トップページ企画一覧BBS活用ガイド>CTC過去ログ
CTC〜千葉圏公共交通利用者協議会〜
(過去ログNo.131)
下記内容は予告なしに変更することがありますので、予め御了承下さい。
当サイトの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。

backindexnext
〔道路〕外環・第2湾岸・圏央道…貴方は道路整備にどういう順位をつけますか?〔続〕
 投稿者---551planning(2001/06月23 00:42)

外環・第2湾岸・圏央道…貴方は道路整備にどういう順位をつけますか?
└Re:外環・第2湾岸・圏央道…
└Re:外環・第2湾岸・圏央道…
└圏央道の必要性
└外環道の必要性
└一に外環、二に外環、三四が無くて...
国土交通大臣が
 └Re:国土交通大臣が
  └Re:国土交通大臣が
   └圏央道(千葉県部分)より外環道(千葉県部分)の方が重要では
    └Re:圏央道(千葉県部分)より外環道(千葉県部分)の方が…
     └Re:圏央道(千葉県部分)より外環道(千葉県部分)の方が…
      └Re:圏央道(千葉県部分)より外環道(千葉県部分)の方が…
       └Re:圏央道(千葉県部分)より外環道(千葉県部分)の方が…
        └圏央道とR16(東京環状)との関係

(以上別ページ)

    └環境問題と言えば
     └Re:環境問題と言えば
      └Re:環境問題と言えば
       └出さないことも戦略か
        └Re:出さないことも戦略か
         └Re:出さないことも戦略か
          └Re:出さないことも戦略か
          └その昔...

▽前ページより

環境問題と言えば
 投稿者---brother-t氏(2001/06/29 14:40) http://members.jcom.home.ne.jp/brother/index.htm

 高速道ですから、信号が多数あり放射状道路との車の出入りも激しい環八のように渋滞する道路ではないでしょう。外環道の交通量が増えて排ガスが増えるとしても、県道1号等の渋滞で通学路上に大量に出されている排気ガスが減るのも確かです。

 単純に環境問題(公害と言い換えます)を排気ガスに限定するのはどうかなと思います。例えばこんなページもあり(守れ!矢切)ここでは騒音問題も定義され、聞こえてこない外環埼玉地区の負の影響(とは言え埼玉地区で70db以上と言うのは無い様ですが)についても書かれています。
 ここで怖いと思うのは、賛成する側が、メリットは語ってもこう言った問題提議に関してはせいぜい「配慮する」程度で実際どの様な対策(は語っているケースはあるものの)をしてどの程度問題が解決するのかをあまり言及してない様に感じます。これでどっちの言い分を支持するか問われたら普通良心で考えれば前者になるかなと思うのですがどうでしょうか?

守れ!矢切(松戸市矢切・小山地区外環道路問題対策協議会) http://members.tripod.co.jp/ygairi/

 ちなみにYAHOOで外環道というキーワードで調べたら以下の結果が出ました。
 これを考えると出来た後に絶対何か出てきそうな気が…

http://search.yahoo.co.jp/bin/search?p=%B3%B0%B4%C4%C6%BB+

Re:環境問題と言えば
 投稿者---エル・アルコン氏(2001/06/29 16:55) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 この手のデータを援用する際に絶対に気を付けないといけないのは、定点観測の目的(意義)と結論がきちんと連結していないといけないということです。
 最初のリンク先のデータですが、外環沿線の定点観測値をもって、「外環沿線の環境は悪い」という絶対値としての結論は確かに導くことは出来ても、「外環建設によって環境が悪化する」という相対値としての結論を導くことはこれだけでは出来ません。
 つまり、外環建設(平成4年)以前のデータとの比較が必要なのです。

 もう一つ、比較する際にきちんと補正しないといけない部分として、外環によって改善が認められる場所は外環の場所とは異なるということです。既存の道路の場所に同じルートで建設されることのほうが稀ですから、建設前と後での比較をしても、もともと幹線流動が無かった(道路が無いから交通量が相当少なかった)場所でのデータと比較することにどれだけの意味があるでしょうか。
 埼玉県内区間の対比をするのであれば、ほぼ同じエリアの東西ルートである松戸草加線、浦和草加線や、環七におけるデータを併記しないと、「外環道がもたらす環境効果」を語れません。

 騒音問題については、埼玉県内区間は高速道部分は和光付近を除いて高架式で、R298については防音壁の整備が最近強化されるなど、弊害があり、かつ弊害への対策をしています。(側面の防音壁のほか、反射音防止のため分離帯にも防音壁設置)データは、騒音に関して和光市部分のデータが無いことや、そもそも対策前ともいえる平成10年度までという部分において、半地下式で施工される県内区間にそのまま当てはまるかという問題があります。

 「外環ができれば環境が悪くなる」
 これは全く正しいのです。今まで無かったところに幹線道路を作るのですから、悪くなるのは当たり前なのです。そして「劇的に」良くなるエリアのことを考えなければなりません。トータルでは良くなるのであり、個別においてもいかにその悪化度合いを抑えるかというのが論点なのであり、少しの悪化も認めないのであれば、道路の新設、いや、交通の整備など出来ません。

***
 絶対数と相対数の混同については後の方のリンク先でも同じ傾向が見て取れます。
 例えば説明会で大勢の人が集まって、大多数が反対だったという部分です。確かに絶対数はものすごく多いといえますが、利害関係者といえる市民に占める割合はどうでしょうか。直接関係しない行徳地区や小金地区を含めて、市川と松戸両市の住民は90万人程度です。
 そして説明会は原則として予定地の住民など直接の利害関係者にしか開放されませんから、そうした人々から「反対」はともかく何かしらの「疑問」「質問」が出るのはある意味当然ですし、2000世帯が道路予定地の関係者ですから、集まる人数が多くなるのも当たり前です。

 ちなみに、ここでも平成4年の市川市議会によるアンケート結果が黙殺されています。これは唯一無二の「外環道に対する直接投票」であり、その結果が「外環を建設すべき」というものです。実際、当時市川市民だった私は、周囲の外環に対する「雰囲気」と、市議会全会派・全立候補者が「外環反対」を訴えていることに大きなギャップを感じていましたが、この結果を報じた市議会だよりを見て、自分の持っていた感の正しさを実感しました。

市川市議会報・外環特集号 抄 log131.html#2

 ただ、本音を言うと、市街地のど真ん中を通すこの計画は無謀といえば無謀です。常識的に見ても松戸原木線(旧市川松戸有料道路)の拡幅か、江戸川の左岸土手に建設すべき(後者はR298併設はまず不可能だが)であり、特に、最初の計画決定時ですらすでに人口密集地だった菅野、新田といった街区をなぜ貫くルートにしたのか疑問があります。(それこそ松戸原木線ルートにしていればいとも簡単に出来たのでは?)

***
 公害について、騒音も基本的には低いギアでゆっくり動く(聞こえるエリアの走行時間が長くなる)ことでの発生は馬鹿にならないと思います。基本的に大気汚染も騒音も、流れているときの方が少ないのではないでしょうか。

 その意味で、渋滞を解消することで公害を低減するという実を挙げることを過小評価できないと思います。その実例として、よく私が例に挙げるR357葛西立体における事例を掲示します。
 これは、完成前後での定点観測による比較であり、完成により流動の変化が生じているわけで無いので、比較資料としての分析に耐えます。

http://www.mex.go.jp/press/120518/07.html

Re:環境問題と言えば
 投稿者---brother-t氏(2001/06/30 02:43) http://members.jcom.home.ne.jp/brother/index.htm

 この手のデータを援用する際に絶対に気を付けないといけないのは、定点観測の目的(意義)と結論がきちんと連結していないといけないということです。

 その指摘は指摘で正しいとは思いますし、実際の騒音データもやはり環境基準としては一つの値である70db(だった気がします)を超えない範囲で耐えきれないほど環境が悪化するという証明にはなってないと思います。とは言えぱっと調べて見た限り目に触れるデータがこれだけと言うのは少なくとも「環境の良い矢切地区が環境基準を超えないまでもかなりやかましい地区になってしまう」と言うことは確かで、相対化する事で彼らの主張にとって説得力が増すのは確かですが、それをしなくても「データが無い」と逃げる事は可能でしょうし、少なくとも現段階でもっとも説得力のある(と言うのはこれ以上のデータが手に入りづらい点で)主張をしているであろう、そして地域エゴ丸出しかもしれませんが「閑静な矢切地区の環境を守りたい」と言う目的の彼らにそれをする必然性も無いのです。逆にエル・アルコンさんのおっしゃるような点を言うなら別の視点でのデータが手に入ってもおかしくは無いと思います。
 一言でまとめるならば「粗があっても多くの人が目に触れることの出来る形で主張をし、その裏づけを問った側と主張もデータも多くの人が目に触れられる形で公開してない側のどっちに説得力があるか」と言うことになると思います。

 「外環ができれば環境が悪くなる」これは全く正しいのです。今まで無かったところに幹線道路を作るのですから、悪くなるのは当たり前なのです。そして「劇的に」良くなるエリアのことを考えなければなりません。トータルでは良くなるのであり、個別においてもいかにその悪化度合いを抑えるかというのが論点なのであり、少しの悪化も認めないのであれば、道路の新設、いや、交通の整備など出来ません。

 一つの考えとして、静かな場所が一箇所、むちゃくちゃうるさい場所が2箇所あるとするならば、外環道の開業でこの3箇所の全てが多少うるさい程度の場所になるならば確かにトータルでは改善です。ただそれでも静かな場所を1ヶ所残すと言う選択はあり得ると思います。

 絶対数と相対数の混同については後の方のリンク先でも同じ傾向が見て取れます。例えば説明会で大勢の人が集まって、大多数が反対だったという部分です。確かに絶対数はものすごく多いといえますが、利害関係者といえる市民に占める割合はどうでしょうか。直接関係しない行徳地区や小金地区を含めて、市川と松戸両市の住民は90万人程度です。そして説明会は原則として予定地の住民など直接の利害関係者にしか開放されませんから、そうした人々から「反対」はともかく何かしらの「疑問」「質問」が出るのはある意味当然ですし、2000世帯が道路予定地の関係者ですから、集まる人数が多くなるのも当たり前です。

 確かにこれは問題ですね、確かに経費はかかるとは思いますが、ある程度広い範囲での説明はするべきだと思います。

 ちなみに、ここでも平成4年の市川市議会によるアンケート結果が黙殺されています。これは唯一無二の「外環道に対する直接投票」であり、その結果が「外環を建設すべき」というものです。実際、当時市川市民だった私は、周囲の外環に対する「雰囲気」と、市議会全会派・全立候補者が「外環反対」を訴えていることに大きなギャップを感じていましたが、この結果を報じた市議会だよりを見て、自分の持っていた感の正しさを実感しました。

 これに関してはこれを持って市民の大半が外環賛成だと言う正式な意思表示とするのには2つの大きな問題があると思います。1つはあくまで市川市のみのものであること、これは松戸の方が人口が多い事から考えるともし松戸での意志次第ではいかようにも変わる点で、もう1つは確かに正当性のあるアンケートだとは思うのですが、あくまでアンケートと言う点です。これはその後外環道慎重派と言われる現知事がこの地区の支持で当選したことからみてどっちが正当性のある意志表示かと聞かれたらあくまで後者でしょう。もしそうでないのなら今頃鳩山由紀夫や管直人極論を言えばビートたけしが総理大臣を経験しててもおかしくないと言っても決して過言ではないと思います。

 その意味で、渋滞を解消することで公害を低減するという実を挙げることを過小評価できないと思います。その実例として、よく私が例に挙げるR357葛西立体における事例を掲示します。これは、完成前後での定点観測による比較であり、完成により流動の変化が生じているわけで無いので、比較資料としての分析に耐えます。

 やっとちゃんとしたデータが出てきましたね。ただ個人的に気になったのはあくまで通過車両数や通過スピードのデータを基にした計算によって求められている事で、これは計算で無ければ出せないものなのでしょうか?あと計測によって出せるデータは無かったのでしょうか?もしあって出してないのなら上で書いた反対団体のデータ以下の代物になってしまうと思うのですが…、とは言え改善効果は結構ありますね。こう言ったデータを基に誰か中立の立場で効果を予測したページを作って欲しいと言うのが正直な感想です。

出さないことも戦略か
 投稿者---エル・アルコン氏(2001/07/02 16:42) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 外環の県内ルート約12kmですが、松戸市域が2km、市川市域が10kmとなっており、この「問題」は市川を主役にして語られてきましたし、そう考えても差し支えないと思います。松戸市域の場合、実際に問題になりそうなのは(用地買収は97%完了している)中矢切から三矢小台へかけての1km足らずが住宅街です。

●アンケートの信憑性
 アンケートが現実に実施されたことと結果について事実については、私本人が市内在住時代に配布された市議会便りの実物を所蔵しているので疑いの無いところです。なお、この市議会報は市内全世帯に配布されている公開文書です。
 もしこのアンケートの実施方法その他に不備や公平性を欠くような事実があった、もしくは疑いを持たれたのであれば、なによりもまず反対派が鬼の首を取ったように批判するはずです。
 ところが現実は、このアンケートについては批判ではなく完全に黙殺しており、その点からも自派の主張に都合が悪い事実ゆえ、伏せざるを得ないという推定が働くことは否定できません。

●堂本知事について
 かなりの遣り手バ...(以下自粛)
 冗談はさておき、先々週の週刊現代で、田中長野県知事が、「市民」の後押しに背を向けて、石原都知事あたりと組んで開発に邁進、といった趣旨の発言を例の口調で書いていました。

 私なんかは堂本知事の「豹変」?は県民の声をきちんと聞いていることの証左と思うのですが、県知事として千葉県と県民の利益を第一に考えている姿勢は石原都知事と共通します。(天下国家を語っている反面、国益よりも東京のエゴと取られかねない主張をするのは、「東京都知事」という立場を踏まえたパフォーマンスでしょう)

 逆に、県民から「ダム建設」を訴えられて、理由にならぬ理由で凍結で押し切るというような「独裁」を主義を貫くと勘違いしているほうが哀れで、論敵や批判対象を「XXチェンチェイ」と揶揄したり、「ゼネコン出身の」という本筋と関係無い枕詞で悪魔化する古典的な手法を見るにつけ、堂本知事がそういう批判対象になったことは却って良かったと思っています。

***
 閑話休題。知事選と外環ですが、彼女自身のHPと相互リンクして、事実上選挙運動をしていた支持団体のHPには外環に反対する意見が書かれていたことは事実であり、もし見解を異にするのであれば、それは支持者を惑わす重大な問題です。 一方、彼女は公式の意見表明の場である選挙広報ではこの問題について何も触れていませんし、支持団体の手によるビラにもこの問題は触れられていません。

 私自身は性格がひねくれているのか、どの選挙でも選挙広報を丹念に読んでいますが、今回は千葉NTの話題があったこともあり、本人や政党、支持母体のHPも見てきました。外環の件はそれで気がついたのであり、通常はまず気がつかない部分でしょう。
 逆に気づいた私なんかは、いつ本心?が出るか、意地悪く見ているのですが、案外としたたか、いや、バランス感覚があるようで、まあお手並み拝見、取り敢えず結果を出してくださいという気分になっています。

 もとより、知事選というのは県政に関する総合的な審判であり、個別政策の諾否を問うものではありません。ですから、一部相容れない政策があったとしても、総合的な判断で選出するのであり、その結果をもって個別政策に対する住民の意思を図るのは早計です。ましてや、今回の知事選で外環問題が語られていなかった(私個人は「環境」を訴える向きにとっては定番商品の問題に触れなかったのは、この問題を「隠した」という疑念を感じている)ことを踏まえれば、東葛地区の有権者が外環に反対、特に市川市民が宗旨替えしたとは到底言えないと思います。

 なお、傍証ですが、市川の地元の掲示板(たまに地元情報入手のためRomしている)で、外環の話題が出てきますが、「沿道の公害問題はあるが、現状では止む無しであり、必要である」という声が大勢です。この「雰囲気」を正確に伝えたいものです。

Re:出さないことも戦略か
 投稿者---brother-t氏(2001/07/03 01:18) http://members.jcom.home.ne.jp/brother/index.htm

 今日、某週刊マンガ誌の連載マンガに谷村有美が…、思わず買ってしまった…

 外環の県内ルート約12kmですが、松戸市域が2km、市川市域が10kmとなっており、この「問題」は市川を主役にして語られてきましたし、そう考えても差し支えないと思います。松戸市域の場合、実際に問題になりそうなのは(用地買収は97%完了している)中矢切から三矢小台へかけての1km足らずが住宅街です。

 う〜ん、どうでしょう?市川市域がこんなに長いとは思いませんでしたが、それでも松戸が反対したら無視は出来ないというところで、微妙な感じですね。

●アンケートの信憑性

 (反対派が全く触れていないことについて)これは普通そうだと思います。更に言えばどんなに正統的なアンケートで正確な資料でも少なくともアンケートはアンケートで、しかも10年近く前という時間的なもの、そして知事選挙と言う国民の権利・義務として法的に決まっている物の結果が必ずしも10年近く前の結果と整合性が取れない疑いがあり、更に昨今の道路公害訴訟などを鑑みると基本的には反対意見が増えている可能性が高い事などからこれをもって平成13年現在の市川市民の意志と主張するのは傲慢でしょう。むしろ賞味期限切れのアンケート結果のことよりもこう言った部分を大きく主張しない所にむしろ正々堂々とした感じすらします。もし市川市民が外環道建設を支持していると主張するならまた何らかの形で公的に市民の意志を調査し、全市民、利害関係者共に過半数の支持と言う条件を満たす事が必要だと思います。

●堂本知事について
 冗談はさておき、先々週の週刊現代で、田中長野県知事が、「市民」の後押しに背を向けて、石原都知事あたりと組んで開発に邁進、といった趣旨の発言を例の口調で書いていました。

 本人にして見れば嫌でしょうね、支持もしていないのに自分の名前を使われ、更に自分とは正反対の人と組まれれば誰だって嫌なものです。

 逆に、県民から「ダム建設」を訴えられて、理由にならぬ理由で凍結で押し切るというような「独裁」を主義を貫くと勘違いしているほうが哀れで、

 ダムと言うのは松本の方の物でしょうか?これは何が事実なんでしょうか?僕は建設賛成・反対が半々と見ていて住民投票の話も出ていないので、これは県民の投票で選ばれた知事がキャスティングボートを握るのはある程度仕方ない事だと思います。

 今回は千葉NTの話題があったこともあり、本人や政党、支持母体のHPも見てきました。外環の件はそれで気がついたのであり、通常はまず気がつかない部分でしょう。逆に気づいた私なんかは、いつ本心?が出るか、意地悪く見ているのですが、案外としたたか、いや、バランス感覚があるようで、まあお手並み拝見、取り敢えず結果を出してくださいという気分になっています。

 何を考えているんでしょうね?個人的には専門家であったはずのW候補などに比べても足りないのは確かながら交通政策に関して研究していたのにはびっくりしたので、どんな飛び道具を出してくれるか楽しみです。

 もとより、知事選というのは県政に関する総合的な審判であり、個別政策の諾否を問うものではありません。ですから、一部相容れない政策があったとしても、総合的な判断で選出するのであり、その結果をもって個別政策に対する住民の意思を図るのは早計です。ましてや、今回の知事選で外環問題が語られていなかった(私個人は「環境」を訴える向きにとっては定番商品の問題に触れなかったのは、この問題を「隠した」という疑念を感じている)ことを踏まえれば、東葛地区の有権者が外環に反対、特に市川市民が宗旨替えしたとは到底言えないと思います。

 それはそうだと思うのですが、もともとのアンケートが当の昔に賞味期限切れで、かつ最近出て来た要因がむしろ趣旨換えを促す物、あるいは間接的ながらそれを証明しかねない物である以上、むしろ反対している人達に趣旨換えを証明させる事よりも賛成する側が変わってない事を証明する事の方が義務だと思います。

 なお、傍証ですが、市川の地元の掲示板(たまに地元情報入手のためRomしている)で、外環の話題が出てきますが、「沿道の公害問題はあるが、現状では止む無しであり、必要である」という声が大勢です。この「雰囲気」を正確に伝えたいものです。

 確かに無関係な人はそうなのですが沿道の人から見たらどうでしょうか?ただそう言った雰囲気を上手くまとめて広く伝えて行く努力は必要でしょうね。ただ考えなくてはいけないのは「外環を作るのは当然だ」と言う視点でいたらまず説得力のある主張にはならないと思います。何せ反対派の方が30年も前から組織だって活動をしているわけですから…。

Re:出さないことも戦略か
 投稿者---とも氏(2001/07/04 01:46)

 ともです。熱い論争ですね。
 専門でやっている人間として一つ。

○環境影響
 書かれている通り、道路ができればその沿道は現状と比較して悪化します。当たり前です。ただ、それを理由にして道路建設(もちろんこれは鉄道にもあてはまる)を止めるというのでは、どこにもなにも作れません。
 そのために都市計画という制度があるのです。
 外環の場合、確かに市街化されているところを狙ったかのように通っていますが、計画された時点ではどの程度の市街化状況だったのでしょうか。
 昭和40年代ですから、今よりも圧倒的に市街化は進んでいないはずです。
 であれば、計画を承知で土地を購入し、居住している人もいるのですから、そういった人は反対をするのは結構ですが、それを前提とすべきで、住宅の多いところに道路を計画してと反対するのは筋違いです。
 ちなみに、埼玉外環の反対派によるデータは私も見ました。しかし、それがどんなもんなのでしょうか?
 埼玉外環の現地にいくと良く判ります。ハッキリ言ってそこらへんの2車線の生活道路のほうがよっぽどうるさいし、環境が良く無いと実感できます。

○アンケートなど
 千葉外環の反対運動は確かに一見理にかなったことを言っているのですが、良く考えると迷惑施設の排除運動と同じなのです。
 道路をつくるなクルマを減らせというのは簡単ですが、ではどうやって減らすのか、具体的なビジョンで示すべきです。

○環境改善効果
 これが知りたければ、環境アセスメントの事後評価を見てはどうですか?実測値があります。
 あと、なぜ実測ではないかということですが、現況値は大気であれば1年間の平均(春夏秋冬の4季に数日間ずつ測定したデータから特異値を除いたもの)です。ですから、実測で比較するには1年では結果が出ないのです。ちなみに一般的には計算結果のほうが数値は高く出ます。

 まずは、こんなんで。

Re:出さないことも戦略か
 投稿者---brother-t氏(2001/07/04 13:46) http://members.jcom.home.ne.jp/brother/index.htm

 こんにちは。

 外環の場合、確かに市街化されているところを狙ったかのように通っていますが、計画された時点ではどの程度の市街化状況だったのでしょうか。昭和40年代ですから、今よりも圧倒的に市街化は進んでいないはずです。であれば、計画を承知で土地を購入し、居住している人もいるのですから、そういった人は反対をするのは結構ですが、それを前提とすべきで、住宅の多いところに道路を計画してと反対するのは筋違いです。

 まぁ確かにそうなのですが、その30年以上前に作られた計画が、未だに実行に移ってない所から考えると、結局今の都市計画制度そのものに欠陥があると思います。

 ちなみに、埼玉外環の反対派によるデータは私も見ました。しかし、それがどんなもんなのでしょうか?埼玉外環の現地にいくと良く判ります。ハッキリ言ってそこらへんの車線の生活道路のほうがよっぽどうるさいし、環境が良く無いと実感できます。

 よくよく考えると横横道路の真上にある我家周辺でも確かに横横の文句というのはあまり聞きません。しかし昔はたまに見た狸が見れなくなりましたね…(あまり関係ないですが…)。とは言え実家近辺であるのは横横への不満よりは取付道路反対な訳ですが…

 千葉外環の反対運動は確かに一見理にかなったことを言っているのですが、良く考えると迷惑施設の排除運動と同じなのです。道路をつくるなクルマを減らせというのは簡単ですが、ではどうやって減らすのか、具体的なビジョンで示すべきです。

 なるほど…と言いたい所ですが、まずやるべきなのは、作りたい側・作ることに責任がある側が、しっかりとこう言った問題提起に対してまずその地域(広域的な意味合いも含めて)の交通ネック、その上で何故外環道が必要で、どういった改善効果があり、また地元の環境悪化がどの程度で、それに対するフォローはどういった形で行われるのかと言ったことは最低限外部の人間にも簡単に分かるように示すべきだと思います。
 結局これだけ熱い論争の中でさえ結局賛成する側に反対側を超える理屈が見つけられませんでした。エル・アルコンさんの出したアンケートはあくまでアンケート、しかも市川市だけで更に10年近く前のものではまず根拠として不足の上に有効期限切れで、ともさんの都市計画に関しては法的には有効な根拠だと思いますが、これも30年前の決定でそれに対しての実行が30年間ほとんど目に見える形でないのはこれも説得力としてはほとんど無いと思います。

 これが知りたければ、環境アセスメントの事後評価を見てはどうですか?実測値があります。あと、なぜ実測ではないかということですが、現況値は大気であれば1年間の平均(春夏秋冬の4季に数日間ずつ測定したデータから特異値を除いたもの)です。ですから、実測で比較するには1年では結果が出ないのです。ちなみに一般的には計算結果のほうが数値は高く出ます。

 そうなんですか、それでもどこかで何らかの実測(例:光化学スモッグの回数とか)データがあった方が安心感はあると思います。どんなに誠実な計算だったとしてもやはりはたから見る限り実測の資料があった方が信用できますから。

 失礼します。

その昔...
 投稿者---エル・アルコン氏(2001/07/04 17:46) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

●計画当時の状況
 25年くらい前までだと船橋・市川エリアはリアルタイムで見ているので概ね語れますが、30年以上前となるとさすがに定かでなく、一部25年前の状況や資料からの推測になります。

 おおよその様子としては、市街地化されていたのは総武線と京成線の間。厳密には総武線の南側数百メートルから、京成の北を並行する道路(市川1丁目から東菅野5丁目行きのバスが走るルート)の間です。南北方向では市川松戸線と国分街道沿いに伸びている感じ。
 真間川以東になると、総武線沿線でも畑が目立っており、そのまま船橋の市街地まで続いていたようです(総武線沿いでは、西船橋の貨物駅が終わるあたり以東)。

 外環の都市決定は昭和44年ですが、一方で市川松戸有料が昭和43年10月に一部完成、46年10月に全線開通ですから、30年前の時点で南北幹線を国と県で別々に作ろうとしていたことは、何とも無駄というかなんというかです。
 市川松戸有料のルートは、完璧に市街地を避けて(今でもそんな感じで田畑が多い)原木IC経由で湾岸に至っており、単に市街地を避けて環状高速を作るのであれば、市川松戸有料ルートで作るべきだったのかもしれません。その意味で、外環の代替ルートを市川松戸有料〜松戸原木線沿いに求める声が一定数あることはうなづけなくはありません。

 ただ、ルートを見ていただくと判るとおり、市川市街からみた場合、市川松戸有料はどちらかというと船橋市近いエリアにあるため、市川市街地を半周近くする環状バイパスのようです。市街地からのアクセスを考えると当時にしても今一つ使い勝手が悪そうで、ましてや現在では結局外環に向けてのアクセス道路の別途整備は不可避です。
 だからといって真っ向から「お屋敷街」であるエリアを貫通するプランも当時から無理があるのですが、当時の発想は必要なところに真っ向勝負で通す(玉川通りなど)ことでしたから、こうなったのでしょう。
 まあ、市川八幡間を通すと限定すれば、松戸市域からのルートを考えるとここに落ち着くのは確かですが、一方で市川松戸有料が船橋に偏った路線ですから、対市川を明確に打ち出してのルート選定というのが真相ではないでしょうか。(まさか県に対するメンツだとしたら悲しいですが)

 ちなみにもう一つ言われる対案としての江戸川ルートですが、千葉県側に通そうとすると、国府台の里見公園付近がネックになります。意外と知られてませんが、この付近は国府「台」の台地がそのまま江戸川に落ちる地形になっており、土手や河川敷がありません。ですから、里見公園を削るか、地下を通さない限り通れないのです。かといってこの区間だけ対岸に出るというのも、川を斜めに跨ぐ橋を連続して2つ用意することになり、治水面からも心配です。
#里見公園は江戸川を望む懸崖の地にある戦国期の城跡です。関東公方と後北条氏の戦乱の舞台となり、館山の里見氏(「南総里見八犬伝」の舞台)がここに進出した故事により「里見公園」となっています。

***
 ただ、経緯はどうであれ、このエリアに幹線道路が必要というのは疑うことのない事実ですから、現下の計画を元に、環境、交通緩和の面でベストのものを作る、これが現在国に課せられた義務でしょう

市川市議会報・外環特集号 抄
 投稿者---エル・アルコン氏(2001/07/07 10:15)
 http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs
─Re:市川市議会報・外環特集号 抄

 いろいろ誤解を招いているフシもあるので、ここで外環アンケート等を収録した市川市議会報の詳細を掲載します。

 文中の表現は原文のままか、原文の表現を尊重して短縮。
 筆者の補足や推測は総て「筆者注」としている。

***
「いちかわ市議会だより」平成5年3月15 外環特集号 発行:市川市議会 編集:議会運営委員会(全4ページ)

1面の見出し: 外環道路「まちづくりに必要」
特別委“受け入れ”動議可決
2月12日、15日〜17日に集中審査 15項目の要望付す

 「建設省再検討案(筆者注:昭和62年、幅員60m、掘割スリット式で提案)を基本とする東京外郭環状道路が本市にとって必要である」という決議は、構造、環境(環境対策、環境保全)、移転者対策、地域分断、抵触(筆者注:公園・緑地・遺跡との相隣関係)、交通(外環に接続する都市計画道路整備への配慮、既存国・県・市道の改良、JCTやICの計画前協議)、関連事業(京成線連立化、京成線と外環以外の主要道との立体化、江戸川左岸流域下水道の整備、外環地下空間への治水・ライフラインの収容)という7種15項目の実現に向けて最大限の努力を払うことを前提に可決されました。

 2面、3面は各会派の質疑で、「要望を付し、推移見守る」「状況の変化捉え勇気持って決断」と見出しが入っています。なお、反対会派の社会党(当時)、共産党の反対討論が掲載されています(賛成討論は反対討論者以外の全員が提案者であるため行われず)。

 4面にアンケート「市民意向調査最終報告書」と外環道路の概要、建設省(当時)の再検討案以降の審査経過等が掲載されています。

 「有効な計画」20.5%「よいとは思えない」15.8% と見出しになっています。
 調査は平成4年8月から10月にかけて実施され、満20歳以上の市民3000人を市内全域から無作為抽出。回答はそのうち2046人、回収率は68.2%でした。

 外環道路の周知度は、7割弱が知っていたと回答。焦点の設問9(筆者注:この設問が円グラフ入りで紹介)「あなたはこの東京外郭環状道路の計画が、市川市のまちづくりにとってどのような計画だと思われますか。あなたのお考えに近いものに1つに○印をつけてください。」の回答は、

「多くの問題を解決する有効な計画」
「もう少し改善すれば有効な計画」
「今の現状ではやむを得ない」
「よい計画とは思えない」
「わからない」
「不明」
20.5%
17.0%
24.2%
15.8%
18.5%
4.0%

となっており、明らかに肯定的意見は37.5%と反対意見を大きく上回っています。
(筆者注:やむを得ないという消極的賛成を含めると61.7%に達する)

 なお外環に対する意見として全体で20%を超えたもの(筆者注:選択肢方式で複数回答可のようです)は、

「沿線環境に配慮した構造を」
「立ち退き住民には十分補償を」
「都市整備上推進すべきだ」
「渋滞を解消するため必要」
45.1%
33.7%
27.3%
21.8%

と推進もしくは建設を前提とした意見が占めています。

 なお、反対の立場を取る意見としては、

「南北道路の混雑は解消しない」
「健康に影響を及ぼす計画には反対」
「環境に悪い道路は必要ない」
「他道路に交通が集中し混雑が増す」
「市内に多くの車が流れ込むので反対」
19.6%
14.7%
13.1%
12.0%
9.7%

となっています。

 また調査表の自由意見欄の集計は583件、うち肯定的意見が257件、否定的97件、どちらとも言えない意見が89件、その他の意見が93件、外環と関係ない意見が47件です。

Re:市川市議会報・外環特集号 抄
 投稿者---brother-t氏(2001/07/07 14:46) http://members.jcom.home.ne.jp/brother/index.htm

 エル・アルコンさんこんにちは

 まがりなりにも決議が行われたのですか、と考えると法律上の意味合いが大きくなりますね。とは言え数多くの付帯事業と言う人質を取られてといった意味合いを感じなくはありませんが、少なくともただアンケートを取っただけでは無いようですね。

 微妙な所がいくつか、条件付賛成を意図した解答よりも、消極的だが無条件賛成が下にある事で、案外上から3つ目の解答は単なる現状維持志向(消極的反対)の解答を含むと言うよりも消極的反対(=何もしない)がメインの可能性が否定できず、議会で承認されたと言う点で免罪は出来るにせよ、意図的に反対意見の分断を図ったものとも取りかねない(多分統計の研究室でこんなアンケート作ったとか言ったらなめてるのかと言われそうな気が…)、意図的な解答、そしてそれを踏まえて上から3つ目を極論で反対と解釈すれば賛成37.5%:反対40%で実は反対と取り得ない結果にも見えます。少なくともそれでは公平でないので、中立と判断したら、賛成37.5%:どっちとも言えない46.7%となりこれだったら徹底的な情報公開をした上でまたアンケートを取ると言うのがあるべき姿の様に見えます。
 そして決議に関しても、無条件賛成は僅か20.5%しかいないのにそれをもっとも尊重している事から見ると多分意図的なアンケートととられても不思議は無いし、少なくとも反対派を説得する事の出来るアンケートではないでしょう。とは言えアンケートをせずに採決は何ら問題が無いので、これはこれで尊重すべき所ではあるのですが…

 少なくとも無条件賛成ではないと言うのが結論ではないでしょうか?その上で計画の変更は行われたのでしょうか?逆に行わず無条件賛成で進行しようとしているのなら、これは少なくとも民意無視と取っても仕方の無いところだと思います。「沿線環境への配慮」と言うのはまんま反対している人達のメインの主張ですから

緊急取材・外環菅野地区
 投稿者---エル・アルコン氏(2001/07/07 10:13)
 http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs
─外環道整備効果(外かん相談所提供)

 諸般の事情で市川に平日に戻る必要があり、有給をとって帰ってきました。で、とりあえず市役所に行った帰り、最近の論点を思うと、せっかく八幡にいるのだからと、急遽菅野地区の外環予定地を見ることにしました。
 京成八幡でタッチの差で普通が出てしまい、どうせ次の菅野ならと線路に沿って歩いたところ、目論見通り次発の普通より早く着きました。

●菅野地区の現況
 さて、この菅野駅は外環とモロに交差する予定です。ここからある目論見があって路地を北上しますが、クルマの通過も困難な路地でのアクセスしか出来ないという菅野駅を見ると、木目細かく駅を設けていても、駅勢が非常に狭く、結局遠いJR駅へのバス便のほうが便利という京成にありがちなウィークポイントが見て取れます。
 このあたり、市内でも珍しく黒松(市の木)の林が残っていますが、外環の計画により、開発が制限されたためにかえって残ったという皮肉な事態でもあります。実際、最近も真間の北で斜面の林を伐採・開発する計画の是非を巡る問題があり、結局相当部分の開発は止められなかったということもあり、外環計画無かりせば、かえって早期にマンションが林立するエリアになっていたのかもしれません。

 路肩から斜めに伸びる黒松のトンネルという趣ですが、配送のトラックが枝を擦るのは当然として、幹スレスレで通るのを見ると、これも環境問題なのではと思います。
 沿道の所々に国土交通省管理の空き地があり、外環用地の買収が地道に進んでいることが分かります。同時に、反対運動の看板も目立ちますが、7年前に比べると減った印象を受けますし、以前から感じることですが、環境を前面に押し出す運動ならば、その狭い路地に面した駐車場は?という素朴な疑問を感じます。
 一番目立つのは学校用地に掲出された看板であり、これが公立学校だと非常に問題ですが、私立学校なので問題になってないと推測されますが、とはいえやはり学校用地への掲出は公立市立問わず問題では?

 このあたり、学校用地や工場用地、また病院用地が占めており、ひょっとしたらまとまった土地単位での交渉を考えてこのルートか?と思わされますが、実際に詳細図を見ると、こうした用地は外環隣接地に残ることになっており、不思議な話です。
 さて、市川駅から東菅野五丁目へ向かうバス通りに出ると、そこには「→京成菅野駅」の看板。この路地が駅へのメインのようです。
 通りを挟んでユニディホームセンターと住友鋼管(旧日本パイプ)があります。(バス停は「菅野三丁目ユニディ前」)この東側すぐが外環用地で、さすがに通りに面した区間はすでに道路用地として維持されています。

●外かん相談所
 さて、ユニディ側の用地上に小さな平屋の建物があります。ここが国土交通省関東地方建設局首都国道工事事務所の「外かん相談所」です(国交省関東地建首都工事事務所の案内図だと、今歩いてきた曲がりくねったうえに何回か曲がった路地が、ほぼ真っ直ぐに描いてある…)。
 なかなか平日に時間が取れなかったのですが、今回機会を得たので、遂に立ち寄ることにしたのです。

 人気が無く、しかも履き物を脱ぐ構造で、これは入りづらいと躊躇しながらも入ると、すぐに職員の方が歩み寄ってきました。まあ隠すことでもないので、市内のXX在住で、外環に興味がある旨伝えたところ、時間を取って説明して頂けました。
 ここで平成10年12月の県内区間に対する施行命令を受けた「みどりの道」20号(平成11年3月刊行)から、私が自宅で新聞折り込みで入手していない各号と、先だって6月24日に行われた「北国分、中国分、堀の内」「国分」の説明会資料(従来の例であれば、まとめて質疑を併記して「みどりの道」27号になるはず)を入手しました。
 中にはこうした資料の他、市川市内の外環の精密な模型、用地・構造の図面があり、私の住むXXは外環に近いとはいえ用地に掛かってはいないため、用地・構造の詳細な図面までは必要でもないため、模型を使って説明を受けました。

 その他、CD-ROM付きの首都工事事務所の事業概要のパンフも頂くことが出来、道路の構造等に付いて率直な疑問に対する回答を頂くなど、まさに百聞は一見に如かずという感じでした。

※なお、話の内容については、公表を前提とした取材ではないうえに、雑談的な部分も多分にあるため、ここでは敢えて触れません。またここは住民への説明がメインの住民対策としての設備です。今回はノーアポでの訪問ではありますが、私自身が市内XX在住(ちなみに相談所からは無理なく歩いて帰れる。もうすぐ完全に引っ越すが…)で、一応外環予定地の近接地帯といえる場所であり、ある程度身元を明かして話を伺ったということを念のために申し添えます。

●模型や説明会資料による実見
 R14との交差は、総武線からこの外かん相談所のある交差点予定地までR298も地下構造になるため、菅野駅交差部と総武線交差部から側道が上がってきて交差します。既にこのエリアまでR14は4車線化に充分な幅員があり、ゼブラマークで2車線使用にしていますが、R298との交差までは4車線化される模様です。
 このエリアは一番難しいため、現在最後まで説明会が未開催で残っています。

 また国分交差点で国分街道と曽谷に向かう通りがT字型に交わりますが、国分交差点以北の国分街道がR298と重なるため、国分交差点はR298と、R14から来る国分街道がそのまま曽谷方面に直進する十字路に整形されます。

 さて先日の書き込みで、批判が出たと報じられた北千葉JCTですが、国分操車場バス停から北西に300mくらいの位置がJCT中心といって良いでしょう。
 確かに説明会資料では北千葉道路と北千葉JCTの構造は一切描かれていませんが、北千葉道路側につながる部分までのJCT用地と暫定的な側道(境界部の道路)は正式な図として、また、北千葉JCT開通時の側道及び北千葉道路側のJCT部分については、点線でその範囲が記入されていました。

 ちなみに外かん相談所の模型では、北千葉JCTが完成しており、地下構造の北千葉道路にはJCT内に本線料金所を持ち、北千葉上りから外環(専用部)内回りへのランプのみR298をまたぐ格好で地上を走り、その他は地下構造となっています。これらは総て説明会資料の範囲内で、地上構造物はランプウェイ1本のほか、どうもR298というより一般道路に接続するか、延伸する格好の地上構造物が見えていました。

 それを考えると、構造は調査中で、設計がされていない段階での資料としては、これが限界のようですし、相談所の模型ベースのラフスケッチ(これは口頭説明された)を添えていれば、目くじらを立てる話ではなかったようです。
 (決して悪意を持って伏せていた話ではない)

●余話
 さて、その後昼下がりに別の用事で新京成沿線の実家に行ったのですが、産業道路はベタベタの混みようでした。市川ICが先頭で、大洲中までつながり、反対側もおそらく市川広小路から、大洲1丁目の明治乳業跡地までつながってました。大型車や商用車、特に他都県ナンバーが目立ち、京葉・湾岸から東葛地区へ抜けるクルマの多さが実感できます。また、産業道路から来て市川ICで京葉下りに入るクルマも多く、私の前5台が同じ行程だったという事実もあります。

 いかに「産業道路」とはいえ、沿道の工場群を指しての愛称であり、通り抜けを意味するのではないのですが、ひどいものです。

外環道整備効果(外かん相談所提供)
 投稿者---エル・アルコン氏(2001/07/18 11:47) http://6408.teacup.com/narashinohara/bbs

 先日「外かん相談所」で頂いた首都国道工事事務所のCD-ROMに出ていた時短効果実績及び予測についてご参考までに記します。

●開業による実績

草加市役所−浦和(現さいたま)市役所 85分→39分 ▲46分 ▲54.1%
三郷市役所−和光市役所 105分→32分 ▲73分 ▲69.5%
岩槻IC−柏IC 73分→30分 ▲43分 ▲58.9%
所沢IC→三郷IC 122分→38分 ▲84分 ▲68.8%

●開業後の市川市役所からの所要予測

大泉IC 81分→37分 ▲44分 ▲54.3%
三郷IC 59分→15分 ▲44分 ▲74.6%
松戸市役所 31分→20分 ▲11分 ▲35.4%
国分操車場 22分→ 8分 ▲14分 ▲63.6%
クリーンセンター(高谷) 25分→ 9分 ▲16分 ▲64.0%
ハイタウン塩浜 21分→16分 ▲ 5分 ▲23.8%

※大泉と三郷の短縮時間が一緒なのは、結局三郷までの時短だから。
※国分操車場と松戸市役所(松戸駅東口そば)が9分しか違わないのは疑問だが...
※新行徳橋、相之川経由でハイタウン塩浜まで21分というのは速すぎる...
※あとは実際の感じに即した数字

外環は大深度地下にできないのか?  投稿者---矢切氏(2001/07/08 20:31)
 http://www3.ocn.ne.jp/~skylark7/

 大深度地下を利用することで、外環および並行国道を早期に完成させることはできないのでしょうか。

 東京側も千葉側もそうですが、千葉側だけを見ると、遺跡云々でもめそうな所と国分(あるいは須和田)から京葉道路までの間は地下化したほうが早くできるのではないかと思います。安全面から不可能とされるとは思えません。土地買収の費用を考えても地上に建設するより高くつくのでしょうか?

 大深度地下化すると既存の道との連絡はしにくくなりますが、国分から京葉道路の間については、連絡するのがたとえ国道14号だけであっても十分有効だと思います。最悪、14号と非連絡・産業道路と連絡であっても。

2006.01.23Update

backindexnext
Copyright © 1998-2006 Unlimited Liability Company 551planning. All rights reserved.

Powered by ロリポップ!アフィリエイトはエーハチネット