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KIX

空港アクセスも眠らない…ドキュメントKIX“夜と朝の間に”

新千歳・仙台・成田・福岡・長崎・鹿児島・那覇・石垣にソウル(仁川・金浦)・釜山・香港・台北・クアラルンプール・シンガポール・マニラ・ダーウィン・ケアンズ・シドニー・ゴールドコースト-11/21の香港エクスプレス航空就航により国際線LCC就航会社数は9社と、日本最多のLCCネットワークに磨きをかける関西国際空港=KIX。来年の開港20周年と伊丹空港75周年を前に先般「Smile Airport!」宣言も発表、世界トップレベルのCS先進空港を目指した3年間のプロジェクトがスタートしていますが、個人的に注目するのはやはり「24時間サービスの拡大」です。
やっとセブン-イレブンが今年7月に開店した成田と異なり、当初から24時間空港を標榜し、2007/08のB滑走路供用開始による“完全24時間化”に併せる形で1TB2F北端を「関空ほっと空間Area24」として強化してきたKIXですが、今やローソン(当初B1→2005/12に2F移転)やKANKU LOUNGE(2007/03→2011/09からKIXエアポートラウンジにリニューアル)、マクドナルド(2011/10)、すき家(2012/05)が集結、またエアロプラザには3Fに松屋と1Fにローソン(ともに2007/02?)とREFRESH SQUARE(2012/10)がそれぞれ24時間営業してきました。2012/10オープンの2TBにもセブン-イレブンとPRONTOが抜かり無くオープン、両TB間は24~4時台も毎時1本ながら無料連絡バスで結ばれており、Peach就航以後は“ベンチ泊”が急増しているのだとか。今年8月末からエアロプラザ2Fにローソンとバーガーキングが新規オープンしたほか、バジェットホテル(簡易宿泊施設)設置検討もプロジェクトに明記されています。
そして先行して進められているのが深夜・早朝アクセス強化-これまでの経緯は下記過去ログも参照頂くとして、今回はそちらを軸に時系列でKIXの“夜と朝の間”を見つめます。


神戸空港

■10/05(土)21:00 神戸空港

長い前振りでいきなり神戸からかい!というツッコミを有難く頂戴するとして、当方到着時には既に21:15発ANA416便羽田行の搭乗手続は終了、館内の殆どの店舗が閉店後で出発ロビーも清掃作業が始まっているという状況。当方はKIXより利用回数が多い神戸空港だが、さすがにこの時間に来たことはない。真っ直ぐ展望デッキへ向かうと、予想していたカップルよりも小さな子供を連れた家族連れ(しかも3世代)が目についた。
B737「心をひとつに、がんばろうニッポン」機のANA便離陸前に、羽田をともに20:15発設定のSKY117便とANA415便が相次いで着陸、ANA機は「八重の桜」B767だった。この日、昼間にKIXに到着した際には「Inspiration of JAPAN」入りの新デザイン機も見かけたっけ。一方のSKYはというと到着機を含めると5機が並んで壮観。JJP(17機)やSNA(16機)、ADO(13機)、SFJ・APJ(各10機)、を横目に保有34機、KIXに都度ちょっかいを出しつつ?も、格納庫も設けた「関西の拠点」での存在感は伊達ではない。
到着2便は盛況だった様子、半々という感じでポートライナーと駐車場に流れたが、22:00発の舞子高校前行山陽バスには女性2人が乗ったきり…今や神戸空港発のバスはこのほか徳島行(08:55~20:55発の13便)と出雲市行(ポート・レイク15:45発)だけ。5バースのうち使用は3バース、先端のポールなぞはEV充電スペースの案内板に衣替えされていたのだった。

というわけで本題へ-徒歩で向かうは神戸空港海上アクセスターミナル。1994/09~2002/02のジェットフォイルK-JET神戸マリンルート時代に1度乗ったことがあるが、2006/07の神戸-関空ベイ・シャトル復活後は初めて。KIX深夜早朝アクセス強化策の一環として今年4月から2便増便、神戸始発が1時間繰り上げの05:30発、関空発最終が2時間繰り下げの24:00発となり、関空発最終ではポートライナー終電後とあって三宮までの直通無料連絡バスまで用意されるというもの。半年間の試行とされていたが10月から神戸発最終を15分繰り上げの22:45発に修正しつつも更に半年の継続が決定!そして何より個人的に注目したのが、関空発着利用で神戸発最終便利用に限り往復割引3000円、日帰り往復割引2400円のところ1000円となる新規キャンペーン!片道利用でも1800円なので出血大サービス、使わない手はないと昼間に往路利用。14時発便は30人程が乗船したがさて関空発最終便は-。神戸空港
出発までまだ30分以上あるためターミナル内に乗客の姿はなし。窓口で往復利用の旨伝えて整理券を受け取るが、ちなみにこの1000円キャンペーン、KIXサイトでは告知ありもベイ・シャトルサイトではたしか全く記述がないような。関空1TBカウンターも自販機にはセットなく、窓口で購入対応となったのだがこれが…仔細はあえて書かないが、ずいぶんと性善説に立っているなぁと。
コンセントを見つけ有難く使わせて頂いているうちに、キャリーバックを手にした男性が独り現れてチケット購入…結局当方と2人のみの乗船に。関空22:00発便は気持ち遅れて到着したがやはり30人弱が下船し全員が駐車場へ、ポートライナー駅までの連絡バスに乗る人はいなかった。
そういえばK-JET時代も最終便利用だったなと思い出しつつ夜の大阪湾をしばし眺めていると、あっという間に関空桟橋到着。こちらのターミナルは使用停止となっていて直接連絡バスに乗車。個人的に苦言を呈してきた2TB連絡、神戸発便でちょうど10月から直通化されたものの、神戸行便はエアロプラザからそこそこな距離の徒歩連絡を挟む形となるのは如何なものかとも。消費増税絡みで改訂待ったなしの状況を鑑みて、IC対応や運賃体系のシンプル化を含めつつ運賃収受をいっそ神戸側に絞るのも一手ではないだろうか。

■23:30 KIX-2TB

1TBで同道の男性が降車、当方はそのまま2TBへ。福岡からのAPJ160便(22:30)と仁川からのMM10便(22:45着)はつつがなく到着したようで(台風23号の影響で那覇からのAPJ220便(定刻22:45着)は欠航)、ターミナル内は閑散と-今宵の2TBベンチ泊組は10人程度か。10/01運行開始となった23:40発京都行関西空港交通(KATE)便に4人乗車を確認したところで連絡バスでエアロプラザに先回り。こちらにはスタッフ数人が乗車しただけだった。

KIX
  • Photo:KIX-1TB 24:00前
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■23:50 KIX-1TB

この後は1TBをしばし巡回…と考えていたのだが、エアロプラザから関西空港駅改札前に進むと大荷物を抱えた人が右往左往、バスターミナル方面まで含めると軽く50人以上の人が! 後で確認したところ、クアラルンプールからのエアアジアX534便(定刻22:25着)が小1時間ほど遅れたようで、入国手続やらで出てきた時には終電が終わっていた、という様子。南海が空港急行なんば行23:29発(00:12着)、JR-Wは関空快速天王寺行が23:32発(00:16着)と日根野行が23:42発で店仕舞い。当方到着時点で既に南海駅のシャッターは降りていた。
ちょうどベイ・シャトル24:00発便最終連絡バスが走り去っていったがゼロに近い乗り具合? そしてこの後の空港島脱出方法はというと、京都行23:55発と南海なんば行・泉佐野行がそれぞれ24:00発。そして大トリが大阪駅前行01:00発となるのだが…京都行は2TBの4人に数人が加わった程度、この1便のみ設定の南海なんば行には20人以上が乗り込みなお増える様相、そして1時間後の大阪駅前行にも既に行列が!どうやら外国人が行先の判断が難しく結果的に集中している様子。実は当方も乗車予定としており、さすがに満席お断りは避けたく、かといって1時間並ぶのもシンドいということで急ぎ2TBに戻ることとした。なお、近距離タクシー乗り場にも10人弱の待ち人がいたが、終夜運転している泉佐野行路線バスの存在はあまり知られていないのか…。KIX

エアロプラザへ小走りで。先にも触れたが、両TB間連絡バスは日中4分間隔、ピーク時には2分間隔と頻発しているものの、24~4時台は基本毎時1本に減少。24時台は2TBからは運航遅延も考慮してか10分間隔が維持されているが、1TBからは24:00発を逃すと1時間待ちとなってしまう。
同乗したのは男性1人女性2人連れ。やはりベンチ泊覚悟か…女性2人は2TB到着後PRONTOへと直行。旅慣れている?

■00:10 KIX-2TB

結果30分で舞い戻ってきた2TB。当方は昨年11月に次ぐ2度目の訪問、改めてシンプルながら機能的なターミナルと感じたが、“居住性”を考えるとやはり1TBには劣る。4人がけのベンチが数えるほど、1人で占有するとなるとそれこそ30人程度が限界か。Wi-FiはCS向上プロジェクトでの宣言通り強化されていたが、フリーで使えそうなコンセントは壁面になくはないものの使っていいのかどうかは躊躇われる感じ(なおPRONTOテーブルの一部にはコンセントがついていた)。
これは是非が分かれるところだが、もとより白基調な空間で一晩中煌々と電気が点いているので明るいところで眠れない人は無理だろう。実際、パラパラといる人々の多くがアイマスクや衣類で顔を覆うなどの“重装備”で眠りに入る一方で、所在無げに館内をそぞろ歩く人も。当方もしばらくベンチに腰掛けていたが、その後は夜風にしばし吹かれていた。外にもベンチが欲しいなと…。

そんなこんなで時間を潰しているうちに、出発5分前に大阪駅前行KATE便が入線。乗り込んだのは当方のみ…運転手氏とポーター氏が会話していたが、運転手氏は深夜便2度目の担当、『コレって乗ってるの?』「Peachとか、今日もそうですがエアアジアXなんかが遅れると乗ってますね、今日も(1TBで)20人いるとか。でも大概はこの前の便(2TB23:30発)までで済みますけどね」KIX-2012/12からの2TB00:15発に今年4月には01:15発も追加されていたものの、10/01改正で00:45発に1本化、それでもやはり設定時間が深すぎると当方も考えるが、航空ダイヤを横睨みしながら試行錯誤が今後も続くのかも。

2TBポーター氏の言葉通り、1TBはバス停の一角だげに深夜とは思えぬ人集り。結局28人が乗車したがその大半が外国人で、マレーシアからの便故にその構成も多岐に飛んでいる様子、ポーター氏も案内に苦労していた。とにかく車内が一気に賑やかになる中で出発、当方の背後の席に座った日本人とマレーシア人?の女性2人の日本語での会話を聞くともなしに、スカイゲートブリッジから阪高湾岸線へと続く夜景を眺めていたが、流暢な日本語を話すマレーシア人女性は嵐山にまた行きたいとのこと。日本人女性が先日の洪水の話を伝えると大層驚いていたのが印象的だった。

KIX

■02:00 大阪駅前

…ウトウトしているうちに気づけば梅田出路からグランフロント大阪の只中に突っ込むところ。気持ち早着となった新阪急ホテルでは20人が降車、ちゃんとポーター氏も待っていて手際良くトランクを出していたが、ハートンホテル西梅田に泊まるという外国人夫婦?がひと騒ぎする小ハプニングも。これは運転手氏がハービス大阪まで乗るように勧め、車内からホテルの場所を教えて一件落着。女性2人連れも終点まで乗って、日本人女性が手配したタクシーに乗り継いだ様子。
約8時間ほど前にうめぐるバスに乗った際の喧騒は何処へやらという大阪駅前。とはいえ人車が絶えたわけではなく、JR駅舎も煌々と灯りが点っていた。やはりこんな時間に来ることなど初めてで、新地からグランフロントまで深夜の散歩と洒落こんだが、なんといってもグランフロントの大階段、光り輝くその姿には降参! 一方でJR高速BTのベンチには定住の方々が…。

KIX

さて、ひと周りして再びハービス大阪へ。今年4月改正で85分も繰り上がった03:03発“超早朝便”で戻るのだが、貸切もと思っていた中で男女1人ずつが待っていた。待合室は02:45オープン、ポーター氏が準備していると、スーツ姿の男性がこちらも準備中の運転手氏に「ちょっとでも寝てたいんですけど先に乗れませんかね…」『あ、いいですよ』との即答は嬉しい。当方も乗り込んで普段は倒さないリクライニングを倒して“体勢”確保と-結局ハービス大阪ではこの2人のみ、やはり待合室が開いていた新阪急ホテルでは男性6人が乗車、先ほどと違って全員日本人だった。ハービス大阪の周辺環境を考えると、阪急駅周辺のほうがやはり“深夜収容力”はありそうだなと。
ところで、新阪急ホテルのバスターミナルはただでさえ狭小なところ、搬入のためかトラックが止まっていてこちらの出発の妨げに。ポーター氏の助けも借りて数度切り返しなんとか出発というオマケがつくことに。「(ドライバーに)云うとくわ!」とポーター氏も言っていたが、運転手氏もすかさず無線で営業所に報告、この辺りは安全走行と定時運行を基本とするKATEだけあるというもの。

■04:05 KIX-1TB

微睡みながらバスに揺られて、再びのKIX着は定刻ピッタリ。1TBで降りて4時間前に出来なかった館内探索と。国内線始発は06:30発の羽田行SFJ20/ANA3820便も、国際線はPeach2本のあとに09:00発の済州行KE便と北京、上海行CA便とあって4F国際線出発ロビーはひっそり。とはいえ2TBより肉厚のベンチには夜明かし組がゴロゴロとしていて、2脚をぴったりつけた“ダブルベンチ”にするのがどうやらKIX流のようで?
2Fに移動して向かうは「KIXエアポートラウンジ」、ネットカフェ流のラウンジ利用だと30分300円~となっているが当方はシャワーだけ利用で500円也(ラウンジ利用だとプラス300円で使用可能)。フロントでお願いするとシャワールームの鍵とコインが手渡され、コインをシャワー機器に入れると15分お湯が出るという仕掛け。勿論お湯を途中で止めることも可能で、残分カウントも一旦停止するため、全体の制限時間が決められているわけではない。広いシャワールームを充ててもらったこともあってゆったり、さっぱりさせてもらった。

ラウンジ内には10人ほど、1Fまでは吹き抜けてぱっと見ただけだが、1TBでざっと100人弱はいたのではないか。さすがにマクドナルドやすき家に人影はなかったが、清掃員が動き回る一方で一夜を越した早起き組?が館内を歩く姿もちらほらと。
駅改札口前は静まり返っていたが、エアロプラザにも人影が。当方正直目のないバーガーキングではあるが、さすがにこの時間では…やはり飲食スペースには誰もおらず。当方も今回はじめて知ったREFRESH SQUAREは2TBオープンとともにエアロプラザに開設されたもので、端的にネットカフェとシャワーのないラウンジスペースの様子。30分250円で個人ブース(リクライニングチェアorマットレス)とグループブース(マットレス)、日中にはリラクゼーションスペースもあるそうだが、この日は静かな感じ。むしろその外のフリースペースにやはり10人ほどが疲れた表情で座り込んでいた。

KIX
  • Photo:KIX-2TB 5時台
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というわけでエアロプラザ横の2TB連絡バス乗り場へ。闇夜の中に三々五々人が集まってくるが…その大半が警備員。2TBの手荷物検査スタッフの出勤というわけか。『今日は(バスが来るのが)遅いな、台風はどうなんだっけ』「石垣便が欠航ですね、那覇も天候調査みたいで」-朝から気合の入る壮年スタッフとスマホから目線を外さない若手スタッフの遣り取りにクスリとしつつ、やってきたバスに詰め込まれて本日3度目となる2TBへ。

■05:10 KIX-2TB

先ず館内を見渡すと、ベンチ泊組は20人程度だった様子。警備員はじめスタッフが配置に散らばり、05:15から07:05発台北行MM21便の搭乗手続開始に向けチェックイン機の準備が始まると一気に活気が出てくる。
当方は中と外を行ったり来たり。5分間隔でやってくる連絡バスの中に先ず現れたのは日根野からの南海バス。2TBオープン前の昨年6月試乗時には日根野からはゼロ、泉佐野駅とりんくうタウン駅でそれぞれ男性2人が乗ったもののいずれも空港関係者然だったが、この日2TBまで乗ってきたのは男性1人、やはり関係者らしく。なお、泉佐野行深夜バスは最初の1便が今年6月から2TB始発(23:53発)となっており、専用バスポールも用意されていたがこの時間も置かれていたのはまあ御愛嬌。

次いで現れるのはハービス大阪04:28発の大阪空港交通便、定刻より5分強の早着で、2TBまで乗ってきたのは軽く20人以上だった様子。更にハービス大阪04:53発阪空交便は2TB経由の1TB行でこちらも早着、30人以上が降りるとほぼカラで1TBへと向かっていった。KIX
入れ替わるように現れたKATE2台は今朝の始発便となる06:05発京都行と神戸行。この日は05:35に定刻10分延で到着した香港からのMM68便を受けるが、それぞれ数人が乗り込んだかどうか…ちょうど出発タイミングで館内からスーツケースを手にした人がパラパラと出てきた状況だったので、10分程度の遅延でも響くものなのだなと再認識させられる。
河内長野04:35発南海便はほぼ定刻着で2人が降車した一方、この10月改正で増発された学研けいはんなプラザ04:10発奈良交通便は06:01到着予定も現れず…学園前・学研都市線で唯一の2TB直通便だが、2TBまでの乗車がなかったのかどうか。さすがに完徹の身で待つのは辛くなり、ここで実見タイムアップとしたのだった。

チェックイン後、制限エリア内で一息ついて07:30発APJ131便で仙台に飛んだのだが、2TBからは07:00発那覇行を筆頭に07:05発福岡行、07:05発台北行、07:10発石垣行、07:20発新千歳行、07:45発仁川行と総勢7本が出発-先夜の神戸空港SKY5機並びを壮観と評したが、3機2路線から1年半で10機13路線に至るLCCのビジネススピードには唸らされるばかりだ。
ちなみにこの日が石垣行が台風欠航、07:30発那覇行臨時便が設定されていたのだが定期便と台北便ともども条件付き運航、更に福岡行が準備遅れで国内線制限エリア内はあれよの間に人でごった返す状況となった。Peachの優先搭乗は窓側から、というのは知られているかと思うが、さすがベースターミナルとあって各所に人を配置しての案内周知の一端を垣間見ることともなったのだが、10/27の冬ダイヤからは国際線2便がともに07:50発と繰り下がる一方で国内線は成田就航、鹿児島再設定で30分間に7便が出発することに。2TBの拡張性が乏しい以上、今後どのような展開を見せるのかにも注目したい。


最後に触れたように、深夜早朝アクセスはPeachを旗頭とするLCCの成長如何と直結する部分もある一方で、遅延が諸刃の剣となる可能性をも感じさせられました。転じてLCCの信頼性という意味では、第3ターミナルをぶちあげておきながらもその後不透明とせざるを得なくなったNKIAC自身が痛感しているかもしれません。
ところでKIX内での“深夜収容力”はというと、成田は言うに及ばず、羽田と比しても抜きん出ていると考えるのですが、2TBの位置付けにおいては現状ベターなりとも、1TBとエアロプラザの連携性という意味では分散しているが故に能力見合いになってない感もあるのかなと。無料、有料の区分を明確にして、例えばエアロプラザに低価格収容施設(新千歳のような温浴施設がベスト?、サウナ的なリラクゼーション空間でも可で、現行のREFRESH SQUAREでは中途半端?)、1TB内は現行のラウンジより更に付加価値のある施設にしても(むしろリニューアル前はその容量と需要のバランスが合わなかったという話も聞くが)…とはいえ、エアロプラザにホテルがある以上はむしろ逆に1TB内に低価格施設をとなるのかもしれませんし、いっそ24時間営業施設の多くをエアロプラザに集約するのも一考とも思われますが、なかなか難しいもので。
深夜早朝アクセスはその辺りの調整弁的な役割を担うのかな、という意味では、対大阪市内であれば梅田発なんば経由に経路集約するとか、成田空港交通のように泉南方面の深夜急行バスとの統合的な発想があってもとも-ま、それらも確たる需要があってこそのブレイクスルーにもなるのでしょうが、しばらくは手探りな状況が続くのやもしれませんし、趣味的な観点としては大いに楽しみにしたいところです。

KIX

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KIX-1TB“リノベーション”で全館24H化加速へ

投稿者---551planning (2013/11/08(Fri) 14:04)

関空1TBで、94年の開港依頼初となる大規模改修が行われるそうで。80億円を投じ1年間かけ15年3月末完成予定、免税店エリア拡充やトイレ等の美装化で集客力向上を目指す由。

個人的に注目したのは下記2点。
 ・4F・2Fの待合椅子を順次更新し、モバイル用の電源設備も配備
 ・4F・2Fに24時間対応のコンビニエンスストアを新設

国際線出発階の4Fは中央団体カウンターを南北に集約し一新、跡地に外貨両替、ビジネスセンター等のサービス施設を配置するほか、その先のミーティングポイントに飲食・物販店舗を集約・再配置、保安検査場入口改装と一大リノベーションが敢行されることとなりますが、チェックイン前のキャニオン空間は待合椅子を更新しモバイル用の電源設備も配備。また、自動販売機を8箇所に集約するとともに照明を増強し、すっきりと明るい空間に変わるのだとか。イメージでは木目調の長椅子が描かれていますが、クッション性はどうなのかな…電源設備の構成もちと見えず。なお、先般見たKIX流?“ダブルベンチ”にはできなさそうな配置になっていますね。照明も一夜を過ごすにはちょうど良い薄暗さだったのが終日煌々となるのかも気になるところ。
なお、椅子では国際線ゲートでもグループ利用、リクライニング等の待合椅子(イメージではソファーが並んでいる)を設置更新し多彩なニーズに応えるそうで。

コンビニですが、4Fでは恐らくミーティングポイントに配置されるものと。キャニオン空間とはサービス施設を挟んでとなりそうですが、ともあれ全館での24H化をということなのでしょう。2Fについては椅子更新の仔細含め言及が乏しいものの、おそらく現行のローソンが北端であることからしてコンビニ新設は反対側と考えるのが自然かな?となると「関空ほっと空間Area24」集約から方針転換になるのではと考えますが。工期は2F店舗は来年7月まで、4F店舗は15年3月末まで順次となっています。

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関空深夜早朝アクセス・2014春

投稿者---551planning (2014/03/28(Fri) 17:14)

ちょこちょこ変わっているので備忘的に。

■京都線繰り上げ(04/01)

今春イチの話題はコチラ。これまでは京都駅八条口05:10始発(関空1TB06:35/2TB06:46着)だったところ、04/01から04:30発(05:55/06:06着)に繰り上げ。なお2便は05:30発、3便は従前2便の10分後となる06:00発に時刻変更されています。

■上本町線繰り上げ(03/01)

ハルカス開業に併せ、1年前に一部便が延伸するかたちで運行を開始していたあべの系統が独立した上本町線もダイヤ改正。上本町始発が05:30発(2TB先着06:21/1TB06:30着)に繰り上げられたほか、空港発も2TB22:20/1TB22:35(上本町23:27着)に繰り下げられています。
なおあべの線ですが、天王寺からはJR-W関空快速で1時間足らずで1060円(改定後)のところ、所要時間はほぼ同等ながら1500円(消費増税改定なし、余談ながら上本町線は1550円に)、着席性で商機ありと見たか14往復と強気な気もしたり?
その運賃を焦点とすると、上本町始発と被るのがOCAT05:40発(1TB06:28/2TB06:39着)でしょうか、こちらは1000円ポッキリ据置です。近鉄奈良線始発が東花園05:03発で上本町05:20、大阪難波05:24着ということで、奈良線沿線からならOCATのほうがとなりそう?実は昨年開業の東大阪線で布施05:25発(1TB止06:40)があるのですが、経路的に定時性に若干の不安と、運賃が据置ながら1600円というところが…ま、余りにニッチな話ではありますが。

■試行錯誤続く大阪駅前線

当方も昨秋試乗した大阪駅前線深夜早朝バスですが、その後2013/12/08の香港エクスプレス深夜便増便(24:55着/01:50発)に合わせて空港発便が従前最終から30分繰り下げられ2TB01:15/1TB01:30発に。それが04/01から更に15分繰り下げられて2TB01:30/1TB01:45発となり、新阪急ホテルには02:43、ハービス大阪には02:52着となります。ただそのの便は23:30発と変わらず、当方自身も実見した到着遅延便救済という観点では少し気になるところですが。
いっぽうでハービス大阪03:03発の超早朝便は減便に…やはり厳しかったですかね。こちらも次便04:28発が時刻変更なしに始発となります。

■ベイ・シャトル深夜早朝便継続も…

神戸-関空ベイ・シャトルは消費増税で片道50円アップの1850円に。ただし往復割引は深夜早朝便と同じ09/30までの期間限定延長として3000円据置に。なお日帰り往復は60円アップの2460円となっているほか、当方が利用した神戸22:45発最終便復路利用の日帰り1000円往復キャンペーンは03/31までとなるようですね、こちらもさすがにニッチに過ぎたでしょうか。


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