京成・成空交「東京シャトル」運行開始時に参入可能性を指摘されていた方、慧眼でしたね…当方はぶっちゃけそれはあり得ないと思っていたのですが。

成田～東京、1000円バス登場　LCC客を争奪 〔日経 2012/07/23〕

BE-TRANSSEが成田空港路線に殴り込み！急ぎ関係先サイトをチェックしたもののやはり未掲載ですが、記事概要は下記の通り。

• 08/10、グループ会社を通じて東京－成田空港間で片道1000円の格安バスに参入
• 早朝深夜には不便だった鎌取駅、大網駅などと成田を結ぶ高速バス路線を開設、料金は1200～1500円
• 格安バス運行のため定員50人のバス3台を導入(エアロエース画像掲載)

東京シャトルに加え「価格も下げてビジネスマンなどの需要を取り込む」と午後割に踏み切る東空交、「時間に正確という利点」で静観の構えの鉄道各社と比較記事にはなっていますが、ビィートラお得意のリーク記事ですねぇ。

東京成田間でどれだけの本数を設定するのが最大の注目点ではありますが、外房エリアからの路線というのも興味深いところ。「早朝深夜には不便だった」というところからして行便は現行深夜急行バスの入庫分を活用するものとも思われますが、それはそれで仕業的にもハードになるかな？(深夜急行バスは添乗員の2マン体制なので負荷はさほどでないかもしれないが)
確かにビィートラとしては2010/04から西岬観光が千葉市内との乗合タクシー「マイタウンシャトル」を運行しており色気がなかったわけではないものの、こう真正面で来るとは…公式発表を待ちたいとは思いますが、まずは言葉を失っております。

何かカナ漢字混じりだと冴えないネーミングだなぁ。「THE ACCESS NARITA」なら“それっぽい”ですけどね。
『チケットカウンターでの事前清算不要！』『複雑な割引条件一切なし！』－完全にケンカ売ってます。

BE-TRANSSE－平成24年8月10日(金)～いよいよ運行スタート！！
～成田空港が、もっと近くに、更に便利に～ “THEアクセス成田”運行開始！

東京・銀座線が行9/発12、鎌取・大網線は早朝深夜の1往復を設定…って、後者のニーズはどうなんだろ。ちなみに大網04:00発便は2TB止ですね。
成田空港のバス停は全て「東京シャトル」と同一。ポーターの有無で区分化するでしょうが、ダイヤ的にはさすがに30分開けていますな。八重洲・銀座のバス停も既存と同じでしたね。

まずはリリースチェックまでに。

京成が本気で平和を潰しにこないか、心配しますね。
リムジン・京成バス連合にしてみたら、完全に邪魔者ですし。

最近の吉田社長は、イケイケドンドンは良いのですが、なんか京成への恨みが前面に出ているような気がしてねぇ。

やはり、幕張新都心まちづくり協議会で構想がでた、東京駅への直通バスの邪魔をされたのが、相当頭にきているんでしょうか？
また、1000円で採算が取れるのか・・・。満席でも50000円にしかなりませんしね。

「東京シャトル」については妙な引っ掛かりを覚えていた分、この展開を目の当たりにしてある意味なるほどとも思ったり。
まぁ陣取り合戦がヒートアップしているのは事実ですが、幕張を取られて云々というよりはビィートラの成田指向を察知して京成が先手を打ったという辺りなのかなと(もう4セク様にはその種の情報が入っているようですね？)。
ビィートラとしてはある程度先の“手打ち”を見越して、少しでも旨味のあるところを食い散らかしておこうといった感も覚えなくはないのですが、個人的にはあすか交通が木更津営業所を構えた時点で、いずれアクアラインバスに参入するのではと睨んでいた(そしてそちらのほうが正当？な値下げ要因を持っている＝継続可能性の高い社会実験割引がバス運賃に反映されていない)のでいちウォッチャーとしては肩透かし感すらあるのですがねぇ…コレだから強い関心を覚えてしまうわけです、ハイ。

採算面ですが讀賣記事が出てまして、ビィートラとしては乗車率7～8割が目標、いっぽうの京成は目標未達の現状だそうで。あとやはりNAAがバス停新設・増枠で参入を促しているとも書かれていました。
東京成田1000円に注目すると安いなぁと思います。1500～2000円が妥当な線かなと思われるところ「東京シャトル」は考えてきたわけですが、冷静に考えれば高速ツアーバスをやるよりは賢い選択肢なのかなとも。ただ「海浜合戦」でも深夜急行バスで一部対抗的値下げに踏み切っているところからして、他の路線でも水準を下げる－いわば「オセロがひっくり返る」ことにいずれなりはしないかなとも。

LCC就航の成田空港、高速バスも安値競争〔讀賣 2012/07/25〕

東空交はねぇ…少なくとも東京駅だけなら別に－という感じかなと。あとは京急ともども羽田への飛び火は避けたいでしょうが。

ビートラグループの当面の目標として、HND・NRTの両空港への乗り入れがあります。
今回LCCがらみから、NAAの後押しを受け、参入を果たしましたが、本丸のHNDはどうするのでしょう？
ガチがちにリムジン・京急に固められている所に参入できるのか・・・
シャトル成田も、京成は視野に入れていたようです。
ですから、物量で時間一本とか深夜便とか、結構無理な運行をしてきたようです。
先行者利益で、LCC接続は東京シャトルと刷り込むため、専用塗装の車両も入れたのも、そのせいですね。

っと、TST関連で京成・京急・東武で内輪もめをしているうちに、いつの間にかビートラHND参入とかあるかもしれません。
このあたりは、京急も分かっているんでしょうか？

昨日、成田空港2TBへ行って来ました。お昼前後のLCC2社ランデヴーの頃を狙ってのもの、曇天模様ではあったものの気温が思ったより上がらなかったので、2時間弱外に居っぱなしでもなんとか保ちました。
行きはTSTに立ち寄ったのでアクセス特急でひとっ飛び、帰路は勿論東京シャトルです。ちょうど到着ロビーに人並みが出てきたのでバスカウンターの様子を眺めていましたが、東空交・京成とも賑わう中、やはり新宿はじめ東京西部方面ニーズが強いのと、ちと驚いたのがTDR人気でしたね。

出発15分程前に南側2番のりばに向かうと、釣られたかのように列が。バス停を改めて見ると…をっ！東京シャトルと仲良く並んで平和交通「THEアクセス成田」の案内も既に入っているではないですか。上下2面ある掲出スペースで上部には時刻表、下部には利用案内を仲良く並べてますが、THEアクセス成田はカッコ書きで(LCC HIGH WAY BUS)とも－しかもLCCは赤文字で強調？してますが、両社ともに日本語表記が中心で、行先等に英文がちらと入っている程度。ターゲットとしては価格に敏感な訪日外国人層も当然含まれるでしょうが、この辺りへのアピールはどう考えているのでしょうかね。
なお、東京シャトル案内の運賃には、9月上旬と発表されていた「デビュープライス」は09/08まで、翌/09から例の3段階制となるようですが、そういえば成田空港発は当初一律2000円となるとしていたのはどうなるのかな？　掲出文面とサイトを改めて見る限り、09/09以降は空港発便でも予約受付をする様子、ただし空港発便乗車前にカウンターで時刻指定券を受け取るスタイルとなり、カウンターの閉まる21:45以降は直接バス停で確認し事前予約決済者優先乗車となるようですな。

さて出発5分強前にポーター氏が現れトランクに入れる荷物の確認。「バスにはトイレが付いてませんので」との案内も改めてありました。そして3分程前に京成車が入線、2TB南側では5人が乗車。カップルは荷物を抱えていましたが、その他男性2人女性1人はほぼ手ぶらのようで、渡航客ではなさそうな。ポーターも添乗して2TB北側に向かうと行列！14人が乗車しましたがこちらは大勢が渡航客かな。最後に乗り込んだ女性2人は空港関係者然としていて通勤利用というわけではないのでしょうが、ちょっと東京まで…という感じでも使われているような。
ポーター氏は1TBまで添乗、やはりこちらも行列、12人が乗車。運転手氏も手伝って荷物を収納し、若干遅れての出発に。当方含め乗車32人は路線の性格上まぁまぁとなるのでしょうか、個人的には隣席が空いたままだったのはラッキーでした。
成田TBで定刻だと5分後発の渋谷方面行東空交車に追い抜かれ、以後は抜きつ抜かれつの進行。早速京葉道路の花輪先頭渋滞案内を確認し、さてどうするかと思いきや躊躇なく東関道を直進…と、さすがに疲れたかしばらくウトウト。記憶が戻ったのは浦安手前、交通量が格段に増えたもののさすがのハンドル捌きで湾岸線から9号深川線へと流れるような進行。ただし箱崎JCTはそれほどでもなかったのに江戸橋JCTで滞って、ほぼ定刻到着となりました。

降りてまず目を惹いたのが、庇下に大書された「東京シャトルのりば」の看板。庇にも成田空港行の文字が東京シャトルカラーリングベースに入れられているのですが、追加されたのは黄地ではっきり目立ちます。平和交通のりばにも立ち寄りましたがこちらではTHEアクセス成田関連の記載はまだ入っていなかった一方、その傍の京成バス停の庇部分に『ご注意下さい「東京シャトル」成田空港行はこちらののりばではありません！」と地図入りで案内が貼られていましたね…まぁ東京駅からだとやはり3番バス停は判り難いかもしれませんが、個人的にはTHEアクセス成田への牽制含みとも邪推してみたり？

というわけで、成田空港の掲示が早速変更されることに。

京成バス－[お知らせ]東京駅～成田空港間の高速バス『東京シャトル(Tokyo Shuttle)』
一律800円のキャンペーン運賃を9月30日まで延長

「ご好評をいただいていることから、9月に夏休みをとられる会社員や学生の方々にも便利にご利用いただけるよう」延長する－としていますが、直後に「なお、今後、上記高速バスの利用状況にあわせて増便を検討しております」との一文を添えているところからも、平和交通THEアクセス成田を意識しているものと思われます。

なお、予約方法について成田空港発についてはLCC2社(航空券との同時予約)および発車オ～ライネットでの受付の旨記述されていますが、京成バスWebおよび発車オ～ライネットでは09/08までは対応していない様子。この辺りから、デビュープライス終了後は成田空港発についても割安乗車が可能となるのでしょうが…。

2012/08/10早朝。ウェンブリーよりも厳しく、有明よりも熱い闘いの火蓋が切られました－どこよりも速い？「東京シャトル」と「THEアクセス成田」の初便の風景をば。

大崎発山手線内回り初便で東京駅へ。まっすぐ八重洲京成3番のりばに向かうと、ちょうど05:00発の成空交車が入線するところ…ん？行列が！　出発時点まで見られなかったのだが18人が乗車、大方が若年層。山手線と京浜東北線北行から乗り継いできた人ではなく、京浜東北線南行からという感じでもないところ、周辺で一夜を過ごした人々か…といってもホテルはあまりなく、粗方送迎されてきたのかもしれないが、カラオケ店等で時間を潰した人もいるのではと。
確かに世間一般での夏休み期間となり出国ラッシュともなる日とはいえ、個人的には盛況と映った。深夜急行バス千葉NT便からの続き仕業だが、トイレ付き車もある意味正解か。

徒歩で数寄屋橋まで移動、平和交通車も既に停まっていた。側面窓上部には「成田空港⇔東京駅・銀座駅 ￥1,000」のカッティング文字が追加されるとともに、停留所の庇にも「高速バス乗場」の横看板が。THEアクセス成田だけでなくマイタウンライナー昼行・深夜急行バス便の案内もあり、幕張ベイタウン線は＜美浜ルート＞あすか交通行きと＜稲毛ルート＞平和交通行きと記載…ちと微妙では？　深夜急行バスには1つ目張りで隠されているが、本日新装なった平和交通サイトによると津田沼・勝田台方面に09/03開業とか…ちばグリーンバスと全面対決に？
関係者と取材者2人が手持ち無沙汰に待つ中、ひと目でCAサンだろうなというすらりとした長身の女性が1人乗車。“開業式ハンター”の第4セクター氏も乗り込んで05:25定刻出発したが、ちなみに開業式は行われない由…。なお、八重洲で2人が乗車したそうで。

再び八重洲に移動、ツアーバスや東京ビッグサイト行都営バス臨時便のりばを横目にしつつ、出発20分前の京成3番のりばを見ると…既に10人程の行列が。コンビニで一息入れて出発前に戻ると既に乗車扱中。スモークガラスで判り難かったが、13人での出発となったかと。
平和交通のりばに向かうと、関係者2人が黄色いチラシを片手に待機中…ん？既にスーツケースを手にした若い男性が1人佇んでるんですが。まさか東京シャトルと間違えたわけではないだろうし…こちらもしばし時間調整して出発間際に確認したところ、3人が乗車。チラシ片手に関係者が到着したツアーバスから降りる乗客に「成田空港行きです～」と声を張り上げていたのは好感というかある意味目から鱗でもあった。

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というわけで、繁忙期というのを差し引いても、改めて「東京シャトル」の認知度が確実に上がっていることを実感するとともに、早朝深夜需要が必ずしもニッチではないのではとも思わされるような。東京シャトル2便の乗車風景的には、予約も定着している様子(8対2で予約者といった感じ)、むしろ状況如何ではTHEアクセス成田がお零れを拾う形にもなるやもしれないと思いつつ、とはいえそれだけでは勝機はないわけで。サービス面での切磋琢磨を期待しつつ、価格競争への懸念も抱いております。

朝イチ八重洲ウォッチ後、昼に1往復してきました。予定はTHEアクセス成田往復だったのですが、銀座11:25発は10:50到着予定便が結果50分遅れとなり11:40発に…あ、貸切でしたよ。酷い渋滞状況の湾岸線西行を横目にして帰路はどうしようかと思ったのですが、成田空港13:30発便だと同じクルマなので1便ずらそうと思ったらここに穴が…ということで14:00発の東京シャトルをチョイス。こちらは幼児数名を含む41人乗車と大盛況でした。渋滞は幾分解消されたものの20分遅れで八重洲着、ちょうど銀座15:25発THEアクセス成田初日空港行最終便を見ましたがやはりスカ…書きたいことは山ほどあるのですがちょっとお時間を頂くとして、なにはともあれまぁこれからでしょう。

っと、京成が動いて来ましたよ。

京成バス－[高速バス] 8/11 　「東雲車庫・東京駅～成田空港(東京シャトル)」の増便実施について

日中の穴となっていた時間帯に2往復を増発、成田発の14時台は2本出しとなりますが、ここはまさにTHEアクセス成田の空白帯。車両運用含め今後の東京シャトルの展開も要注目ですな！

お疲れ様でした！！
今日の帰りに銀座からちはら台行きに乗車しましたが、バス停に控えめな成田空港行きの表示がありましたね。
車両は、最近導入したエアロエースなんですね(ちはら台のセレガが海幕にトレードされエアロエースになった続番ですね)。
ビートラの八重洲乗り場は京成の間借りのような場所ですから、知らない人はちょっと分からないかもですね。
東京側にしろ成田空港側にしろ知名度が無いことが今後の課題だと思います。
LCC狙いだけでなく、空港勤務者およびCAなどの乗務員狙いなどどうでしょうか？ちはら台線のように期限無しの回数券を作ったり工夫が必要ですね。
まあ京成もえげつないですね。
ここまでやって、東京空港交通がいつまでフレンドリーでいるか見ものですねwwww
(ダンピング競争にはのってこないでしょうね)