tw
top

トップページ企画一覧特別リポート一覧>551planningリポート20

WILLER

「路線バス」へのステップを着実に進むWILLER EXPRESS~大阪2路線実乗から

2011/09、『ウィラー、12月に路線バス参入 まず京都-大阪南港』なる日経報道を見て、来るべき時が…と思われた方も少なくないのではないでしょうか。それに先立つ2011/06に国交省「バス事業のあり方検討会」中間報告で高速ツアーバスと乗合バスの事実上の1本化を目指す「新高速バス制度」導入方針が示されており、年内の改正省令施行前提で2012/04の高速路線バス移行方針を示していた同社なりの回答と思われた一方、あらゆる交通手段のネットワーク化を目指す“移動ポータルサイト”としてのフェリー連携への注力は理解するものの、大阪南港~梅田・京都という路線単体としての成立可能性には疑問符がついたのもまた事実だったり。結果的に12/22から運行を開始したスタイルを見てもその考えは更に深まるばかりでした。

一度実見をと思ったもののなかなか機会がなかったところ、こんどは2012/06/01から大阪のキタ(WILLERバスターミナル大阪梅田、以下WBT梅田)とミナミ(OCAT)を結ぶ路線バス運行を発表。直前から目撃情報が上がっていた“ピンクの路線車”が充当されることに…よくよく考えれば形態としてはかなり特殊なれど、これは大きな一歩だなぁと思い、なんとか都合をつけて運行開始初日に立ち会ってみることとしました。

本編の前に同社グループについて整理しておくと、1994年に旅行会社「西日本ツアーズ」として創業、スキーバスを端緒に各種企画旅行販売を拡大し2001年から高速ツアーバス事業に参入。2005年に持株会社制に移行(西日本HD→WILLER ALLIANCE)、2006年には傘下にバス会社(WILLER BUS)を設立するとともに、西日本ツアーズをWILLER TRAVELと社名変更。高速ツアーバスのブランド名を「WILLER EXPRESS」と定めるなどの転機を迎え、以後多彩な座席戦略や旅行商品展開、バスターミナル運営、フェリーや航空等との連携などの施策を推進してゆきます。ちなみにWILLERとは「WILL(志)のある人たちの集まり」を表す造語だそうで。

さらなる転機は2011年。第2期成長戦略として組織体制を一新し、バス事業3社の社名にWILLER EXPRESSを冠したほか、WILLER TRAVELを移動ポータルサイト運営として位置付け。2012年からは「移動産業の創造」を今後5年間の成長戦略の目標として掲げています。なお、路線バス事業を担っているのは堺市内に営業所を構えるWILLER EXPRESS株式会社(旧WILLER BUS西日本)です。

 

大阪南港~WBT大阪梅田・京都駅線

  • Photo:南港線
  • 南港線
  • 南港線
  • 南港線
  • 南港線
  • 南港線
  • 南港線
  • 南港線
  • 南港線

2011/12/22に運行開始したこの路線、大阪南港の国内航路フェリーターミナルは現在、南港FT(6バース:四国オレンジフェリー新居浜・東予行、名門大洋フェリー新門司行)とATC横のコスモFT(1バース:フェリーさんふらわあ別府行)、南港南のかもめFT(2バース:宮崎カーフェリー宮崎行、フェリーさんふらわあ志布志行)の3つに分かれているところ、各5航路と連絡する5往復を運行、スタイルとしてはフェリー連絡主体なので運休・欠航時には運転されない場合もあるようですが、「路線バス」なので当然ながら飛び乗りもOK。単体でも事前予約で100円引きのWeb割が適用されるものの、当方都合もあり飛び乗ることとしました。

06/01(金)07:15過ぎ、まずは大阪南港フェリーターミナル前に降り立つ。昨年9月に運行開始した南海バス「堺・南港線」が今年01/16改正からフェリー連絡を意識してか一部便を南港FT経由としたもので、始発便にて乗り具合を…と思ったのだがこの日は空振り。定刻ではオレンジフェリーが06:00着、名門大洋フェリー2便が08:20着なので中途半端といってしまえばそれまでか。時間もないのでターミナル内には入らず、ニュートラム駅寄りの市バスのりばでしばし待機し南港南六丁目行に乗換えた。この日のWILLER便は5便運行のうち、かもめFT発がちょうどタイミングが合うため選択するも、他の2ターミナルがニュートラム駅至近なのと比べて路線バスしか足のない不便なところ。当方も初めての訪問となる。
南港線 早朝出勤者でノンステバスの座席が埋まる乗りの中、1975年架橋にしては優美さを保つかもめ大橋を渡って大きなフェリーが見えてくるとかもめ埠頭。FT前の道路上で降りると向かいにWとピンクがあしらわれたポールを発見!一方市バスのフェリーターミナル駅・住之江公園駅方面バス停は駐車場を挟んだFT建物前にあり、いきなり“現実”に直面した気分がした。
さて、定刻では宮崎カーフェリーが07:30着、フェリーさんふらわあが07:40着で、この日は「みやざきエキスプレス」「さんふらわあきりしま」とも接岸していたが、まだ車・乗客の下船準備中といったところ。ターミナル内も出発便は夕方発のため、数人の出迎え客やタクシー運転手が所在無げにしている程度で窓口にこそ人影はあるものの売店含め開いていなかった。

ここで少し気になったのが、公共交通案内等について特に目立った掲出がないこと。WILLER路線のりばが若干離れているのは、事前予約者はWeb情報やツアーバスと同様にプリントアウトした紙片を持っているので心配ないということなのかもしれないが、非予約者を取り込む手立ても欲しいような…その思いは直後に痛感させられることとなる。
というのも、ちょうど宮崎便からの徒歩下船客がターミナル内を通って玄関へと向かってきたのだが、ずらりと並ぶのは眼前にある市バスのりば。そもそもその位置からは外にあるWILLERのポールは見えず、一足先に向かっていた当方に続く人はなし…と、旅慣れた感じの女性が1人向かって来たら、それに釣られるようにして何組かのグループが。「これは何処に行くんですか?」『梅田と京都に直行ですよ』「梅田ってどの辺り(に停まるの)?」『駅からはちょっと離れてますけどね』-と、訊かれるともなしに当方が返していると、肝心なピンクの高速車が入線。WILLERが拡大期に集中投入した韓国・大宇バス車で、当方は2008/07に仙台→新宿で1度乗車経験があるが、その際には特段違和感を感じなかった覚えがある。
ピンクのワイシャツを着た運転手氏が下りてきて『ご予約の方…』と云う前に、グループ客を中心に「どこ行くの?」「ピンクのバスやんなぁ…ほな乗ろか」とわっと集まった。加えて、長蛇の列となっていた市バスのりばからも更に人が加わった様子。そもそも運賃収受はWBT梅田到着時に行うこととなっているので、収拾がつかなくなった運転手氏は『順番にご乗車下さい…』と声掛けするのが精一杯。最初は先頭にいたのだが当方も、予約客を考慮して少し離れている瞬間にどんどん抜かれてしまい、あわてて列に加わり直し乗車、中程手前に陣取った。

南港線

結果的には、先程乗ってきたバスの戻り便である住之江公園駅行市バスが07:47に到着、そちらに戻った人もいたようで、30人近くでの出発となった…恥ずかしながら当方、原油高等で厳しい状況下ながらも関西からの中四国航路の根強い人気についての知識こそあれど、平日ということもあり貸切状態をも想定していたほどだったのだが、徒歩乗船客だけで100人近くも居たのには驚かされた。「シートもピンクやねんなァ」と嬌声を上げているのは主に中高年グループ。各種割引きっぷ設定やネットで買いやすくなったこと等が奏功しているのだろうか。
バスは南港中入路から阪神高速入り。南港FTを見下ろすとちょうど先行した市バスが到着し乗客を下ろしているのが見えた。中心部まではここからニュートラムと地下鉄を乗り継ぐ必要があり、改めてかもめFTの不便さを実感する。真っ赤なトラス橋の港大橋を渡ると、天保山JCTから市内中心部へ…と、波除出路で高速を降り、しばし中央大通を東進。R172みなと通手前の細道から土佐堀通を進んでなにわ筋を北上。出勤時間帯で混雑する福島駅前をすり抜けて、大淀中学校前を右折して空中庭園で一世を風靡した梅田スカイビル横の駐車場に定刻到着-ここがWBT梅田である。バックで駐車後、ほとんどの乗客が立ち上がる中で、地上係員の女性が乗り込み、運転手氏から車載マイクを手渡されて『梅田までの方は500円、京都まで行かれる方は1000円…』と運賃収受の案内。ワンコイン、複数でもワンシートで支払える分スムーズな降車で、到着して5分で出発となったのはさすがというか。

車内に残ったのは、当方のほか最初に現れた旅慣れた女性含め2人だけ。改めて車内を見ると、前方4列リラックス+後方3列プレミアムのコンビネーションバス、4年前乗ったのもこの座席配置だったがその時はプレミアム、今回は最前席を確保する。南港線
中津駅前からこの時間はひっそりとしたプラザモータープールを横目にして、高速バスの常道である新御堂筋を北上。明るい時間に走った経験があまりないので新鮮なビューを堪能しつつ、千里中央から中国道沿いを東進し、なるほど複雑な構造の吹田ICから名神入り。さすがに交通量は多いものの流れは至ってスムーズで、20分ちょいで京都南ICを通過とはなったが、アップダウンのある区間だったということもあってか、バスの非力さを改めて感じさせられたり…ガタが来ているのかどうなのか、終の棲家としてはちょうどいいということなのか。
R1を上がるのにしばし要したものの、結局定刻よりも15分ほどの早着にて京都駅八条口前へ。おかげで南港FT12:40発のオレンジフェリー接続便の出発風景を見ることが出来たのだが、京都からの乗客はいなかった。

OCAT~WBT大阪梅田間シャトルバス

  • Photo:シャトルバス
  • SHUTTLE
  • SHUTTLE
  • SHUTTLE
  • SHUTTLE
  • SHUTTLE
  • SHUTTLE
  • SHUTTLE
  • SHUTTLE

車両運用の効率化等から、関西エリアでいえば和歌山や神戸から各方面へ向かう場合などでの梅田乗継ぎ-ツアーバスにおける「シャトル便」スタイルそのものは珍しいものではありませんでしたが、WILLERでは2011/04のWBT梅田設置後も同形態を続けてきた中で、なんばとのシャトル便をこの度路線バス化。経緯としては、それまで四ツ橋筋難波元町小学校前付近で対応していた乗車場所周辺からの苦情を受け、OCATに打診も原則路線でなければとの回答にそれならば…と“ピンクの路線車”が急ぎ用意された由。ツアーバス乗継の場合は従前通り無料で利用可能、ただし路線バスですから200円で飛び乗りも可能です。夜間のみという特殊形態ですが、栄えあるOCAT発初便に照準を合わせました。

京都に着いてからは山急→R'EX→直Qと乗り継いで14:00過ぎにOCAT着。全10バースあるうち、4~8が高速バス用、9・10が降車専用で1~3は団体観光バス用となっているところ、この3番のりばからシャトルバスが出る由。時刻表…と云われれば確かにそうだが、薄いピンクであしらわれたA4カラー用紙のパウチがペタっと貼り付けられているだけで、その時点では周囲に特段の案内等が出ていたわけではなかった。SHUTTLE
宿で一息入れた後、20:00過ぎに再び向かうと、ちょうど各方面への昼行・夜行便が入り乱れる時間帯とあって人の輪ができていたが、その一角ではまた違った空気感が形成されていた。まず目に飛び込んできたのが、3番のりば前に並べられた紙袋…おっ、記念品を頂けるようだ。20:20過ぎから関係者の動きが慌ただしくなり、中央部のバス出発案内板にも“20:45 WBT大阪梅田 WILLERシャトル”の文字が…「WBT大阪梅田行、ご利用の方は3番のりば前の係員までお声掛け下さい」との放送が入ると、まず荷物を手にした人が受付をし、次いで当方含め遠巻きにしていた人々が恐る恐る?声掛け…『現金の方は直接運賃箱にお支払い下さい』と伝えられる。ちなみにこの係員は薄いブルーのOCATの制服を着ていたが、WILLERから出しているとのこと。最終便が出たあとも後処理等の指導を熱心に受ける姿を見掛けている。
と、回送表示の“ピンクの路線車”が到着し乗車開始。出入口で紙袋を手渡され、先ず乗継客が中扉から、次いで現金客が前扉から運賃箱に支払いつつ乗車。前面上部表示は「4 WILLERバスターミナル大阪梅田」と路線仕様の横長LEDをめいいっぱい使ったもの。ちなみに4というのは南港3FTの各系統(かもめ=1、南港=2、コスモ=3)の次という意味で、朝の高速車およびこの路線車にも大阪営業所の運行系統図が掲出されていた。それにしても車内座席は無論、運賃箱もピンクとは恐れ入った次第。

出発間際に受付係員が車内に乗り込んで再度確認するといったドタバタはあったもののこれまた初便のご愛嬌、最終的に15人ほどが乗り込んで出発となった。乗継客と関係者が少々で過半は御同輩…大半が男性。当方のようにカメラ片手の人に加えてスマートフォンで動画撮影する人も。バスは四つ橋筋から千日前通を経てなにわ筋を北上、土佐堀1丁目交差点からは朝便と同ルートとなる。側面上部広告スペースこそ日本各地を結ぶネットワークを謳う広告が貼りだされているものの、車内前面に設置された液晶モニタは基本的に行先表示だけとひねりはなく自動音声放送も特段違和感を感じさせないもので、まさに至って普通の路線バスといった感じ。信号発停車時や右左折時の運転手アナウンスは朝便ではなかったが、これは関係者同乗もあるのかなと。
結局淡々と走って、予定通り30分でスカイビル横駐車場に到着。やはり女性地上係員がまず乗り込んで乗継便の案内。南港線乗継客はなんばで受付扱いとなっており梅田での窓口確認等は不要とのことだったが、便によってはしばらく時間があるのでターミナル内でお待ちを、とも。ひと通りの説明が済んでから降車となった。

この後、朝は寄れなかった梅田スカイビルタワーイースト1Fのターミナルへ初訪問。WILLERとしては2010/04開設の新宿に次ぐターミナル施設だが、航空のそれを多分に意識した新宿と比べて出発ゲートをはじめチェックイン機やカウンターも少なめな印象。新宿ほど多方面の出発ラッシュとならないのかもしれないが、そうはいってものりばはA~Gの7つ、21:30過ぎの時点で24:30発まで24便が残っている。ビル構造もあるが新宿は2区画に分かれている一方、こちらは1区画ながら天井高もあり広々とした空間。ベンチではなくて大型の円形シートを中心に配しているのも好感触だ。待っている利用者の大半が女性で、スタイリッシュな空間がまたマッチしている。こうした箱物を持つのはリスクも大きいと思われるが、7か所に増えているVIPラウンジの多様性とはまた違った“バスターミナルの進化系”に、既存のBTを思い浮かべてつい嘆息をひとつ…。
しばし駐車場で各方面への出発風景を眺めつつ、関係者諸氏から貴重なお話を伺ったのだが重複するので仔細は下記リンク先にお譲りして、印象的だったのはWBT梅田女性責任者の大阪土産販売開始の話やら、新入社員研修の移動が今日はたまたまビジネスクラスで嬉々として乗り込んでいった光景やら(付け加えておくと基本的にはリラックス利用だそうですが)、とにかく社内の風通しの良さ、社員がイキイキとしていることが強く残った。

シャトルバスに話を戻すと、現状OCAT発6便/WBT梅田発4便。OCAT発初便こそ特殊?な利用者中心だったが、南港線その後の便では大荷物を抱えた乗継客がメインで利用、一部便では立客もあったかと。梅田発便は基本的に戻り運行、WBT内でも発車表示には路線バス利用者はカウンターでご案内と流され、カウンターでも案内表示の存在感はまだまだ控えめということでほとんどガラガラだったが、御同輩なのか近隣勤務者なのか、ふらりと乗り込んでゆく姿も見受けられた。状況次第で増便可能性もあるとかないとか…のようなので(既に回数券も設定されているし!)、経路的には福島辺りにバス停を設けても-とも思ったり。
なお、OCAT23:45発最終便も実見したがこれまた10人弱の乗り、接続するのは24:30発東京便のみということで、なんばの引きの強さと「ツアーバスとしての効率性」たる難問を改めて思い知らされたような気もしたのだった。


南港路線、シャトルバスともに運行形態そのものがまだ特殊であり、そもそも「高速ツアーバス」からの転換ではないわけで、さしたる動きではないという捉え方も可能でしょう。しかしながら、西日本最大級のBTであるOCATの案内板にWILLERの文字が曲がりなりにも表示されたというのは、やはり歴史的な一歩だなと感じます。事実、OCATでは路線事業者からも注目を集めていたそうで。
開設2路線ですが、やりようによっては更に面白い存在となりそうだなと思われた一方で、仔細を見ればまだまだ新参者という扱いの印象は否めないかなと。端的に云えば単体での収益性という部分では改めて厳しさを感じたり…ただ、トータルな部分での布石としては盲点を突いてきたなとも。WILLER自体が関西地場スタートでもあり、地元への思い入れと“移動ポータルサイト”としての立ち位置からの現実的選定なのでしょう。個人的には、路線バスならOCATに入れるということであれば、南港線を乗り入れてもらいたいなぁとも。あと大宇バスは専用車なら、オリジナルカラーに拘らずに全面ラッピング等などでガツンとアピールするのはどうでしょうかね。“ピンクの路線車”もシャトルバスたる位置付けにおいて外見を揃えたのは理解する一方、どうせなら車内をもっと「ショーケース化」してしまうのはどうかなと。新たな広告媒体としてもイケそうな気がしますがね。

WILLER

2012/04/05に公表された「バス事業のあり方検討会」最終報告で示された新高速バス制度移行は来年度中までにとされていたところ、04/29発生の関越道ツアーバス事故により一転、前倒しされる見通しです。高速ツアーバス連絡協議会としても、Web上での見えるかたちでようやく動き始めた印象もある中、名実ともに業界のリーダーとしてWILLERがどのように対応してゆくのか。ある意味体力勝負となる部分でツアー各社の思惑や対応状況にも差が出つつあるようですが、路線事業者の動向を含め、今後の展開からなお目が離せません。
最後に、改めて安心安全という点について。各事業者には我々利用者に判りやすく示す努力を求めたい一方で、結局は利用者自身の選択が問われるのだという事を肝に銘じたいですし、【検証:】なりの情報発信が出来ればと実感しているところです。


ご意見は【検証:】常設板までお気軽に!

上に戻る▲

アクセス解析

Valid XHTML 1.0 Transitional

正当なCSSです!



copyright © 1998- Unlimited Liability Company 551planning All rights reserved.

テンプレートのpondt