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TST

日本国内で2012年最大の“クールスポット”としても過言ではないはずの東京スカイツリータウン(以下TST)。威信を賭ける東武をはじめ周辺交通事業者の思惑も絡む現状を、バスターミナルの動向に注目してきた【検証:】なりに見つめる連作「HELLO!TST Access Watching」-第2回は山手線接着路線を総チェック!

メインアクセスに位置付けられているのは、TST開業前の2011/09から一足先に運行しているスカイツリーシャトル(以下SS)上野浅草線。こちらは東武単独ですが開業後は装いを一新。加えてJRバス関東とのタッグによるSS東京駅線も新設されています。
そこに突如-という感もあるのですが、TST開業後に加わってきたのが秋葉原駅直結路線である日立自動車交通「AKIBAwith634」。社名に馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、東京23区東部におけるコミュニティバスオペレーターとしてははや知られた存在で、満を持しての乗合路線参入といえましょうか。
おっと忘れてはならないのが「業10」「都08」といった老舗路線を擁する地場の東京都交通局。臨時バス運行等で結果的に実利を得ているような?…バス停動向を中心に現状をまとめました。

 

新橋・東京・秋葉原・上野・日暮里…“群雄割拠”の山手線接着路線

TST

■全車ガラス張りではないので悪しからず… スカイツリーシャトル上野浅草線(東武バスセントラル)

先に触れたように2011/09/10から土休日のみ運行されていた同路線。路線車に部分ラッピングした暫定運行でしたが、TST開業にあわせて『古くからの下町情緒あふれる町並みと、新しく近代的な町並みに融合した当路線に馴染むデザイン』に変更! 東武グループロゴカラーでもあるフューチャーブルーをベースに、側面にはスカイツリーの鉄骨が描かれ、左右に「粋」と「雅」のライティングデザインがあしらわれています。そして車内からツリーを見上げてもらうべく、天井の大部分をガラス張りにした車両も投入…なお5台用意された専用デザイン車中2台だけなので、まずは運試しとなりましょうかね。リリース初見段階では若干魔改造チックな匂いも感じたのですが…どうでしょうか。

暫定運行時には食指が動かなかったのだが、やはり狙いたいのはスカイビュー車両を貸切で?というわけで05/30(水)、朝イチに上野駅公園口へ。固定運行ではないので始発便を狙ってみると…通常屋根、通勤需要もあるのかなと思っていたがカラでの出発となった。終日ほぼ15分ヘッドということで次便を待つが、青空駐車対策か警備員を常駐させているのはさすが。朝日が眩しく、公園内施設勤務なのかその先の芸大桜木方面に向かうのか、かなりの人の流れを横目にしつつ、ともに日陰で待機する。
バス停は台東区循環バス「東西めぐりん」と並びだがここになったのは今年3月から、それまでは更に先と駅から離れた場所だったようで、バス停設置の難しさをここでも感じたり? 東西めぐりんは1周90分でこの場所を中心に大きく横8の字的な大運行、SS浅草上野線15分間隔のためひっきりなしとまでは行かずともそこそこやってくる感じもするので確かに調整が面倒というところはあるのかもしれない。

そんなこんなで現れた2便は狙い通りスカイビュー車両も、洒落た乳母車を押して現れた家族3代6人との同乗となり前方席に座ることとした。出発直後から前面モニターでTSTのイメージビデオが流されムードを盛り上げる中、バスは上野駅をぐるりと廻って昭和通りから浅草通りを東進、田原町駅前の交差点から北上すると、つくばエクスプレス浅草駅前は素通りも浅草ビューホテルでキャリーバッグ片手の女性1人が乗車した。
いよいよ眼前にTSTが迫ってくる言問橋を渡る頃から「ソラカラちゃん」他キャラによる案内放送が流れる中、信号待ちを利用してスカイビューを堪能するも、天井窓のメンテが大変だろうなとつい…朝イチながらそこそこ人通りのあるとうきょうスカイツリー駅前を通りTST内へ、他のSS路線とは離れた1番のりばに到着となる。一応TST発着の周回運行となっているが、引き続き浅草上野方面への乗車もできる旨自動放送が流れた。

この日はここから移動するため、残り区間は06/12(火)の午後に乗車。出発10分前にTST内1番のりばに到着するも、既に20人ほどの列が。定時でやってきたバスからもやはり20人以上が降車し、人気は留まることを知らない様子。ここで乗務員交代等もあり、結局5分遅れで出発。立客も出たがオバサマ団体客が次便待ちとなったこともありぎゅうぎゅう詰めにならなかったのは助かった。車内は興奮冷めやらぬといった感じの雰囲気で浅草通りから吾妻橋へ、吾妻橋バス停は既存の都バスのものとは別となっていたが乗降なし。雷門を横目に進んで次は浅草雷門バス停、こちらも単独設置だが雷門とは2ブロックほど離れているのが残念かなとも。フォローもあってか前面モニターでは地図紹介も流されていた。
ここで半数程が降り5人が乗車、ちなみにPASMO/Suica対応は無論のこと3回以上乗るとモトが取れるフリー乗車券も販売されているが、半数以上が現金乗車だった。そういえばここでしばし時間調整、浅草周辺の道路混雑を見越して寝かせたダイヤになっているのは賢明か。前述の通り上野で調整するのも難しいのだろうし。
再び浅草通りに戻って上野へ。個人的には上野警察署向かいの都営バス停間借りか、駐車スペースとなっているので厳しいものの上野松竹デパート付近にバス停を…と思っていると、やはりというか公園口前横断歩道の信号待ちにより坂の途中でしばし待たされる格好に。到着時には既に降っていた雨が大粒となって、降車客が急いで駅方向へと走っていったのだった。

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■強気な“お上りさん”狙い? スカイツリーシャトル東京駅線(東武バスセントラル・JRバス関東)

羽田、TDRと並び新設されたSS系統は東京駅線。タッグを組むのはJRバス関東-これは順当といえばそれまでも、同社による都内完全下道路線が誕生するとは思ってもみませんでした。上野浅草線に次ぐ終日ほぼ20分ヘッドの高頻度や朝7時台からの運行形態、PASMO/Suica対応もそうですが、片道500円はさてどうかなと。それこそ都営バスなら東京駅八重洲口から東42甲系統で東武浅草駅前まで、新橋から業10系統でとうきょうスカイツリー駅まで(土休日限定であれば丸の内北口からS-1系統で押上まで1本!)200円で行けるわけで(更に云えば日本橋口からもそう離れていない東京メトロ半蔵門線三越前駅からは電車で190円也)、なかなか強気な価格設定とも感じられたのですが。

当初発表リリースでも『新幹線を降りたらスムーズにご乗車いただけます』『多くの観光を予定されているお客さまをお待たせいたしません』と、云ってしまえば“お上りさん”狙いなわけだが、確かに新幹線連絡と考えればベストな選択肢かと。路線バスに対する過度というべきバリアフリー要件について疑問を抱いている当方として、本路線が高速車を使用している点も好評価だったりする。
というわけで純粋に経路等をチェックすべく乗車したのは開業後初の週末となった05/26(土)早朝、まずTSTから東京駅日本橋口までは東武BC車、08:50発ということで貸切かと思いきや先客2人とは意外…外見的に地元の方という感じでもなかったのだが。各所で話題となっている“出発直後の関門”をパスし、押上駅前交通広場を横目に浅草通りへ。ちょうどやってきた東武車と離合するが、まだ早朝とあって10人弱といったところ。駒形橋を渡ると、R6江戸通りを南下。浅草橋駅手前ではJRBK車と離合、乗り具合こそ判らなかったが高頻度運行であることを改めて実感する。左手に日本橋三井タワーを見上げつつ新常盤橋で左折し外堀通り、呉服橋を右折すれば東京駅日本橋口へ…と、途中からは常磐道高速バスでも馴染みある経路で到着となった。

SS東京駅線

小走りに八重洲口へと移動してこんどは09:30発のJRBK車で折返し、「東京スカイツリータウン行 直通バス運行」と頭上に大きな横断幕がかかる6番のりばには列ができていた。20分間隔ゆえ波崎、茨城空港など一部路線ののりば変更も発生しているほか路線のアピールもあるのだろうか、JRBKの腕章を巻いたスーツ姿の女性社員が立会案内も行なっており気合の入りようが伺える。バスは2008年導入のエアロエースでトイレ付き11列楽座シート、個人的にはあまり馴染みがないのでその座り心地を楽しませてもらうが、あれよと結局20人近くが乗車して出発。もときた道を淡々と戻って、ほぼ定刻にてTST着。降車場所はのりばの手前で、TST内部へ移動するにはかなり分かり辛い場所…どうせ歩かせるのなら、押上駅前横辺りに降り場を作ってもとすら思ったのだった。
個人的にはことJRBK車に関しては間合い運用なのかなとも思っていたのだが、ある程度ピストン運行で固定化されている様子。であるならば、トイレの有無や前面モニタでの各種案内にJRBKと東武で差が出てしまうのに若干引っかかりを…ま、それを言うならSSはおろか共同運行路線全般そうなのだろうが。

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速い、安い、座れる…ある意味“本命”なのだが AKIBAwith634(日立自動車交通)■

その存在を知ったのはぽると出版「バスラマ インターナショナル 131号」紙面上にて-同社初の大型路線車となるエアロスターノンステ車が掲載されており、乗合事業に参入する旨書かれていたのですが、その時点で仔細はなく、同社サイトでも特段情報はなし。さて何処にと思って色々調べてみると、どうやら秋葉原からTSTまで向かうのだとか。なるほど、秋葉原駅東側交通広場には千代田区地域福祉タクシー「風ぐるま」のポールが建ってたっけ…更にJR-Eの駅貼りポスターで「AKIIBA with SKYTREE 6月より毎日運行予定」との記載情報が出てきた後に、ようやく正式発表となったのでした。
それにしても運賃200円、PASMO/Suica対応とはお見事。直行系統なのに1日乗車券も設定って、今後更なる展開が?

AKIBAwith634

まずは05/26(土)朝、SS東京駅線乗車前にTST側のりばをチェック…端的に云えば東武と組まなかったがゆえにTST内には入れず、浅草通り上に設置となったのだったが、都営バス押上バス停とも微妙な距離感がある様子。さてどんな位置関係かと確かめに行くと、ちょうど設置作業が終わったばかりのようで京成側?係員氏が撮影中。京成&京成タウンバス新小岩・亀有系統(別項でピックアップ予定)と共用での取得で、スカイツリーを意識したのかどうか、三角形のポールとなっていた。道路向かいには京成担当の墨田区内循環バス南部ルートの春慶寺バス停並びでやはり三角形ポールがあり、こちらは京成単独表記となっている。また、両方向の業平橋寄りに京成とはとバスによる同タイプのポールも建てられているのをその後確認しているが、どういう使われ方をするのだろうか…。

実乗したのは運行開始3日目の05/30(水)正午前、京成バスで新小岩から到着して直ぐの接続予定…も渋滞の影響か3分弱遅れて到着。熟年夫婦など3人が降車し、当方と御同輩らしき男性1人で直ぐに出発となった。車内はシンプルな構成で、前面モニターも文字表示のみとシンプル。軽やかなBGMとともに案内放送が流されたがこちらも特段珍しさはなし…と、駒形橋を渡った先の都バス駒形橋/東西めぐりん都営浅草駅バス停前に停車しここで乗務員交代。運転手氏のマイクもあったが案内放送も英語付きで流され、基本仕業となっている様子。
その後はSS上野浅草線車両などと離合しつつしばし浅草通りを西進、稲荷町から清洲橋通りを南下し蔵前橋通りへ。昭和通りとの交差点で行便と離合したがスモークガラスゆえ乗り具合は判らず。昭和通りからJR総武線高架下を廻り込むようにして交通広場に到着したが、当初の遅れを若干引きずったままということは「最速」を謳うのも渋滞如何では…とも感じられたのだった。

思わぬかたちでそれを実感させられたのは06/16(土)午前の秋葉原発便乗車時。この日も乗車は当方の他男性1人と低調だったが、10:20発の間際に10:25発の東空交羽田空港行便と、06/01に運行開始した茨城交通笠間線(笠間08:30発→所定10:40着)便が立て続けに到着。笠間便の満席近い乗りに瞠目していたのだが、ただでさえ広いとはいえない交通広場、しかも中央部で何やら工事が行われているようで囲いがあったり、コンビニの配送トラックが停まっているなどして、乗車扱中の東空交車が進路を塞ぐ格好となりこちらも足止めに…結局5分以上遅れて交通広場を出ることに。蔵前橋通りを一直線、四ツ目通りを北上してと経路はシンプルで交通量こそ多いものの滞ることなくTST前へ…しかし最初の遅れをそのままに、循環運行ゆえすぐさま秋葉原行となってカラで走り去っていった。

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地域の足の底力に足りない“色気” S-1東京→夢の下町&都08急行(東京都交通局)■

TST計画前から、浅草・錦糸町に挟まれたいわゆる「おしなりエリア」は都営バスにとって路線集積地の1つでしたが、浅草エリア含めいわゆるターミナル機能はなく、TST開業による地域交通拠点機能醸成を個人的に注目していたところ、04/01に押上駅前交通広場こそ整備されたとはいえ、端的に云えば期待外れとも実感しています。その想いは東京都交通局も同じなのかどうか、TSTアクセスについて大々的な路線改編・強化等が行われた印象こそないものの、結果論として8月末までの土休日日中のみながら浅草雷門~押上、押上~錦糸町間の臨時バスを設定し利用を集めており、「地域の足」としての底力を感じさせてくれています。そんな中での観光色のある2路線を実乗してみました。

乗車日は06/16(土)、先ずはS-1東京→夢の下町系統をチェック-「都内の観光名所を結ぶ便利な路線バス」という触れ込みで専用車両等を用意し2008/04に運行開始、当初は東京駅丸の内北口から三越前・秋葉原・上野・菊屋橋(合羽橋)・浅草を経由して両国駅とを結んでいたが、知名度の低さやニーズ違いなどから微妙な印象があったところ、東日本大震災に伴う運休期間を経て、2011/07から押上経由錦糸町発着便を新たに設定するとともに東京駅丸の内北口~上野松坂屋前間は土休日一部便のみ運行と大きく変更。そして2012/03改正で全便が錦糸町発着に統一-といった経緯を辿っている。そもそもTST計画は2006年に正式決定しており、経路的に当然意識したものとも思っていたのだが、現時点でも特段のアピール強化等は見られない。

S-1

というわけで向かったのは東京駅丸の内北口。土休日のみの延長運行を見るべく09:15発の1便に乗車したが、当方のほかラフな格好の2人で出発。雨が降る中というのを考慮してもやはり少ない印象、同乗者もこれ狙いというよりはたまたまな感じで、実際定期券で乗車した女性1人は終点まで乗り通したのだった。
話を戻すと日本橋から中央通りを北上、ここから20分ヘッドの基本運行ルートとなる上野松坂屋前でようやく老夫婦が乗車、次いで上野公園山下でも女性グループなどが乗りこんできてそれなりな車内に。菊屋橋で東京駅からの男性1人が降車、浅草一丁目・浅草雷門ではシルバーパスを手にした高齢者を中心に乗車があり立客も出る状況となるも、とうきょうスカイツリー駅入口と押上で車内ががらりと入れ替わり。TST需要が感じられる一方でやはり拠点間需要はあるのかなと感じられた。ただし、たまたま来たバスに乗ったという感も強く、その他で見かける限りにおいては基本的に空いているなという印象も… バスはオシャレながら、何処から何処に行くかというアピールがもうひとつ欲しいのかなとも。肝心なバス車内も改造車ということでところどころに経年感もあり、TST人気が一段落すればどうなるかという懸念すらとは大袈裟だろうか。

お次は都08系統-日暮里~錦糸町間を竜泉・浅草・押上を介して結ぶ路線は終戦後からの長きに渡り地域の足となっており、1993/09に里23から「グリーンスター」として都市新バス化され、現在も日中10分ヘッド以下の高頻度運行を維持。そんな中で今年04/01に新設されたのが急行便。土休日のみ日中4往復と限定的ながら、TSTアクセスを多分に意識しているのは明白なのだが、“都バスの急行”と聞くとつい想起してしまうのが都営大江戸線開業に伴う2000/12大規模再編時に志向された「ラピッドバス」等々…個人的に筋こそ悪くはなかったのではと思う一方で、現実には目ぼしい成果を残したとも言い難いところがあり、形態としては異なるもののいざどうなのかなというところが気になっていた。都08急行

まずは一般便で日暮里へ。当方久々に乗車したが、シルバーパスを手にした高齢者だけでなく下谷エリアからは親子連れなども多数乗車し、全線に渡って立客が減らない状況を垣間見ることができた。日暮里・舎人ライナー開業により整備された駅前で一息入れ、乗車するのは12:20発の2便。5分前発の一般便も立客が出る盛況だったが、『これ急行便?』と尋ねる夫婦もいるなど存在は知られている様子…とはいえ、都バスお決まりの立て看板こそあるも詳細時刻は通常角型ポールに小さく貼られただけ、その上の「検証中」という新しいLED表示装置には一般便の情報しかなし。件の夫婦も判り難い旨を零していた。
バスはというと専属運用の様子、錦糸町11:35発の1便が12:00過ぎに到着しており10人ほどを降ろしてしばし休息中。黄地の幕に赤で急行と入り、前面下部と側面2か所、運賃箱にもオリジナルのステッカーが貼られているが(財)東京都交通局協力会の文字が入れられていた。「急行便です。東武浅草駅へは行きません」と運転手氏からマイクが入って乗車開始、それでもさらりと席が埋まる程度は乗ったろうか。一般便は日暮里中央通りから竜泉へと向かうが急行便の次停車は奥浅草(浅草三丁目)ということで、尾久橋通りから鶯谷駅前を通過して言問通りへ直行-車内からも「こう行くんだ…」と云う声が漏れていたが大きなショートカットだ。その奥浅草ではパラりと降車があったが、懸念していた誤乗というのはなさそう。言問橋を渡りとうきょうスカイツリー駅前で過半が降車、押上ではS-1系統同様錦糸町駅へ向かう人の乗車もあったが、日暮里から錦糸町まで乗り通した人もちらほらと。JRだと乗換があるものの160円、時間も読めると思うのだが根強いニーズがあるのか。個人的にはこうしたところに潜在需要が眠っているのではとの思いを新たにしたのだが…。


以上、各路線の一端を御紹介したまでですが、数度の訪問段階ではやはりSS上野浅草線がメインとなっているかなと。SS東京駅線も便によってはなかなか乗っているなという感じもある一方で、空気輸送状態の便も目立つような。あと都営バスは先に触れたようにもともと拠点地だったとあって堅い需要があるなと-であるならばこそのターミナル整備待望論だったのですが。なお、このターミナル機能については別項で改めてと考えております。

山手線~TSTアクセスバス
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山手線接着路線比較に戻ると、個人的な本命はAKIBAwith634。本編でも触れた通り、自ら「最速」という点に加えて運賃の妥当性や着席性(…事業者にとっては喜ばしからざる点だが)等々を加味しても狙ってきたなぁと。マイナスはTST内に入れないことと絶対的な知名度の低さではありますが、おそらく日立としてもある程度長い目で見て参入してきているでしょうから、半年1年スパンでの動向がまずは注目となりましょうか。
都営バスは押上駅前交通広場にバス停を確保している点がかなり大きいものと。とうきょうスカイツリー駅側が路上バス停になっていて判り難い部分もあるのですが、TST内の導線的にも押上側エントランス前に何かしらのバスが停まっていると吸い寄せられるように向かう状況が見受けられますし、臨時バスもなかなかに機能しているようです。とはいえキャパ不足なのは否めない感じもあるところ、開業景気が一段落してどうなるかと。

メインであるスカイツリーシャトルですが、上野浅草線についてはちと経路を欲張ったような感も。TST内バス停位置から言問橋アプローチが前提として、上野からは入谷経由で言問通りに進むかたちでの直行ルートはどうでしょうか。浅草との周遊性向上も確かに課題なのですが、この辺りを含め都バスS-1系統との棲み分けなんてできないものでしょうかねぇ。
飛び道具的なSS東京駅線ですが、確かに早晩減便基調での手直しが入りそうな気もしなくはないですが、狙いとしては必ずしも悪くないのかなとも。個人ツアー辺りで含ませてしまうテも使えそうですし。とはいえ、中期的に見れば思い出路線の1ページに加わる可能性が高いかなと…尤も、個人的にはJRBKにとっては今後のための一石なのではないかなと感じているのですが。

TSTでは公共交通機関利用を-としていますが、圧倒的に鉄道利用ありきになっているのはまあ当然にせよ残念なところ。地域回遊性という観点においても多彩なバスとの連携をアピールしてもらいたいものですし、せめてソラスマイルの割増もお願いできませんかね!


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