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羽田空港アクセスシリーズ

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(過去ログNo.)
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秋深まる3連休、羽田鎌倉線に乗ってみて。

投稿者---551planning(2013/11/14(Thu) 16:56)

2013/10/01、羽田空港アクセスバスに久々の新路線-鎌倉線が開業しました。湘南京急バス・江ノ電バス藤沢による老舗路線・大船藤沢線のうち2往復を大船経由鎌倉行とするもので、羽田発午前、鎌倉発午後であることや「羽田鎌倉セット券」販売からして、鎌倉観光ピンポイントであることは明白。京急による“観光地路線”は2011年の軽井沢線、富士山線、箱根湯本線と展開こそされているものの、中長距離路線に加えダイヤ面で地元利用等にも配慮した面が見受けられる分、堅調な利用を誇る老舗路線がここに来ての新規系統設定は特異に映ります。
無論、インバウンドを念頭にしたものでしょうが、視点を変えると今なお「天然の要害」と称される鎌倉への道路事情に難がある点をどのようにクリアするのか…体感すべく、11月の3連休を狙って乗ってみることとしました。

羽田鎌倉線

【11/03 TIAT10:15→11:50鎌倉駅】

羽田空港には9時過ぎ入り。先ず1TBでTIAT09:15発の1便を見送るが、連休初日ともあってTDR行便のまぁ凄いこと…そんな中現れた江ノ電車にはTIAT・2TBから6人乗車も1TBでは乗車なく出発していった。
TIATに移動して2便の京急車に乗車。2005年就役のエアロバスで、大船~藤沢間の踏切車高制限対策での標準床車だ。TIATからは当方のみも、2TBで7人、1TBで6人を加えてそれなりに様になったか。
首都高B湾岸線からK3狩場線、横浜横須賀道路と順調に進んで日野IC降り。終日交通量の多いr21鎌倉街道をやはり滞りながら進み、大船駅前の雑踏に行く手を阻まれて東口交通ターミナル到着はダイヤ通りに。大船藤沢線には当方かなり御無沙汰な乗車でもあるが、相当余裕時分が織り込まれていることを改めて感じさせられた。

大船で9人が降車し、いよいよ新規区間。r301を突き進んで右折、r21鎌倉街道に合流するとJR-E横須賀線踏切。そして最大の難所ともいうべき小袋谷交差点へ…案の定配送トラックとミニバンが進路を主張して三すくみ状態となり、なんとかミニバンをバックさせて左折。この時点で鎌倉駅到着時刻がはや過ぎた。羽田鎌倉線北鎌倉駅にはバス停が設定されなかったが、歩道をゆく観光客がぐんと増える中、左ウインカーで接近音を出す頭脳プレイ?で隘路を走行…も、鶴岡八幡宮横で渋滞後部に。前方には京急エアロエース、「鎌倉江ノ島コース」とあり、東京駅丸の内南口08:50発のはとバス定期観光共同運行便の様子。追いつかないままに八幡宮前へ進むと今度ははとバスのセレガハイブリッドと離合、こちらも定観の様子。
八幡宮前交差点をなんとか右折し最終コース…と思いきや、鎌倉駅東口ロータリーも大混雑で、結局降車は定刻から20分遅れの12:10過ぎ。2駅に所定の倍、40分を要したのであった。通し乗車は壮年女性と、幼子を連れた若夫婦の計4人。親子連れは観光然としていたが、さてこれから何処に行くのだろうか。

【11/04 鎌倉駅16:20→18:00TIAT】

日を改めて連休最終日の鎌倉駅へ。今回も先ず1便を見送るが、バス停はというと鳩サブレー鎌倉駅前扉店の目の前、覚えやすい。出発5分前に現れた京急車には老夫婦と若い親子3人組の計5人が乗車、どうやらともにチケットを持っていた様子だったが、これは鎌倉駅発着の場合原則事前予約制となっているためで、江ノ電鎌倉インフォメーション辺りで引き換えた乗車券だろうか-ちなみに「羽田鎌倉セット券」は鎌倉フリー環境手形に空港連絡バスの片道乗車券がセットになっており、自由度という意味では評価できる一方、羽田鎌倉線シチュエーション的に帰路に使うことがあるのかどうかはなんとも…。
小町通りをぶらりとするなどしているうちに、低く垂れこめた空からぱらりと雨が。この時には西の空に青空も垣間見えていたので狐の嫁入りか、なんて思っていたのだが…いよいよすることがなくなって、駅軒先で雨宿りしていると現れたのは「よりとも号」、江ノ電の定観で午後の3時間コース、盛況だった。なお1日コースはまさこ号ではなくて「しずか号」、嘗ては逆コースの「よしつね号」もあったそうだが、こちらは昨年8月から体験型コースに衣替えをした「なごみ号」となっているそうで。

よりとも号と入れ替わりに江ノ電車が入線、出発まで10分以上あるも直ぐに乗車扱いしてくれたのは嬉しい。カップルと壮年女性2人連れに続いて当方も乗車、この便では現金と交通系IC利用であった。行先の羽田空港の文字に注目する人が少なくなかったものの、結局この乗車4人で出発…といっても、前便同様ロータリーから出るだけで一苦労。なんとか15分弱で八幡宮前を過ぎるも、建長寺の先、横須賀線踏切を先頭にノロノロと。気づけば空は真っ暗となり、雨も大粒に変わってきた。ようやく踏切を越えて北鎌倉駅に辿り着いた際には大船出発時刻を超過。一応空港発便より10分プラスの30分を確保しているものの土休日には厳しいか。ただ、難所の小袋谷は交差点・踏切ともにすんなりと越えられて、結局大船駅到着は20分延に…この頃には天井を叩きつける程の豪雨となっていて、東口交通ターミナルには辛うじて庇があるとはいえ、それなりに濡れてしまった3人が飛び込むように乗り込んで出発となった。羽田鎌倉線
引き続き雨中の隘路を信号に引っ掛かりながら進行、日野IC入りは17:40過ぎに。密かに釜利谷JCT経由なんぞを期待したものの高速は順調のためかすんなりに狩場JCT経由に。湾岸線に入る頃には、先ほどまでの豪雨がウソのようにぴたりと止んで、横浜の夜景を堪能したのであった。大船駅出発時に運転手氏が1TB降車客を確認し、いたために2TB直行とはならず。1TBで壮年女性2人を含む4人、2TBで親子3人が降車し、TIATまでは当方と大船から乗車の壮年女性が乗り通し。結局、30分遅れでの終着となったのだった。
その後当方は蒲田シャトルで帰路につくところ、TIAT18:40発の藤沢行江ノ電便が眼前を…あ、ナンバー一緒! まさにお疲れ様、という言葉しか見つからなかった。

***
ちなみに土曜日は江ノ電で藤沢まで抜けて、月曜も駅周辺をぶらりとしたので、まあ観光気分は少しなりとも味わったかなと思いますが、やはり鎌倉、そして紅葉には未だ少しあったにせよ秋は余計に混んでるなぁとしみじみ。
定時性を念頭にすれば朝比奈ICから直行という選択肢は取り難く、需要の底堅さゆえ大船経由という経路は変えようもないでしょう-であるならば、北鎌倉駅・建長寺・八幡宮前に停めるのは如何でしょうか。観光面での回遊性を考えれば、北鎌倉エリアで乗降できるのは意味があるものと。

なお視点を変えると、日野IC~大船間の下道は10年以上前と大きく変わった印象がありませんでした。確かに公田から鎌倉高校前までの環状4号重複区間は拡幅されたものの、定時性という観点では不安の残るというか、それなりな所定時刻が織り込み済みなのも“表向きの定時性担保”になっているのでしょうが…港南台線は港南台ICから釜利谷JCTを経由しており、そちらにシフトすることも、とは下道区間が大きく変わるわけでもないので素人考えですかね。
たかが2往復、されど2往復…個人的には既存の大船藤沢系統の今後も含めそちらがつい気になったのでした。


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