大阪10:10発は浜名湖での昼食休憩時間を45分にした「東海道昼特急ゆったり号」となり、所要が30分伸びます。
停車停留所の増加は、「東海道」が東名江田、「中央道」が名神八日市、中央道日野、中央道府中、中央道三鷹です(八日市は東行き方向、その他は西行き方向の利用のみ。東京方の追加停留所は東京・新宿発より200円安い)。

「青春ドリーム京都・奈良」は東京20:50→京都5:00→奈良6:30、奈良20:00→京都21:30→霞ヶ関5:19→東京5:30での運転。片道5000円。
「青春ドリーム大阪」「青春ニュードリーム大阪」は2階建てになって定員が増えます。

***
JRバスの低価格路線も定着から拡大のようです。
特に昼特急は大阪、京都あわせて10往復ですから、移動のパイが大きいとは言えそろそろ無視できない存在と言えましょう。

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「中央道昼特急」乗車記

投稿者---エル・アルコン氏(2002/12/01 01:49:28)
http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

その変化を控えた「中央道昼特急」に乗ってきました。奇しくも東京でプライベートの所用があり、仕事も一段落ついていて金はないけど暇はあるという状況だったので、「昼特急」をチョイス。良い時間帯の「東海道」が既に塞がっていて、「往復1万円」の条件から「中央道」での往復となりました。

11月22日朝の京都駅中央口、紅葉シーズンの真っ盛りとあって平日というのに定期観光バスの案内が立ち、観光客で賑わっています。JRバスの乗り場は駅前の最も近いバースとなっていますが、長距離に混じって発着する高雄方面の路線バスは紅葉の名所とあって長い列が出来ていました。
この日まで中央道の高井戸-八王子間が土日を除き昼夜連続の車線規制によるリフレッシュ工事とあって、午後発の「中央道昼特急3号、4号」を運休して、朝便を1台増発する体裁になっています。きっぷの購入時に東京に最も早く着く便ということでチョイスしましたが、懸念はこの集中工事。ただ、最終日の夕刻なので通例なら全工程終了となっているはずと信じての選択です。
9時10分の京阪バス担当の徳島行きが出ていきましたが、リアに「ETC車載器搭載車」というステッカーが貼ってあったのは新鮮ですが、本四には無いんですよね、ETC。
周囲にたむろする人はどうやら「昼特急」の乗客のようです。ほどなく西日本JRバスのダブルデッカー車が2台口で入線。派手なドリーム塗装ではなく、青とピンクの基本カラー。乗車すると夏にJRバス関東扱いの「ドリーム大阪」で乗ってがっかりしたコストダウン仕様のようです。

指定された2号車に乗りますが、運転手が検札し、大きな荷物は自分でトランクに入れるとのことで小さな脚立がセットされました。2階席に行くと荷棚は狭く、大丈夫と思っていたカバンが入らず足下へ。冬場だとコートも入らないんじゃないか、というくらいの造りで、上下寸法が厳しいのは分かりますが、付けるのなら実際に物を入れての設計をしてるんでしょうか。
続々と乗り込み座席が埋まります。真横の2席(窓側、中央)が空いていたんですが、発車間際に補充券を手にした人とマルス券を持った人が飛び乗っており、直談判とギリギリで窓口購入を果たしたと見ます。
それにしても2台で満席ですから68人です。たまたま4号運休で2台運行ですが、3時間繰り上げという時間差よりも「その日の移動」が重要ということでしょうが、一方で2号の時間帯で平日に2台口運行が成立する需要があるというのも事実で、増発余地が相当ある事が分かります。このあたり、夜行便の間合いという「昼特急」を間合いから本運用に一本立ちさせる時期なのかもしれません。事実、12月20日改正からの大阪発6時10分の便は、「青春」の折り返しでない限り、少なくとも下り夜行の折り返しが不可能な時間であり、今後は「ドリーム」「昼特急」がそれぞれ最適な設定を進めるのかもしれません。

9時20分、「中央道昼特急2号」発車です。烏丸通に出ますが、東本願寺の横を一歩引くように迂回するのはさすがに大寺院の貫禄でしょうか。烏丸五条で五条通(R1)に入り、東山五条の東大路をオーバーパスする部分だけ片側1車線とボトルネックですが、東行きは東大路に向かうほうが混んでいます。東山トンネルをピークとする峠越えで山科に。一転してロードサイド店が立ち並ぶ郊外の趣の中、9時48分、京都東ICから名神に入りました。
すぐ先の蝉丸TN(「逢坂山」と言わないのが風流ですね。もちろん「此れやこの、行くも帰るも…」の歌から来ています)が渋滞の名所ですが今日はスムーズで、大津に出ると遠くに琵琶湖が光ります。車内は発車時こそばたついてましたが、やがて落ち着き、気だるさすら感じる静かな高速バス特有の雰囲気になりました。
湖東路を進むうちに北陸道敦賀-今庄事故通行止の表示が出てましたが、米原JCTの先で下り線が工事規制されており少し渋滞。北陸方面のクルマは踏んだり蹴ったりの感じです。急カーブで線形改良され、「廃線」が残る関ヶ原を越えて最初の休憩場所の養老SAには10時50分で15分停車。京都市内や大津付近の渋滞発生を考えるとまずまずのタイミングです。買い忘れた手土産を物色しますが、すでに岐阜県に入っており、赤福と時雨蛤になったのはご愛敬です。

小牧JCT通過は11時33分、ここから中央道です。桃花台のニュータウンを過ぎると愛知・岐阜県境の山越えに入りますが、このあたり山間部と多治見、土岐などの市街地が交互に現れます。2回目の休憩は恵那峡SAで12時6分着、20分発。養老から小一時間とやや早い感じですが、時間的には良いタイミングで、スナック類を持ち帰る人が多く、車内はこの手に特有の匂いに包まれました。
出発すると程なく中津川、ここまで来ると山々の色づきも鮮やかです。山頂付近が雪化粧の恵那山を見やりつつ全長9km弱の恵那山TNに入り、抜けると伊那谷です。カーブや勾配が落ち着くと飯田。P&Rが盛んで、市街地から少し離れたIC付近が駐車場やホテルすら多く立地する新市街を形成しています。ここからは名古屋からのバス路線にくわえ、長野、そして新宿への中央高速バスの牙城とあって、京王カラーのバスなどすれ違いが多くなります。途中のBSで客扱いしているバスからも、BSの利用が多い様が見られ、BSの周囲には大なり小なりの駐車場と、定着の度合いが良く分かります。
右手に赤石、そして北岳、間ノ岳など南アルプスの秀峰を望み、左に雪を抱いた木曽駒が見えると駒ヶ岳SA。13時9分着で17分発ですが、ここは西日本JRからJR関東への乗務員交替のための「運転停車」です。再び本線に戻り、岡谷で長野道と出会うと程なく諏訪湖SA。13時50分着、14時5分発の15分停車で、諏訪湖が奇麗なSAですが、15分では名物のハイウェイ温泉は無理です。伊那名物のソースローメンを買って遅い昼食としました。

 ここまで来ると東京から日帰りドライブでお馴染みとあって関東エリアの感覚です。鳳凰三山を見やりつつ山岳ハイウェイを軽やかにバスは行きます。下りきって甲府盆地に降りた甲府昭和は14時51分の通過ですが、交通量は少な目。笹子TN手前の紅葉は絶品、大月JCTも難なくパスですが、ここから岩殿TN出口まで、上りの新線(3車線)移行が済んでおり、下りも旧上り線に移行しており、間もなく旧下り線も使った左右ルート4車線化になるようです。
最後の休憩は談合坂SAで15時31分着、45分発。ここは改装後軽食が充実しており、バスの車内持ち帰りにはぴったりなんですが、最後の休憩というのが恨めしいです。
交通情報では府中-高井戸で渋滞、新宿まで95分の表示ですが、もともとのダイヤで新宿まで80分ですから、案ずることはないかも、と期待が出てきました。
バスに戻ると隣りの諏訪バスの岡谷線の回送車の運転手が「西日本JR」のDDが珍しいのかこちらの運転手と談笑中でした。
上野原-大月の拡幅改修ですが、上野原-談合坂SAまでは路線変更も含めて竣工しており、あとは大月まで。岩殿TN以西の完成は述べた通りですが、以東もだいぶ出来上がっており、談合坂SA上りのアプローチも、ちょうどここで新線と旧線が接続となるため、旧線に合流する新線を横断する仮線でした。

それにしても集中工事で避けられたのか、こんなに空いた中央道を見たのは例が無いほどで、16時に小仏TNを通過して東京・八王子へ。本線TBもあっさりパスですが高井戸まで70分の表示。日野で多摩モノを見ましたが立客も目立ちまずまずでは。
16時20分、稲城ICでついに渋滞につかまりました。9kpですから高が知れてるといえばそれまで。調布IC付近の8kpの掲示では「ここから1km5分」という渋滞情報で、深大寺からは流れました。ちょうど撤収作業中のトラックが路肩で作業中で、工事は既に終わったようで、「賭けに勝った」心境です。
高井戸通過は16時29分。永福本線TB手前で渋滞に巻き込まれましたがあとは順調。両国から伸びる渋滞も最後尾が初台の先で、ここで降りるためギリギリで交わしました。

初台で降りたのは16時40分。あとは甲州街道を新宿へ向かうだけで、50分には南口の改札前です。ただここからが長いのがJRの泣き所ですが、明治通りへの右折も今日は順調。ほとんど代々木まで戻ってタカシマヤに沿って新南口の入口に来たのは55分。これは嬉しい早着と思っていたら、例のバス乗り場に強引に入るために配管を潜る地下道の途中で待たされました。結局17時の「夢街道会津号」が出ないと入れないようで、到着は17時5分の定時でした。
新南口ならすぐですが、山手線に乗り継ぐのでガードを潜って南口に移動しましたが、掲示の甲州街道陸橋の架け替え工事のメニューに、新南口の改造があり、タクシー乗り場を下層、高速バスターミナルを上層とするターミナル化とあり、南口改札の前から入るようになるので、将来は広く、奇麗に、かつアプローチで時間を食うことも無くなるようです。

 

帰りは24日の「中央道昼特急3号」でしたが、京都へは11分の早着。行きとの違いは五条通から堀川通りを南下したくらいでした。17時前の恵那峡SAからは闇の中で気だるさが増幅されます。道中は10分後に新宿を出る「中央ライナー3号」が休憩ごとに追いつく展開でしたが、伊北付近で抜かれました。まあこちらの速度がどう見ても遅かったこともあり、異例ですが止む無しというところでしょうか。駒ヶ岳で交替した運転手も関ヶ原で日本交通の岐阜-大阪線に抜かれましたが、こちらは相手が速すぎるようです。

渋滞のほうは小牧JCTの合流で1kmほどひっかかり、お約束の湖東地区も途中「京都南-栗東20km」と出てましたが、結局大津IC・SA付近だったので結果として11分早く着きました。 反対車線は一宮から断続的に大垣の先までの渋滞。途中流れてる箇所もありましたが事故もあったようで長いです。これを避けるクルマなのか関ヶ原ICの出口渋滞が伸びてましたが、意外感があります。
あと気になったのは瀬田東出口の出口渋滞で、大津近辺への帰りクルマだけではないでしょうから京滋BPがそれなりに利用されているということでしょうか。
となると京滋BPから第二名阪へという淀川左岸への幹線交通確立や、名神への接続というバイパス路の形成も意義が結構ありそうです。

***
さすがに行きもそうでしたが8時間近い道中は疲れます。腰も痛く、備え付けの毛布か、冬場は脱いだ衣類をあてると良さそうで、あと意外とあてて効くのはペットボトルです。ただ、往復1万円といわれると耐える意思も働きますが(苦笑)
休憩4回は「東海道昼特急」の3回より多いですが、12月の改正からなんと双葉SA、養老SAの2回に半減されます。「東海道」が1往復を浜名湖SAに45分停車とした「ゆったり号」になるというのにせわしない話ですが、確かに4回は多く、養老-恵那峡、諏訪湖-談合坂は1時間~1時間半とやや短いです。
ただ、双葉-養老となると2時間半を超え、小牧付近の渋滞次第では3時間に届きそうです。東京口での渋滞も考えて、談合坂は残して、駒ヶ岳SAでの休憩がほしいですね。乗務員交替ポイントでもあり、開放してもいいのではないでしょうか。

『東海道昼特急』2002年日経優秀製品・サービス賞最優秀賞受賞!

投稿者---551planning(2003/01/08 21:16:21)

01/07付日経朝刊1面にて発表された「2002年日経優秀製品・サービス賞」で、「東海道昼特急大阪号」(西日本JRバス・JRバス関東)が『最優秀賞・日経MJ賞(日経流通新聞賞)』に選ばれました。毎年1回特に優れた新製品・サービスを表彰するもので今回で21回目、最優秀賞15点と優秀賞30点が選出されています。

昼の東海道旅行を楽しみたい顧客のニーズをとらえてヒット商品になった。サービスエリアで休憩して軽食を取ったり、車窓から景色を楽しめる。片道6千円と夜間運行バスより安く、往復なら1万円で済む。
2001年の12月1日に運行を開始。1年間で13万1800人が利用した。売上高は7億9千万円。

【2003/01/07付日経朝刊紹介記事より一部引用】

ちなみに2002年度の他の最優秀賞には

  • 世界初の市販燃料電池自動車『FCHV』(トヨタ自動車)『FCX』(ホンダ)
  • 高性能スポーツカー『フェアレディZ』(日産自動車)
  • 40年ぶり全面改良した小型車『ミニ』(BMW)

など乗用車が軒並みランクイン。クルマは以前より結構選出されていて、メルセデス『Aクラス』・スズキ『Kei』('98)、トヨタ『ヴィッツ』('99)、ホンダ『ストリーム』(2000)・『フィット』('01)などが受賞。
その他交通系では『スカイマークエアラインズ』('98)、『超高速貨物フェリー』(ブルーハイウェイライン・川崎近海汽船 '99)、『ひかりレールスター』(JR西日本 2000)が最優秀賞に輝いています。
なお優秀賞として、『日産キューブ(先代)』『サンライズエクスプレス』('98)、『カシオペア』('99)、『セルシオ』(2000)、『Suica』『トヨタハイブリッドカー』('01)などの名前が出てきますから、改めて最優秀賞がかなりのハイレベルであることが伺えようかと。

***
そんな西日本JRバスサイトにもうひとつひっそりと…『山陽道昼特急』今度は博多まで足を伸ばすそうですよ。その勢い、留まるところを知らず…?
ただこの長距離低価格昼行高速バスという市場、強いて挙げるなら最長距離を誇る『スカイターン』(弘南バス・京急)くらいしか追随がないというJR系の独壇場状態であり、まさしく地域拠点を活かした兄弟会社連携というビジネスモデルですね。セットの『青春ドリーム』も『カジュアル・ツィンクル』(近鉄バス・西東京バス)だけが明確な傍系といえましょうか…ただこちらは一歩先に行ったみたいですよ…。


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